JP4465780B2 - 車両センタクラスタの電気的接続構造 - Google Patents

車両センタクラスタの電気的接続構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両計器盤の左右方向略中央部に配置されるオーディオ機器、ディスプレイ機器、ナビゲーション機器等の複数の電気機器を一体構造物として集合させた、センタクラスタの電気的接続構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来のセンタクラスタ1を車両前方側から見た分解斜視図であり、このセンタクラスタ1は、車両計器盤の左右方向略中央部に配置される、ディスプレイ内蔵ナビゲーション機器30、オーディオ機器40、及び空調装置操作機器80から構成されている。そして、これら各機器30、40、80のケーシング30c、40c、80c内部には、それぞれ、図示しないスイッチ部を有する操作用回路基板等が備えられており、このスイッチ部の操作手段は2つの化粧パネル10の開口部10aから車室内側へ直接露出するように配置されている。
【0003】
そして、上述の各機器30、40、80の相互間は、各機器30、40、80の背面側(車両前方側)に配置される車両側ワイヤーハーネス5により電気的に接続されていた。
【0004】
また、別の従来例として、各ケーシング30c、40c、80cを廃止して、各機器30、40、80の操作用回路基板等を1つのケーシングにまとめて保持するセンタクラスタも知られているが、この従来例では、各機器30、40、80は、各機器30、40、80を構成する基板同士をジャンパー線で接続することにより、電気的に接続されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の電気接続構造では、各機器30、40、80間にワイヤーハーネス5やジャンパー線が配置されるので、例えば、オーディオ機器40をグレードアップさせるためのオーディオ機器40の取替作業にて、オーディオ機器40の取外作業、組付作業を行う際には、車室内側からの一方向組付を行うにあたり、これらのワイヤーハーネス5やジャンパー線が邪魔になっていた。よって、上記取替作業のようなメンテナンス作業や、車両への組付け搭載作業を煩雑にしていた。
【0006】
本発明は、上記点に鑑みて、車両センタクラスタの車両への組付作業、及び車両からの取外作業を容易にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、計器盤内側の車両左右方向の略中央部に配置され、複数の電気機器(30、40、60)を一体構造物として集合させたセンタクラスタ(1)に、複数の電気機器(30、40、60)を車室内から操作する操作手段(30S、40S、60S)を有する一枚の操作用回路基板(20)を備え、複数の電気機器(30、40、60)は操作用回路基板(20)に電気的に接続され、複数の電気機器(30、40、60)の相互間は、操作用回路基板(20)に備えられる電気配線部(20p)により、電気的に接続され、センタクラスタ(1)には、操作用回路基板(20)の車室内側に配置される化粧パネル(10)が備えられ、化粧パネル(10)には開口部(10a)が形成され、電気機器(40)には、信号が記録されたディスクを挿入する挿入口(41a、42a)が設けられ、操作用回路基板(20)は、電気機器(40)に対応する切り欠き部(20x)が形成され、車室内側から見た平面形状がL字状になっており、挿入口(41a、42a)は、操作用回路基板(20)の切り欠き部(20x)を介して開口部(10a)から車室内側へ直接露出するように配置されていることを特徴としている。
【0008】
このように、本発明では、操作用回路基板(20)の存在に着目して、複数の電気機器(30、40、60)の相互間の電気的接続の機能を、操作用回路基板(20)に持たせるので、従来の車両側ワイヤーハーネスやジャンパー線等の配線を廃止することができ、車両センタクラスタの車両への組付作業、及び車両からの取外作業を容易にできる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明では、操作用回路基板(20)のうち操作手段(30S、40S、60S)と反対側の面に、複数の電気機器(30、40、60)と電気的に接続する基板側コネクタ(20b、20c、20d)を備え、複数の電気機器(30、40、60)に、基板側コネクタ(20b、20c、20d)と直接接続する機器側コネクタ(30a、40a、60a)を備え、切り欠き部(20x)は、機器側コネクタ(30a、40a、60a)を避けて操作用回路基板(20)に形成されていることを特徴としているので、操作用回路基板(20)と電気機器(30、40、60)との接続を簡易にできる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明では、オーディオ機器(40)が有する複数のデッキ(41、42)の機器側コネクタ(40a)を、それぞれ同一の形状に形成することを特徴としているので、複数のデッキ(41、42)相互の入れ替えができ、各デッキ(41、42)を任意の位置に配置することを容易にできる。
【0012】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0013】
【発明の実施の形態】
本実施形態は、車両計器盤の車両左右方向の略中央部に配置された複数の電気機器(後述のディスプレイ機器、オーディオ機器、ナビゲーション機器、及び空調操作機器等)を、一体構造物として集合させたセンタクラスタに、本発明の電気的接続構造を適用したものである。
【0014】
図1はセンタクラスタ1を車両前方側から見た分解斜視図であり、図2はセンタクラスタ1を車両後方側から見た部分斜視図である。
【0015】
10は車両計器盤に取り付けられて、各電気機器30、40、60等を車室内側(車両後方側)から覆う樹脂製の化粧パネルであり、各電気機器30、40、60を操作する操作手段(後述)30S、40S、60S、80Sや、ディスプレイ機器30の液晶表示部(後述)30b等が挿入される複数の開口部10aが形成されている。
【0016】
20は化粧パネル10の車両前方側に平行して配置される操作回路用基板である。操作用回路基板20は、電気機器40に対応する切り欠き部20xが形成され、車室内側から見た平面形状がL字状になっている。図3は、この基板20の、車両左右方向に垂直な断面を示しており、基板20の両面には導体パターンをプリントしたプリント配線(電気配線部)20p、及び両面のプリント配線20pを導通させる導通手段が形成されている。本実施形態では導通手段としてスルーホール20qを形成している。
【0017】
そして、操作回路用基板20の車両後方側の面には、各電気機器30、40、60を操作する複数の操作ボタン、レバー、スイッチ等の操作手段30S、40S、60S、80Sが備えられ、この操作手段のターミナルピン20tは、操作回路用基板20の車両後方側のプリント配線20pにはんだ20h付け(例えばリフロー方式)されている。なお、この操作手段30S、40S、60Sは、車室内の乗員に操作されて、後述のディスプレイ機器30、オーディオ機器40、及びナビゲーション機器60を操作するものである。なお、80Sは図示しない空調装置を電子制御する図示しない空調操作機器の操作手段である。
【0018】
そして、操作回路用基板20の車両前方側の面には、各電気機器20、40、60と電気的に接続する基板側コネクタ20b、20c、20dが備えられており、各基板側コネクタ20b〜20dのターミナルピン20tは、操作回路用基板20の車両前方側のプリント配線20pにはんだ20h付け(例えばリフロー方式)されている。これにより、基板側コネクタ20b、20c、20dの相互間は電気的に接続されている。
【0019】
なお、このプリント配線20pは操作回路用基板20の車両後方側の面上、あるいは操作回路用基板20の車両前方側の面上のどちらか一方のみに形成してもよい。また、各基板側コネクタ20b〜20dのターミナルピン20tを、操作回路用基板20に貫通させて、操作回路用基板20の車両後方側ではんだ20h付けするようにしてもよい。同様に、操作手段30S、40S、60S、80Sのはんだ20h付けを、操作回路用基板20車両前方側で行ってもよい。
【0020】
そして、操作回路用基板20の締結用孔20eにはタッピングスクリュー(図示せず)が挿入され、操作回路用基板20は、このタッピングスクリューにより化粧パネル10に締結されて、操作手段30S、40S、60Sが化粧パネル10の開口部10aに挿入されて車室内側へ直接露出するようになっている。
【0021】
30は、例えば、ナビゲーション機器60のナビゲーション用地図、オーディオ機器0の作動状態を示す表示、テレビ等の各種画像を、車室内乗員に対して表示するディスプレイ機器であり、ディスプレイ機器30の液晶表示部30bは、化粧パネル10の開口部10aから車室内側へ直接露出するようになっている。そして、ディスプレイ機器30の車両前方側の面には、画像データ等を通信するジャンパー線31が備えられており、このジャンパー線31の端部にはディスプレイ側コネクタ32が備えられている。そして、このコネクタ32は操作回路用基板20のコネクタ20bに接続されて、ディスプレイ機器30と操作回路用基板20との間で、画像データ等の相互通信を行っている。
【0022】
33は液晶パネル30の車両前方側の面に配置される板形状のディスプレイ保持部材であり、ネジ等の締結手段によりディスプレイ機器30に固定されている。そして、ディスプレイ保持部材33の外縁には化粧パネル10に向かって延びる4つの取付片33aが形成されており、取付片33aをタッピングスクリュー等の締結手段により化粧パネル10に締結することにより、液晶パネル30を化粧パネル10に保持している。
【0023】
40は操作回路用基板20の車両前方側に配置されるオーディオ機器であり、MD(ミニディスク)からオーディオ信号を読みとるMDデッキ41、CD(コンパクトディスク)からオーディオ信号を読みとるCDデッキ42、IC等を備えてオーディオ機器40を電子制御する第1、第2統合基板61、62、及び前述の操作手段40S等から構成されている。なお、第1、第2統合基板61、62は、ナビゲーション機器60を電子制御する機能をも兼ね、さらには、各電気機器30、40、60の制御を統括して行うものであり、詳細は後述する。
【0024】
これらのMDデッキ41、CDデッキ42、第1、第2統合基板61、62は、上下方向に積層配置されている。そして、各デッキ41、42の車両後方側には、各ディスクを挿入する挿入口41a、42aが設けられており、この各挿入口41a、42aは化粧パネル10の開口部10aから車室内側へ直接露出するように配置されている。
【0025】
そして、MDデッキ41及びCDデッキ42のうち操作用回路基板20側の面にはそれぞれデッキ側コネクタ(機器側コネクタ)40aが備えられており、これらのコネクタ40aは、操作回路用基板20の基板側コネクタ20cに、車両前後方向に挿入されて、配線を用いることなく直接接続されるものである。
【0026】
また、各デッキ41、42の車両前方側の面のうち、車両左右方向の中央には、車両前方側に突出する突起部41b、42bが備えられている。さらにまた、各デッキ41、42の車両後方側の面には、車両左右方向に突出するデッキ取付部(締結手段)41c、42cが備えられており、これらのデッキ取付部41c、42cは、構造フレーム50の車両後方側の面に当接して、各デッキ41、42を構造フレーム50に取り付けるためのものである。
【0027】
50は各デッキ41、42の車両前方側に配置されて、センタクラスタ1全体を図示しない車両側構造体に保持する構造フレームであり、矩形で略板形状の軽金属製で、車両前後方向に対して板面が垂直になるように配置されている。
【0028】
この構造フレーム50の4隅にはボルト挿入穴50aが形成されており、ボルト挿入穴50aに挿入されるボルトは、車両側構造体に締結されている。
【0029】
また、構造フレーム50の中央には矩形の開口部50bが形成されており、開口部50bの外縁には、各デッキ41、42側に延びて各デッキ41〜43(デッキ43は後述する)の左右の面をガイドするガイド部51と、車両前方側に延びてコの字形状を形成し、各デッキ41〜43の車両前方側の面と接するストッパ部52と、車両前方側に延びてコの字形状を形成し、ナビゲーション機器60と機械的に接続される接続部53とが形成されている。そして、ストッパ部52の車両左右方向中央には、各デッキ41〜43の突起部41b、42b、43dが挿入される挿入穴52aがそれぞれ形成されている。
【0030】
そして、各デッキ41〜43を、ガイド部51にガイドさせながら構造フレーム50の開口部50bに挿入し、突起部41b、42b、43dを挿入穴52aに挿入して、各デッキ41〜43をストッパ部52に当接することにより、各デッキ41〜43を構造フレーム50に保持している。
【0031】
60は前述の第1、第2統合基板61、62、DVD(デジタルビデオディスク)からオーディオビジュアル信号を読みとるDVDデッキ43、及び前述の操作手段60S等から構成されるナビゲーション機器であり、CDデッキ42の上方に、第2統合基板62、第1統合基板61、DVDデッキ43が順に積層配置されている。
【0032】
そして、DVDデッキ43の下面には車両前方側に向けて配置されるDVDデッキ側コネクタ43bが備えられており、このDVDデッキ側コネクタ43bは、第2統合基板62と電気的に接続されている。また、DVDデッキ43にはMD、CDデッキ41、42と同様に、突起部43d、及びデッキ取付部43eが備えられている。
【0033】
また、第1統合基板61の車両後方側には、第1基板側コネクタ61aが備えられており、このコネクタ61aは、DVDデッキ43のDVDデッキ側コネクタ43bに、車両前後方向に挿入されて、配線を用いることなく直接接続されている。
【0034】
また、第2統合基板62の車両後方側には、第2基板側コネクタ(機器側コネクタ)60aが備えられており、このコネクタ60aは、操作用回路基板20の基板側コネクタ20dに、車両前後方向に挿入されて、配線を用いることなく直接接続されている。
【0035】
また、第2統合基板62の車両前方側には、第3基板側コネクタ62bが備えられており、このコネクタ62bは、車両側ワイヤーハーネス6のコネクタ6aに接続されている。
【0036】
そして、第1、第2統合基板61、62の互いに対向する面には、図示しないコネクタがそれぞれに備えられており、このコネクタ同士は直接接続されて、電気的に接続されている。
【0037】
そして、コネクタ接続された2枚の統合基板61、62は、接続部53の上下を挟むようにして、構造フレーム50の開口部50bに車両前方側から挿入される。そして、第2統合基板62に備えられるパワーIC62aの構造フレーム50側の面を、接続部53の車両前方側の面に当接させ、図示しない締結手段により締結される。
【0038】
なお、パワーIC62aは構造フレーム50に当接するため、パワーIC62aから発生する熱は構造フレーム50に伝熱され、構造フレーム50が周囲の空気と熱交換する。よって、構造フレーム50がパワーIC62aを冷却する機能を果たしている。
【0039】
また、これらの第1、第2統合基板61、62と保持部材40とは電気的に接続されており、各基板61、62は、保持部材40によりアースされている。
【0040】
70は第1、第2統合基板61、62を構造フレーム50に保持する基板保持部材であり、金属製の板材をコの字状に曲げて形成されている。そして、基板用保持部材70の外縁の上下部分には取付片71、72が4つづつ形成されており、上部取付片71には第1統合基板61が、下部取付片72には第2統合基板62がネジ等の締結手段により固定されている。また、基板用保持部材70のコの字の両端部にもそれぞれ取付片73が形成されている。そして、この取付片73は、構造フレーム50の車両前方側の面に、ネジ等の締結手段により固定されている。
【0041】
そして、基板用保持部材70のうち、第2回路基板62の第3基板側コネクタ62bが位置する部分は切欠部74が形成されており、第3基板側コネクタ62bは切欠部74に挿入されている。
【0042】
なお、車両側ワイヤーハーネス6は、車両計器盤の内側部に配置され、車両各部への電源供給や電気信号通信等のための多数本の基幹電気配線を1つの束状に統合した統合電気配線束(図示せず)から配索される複数本の電気配線束である。
【0043】
そして、この車両側ワイヤーハーネス6を介して、統合電気配線束からセンタクラスタ1へは、電源供給、イグニッションスイッチのオンオフ信号、及びヘッドランプ、スモールランプのオンオフ信号等が入力される。そして、センタクラスタ1から統合電気配線束へは、車室外に配置されて電動で伸縮するオーディオ用受信アンテナへの信号、及びスピーカーへの信号等が出力される。また、車両側ワイヤーハーネス6にはアース線も含まれている。
【0044】
以上の構成により組み立てられたセンタクラスタ1にて、例えば、オーディオ機器40をグレードアップさせるために各デッキ41〜43を取り替える作業のうち、各デッキ41〜43を車室内に取り外す手順を説明する。
【0045】
はじめに、ディスプレイ機器30、操作用回路基板20が締結された化粧パネル10を車両後方に引き抜いて車室内に取り出す。この際、操作用回路基板20の基板側コネクタ20c、20dからは、MDデッキ41、CDデッキ42、及び第2統合基板62が取り外される。
【0046】
そして、各デッキ41〜43を車両後方に引き抜いて車室内に取り出す。この際、DVDデッキ43のコネクタ43bからは、第1統合基板61が取り外される。このようにして、各デッキ41〜43の取替作業は行われる。
【0047】
次に、以上の構成によるセンタクラスタ1の作動を説明する。
【0048】
上述のように、ディスプレイ機器30、MDデッキ41、CDデッキ42、第2統合基板62、及び各操作手段30S、40S、60Sの相互間は、操作回路用基板20を介して電気的に接続され、第1統合基板61は第2統合基板62に電気的に接続され、DVDデッキ43は、第1統合基板61に電気的に接続されている。これらの相互間接続により、ディスプレイ機器30、オーディオ機器40、ナビゲーション機器60には、第2統合基板62を介して車両側ワイヤーハーネス6から供給される電源、及び各種電気信号が送信され、また、各電気機器30、40、60間では、各種電気信号を相互に通信している。
【0049】
例えば、操作回路用基板20とCDデッキ42との相互間における電気信号を具体的に説明すると、CDデッキ42から操作回路用基板20に送信される電気信号は、CDデッキ42の挿入口42aにCDが挿入されたことを検知した場合に送信するCD−ON検知信号、CDデッキ42の電源を投入することを要求する電源投入要求信号、右側スピーカーから出力させる右側音声信号、及び左側スピーカーから出力させる左側音声信号等である。これらの信号に基づいて、各電気機器30、40、60等は作動する。
【0050】
そして、操作回路用基板20からCDデッキ42に対しては、操作スイッチ40S等からの電気信号(例えば、操作者の操作に応じてCDデッキ42の動作状態を定める操作信号)が送信され、また、5V電源、8V電源、及びバックアップメモリー用電源が供給されている。また、CDデッキ42の電源用アース、及び電気信号用アースが接続されている。また、その他の送受信信号として、共通のプロトコルによる通信(例えばTAB通信)がなされており、例えば、CDの情報をディスプレイ機器30に送信して、当該情報を表示させたりする。
【0051】
次に、以上の電気配線構造による本実施形態の特徴を述べる。
【0052】
複数の電気機器であるオーディオ機器40、及びナビゲーション機器60のうち、MDデッキ41、CDデッキ42、及び第2統合基板62の相互間は、操作用回路基板20を介して、ワイヤーハーネスやジャンパー線等の配線を用いることなく、電気的に接続されている。よって、前述した各デッキ41〜43の取替作業等のセンタクラスタ1のメンテナンス作業を容易にできる。また、センタクラスタ1を車両へ搭載する際の車両への組付作業をも容易にできることは勿論である。
【0053】
なお、複数の電気機器間を操作用回路基板20を介して電気的に接続するとは、例えば、オーディオ機器40の構成部品であるMDデッキ41、CDデッキ42間のみを操作用回路基板20を介して電気的に接続してもよく、オーディオ機器40以外の電気機器(例えばナビゲーション機器60相互に接続されていなくてもよいことは勿論である。
【0054】
また、構造フレーム50には、センタクラスタ1全体を車両側構造体に保持する機能の他に、パワーIC62aを冷却する機能をも有するので、パワーIC62a専用の冷却部材を設ける必要がなく、構造を簡素化できる。
【0055】
また、構造フレーム50には、車両側構造体に締結されるボルト挿入穴50aが形成されているので、構造フレーム50とは別体のブラケットを設ける必要がなく、構造を簡素化できる。
【0056】
(他の実施形態)
上述の実施形態では、ディスプレイ機器30は、ジャンパー線31を介して、操作回路用基板20に電気的に接続されていたが、図4に示すように、ディスプレイ機器30の車両後方側の面に、操作回路用基板20と電気的に接続するディスプレイ側コネクタ(機器側コネクタ)30aを備え、このディスプレイ側コネクタ30aを、基板側コネクタ20bに、車両前後方向に挿入して、配線を用いることなく直接接続してもよい。
【0057】
また、MDデッキ41及びCDデッキのデッキ側コネクタ40aにて、通信方式、必要電圧、信号送信方式、端子数等の規格を統一して、それぞれ同一の形状に形成し、同様に、デッキ側コネクタ40aに接続する基板側コネクタ20cを、それぞれ同一の形状に形成するようにしてもよく、さらに、デッキ側コネクタ40aの車両左右方向の位置寸法を同じにするようにしてもよい。
【0058】
これにより、化粧パネル10の開口部10a形状を変更するのみで、MD、CDデッキ41、42相互の入れ替えができ、MD、CDデッキ41、42を任意の位置に配置することを容易にできる。
【0059】
また、図5に示すように、いずれのコネクタ30a、40a、60aとも接続されておらず、かつ、デッキ側コネクタ40aと同一形状の予備コネクタ20fを備えるようにしてもよい。
【0060】
これにより、予めセンタクラスタ1に備えられているMD、CDデッキ41、42とは別のデッキを拡張して設けることを容易にできる。
【0061】
なお、図5(a)は、車両後方側から見た正面図であり、化粧パネル10を取り外した状態を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセンタクラスタを車両前方側から見た分解斜視図である。
【図2】本発明のセンタクラスタを車両後方側から見た部分斜視図である。
【図3】本発明の操作用回路基板の断面図である。
【図4】他の実施形態に係るセンタクラスタを、車両前方側から見た分解斜視図である。
【図5】(a)は、他の実施形態に係るセンタクラスタを車両後方側から見た正面図であり、(b)は、他の実施形態に係るセンタクラスタを車両右側から見た側面図である。
【図6】従来のセンタクラスタを車両前方側から見た斜視図である。
【符号の説明】
1…センタクラスタ、20…操作用回路基板、
20b、20c、20d…基板側コネクタ、20p…プリント配線、
30…ディスプレイ機器、30a、40a、60a…機器側コネクタ、
40…オーディオ機器、60…ナビゲーション機器、
30S、40S、60S…操作手段。

Claims (3)

  1. 計器盤内側の車両左右方向の略中央部に配置され、少なくともオーディオ機器(40)を含む複数の電気機器(30、40、60)を一体構造物として集合させたセンタクラスタ(1)の電気的接続構造において、
    前記センタクラスタ(1)には、前記複数の電気機器(30、40、60)を車室内から操作する操作手段(30S、40S、60S)を有する一枚の操作用回路基板(20)が備えられ、
    前記複数の電気機器(30、40、60)は、前記操作用回路基板(20)に電気的に接続され、
    前記複数の電気機器(30、40、60)の相互間は、前記操作用回路基板(20)に備えられる電気配線部(20p)により、電気的に接続され、
    前記センタクラスタ(1)には、前記複数の電気機器(30、40、60)および前記操作用回路基板(20)の前記車室内側に配置される化粧パネル(10)が備えられ、
    前記化粧パネル(10)には開口部(10a)が形成され、
    前記電気機器(40)には、信号が記録されたディスクを挿入する挿入口(41a、42a)が設けられ、
    前記操作用回路基板(20)は、前記電気機器(40)に対応する切り欠き部(20x)が形成され、前記車室内側から見た平面形状がL字状になっており、
    前記挿入口(41a、42a)は、前記操作用回路基板(20)の前記切り欠き部(20x)を介して前記開口部(10a)から前記車室内側へ直接露出するように配置されていることを特徴とする車両センタクラスタの電気的接続構造。
  2. 前記操作用回路基板(20)のうち、前記操作手段(30S、40S、60S)と反対側の面には、前記複数の電気機器(30、40、60)と電気的に接続する基板側コネクタ(20b、20c、20d)が備えられ、
    前記複数の電気機器(30、40、60)には、前記基板側コネクタ(20b、20c、20d)と直接接続する機器側コネクタ(30a、40a、60a)が備えられ、
    前記切り欠き部(20x)は、前記機器側コネクタ(30a、40a、60a)を避けて前記操作用回路基板(20)に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両センタクラスタの電気的接続構造。
  3. 前記オーディオ機器(40)は、前記機器側コネクタ(40a)を備える複数のデッキ(41、42)を有し、
    前記複数のデッキ(41、42)の機器側コネクタ(40a)は、それぞれ同一の形状に形成されることを特徴とする請求項2に記載の車両センタクラスタの電気的接続構造。
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