JP4461592B2 - カーペット用捲縮糸およびカーペット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カーペットに用いられる捲縮糸およびこの捲縮糸を用いたカーペットに関する。さらに詳しくは、風合いを損ねることなく、カーペット、特に淡色のカットパイルのカーペットによくみられるタテ筋の発生を抑えることのできるカーペット用捲縮糸およびこの捲縮糸を用いたタテ筋のないカーペットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カーペットの主な使用目的は、インテリアとしての用途によく適応した雰囲気を提供することであり、そのために色や柄はもちろんのこと、風合いやタッチ、ボリューム感などの種々の特性が、用途に応じて要求されている。
【0003】
なかでもオプションカーペット、ロールカーペットおよびラインカーペットなどのカーペットにおいては、そのクッション性、高級感の他に、インテリアとしての空間の演出が優れること、特に均一で落ち着いた雰囲気を有することが要求されるため、これらのカーペットは、飽きのこない淡色の色使いで構成されることが多い。
【0004】
一方、カーペットは、数百から2000本近い捲縮糸を、基布にほぼ平行にタフトすることにより製造される。したがって、カーペット上の隣接する捲縮糸の特性に差があり、色に差が生じると、タテ筋として視認されることになる。このタテ筋は、カーペットの品位を低下させるため好ましくなく、特に単色使いのカットパイルの場合は、用いるパイルのわずかな捲縮特性の差がタテ筋になりやすいという欠点があった。
【0005】
そして、上記タテ筋の発生原因としては、主に形態差と染着差の2種類の要因が考えられる。
形態差に起因するタテ筋は、パイルを構成する捲縮糸の捲縮レベルが、カーペットを構成するパイルによって異なった場合に、カーペットの表面においてパイルの高さが異なり、筋に見える現象である。一方、染着差に起因するタテ筋は、パイルを構成する捲縮糸の繊維構造がパイルによって異なるため、カーペットを染色した場合に染料の吸着程度が異なり、これが筋となって認められるものである。もちろん、上記形態差と染着差の両者が組合わさってタテ筋となることも多い。
【0006】
従来から、上記カーペットのタテ筋を低減するために、いろいろな提案がなされてきた。
しかし、タフトを実施するメーカーでは、タテ筋を低減させるために、1つのカーペットに用いる捲縮糸として、ほぼ同時期に同一マシンで製造された捲縮糸を使用するなどの手段により、できる限り同質の捲縮糸を使用したり、また使用する捲縮糸の変形度やL値が一定の範囲内のもののみを使用するなどの、複雑な管理が実施されているが、これによってもいまだにタテ筋は皆無とはなっていない。
【0007】
また、巻き取った捲縮糸のチーズの内層と外層における特性の差を低減するために、巻き取り張力を低くしたり、また例えば特公昭57−2627号公報に記載のごとく、巻き取る直前の糸に水を付与して安定にさせたりする工夫も提案されているが、いずれもタテ筋の解決には至っていない。
【0008】
特公昭58−51048号公報には、捲縮ノズルにおける捲縮付与時の熱収縮率と予熱温度を規定することにより、均一な捲縮糸を得ようとする試みが提案されているが、この方法では均一性に限界があり、またその後の工程変動に耐え得る捲縮糸は得られず、カーペットのタテ筋低減には至っていない。
【0009】
いったん形成された捲縮糸に、巻き返しや染色時の加工工程で、捲縮糸の一部に何らかの異常張力がかかり、捲縮が一部伸びてしまう場合にも、形態差によるタテ筋は発生すると考えられる。このため、捲縮糸の捲縮レベルを高くすることにより、加工工程での工程変動に強い捲縮糸とすることで、タテ筋を低減しようとする試みもある。しかし、この方法では、工程変動の影響を完全に吸収することはできないため、得られるタテ筋低減効果はわずかであり、また捲縮糸の平均的な捲縮レベルが高いため、カーペットとしての風合いが堅く、フェルトライクになってしまうという欠点があった。
【0010】
特公昭63−16487号公報には、捲縮糸をスチーム熱セットすることにより、安定した低捲縮糸を得る方法が開示されている。しかしながら、この方法では、セット後の巻き取り張力の変動などに耐え得るだけのセットは不可能であり、完全にタテ筋を解決することは困難であるばかりか、捲縮糸をスチームパイプに通すにあたっての工程通過性が悪く、安定な捲縮糸が得られないという欠点があった。
【0011】
以上のような各種の改良提案がなされているが、これらの提案はいずれも、より均一な捲縮糸を作ることによりタテ筋を軽減しようとするものであり、いずれの提案の場合にもその改良効果には限界があった。
【0012】
さらに、特公平8−13287号公報や特許第2853873号公報には、異なる変形度や繊度のマルチフィラメントを組み合わせることにより、表面タッチがやわらかく、かつ腰のしっかりしたカーペット用の捲縮糸ならびにカーペットを得る方法が提案されている。しかし、この提案においては、混在させる各々のマルチフィラメントを構成する単糸繊度の差が小さいため、得られるカーペットの風合いはかわるものの、タテ筋低減効果は少なかった。
【0013】
また、用いるパイルの色を1色だけではなく、類似した2色のパイルを並べてパイルとしたり、撚りをかけたサキソニーとすることにより、タテ筋を低減する手法もとられているが、これらの手法はいずれも求められる品質や規格の点から限られた範囲にしか使用できないものであった。
【0014】
一方、特開昭63−120134号公報には、ポリエステル系マルチフィラメントに、3種類以上の断面糸を使用した織物が提案されているが、この提案は衣料用途においての繊維の風合いを絹に近づけることを目的としたものであり、この繊維をカーペット用捲縮糸に適用してタテ筋を低減するという発想については全く言及されてはいない。
【0015】
また、特公平1−23577号公報には、収縮特性の異なるポリマを用いた捲縮糸を混在させることにより、スパンライクの嵩高性や風合いを示すカーペットとする例が提案されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
このカーペットにおいては、パイルの先端がいろいろな方向を向いているために、タテ筋低減の点でも効果はある程度認められるものの、2種のポリマを使用するために製造工程が煩雑であり、またおうおうにして共重合成分の高い共重合ポリマを1種のポリマとして使用するために、捲縮糸の耐久性が劣るという問題があった。
【0017】
さらに、タイルカーペット用に用いられる捲縮糸は、2種以上の異染性を示す捲縮糸を交絡により混繊させ、カーペットの柄を作り出している。ここにおいて、混繊する異染性を示す捲縮糸ごとに単糸断面が異なるものも提案されている。しかしこの例では、用いるポリマ自体が異なり、それにより柄を作り出すことを目的としており、タテ筋を低減するものではなかった。また、柄を発現させるために高い交絡をかけており、ループとしては問題ないもののカットパイルでは収束部が残り、ボリューム感に乏しいカーペットとなってしまっている。加えて、特公平1−23577号公報には同一ポリマよりなる捲縮糸において、一定の単糸繊度に差を持たせた捲縮糸を混在させることによりタテ筋を低減させるという思想はなかった。
【0018】
本発明は、上述した従来技術における問題点の解決を課題として検討した結果、達成されたものである。
したがって、本発明の課題は、風合いを損ねることなく、カーペット、特に淡色のカットパイルのカーペットによくみられるタテ筋の発生を抑えることのできる捲縮糸およびこの捲縮糸を用いたタテ筋のないカーペットを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明のカーペット用捲縮糸は、同一ポリマーからなり、単糸繊度が1.5倍以上異なる2群のY型断面を有するマルチフィラメントが混在した捲縮糸、または単糸繊度が相互に1.25倍以上異なる3群のY型断面を有するマルチフィラメントが混在した捲縮糸であって、各単糸繊度群の変形度が実質的に同一であり、かつ交絡数が20個/m以下であることを特徴とする。
【0020】
そして、本発明のカーペット用捲縮糸においては、次の(1)〜(4)がそれぞれ好ましい態様として挙げられる。
(1)前記各群ごとのマルチフィラメントの繊度が実質的に同一であること。
(2)捲縮糸の総繊度が600〜2500デシテックスであること。
(3)捲縮糸の沸騰水処理後の捲縮伸長率が5〜28%であること。
(4)捲縮糸を構成するポリマがポリアミドであること。
【0021】
また、本発明のカーペットは、前記のカーペット用捲縮糸をカーペットを構成するパイルの80%以上に用いたことを特徴とする。
そして、本発明のカーペットにおいては、次の(5)〜(6)がそれぞれ好ましい態様として挙げられる。
(5)カーペットがオプションカーペット、ロールカーペットおよびラインカーペットのいずれかであること。
(6)パイルが無撚りであり、かつカットパイルであること。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明におけるカーペット用捲縮糸は、単糸繊度が1.5倍以上異なる2群のY型断面を有するマルチフィラメントが混在した捲縮糸、または単糸繊度が相互に1.25倍以上異なる3群のY型断面を有するマルチフィラメント糸が混在した捲縮糸であり、かつ構成する各単糸繊度群の変形度が実質的に同一であることに特徴がある。すなわち、特定の断面形状や繊度構成を有する2種もしくは3種のマルチフィラメントが混在することにより、カーペットのパイルを構成した際に適度なバラツキとなり、タテ筋となりにくいカーペットとすることができるのである。
【0023】
ここにおいて、2群のマルチフイラメント糸の場合、単糸繊度の差は1.5倍以上、好ましくは1.8倍以上であることが必要である。単糸繊度の差が上記範囲未満の場合は、各群の差が小さく、適度なバラツキによるタテ筋軽減効果を発現することができない。また、3群のマルチフィラメント糸の場合は、単糸繊度の差が相互に1.25倍以上、好ましくは相互に1.5倍以上であることが必要である。単糸繊度の差が上記の範囲未満の場合は、2群の場合と同様に各群の差が小さく、適度なバラツキによるタテ筋軽減効果が発現しないものとなってしまう。
【0024】
本発明におけるカーペット用捲縮糸は、上述のように単糸断面がY型のマルチフィラメント糸が混在することが必要である。ここでいうY型断面とは、3方向に突出部を有する断面であれば特に限定されないが、例えば特公平2−8044号公報の第1図に記載のような3方向に突出部を有する断面であり、特に制限なく類似のものが使用されうる。3つの突出部がパイルとしてのボリューム感・バルキー性を現出し、優れたクッション性を生み出す。なお、Y型断面であれば、繊維内に1つ以上の中空部を有していても差し支えない。中空部を有すると同等繊度で比較した場合に、カーペットにおいてよりみかけの占有体積を占めることが可能であり、バルキー性が高いカーペットが得られる。
【0025】
本発明において、Y型断面糸の単糸繊度は上述のように群によって一定の差を有する必要があるが、その単糸繊度の範囲は6〜60デシテックスの範囲が好ましい。6デシテックスより小さいと柔らかすぎて腰がなく毛倒れが著しいものとなってしまい、耐久性の点でも摩耗の点で弱いカーペットになってしまう。一方、60デシテックスより大きいと耐久性は向上するもののカーペットが風合いが粗硬で、品位が劣るものとなってしまう。
【0026】
本発明におけるカーペット用捲縮糸は、混在するマルチフィラメント糸の単糸繊度群の総繊度が実質的に同一であることが好ましい。実質的に同一とは、各単糸繊度群の総繊度(平均単糸繊度と群を構成するフイラメント数の積)の差が15%以内、より好ましくは10%以内であることを指す。群間の総繊度の差が15%を越えて異なる場合、総繊度の高い捲縮糸の特徴がカーペットの表面において支配的となり、カーペットとした際のパイルとしてバラツキ効果が低くタテ筋低減効果が発現しない。また各単糸間の混繊度合いがバラツキ、カーペットの表面品位も悪くなってしまう。
【0027】
上述した特許第2853873号公報に記載の混繊糸は、ソフトタッチの深みのある色合いを出す目的で単糸繊度と変形度を同時に変えることにより、各単糸繊度群間の占有面積を同一にしたものであり、本発明はこの点でそれらの公知例と大きく異なる。
【0028】
また、本発明におけるカーペット用捲縮糸は、交絡数が20個/m以下であることが必要である。交絡数が20個/mを越えると、集束性が強くカーペットとしたときのボリューム感が損なわれてしまう。特にカットパイルの場合、交絡が往々にして残ってしまい風合いが硬く地透けのするカーペットになってしまう問題を生じる。
【0029】
本発明におけるカーペット用捲縮糸は、単糸繊度の異なる2群または3群のマルチフィラメント糸が同一ポリマから構成されている必要がある。ここでいう同一ポリマとは、紡糸の段階で用いるポリマが同一であることを指す。異なる単糸繊度を有する各群ごとにポリマ種を変えた場合、製造工程が複雑になるとともに光沢や染色性自体が異なるために、本発明の断面や捲縮レベルにバラツキを持たせることでタテ筋を低減する効果が薄れてしまう。
【0030】
本発明におけるカーペット用捲縮糸は、各群ごとのマルチフィラメント糸の変形度が実質的に同一であることが必要である。ここで変形度とは、単糸の横断面をスケッチし、その外接円と内接円の直径の比から算出した数値(外接円の直径/内接円の直径)をいう。Y型断面糸の変形度が実質的に同一とは、それぞれの群の変形度の比が10%以内の差であることを指す。各群の変形度が10%を越えない場合、単糸繊度の異なる2または3群の特徴が平均化されてカーペットの表面に現れ、タテ筋低減効果がよりいっそう効果的に発現することになる。
【0031】
本発明におけるカーペット用捲縮糸は、好ましくは総繊度が600〜2500デシテックスであり、より好ましくは1000〜2000デシテックスである。総繊度をかかる範囲にすることにより、カーペットの目付を保つために必要な合糸工程を設けることなく、またゲージやステッチを調整する必要がなくなるため、タフト時の単繊維切れやパイル抜けのない安定したカーペットを得ることが出来る。
【0032】
さらに、本発明のカーペット用捲縮糸は、沸騰水処理後の捲縮伸長率が5〜28%、特に10〜24%の範囲にあることが好ましい。捲縮伸長率をかかる範囲にすることにより、捲縮発現性に富んだほど良いボリューム感と風合いに優れたカーペットを得ることが可能である。
【0033】
捲縮を付与された捲縮糸において、沸騰水処理後の伸長率が28%を越える場合であっても、例えば、特公昭60−47949号公報に記載されるごとく、捲縮原糸を別工程にて解舒しながら低張力下で熱処理したり、チーズの状態で熱処理を施して、沸騰水処理後の捲縮率を28%以下に下げることにより、本発明に用いることができるようになる。この低張力下での熱処理は、チーズやボビンの状態で行ってもよいし、一旦巻き取った捲縮糸を解除しながらセットして行ってもよい。ここで付与する張力は、細かな微捲縮を残しつつ、捲縮を適度におとすためのものであり、捲縮糸の捲縮レベルや断面構造にもよるが、通常は0.01g/d〜0.15g/dの張力が選択される。熱処理の温度は80〜130℃が好ましい。熱処理条件としては、該当温度での浴中処理や、乾熱・スチーム中の雰囲気内での処理、あるいはこれらの雰囲気を通過させることなどの方法が採用される。
【0034】
さらには、沸騰水処理後の伸長率を本発明の規定範囲にするための別の手段として、後述する撚糸セット処理を施してもよい。本発明のカーペット用捲縮糸においては、要は、タフトに供する前の時点におけるカーペット用捲縮糸の沸騰水処理後の捲縮率が10〜28%であればよい。本発明のカーペット用捲縮糸を構成するポリマは、糸状に加工でき、捲縮が付与できるものであれば特に制限なく使用可能である。使用し得るポリマの具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン類、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレートなどのポリエステル類、ポリカプラミド、ポリヘキサメチレンアジパミドなどのポリアミド類、さらにはポリアクリルニトリルなどが挙げられるが、上述の高い捲縮と、捲縮耐久性の点からは、特にポリアミドが好ましく用いられる。
【0035】
ポリアミドとしては、本発明の効果を損なわない程度に共重合成分を含むポリアミドコポリマーであってもよい。さらには、製糸性改善や最終製品の品質改善のために、共重合成分を添加すること、また艶消し剤などの粒子を添加することなどは何等差し支えない。具体的な共重合成分としては、ε−カプロアミド、テトラメチレンアジパミド、ヘキサメチレンセバカミド、ヘキサメチレンイソフタラミド、テトラメチレンテレフタラミドおよびキシリレンフタラミドなどが挙げられる。艶消し剤としては、酸化チタンが好ましく用いられる。また、汚染性を改善するために、特開平3−137221号公報に記載されるようなアルカリ金属塩を含有するスルホン化した共重合ポリアミドを使用してもよい。
【0036】
本発明においては、特に上記の捲縮糸を染色したカーペットにおいてタテ筋低減効果を発揮するが、形態差からくるタテ筋を低減させる点からは、顔料により着色した捲縮糸においても適用が可能である。顔料としては、有機物および無機物のどらちでも差し支えなく使用可能であるが、一般には、カーボンブラックやベンガラ、フタロシアニン系の顔料が好ましく用いられる。
【0037】
さらに、原料ポリアミド中には、必要に応じて本発明の効果を損ねない範囲であれば、耐候剤、耐熱剤および酸化防止剤などの慣用の添加剤を併用添加してもよい。
【0038】
本発明のカーペットは、パイルである表糸と、この表糸をタフトした基布と、この基布の裏に貼りつけたバッキング材とから構成されたカーペットであって、パイルが上記捲縮糸を含むことを特徴とするものである。
【0039】
そして、本発明のカーペットは、パイル中に、上記捲縮糸を80%以上、さらには90%以上用いるのが好ましい。上記した本発明のカーペット用捲縮糸をカットパイルとして80%以上使用することにより、単糸繊度の異なる2群もしくは3群のマルチフィラメント糸が生み出す染着性や捲縮発現程度の違いが適度なバラツキとしてミックスされ、たとえ微視的には形態差や染着差が発生していたとても、カーペットの表面としてはタテ筋にはならないという本発明の特徴が生じる。
【0040】
本発明のカーペット用捲縮糸を用いたカーペットは、特にタテ筋に厳しいオプションカーペット、ロールカーペットおよびラインカーペットの用途において有用である。なかでもより一層タテ筋が目立ちやすい無撚りのカットパイルにおいて有用となる。
【0041】
本発明において、カーペットとして総合的により高い品質のものを得るためには、上記した本発明のカーペット用捲縮糸に、その効果を損ねない範囲で他のフィラメントをパイルの一部として組み合わせて使用することも何等差し支えない。例えば、カーペットの摩擦帯電圧を下げるために、制電性を有する繊維を混繊したりすることは何ら差し支えない。
【0042】
次に、本発明のタテ筋が目立ちにくいカーペット用捲縮糸の代表的な製造方法について説明する。
まず、本発明のカーペット用捲縮糸は、基本的に公知の製糸方法により製造される。すなわち、溶融ポリマを溶融紡糸し、紡出糸を引き続き冷却、給油、延伸、捲縮付与の各工程に通すことからなる通常の方法によって製造される。
【0043】
ここにおいて、本発明のカーぺット用捲縮糸は、同一のポリマから構成されることが必要である。本発明の最大の特徴であるパイルを構成する捲縮糸が2群もしくは3群の単糸繊度の異なるマルチフィラメント糸が混在する捲縮糸とするためには、種々の方法が採用可能である。具体的には、1枚の紡糸口金に目的とする2種または3種の単孔吐出量の異なるY型断面の孔を設け、紡糸・冷却時に引き揃えて目的の2群または3群のマルチフィラメント糸を得る方法、孔数の異なる別々の口金を用いて2群または3群のマルチフィラメント糸を別々に吐出させ、巻き取りまでに引き揃えて目的の捲縮糸を得る方法、および一旦別々に巻き取った単糸繊度の異なる2群または3群のマルチフィラメント糸を別工程にて引き揃えて、ひとつの捲縮糸にする方法などが挙げられる。工程の簡易さ、単糸レベルでの優れた混ざり具合などの点からは、中でも異なる単孔吐出量を有する1枚の口金を用いて目的の捲縮糸を得る方法が好ましくなる。もちろんここにおいて、各単糸繊度群の総繊度を実質的にほぼ同一となるよう、吐出量をあわせるべく口金吐出孔の設計を行う。さらに、Y型断面糸の糸断面を目的の変形度にするためには、溶融吐出する際の口金の吐出孔形状と吐出量、吐出直後の冷却条件、引取り速度などの紡糸条件を目的に合わせて調節すればよい。
【0044】
本発明で用いる溶融紡糸装置は、エクストルーダー型紡糸機およびプレッシャー型紡糸機のどちらも使用可能であるが、製品の均一性および製糸工程における収率の点からは前者が好ましい。特に原着ポリマーを用いる場合にはエクストルーダー型紡糸機が有利である。
【0045】
溶融紡糸された糸条は、冷却、給油の後、必要に応じて延伸、熱固定が施される。延伸に際しては、補助的に延伸点を固定するなどの目的でスチーム処理装置などを併用してもよい。原料ポリマーがポリアミドの場合には、後の工程で高い捲縮を付与するために、ある程度の配向と結晶化が必要であるため、通常2倍から4倍の延伸を行うことが好ましい。
【0046】
次いで、得られた延伸糸について、捲縮付与装置によって捲縮を付与する。捲縮は通常の加熱流体加工処理により付与すればよく、例えばジェットノズルタイプ、ジェットスタッファタイプ、さらにはギヤ方式など各種の捲縮付与方法が採用され得るが、高い捲縮付与とその顕在化を達成するためにはジェットノズル方式が好ましい。なかでも米国特許第3,781,949号明細書に記載の捲縮のノズルなどが好ましく使用される。さらには、捲縮を固定する目的から、特開平5−321058号公報に記載の冷却装置や、さらにはロータリーフィルタを組み合わせてもよい。
【0047】
得られた本発明のカーペット用捲縮糸には、後工程の通過性改善などのために、必要に応じて交絡を付与することができる。交絡は公知の方法で付与可能であるが、あまりに多くの交絡を捲縮糸に付与すると、上述したように捲縮糸の特性を損ねバルキー性などを阻害するため、20個/m以下にすることが必要である。
【0048】
得られた本発明のカーペット用捲縮糸には、目的に応じて撚りおよび熱処理が施されるが、これについてはいずれも公知の方法を採り得る。
【0049】
タフティングは公知の方法で行うことが可能である。上述したように、本発明のカーペット用捲縮糸は特にカットパイルとしてタフトされた時に効果を発現するが、カットパイル、ループパイルおよびカットアンドループパイルなど種々の形態で使用できる。本発明のカーペットのパイル高さは、用途により適宜設定すればよいが、3mmから20mm、好ましくは4mmから10mmの範囲が通常選択される。
【0050】
続いて、公知の方法により、染色・バッキングが施される。染色方法は、連続染色、ウィンス染色、さらにはロープ染色などが特に制限なく使用可能である。もちろん、原着糸を使用している場合や、タフト前にチーズ染色を施している場合などには、タフト後の染色を省略することができ、直接バッキングが実施される。この場合に、必要に応じシャーリングや毛割りを実施することは、より好ましい手法として推奨される。
【0051】
本発明のカーペットには、防汚性を高めるために、防汚剤を塗布することも好ましい。
本発明の単糸繊度の異なるフィラメントが混在するマルチフィラメントフィラメント糸を使用したカーペットにおいては、単糸繊度の差とパイルハイなどのカーペットのタフト規格との兼ねあわせにより、風合いも従来になくかわったものが得ることができる。
【0052】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
上述の説明中、および以下に述べる実施例における各物性値は、具体的には下記の方法で測定した値である。
【0053】
[硫酸相対粘度]
ポリマ試料を98%硫酸に1重量%の濃度で溶解し、オストワルド粘度計を用いて25℃で測定した。
【0054】
[総繊度]
JIS L 1090により測定した。
【0055】
[単糸繊度]
JIS L 1090により測定した総繊度を、単糸数で除して求めた。
【0056】
[沸騰水処理後の捲縮伸長率]
室温(25〜35℃)、相対湿度50〜75%の雰囲気中に20時間以上放置されていたパッケージから解舒した捲縮扁平糸を、無荷重状態で30分間沸騰水で浸漬処理した後、平衡水分率まで乾燥し、これを沸騰水処理後捲縮糸の試料とする。この試料糸に2mg/dの初荷重をかけ30秒経過した後に、試料長50cm(L1)にマーキングをする。次いで、同試料に100mg/dの定荷重をかけて30秒経過後に、伸びた試料長(L2)を測定する。次いで、下記式により、捲縮伸長率(%)を求める。
捲縮伸長率(%)=[(L2−L1)/L2]×100
なお、沸騰水処理前に糸条を放置する際の雰囲気条件は、実際のカーペット製造工程において使用される時の捲縮糸状態、つまり吸湿により捲縮特性が平衡状態に達した状態とするためのものであり、平衡状態に達するのに時間がかかり過ぎず、かつ結露を生じないという点から選定したものである。
【0057】
[Y型断面糸の変形度]
断面を顕微鏡にて拡大し、外接円と内接円の各直径の比を変形度とする。
単繊維5本の測定の平均値とする。
【0058】
[カーペットのタテ筋]
カーペットを30Wの蛍光灯の下に静置し、約3m離れたところからパイルのタフト方向に沿ってカーペットの表面を観察し、タテ筋の発生状況を相対的に下記のように評価した。
◎…タテ筋はなく、表面が均一できれい。
○…表面の均一感は◎のレベルよりはやや劣るがタテ筋はない。
△…明確なタテ筋はないが、ややパイルごとに斑がある。
×…筋っぽくみえる。またはタテ筋あり。
【0059】
[カーペットの総合評価]
カーペットとしての適合性を相対的に下記のように総合評価した。
◎…適合性きわめて良好
○…適合性良好
△…適合性やや不良
×…適合性不良。
【0060】
[実施例1]
1枚の口金に単糸繊度の異なる2群(太繊度、細繊度)の吐出孔を有する口金を用いて硫酸相対粘度2.8のナイロン6のチップを、エクストルーダータイプの紡糸機により溶融紡糸し、単糸がY型断面糸を得た。ここで2群の吐出孔群は、紡出後の単孔あたりの吐出量が太繊度群(A)は細繊度群(C)の1.7倍になるように吐出孔形状、吐出孔深さを設計した。また各2群の吐出孔の孔数は太繊度群(A)が20個、細繊度群(C)が34個し、単孔吐出量×孔数の積が同数になる様に設計した。紡出した2群の糸条は冷却固化後直ちに引き揃えられ、次いで給油し、延伸し、引き続き巻き取ることなく特公昭58−1214号公報に記載のジェットノズル(JN)を用いて捲縮を付与してから巻取り、総繊度1170デシテックス、54フィラメントのポリアミドマルチフィラメント捲縮糸を得た。巻き取り前に、軽度の交絡を付与した。得られた捲縮糸の単糸繊度は太繊度群から得られた単糸が29.3デシテックス、細繊度群から得られた単糸が17.2デシテックスであった。この捲縮糸の沸騰水処理後の捲縮伸長率は平均で20.0%であった。
【0061】
次いで得られた捲縮糸400本を引き揃えて、通常のレベルカットにて、1/10ゲージ、パイルハイが6mm、目付が600g/m2 となるようにステッチを調節してタフトした。その後、常法に従い染色、バッキングを実施した。このとき、強制的にタテ筋を発生して効果の程度を確認するため、染色浴の昇温速度を10℃/minとした。このようにして得られたカーペットの「タテ筋」、「ボリューム感」について評価した結果を表1に示す。
【0062】
[実施例2]
実施例1と同様にして2群のY型吐出孔を有する1枚の口金を用い、硫酸相対粘度2.8のナイロン6のチップをエクストルーダータイプの紡糸機により溶融紡糸し、単糸がY型断面糸を得た。ここで2種の吐出孔は、紡糸時の単孔あたりの吐出量が太繊度群(A)は細繊度群(C)の2倍になるように吐出孔形状、吐出孔深さを設計した。また各2群の吐出孔の孔数は太繊度群(A)が32個、細繊度群が(C)64個とし、単孔吐出量×孔数の積が同数になる様に設計した。紡出した2群の糸条は冷却固化後直ちに引き揃えられ、次いで給油し、延伸し、引き続き巻き取ることなく特公昭58−1214号公報に記載のジェットノズル(JN)を用いて捲縮を付与してから巻取り、総繊度1560デシテックス、96フィラメントのポリアミドマルチフィラメント捲縮糸を得た。このとき得られた捲縮糸の単糸繊度は太繊度群(A)から得られた単糸が24.4デシテックス、細繊度群(C)から得られた単糸が12.2デシテックスであった。この捲縮糸の沸騰水処理後の捲縮伸長率は18.5%であった。
【0063】
該捲縮糸をプラスチック性の円筒状の筒に巻き取り張力約0.035g/dで巻き取り、巻き取ったままの形状で酸性染料により90℃で20分間湯浴中染色を実施した。次いで該捲縮糸400本を引き揃えて通常のレベルカットにて、1/10ゲージ、パイルハイ6mm、目付が600g/m2となるようにステッチを調節してタフトし、バッキングを実施した。このようにして得られたチーズ染めカーペットの「タテ筋」、「ボリューム感」について評価した結果を表1に示す。
【0064】
[実施例3]
1枚の口金に単糸繊度の異なる3群(太繊度、中繊度、細繊度)の吐出孔を有する口金を用いて、硫酸相対粘度2.8のナイロン6のチップを、エクストルーダータイプの紡糸機により溶融紡糸し、単糸がY型断面糸を得た。ここで3群の吐出孔群は、紡出後の単孔あたりの吐出量が最も太繊度群(A)は中繊度群(B)の1.5倍に、また中繊度群(B)は細繊度群(C)の1.5倍になるように吐出孔形状、吐出孔深さを設計した。また各3群の吐出孔群の孔数は太繊度群(A)が24個、中繊度群(B)36個、細繊度群(C)が54個とし、単孔吐出量×孔数の積が同数になる様に設計した。 紡出した3群の糸条は冷却固化後直ちに引き揃えられ、実施例1と同様にして給油し、延伸し、連続してジェットノズル(JN)を用いて捲縮を付与してから巻取り、総繊度1560デシテックス、114フィラメントのポリアミドマルチフィラメント捲縮糸を得た。このときの単糸繊度は太繊度群(A)から得られた単糸が21.7デシテックス、中繊度群(B)から得られた単糸が14.4デシテックス、細繊度群(C)から得られた単糸が9.6デシテックスであった。この捲縮糸の沸騰水処理後の捲縮伸長率は14.0%であった。次いで、得られた捲縮糸320本引き揃えて通常のレベルカットにて、1/8ゲージ、パイルハイ5mm、目付が450g/m2 となるようにステッチを調節してタフトした。その後、実施例1と同様に染色、バッキングを実施した。このようにして得られたカーペットの「タテ筋」、「ボリューム感」について評価した結果を表1に示す。
【0065】
表1の結果から明らかなように、本発明の実施例においては、いずれもカーペットのタテ筋、ボリューム感ともて満足できるレベルであった。
【0066】
[比較例1〜2]
実施例1において、2群の単糸繊度を24.4デシテックスと19.5デシテックスと両者の比率を1.25の設計にした場合を比較例1、交絡数を25と高めたものを比較例2とし、それぞれ実施例と同様にタフト・染色・バッキングを実施して得られたカーペットについて、「タテ筋」、「ボリューム感」を評価した結果を表1に併記する。
【0067】
比較例1においては単糸繊度の差が小さいため、タテ筋低減の効果が小さくカーペット表面にタテ筋が発生した。また、比較例2は、交絡数が高いためにカーペットとしたときに地透けが起こり、ボリューム感に乏しいものであった。
【0068】
【表1】
Figure 0004461592
【0069】
【発明の効果】
本発明のカーペット用捲縮糸は、風合いを損ねることなく、カーペット特に淡色のカットパイルのカーペットによくみられるタテ筋の発生を抑えることのできる捲縮糸ならびに該捲縮糸を用いたタテ筋のないカーペットを与えることができる。また、本発明のカーペットは、上記カーペット用捲縮糸の特性をそのまま生かしたものであり、特にオプションカーペット、ロールカーペット、ラインカーペットとして好適である。

Claims (8)

  1. 同一ポリマーからなり、単糸繊度が1.5倍以上異なる2群のY型断面を有するマルチフィラメント糸が混在した捲縮糸、または単糸繊度が相互に1.25倍以上異なる3群のY型断面を有するマルチフィラメント糸が混在した捲縮糸であって、前記各マルチフィラメント糸を構成する単糸の変形度が実質的に同一であり、かつ交絡数が20個/m以下であることを特徴とするカーペット用捲縮糸。
  2. 前記各群ごとのマルチフィラメント糸の繊度が実質的に同一であることを特徴とする請求項1に記載のカーペット用捲縮糸。
  3. 捲縮糸の総繊度が600〜2500デシテックスであることを特徴とする請求項1または2に記載のカーペット用捲縮糸。
  4. 捲縮糸の沸騰水処理後の捲縮伸長率が5〜28%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のカーペット用捲縮糸。
  5. 捲縮糸を構成するポリマがポリアミドであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のカーペット用捲縮糸。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のカーペット用捲縮糸をカーペットを構成するパイルの80%以上に用いたことを特徴とするカーペット。
  7. カーペットがオプションカーペット、ロールカーペットおよびラインカーペットのいずれかであることを特徴とする請求項6に記載のカーペット。
  8. パイルが無撚りであり、かつカットパイルであることを特徴とする請求項6または7に記載のカーペット。
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