JP4470111B2 - 搬送装置 - Google Patents
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Description
また、物品の平面視形状が矩形状であり、物品保持装置を、搬送コンベアの搬送方向と交差する方向に沿って近接、離間自在な挾持式の物品保持装置に構成した場合では、物品支持具を物品移載箇所に正確に停止させたとしても、その物品支持具に載置支持される物品の姿勢が搬送コンベアの搬送方向に対して縦軸芯周りに傾いていると、物品保持装置にて挾持する際に物品の角部を把持してその角部を破損させてしまう等、物品を適正に把持できない可能性があった。
前記物品が、平面視形状が矩形状で、且つ、高さが前記物品支持具に載置支持された状態で前記物品支持具の上端より上方に突出する高さのものであり、前記搬送コンベアにて載置搬送される前記物品支持具の上端より上方に位置して前記物品を前記物品移載箇所にて受け止める受止部材が設けられ、前記受止部材が、前記搬送コンベアの搬送方向と交差する方向に沿う受止面を備えて構成され、前記受止部材における受止面に受け止められた前記物品を保持可能で、且つ、その保持した前記物品を昇降移動可能に構成された物品保持装置が設けられ、前記搬送コンベアの作動を停止させた状態で前記物品保持装置にて保持した物品を昇降移動させるべく、前記搬送コンベア及び前記物品保持装置の作動を制御する制御手段が設けられている点にある。
よって、例えば、物品移載箇所に停止された物品を保持可能な物品保持装置を備え、その物品保持装置にて、物品支持具に載置支持されている物品を保持して物品移載作業を行う場合では、物品保持装置にて保持しようとする物品が物品移載箇所に正確に停止しているために、物品保持装置による物品の保持を正確にでき物品移載作業を円滑に行うことができる。
従って、物品支持具上での搬送方向へのずれに拘らず物品を物品移載箇所に正確に停止させることができ、物品を適正状態で物品移載箇所に搬送することができる搬送装置を提供できるに至った。
また、物品の平面視形状が矩形状のものであり、受け止め部材が、搬送コンベアの搬送方向と交差する方向に沿う受止面を備えて構成した場合では、上記本発明にかかる搬送装置の第2特徴構成において記載したように、物品の姿勢を適正状態に修正することができ、物品保持装置にて物品の角部を挾持することによる物品の破損を回避することができる。
図1に示すように、搬送装置には、物品Bを載置支持する容器Yを物品移載箇所Eまで載置搬送する搬送コンベア1と、前記搬送コンベア1にて載置搬送される前記容器Yより上方に位置して前記物品Bを前記物品移載箇所Eにて受け止める受止部材2と、前記受止部材2に受け止められた前記物品Bを保持可能で、且つ、その保持した前記物品Bを昇降移動可能に構成された物品保持装置3とが設けられており、この搬送装置は、図外の収納棚から搬出された物品Bを載置支持する容器Yを搬送コンベア1にて物品移載箇所Eまで搬送し、物品保持装置3にて物品Bが持ち上げられて空となった容器Yを収納棚に向けて物品移載箇所Eから搬出し、容器Yが物品移載箇所Eから搬出されてから物品Bが物品移載箇所Eに降ろして搬送コンベア1にて物品移載箇所Eから所定の搬送先に搬送するように構成されている。
そして、図7、図8に示すように、物品Bは、平面視形状が矩形状のもの、詳しくは、カートンケースであり、また、容器Yは、上方が開口し且つ深さが物品Bの高さより低く形成されており、物品Bは、その上部が容器Yの開口から上方に突出する状態で容器Yの底部に載置支持される。
そして、搬送装置は、物品Bを載置支持した容器Yを、容器搬送用コンベア部分1bから移載用コンベア部分1aにおける物品移載箇所Eに搬入し、物品移載箇所Eにおいて物品保持装置3にて物品Bが持ち上げられて空になった容器Yを、移載用コンベア部分1aの物品移載箇所Eから容器搬送用コンベア部分1bに搬出し、物品移載箇所Eにおいて物品保持装置3にて物品移載箇所Eに降ろされた物品Bを、移載用コンベア部分1aの物品移載箇所Eから物品搬送用コンベア部分1cに搬出するように構成されている。
尚、容器搬送用コンベア部分1bにも、容器Yのコンベア横幅方向への移動を容器Yへの接当により規制する一対のガイド部材7が設けられており、この容器搬送用コンベア部分1bに設けられた一対のガイド部材7は、移載用コンベア部分1aのものと同じ間隔でコンベア横幅方向に隔てる状態に設けられている。また、物品搬送用コンベア部分1cには、物品Bのコンベア横幅方向への移動を物品Bに対する接当により規制する一対のガイド部材7が設けられており、この物品搬送用コンベア部分1cに設けられた一対のガイド部材7は、移載用コンベア部分1aや容器搬送用コンベア部分1cのものより狭い間隔でコンベア横幅方向に隔てる状態に設けられている。
そして、コンベア支持用フレーム25と昇降フレーム部分9bとに亘ってエアーシリンダにて構成された受止用シリンダ11が設けられており、この受止用シリンダ11、受止部材2、及び、受止部材支持用フレーム9で受止装置12が構成されている。
そして、図7、図8に示すように、物品Bを載置支持した容器Yが容器搬送用コンベア部分1bから移載用コンベア部分1aに載置搬送される際に、受止部材2が受止作用位置に切り換えられた状態であると、受止部材2は載置搬送される容器Yより上方に位置しているため、受止部材2と容器Yとは干渉せずに、その容器Yに載置支持される物品Bにおける容器Yから上方に突出する部分が受止部材2に受け止められる。
また、図9に示すように、受止部材2が退避位置に切り換えられた状態では、受止部材2は物品Bの搬送経路から退避しているので、物品保持装置3にて物品移載箇所Eに降ろされた物品Bを、物品搬送用コンベア部分1c側に受止部材2と干渉することなく搬送することができる。
尚、受止部材2の受止作用位置と退避位置との切り換えは、搬送方向に並設される搬送ローラ5同士の間の空間を利用して昇降移動するように構成されており、搬送ローラ5同士の間隔をあまり広くしなくてもよいように、受止部材2における搬送面2aを備える部分は、縦姿勢の板状体にて形成されている。
図1、図3に示すように、前記物品保持装置3は、コンベア横幅方向に沿って接近、離間自在な挾持式の物品保持装置3であり、この物品保持装置3には、コンベア横幅方向に間隔を隔てて設けられた一対の挾持部14が、互いに近接する方向にスライド移動することにより物品Bを挾持し、互いに離間する方向に移動することにより物品Bに対する挾持を解除するように構成されている。尚、一対の挾持部14の夫々は板状体にて構成されており、一対の挾持部14における互いに対向する面には、挾持した物品Bが滑り落ちにくいように高摩擦係数のラバー(図示せず)が貼付されている。
また、昇降フレーム16には、一対の挾持部14がコンベア横幅方向にスライド移動自在に支持され、一対の挾持部14の夫々に備えられた筒状の被案内部27が昇降フレーム16の棒状の案内部28に搬送コンベア1の横幅方向に案内されるように外嵌されている。一対の挾持部14は連動機構21にて連動連結されており、一方の挾持部14をコンベア横幅方向にスライド移動させることにより、他方の挾持部14はコンベア横幅方向における一方の挾持部14がスライド移動した方向とは反対方向に移動するように構成されている。
そして、連動機構21は、昇降フレーム16に縦軸芯周りに揺動自在に支持された棒状の揺動部材22と、この揺動部材22の一端側と一方の挾持部14、及び、揺動部材22の他端側と他方の挾持部14とを夫々連動連結する一対の押引部材23とを備えて構成されている。従って、昇降フレーム16と一方の挾持部14とに亘って設けられたエアーシリンダにて構成された挾持用シリンダ18を伸縮作動させることにより、一方の挾持部14がコンベア横幅方向にスライド移動し、この一方の挾持部14と連動機構にて連動連結されている他方の挾持部14はコンベア横幅方向における一方の挾持部14が移動した方向とは反対方向に移動して、一対の挾持部14が接近、離間移動するように構成されている。
この制御手段20は、物品Bを載置支持した容器Yを容器搬送コンベア部分1b側から移載用コンベア部分1aの物品移載箇所Eに載置搬送する搬入制御、物品移載箇所Eに載置搬送された容器Yから物品Bを降ろす物品移載制御、物品移載箇所Eに降ろされた物品Bを物品搬送用コンベア部分1cに載置搬送する搬出制御を実行するように構成されている。
つまり、図7、図8に示すように、受止部材2を受止作用位置に切り換え、且つ、容器搬送用コンベア部分1b及び移載用コンベア部分1aを作動させて、物品Bを載置支持する容器を容器搬送用コンベア部分1b側から移載用コンベア部分1a側に向けて搬送し、在荷センサ(図示せず)にて容器Yが物品移載箇所Eに近づいたことが検出されてから所定時間経過後に容器搬送用コンベア部分1b並びに移載用コンベア部分1aの作動を停止させて、容器Yを物品移載箇所Eで停止させる。
そして、容器Yが物品移載箇所Eに搬送される際に、容器Yに載置支持された物品Bにおける容器Yから上方に突出する部分が受止部材2にて受け止められて、物品Bの姿勢が搬送方向に沿う姿勢或いはコンベア横幅方向に沿う姿勢に修正される。
このように、物品Bが受止部材2にて受け止められて姿勢が修正されることにより、物品Bにおけるコンベア横幅方向の側面が挾持部14の挾持方向と直交する方向に沿う状態となり、物品保持装置3にて物品Bの角部を挾持することによる物品Bの破損を回避することができる。
つまり、物品保持装置3を作動させて、物品Bを挾持できる高さまで一対の挾持部14を下降させ、その一対の挾持部14を接近移動させて物品Bを挾持した後、一対の挾持部14を上昇移動させ、物品Bをその下端が容器Yの上端より上方に位置するまで持ち上げる。
そして、容器搬送用コンベア部分1a及び移載用コンベア部分1bを作動させて、物品Bが持ち上げられたことにより空となった容器Yを移載用コンベア部分1a側から容器搬送用コンベア部分1b側に向けて搬送し、この空となった容器Yを物品移載箇所Eから搬出させる。
その後、物品保持装置3を作動させて、物品Bが搬送コンベア1にて載置支持されるまで一対の挾持部14を下降させ、その一対の挾持部14を離間移動させて物品Bの挾持を解除した後、一対の挾持部14を上昇移動させて上方に退避させる。
つまり、受止部材2を退避位置に切り換えて物品の物品搬送用コンベア1c側への搬送を許容させた後、移載用コンベア部分1a及び物品搬送用コンベア部分1cを作動させて、移載用コンベア部分側1aから物品搬送用コンベア部分1c側に向けて物品Bを載置搬送して、物品Bを物品移載箇所Eから搬出させる。尚、受止部材2の退避位置への切り換えは、物品保持装置3にて物品Bを持ち上げている間に行い、物品Bを搬送コンベア1に降ろす際に物品Bが受止部材2と干渉しないように構成されている。
(1) 上記実施の形態では、物品保持装置3にて物品Bが持ち上げられて空になった容器Yを容器搬送用コンベア部分1bに搬出し、容器Yを搬出した後に物品移載コンベア1aに移載された物品Bを物品搬出用コンベア部分1cに搬出するように構成したが、容器Yと物品Bとを同じコンベア部分に搬出するように構成してもよい。
つまり、容器Yと物品Bとの両方を容器搬送用コンベア部分1bに搬出するように構成してもよく、また、容器Yと物品Bとの両方を物品搬送用コンベア部分1cに搬出するように構成してもよい。尚、容器Yと物品Bとの両方を容器搬送用コンベア部分1bに搬出するように構成した場合では、受止部材2を受止作用位置に固定状態に設けてもよく、また、物品搬送用コンベア部分1cを設けなくてもよい。
また、連動機構21を設けずに、挾持部14の夫々に対して挾持用シリンダ18を備えて個別にスライド移動させるように構成してもよい。
2 受止部材
2a 受止面
3 物品保持装置
20 制御手段
B 物品
E 物品移載箇所
Y 物品支持具
Claims (4)
- 物品を載置支持する物品支持具を物品移載箇所に載置搬送する搬送コンベアが設けられている搬送装置であって、
前記物品が、平面視形状が矩形状で、且つ、高さが前記物品支持具に載置支持された状態で前記物品支持具の上端より上方に突出する高さのものであり、
前記搬送コンベアにて載置搬送される前記物品支持具の上端より上方に位置して前記物品を前記物品移載箇所にて受け止める受止部材が設けられ、
前記受止部材が、前記搬送コンベアの搬送方向と交差する方向に沿う受止面を備えて構成され、
前記受止部材における受止面に受け止められた前記物品を保持可能で、且つ、その保持した前記物品を昇降移動可能に構成された物品保持装置が設けられ、
前記搬送コンベアの作動を停止させた状態で前記物品保持装置にて保持した物品を昇降移動させるべく、前記搬送コンベア及び前記物品保持装置の作動を制御する制御手段が設けられている搬送装置。 - 前記物品保持装置が、前記搬送コンベアの搬送方向と交差する方向に沿って接近、離間自在な挾持式の物品保持装置である請求項1記載の搬送装置。
- 前記受止部材が、前記搬送コンベアにて載置搬送される前記物品支持具より上方に位置して前記物品を受け止め可能な受止作用位置と、前記物品の搬送経路から退避して前記搬送コンベアによる前記物品の載置搬送を許容する退避位置とに切り換え可能に構成されている請求項1又は2記載の搬送装置。
- 前記制御手段が、前記受止部材にて受け止められた前記物品を前記物品保持装置にて保持して上昇移動させ、前記搬送コンベアにて前記物品支持具を前記物品移載箇所から搬出させた後、前記物品保持装置にて上昇移動させた前記物品を下降移動させ且つ物品保持装置による保持を解除して前記物品移載箇所に降ろすように、前記搬送コンベア及び前記物品保持装置の作動を制御する物品移載制御を実行するように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の搬送装置。
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