JP4470113B2 - 電子機器用防水ケース - Google Patents
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Description
そして、一方のケース分割体の自由端に揺動可能にバックルが取着され、このバックルを他方のケース分割体の自由端に係脱可能に結合することで、2つのケース分割体の合わせ部が合わされた状態を保持するようにしている(例えば、特許文献1)。
また、近年、電子機器の小型化に伴い防水ケースの小型化も求められている。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、簡単で異なる2回の操作でバックルの係脱機構を解除するようにし、これによりバックルの係脱機構を解除した際の電子機器の落下を防止し、さらに、小型化を図る上で有利な電子機器用防水ケースを提供することにある。
この状態では、係合部の係合が解除されておらず、第1、第2ケース分割体は互いに合わされる方向の力が作用している。
つまり、固定片と可動片をつまんだ状態でつまみを回動させる操作と、つまみをつまんだ状態で板状部材を収容部から取り出す方向に揺動させる操作との簡単で異なる2つの操作により、初めて第1、第2ケース分割体を開くことができる。
したがって、第1、第2ケース分割体が不用意に開き、防水ケースに収容されている電子機器が落下することが防止される。
また、バックルを収容部から取り出すための係脱機構を、板状部材の厚さ方向に延在する回転中心を中心として回転可能なつまみを用いて構成したので、第1、第2ケース分割体の合わせ部を合わせる方向における防水ケースの寸法を短縮化でき、防水ケースの小型化を図る上で有利となる。
まず、防水ケースに収容すべきカメラ(電子機器)から説明する。
図17はカメラを前方から見た斜視図、図18はカメラの正面図、図19はカメラの背面図、図20はカメラの平面図を示す。
本実施例では防水ケースに収容すべきカメラ100はデジタルスチルカメラであり、外装を構成するケース102を有している。なお、本明細書において左右は、防水ケースやカメラを前方から見た状態でいうものとし、また、被写体側を前方といい、撮像素子側を後方という。
ケース102の前面上部には撮影光学系を収容保持する鏡筒104が設けられ、鏡筒104の側方に閃光を発光するフラッシュ部106が設けられ、鏡筒104の下方には、上下にスライドし鏡筒104を開閉するバリア108が設けられている。
ケース102の左側面の上部には、電源のオンオフを行う電源スイッチ(不図示)が設けられている。
ケース102の後面には、撮像した映像を表示するディスプレイ120が設けられ、ディスプレイ120の側方に、静止画撮影モード、動画撮影モード、再生モードの切り換えを行なうためのモード切り換えスイッチ122や、ディスプレイ120上にメニューを表示させるためのメニュースイッチ124、ディスプレイ120上に表示されるメニューを選択するなどの操作を行うためのコントロールスイッチ126が設けられている。
また、ケース102の後面でディスプレイ120の下方に、ディスプレイ120上の表示のオンオフを行うための表示スイッチ128、画像サイズ切り換えスイッチ130などが設けられている。
図1は防水ケースの正面図、図2は防水ケースの背面図、図3(A)は防水ケースの平面図、(B)は底面図、図4(A)は防水ケースの左側面図、(B)は、右側面図、図5は防水ケースを前方から見た斜視図、図6は防水ケースを後方から見た斜視図、図7は開いた防水ケースの斜視図、図8は開いた防水ケースと収容すべきカメラを下方から見た斜視図、図9は開いた防水ケースにカメラを入れた状態の背面図である。
前ケース分割体12と後ケース分割体14の左側部は揺動可能に連結され、後ケース分割体14の右側部に、前ケース分割体12の右側部に係脱可能に結合するバックル16が設けられている。
本実施例では、前ケース分割体12に、カメラ100の後面を除いた残りの全ての部分が収容され、後ケース分割体14を前ケース分割体12に合わせることでカメラ100の後面が後ケース分割体14により覆われ、カメラ100が防水ケース10に収容されるように構成されている。
図1に示すように、前壁1210には、カメラ100の鏡筒104の撮影光学系に対応した箇所に円形開口が設けられ、この円形開口に透明板1212が取着されている。
また、フラッシュ部106からの閃光が前方に照射されるように、フラッシュ部106の前方に位置する前壁1210部分に窓が設けられ、この窓に透明板1214が取着されている。
上壁1202には、シャッタボタン110の操作用の操作部材1218、ズーム操作スイッチ112の操作用の操作部材1220が化粧板1222を介して設けられている。
左側壁1206の上部には、前記電源スイッチの操作用の操作部材1230(図6)が化粧板1232を介して設けられている。
なお、図7、図9に示すように、収容空間Sに臨む上壁1202、左右の側壁1206、1208、前壁1210の箇所には、収容されたカメラ100の前面に弾接するゴムなどからなるクッション材1224が貼り付けられ、また、収容空間Sに臨む上壁1202、下壁1204、左右の側壁1206、1208、前壁1210の箇所には、収容されたカメラ100に臨む膨出壁1226が設けられ、収容された際のカメラ100のがたつきの防止が図られている。
合わせ部20はその断面が、図7乃至図9に示すように、鉛直方向に延在する平坦面22と、平坦面22の内側から突設された突条24とから構成されている。
左側壁1206の後端で合わせ部20の外側には、筒状の軸受部26が上下に延在形成されている。
図10に示すように、収容部30は平坦な底面3002を有し、底面3002には、バックル16側に係止する係止壁32が上下に間隔をおいて2つ突出形成されている。
また、図10、図12に示すように、底面3002にはバックル16側に係止する係止爪34が配設されている。
係止爪34は上下に延在し、係止爪34の上端は、湾曲状(傾斜面状)の案内面3412を有する爪部3414として形成されている。
爪部3414よりも下方の係止爪34部分は、底面3002から起立した壁部と、その壁部の突出端にねじ3402で取着された板体3404とで形成される空間に収容され、これにより係止爪34は、爪部3414が上方に位置する上限位置と、下方に位置する下限位置との間で上下に移動可能に配設され、コイルスプリング3406により常時上方に付勢され上限位置に位置している。
図7乃至図9に示すように、カメラ100が収容された際にカメラ100の後面に臨む後壁1410の内面の四隅には、カメラ100の後面に弾接してカメラ100の前後移動を規制するゴムなどからなるクッション材1412が突設されている。
後壁1410の外面には、図2に示すように、モード切り換えスイッチ122操作用の操作部材1420、メニュースイッチ124操作用の操作部材1422、コントロールスイッチ126操作用の操作部材1424が化粧板1426を介して設けられ、また、表示スイッチ128操作用の操作部材1430、画像サイズ切り換えスイッチ130操作用の操作部材1432が化粧板1434を介して設けられている。
後ケース分割体14の左側部には筒状の軸受部1440が上下に間隔をおいて2つ設けられ、後ケース分割体14の右側部にはバックル16が設けられている。
上下の軸受部1440の間に前ケース分割体12の軸受部26が挿入され、それら軸受部1440、26に支軸1442(図1)が挿通されることで前ケース分割体12と後ケース分割体14が揺動可能に連結されている。
上壁1402の端面と、下壁1404の端面と、左側壁1406の端面と、右側壁1408の端面とにより、矩形枠状の合わせ部40が形成されている。
合わせ部40の端面の全周には、前ケース分割体12の突条24が挿入される凹溝42が前方に開放状に連続して延在形成されている。
凹溝42にシール部材50が挿入され、シール部材50には、該シール部材50を取り外すためのつまみ部5002が設けられている。
図10はバックル16が収容部30から離間した状態を示す斜視図、図11(A)はバックル16が収容部30に収容された状態を示す斜視図、(B)はつまみが揺動された状態を示す斜視図である。
図12はバックル16の分解斜視図、図13(A)は図11のAA線断面図、(B)は図11のBB線断面図、(C)は図11のCC線断面図である。
図14はバックル16を構成する板状部材の斜視図、図15はバックル16の動作説明図、図16はバックル16のつまみ60の構成を示す斜視図である。
図10、図11に示すように、板状部材56は、前ケース分割体12の合わせ部20と後ケース分割体14の合わせ部40とが合わされた状態で、該板状部材56が前ケース分割体12に近づく方向に揺動することで収容部30に収容される輪郭で形成されている。
図12、図14に示すように、板状部材56の上下方向の中央部には、板状部材56の厚さ方向に貫通する貫通孔5602が形成され、また、板状部材56が収容部30に収容された状態で防水ケース10の外側に臨む外面56Aに貫通孔5602を中心とする円形の凹部5604が設けられ、凹部5604の外周部は環状の膨出壁5606として形成されている。
凹部5604の底面には、係合突起5610と、貫通孔5602を中心とした円弧状の案内溝5612が設けられている。
係止壁58は、板状部材56が収容部30に収容された状態で防水ケース10の内側に臨む内面56Bで支軸66と反対側の上下端部に突出形成されている。
この係止壁58は、前ケース分割体12の合わせ部20と後ケース分割体14の合わせ部40とを合わせ板状部材56を収容部30に収容させた際に、収容部30の係止壁32に係合し、係止壁58と係止壁32が係合した状態で板状部材56の後方への移動(支軸66方向への移動あるいは前ケース分割体12の合わせ部20への移動)が阻止され、双方の合わせ部20、40が合わされる方向に押さえ付けられ、双方の合わせ部20、40が合わされた状態に保持されるように構成されている。
図10、図11に示すように、板状部材56は、前ケース分割体12の合わせ部20と後ケース分割体14の合わせ部40とが合わされた状態で、該板状部材56が前ケース分割体12に近づく方向に揺動することで収容部30に収容される輪郭で形成されている。
図12、図14に示すように、板状部材56の上下方向の中央部には、板状部材56の厚さ方向に貫通する貫通孔5602が形成され、また、板状部材56が収容部30に収容された状態で防水ケース10の外側に臨む外面56Aに貫通孔5602を中心とする円形の凹部5604が設けられ、凹部5604の外周部は環状の膨出壁5606として形成されている。
凹部5604の底面には、係合突起5610と、貫通孔5602を中心とした円弧状の案内溝5612が設けられている。
係止壁58は、板状部材56が収容部30に収容された状態で防水ケース10の内側に臨む内面56Bで支軸66と反対側の上下端部に突出形成されている。
この係止壁58は、前ケース分割体12の合わせ部20と後ケース分割体14の合わせ部40とを合わせ板状部材56を収容部30に収容させた際に、収容部30の係止壁32に係合し、係止壁58と係止壁32が係合した状態で板状部材56の後方への移動(支軸66方向への移動あるいは前ケース分割体12の合わせ部20への移動)が阻止され、双方の合わせ部20、40が合わされる方向に押さえ付けられ、双方の合わせ部20、40が合わされた状態に保持されるように構成されている。
つまみ60は、図12に示すように、つまみ部材68に設けられた固定片70と、つまみ部材68に組み込まれた可動片72などで構成されている。
つまみ部材68は円形の基板部6802を有し、図11(A)、(B)に示すように、固定片70は、基板部6802の一方の面で基板部6802の直径上を通る膨出壁で形成され、固定片70は、基板部6802から起立する凹状の壁面7002と、この壁面7002の頂部を接続する上面7004とを有している。
図12、図16に示すように、基板部6802の他方の面には、基板部6802の中心を通る支軸6804が突設され、また、外周部にストッパピン6806が突設されている。なお、支軸6804の軸心上を前記回転中心が通っている。
図12、図13に示すように、基板部6802と固定片70の内側とにわたり空間S1が形成され、この空間に可動片72が組み込まれている。
可動片72は、前記壁面7002に対向する壁面7202と、壁面7202の両側から突設された壁部7204とを有している。
図13(B)に示すように、可動片72は固定片70に対して離間接近する方向に移動可能に組み込まれ、より詳細には、壁面7002に対して壁面7202が離間接近する方向に移動可能に組み込まれ、図16に示すように、壁部7204の内側で支軸6804の両側に配設されたコイルスプリング74により可動片72は固定片70から離れる方向に付勢され、図13(C)に示すように、空間S1に位置する可動片72の部分に設けられた壁部7205がつまみ部材68側に当接することで可動片72の固定片70から離れる方向の限界位置が決定されている。この限界位置において、固定片70と可動片72とはつまむことができる間隔に設定され、より詳細には、壁面7002、7202間の距離はつまむことができる寸法に設定されている。
また、空間S1に位置する可動片72の部分に係合凸部7206が設けられており、係合凸部7206は可動片72が限界位置に位置した状態で、係合突起5610を通り貫通孔5602を中心とした円周上に位置している。
つまみ部材68は、板状部材56の外面56Bにおいて、基板部6802が凹部5604に収容される。また、ストッパピン6806が案内溝5612に挿入され、係合突起5610と係合凸部7206とが隣接する。
係止爪76と、この係止爪76に臨む板状部材56の内面56B箇所との間にはねじりばね78が設けられ、このねじりばね78はつまみ60を第1の回動角度に付勢している。
第1の回動角度では、図15に示すように、係止爪76が収容部30の係止爪34に係止し、ストッパピン6806が案内溝5612の一端に位置し、係合凸部7206が係合突起5610に当接することでつまみ60の第2の回動角度方向への回動が阻止されている。
第1の回動角度でつまみ60をつまむと、すなわち、固定片70と可動片72をつまむと、係合凸部7206が係合突起5610から離れ、つまみ60の第2の回動角度方向への回動が許容される。
また、つまみ60を第2の回動角度に回動させると、第2の回動角度では、係止爪76が収容部30の係止爪34から外れ、ストッパピン6806が案内溝5612の他端に位置している。
本実施例では、つまみ60が回動される角度、すなわち第1の回動角度から第2回動角度までの角度が例えば25度以上45度以下となっている。
板状部材56を収容部30から離した状態で、つまみ60は第1の回動角度に位置しており、つまみ60が第1の回動角度に位置している板状部材56を収容部30に収容されるように揺動させると、係止爪76が収容部30の係止爪34の案内面3412に当接されることで、係止爪34がいったん没入し、図15に示すように、係止爪76が所定箇所に位置した際に係止爪34が元の位置に突出することで係止爪76と係止爪34とが係合する。
また、可動片72が固定片70に近づいた状態でつまみ60の回転を許容し、かつ、可動片72が固定片70から離れた状態でつまみ60の回転を阻止する回転阻止機構62が、係合凸部7206と係合突起5610で構成されている。
また、前記第1の回動角度で板状部材56の収容部30から離れる方向への揺動を阻止し、第2の回動角度で板状部材56の収容部30から離れる方向への揺動を許容する揺動阻止機構64が、係止爪76と係止爪34で構成されている。
まず、カメラ100を防水ケース10に収容する場合について説明する。
カメラ100の前面を前ケース分割体12の前壁1210に向けて前ケース分割体12の合わせ部20から挿入する。
次に、後ケース分割体14を揺動させ、前ケース分割体12の合わせ部20に後ケース分割体14の合わせ部40を合わせ、バックル16を揺動させ、収容部30内に倒し込む。
このバックル16の倒し込みにより、係止壁32、係止壁58が係合し、また、係止爪34、係止爪76が係合し、前ケース分割体12の合わせ部20と後ケース分割体14の合わせ部40とが合わされた状態に保持され、カメラ100が防水ケース10に収容される。
ユーザが、例えば、防水ケース10をその上下を逆にして前方に向けた状態で左手で防水ケース10の左側部をつかみ、右手で固定片70と可動片72をつまむ。
次に、固定片70と可動片72をつまんだ状態でつまみ60を第1の回動角度から第2の回動角度に回動させる。
次に、第2の回動角度において、つまみ60をつまんだ状態で板状部材56が収容部から取り出される方向につまみ60を引いて板状部材56を揺動させると、係止壁32、58の係合が解除される。
この板状部材56を揺動させる操作で、前ケース分割体12と後ケース分割体14の開く方向の揺動が可能となる。
ここでユーザは、前ケース分割体12に対して後ケース分割体14を開き、前ケース分割体12からカメラ100を取り出す。
カメラ100を防水ケース10から取り出す場合に、右手で固定片70と可動片72をつまみ、固定片70と可動片72をつまんだ状態でつまみ60を第1の回動角度から第2の回動角度に揺動させると、係止爪34,76の係止が解除され、バックル16は支軸66を中心として収容部30から取り出される方向に揺動可能な状態となる。
次に、つまみ60をつまんだ状態で、第2の角度において板状部材56が収容部30から取り出される方向につまみ60を引いて板状部材56を揺動させることで、初めて係止壁32、係止壁58の係合が解除され、前ケース分割体12と後ケース分割体14とが開く方向に揺動できる。
すなわち、つまみ60の固定片70と可動片72をつまんだ状態でつまみ60を回動させる操作と、つまみ60をつまんだ状態で板状部材56を収容部30から取り出す方向に揺動させる操作との、操作力および操作方向の異なった簡単な2つの操作により、初めて前ケース分割体12と後ケース分割体14とを開くことができるので、前ケース分割体12と後ケース分割体14とが不用意に開き、カメラ100が落下することを防止する上でより有利となる。
したがって、電子機器がカメラ100のように小型である場合には、例えば、歩行しながらカメラ100の防水ケース10への出し入れを行うので、カメラ100の落下を防止する上でより有利となる。
また、水中での使用時に、つまみ60に何かが当たったとしても、前ケース分割体12と後ケース分割体14とが不用意に開くことが防止され、カメラ100の水没を防止する上で有利となる。
また、本実施例では、バックル16の板状部材56を収容部30から取り出すための係脱機構を、板状部材56の厚さ方向に延在する回転中心を中心として回転可能なつまみ60を用いて構成したので、直線往復移動する形式の係脱機構を用いる場合に比較して、前ケース分割体12と後ケース分割体14の合わせ部20,40を合わせる方向における防水ケース10の寸法を短縮化でき、防水ケース10の小型化を図る上で有利となる。
また、本実施例では、合わせ部20、40が矩形枠状である場合について説明したが、本発明が適用される合わせ部20、40の形状は、円形枠などのようなその他の形状に形成されていてもよい。
また、係合部や回転阻止機構、揺動阻止機構の構成として従来公知の様々の構造が採用可能であり、実施例の構造に限定されない。
また、本実施例では、収容される電子機器がデジタルカメラである場合について説明したが、電子機器はデジタルカメラに限定されず防水ケースに収容されるものであればよい。
Claims (3)
- 第1ケース分割体の一端と第2ケース分割体の一端が揺動可能に結合され、前記第1ケース分割体と前記第2ケース分割体の各合わせ部が合わされることで形成される空間に電子機器が収容され、前記合わせ部を合わせた状態に保持するバックルを備えた電子機器用防水ケースであって、
前記バックルは、前記第2ケース分割体の合わせ部の外側で前記一端と反対側に位置する前記第2ケース分割体の自由端に板状部材用支軸を介して揺動可能に取着された板状部材を含んで構成され、
前記第1ケース分割体の合わせ部の外側で前記第1ケース分割体の前記一端と反対側に位置する自由端に、前記第1ケース分割体の合わせ部と前記第2ケース分割体の合わせ部とが合わされた状態で前記板状部材が前記第1ケース分割体に近づく方向に揺動することで前記板状部材が収容される収容部が設けられ、
前記収容部に収容された状態で前記収容部の外側に臨む前記板状部材の外面に、前記板状部材の前記外面と直交する方向に延在する回転中心の回りにおいて第1の回動角度と、第2の回動角度との間で回転可能でかつ前記第1の回動角度方向に常時付勢されたつまみが配設され、
前記板状部材は、前記収容部に収容された状態で前記収容部の底面に臨む内面を有し、前記つまみから支軸が突設され、この支軸は前記板状部材に回転可能に支持されるとともに前記板状部材を貫通して前記内面に突出し、前記内面に突出された前記支軸部分に係止爪が取着され、前記収容部には前記係止爪に係止可能な係止爪が設けられ、それら係止爪は、前記板状部材が前記収容部に収容された状態で、前記第1の回動角度で係止して前記板状部材の収容部から離れる方向への揺動を阻止し、前記第2の回動角度で互いに離れ前記板状部材の収容部から離れる方向への揺動を許容するように構成され、
前記つまみは、前記回転中心に対して離間接近する方向に移動不能に設けられた固定片と、前記回転中心に対して離間接近する方向に移動可能に設けられ前記固定片から離れる方向の限界位置に常時付勢された可動片とで構成され、
前記可動片が前記板状部材の外面に臨む箇所に係合凸部が設けられ、
前記板状部材の外面に係合突起が設けられ、
前記係合凸部と前記係合突起とにより回転阻止機構が構成され、
前記回転阻止機構は、前記第1の回動角度において前記可動片が前記限界位置に位置した状態で前記係合突起が前記係合凸部に当接することによって前記つまみの第2の回動角度方向への回転を阻止し、
前記回転阻止機構は、前記第2の回動角度において前記可動片が前記限界位置よりも前記固定片に近づいた状態で前記係合突起が前記係合凸部から離れることによって前記つまみの前記第2の回動角度方向への回転を許容する
ことを特徴とする電子機器用防水ケース。 - 前記つまみが前記板状部材の外面に臨む箇所にストッパピンが突設され、前記板状部材に前記つまみの回転中心を中心とした円弧状の案内溝が設けられ、前記ストッパピンは前記案内溝に挿入され、前記第1の回動角度と第2の回動角度は、前記ストッパピンが前記円弧状の案内溝の延在方向の両端に当接することで決定されている
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器用防水ケース。 - 前記収容部に設けられた前記係止爪は、前記支軸部分に設けられた係止爪に対して係脱する方向に移動可能で前記支軸部分に設けられた係止爪に係止する位置に常時付勢されて配設され、前記収容部に設けられた前記係止爪または前記支軸部分に設けられた前記係止爪の少なくとも一方の係止爪には、前記収容部から離れた前記板状部材を前記収容部に収容させた際に前記他方の係止爪に係合して前記収容部に設けられた前記係止爪をいったん前記支軸部分に設けられた前記係止爪から離れる方向に移動させ前記板状部材が前記収容部に収容された状態で前記収容部に設けられた前記係止爪を前記支軸部分に設けられた前記係止爪に係止させる方向に移動させる案内面が形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器用防水ケース。
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