JP4463974B2 - 射出成形金型 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンダーカット部を有する成形品を射出成形する際に使用する射出成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
バンパー等の自動車用内外装部品においては、製品端部に内側に曲がり込む屈曲部が設けられる場合があり、その屈曲部が射出成形時においてアンダーカット部となる。
【0003】
このようなアンダーカット部を有する成形品を射出成形する方法としては、例えば図6に示すように、型閉め状態でキャビティ104を形成する凸型101(可動型)及び凹型102(固定型)と、成形品Sのアンダーカット部S1(図7参照)の先端面及び外面を成形する成形面103a,103bが形成されたスライドコア103からなる射出成形金型100を使用し、射出成形金型100を型閉めした状態でキャビティ104内に溶融樹脂を射出し、その射出樹脂の冷却が完了した後に、凸型101を移動して型開きを行い、この型開き過程においてスライドコア103を後退させるとともに、成形品をエジェクタ装置105にて突き出して離型するという成形方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図6に示す構造の射出成形金型によれば、型開き時においてスライドコア103が後退する際に、図7(A)に示すように、成形品Sのアンダーカット部S1がスライドコア103によって捲くり上げられて、アンダーカット部S1が凸型101から外れるが、スライドコア103の後退量が大きくなると、図7(B)に示すように、アンダーカット部S1がスライドコア103から外れて、元の位置(凸型101側)に戻ってしまい、このときの衝撃によりアンダーカット部S1に傷や変形が生じるおそれがある。さらに、凸型101側に戻ったアンダーカット部S1は凸型101の成形面101aに引っ掛かった状態となるので、成形品Sの離型(突き出し)が困難となる。
【0005】
本発明はそのような実情に鑑みてなされたもので、製品端部に内側に曲がり込むアンダーカット部を有する成形品を成形する際に、アンダーカット部に傷や変形が生じることがなく、しかも成形品の離型をスムーズに行うことが可能な射出成形金型の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の射出成形金型は、製品端部に内側に曲がり込むアンダーカット部を有する成形品を射出成形する際に使用する成形金型であって、型閉め状態でキャビティが形成される凸型及び凹型と、凸型側に配置され、成形品のアンダーカット部の先端面及び外面を成形する成形面が形成されているとともに、成形品のアンダーカット部に対して斜め方向に移動自在なスライドコアを備えた射出成形金型において、成形品のアンダーカット部の先端部近傍となる位置に、スライドコアから突出自在な保持部材が設けられているとともに、その保持部材を突出方向に向けて押圧する弾性部材が設けられており、前記保持部材は、スライドコアが型閉め位置にあるときに、凸型によって前記弾性部材の弾性力に抗してスライドコア側に押しつけられ、スライドコアが型閉め位置から後退する過程で弾性部材の弾性力によってスライドコアから突出し、成形品のアンダーカット部の先端部を保持して、アンダーカット部をスライドコアに伴って移動するように構成されていること特徴づけられる。
【0007】
本発明の射出成形金型によれば、スライドコアの後退時に、成形品のアンダーカット部の先端部が、スライドコアから突出する保持部材にて保持されるので、スライドコアの後退量が大きくなっても、アンダーカット部を捲くり上げた状態を維持することが可能となり、成形品の離型時において、アンダーカット部が凸型の成形面に引っ掛かることを回避することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1は本発明の射出成形金型の実施形態の縦断面図である。
【0010】
図1の射出成形金型10は、製品端部に内側に曲がり込むアンダーカット部を有する成形品(例えば自動車のバンパー等)の射出成形に用いられる金型であって、凸型11(可動型)及び凹型12(固定型)と、凸型11側に配置された上下一対のスライドコア13,13を備えている。
【0011】
凸型11は、凹型12に対して水平方向に移動可能となっており、凸型11を凹型12に合わせた状態(型閉め状態)で、凸型11と凹型12との間に成形用のキャビティ14が形成される。凸型11には、射出成形後の型開き状態のときに、凸型11側に残った成形品を突き出して離型するためのエジェクタ装置15が設けられている。
【0012】
スライドコア13には、成形品Sのアンダーカット部S1の先端面S2と外面S3(図2参照)を成形する成形面13a,13bが形成されている。
【0013】
スライドコア13は、成形品Sのアンダーカット部S1の外面S3に対して斜め方向に移動自在となっている。スライドコア13は、図示しない油圧シリンダによって前進/後退され、図1に示す型閉め位置と、図5に示す退避位置との間を移動する。なお、油圧シリンダは凸型11に固定されており、凸型11と伴って移動する。
【0014】
スライドコア13にはリフター1が設けられている。このリフター1は、成形品Sのアンダーカット部S1の先端部の近傍に配置されている。
【0015】
リフター1は、スライドコア13に形成された凹部13cに配置された保持部材2と、保持部材2に連結されたロッド3と、圧縮コイルばね4を備えている。
【0016】
保持部材2は、型開き・型閉め方向に沿って移動自在に設けられている。保持部材2は、その先端面2aがスライドコア13の合わせ面13eと一致する収容位置から、スライドコア13の合わせ面13eに対して所定量だけ突出す位置(ロッド3の後端に設けられたストッパ3aにて規制される位置)まで移動することができる。
【0017】
保持部材2の後端面2bと凹部13cの底面13dとの間に圧縮コイルばね4が挟み込まれており、この圧縮コイルばね4の弾性力によって、保持部材2がスライドコア13から突出する方向に向けて押圧されている。
【0018】
以上の構造のリフター1において、スライドコア13が後退してスライドコア13と凸型11との間に隙間が開くと、保持部材2が、圧縮コイルばね4の弾性力によって、凸型11の合わせ面11b(成形面11a)に当接したままの状態でスライドコア13の合わせ面13eから突出する。
【0019】
本発明の実施形態の作用を成形工程とともに説明する。
【0020】
まず、図2に示すように、射出成形金型10を型閉めした状態で、キャビティ14内に溶融樹脂Mを射出し、所定時間の冷却を行う。冷却が完了した後、凸型11を移動して型開きを行う(図3)。この型開き時において、成形品Sは凸型11側に残る。
【0021】
次に、スライドコア13を後退させて成形品Sのアンダーカット部S1を捲くり上げて、アンダーカット部S1を凸型11から外す。
【0022】
このとき、図4(A),(B)に示すように、スライドコア13の後退に伴って、リフター1の保持部材2がスライドコア13から突出して、アンダーカット部S1の先端部が保持部材2によって保持されるので、スライドコア13が更に後退しても、アンダーカット部S1が凸型11側に戻ることがなく、アンダーカット部S1を凸型11の成形面11aに引っ掛からない位置に配置することができる。
【0023】
このようにして、成形品Sのアンダーカット部S1を捲くり上げた状態で、図5に示すように、凸型11側に配置のエジェクタ装置15を駆動して、成形品Sを突き出して離型する。成形品Sの離型が完了した後、スライドコア13を前進させるとともに、凸型11を移動させて型閉めを行い、以後、上記と同じ工程を順次繰り返してゆく。
【0024】
ここで、図5に示す状態から、スライドコア13を前進させると、その前進過程において、リフター1の保持部材2の先端面2aが凸型11の成形面11aに当たった時点から、保持部材2がスライドコア13に向けて移動し、スライドコア13が更に前進すると、凸型11の合わせ面11bにて保持部材2が押されて更に移動する。そして、スライドコア13が凸型11の合わせ位置(型閉め位置)に達すると、保持部材2の先端面2aとスライドコア13の合わせ面13eとが一致して図1に示す状態に戻る。
【0025】
なお、以上の実施形態では、凹型を固定型とし、凸型を可動型とする射出成形金型の例を示したが、凸型を固定側とし、凹型を移動するタイプの射出成形金型にも本発明を適用することができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の射出成形金型によれば、成形品のアンダーカット部の先端部近傍となる位置に、スライドコアから突出自在な保持部材を設けるとともに、保持部材を突出方向に向けて押圧する弾性部材を設け、その保持部材を、スライドコアが型閉め位置から後退する過程で弾性部材の弾性力によってスライドコアから突出させて、成形品のアンダーカット部の先端部を保持するように構成しているので、スライドコアの後退量が大きくなっても、アンダーカット部を捲くり上げた状態を維持することができる。これにより、成形品の離型時にアンダーカット部が凸型の成形面に引っ掛かることがなくなり、成形品の離型をスムーズに行うことができる。また、捲くり上げたアンダーカット部が凸型に戻ることがないので、アンダーカット部に傷や変形が生じるおそれもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の縦断面図である。
【図2】本発明の実施形態の成形工程の説明図である。
【図3】本発明の実施形態の成形工程の説明図である。
【図4】本発明の実施形態の成形工程の説明図である。
【図5】本発明の実施形態の成形工程の説明図である。
【図6】アンダーカット部を有する成形品の成形に用いる射出成形金型の一例を示す図である。
【図7】図6の射出成形金型の問題点を示す図である。
【符号の説明】
1 リフター
2 保持部材
2a 先端面
2b 後端面
3 ロッド
3a ストッパ
4 圧縮コイルばね
10 射出成形金型
11 凸型(可動型)
12 凹型(固定型)
13 スライドコア
13a,13b 成形面
14 キャビティ
15 エジェクタ装置
M 溶融樹脂
S 成形品
S1 アンダーカット部
S2 アンダーカット部の先端面
S3 アンダーカット部の外面

Claims (1)

  1. 製品端部に内側に曲がり込むアンダーカット部を有する成形品を射出成形する際に使用する成形金型であって、型閉め状態でキャビティが形成される凸型及び凹型と、凸型側に配置され、成形品のアンダーカット部の先端面及び外面を成形する成形面が形成されているとともに、成形品のアンダーカット部に対して斜め方向に移動自在なスライドコアを備えた射出成形金型において、
    成形品のアンダーカット部の先端部近傍となる位置に、スライドコアから突出自在な保持部材が設けられているとともに、その保持部材を突出方向に向けて押圧する弾性部材が設けられており、前記保持部材は、スライドコアが型閉め位置にあるときに、凸型によって前記弾性部材の弾性力に抗してスライドコア側に押しつけられ、スライドコアが型閉め位置から後退する過程で弾性部材の弾性力によってスライドコアから突出し、成形品のアンダーカット部の先端部を保持して、アンダーカット部をスライドコアに伴って移動するように構成されていることを特徴とする射出成形金型。
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