JP4468748B2 - 変倍光学系及びそれを用いた電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、変倍光学系及びそれを用いた電子機器に関するものであり、特に、コンパクトな変倍光学系、及び、そのような変倍光学系を用いた電子機器に関する。この電子機器には、例えば、デジタルカメラ、ビデオカメラ、デジタルビデオユニット、パーソナルコンピュータ、モバイルコンピュータ、携帯電話、情報携帯端末がある。
近年、PDAと呼ばれる情報携帯端末や携帯電話が爆発的に普及している。これらの機器には、コンパクトなデジタルカメラやデジタルビデオユニットを内蔵したものも増えてきている。ここで、これらのデジタルカメラやデジタルビデオユニットには、撮像素子に、CCD(Charge Coupled Device )やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor )センサーが使われている。このようなデジタルカメラ等では、受光面の有効エリアが比較的小さい撮像素子が使われている。そこで、このようなデジタルカメラ等をコンパクト化する場合、光学系の性能を高性能に保ったままでの小型化と低コスト化の両立が必要となる。従来、小型化かつ低コストの光学系の1つとして、特許文献1等に示された負正負正変倍光学系があげられる。
特開平10−48524号公報
しかし、特許文献1に記載のものは第2群にレンズを2枚用いているために、第2群の厚さが大きくなりレンズ全長が長くなってしまう。
本発明は従来技術のこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、低コスト化と小型化との両立が効果的に可能な変倍光学系及びそれを用いた電子機器を提供することである。
上記目的を達成する本発明の変倍光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、
正の屈折力を有する第4レンズ群とから構成された変倍光学系であって、
前記第2レンズ群は、前記第1レンズ群及び第3レンズ群に含まれる他のレンズの何れよりも屈折率が高い材料からなる1枚の正レンズからなり、
前記第4レンズ群の少なくとも1枚の正レンズが、以下の条件式を満たすことを特徴とするものである。
0.5<SF4 <10 ・・・(10−4)
ただし、SF4 :第4レンズ群の正レンズのシェイピングファクターであり、
SF4 =(r41+r42)/(r41−r42)で定義され、
41:第4レンズ群の正レンズの物体側の面の曲率半径、
42:第4レンズ群の正レンズの像側の面の曲率半径、
である。
以下、上記構成をとる理由と作用を説明する。
変倍光学系としては、負正負正のパワー配置のものがある。このパワー配置では、光学系を、少ないレンズ枚数かつ短い全長で実現できる。よって、負正負正のパワー配置の変倍光学系では、コンパクトかつ低コストな光学系が実現できる。
その場合に、第2レンズ群を正レンズ1枚で実現するのが好ましい。このようにすることで、より少ない枚数で光学系を構成できるため、小型化できる上に、低コストになる。また、第2レンズ群を移動させて変倍あるいは合焦を行う際にも、第2レンズ群を軽量化できる。そのため、レンズ群の移動のためのアクチュエーター等の移動機構も小型化でき、ユニット全体としてもコンパクト化できる。
第2レンズ群の正レンズが大きなパワーを持つことで、第2レンズ群の移動量が小さくなりコンパクトな光学系が実現できる。しかしながら、ペッツバール和が大きくなり、像面湾曲が大きくなってしまう。そのため、第2レンズ群の正レンズの屈折率を、第1レンズ群及び第3レンズ群に含まれる他のレンズの何れよりも高くすることが好ましい。このようにすると、ペッツバール和が小さくなり、コンパクトでありながら像面湾曲を効果的に抑えることができる。
さらに、第3レンズ群で発生する収差量を小さくするには、第3レンズ群での光線高が小さいのが好ましい。このとき、第4レンズ群が条件式(10−4)を満たすことが良い。この条件を満足すると、物体側の面の正の屈折力が小さくなる。その結果、物体側の面でのコマ収差や非点収差等の発生量を小さくできる。条件式(10−4)の上限の10を越えると、物体側の面の負の屈折力が大きくなりすぎる。この場合、コマ収差や非点収差等が補正過剰となり、条件式(10−4)を満たす場合とは逆符号側に、これらの収差が大きく発生してしまう。また、偏心感度も大きくなり好ましくない。その下限値の0.5を下回ると、物体側の面の正の屈折力が大きくなる。この場合、コマ収差や非点収差等諸収差の発生量が大きくなってしまう。そうなると、補正するにはより多くのレンズ枚数が必要となる。よって、下限値を下回ることは好ましくない。
本発明によると、低コスト化と小型化との両立が効果的に可能な変倍光学系を得ることができ、また、それを用いた電子機器も同様に、低コスト化と小型化との両立が効果的に可能になる。
以下に、まず本発明の変倍光学系のとり得る形態について説明する。
第1の変倍光学系は、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折
力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とから構成された変倍光学系であって、
前記第2レンズ群は1枚の正レンズからなり、
前記正レンズは、前記第1レンズ群及び第3レンズ群に含まれる他のレンズの何れよりも屈折率が高い材料からなることを特徴とするものである。
以下、第1の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
変倍光学系としては、負正負正のパワー配置のものがある。この変倍光学系は、全長が固定された光学系を、少ないレンズ枚数かつ短い全長で実現できる。よって、負正負正のパワー配置の変倍光学系では、コンパクトかつ低コストな光学系が実現できる。
その場合に、第2レンズ群を正レンズ1枚で実現するのが好ましい。このようにすることで、より少ない枚数で光学系を構成できるため、小型化できる上に、低コストになる。また、第2レンズ群を移動させて変倍あるいは合焦を行う際にも、第2レンズ群を軽量化できる。そのため、レンズ群の移動のためのアクチュエーター等の移動機構も小型化でき、ユニット全体としてもコンパクト化できる。
第2レンズ群の正レンズが大きなパワーを持つことで、第2レンズ群の移動量が小さくなりコンパクトな光学系が実現できる。しかしながら、ペッツバール和が大きくなり、像面湾曲が大きくなってしまう。そのため、第2レンズ群の正レンズの屈折率を、第1レンズ群及び第3レンズ群に含まれる他のレンズの何れよりも高くすることが好ましい。このようにすると、ペッツバール和が小さくなり、コンパクトでありながら像面湾曲を効果的に抑えることができる。
第2の変倍光学系は、第1の変倍光学系において、前記第1レンズ群に含まれる少なくとも1枚の負レンズは、物体側の面に非球面を有することを特徴とするものである。
以下、第2の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
広角端では、第1レンズ群での光線高が高い。そこで、負レンズの物体側に非球面を設けることが好ましい。このようにすることで、コマ収差等の軸外収差を良好に補正できる。
また、望遠端では、第1レンズ群での光束径は大きい。そこで、負レンズの物体側に非球面を設けることが好ましい。このようにすることで、球面収差等を良好に補正できる。
第3の変倍光学系は、第1、第2の変倍光学系において、前記第1レンズ群に含まれる少なくとも1枚の負レンズは、像側の面に非球面を有することを特徴とするものである。
以下、第3の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
広角端では、第1レンズ群での光線高が高い。そこで、負レンズの像側に非球面を設けることが好ましい。このようにすることで、非点収差等の軸外収差を良好に補正できる。
また、望遠端では、第1レンズ群での光束径は大きい。そこで、負レンズの像側に非球面を設けることが好ましい。このようにすることで、球面収差等を良好に補正できる。
第4の変倍光学系は、第1〜第3の変倍光学系において、前記第1レンズ群に含まれる少なくとも1枚の負レンズは、樹脂材料で製作されたレンズであることを特徴とするものである。
以下、第4の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。樹脂材料のレンズは、ガラスより低コストで製作できる。よって、第1レンズ群に含まれる少なくとも1枚の負レンズは、樹脂材料で製作するのが良い。
第5の変倍光学系は、第1〜第4の変倍光学系において、前記第1レンズ群に含まれる少なくとも1枚の負レンズが、以下の条件式を満たす材料により製作されていることを特徴とするものである。
40<νd1<100 ・・・(1)
ただし、νd1:第1レンズ群の負レンズのアッベ数、
である。
以下、第5の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
第1レンズ群は負のパワーを有するので、特に広角端で大きな倍率色収差が発生する。しかも、第1レンズ群を負レンズ1枚で構成すると、コンパクト化の点で有利であるが、
第1レンズ群に正レンズを配置して倍率色収差の発生量を抑えることはできない。そこで、第1レンズ群の負レンズが(1)の条件式を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、倍率色収差の発生量を小さくできる。条件式(1)の上限値の100を越えると、材料が存在しない。下限値の40を下回る、第1レンズ群で発生する倍率色収差が大きくなりすぎる。そのため、全系で倍率色収差を抑制するには、多くのレンズ枚数が必要となってしまう。
さらに、次の条件式(1−2)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、倍率色収差の発生量を小さくできる。
50<νd1<100 ・・・(1−2)
さらに、次の条件式(1−3)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、倍率色収差の発生量をより小さくできる。
55<νd1<100 ・・・(1−3)
第6の変倍光学系は、第1〜第5の変倍光学系において、前記第1レンズ群に含まれる少なくとも1枚の負レンズが、以下の条件式を満たすことを特徴とするものである。
0.5<|f1 |/fw <5 ・・・(2)
ただし、f1 :第1レンズ群の負レンズの焦点距離、
w :広角端における全系の換算焦点距離であり、
w =(Yh ×0.6)/ tanωで定義され、
h :最大像高、
ω:最大像高の60%位置に入射する光線の半画角、
である。
以下、第6の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
第1レンズ群では、レンズ径が、第2レンズ群や第3レンズ群と比較して大きくなる。そこで、第1レンズ群にパワーを持たせることで、入射瞳位置はより物体側に位置させることができる。その結果、レンズ有効径を小さくできるだけでなく、レンズ全長も短くできる。このとき、(2)の条件式を満たすことで、性能を良好に保ったままレンズ有効径やレンズ全長を小さくできる。条件式(2)の上限値の5を越えると、負のパワーが強くなりすぎてしまい、広角端で発生するコマ収差や望遠端で発生する非点収差等が大きくなる。よって、上限値を越えることは、収差補正上好ましくない。条件式(2)の下限値の0.5を下回ると、負のパワーが弱くなってしまい、レンズ有効径やレンズ全長を十分に小さくできない。よって、下限値を下回るのは好ましくない。
さらに、次の条件式(2−2)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、性能を良好に保ったままレンズ有効径やレンズ全長を小さくできる。
1<|f1 |/fw <3 ・・・(2−2)
さらに、次の条件式(2−3)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、性能をより良好に保ったままレンズ有効径やレンズ全長をさらに小さくできる。
1.4<|f1 |/fw <2.5 ・・・(2−3)
第7の変倍光学系は、第1〜第6の変倍光学系において、前記第1レンズ群が少なくとも1枚の正レンズを有することを特徴とするものである。
以下、第7の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
第1レンズ群では、レンズ径が、第2レンズ群や第3レンズ群と比較して大きくなる。この場合、第1レンズ群の負の屈折力を大きくすることで、入射瞳位置をより物体側に位置させることができる。その結果、レンズ有効径を小さくできるだけでなく、レンズ全長を短くできる。しかし、第1レンズ群の負レンズのパワーが大きくなると、倍率色収差が大きくなる。これは、収差補正上好ましくない。そこで、第1レンズ群に正レンズを配置することが好ましい。このようにすることで、第1レンズ群の倍率色収差量を小さくできる。
第8の変倍光学系は、第7の変倍光学系において、前記正レンズは最も像側に配置されていることを特徴とするものである。
以下、第8の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。第1レンズ群
の最も像側を正レンズとすることで、変倍に伴う球面収差やコマ収差・倍率色収差等諸収差の変動を抑制できる。
第9の変倍光学系は、第1〜第8の変倍光学系において、前記第1レンズ群が、以下の条件式を満たすことを特徴とするものである。
−10<SFG1<3 ・・・(3)
ただし、SFG1:第1レンズ群のシェイピングファクターであり、
SFG1=(rG11 +rG12 )/(rG11 −rG12 )で定義され、
G11 :第1レンズ群の最も物体側の面の曲率半径、
G12 :第1レンズ群の最も像側の面の曲率半径、
である。
以下、第9の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
第1レンズ群では、レンズ径が、第2レンズ群や第3レンズ群と比較して大きくなる。このとき、第1レンズ群にパワーを持たせることで、入射瞳位置をより物体側に位置させることができる。その結果、レンズ有効径を小さくできるだけでなく、レンズ全長を短くできる。そして、(3)の条件式を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、性能を良好に保ったままレンズ有効径を小さくできる。条件式(3)の上限値の3を越えると、物体側の面の正のパワーが大きくなり、入射瞳位置はより像側に位置することになる。そのため、レンズ有効径が大きくなってしまう。よって、上限値を越えるのは好ましくない。条件式(3)の下限値の−10を下回ると、物体側の負のパワーが強くなりすぎてしまう。この場合、広角端で発生するコマ収差や望遠端で発生する非点収差等が大きくなる。よって、下限値を下回るのは、収差補正上好ましくない。
さらに、次の条件式(3−2)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、性能を良好に保ったままレンズ有効径を小さくできる。
−1<SFG1<1.5 ・・・(3−2)
さらに、次の条件式(3−3)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、より性能を良好に保ったまま、レンズ有効径をさらに小さくできる。
−0.5<SFG1<1 ・・・(3−3)
第10の変倍光学系は、第1〜第9の変倍光学系において、前記第2レンズ群の正レンズが、物体側に非球面を有することを特徴とするものである。
以下、第10の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。第2レンズ群での光束径は大きい。そこで、正レンズの物体側に非球面を設けることが好ましい。このようにすることにより、特に広角端での球面収差等を良好に補正できる。
第11の変倍光学系は、第1〜第10の変倍光学系において、前記第2レンズ群の正レンズが、像側に非球面を有することを特徴とするものである。
以下、第11の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
第2レンズ群での光束径は大きい。そこで、正レンズの像側に非球面を設けることが好ましい。このようにすることにより、特に広角端での球面収差等を良好に補正できる。
また、第2レンズ群の正レンズが大きなパワーを持つことで、第2レンズ群の移動量が小さくなる。この結果、コンパクトな光学系が実現できる。しかしながら、第2レンズ群での正レンズが大きなパワーを持つと、非点収差やコマ収差等が大きく発生してしまう。そこで、正レンズの像側に非球面を設けることが好ましい。このようにすることにより、特に広角端でのコマ収差や非点収差等を良好に補正できる。
第12の変倍光学系は、第1〜第11の変倍光学系において、前記第2レンズ群が以下の条件式を満たすことを特徴とするものである。
−5<SF2 <1 ・・・(4)
ただし、SF2 :第2レンズ群の正レンズのシェイピングファクターであり、
SF2 =(r21+r22)/(r21−r22)で定義され、
21:第2レンズ群の正レンズの物体側の面の曲率半径、
22:第2レンズ群の正レンズの像側の面の曲率半径、
である。
以下、第12の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
第2レンズ群の正レンズが条件式(4)を満たすと、像側の面の正の屈折力を小さくできるので、次の(1)(2)のような効果がある。(1)主点位置が第1レンズ群側に移動し、第1レンズ群と第2レンズ群の主点間隔が短縮でき、レンズ全長の短縮につながる。(2)第2レンズ群の倍率を大きくできるので、変倍に伴う第2レンズ群の移動量を小さくでき、全長の短縮につながる。
条件式(4)の上限値の1を越えると、像側の面の正の屈折力が大きくなる。この場合、第2レンズ群の倍率が小さくなるので、変倍比が小さくなってしまう。若しくは、同じ変倍比を得るには、変倍に伴う第2レンズ群の移動量が大きくなってしまう。下限値の−5を下回ると、物体側の面で発生する非点収差と像側の面で発生するコマ収差が共に大きくなりすぎしまう。そのため、補正により多くのレンズが必要となる。
さらに、次の条件式(4−2)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、光学系のコンパクト化が実現できる。
−1<SF2 <0.5 ・・・(4−2)
さらに、次の条件式(4−3)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、より光学系のコンパクト化が実現できる。
−0.5<SF2 <0 ・・・(4−3)
第13の変倍光学系は、第1〜第12の変倍光学系において、前記第2レンズ群の正レンズが、以下の条件式を満たす材料により製作されていることを特徴とするものである。
35<νd2<100 ・・・(5)
ただし、νd2:第2レンズ群の正レンズのアッベ数、
である。
以下、第13の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
第2レンズ群の正レンズが大きなパワーを持つことで、第2レンズ群の移動量が小さくなる。その結果、コンパクトな光学系が実現できる。しかしながら、第2レンズ群での正レンズが大きなパワーを持つと、それに伴い軸上色収差が大きく発生してしまう。そこで、第2レンズ群の正レンズが(5)の条件式を満たすことが好ましい。この条件を満足すると、軸上色収差の発生量を小さくできる。条件式(5)の上限値の100を越えると、材料が存在しない。下限値の35を下回ると、第2レンズ群で発生する軸上色収差が大きくなりすぎる。そのため、全系で軸上色収差を抑制するには、多くのレンズ枚数が必要となってしまう。よって、下限値を下回ることは、好ましくない。
さらに、次の条件式(5−2)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、軸上色収差の発生量を小さくできる。
40<νd2<100 ・・・(5−2)
さらに、次の条件式(5−3)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、軸上色収差の発生量をさらに小さくできる。
45<νd2<100 ・・・(5−3)
第14の変倍光学系は、第1〜第13の変倍光学系において、前記第2レンズ群の正レンズが、以下の条件式を満たすことを特徴とするものである。
0.3<|f2 |/fw <1.3 ・・・(6)
ただし、f2 :第2レンズ群の正レンズの焦点距離、
w :広角端における全系の換算焦点距離であり、
w =(Yh ×0.6)/ tanωで定義され、
h :最大像高、
ω:最大像高の60%位置に入射する光線の半画角、
である。
以下、第14の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
第2レンズ群の正レンズが大きなパワーを持つことで、第2レンズ群の移動量が小さくなる。その結果、コンパクトな光学系が実現できる。しかしながら、第2レンズ群での正レンズが大きなパワーを持つと、それに伴い軸上色収差やコマ収差、非点収差等が大きく
発生してしまう。そこで、(6)の条件式を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、性能を良好に保ったままコンパクトな光学系を実現できるので好ましい。条件式(6)の上限値の1.3を越えると、正のパワーが強くなりすぎてしまう。この場合、軸上色収差や広角端でのコマ収差・非点収差等が大きくなる。よって、上限値を越えることは、収差補正上好ましくない。条件式(6)の下限値の0.3を下回ると、正のパワーが弱くなってしまう。この場合、第2レンズ群の移動量が大きくなるので、レンズ全長を十分に小さくできない。よって、下限値を下回るのは好ましくない。
さらに、次の条件式(6−2)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、性能を良好に保ったままレンズ有効径やレンズ全長を小さくできる。
0.4<|f2 |/fw <1 ・・・(6−2)
さらに、次の条件式(6−3)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、性能を良好に保ったままレンズ有効径やレンズ全長をさらに小さくできる。
0.5<|f2 |/fw <0.9 ・・・(6−3)
第15の変倍光学系は、第1〜第14の変倍光学系において、前記第2レンズ群の正レンズが、以下の条件式を満たす材料により製作されていることを特徴とするものである。
−30×10-6<dn2 /dT<50×10-6 ・・・(7)
ただし、dn2 /dT:第2レンズ群の正レンズのd線における屈折率の温度係数[℃-1
]、
である。
以下、第15の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
第2レンズ群の正レンズが大きなパワーを持つと、第2レンズ群の移動量が小さくなる。その結果、コンパクトな光学系が実現できる。しかし、温度が変化したときの屈折率変化の影響も大きくなり、性能劣化を招いてしまう。ここで、屈折率変化をキャンセルできるように、第2レンズ群を複数のレンズで構成しようとすると、第2レンズ群の全長が長くなって光学系の小型化ができない。そこで、光学系が条件式(7)を満たすことが好ましい。この条件を満足すると、温度が変化したときの屈折率の変化量が小さくなり、性能劣化を有効に防ぎながら小型化を実現できる。条件式(7)の上限値の50×10-6 越えるか、あるいは下限値の−30×10-6を下回ると、何れも温度が変化したときの屈折率変化が大きくなり、良好な性能を得られなくなる。
さらに、次の条件式(7−2)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、温度が変化したときの屈折率の変化量をより小さく抑えられる。
−20×10-6<dn2 /dT<30×10-6 ・・・(7−2)
さらに、次の条件式(7−3)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、温度が変化した時の屈折率の変化量をさらに小さく抑えられる。
−10×10-6<dn2 /dT<10×10-6 ・・・(7−3)
第16の変倍光学系は、第1〜第15の変倍光学系において、前記第3レンズ群の少なくとも1枚の負レンズが、樹脂材料で製作されたレンズであることを特徴とするものである。
以下、第16の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。樹脂材料のレンズは、ガラスより低コストでレンズを製作できる。よって、第3レンズ群の少なくとも負レンズが樹脂で製作されているのが良い。
第17の変倍光学系は、第1〜第16の変倍光学系において、前記第3レンズ群の少なくとも1枚の負レンズが、以下の条件式を満たすことを特徴とするものである。
−1<SF3 <10 ・・・(8)
ただし、SF3 :第3レンズ群の負レンズのシェイピングファクターであり、
SF3 =(r31+r32)/(r31−r32)で定義され、
31:第3レンズ群の負レンズの物体側の面の曲率半径、
32:第3レンズ群の負レンズの像側の面の曲率半径、
である。
以下、第17の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
条件式(8)を満たすことで、第3レンズ群の負レンズの主点位置がより物体側となる。そのため、第2レンズ群と第3レンズ群との主点間隔が短縮できるので、レンズ全長の短縮につながる。条件式(8)の上限値の10を越えると、像側の面で発生する非点収差等諸収差の変動が大きくなる。よって、上限値を越えることは、収差補正上好ましくない。下限値の−1を下回ると、第3レンズ群の負レンズの主点位置が像側に位置する。そのため、第2レンズ群と第3レンズ群との主点間隔が長くなってしまい、レンズ全長も増大する。よって、下限値を下回ることは好ましくない。
さらに、次の条件式(8−2)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、光学系のコンパクト化が実現できる。
−0.5<SF3 <5 ・・・(8−2)
さらに、次の条件式(8−3)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、より光学系のコンパクト化が実現できる。
0<SF3 <2 ・・・(8−3)
第18の変倍光学系は、第1〜第17の変倍光学系において、前記第3レンズ群の少なくとも1枚の負レンズが、以下の条件式を満たす材料により製作されていることを特徴とするものである。
0<νd3<45 ・・・(9)
ただし、νd3:第3レンズ群の負レンズのアッベ数、
である。
以下、第18の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
コンパクト化のためには、第1レンズ群のレンズ枚数も少ない方がよい。特に、1枚の負レンズで第1レンズ群を構成するとよい。しかし、第1レンズ群を1枚の負レンズで構成すると、倍率色収差が大きく発生してしまう。また、第2レンズ群では軸上色収差が発生する。そこで、条件式(9)を満たすことで、第1レンズ群を1枚の負レンズで構成しても、良好に倍率色収差を補正できる。また、それだけではなく、第2レンズ群で発生した軸上色収差も良好に補正できる。条件式(9)の上限値の45を越えると、第1レンズ群で発生した倍率色収差及び第2レンズ群で発生した軸上色収差を良好に補正できなくなる。よって上限値を越えることは、収差補正上好ましくない。特に、第2レンズ群で発生した軸上色収差を補正できないと、変倍に伴う軸上色収差の変動が大きくなってしまう。そうなると、画像中心での画質が大きく劣化する。よって、上限値を越えることは好ましくない。下限値の0を下回ると、材料が存在しない。
さらに、次の条件式(9−2)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、第1レンズ群と第2レンズ群で発生した色収差をより良好に補正できる。
0<νd3<40 ・・・(9−2)
さらに、次の条件式(9−3)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、第1レンズ群と第2レンズ群で発生した色収差をさらに良好に補正できる。
0<νd3<35 ・・・(9−3)
第19の変倍光学系は、第1〜第18の変倍光学系において、前記第4レンズ群の少なくとも1枚の正レンズが、樹脂材料で製作されていることを特徴とするものである。
以下、第19の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。樹脂材料のレンズは、ガラスより低コストでレンズを製作できる。よって、第4レンズ群の少なくとも1枚の正レンズが樹脂材料で製作されているのが好ましい。
第20の変倍光学系は、第1〜第19の変倍光学系において、前記第4レンズ群の少なくとも1枚の正レンズが、以下の条件式を満たすことを特徴とするものである。
−1<SF4 <10 ・・・(10)
ただし、SF4 :第4レンズ群の正レンズのシェイピングファクターであり、
SF4 =(r41+r42)/(r41−r42)で定義され、
41:第4レンズ群の正レンズの物体側の面の曲率半径、
42:第4レンズ群の正レンズの像側の面の曲率半径、
である。
以下、第20の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
第3レンズ群で発生する収差量を小さくするには、第3レンズ群での光線高が小さいのが好ましい。このとき、第4レンズ群が条件式(10)を満たすことが良い。この条件を満足すると、物体側の面の正の屈折力が小さくなる。その結果、物体側の面でのコマ収差や非点収差等の発生量を小さくできる。条件式(10)の上限の10を越えると、物体側の面の負の屈折力が大きくなりすぎる。この場合、コマ収差や非点収差等が補正過剰となり、条件式(10)を満たす場合とは逆符号側に、これらの収差が大きく発生してしまう。また、偏心感度も大きくなり好ましくない。その下限値の−1を下回ると、物体側の面の正の屈折力が大きくなる。この場合、コマ収差や非点収差等諸収差の発生量が大きくなってしまう。そうなると、補正するにはより多くのレンズ枚数が必要となる。よって、下限値を下回ることは好ましくない。
さらに、次の条件式(10−2)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、諸収差の発生量をより小さくできる。
0<SF4 <7 ・・・(10−2)
さらに、次の条件式(10−3)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、諸収差の発生量をさらに小さくできる。
0.5<SF4 <4 ・・・(10−3)
第21の変倍光学系は、第1〜第20の変倍光学系において、前記第4レンズ群少なくとも1枚の正レンズが、以下の条件式を満たす材料により製作されていることを特徴とするものである。
40<νd4<100 ・・・(11)
ただし、νd4:第4レンズ群の正レンズのアッベ数、
である。
以下、第21の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
コンパクト化のためには、第1レンズ群のレンズ枚数も少ない方がよい。特に、1枚の負レンズで第1レンズ群を構成するとよい。しかし、第1レンズ群を1枚の負レンズで構成すると、特に広角端で倍率色収差が大きく発生する。ここで、第3レンズ群の負の屈折力でこの倍率色収差を補正するようにすると、望遠端で補正過剰となる。そこで条件式(11)を満たすのがよい。この条件を満足することで、望遠端での補正過剰による倍率色収差の発生を良好に抑制することができる。条件式(11)の上限値の100を越えると、材料が存在しない。下限値の40を下回ると、望遠端で発生する倍率色収差を抑制できなくなる。この場合、補正するには、より多くのレンズ枚数が必要となる。よって、下限値を下回ることは好ましくない。
さらに、次の条件式(11−2)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、倍率色収差の発生をより良好に抑制することができる。
45<νd4<100 ・・・(11−2)
さらに、次の条件式(11−3)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、倍率色収差の発生をさらに良好に抑制することができる。
50<νd4<100 ・・・(11−3)
第22の変倍光学系は、第1〜第21の変倍光学系において、前記第1レンズ群の光軸方向の位置が、変倍時に固定であることを特徴とするものである。
以下、第22の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。第1レンズ群の光軸方向の位置が変倍時に固定であると、アクチュエーター等の移動手段の数を減らすことができる。その結果、移動手段等を含む全体の小型化、及び、低コスト化がさらに可能となる。
第23の変倍光学系は、第1〜第22の変倍光学系において、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が、変倍時に一定であることを特徴とするものである。
以下、第23の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
第2レンズ群と第3レンズ群が大きなパワーを持つと、第2レンズ群と第3レンズ群の移動量が小さくなる。よって、この点で好ましい。しかしながら、偏心感度も大きくなっ
て、性能の劣化が起こりやすくなる。そこで、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔を変倍時に一定とするのが好ましい。このようにすると、第2レンズ群と第3レンズ群を一体で移動させるため、第2レンズ群と第3レンズ群の相対偏心の発生を抑えることができる。その結果、性能劣化を効果的に抑えることができる。
第24の変倍光学系は、第1〜第23の変倍光学系において、以下の条件式を満たすことを特徴とするものである。
−35<DTmin <20 ・・・(12)
ただし、DTmin :歪曲収差量[%]、
である。
以下、第24の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
歪曲収差を電気的に補正し広画角化する場合、条件式(12)を満たすのが好ましい。この条件を満足することで、電気的に歪曲収差を補正した際、良好な画質で広画角化が実現できる。条件式(12)の上限値の20%を越えると、広角端でプラスの歪曲収差が発生することになる。この場合、歪曲収差を電気的に補正しても広画角化は実現できない。下限値の−30%を下回ると、画像最周辺の引き伸ばし倍率が大きくなる。そのため、歪曲収差を電気的に補正した後の画像が粗くなる。よって、下限値を下回ることは好ましくない。なお、広角端でマイナスの歪曲収差を発生させるとよい。なお、図15(a)〜(d)に、DTmin の例を示す。図15(a)〜(d)は歪曲収差を示す収差図である。
さらに、次の条件式(12−2)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、画像を粗くしないままで広画角化できる。
−30<DTmin <0 ・・・(12−2)
さらに、次の条件式(12−3)を満たすことが好ましい。この条件を満足することで、画像を粗くしないままでより広画角化できる。
−27<DTmin <−5 ・・・(12−3)
第25の変倍光学系は、第1〜第24の変倍光学系において、光学系で発生する歪曲収差を電気的に補正することを特徴とするものである。
以下、第25の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
歪曲収差を光学系で良好に補正しようとすると、レンズ枚数が増え光学系が大型化する。光学系で補正し切れない歪曲収差を電気的に補正することで、光学系をよりコンパクトにすることができ好ましい。
レトロフォーカスタイプは広角端での負の歪曲収差が大きいので、電気的に像歪を補正する際に広画角化・高倍率化しやすい。よって、光学系としては、レトロフォーカスタイプが好ましい。
第26の変倍光学系は、第1〜第25の変倍光学系において、光学系で発生する倍率色収差を電気的に補正することを特徴とするものである。
以下、第26の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
第1レンズ群を1枚の負レンズで構成することにより、広角端で大きく倍率色収差が発生する。この時、光学系で倍率色収差を良好に補正しようとすると、レンズ枚数が増え光学系が大型化する。そこで、光学系で補正し切れない倍率色収差を、電気的に補正することが好ましい。このようにすることで、光学系をよりコンパクトにすることができる。なお、倍率の色収差を電気的に補正するには、各色ごとの像の大きさを一致させればよい。像の大きさの変更は、、像面湾曲の補正方法を利用すればよい。
第27の変倍光学系は、第1〜第26の変倍光学系において、光学系を構成する少なくとも1つの光学素子の光学材料として有機無機複合材料を用いることを特徴とするものである。
以下、第27の変倍光学系において上記構成をとる理由と作用を説明する。
光学素子の光学材料として有機無機複合材料を用いると、有機成分と無機成分の種類と存在量比率に応じて、種々の光学特性(屈折率、波長分散性)が発現するようになる(得られる)。このことから、有機成分と無機成分を任意の比率で配合することで、種々の光学特性が得られるようになり、より少ない枚数すなわち低コスト・小型で諸収差を補正で
きる。
第28の変倍光学系は、第27の変倍光学系において、前記有機無機複合体は、ジルコニアのナノ粒子を含むことを特徴とするものである。
第29の変倍光学系は、第27の変倍光学系において、前記有機無機複合体は、ジルコニアとアルミナのナノ粒子を含むことを特徴とするものである。
第30の変倍光学系は、第27の変倍光学系において、前記有機無機複合体は、ニオブ酸化物のナノ粒子を含むことを特徴とするものである。
第31の変倍光学系は、第27の変倍光学系において、前記有機無機複合体は、ジルコニウムアルコキシドの加水分解物とアルミナのナノ粒子を含むことを特徴とするものである。
第28〜第31の変倍光学系において、上記構成をとる理由とその作用を説明する。これらの材料のナノ粒子は、無機成分の例示である。そして、このようなナノ粒子を有機成分のプラスチック中に所定の存在量比率で分散させることにより、種々の光学特性(屈折率、波長分散性)を発現させることができる。
また、電子機器は、第1〜第31の変倍光学系と、その像側に配された電子撮像素子とを有することを特徴とするものである。
上記の電子機器において、上記構成をとる理由とその作用を説明する。以上の変倍光学系は、小型で低コストなものである。よって、このような変倍光学系を撮像光学系として搭載した電子機器において、機器の小型化・低コスト化を図ることができる。なお、電子機器としては、デジタルカメラ、ビデオカメラ、デジタルビデオユニット、パーソナルコンピュータ、モバイルコンピュータ、携帯電話、情報携帯端末等がある。
次に、以下に本発明の変倍光学系(ズームレンズ)の実施例1〜7について、図面を参照して説明する。実施例1〜7の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)の光軸に沿うレンズ断面図を、それぞれ図1〜図7に示す。各図中、G1は第1レンズ群、Sは開口絞り、G2は第2レンズ群、G3は第3レンズ群、G4は第4レンズ群、Fは近赤外カットフィルター、ローパスフィルター、電子撮像素子のカバーガラス等の平行平面板群、Iは像面を示す。また、実施例1〜7の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)の球面収差(SA)、非点収差(AS)、歪曲収差(DT)、倍率色収差(CC)の収差図をそれぞれ図8〜図14に示す。なお、これら収差図中において、“FIY”は像高を表す。
実施例1の変倍光学系は、図1に示すように、物体側から順に、第1レンズ群G1と、開口絞りSと、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4とで構成されている。そして、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は固定であり、第2レンズ群G2は開口絞りSと共に物体側へ単調に移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を若干広げながら物体側へ移動し、第4レンズ群G4は固定である。
第1レンズ群G1は、両凹負レンズで構成されており、負のパワーを有している。この両凹負レンズの両面は非球面である。
第2レンズ群G2は、両凸正レンズで構成されており、正のパワーを有している。この両凸正レンズの両面は非球面である。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズで構成されており、負のパワーを有している。この両凹負レンズの像側の面は非球面である。
第4レンズ群G4は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズで構成されており、正のパワーを有している。この正メニスカスレンズの像側の面は非球面である。
本実施例のレンズは、第2レンズ群G2の両凸正レンズがガラスで製作されている他は、全て樹脂材料で製作されている。
実施例2の変倍光学系は、図2に示すように、物体側から順に、第1レンズ群G1と、開口絞りSと、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4とで構成されている。そして、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は固定であり、第2レンズ群G2は開口絞りSと共に物体側へ単調に移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を若干一旦狭め次いで広げるように物体側へ移動し、第4レンズ群G4は固定である。
第1レンズ群G1は、両凹負レンズで構成されており、負のパワーを有している。この両凹負レンズの両面は非球面である。
第2レンズ群G2は、両凸正レンズで構成されており、正のパワーを有している。この両凸正レンズの両面は非球面である。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズで構成されており、負のパワーを有している。この両凹負レンズの像側の面は非球面である。
第4レンズ群G4は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズで構成されており、正のパワーを有している。この正メニスカスレンズの像側の面は非球面である。
本実施例のレンズは、第2レンズ群G2の両凸正レンズがガラスで製作されている他は、全て樹脂材料で製作されている。
実施例3の変倍光学系は、図3に示すように、物体側から順に、第1レンズ群G1と、開口絞りSと、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4とで構成されている。そして、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は固定であり、第2レンズ群G2は開口絞りSと共に物体側へ単調に移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を若干一旦狭め次いで広げるように物体側へ移動し、第4レンズ群G4は固定である。
第1レンズ群G1は、両凹負レンズで構成されており、負のパワーを有している。この両凹負レンズの両面は非球面である。
第2レンズ群G2は、両凸正レンズで構成されており、正のパワーを有している。この両凸正レンズの両面は非球面である。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズで構成されており、負のパワーを有している。この両凹負レンズの像側の面は非球面である。
第4レンズ群G4は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズで構成されており、正のパワーを有している。この正メニスカスレンズの像側の面は非球面である。
本実施例のレンズは、第1レンズ群G1の両凹負レンズと第2レンズ群G2の両凸正レンズがガラスで製作されている他は、全て樹脂材料で製作されている。
実施例4の変倍光学系は、図4に示すように、物体側から順に、第1レンズ群G1と、開口絞りSと、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4とで構成されている。そして、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は固定であり、第2レンズ群G2は開口絞りSと共に物体側へ単調に移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を若干一旦狭め次いで広げるように物体側へ移動し、第4レンズ群G4は固定である。
第1レンズ群G1は、両凹負レンズと像側に凹面を向けた正メニスカスレンズで構成されており、負のパワーを有している。この両凹負レンズの両面と正メニスカスレンズの像側の面は非球面である。
第2レンズ群G2は、両凸正レンズで構成されており、正のパワーを有している。この両凸正レンズの両面は非球面である。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズで構成されており、負のパワーを有している。この両凹負レンズの像側の面は非球面である。
第4レンズ群G4は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズで構成されており、正のパワーを有している。この正メニスカスレンズの像側の面は非球面である。
本実施例のレンズは、第1レンズ群G1の両凹負レンズと第2レンズ群G2の両凸正レンズがガラスで製作されている他は、全て樹脂材料で製作されている。
実施例5の変倍光学系は、図5に示すように、物体側から順に、第1レンズ群G1と、開口絞りSと、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4とで構成されている。そして、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は固定であり、第2レンズ群G2は開口絞りSと共に物体側へ単調に移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を若干一旦狭め次いで広げるように物体側へ移動し、第4レンズ群G4は固定である。
第1レンズ群G1は、両凹負レンズで構成されており、負のパワーを有している。この両凹負レンズの両面は非球面である。
第2レンズ群G2は、両凸正レンズで構成されており、正のパワーを有している。この両凸正レンズの両面は非球面である。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズで構成されており、負のパワーを有している。この両凹負レンズの像側の面は非球面である。
第4レンズ群G4は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズで構成されており、正のパワーを有している。この正メニスカスレンズの像側の面は非球面である。
本実施例のレンズは、第2レンズ群G2の両凸正レンズと第3レンズ群G3の両凹負レンズがガラスで製作されている他は、全て樹脂材料で製作されている。
実施例6の変倍光学系は、図6に示すように、物体側から順に、第1レンズ群G1と、開口絞りSと、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4とで構成されている。そして、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は固定であり、第2レンズ群G2は開口絞りSと共に物体側へ単調に移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2との間隔を若干一旦狭め次いで広げるように物体側へ移動し、第4レンズ群G4は固定である。
第1レンズ群G1は、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズで構成されており、負のパワーを有している。この負メニスカスレンズの両面は非球面である。
第2レンズ群G2は、両凸正レンズで構成されており、正のパワーを有している。この両凸正レンズの両面は非球面である。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズで構成されており、負のパワーを有している。この両凹負レンズの像側の面は非球面である。
第4レンズ群G4は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズで構成されており、正のパワーを有している。この正メニスカスレンズの像側の面は非球面である。
本実施例のレンズは、第1レンズ群G1の負メニスカスレンズと第2レンズ群G2の両凸正レンズが樹脂材料で製作されている他は、全てガラスで製作されている。
実施例7の変倍光学系は、図7に示すように、物体側から順に、第1レンズ群G1と、開口絞りSと、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4とで構成されている。そして、広角端から望遠端に変倍する際に、第1レンズ群G1は物体側に凹の軌跡を描いて移動し、望遠端では広角端より像側に位置し、第2レンズ群G2は開口絞りSと共に物体側へ単調に移動し、第3レンズ群G3は第2レンズ群G2と一体に移動し、第4レンズ群G4は固定である。
第1レンズ群G1は、両凹負レンズで構成されており、負のパワーを有している。この両凹負レンズの両面は非球面である。
第2レンズ群G2は、両凸正レンズで構成されており、正のパワーを有している。この両凸正レンズの両面は非球面である。
第3レンズ群G3は、両凹負レンズで構成されており、負のパワーを有している。この両凹負レンズの像側の面は非球面である。
第4レンズ群G4は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズで構成されており、正のパワーを有している。この正メニスカスレンズの像側の面は非球面である。
本実施例のレンズは、第2レンズ群G2の両凸正レンズが樹脂材料で製作されている他は、全てガラスで製作されている。
以下に、上記各実施例の数値データを示すが、記号は上記の外、fは全系換算焦点距離、FNOはFナンバー、ωは最大像高の60%位置に入射する光線の半画角、WEは広角端、STは中間状態、TEは望遠端、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半径、d1 、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ数である。ここで、換算焦点距離とは、各状態で条件式(2)と同様に定義される焦点距離である。なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、下記の式にて表される。
x=(y2 /r)/[1+{1−(K+1)(y/r)2 1/2
+A4 4 +A6 6 +A8 8
ただし、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4 、A6 、A8 はそれぞれ4次、6次、8次の非球面係数である。

実施例1
1 = -6.183 (非球面) d1 = 0.50 nd1 =1.52542 νd1 =55.78
2 = 5.256 (非球面) d2 = (可変)
3 = ∞(絞り) d3 = 0.11
4 = 2.506 (非球面) d4 = 1.40 nd2 =1.69350 νd2 =53.21
5 = -3.911 (非球面) d5 = (可変)
6 = -10.763 d6 = 0.69 nd3 =1.60687 νd3 =27.03
7 = 2.550 (非球面) d7 = (可変)
8 = -10.931 d8 = 0.93 nd4 =1.52542 νd4 =55.78
9 = -3.297 (非球面) d9 = 1.47
10= ∞ d10= 0.50 nd5 =1.51633 νd5 =64.14
11= ∞
非球面係数
第1面
K = -8.832
4 = -1.6811 ×10-2
6 = 4.6095 ×10-3
8 = -3.7318 ×10-4
第2面
K = 2.683
4 = -1.7005 ×10-2
6 = 4.8706 ×10-3
8 = -8.7160 ×10-5
第4面
K = -1.446
4 = 7.1820 ×10-3
6 = -1.3597 ×10-3
8 = -8.9543 ×10-4
第5面
K = 4.998
4 = 3.1231 ×10-2
6 = -3.7519 ×10-3
8 = 3.3416 ×10-3
第7面
K = 0.398
4 = -6.3058 ×10-3
6 = 1.3348 ×10-2
8 = -2.0305 ×10-3
第9面
K = -5.648
4 = -1.2285 ×10-2
6 = 1.4116 ×10-3
8 = -1.5701 ×10-4
ズームデータ(∞)
WE ST TE
tanω 0.464 0.268 0.155
f (mm) 2.912 5.044 8.737
NO 2.80 3.62 4.70
2 3.80 2.08 0.29
5 0.38 0.39 0.72
7 0.99 2.71 4.17
h =2.25mm 。

実施例2
1 = -32.606 (非球面) d1 = 0.50 nd1 =1.52542 νd1 =55.78
2 = 2.845 (非球面) d2 = (可変)
3 = ∞(絞り) d3 = -0.16
4 = 1.761 (非球面) d4 = 1.00 nd2 =1.74320 νd2 =49.34
5 = -3.652 (非球面) d5 = (可変)
6 = -8.689 d6 = 0.50 nd3 =1.60687 νd3 =27.03
7 = 1.972 (非球面) d7 = (可変)
8 = -7.397 d8 = 0.90 nd4 =1.52542 νd4 =55.78
9 = -2.804 (非球面) d9 = 1.04
10= ∞ d10= 0.50 nd5 =1.51633 νd5 =64.14
11= ∞
非球面係数
第1面
K = 339.509
4 = -5.0584 ×10-2
6 = 1.5427 ×10-2
8 = -1.3268 ×10-3
第2面
K = -2.129
4 = -5.2582 ×10-2
6 = 1.7185 ×10-2
8 = 1.0183 ×10-3
第4面
K = -0.740
4 = 1.7275 ×10-2
6 = -3.1227 ×10-3
8 = 1.7476 ×10-2
第5面
K = -0.368
4 = 6.5061 ×10-2
6 = -2.4639 ×10-2
8 = 4.5010 ×10-2
第7面
K = 1.724
4 = -3.3630 ×10-2
6 = 3.5465 ×10-2
8 = -2.4462 ×10-2
第9面
K = 0.404
4 = 1.3104 ×10-2
6 = -2.7380 ×10-3
8 = 3.2071 ×10-4
ズームデータ(∞)
WE ST TE
tanω 0.464 0.328 0.232
f (mm) 2.912 4.119 5.824
NO 2.80 3.30 3.92
2 2.03 1.23 0.36
5 0.12 0.10 0.16
7 0.73 1.55 2.36
h =2.25mm 。

実施例3
1 = -9.655 (非球面) d1 = 0.50 nd1 =1.49700 νd1 =81.54
2 = 4.784 (非球面) d2 = (可変)
3 = ∞(絞り) d3 = 0.08
4 = 2.585 (非球面) d4 = 1.21 nd2 =1.69350 νd2 =53.21
5 = -3.456 (非球面) d5 = (可変)
6 = -9.610 d6 = 1.01 nd3 =1.60687 νd3 =27.03
7 = 2.239 (非球面) d7 = (可変)
8 = -20.331 d8 = 1.08 nd4 =1.52542 νd4 =55.78
9 = -3.315 (非球面) d9 = 1.20
10= ∞ d10= 0.50 nd5 =1.51633 νd5 =64.14
11= ∞
非球面係数
第1面
K = 0.000
4 = -1.8649 ×10-2
6 = 4.3938 ×10-3
8 = -3.0112 ×10-4
第2面
K = 0.000
4 = -2.1364 ×10-2
6 = 4.9041 ×10-3
8 = -5.0578 ×10-5
第4面
K = -2.226
4 = 9.2902 ×10-3
6 = -2.4966 ×10-3
8 = 0
第5面
K = 0.000
4 = 1.8077 ×10-2
6 = -5.3925 ×10-3
8 = 5.3371 ×10-4
第7面
K = -0.294
4 = -2.2536 ×10-3
6 = 1.2288 ×10-2
8 = -1.1899 ×10-3
第9面
K = -0.992
4 = 4.5567 ×10-3
6 = -1.1044 ×10-3
8 = 5.8436 ×10-5
ズームデータ(∞)
WE ST TE
tanω 0.464 0.271 0.155
f (mm) 2.912 4.982 8.737
NO 2.80 3.66 4.83
2 3.98 2.25 0.22
5 0.28 0.22 0.39
7 0.77 2.57 4.43
h =2.25mm 。

実施例4
1 = -4.079 (非球面) d1 = 0.50 nd1 =1.49700 νd1 =81.54
2 = 8.948 (非球面) d2 = 0.26
3 = 6.961 d3 = 0.50 nd2 =1.58423 νd2 =30.49
4 = 8.499 (非球面) d4 = (可変)
5 = ∞(絞り) d5 = 0.05
6 = 2.577 (非球面) d6 = 1.33 nd3 =1.69350 νd3 =53.21
7 = -3.853 (非球面) d7 = (可変)
8 = -7.684 d8 = 0.65 nd4 =1.60687 νd4 =27.03
9 = 2.484 (非球面) d9 = (可変)
10= -77.410 d10= 1.07 nd5 =1.52542 νd5 =55.78
11= -3.896 (非球面) d11= 1.51
12= ∞ d12= 0.50 nd6 =1.51633 νd6 =64.14
13= ∞
非球面係数
第1面
K = -5.031
4 = 9.1900 ×10-4
6 = 2.3688 ×10-4
8 = -2.0369 ×10-5
第2面
K = 0.000
4 = 6.9305 ×10-3
6 = -2.9645 ×10-4
8 = 0
第4面
K = 3.002
4 = -1.0237 ×10-4
6 = 5.8425 ×10-4
8 = 3.3321 ×10-5
第6面
K = -1.455
4 = 7.1596 ×10-3
6 = -7.5701 ×10-4
8 = 7.2848 ×10-5
第7面
K = 4.302
4 = 2.9455 ×10-2
6 = -4.3530 ×10-3
8 = 2.0768 ×10-3
第9面
K = 0.462
4 = -9.8796 ×10-3
6 = 1.1006 ×10-2
8 = -4.9352 ×10-4
第11面
K = -2.202
4 = 6.4804 ×10-4
6 = -2.5619 ×10-4
8 = -9.1878 ×10-6
ズームデータ(∞)
WE ST TE
tanω 0.464 0.268 0.155
f (mm) 2.912 5.044 8.737
NO 2.80 3.64 4.70
4 4.44 2.41 0.27
7 0.30 0.29 0.51
9 1.41 3.45 5.37
h =2.25mm 。

実施例5
1 = -8.223 (非球面) d1 = 0.50 nd1 =1.52542 νd1 =55.78
2 = 6.042 (非球面) d2 = (可変)
3 = ∞(絞り) d3 = 0.00
4 = 2.602 (非球面) d4 = 1.26 nd2 =1.74320 νd2 =49.34
5 = -3.543 (非球面) d5 = (可変)
6 = -8.926 d6 = 0.69 nd3 =1.68893 νd3 =31.07
7 = 2.496 (非球面) d7 = (可変)
8 = -13.204 d8 = 0.98 nd4 =1.52542 νd4 =55.78
9 = -3.213 (非球面) d9 = 1.35
10= ∞ d10= 0.50 nd5 =1.51633 νd5 =64.14
11= ∞
非球面係数
第1面
K = -10.658
4 = -1.3563 ×10-2
6 = 2.8485 ×10-3
8 = -1.7401 ×10-4
第2面
K = 1.931
4 = -1.3665 ×10-2
6 = 2.8113 ×10-3
8 = 3.6936 ×10-5
第4面
K = -1.594
4 = 6.3703 ×10-3
6 = -1.4234 ×10-3
8 = -8.5820 ×10-4
第5面
K = 3.729
4 = 3.1487 ×10-2
6 = -6.1491 ×10-3
8 = 1.5899 ×10-3
第7面
K = 0.548
4 = -9.0292 ×10-3
6 = 1.2875 ×10-2
8 = -1.1363 ×10-3
第9面
K = -3.124
4 = -3.0035 ×10-3
6 = 1.3365 ×10-4
8 = -1.4921 ×10-5
ズームデータ(∞)
WE ST TE
tanω 0.464 0.268 0.155
f (mm) 2.912 5.044 8.737
NO 2.80 3.67 4.80
2 4.37 2.49 0.40
5 0.22 0.16 0.29
7 1.14 3.08 5.05
h =2.25mm 。

実施例6
1 = 7.747 (非球面) d1 = 0.62 nd1 =1.49700 νd1 =81.54
2 = 2.692 (非球面) d2 = (可変)
3 = ∞(絞り) d3 = 0.00
4 = 2.784 (非球面) d4 = 1.37 nd2 =1.69350 νd2 =53.21
5 = -4.121 (非球面) d5 = (可変)
6 = -8.694 d6 = 1.40 nd3 =1.60687 νd3 =27.03
7 = 2.109 (非球面) d7 = (可変)
8 = -583.06 d8 = 1.35 nd4 =1.52542 νd4 =55.78
9 = -3.099 (非球面) d9 = 0.80
10= ∞ d10= 0.50 nd5 =1.51633 νd5 =64.14
11= ∞
非球面係数
第1面
K = 0.000
4 = -3.1844 ×10-2
6 = 4.5979 ×10-3
8 = -2.2469 ×10-4
第2面
K = 0.000
4 = -4.3997 ×10-2
6 = 6.1072 ×10-3
8 = -3.0480 ×10-4
第4面
K = -1.718
4 = 6.1590 ×10-3
6 = -3.5451 ×10-5
8 = 0
第5面
K = 0.000
4 = 1.4067 ×10-2
6 = -1.3236 ×10-3
8 = -4.0202 ×10-5
第7面
K = -0.880
4 = 4.0675 ×10-3
6 = 8.2640 ×10-3
8 = 7.3958 ×10-4
第9面
K = -1.385
4 = 7.2789 ×10-3
6 = -1.6320 ×10-3
8 = 1.0057 ×10-4
ズームデータ(∞)
WE ST TE
tanω 0.386 0.209 0.120
f (mm) 3.501 6.451 11.226
NO 2.80 4.01 5.41
2 5.14 2.76 0.30
5 0.40 0.29 0.42
7 0.73 3.22 5.56
h =2.25mm 。

実施例7
1 = -10.830 (非球面) d1 = 0.50 nd1 =1.52542 νd1 =55.78
2 = 5.001 (非球面) d2 = (可変)
3 = ∞(絞り) d3 = 0.12
4 = 2.379 (非球面) d4 = 1.40 nd2 =1.69350 νd2 =53.21
5 = -4.330 (非球面) d5 = (可変)
6 = -12.684 d6 = 0.50 nd3 =1.60687 νd3 =27.03
7 = 2.616 (非球面) d7 = (可変)
8 = -4.500 d8 = 0.89 nd4 =1.52542 νd4 =55.78
9 = -2.437 (非球面) d9 = 0.80
10= ∞ d10= 0.50 nd5 =1.51633 νd5 =64.14
11= ∞
非球面係数
第1面
K = 1.353
4 = -1.9133 ×10-2
6 = 3.9701 ×10-3
8 = -2.4010 ×10-4
第2面
K = -1.448
4 = -2.0173 ×10-2
6 = 4.1109 ×10-3
8 = 1.4332 ×10-5
第4面
K = -1.242
4 = 8.6803 ×10-3
6 = -1.8366 ×10-3
8 = 7.1887 ×10-4
第5面
K = 4.369
4 = 3.0765 ×10-2
6 = -9.1609 ×10-3
8 = 3.5814 ×10-3
第7面
K = 0.376
4 = -4.4877 ×10-3
6 = 2.1909 ×10-2
8 = -3.8175 ×10-3
第9面
K = -2.625
4 = -7.2840 ×10-3
6 = -3.3813 ×10-4
8 = -2.7375 ×10-5
ズームデータ(∞)
WE ST TE
tanω 0.464 0.268 0.155
f (mm) 2.912 5.044 8.737
NO 2.80 3.67 4.79
2 4.15 1.89 0.28
5 0.38 0.38 0.38
7 1.06 2.32 4.73
h =2.25mm 。
次に、上記各実施例における条件式(1)〜(12)の値を示す。
条件式 (1) (2) (3) (4) (5) (6)
実施例1 55.78 1.83 0.08 -0.22 53.21 0.83
実施例2 55.78 1.70 0.84 -0.35 49.34 0.60
実施例3 81.54 2.19 0.34 -0.14 53.21 0.80
実施例4 81.54 1.91 -0.35 -0.20 53.21 0.84
実施例5 55.78 2.25 0.15 -0.15 49.34 0.76
実施例6 81.54 2.47 2.07 -0.19 53.21 0.74
実施例7 55.78 2.21 0.37 -0.29 53.21 0.83
条件式 (7) (8) (9) (10) (11) (12)
実施例1 3.2×10-6 0.62 27.03 1.86 55.78 -25.1
実施例2 6.2×10-6 0.63 27.03 2.22 55.78 -19.4
実施例3 3.2×10-6 0.62 27.03 1.39 55.78 -23.0
実施例4 3.2×10-6 0.51 23.78 1.11 55.78 -24.1
実施例5 6.2×10-6 0.56 31.07 1.64 55.78 -24.7
実施例6 3.2×10-6 0.61 27.03 1.01 55.78 -6.2
実施例7 3.2×10-6 0.66 27.03 3.36 55.78 -24.9
ところで、以上の実施例のズームレンズ(変倍光学系)は何れも、歪曲収差が比較的大きく発生している。したがって、電子撮像素子を介して被写体画像情報を取り込むと、電子撮像素子から出力される映像信号も、その歪みの情報が含まれる。すなわち、歪みを持つ画像データが、電子撮像装置に取り込まれる。このような光学歪みの例としては、図16に示すような樽型歪曲収差がある。この樽型歪曲収差の場合、本来、破線で示される位置にあるべき画面101の画像が、実線位置に結像した画面102の画像となるような歪みである。
以上の全ての実施例においては、このような歪曲収差を電気的に補正している。その電気的な補正方法について以下に説明する。
上記のような電子撮像素子を介して取り込まれた光学歪みを伴う映像信号において、その歪みを補正するには、まず、映像信号をデジタル信号に変換して画像メモリに書き込む。そして、歪み特性に応じて読み出すことにより、画像メモリ上で歪みを補正する。図16において、歪曲収差がない場合、格子状の画像は破線で示す画像101となる。一方、歪曲収差がある場合、格子状の画像は実線で示す画像102となる。本発明のズームレンズのように、光学系で光学歪みが発生する状態では、破線で示す画像101が、上記の光学歪みにより、実線の画像102のように画像メモリに記憶される。そこで、この歪みの補正を行うには、この補正前画像データを画像メモリから読み出すとき、PA 点を読み出すべきタイミングにPa 点に記憶されている補正前画像データを、また、PB 点を読み出すべきタイミングにPb 点に記憶されている補正前画像データを、同様にPD 点を読み出すぺきタイミングにPd 点に記憶されている補正前画像データをそれぞれ読み出す。このようにすると、補正前画像102は、破線で示す歪みのない元の格子状の画面101の画像として読み出されるので、光学歪みが補正された画像が表示される。
なお、歪みの補正方法としては、Px 点を基準にして、それ以外の点を補正しても良い。この場合、補正後の画像103の最も外枠(外側)は、1点鎖線で示されたようになる。図からわかるように、Px 点はPX 点であり、補正の前後で変わらない。一方、例えばPy 点にはPY 点が対応することになる。また、図から分かるように、1点鎖線の像は、点線で示す像が縮小されたものになる。よって、実線で示された像の各点は、縮小された外枠103’と破線の外枠102’の比に応じた位置に補正されることになる。
図17は、光学歪み補正を行う画像処理機能を備えた装置のブロック構成図である。この装置においては、まず、本発明のズームレンズ1を介して、被写体像がCCD(電子撮像素子)2の撮像面上に形成される。このCCD2の撮像面に形成されている被写体像は、上記のような光学歪みを含んでいる。この被写体像は、CCD2で電気信号に変換される。CCD2からの電気信号は、撮像プロセス回路3で所定の処理が施されて映像信号としてA/D変換回路4に供給される。そのA/D変換回路4でデジタル信号に変換された映像信号は、画像メモリ5に記憶される。画像メモリ5への信号の書き込み及び読み出しは、ライトコントロール回路10とリードコントロール回路12Aによって制御される。
なお、SSG(同期信号発生)回路9は、基準タイミング信号を発生する。そして、SSG(同期信号発生)回路9はこの基準タイミング信号を、後述するTG(タイミング発生)回路8、上記撮像プロセス回路3、および、ライトコントロール回路10、リードコントロール回路12Aに供給する。TG回路8は、SSG回路9からの水平(H)方向、垂直(V)方向の読み出しタイミング信号をCCD2に送出する。また、補正量ROM13Aには、画面の各部について、予め定まる補正量データが格納されている。この予め定まる補正量として格納されるものは、例えば、図16に示すように、実線上の位置と破線上の位置との関係で定まる光学歪みを補正する補正量アドレス値である。
そして、上記リードコントロール回路12Aから出力されるリード信号により、画像メモリ5から信号(データ)が読み出される。この時、信号は、光学歪みを補正すべく画像メモリ5から読み出される。読み出された信号は、補間処理回路6で補間処理された後、D/Aコンバータ7によりアナログ信号に変換され、出力される。
なお、デジタルカメラ(電子カメラ)の場合、画像メモリ5に余裕がない場合もある。そのような場合には、画像メモリ5に記憶する前、すなわちCCD2から映像信号を読み出すときに、光学歪みの補正量に相当する時間だけタイミングを変化させるようにしてもよい。
次に、倍率色収差も、色分解画像それぞれについて上記と同様の歪み補正をすれば電気系に補正することができる。以上の全ての実施例においては、歪曲収差だけでなく倍率色収差も同時に電気的に補正している。
ところで、以上の実施例の変倍光学系ではレンズにガラスや樹脂材料を用いているが、代わりに有機無機複合材料を用いてもよい。本発明で利用可能な有機無機複合体について説明する。
有機無機複合体は、有機成分と無機成分とが分子レベル、若しくはナノスケールで混合複合化されたものである。その形態は、(1) 有機骨格からなる高分子マトリックスと無機骨格からなるマトリックスが相互に絡み合い、互いのマトリックスへ貫入された構造のもの、(2) 有機骨格からなる高分子マトリックス中に、ナノスケールの光の波長より十分小さな無機微粒子(いわゆるナノ粒子)が均一分散したもの、及び(3) これらの複合構造になったものがある。有機成分と無機成分との間には、水素結合や分散力、クーロン力等の分子間力や、共有結合、イオン結合、π電子雲の相互作用による引力等、何らかの相互作用が働いている。有機無機複合体では、前述のように有機成分と無機成分が分子レベル、若しくは光の波長より小さなスケール領域で混合されている。このため、光の散乱に対する影響がほとんどなくなっており、透明体が得られる。また、マックスウェル方程式からも導かれるように、有機成分、無機成分それぞれの光学特性を反映した材料となる。よって、有機成分、無機成分の種類と存在量比率に応じて、種々の光学特性(屈折率、波長分散性)を発現するようになる。このことから、有機成分と無機成分を任意の比率で配合することで、種々の光学特性が得られるようになる。
以下の表1は、アクリレート樹脂(紫外線硬化型)とジルコニア(ZrO2 )ナノ粒子の有機無機複合体の組成例を示す。表2は、アクリレート樹脂とジルコニア(ZrO2 )/アルミナ(Al2 3 )ナノ粒子の有機無機複合体の組成例を示す。表3は、アクリレート系樹脂とニオブ酸化物(Nb2 5 )ナノ粒子の有機無機複合体の組成例を示す。表4は、アクリレート樹脂とジルコニウムアルコキシドとアルミナ(Al2 3 )ナノ粒子の有機無機複合体の組成例を示す。

表1
┌────┬────┬────┬────┬────┬────┬─────┐
│ジルコニ│nd │νd │nC │nF │ng │ 備考 │
│ア含有量│ │ │ │ │ │ │
├────┼────┼────┼────┼────┼────┼─────┤
│ 0 │1.49236 │57.85664│1.48981 │1.49832 │1.50309 │アクリル │
│ │ │ │ │ │ │100 % │
├────┼────┼────┼────┼────┼────┼─────┤
│ 0.1 │1.579526│54.85037│1.57579 │1.586355│1.59311 │ │
├────┼────┼────┼────┼────┼────┼─────┤
│ 0.2 │1.662128│53.223 │1.657315│1.669756│1.678308│ │
├────┼────┼────┼────┼────┼────┼─────┤
│ 0.3 │1.740814│52.27971│1.735014│1.749184│1.759385│ │
├────┼────┼────┼────┼────┼────┼─────┤
│ 0.4 │1.816094│51.71726│1.809379│1.825159│1.836887│ │
├────┼────┼────┼────┼────┼────┼─────┤
│ 0.5 │1.888376│51.3837 │1.880807│1.898096│1.911249│ │
└────┴────┴────┴────┴────┴────┴─────┘

表2
┌───┬───┬────┬────┬────┬────┬────┬────┐
│AlsO3 │ZrOs │nd │νd │nC │nF │ng │ 備考 │
│存在率│存在率│ │ │ │ │ │ │
├───┼───┼────┼────┼────┼────┼────┼────┤
│0.1 │0.4 │1.831515│53.56672│1.824851│1.840374│1.851956│アクリレ│
│ │ │ │ │ │ │ │ート50%│
├───┼───┼────┼────┼────┼────┼────┼────┤
│0.2 │0.3 │1.772832│56.58516│1.767125│1.780783│1.790701│ │
├───┼───┼────┼────┼────┼────┼────┼────┤
│0.3 │0.2 │1.712138│60.97687│1.707449│1.719127│1.727275│ │
├───┼───┼────┼────┼────┼────┼────┼────┤
│0.4 │0.1 │1.649213│67.85669│1.645609│1.655177│1.661429│ │
├───┼───┼────┼────┼────┼────┼────┼────┤
│0.2 │0.2 │1.695632│58.32581│1.690903│1.702829│1.774891│ │
└───┴───┴────┴────┴────┴────┴────┴────┘

表3
┌───┬───┬────┬────┬────┬────┬────┐
│NbsO5 │AlsO3 │nd │νd │nC │nF │ng
│含有量│含有量│ │ │ │ │ │
├───┼───┼────┼────┼────┼────┼────┤
│0.1 │ 0 │1.589861│29.55772│1.584508│1.604464│1.617565│
├───┼───┼────┼────┼────┼────┼────┤
│0.2 │ 0 │1.681719│22.6091 │1.673857│1.70401 │1.724457│
├───┼───┼────┼────┼────┼────┼────┤
│0.3 │ 0 │1.768813│19.52321│1.758673│1.798053│1.8251 │
├───┼───┼────┼────┼────┼────┼────┤
│0.4 │ 0 │1.851815│17.80818│1.839583│1.887415│1.920475│
├───┼───┼────┼────┼────┼────┼────┤
│0.5 │ 0 │1.931253│16.73291│1.91708 │1.972734│2.011334│
└───┴───┴────┴────┴────┴────┴────┘

表4
┌─────┬──────┬────┬────┬────┬────┐
│AlsOc(膜)│ジルコニアア│nd │νd │nC │nF
│含有量 │ルコキシド │ │ │ │ │
├─────┼──────┼────┼────┼────┼────┤
│ 0 │ 0.3 │1.533113│58.39837│1.530205│1.539334│
├─────┼──────┼────┼────┼────┼────┤
│ 0.1 │ 0.27 │1.54737 │62.10192│1.544525│1.553339│
├─────┼──────┼────┼────┼────┼────┤
│ 0.2 │ 0.24 │1.561498│66.01481│1.558713│1.567219│
├─────┼──────┼────┼────┼────┼────┤
│ 0.3 │ 0.21 │1.575498│70.15415│1.572774│1.580977│
├─────┼──────┼────┼────┼────┼────┤
│ 0.4 │ 0.18 │1.589376│74.53905│1.586709│1.594616│
└─────┴──────┴────┴────┴────┴────┘
さて、以上のような本発明の変倍光学系、結像光学系を備えた電子機器について説明する。この電子機器には、上記光学系で物体像を形成し、その像をCCD等の撮像素子に受光させて撮影を行う撮影装置が用いられている。電子機器には、デジタルカメラやビデオカメラ、デジタルビデオユニット、情報処理装置の例であるパーソナルコンピュータ、モバイルコンピュータ、電話、特に持ち運びに便利な携帯電話、情報携帯端末等がある。以下に、その実施形態を例示する。
図18〜図20はデジタルカメラの例であり、本発明による変倍光学系を撮影光学系41として用いた構成の概念図である。図18はデジタルカメラ40の外観を示す前方斜視図、図19は同後方斜視図、図20はデジタルカメラ40の構成を示す断面図である。
デジタルカメラ40は、この例の場合、撮影光学系41ファインダー光学系43、シャッター45、フラッシュ46、液晶表示モニター47等を含む。撮影光学系41は、撮影用光路42上に配置されている。また、ファインダー光学系43は、撮影用光路42とは別のファインダー用光路44上に配置されている。また、カメラ40の上部には、シャッター45が設けられている。よって、撮影者がシャッター45を押圧すると、それに連動して撮影光学系41、例えば実施例1の変倍光学系を通して撮影が行われる。撮影光学系41によって形成された物体像は、平行平板P1とカバーガラスP2を介して、CCD49の撮像面上に形成される。ここで、平行平板P1には近紫外線カットコートが施されている。また、平行平板P1に、ローパスフィルター作用を持たせても良い。CCD49で受光された物体像は、処理手段51を介して、電子画像として液晶表示モニター47に表示される。液晶表示モニター47は、カメラ背面に設けられている。また、この処理手段51には記録手段52が接続され、撮影された電子画像を記録することもできる。なお、この記録手段52は処理手段51と別体に設けてもよい。例えば、記録手段52は、フロッピーディスク、メモリーカードあるいはMO等であってもよい。このように記録手段52は、、電子的に記録書込を行うように構成してもよい。また、CCD49に代わって、銀塩フィルムを配置した銀塩カメラとして構成してもよい。
ファインダー用光路44上には、ファインダー用対物光学系53が配置してある。このファインダー用対物光学系53によって形成された物体像は、視野枠57上に形成される。ここで、視野枠57上は、像正立部材であるポロプリズム55に設けられている。このポリプリズム55の後方には、正立正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が配置されている。なお、撮影光学系41及びファインダー用対物光学系53の入射側、接眼光学系59の射出側には、それぞれカバー部材50が配置されている。なお、ここでは、カバー部材50として平行平面板を配置しているが、パワーを持ったレンズを用いてもよい。
このように構成されたデジタルカメラ40は、撮影光学系41が高性能で小型であるので、高性能・小型化が実現できる。
次に、図21〜図23は情報処理装置の一例であるパソコンであって、本発明の変倍光学系を対物光学系として用いた構成の概念図である。図21はパソコン300のカバーを開いた前方斜視図、図22はパソコン300の撮影光学系303の断面図、図23は図21の状態の側面図である。
パソコン300は、外部から繰作者が情報を入力するためのキーボード301と、情報を操作者に表示するモニター302と、操作者自身や周辺の像を撮影するための撮影光学系303とを有している。更に、パソコン300は、図示を省略した情報処理手段や記録手段を有する。ここで、モニター302は、図示しないバックライトにより背面から照明する透過型液晶表示素子や、前面からの光を反射して表示する反射型液晶表示素子や、CRTディスプレイ等であってよい。また、図中、撮影光学系303は、モニター302の右上に内蔵されているが、その場所に限られない。例えば、モニター302の周囲や、キーボード301の周囲のどこであってもよい。
この撮影光学系303は、撮影光路304上に、本発明による変倍光学系(図では略記)からなる対物レンズ112と、像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらはパソコン300に内蔵されている。
ここで、撮像素子チップ162上には、光学的ローパスフィルター等の平行平面板群Fが、付加的に貼り付けられている。よって、撮像素子チップ162と平行平面板群Fは一体となって、撮像ユニット160を構成している。そして、この撮像ユニット160は、対物レンズ112の鏡枠113の後端に、ワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっている。そのため、対物レンズ112と撮像素子チップ162の中心合わせや、面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端には、対物レンズ112を保護するためのカバーガラス114が配置されている。なお、鏡枠113中の変倍光学系の駆動機構は図示を省いてある。
撮像素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、パソコン300の処理手段に入力される。そして、物体像は、電子画像としてモニター302に表示される、図21には、その一例として、操作者の撮影された画像305が示されている。また、この画像305は、処理手段を介し、インターネットや電話を介して、遠隔地から通信相手のパソコンに表示されることも可能である。
次に、図24は情報処理装置の一例である電話であって、本発明の変倍光学系を撮影光学系として用いた構成の概念図である。ここで、電話は、持ち運びに便利な携帯電話である。図24(a)は携帯電話400の正面図、図24(b)は側面図、図24(c)は撮影光学系405の断面図である。
携帯電話400は、マイク部401、スピーカ部402、入力ダイアル403、モニター404、撮影光学系405、アンテナ406及び処理手段(図示せず)とを有している。マイク部401には、操作者の声が情報として入力される。スピーカ部402は、通話相手の声を出力する。入力ダイアル403は、操作者が情報を入力するボタンを有する。モニター404は、操作者自身や通話相手等の撮影像や、電話番号等の情報を表示する。アンテナ406は、通信電波の送信と受信を行う。ここで、モニター404は、液晶表示素子である。また、図中、各構成の配置位置は、特にこれらに限られない。この撮影光学系405は、撮影光路407上に配置されている。そして、この撮影光学系405は、本発明による変倍光学系(図では略記)からなる対物レンズ112と、物体像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらは、携帯電話400に内蔵されている。
ここで、撮像素子チップ162上には、光学的ローパスフィルター等の平行平面板群Fが、付加的に貼り付けられている。よって、撮像素子チップ162と平行平面板群Fは一体となって、撮像ユニット160を構成している。そして、この撮像ユニット160は、対物レンズ112の鏡枠113の後端に、ワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっている。そのため、対物レンズ112と撮像素子チップ162の中心合わせや、面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠113の先端には、対物レンズ112を保護するためのカバーガラス114が配置されている。なお、鏡枠113中の変倍光学系の駆動機構は図示を省いてある。
撮影素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、図示していない処理手段に入力される。そして、物体像は、電子画像としてモニター404に表示される。また、撮像素子チップ162で受光された物体像の情報を、送信可能な信号へと変換する信号処理機能が処理手段に含まれている。よって、通信相手に画像を送信することができるので、物体像を通信相手のモニターに表示させることもできる。
以上の本発明の変倍光学系及びそれを用いた電子機器は、例えば次のように構成することができる。
〔1〕 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とから構成された変倍光学系であって、
前記第2レンズ群は1枚の正レンズからなり、
前記正レンズは、前記第1レンズ群及び第3レンズ群に含まれる他のレンズの何れよりも屈折率が高い材料からなることを特徴とする変倍光学系。
〔2〕 前記第1レンズ群に含まれる少なくとも1枚の負レンズは、物体側の面に非球面を有することを特徴とする上記1記載の変倍光学系。
〔3〕 前記第1レンズ群に含まれる少なくとも1枚の負レンズは、像側の面に非球面を有することを特徴とする上記1又は2記載の変倍光学系。
〔4〕 前記第1レンズ群に含まれる少なくとも1枚の負レンズは、樹脂材料で製作されたレンズであることを特徴とする上記1から3の何れか1項記載の変倍光学系。
〔5〕 前記第1レンズ群に含まれる少なくとも1枚の負レンズが、以下の条件式を満たす材料により製作されていることを特徴とする上記1から4の何れか1項記載の変倍光学系。
40<νd1<100 ・・・(1)
ただし、νd1:第1レンズ群の負レンズのアッベ数、
である。
〔6〕 前記第1レンズ群に含まれる少なくとも1枚の負レンズが、以下の条件式を満たすことを特徴とする上記1から5の何れか1項記載の変倍光学系。
0.5<|f1 |/fw <5 ・・・(2)
ただし、f1 :第1レンズ群の負レンズの焦点距離、
w :広角端における全系の換算焦点距離であり、
w =(Yh ×0.6)/ tanωで定義され、
h :最大像高、
ω:最大像高の60%位置に入射する光線の半画角、
である。
〔7〕 前記第1レンズ群が少なくとも1枚の正レンズを有することを特徴とする上記1から6の何れか1項記載の変倍光学系。
〔8〕 前記正レンズは最も像側に配置されていることを特徴とする上記7記載の変倍光学系。
〔9〕 前記第1レンズ群が、以下の条件式を満たすことを特徴とする上記1から8の何れか1項記載の変倍光学系。
−10<SFG1<3 ・・・(3)
ただし、SFG1:第1ンズ群のシェイピングファクターであり、
SFG1=(rG11 +rG12 )/(rG11 −rG12 )で定義され、
G11 :第1レンズ群の最も物体側の面の曲率半径、
G12 :第1レンズ群の最も像側の面の曲率半径、
である。
〔10〕 前記第2レンズ群の正レンズが、物体側に非球面を有することを特徴とする上記1から9の何れか1項記載の変倍光学系。
〔11〕 前記第2レンズ群の正レンズが、像側に非球面を有することを特徴とする上記1から10の何れか1項記載の変倍光学系。
〔12〕 前記第2レンズ群が以下の条件式を満たすことを特徴とする上記1から11の何れか1項記載の変倍光学系。
−5<SF2 <1 ・・・(4)
ただし、SF2 :第2ンズ群の正レンズのシェイピングファクターであり、
SF2 =(r21+r22)/(r21−r22)で定義され、
21:第2レンズ群の正レンズの物体側の面の曲率半径、
22:第2レンズ群の正レンズの像側の面の曲率半径、
である。
〔13〕 前記第2レンズ群の正レンズが、以下の条件式を満たす材料により製作されていることを特徴とする上記1から12の何れか1項記載の変倍光学系。
35<νd2<100 ・・・(5)
ただし、νd2:第2レンズ群の正レンズのアッベ数、
である。
〔14〕 前記第2レンズ群の正レンズが、以下の条件式を満たすことを特徴とする上記1から13の何れか1項記載の変倍光学系。
0.3<|f2 |/fw <1.3 ・・・(6)
ただし、f2 :第2レンズ群の正レンズの焦点距離、
w :広角端における全系の換算焦点距離であり、
w =(Yh ×0.6)/ tanωで定義され、
h :最大像高、
ω:像面に配置される撮像素子の短辺端に入射する光線の半画角、
である。
〔15〕 前記第2レンズ群の正レンズが、以下の条件式を満たす材料により製作されていることを特徴とする上記1から14の何れか1項記載の変倍光学系。
−30×10-6<dn2 /dT<50×10-6 ・・・(7)
ただし、dn2 /dT:第2レンズ群の正レンズのd線における屈折率の温度係数[℃-1
である。
〔16〕 前記第3レンズ群の少なくとも1枚の負レンズが、樹脂材料で製作されたレンズであることを特徴とする上記1から15の何れか1項記載の変倍光学系。
〔17〕 前記第3レンズ群の少なくとも1枚の負レンズが、以下の条件式を満たすことを特徴とする上記1から16の何れか1項記載の変倍光学系。
−1<SF3 <10 ・・・(8)
ただし、SF3 :第3ンズ群の負レンズのシェイピングファクターであり、
SF2 =(r31+r32)/(r31−r32)で定義され、
31:第3レンズ群の負レンズの物体側の面の曲率半径、
32:第3レンズ群の負レンズの像側の面の曲率半径、
である。
〔18〕 前記第3レンズ群の少なくとも1枚の負レンズが、以下の条件式を満たす材料により製作されていることを特徴とする上記1から17の何れか1項記載の変倍光学系。
0<νd3<45 ・・・(9)
ただし、νd3:第3レンズ群の負レンズのアッベ数、
である。
〔19〕 前記第4レンズ群の少なくとも1枚の正レンズが、樹脂材料で製作されていることを特徴とする上記1から18の何れか1項記載の変倍光学系。
〔20〕 前記第4レンズ群の少なくとも1枚の正レンズが、以下の条件式を満たすことを特徴とする上記1から19の何れか1項記載の変倍光学系。
−1<SF4 <10 ・・・(10)
ただし、SF4 :第4ンズ群の正レンズのシェイピングファクターであり、
SF4 =(r41+r42)/(r41−r42)で定義され、
41:第4レンズ群の正レンズの物体側の面の曲率半径、
42:第4レンズ群の正レンズの像側の面の曲率半径、
である。
〔21〕 前記第4レンズ群少なくとも1枚の正レンズが、以下の条件式を満たす材料により製作されていることを特徴とする上記1から20の何れか1項記載の変倍光学系。
40<νd4<100 ・・・(11)
ただし、νd4:第4レンズ群の正レンズのアッベ数、
である。
〔22〕 前記第1レンズ群の光軸方向の位置が、変倍時に固定であることを特徴とする上記1から21の何れか1項記載の変倍光学系。
〔23〕 前記第2レンズ群と前記第3レンズ群の間隔が、変倍時に一定であることを特徴とする上記1から22の何れか1項記載の変倍光学系。
〔24〕 以下の条件式を満たすことを特徴とする上記1から23の何れか1項記載の変倍光学系。
−35<DTmin <20 ・・・(12)
ただし、DTmin :歪曲収差量[%]
〔25〕 光学系で発生する歪曲収差を電気的に補正することを特徴とする上記1から24の何れか1項記載の変倍光学系。
〔26〕 光学系で発生する倍率色収差を電気的に補正することを特徴とする上記1から25の何れか1項記載の変倍光学系。
〔27〕 光学系を構成する少なくとも1つの光学素子の光学材料として有機無機複合材料を用いることを特徴とする上記1から26の何れか1項記載の変倍光学系。
〔28〕 前記有機無機複合体は、ジルコニアのナノ粒子を含むことを特徴とする上記27記載の変倍光学系。
〔29〕 前記有機無機複合体は、ジルコニアとアルミナのナノ粒子を含むことを特徴とする上記27記載の変倍光学系。
〔30〕 前記有機無機複合体は、ニオブ酸化物のナノ粒子を含むことを特徴とする上記第27項記載の変倍光学系。
〔31〕 前記有機無機複合体は、ジルコニウムアルコキシドの加水分解物とアルミナのナノ粒子を含むことを特徴とする上記第27項記載の変倍光学系。
〔32〕 上記1から31の何れか1項記載の変倍光学系と、その像側に配された電子撮像素子とを有することを特徴とする電子機器。
本発明の変倍光学系の実施例1の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)でのレンズ断面図である。 実施例2の変倍光学系の図1と同様のレンズ断面図である。 実施例3の変倍光学系の図1と同様のレンズ断面図である。 実施例4の変倍光学系の図1と同様のレンズ断面図である。 実施例5の変倍光学系の図1と同様のレンズ断面図である。 実施例6の変倍光学系の図1と同様のレンズ断面図である。 実施例7の変倍光学系の図1と同様のレンズ断面図である。 実施例1の無限遠物点合焦時の広角端(a)、中間状態(b)、望遠端(c)での収差図である。 実施例2の図8と同様の収差図である。 実施例3の図12と同様の収差図である。 実施例4の図8と同様の収差図である。 実施例5の図8と同様の収差図である。 実施例6の図8と同様の収差図である。 実施例7の図8と同様の収差図である。 歪曲収差量DTmin の例を示す収差図である。 光学歪みの例としての樽型歪曲収差と本来の画面の画像とを示す光学歪み図である。 光学歪み補正を行う画像処理装置の1例のブロック構成図である。 本発明による変倍光学系を組み込んだデジタルカメラの外観を示す前方斜視図である。 図18のデジタルカメラの後方斜視図である。 図18のデジタルカメラの断面図である。 本発明による変倍光学系を対物光学系として組み込れたパソコンのカバーを開いた前方斜視図である。 パソコンの撮影光学系の断面図である。 図21の状態の側面図である。 本発明による変倍光学系を対物光学系として組み込れた携帯電話の正面図(a)、側面図(b)、その撮影光学系の断面図(c)である。
符号の説明
G1…第1レンズ群
G2…第2レンズ群
G3…第3レンズ群
G4…第4レンズ群
S…開口絞り
F…平行平面板群
I…像面
E…観察者眼球
1…ズームレンズ
2…CCD
3…撮像プロセス回路
4…A/D変換回路
5…画像メモリ
6…補間処理回路
7…D/Aコンバータ
8…TG(タイミング発生)回路
9…SSG(同期信号発生)回路
10…ライトコントロール回路
12A…リードコントロール回路
13A…補正量ROM
40…デジタルカメラ
41…撮影光学系
42…撮影用光路
43…ファインダー光学系
44…ファインダー用光路
45…シャッター
46…フラッシュ
47…液晶表示モニター
49…CCD
50…カバー部材
51…処理手段
52…記録手段
53…ファインダー用対物光学系
55…ポロプリズム
57…視野枠
59…接眼光学系
101…歪みのない状態の画面
102…光学歪みを持った画面
112…対物レンズ
113…鏡枠
114…カバーガラス
160…撮像ユニット
162…撮像素子チップ
166…端子
300…パソコン
301…キーボード
302…モニター
303…撮影光学系
304…撮影光路
305…画像
400…携帯電話
401…マイク部
402…スピーカ部
403…入力ダイアル
404…モニター
405…撮影光学系
406…アンテナ
407…撮影光路

Claims (3)

  1. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とから構成された変倍光学系であって、
    前記第2レンズ群は、前記第1レンズ群及び第3レンズ群に含まれる他のレンズの何れよりも屈折率が高い材料からなる1枚の正レンズからなり、
    前記第4レンズ群の少なくとも1枚の正レンズが、以下の条件式を満たすことを特徴とする変倍光学系。
    0.5<SF 4 <10 ・・・(10−4)
    ただし、SF 4 :第4レンズ群の正レンズのシェイピングファクターであり、
    SF 4 =(r 41 +r 42 )/(r 41 −r 42 )で定義され、
    41 :第4レンズ群の正レンズの物体側の面の曲率半径、
    42 :第4レンズ群の正レンズの像側の面の曲率半径、
    である。
  2. 前記第4レンズ群の少なくとも1枚の前記正レンズが、以下の条件式を満たすことを特徴とする請求項1記載の変倍光学系。
    0.5<SF 4 <4 ・・・(10−3)
  3. 請求項1又は2記載の変倍光学系と、その像側に配された電子撮像素子とを有することを特徴とする電子機器。
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