JP4462160B2 - ステアリングホイール被覆の製造方法 - Google Patents
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Description
リング状のキャビティの中心部に前記芯金をセットし、
前記キャビティに、ポリオール成分とイソシアネート成分と発泡剤とからなり、ポリオール成分にはポリエ−テルポリオ−ルを使用し、ポリエ−テルポリオ−ル100質量部に対し、(a)トリエチレンジアミン33質量%とジプロピレングリコール67質量%とからなるトリエチレンジアミン触媒1〜4質量部と、(b)メチルアミン・1,6−ヘキサンジオ−ル重縮合物触媒0.25〜12質量部とを含み、且つ(b)/(a)質量比率が0.25〜3であるポリウレタンフォーム材料を注入した後、
前記ポリウレタンフォーム材料を発泡させて前記キャビティ内に充満させ、余剰材料をベント穴から吹き出させ、前記ポリウレタンフォーム材料をウレタン反応により硬化させるステアリングホイール被覆の製造方法。
イソシアネート成分は、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネ−トを高分子化させた4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネ−トのダイマー、トリマー又はプレポリマーであり、ポリオール成分に対してNCO/OH=0.95〜1.3の範囲の混合比で使用されることが好ましい。
広く使用されているトリエチレンジアミン33質量%とジプロピレングリコ−ル67質量%とからなる触媒を好ましく例示でき、その市販品としては、三共エア−プロダクツ社製、商品名:DABCO33LVを挙げることができる。この触媒を用いる場合の配合は、ポリオール成分(鎖延長剤を除く)の100質量部に対し、1〜4質量部が好ましい。1質量部未満では、ウレタン反応の促進作用(脱型時間の短縮効果)が低下し、4質量部を越えると、ウレタン反応の促進作用が過剰になり、流動性が低下する。但し、この触媒に限定されるものではなく、例えばトリエチレンジアミンの濃度が変われば配合量も変わる。
式 HO−[R1−N(R2 )]n−R1−OH(式中、R1がヘキサメチレン基、R2がメチル基、nが3.5である)で表されるポリ3級アミングリコール触媒であり、その市販品としては、花王社製、商品名:カオーライザーP200を挙げることができる。この触媒を用いる場合の配合は、ポリオール成分(鎖延長剤を除く)の100質量部に対し、0.25〜12質量部が好ましい。同配合が0.25質量部未満では、ウレタン反応の促進作用(脱型時間の短縮効果)が低下し、12質量部を越えると、ウレタン反応の促進作用が過剰になり、寸法安定性に欠ける。
ポリオ−ル成分は、特に限定されないが、例えばポリエ−テルポリオ−ルを使用する。ステアリングホイールのポリウレタンフォーム被覆の場合、ポリエ−テルポリオ−ルとしては、水酸基価20〜55、平均官能基数2〜3、ポリオキシプロピレングリコ−ル(PPG)/ポリオキシエチレングリコ−ル(PEG)=70/30〜95/5、末端水酸基の一級化率50〜95%を満たすものが好ましい。また、成形品の強度・反発弾性を増大させる目的で鎖延長剤を添加することが望ましい。鎖延長剤としてはエチレングリコ−ル(EG)、ジエチレングリコ−ル(DEG)、1,4−ブタンジオ−ル等を例示することができ、上記ポリエ−テルポリオ−ル100質量部に対する配合量は、DEGの場合は3〜25質量部(望ましくは10〜20質量部)とすることが好ましい。
イソシアネ−ト成分は、特に限定されないが、例えば芳香族系イソシアネ−トを使用する。ステアリングホイールのポリウレタンフォーム被覆の場合、芳香族系イソシアネ−トとしては、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネ−ト(以下MDIと略す)、ポリメリックMDI(クル−ドMDI)、液状MDI、トリレンジイソシアネ−ト、及びフェニレンジイソシアネ−ト等が好ましく、取扱上及び物性の見地から、これらのを高分子化させたダイマ−、トリマ−、プレポリマ−などとする。
また、ステアリングホイールのポリウレタンフォーム被覆の場合、上記イソシアネ−ト成分はポリオ−ル成分に対してNCO/OH=0.95〜1.3の範囲の混合比で使用することが好ましい。
ウレタン材料を発泡させてフォ−ムにするため材料に配合する発泡剤は、特に限定されないが、例えば水を発泡剤とする。水の配合量はポリオ−ル成分(鎖延長剤を除く)の100質量部に対して、0.05〜1.0質量部(望ましくは0.1〜0.5質量部)とすることが好ましい。
ポリオール成分(鎖延長剤を除く)の100質量部に対し、
(a)トリエチレンジアミン33質量%とジプロピレングリコール67質量%とからなるトリエチレンジアミン触媒1〜4質量部と、
(b)メチルアミン・1,6−ヘキサンジオ−ル重縮合物触媒0.25〜12質量部と
を含み、且つ(b)/(a)質量比率が0.25〜3であるポリウレタンフォーム材料である。
また、「ベント穴からのウレタン吹き出し重量(指数)**」は、比較例1の吹き出し重量を1(基準)としたときのそれに対する吹き出し重量を指数化したものである。指数値が大きい方が材料流動性が高く良好である。
(1)ステアリングホイール被覆以外にも、各種自動車用ウレタンフォーム製品(例えばコンソールボックス、アームレスト、シフトレバーノブ、パーキングレバーグリップ等の被覆)、自動車以外の各種用途ウレタンフォーム製品(例えば冷蔵庫用断熱材)に具体化することもできる。但し、本発明はステアリングホイール被覆のように細長いものに特に有効である。
2 芯金
3 ポリウレタンフォーム被覆
10 成形用金型
11 キャビティ
12 ミキシングヘッド
13 余剰材料
14 ベント穴
Claims (2)
- 芯金のリング部の全体及びスポーク部の一部に被覆されたステアリングホイール被覆の製造方法であって、
リング状のキャビティの中心部に前記芯金をセットし、
前記キャビティに、ポリオール成分とイソシアネート成分と発泡剤とからなり、ポリオール成分にはポリエ−テルポリオ−ルを使用し、ポリエ−テルポリオ−ル100質量部に対し、(a)トリエチレンジアミン33質量%とジプロピレングリコール67質量%とからなるトリエチレンジアミン触媒1〜4質量部と、(b)メチルアミン・1,6−ヘキサンジオ−ル重縮合物触媒0.25〜12質量部とを含み、且つ(b)/(a)質量比率が0.25〜3であるポリウレタンフォーム材料を注入した後、
前記ポリウレタンフォーム材料を発泡させて前記キャビティ内に充満させ、余剰材料をベント穴から吹き出させ、前記ポリウレタンフォーム材料をウレタン反応により硬化させるステアリングホイール被覆の製造方法。 - 前記ポリエーテルポリオールは、水酸基価20〜55、平均官能基数2〜3、ポリオキシプロピレングリコ−ル/ポリオキシエチレングリコ−ル=70/30〜95/5、末端水酸基の一級化率50〜95%を満たすものであり、
前記イソシアネート成分は、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネ−トを高分子化させた4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネ−トのダイマー、トリマー又はプレポリマーであり、前記ポリオール成分に対してNCO/OH=0.95〜1.3の範囲の混合比で使用される請求項1記載のステアリングホイール被覆の製造方法。
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