以下、本発明のセンタークラスタモジュールの実施の形態を図面を参照して説明する。なお、請求項1〜2の発明に対応する発明の実施の形態は、段落[0082]〜[0104]の記載の実施例に対応し、この実施例以外の実施例は参考例であり、請求項1〜2の発明に対応する発明の実施の形態ではない。
<第1の実施の形態>
まず、本発明のセンタークラスタモジュールの第1の実施の形態を説明する。図1(a)にセンタークラスタモジュールの構成図を示し、図1(b)にセンタークラスタモジュール内のヘッドユニットを示し、図1(c)にセンタークラスタモジュール内の機器接続スロットを示す。図2にセンタークラスタモジュールシステムの構成ブロック図を示す。
センタークラスタモジュール1は、自動車等の車両に搭載され、表示ブロックと標準ブロック(以下、ヘッドユニット)とからなる。表示ブロックは、オーディオビデオデータ(以下、AVデータと称する。)を表示するディスプレイ11からなり、ヘッドユニット12は、スイッチユニット13、本体ユニット14を有して構成される。本体ユニット14は、コントローラ15、機器接続スロット19を有し、機器接続スロット19にはラジオ35、カセット37a、コンパクトディスク(以下、CDと称する。)38等の電装機器(以下、機器と称する。)が着脱自在に装着されるようになっている。
この機器接続スロット19には、機器接続スロット19に装着された各電装機器相互間を接続するバスライン41が設けられ、このバスライン41は、コントローラ15に接続される。
スイッチユニット13は、図1(b)に示すように、複数の操作スイッチ13a〜13eから構成され、この複数の操作スイッチ13a〜13eは、機器接続スロット19に接続される各種の機器の数に対応して設けられ、対応する操作スイッチが対応する機器を操作するようになっている。複数の操作スイッチ13a〜13eは、運転者等が操作しやすいように傾斜して配置されている。
コントローラ15は、複数の操作スイッチ13a〜13eからの操作信号により、バスライン41を介して機器接続スロット19に接続された各種の機器を制御する。このコントローラ15は、複数の操作スイッチ13a〜13eの下部の図示しない部分に配置され、図1(b)に示すように、前部には各種の機器を収納するためのラック部17a〜17cが設けられ、後部には機器接続スロット19が配置される。
機器接続スロット19は、図1(c)に示すようにスロット基板21を有しており、このスロット基板21はラック部17a〜17cに組み込まれている。図3にスロット基板の詳細図を示す。図3に示すスロット基板21は、長い開口を有する長開口コネクタ23a〜23cと、短い開口を有する短開口コネクタ25a〜25cとを有して構成される。
フラットコネクタ27は、サイズが大きい大基板エッジ29aと、サイズが小さい小基板エッジ29bとを有し、大基板エッジ29aが例えば、長開口コネクタ23aに着脱自在に装着され、小基板エッジ29bが短開口コネクタ25aに着脱自在に装着される。また、長開口コネクタ23b及び短開口コネクタ25bには他のフラットコネクタ27が装着され、長開口コネクタ23c及び短開口コネクタ25cには他のフラットコネクタ27が装着される。
フラットコネクタ27には第1の開口部31aと、第2の開口部31bとが設けられており、第1の開口部31aには1/2W(サイズ)−DINサイズ機器用の基板エッジ33aが装着され、第2の開口部31bには1/2W−DINサイズ機器用の基板エッジ33bが装着される。そして、図4に示すように1つのラックに1/2W−DINサイズ機器37aと、1/2W−DINサイズ機器37bとを収納することができる。
図5(a)にバスラインの構成図を示し、図5(b)にバスラインに接続されるオプション機器を示す。バスライン41は、図2の機器接続スロット19の背面に配置され、縦方向に沿って複数の切欠部42及び複数の端子部43を有し、かつ、これらの複数の切欠部42及び複数の端子部43が横方向に沿って複数列配設されている。各端子部43はブスバー45の一端45aと溶接止めされており、ブスバー45の他端45bは図5(b)に示すオプション機器49に設けられた基板エッジ47に接続される。
このように、機器接続スロット19に各機器を装着し、装着された各機器をバスライン41に接続し、各機器がバスライン41を介してコントローラ15に接続される。また、このコントローラ15にはディスプレイ11及び操作スイッチ13a等が接続される。
すなわち、センタークラスタモジュール1をラック構造に形成し、機器は機器接続スロット19に自在に差し替えできるため、機器の拡張性が得られると共に、組み立て性が向上する。
また、スイッチユニット13の複数の操作スイッチ13a〜13eの操作によりコントローラ15がバスライン41を介して各機器をコントロールするので、各操作スイッチ13a〜13eをそれぞれの機器に設ける必要がなくなる。また、ディスプレイもそれぞれの機器に設ける必要がなくなる。
従って、操作スイッチ及びディスプレイを持たない機器を自由に拡張できるため、コストを低減できる。また、複数の操作スイッチが運転者の操作しやすい場所に一括して配置されているので、運転中の安全性を確保できる。
図6に車両に搭載されたセンタークラスタモジュールシステムの一例の構成図を示す。センタークラスタモジュールシステムは、車両内において標準ブロックを有するセンタークラスタモジュール1と拡張モジュールとしての拡張ブロック53との間でデータの伝送を行なうものである。
図6において、車両50の前部のダッシュボードエリアにセンタークラスタモジュール1が配置され、このセンタークラスタモジュール1はバスライン51を介してリアトランクエリアに配置された拡張ブロック53に接続される。
図7にリアトランクエリアに配置された拡張ブロック53の構成図を示す。拡張ブロック53は、センタークラスタモジュール1内の標準ブロックに収納することができないCDチェンジャやMDチェンジャを収納するものである。
拡張ブロック53は、通信IC等からなるコントローラ55、機器接続スロット57、CDチェンジャ58、アンプ(AMP)59、電話(TEL)60等の機器を有する。CDチェンジャ58、アンプ59、電話60の各々は、拡張用コネクタ57aを介して機器接続スロット57に装着される。機器接続スロット57の背面には図5(a)に示すバスライン41と同一構成のバスライン41a(図2に示す。)が設けられ、このバスライン41aに機器が接続される。
また、図2に示すように、コントローラ15とコントローラ55とは、バイライン51で接続されているため、拡張ブロック53に有する各機器もバスライン51を介して操作スイッチ13aにより遠隔操作することができる。
図8にセンタークラスタモジュールのラックへの組み付けを示す。図8において、ハンドル61の右側にはセンターコンソール63が設けられ、ディスプレイ11を含む表示部10は、溝部65に装着され、コネクタ68に接続される。表示部10においては、選択された機器に合わせて表示デバイスが選択される場合とユーザの好みで選択される場合とが考えられる。
拡張ラックを含むヘッドユニット12はセンタークラスタベゼル70に組み付けられ、このセンタークラスタベゼル70に、化粧パネル71が取り付けられて、センタークラスタモジュール1が完成される。完成されたセンタークラスタモジュール1は、センターコンソール63の拡張ラック67に収納される。センタークラスタモジュール1は、コネクタ69に接続され、電気的にバスライン51に接続される。
図9に化粧パネルの例を示す。化粧パネル71a,71b,71c,71dにはCDやMD等の機器のドライブ用開口部73が設けられ、印刷部75に印刷が施されている。これらの化粧パネルには拡張ラックに収納された機器の組み合わせに合った化粧が施されている。これにより、化粧パネルの対応で拡張性のある機器を成立させることができる。
図10に1/2W−DINサイズ機器コネクタシステムの構成図を示す。1/2W−DINサイズ機器コネクタシステムは、電装機器コネクタシステムを構成し、このコネクタシステムには接続機器スロット80が設けられ、この接続機器スロット80はスロット基板81を有している。このスロット基板81には上下方向に等間隔に第1のコネクタとしてのスロット基板上コネクタ82,83,84が設けられるとともに、上部左端に基板エッジ85を有している。
スロット基板上コネクタ82にはCDプレイヤ等の1DINサイズ機器86が着脱自在に装着されるようになっており、スロット基板上コネクタ84にはアンプ等の1DINサイズ機器87が着脱自在に装着されるようになっている。
図11にスロット基板上コネクタとDINサイズ機器との接続を示す。1DINサイズ機器86にはフラットコネクタ91が設けられており、このフラットコネクタ91がスロット基板上コネクタ82に接続される。これにより、フラットコネクタ91により各種の機器の電源ラインや入出力ラインをスロット基板上コネクタ82に接続することができる。
また、スロット基板上コネクタ83には第2のコネクタとしての1/2W−DINサイズ対応コネクタ88が接続されるようになっている。図12に1/2W−DINサイズ対応コネクタの概要図を示す。
図12に示すように1/2W−DINサイズ対応コネクタ88は、スロット基板上コネクタ83に接続される第1の接続部としての基板エッジ92aを含むと共に両面基板からなるプリント基板92と、集積回路(IC)カード等の1/2W−DINサイズ機器89に接続される第2の接続部としてのコネクタ93(スロット1)、磁気ディスク(MD)等の1/2W−DINサイズ機器90に接続される第3の接続部としてのコネクタ94(スロット2)を有する。
図13に図12の1/2W−DINサイズ対応コネクタ88のA部の詳細図を示す。基板エッジ92aにはスロット基板上コネクタ83からの複数のラインに対応して複数の銅箔パターン92bが設けられ、各銅箔パターン92b上にはスルホール95が設けられる。
プリント基板92の表面側において、スルホール95を介して銅箔パターン92bに銅箔パターン96が接続され、この銅箔パターン96はコネクタ93に接続される。銅箔パターン92bはスルホール95を介して基板エッジ92の裏面側の銅箔パターン97(点線部分)に接続され、この銅箔パターン97はコネクタ94に接続される。
以上の構成により、1/2W−DINサイズ対応コネクタ88を用いることで、スロット基板上コネクタ83からの各ラインを各スルホール95で2分岐し、2系統のスロット基板上コネクタと同一形状のコネクタに導き、1DINサイズ機器のスペース内に1/2W−DINサイズ機器を2台接続できる。これにより、機器取付スペースを有効に利用することができる。
また、各種の機器はそれぞれ同一機能と形状とを有するスロット基板上コネクタにより接続し、機器間に接続の互換性を持たせることができ、また、拡張時に取り付けが容易となる。なお、プリント基板は、両面基板の代わりに、多層基板であってもよい。
図14に図2のセンタークラスタモジュールシステムのネットワーク故障時の各機器のスタンドアロン動作の例を示す。図2において、コントローラ15の制御によりバスライン51を介して各機器が動作しているときに、バスライン51に短絡等の故障が発生したとする。
このような場合には、コントローラ15が各機器を制御することができなくなる。このため、ネットワーク故障時に各機器のスタンドアロン動作を行なうようにしたものである。
図14(a)に示す例ではCD装置のスタンドアロン動作を示す。図14(a)に示すCD装置101はCDを挿入するための開口部102、CDを取り出すためのイジェクトボタン103、スタンドアロンまたはネットワークの切り替えを行なう切り換えスイッチ104、CPU103aを有する。
図15に示すフローチャートを参照してCD装置のスタンドアロン動作を説明する。まず、イジェクトボタン103をオンする(押す)(ステップS101)。次に、CPU103aは切り換えスイッチ104からの信号によりスタンドアロンかどうかを判定する(ステップS103)。
スタンドアロンでなければ、CPU103aはネットワークが正常かどうかを判定し(ステップS105)、ネットワークが正常であれば、イジェクトボタン103からのイジェクト信号をコントローラ15に送信する(ステップS107)。
そして、コントローラ15からイジェクト信号に応答したコマンドをCD装置101に送信し(ステップS109)、CD装置101はそのコマンドによりCDを取り出し、さらに停止させる(ステップS111)。
一方、ステップS105において、ネットワークが異常であれば、処理を終了させる。また、ステップS103において、スタンドアロンであれば、CPU103aは図示しないモータを駆動し(ステップS113)、モータの駆動によりCDを取り出す(ステップS115)。
このように、ネットワーク正常時にはCDの取り出し及びその他の動作を行なうが、ネットワーク故障時にはCD装置101においてイジェクトボタンを押しスタンドアロン動作によりCDの取り出しのみを行なうことができる。すなわち、スタンドアロン動作を行なうことで最低限の動作であるCDの取り出しをコントロールすることができる。
次に、図14(b)を参照してエアコンディショナ(以下、エアコンと称する。)のスタンドアロン動作を説明する。エアコン105にはスタンドアロンとネットワークとを切り換える切り換えスイッチ106と、エアコンをオン動作またはオフ動作させるA/Cスイッチ107と、CPU107aとが設けられる。
CPU107aはネットワークが正常か異常かを判定し、ネットワークが正常である場合には、切り換えスイッチ106をネットワークに切り換え、A/Cスイッチ107をオンまたはオフさせてもそれに応じて動作しない。すなわち、ネットワークが正常である場合には、コントローラ15が、エアコン105のオン動作またはオフ動作をコントロールする。
一方、ネットワークが異常である場合には、切り換えスイッチ106をスタンドアロンに切り換えると、CPU107aは切り換えスイッチ106からの切り換え信号に基づきA/Cスイッチ107をスタンドアロン動作させる。すなわち、A/Cスイッチ107をオンすれば、エアコン105が作動し、A/Cスイッチ107をオフすれば、エアコン105が停止する。すなわち、スタンドアロン動作を行なうことで最低限の動作であるエアコンの作動,停止をコントロールすることができる。
次に、図14(c)を参照してアンプのスタンドアロン動作を説明する。アンプ108には切り換えスイッチ109と、ミュート動作をオンまたはオフさせるミュートスイッチ110と、CPU110aとが設けられる。
CPU110aはネットワークが正常か異常かを判定し、ネットワークが正常である場合には、切り換えスイッチ109をネットワークに切り換え、ミュートスイッチ110をオンまたはオフさせてもそれに応じて動作しない。すなわち、ネットワークが正常である場合には、コントローラ15が、アンプ108のオン動作またはオフ動作をコントロールする。
一方、ネットワークが異常である場合には、切り換えスイッチ109をスタンドアロンに切り換えると、CPU110aは切り換えスイッチ109からの切り換え信号に基づきミュートスイッチ110をスタンドアロン動作させる。すなわち、ミュートスイッチ110をオンすれば、ミュート動作がオンし、ミュートスイッチ110をオフすれば、ミュート動作がオフする。すなわち、スタンドアロン動作を行なうことで最低限の動作であるミュートのオン,オフをコントロールすることができる。
次に、車載ネットワークシステム内の機器拡張コネクタについて説明する。図16に車載ネットワークシステムを示す。車両131の前部にはネットワークシステム制御機器が内蔵され、インストルメントパネル133には任意のオーディオ・ビデオ(AV)機器などを搭載可能な車両前部機器スロット135が配置されている。
また、車両の後部には各種機器をネットワーク上に接続可能なバスラインを持つ車両後部機器拡張コネクタ139が配置され、この機器拡張コネクタ139は、高速ネットワークライン137を介して車両前部機器スロット135に接続されている。
図17に車両後部機器拡張コネクタへの機器接続の構成ブロック図を示す。図17に示すように機器拡張コネクタ139には複数の機器143a〜143cが接続され、この機器拡張コネクタ139には増設拡張コネクタ141が接続されている。増設拡張コネクタ141は、機器拡張コネクタ139への機器の接続数を越える複数の機器143d〜143fをネットワーク上に接続するために用いられる。
図18に車両後部機器拡張コネクタへの機器接続の斜視図を示す。図18において、機器拡張コネクタ139には複数の機器143a〜143cが接続され、また、増設拡張コネクタ141には増設コネクタ145が設けられ、機器拡張コネクタ139には増設コネクタ145に嵌合するコネクタ147が設けられている。
図19に機器拡張コネクタ139と増設拡張コネクタ141との嵌合部分Bの詳細図を示す。増設拡張コネクタ141には切欠部149aと突起部149bとが設けられており、機器拡張コネクタ139にはテーパ部151aと溝部151bとが設けられている。機器拡張コネクタ139と増設拡張コネクタ141との嵌合時にはコネクタ147が増設コネクタ145に嵌合し、突起部149aが溝部151bに嵌合し、切欠部149aがテーパ部151aに嵌合する。
図20に車両後部の機器接続の概要図を示す。図20に示す機器拡張コネクタ139にはコネクタ153a〜153cが設けられ、コネクタ153aには中間バスケーブル155を介して前部機器スロット用機器156が接続されている。コネクタ153cには中間バスケーブル157を介して前部機器スロット用機器158が接続されている。
以上の構成によれば、各機器を車両前部機器スロット135に収納し、また、各機器を後部機器拡張コネクタ139に接続することにより情報ネットワークシステムが構成される。このため、配索部材を節減することができると共に配索を効率化することができる。また、容易に機器を拡張することができる。さらに、ネットワーク内の各種通信において、高速ネットワークラインによるデジタル搬送を行なうことで電磁波障害(EMC)対策に効果が大である。
次に、車載機器スロット対応収納ケースについて説明する。図21に機器スロット応用例を示す。図21に示す車載機器スロット160は、車両センタークラスタ部に配置され、各種機器を搭載可能であり、全てのスロットに機器を搭載しない場合には機器を搭載しない任意のスロット位置にユーザニーズに応じた収納ケースや小物入れなどを搭載可能である。
車載機器スロット160は、図21に示すようにバスライン161を有し、図21及び図22に示すように、例えば、上段に機器163を収納し、中段に収納ケース165を収納し、下段に機器167を収納している。なお、収納ケース165や小物入れの搭載数は1つに限らず、機器を搭載しないスロット数だけ収納ケース165や小物入れを搭載してもよい。
図23に図22のC部分の詳細、すなわち、ジャンパコネクタとバスラインコネクタとの接続を示す。収納ケース165(あるいは小物入れ、各種ラック)の後部バスライン161側にはジャンパコネクタ169が設けられており、このジャンパコネクタ169は、車両搭載機器スロット160のバスラインコネクタ168上の防塵保護を兼ねると共に、機器搭載の状況構成に応じてバスラインコネクタ168のジャンパにより、各種回路構成を行なえる。
図24にジャンパコネクタ及び収納ケースを示す斜視図を示し、図25にジャンパコネクタの詳細図を示す。図24に示すようにジャンパコネクタ169は、収納ケース165の後部に設けられる。バスライン、回路構成上、ジャンパコネクタ169が不要である場合には収納レース側にジャンパコネクタ未装置とし、バスラインコネクタ168の防塵構造のみとする。また、図25に示すようにジャンパコネクタ169には複数のパターン171が配列され、ジャンパコネクタ169は収納ケース165と一体成形される。
なお、図40に従来の小物入れの取り付け方法を示す。前述した車載機器スロットなどを持たない車両で、小物入れ378,379等を取り付ける場合には、専用ステー377などを使用しセンタークラスタ内部で組み付ける必要があり、非効率的であった。
また、図39に従来のバスライン161と収納ケースとの接続を示す。バスライン161にはバスラインコネクタ373が取り付けられ、このバスラインコネクタ373には収納ケースコネクタ部374が挿入されている。収納ケースコネクタ部374上のインピーダンス整合用抵抗375とジャンパラインを介してバスライン161に接続される。このように、バスラインコネクタ373からの各種入出力信号をバス接続形態に応じて、バスラインコネクタ373内でジャンバ配線する必要があった。
しかし、図21から図25に示す実施の形態によれば、車両搭載機器スロット160の未使用スロットに収納ケース165、小物入れや各種ホルダーなどを容易に取り付けることにより、ユーザニーズに対応することができる。また、このような収納ケース165を用いることで車内スペースを有効利用することができる。
さらに、収納ケース165の後部にジャンパコネクタ169を設けることで、バスラインコネクタの防塵対策に効果があり、また、機器搭載の状況に応じてバスライン161のジャンパを行ない、各種配線が可能となる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明のセンタークラスタモジュールの第2の実施の形態を説明する。図26(a)に第2の実施の形態のセンタークラスタモジュールの構成図を示し、図26(b)にスイッチユニットの構成図を示し、図26(c)に本体ユニットの構成図を示す。
センタークラスタモジュールを構成するヘッドユニット201は、図26(a)に示すように、スイッチユニット203と、本体ユニット205から構成される。スイッチユニット203は、図26(b)に示すように複数の操作スイッチ13a〜13e、凸部207a、凹部207b、及び凸部207aに設けられた接続コネクタ209を有している。
複数の操作スイッチ13a〜13eは、各種の機器の数に対応して設けられ、対応する操作スイッチが対応する機器を操作するようになっている。複数の操作スイッチ13a〜13eは、運転者等が操作しやすいように傾斜して配置されている。
本体ユニット205は、図26(c)に示すように、凹部211a、凸部211b、凹部211a上に設けられ且つ接続コネクタ209に対向する位置に設けられた接続コネクタ213、各種の機器を収納するためのラック部17a〜17cを有している。接続コネクタ213は、接続コネクタ209に着脱自在に装着され、本体ユニット205とスイッチユニット203とが電気的に接続されるよう構成されている。
なお、スイッチユニット203の回路構成は、図2に示すスイッチユニット13の構成と同一構成であり、本体ユニット205の回路構成も、図2に示す本体ユニット14の構成と同一構成であるので、ここでは、その詳細な説明は省略する。
以上の構成によれば、スイッチユニット203の凹部207bを本体ユニット205の凸部211bに乗せ、スイッチユニット203の凸部207aを本体ユニット205の凹部211aに乗せ、接続コネクタ213を接続コネクタ209に接続する。これにより、スイッチユニット203は、接続コネクタ209、及び接続コネクタ213を介して本体ユニット205に接続することができる。
また、スイッチユニットは、図26(b)に示すような形状に限定されるものではない。スイッチユニットは、車種等に応じて形状が異なる。スイッチユニットとしては、例えば、図27(a)に示すようなスイッチユニット203bや図27(b)に示すようなスイッチユニット203cがある。
スイッチユニット203bは、操作スイッチ13f〜13k、形状及び機能が異なる操作スイッチ13m,13n等を有し、スイッチユニット203cは、操作スイッチ13f〜13k、形状及び機能が異なる操作スイッチ13m,13p,13q等を有する。
このような形状の異なるスイッチユニット203b,203cであっても、接続コネクタ213を介して本体ユニット205に着脱自在に装着されるよう構成すれば、スイッチユニットを交換して本体ユニット205を共通に用いることができる。すなわち、本体ユニット205を共通部品として使用できるため、センタークラスタモジュールのコストを低減することができる。
なお、図26(c)に示す例では、本体ユニット205が3つの機器接続スロット19(ラック部17a〜17cに対応)を有したが、本体ユニット205が2つの機器接続スロットあるいは1つの機器接続スロットを有することもある。車種等により本体ユニット205の機器接続スロット数が異なる場合には、スイッチユニット203を共通とし、本体ユニット205を交換するようにしてもよい。このように車種等に応じて本体ユニット205のみを交換することで、センタークラスタモジュールのコストを低減することができる。
また、スイッチユニット203と本体ユニット205とが相互に離れている場合には、図28に示すような中間コネクタ214を用いればよい。この中間コネクタ214は、接続コネクタ215、接続コネクタ219及びこれら2つの接続コネクタを接続するケーブル217からなる。
接続コネクタ215を例えば、スイッチユニット203の接続コネクタ209に接続し、接続コネクタ219を例えば、本体ユニット205の接続コネクタ213に接続することで、スイッチユニット203と本体ユニット205とを接続することができる。
図29に機器接続スロット19を覆うフェイスプレートの例を示す。図26(c)に示すように、本体ユニット205にはラック部17a〜17c及び機器接続スロット19が設けられる。これらラック部17a〜17c及び機器接続スロット19を覆う第1乃至第3のフェイスプレート221a〜221cが図29に示される。
第1のフェイスプレート221aは、CDプレイヤ(図2に示すCD38に相当)とカセットプレイヤ(図2に示すカセット37aに相当)とを挿入するために十分なスペースで且つそのCDプレイヤとカセットプレイヤとの位置に対応して設けられた開口部223,225を有する。
第2のフェイスプレート221bは、CDプレイヤとMDプレイヤとを挿入するために十分なスペースで且つCDプレイヤとMDプレイヤとの位置に対応して設けられた開口部(図示せず)を有する。第3のフェイスプレート221cは、その他の電装機器を挿入するために十分なスペースで且つその電装機器の位置に対応して設けられた開口部(図示せず)を有する。
このような第1乃至第3のフェイスプレート221a〜221cによれば、機器接続スロット19に接続された電装機器の種類に応じて、第1乃至第3のフェイスプレート221a〜221cのいずれか1つを選択し、選択されたフェイスプレートで機器接続スロット19、及びラック部17a〜17cを覆うようにする。
すなわち、電装機器の種類によりフェイスプレートを交換することができる。このため、車種やグレードにより、あるいはオプション装着時に本体ユニット205及びスイッチユニット203を変えることなく共通部品として使用し、フェイスプレート221a等の変更部分を変えるのみで済む。その結果、センタークラスタモジュールのコストを低減することができる。
また、フェイスプレートは、図30に示すような構成であってもよい。図30に示す例では、ベースプレート231に機器接続スロット19の数に相当した3つの開口部233a〜233cが設けられている。また、プレート部235には予めCDプレート237a、MDプレート237b、カセットプレート237c等が用意されている。
CDプレート237aにはCDを挿入するための開口部238aが設けられ、MDプレート237bにはMDを挿入するための開口部238bが設けられ、カセットプレート237cにはカセットを挿入するための開口部238cが設けられている。
ここで、機器接続スロット19に例えば、CDプレイヤを接続する場合には、開口部233aにCDプレート237aを装着し、CDプレート237aを通してCDプレイヤを機器接続スロット19に接続させる。
また、機器接続スロット19に例えば、MDプレイヤを接続する場合には、開口部233bにMDプレート237bを装着し、MDプレート237bを通してMDプレイヤを機器接続スロット19に接続させる。このように電装機器に応じて、プレートを交換するのみで済むため、センタークラスタモジュールのコストを低減することができる。
さらに、フェイスプレートは、図31に示すような構成であってもよい。図31に示す例では、フェイスプレートとしてのベゼル239は、スイッチユニット203及び機器接続スロット19を覆うものであり、操作スイッチ13a〜13eに対応して設けられた開口部241a〜241d、3つの機器接続スロットに対応して設けられるとともに電装機器の種類に応じた3つの開口部243a〜243c等を有している。
このような構成のベゼル239を電装機器の種類に応じて、交換することもでき、これによって、センタークラスタモジュールのコストを低減することができる。
次に、前述した本体ユニット205に着脱自在なスイッチユニットの他の例を説明する。図32に本体ユニットに着脱自在なスイッチユニットの第1の例の構成図を示す。図32に示すスイッチユニットの第1の例は、本体ユニット205に電装機器としてラジオ、チューナーが接続された場合の例である。本体ユニット205は、前面フレーム251、コネクタ253、電装機器を挿入するための開口部255を有している。
スイッチユニット256aは、本体ユニット205の前面フレーム251に着脱自在に構成され、本体ユニット205にコネクタ253を介して接続可能なベースフェイス257と、このベースフェイス257にコネクタ264を介して接続可能なサブフェイス265と、ベースフェイス257に取り付けられるプレート275,276とを有して構成される。
ベースフェイス257は、オーディオ・ビデオ関連の基本的な操作を行う操作スイッチ258〜260、中央に配置された開口部261、この開口部261の上部に設けられた開口部262、開口部261の下部に設けられた開口部263、開口部261内に設けられたコネクタ264を有する。開口部262には、盲蓋からなるプレート275が着脱自在に構成され、開口部263には、盲蓋からなるプレート276が着脱自在に構成される。
また、本体ユニット205のコネクタ253と対向するベースフェイス257の位置(操作スイッチ260の付近)には図示しないコネクタが設けられ、このコネクタがコネクタ253に接続可能となっている。
サブフェイス265は、ベースフェイス261の開口部261に着脱自在に構成され、操作スイッチ266〜268、操作スイッチ271〜272、ラジオ、チューナーを挿入するための開口部270を有する。また、ベースフェイス257のコネクタ264と対向するサブフェイス265の位置(操作スイッチ269の付近)には図示しないコネクタが設けられ、このコネクタがコネクタ264に接続可能となっている。また、サブフェイス265は、操作スイッチ266〜268、及び操作スイッチ271〜272に対応して図示しないディスプレイを有している。
サブフェイス265は、グレードやネットワークの特徴的機能により設けられ、例えば、ローグレード用、ハイグレード用、ナビゲーション用、ゲーム用のサブフェイスがある。
以上の構成において、本体ユニット205にラジオ、チューナーを接続する場合には、サブフェイス265をベースフェイス257に装着し、ベースフェイス257の開口部262にプレート275を装着し、開口部263にプレート276を装着し、ベースフェイス257をコネクタ253を介して本体ユニット205に装着することができる。
次に、図33に本体ユニットに着脱自在なスイッチユニットの第2の例の構成図を示す。図33に示すスイッチユニットの第2の例は、本体ユニットに電装機器としてCDプレイヤ、MDプレイヤ及びラジオ、チューナーが接続された場合の例である。
スイッチユニット256bは、ベースフェイス257と、このベースフェイス257にコネクタ264を介して接続可能なサブフェイス280と、ベースフェイス257に取り付けられるプレート283,285とを有して構成される。
CDを挿入するための開口部284を有するプレート283は、CD用蓋であり、開口部262に装着される。MDを挿入するための開口部286を有するプレート285は、MD用蓋であり、開口部263に装着される。
サブフェイス280において、図32に示すサブフェイス265の構成に対して、開口部281のサイズが大きくなり、操作スイッチ273を追加した点が異なる。
以上の構成によれば、本体ユニット205にCDプレイヤ、MDプレイヤ、及びラジオ、チューナーを接続する場合には、サブフェイス280、プレート283、及びプレート285を変更することで、ベースフェイス257を変更することなく、使用することができる。このため、センタークラスタモジュールのコストを低減することができる。
また、図34に示す第3の例は、本体ユニットに電装機器としてCDプレイヤ、MDプレイヤ、ナビゲーションシステム、及びラジオ、チューナーが接続された場合の例である。このスイッチユニット256cの第3の例の場合には、図33に示す第2の例に対して、サイズがさらに大きい開口部295を有するサブフェイス291の構成のみが変更となる。この第3の例でも、図32に示す第1の例及び図33に示す第2の例と同様な効果が得られる。
次に、夜間時にサブフェイスを明るくする構成について説明する。図35にサブフェイスの夜間照明の構成図を示す。図35において、ベースフェイス257の開口部261には発光ダイオード等の発光部301が設けられ、サブフェイス265をカバーするためのサブフェイスカバー303には前記発光部301に対向して透明部材305が設けられている。なお、透明部材305を用いる代わりに、半透明部材を用いても良い。
また、サブフェイスカバー303とサブフェイス265との間には導光板307が設けられている。この導光板307には、ベースフェイス257に有する操作スイッチ258〜260に対向して導光部材309a〜309cが設けられ、サブフェイス265に有する操作スイッチ266〜269に対向して導光部材309d〜309gが設けられ、サブフェイス265に有する操作スイッチ271〜273に対向して導光部材309h〜309jが設けられている。
以上の構成によれば、ベースフェイス257に有する発光部301からの光が、サブフェイスカバー303に有する透明部材305を透過して導光板307に入射する。入射された光は、導光板307の各導光部材309a〜309jを通って、各操作スイッチ266〜269,271〜273に導光され、各操作スイッチ266〜269,271〜273に印字されている印字部(図示せず)が発光する。従って、夜間時等にサブフェイス265を明るくすることができる。
次に、ベースフェイスとサブフェイスとの通信を説明する。図36にベースフェイスとサブフェイスとの通信時における概略構成図を示す。図37にベースフェイスとサブフェイスとの通信時における構成ブロック図を示す。
ベースフェイス257は、接続コネクタ264,337、スイッチ331(操作スイッチ258〜260に相当)、接続コネクタ264,337に接続される通信部335、各部を制御する中央処理装置(CPU)333を有して構成される。
光通信パック321は、ベースフェイス257に有する接続コネクタ264に接続される接続コネクタ324、受発光部325、各部を制御するCPU322を有する。
受発光部325は、バッテリー内蔵受発光部インターフェイス(以下、バッテリー内蔵受発光部I/F)311からの光信号を受信するとともに発光によりバッテリー内蔵受発光部I/F311に光信号を送信するもので、例えば、発光ダイオード及び受光ダイオードを有して構成される。光通信パック321は、接続コネクタ324を接続コネクタ264に接続することでベースフェイス257に装着される。
バッテリー内蔵受発光部I/F311は、サブフェイス265に有する接続コネクタ339に接続される接続コネクタ313、CPU312を動作させるバッテリ314、受発光部315、各部を制御する312を有する。
受発光部315は、光通信パック321からの光信号を受信するとともに発光により光通信パック321に光信号を送信するもので、例えば、発光ダイオード及び受光ダイオードを有して構成される。バッテリー内蔵受発光部I/F311は、接続コネクタ313を接続コネクタ339に接続することでサブフェイス265に装着される。
サブフェイス265は、接続コネクタ339、通信部341、ディスプレイ347、ディスプレイ347を駆動するドライバ345、スイッチ349(操作スイッチ266〜269,271〜273に相当)、各部を制御するCPU343を有する。
以上の構成によれば、接続コネクタ324を接続コネクタ264に接続することにより、光通信パック321をベースフェイス257に装着し、接続コネクタ313を接続コネクタ339に接続することにより、バッテリー内蔵受発光部I/F311をサブフェイス265に装着する。
そして、例えば、光通信パック321の受発光部325からの光は、バッテリー内蔵受発光部I/F311の受発光部315で受光され、その光は、CPU312、接続コネクタ313,339を介してサブフェイス265の通信部341に入力される。
従って、ベースフェイス257とサブフェイス265との間で通信を行うことができる。また、光により通信を行うため、遠隔操作(リモコン)が行えるから、バッテリー内蔵受発光部I/F311が装着されたサブフェイス265を携帯して通信を行うことができる。
また、ベースフェイス257を共通部品とし、車種等に応じてサブフェイス265を交換するのみでベースフェイス257とサブフェイス265との通信が行えるから、センタークラスタモジュールのコストを低減することができる。
さらに、ベースフェイスは、図38に示すように、受発光部325を有するベースフェイス257aであってもよい。この場合には、ベースフェイス257aにサブフェイス265が装着された状態において、さらに、オプションのサブフェイス、例えば、ゲーム用サブフェイス、及びバッテリー内蔵受発光部I/F311を加えてもよい。
このような構成であっても、ベースフェイス257aに有する受発光部325からの光をバッテリー内蔵受発光部I/F311に有する受発光部315に送信することで、通信を行うことができる。
また、ベースフェイス257にサブフェイス265を装着する場合と、ベースフェイス257とサブフェイス265とが遠隔操作で通信を行う場合とに応じて、入力する光の色を変えるようにしてもよい。例えば、装着時には琥珀色を入力し、遠隔操作時には、緑色を入力することができ、入力する光の色を変えることができる。
1…センタークラスタモジュール、11…ディスプレイ、12,201…ヘッドユニット、13,203…スイッチユニット、13a〜13e…操作スイッチ、14,205…本体ユニット、15…コントローラ、17a〜17c…ラック、19,57…機器接続スロット、21,81…スロット基板、35…ラジオ、37a…カセット、38…CD、41…バスライン、45…ブスバー、58…CDチェンジャ、59…アンプ、60…電話、70…センタークラスタベゼル、71…化粧パネル、82〜84…スロット基板上コネクタ、86,87…1DINサイズ機器、89,90…1/2W−DINサイズ機器、88…1/2W−DIN対応コネクタ、92…プリント基板、95…スルホール、103…イジェクトボタン、106…切り換えスイッチ、107…A/Cスイッチ、110…ミュートスイッチ、209,213,264,313,323…接続コネクタ、214…中間コネクタ、221a〜221c…フェイスプレート、231…べースプレート、239…べゼル、233a〜233c,238a〜238c…開口部、261…べースフェイス、265…サブフェイス、275,276…プレート、301…発光部、303…サブフェイスカバー、305…透明部材、307…導光板、311…バッテリー内蔵受発光部I/F、315,325…受発光部、314…バッテリ、312,322,333,343…CPU、335,341…通信部、345…ドライバ、347…ディスプレイ。