JP4459351B2 - 半導体表示装置の駆動方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、液晶等の表示媒体を用いた半導体表示装置に好適な駆動方法に関する。特に本願発明は、アクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、絶縁性基板上に半導体薄膜を用いて形成された素子、例えば薄膜トランジスタ(TFT)を作製する技術が急速に発達している。その理由は、半導体表示装置(代表的には、アクティブマトリクス型液晶表示装置)の需要が高まってきたことによる。
【0003】
アクティブマトリクス型液晶表示装置は、マトリクス状に配置された数十〜数百万個もの画素にかかる電荷を、TFTで構成された画素のスイッチング素子(画素TFT)により制御して、画像を表示するものである。
【0004】
なお、本明細書中における画素とは、スイッチング素子(画素TFT)と、前記スイッチング素子に接続された画素電極と、対向電極と、前記画素電極と対向電極の間に設けられた液晶とで主に構成されている。
【0005】
以下に図15を用いて、アクティブマトリクス型液晶表示装置が有する液晶パネルの表示動作の代表的な例を簡略に説明する。図15(A)は、アクティブマトリクス型液晶表示装置の上面図であり、図15(B)は画素の配置を示した図である。
【0006】
ソース信号線駆動回路203とソース信号線S1〜S6とが接続されている。またゲート信号線駆動回路204とゲート信号線G1〜G5とが接続されている。そしてソース信号線S1〜S6とゲート信号線G1〜G5とで囲まれている部分に画素206が複数設けられている。画素206には画素TFT201と画素電極202とが設けられている。なおソース信号線とゲート信号線の数はこの値に限定されない。
【0007】
ソース信号線駆動回路203内のシフトレジスタ回路等(図示しない)からの信号に従って、ソース信号線S1に映像信号が入力される。またゲート信号線駆動回路204からゲート信号線G1に選択信号が入力され、ゲート信号線G1とソース信号線S1とが交差している部分の画素(1、1)の画素TFTをオンの状態にする。そしてソース信号線S1に入力された映像信号が、画素(1、1)の画素電極に入力される。この入力された映像信号の電位により液晶を駆動し、透過光量を制御して、画素(1、1)に画像の一部(画素(1、1)に相当する画像)が表示される。
【0008】
次に、画素(1、1)に画像が表示された状態を保持容量(図示せず)等で保持したまま、次の瞬間には、ソース信号線駆動回路内203のシフトレジスタ回路等(図示しない)からの信号に従って、ソース信号線S2に映像信号が入力される。なお保持容量とは、画素TFTのゲート電極に入力された映像信号の電位を一定の期間保持するための容量である。
【0009】
ゲート信号線駆動回路204からの選択信号は、ゲート信号線G1に入力されたままであり、ゲート信号線G1とソース信号線S2とが交差している部分の画素(1、2)の画素TFTをオンの状態にする。そしてソース信号線S2の映像信号の電位が画素(1、2)の画素電極に入力される。この入力された映像信号の電位により液晶を駆動し、透過光量を制御して、画素(1、1)と同様に、画素(1、2)に画像の一部(画素(1、2)に相当する画像)が表示される。
【0010】
このような表示動作を順次行い、ゲート信号線G1に接続されている画素(1、1)(1、2)(1、3)(1、4)(1、5)(1、6)に画像の一部を次々と表示する。この間、ゲート信号線G1には選択信号が入力され続けている。
【0011】
ゲート信号線G1に接続されている画素の全てに映像信号が入力されると、ゲート信号線G1には選択信号が入力されなくなり、引き続いて、ゲート信号線G2にのみ選択信号が入力される。そしてゲート信号線G2に接続されている画素(2、1)(2、2)(2、3)(2、4)(2、5)(2、6)に画像の一部を次々と表示する。この間、ゲート信号線G2には選択信号が入力され続けている。
【0012】
上述した動作を全てのゲート信号線において順次繰り返すことにより、画素部205に一つの画像を表示する。この一つの画像が表示される期間を1フレーム期間と呼ぶ。なお画素部205に一つの画像が表示される期間と、垂直帰線期間とを合わせてフレーム期間としても良い。そして全ての画素は、再び各画素の画素TFTがオンの状態になるまで、画像が表示された状態を保持容量(図示せず)等で保持している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
通常スイッチング素子としてTFT等を用いた液晶パネルでは、液晶の劣化を防ぐために、各画素へ入力する信号の電位の極性を、対向電極の電位(共通電位)を基準として反転(交流化駆動)させる。交流化駆動の方法としては、フレーム反転駆動、ソースライン反転駆動、ゲートライン反転駆動、ドット反転駆動が挙げられる。以下に、各駆動方法について説明する。
【0014】
図16(A)にフレーム反転駆動における各画素の極性パターンを示す。なお、本明細書中の極性パターンを示した図〔図16、図3、図5〕では、共通電位を基準として、画素に入力される映像信号の電位が正である場合は「+」で図示し、負である場合は「−」で示している。また図16に示した極性パターンは、図15(B)に示した画素の配置と対応している。
【0015】
なお本明細書において、正の極性を有する映像信号とは、共通電位よりも高い電位を有する映像信号を意味する。また負の極性を有する映像信号とは、共通電位よりも低い電位を有する映像信号を意味する。
【0016】
加えて走査方式には、1画面(1フレーム)において、奇数番目のゲート信号線と偶数番目のゲート信号線とで2回(2フィールド)に分けて走査するインターレス走査と、奇数番目と偶数番目のゲート信号線を分け隔てなく順番に走査するノンインターレス走査とがあるが、ここでは主にノンインターレス走査を用いた例で説明する。
【0017】
フレーム反転駆動の特徴は、任意の1フレーム期間内で、全ての画素に同一の極性の映像信号が入力され(極性パターン▲1▼)、そして次の1フレーム期間では、全ての画素に入力される映像信号の極性を反転させて表示する(極性パターン▲2▼)点である。即ち、極性パターンのみに注目すると2種類の極性パターン(極性パターン▲1▼と極性パターン▲2▼)が、1フレーム期間ごとに繰り返し表示される駆動方法である。
【0018】
次にソースライン反転駆動について説明する。図16(B)にソースライン反転駆動における画素の極性パターンを示す。
【0019】
図16(B)で示したように、ソースライン反転駆動の特徴は、任意の1フレーム期間において、同じソース信号線に接続されている全ての画素に同じ極性の映像信号が入力されており、隣り合うソース信号線に接続されている画素どうしで逆の極性の映像信号が入力されていることである。
【0020】
そして次の1フレーム期間において、各ソース信号線には、直前の1フレーム期間において入力された映像信号とは逆の極性を有する映像信号が入力される。よって、任意の1フレーム期間における極性パターンが極性パターン▲3▼だったとすると、次の1フレーム期間における極性パターンは極性パターン▲4▼となる。
【0021】
次に、ゲートライン反転駆動について説明する。ゲートライン反転駆動における極性パターンを図16(C)に示す。
【0022】
図16(C)で示したように、任意の1フレーム期間において、同じゲート信号線に接続されている全ての画素に同じ極性の映像信号が入力されており、隣り合うゲート信号線に接続されている画素どうしで逆の極性の映像信号が入力されていることである。
【0023】
そして次の1フレーム期間において、各ゲート信号線に接続された画素には、直前の1フレーム期間において入力された映像信号とは逆の極性を有する映像信号が入力される。よって、任意の1フレーム期間における極性パターンが極性パターン▲4▼だったとすると、次の1フレーム期間における極性パターンは極性パターン▲5▼となる。
【0024】
即ち、上記ソースライン反転駆動と同様に、2種類の極性パターン(極性パターン▲4▼と極性パターン▲5▼)が、1フレーム期間ごとに繰り返し表示される駆動方法である。
【0025】
次にドット反転駆動について説明する。ドット反転駆動とは、その極性パターンは図示しないが、画素に入力する映像信号の極性を隣接する全ての画素どうしで反転させる方法である。そして任意の1フレーム期間において、各画素に、直前の1フレーム期間において入力された映像信号とは逆の極性を有する映像信号が入力される。つまり2種類の極性パターンが、1フレーム期間ごとに繰り返し表示される駆動方法である。
【0026】
上述した交流化駆動は、液晶の劣化を防ぐには有用な方法である。しかし上述した交流化駆動を用いると、画面がちらついたり、縦縞または横縞が視認されたりすることがあった。
【0027】
これは各画素において同じ階調表示を行おうとしても、入力される映像信号の極性が正の時の表示と負の時の表示とで、画面の明るさが微妙に異なってしまうためだと考えられる。以下、フレーム反転駆動を例にとって詳しく説明する。
【0028】
図15に示したアクティブマトリクス型液晶表示装置をフレーム反転駆動させたときのタイミングチャートを図17に示した。なお図17は、アクティブマトリクス型液晶表示装置がノーマリーブラックなら白表示、ノーマリーホワイトなら黒表示させた場合のタイミングチャートである。1つのゲート信号線に選択信号が入力されている期間を1ライン期間、全てのゲート信号線に選択信号が入力されて1つの画像が表示されるまでの期間を1フレーム期間とする。
【0029】
ソース信号線S1とゲート信号線G1にそれぞれ映像信号と選択信号とが入力されると、ソース信号線S1とゲート信号線G1との交差している部分に設けられた画素(1、1)に、正の極性の映像信号が入力される。そして画素(1、1)において、入力された映像信号によって画素電極に与えられた電位は、理想的には保持容量等によって1フレーム期間中保持され続ける。
【0030】
しかし実際には、1ライン期間が終了する時、ゲート信号線G1の電位が画素TFTをオフさせる電位にシフトすると、画素電極の電位もゲート信号線G1の電位がシフトする方向にΔVだけ引き込まれることがある。この現象をフィールドスルーと呼び、またΔVを突き抜け電圧と呼ぶ。
【0031】
ΔVは以下に示す式で与えられる。
【0032】
【式1】
ΔV=V×Cgd/(Cgd+Clc+Cs)
【0033】
Vはゲート電極の電位の振幅、Cgdは画素TFTのゲート電極とドレイン領域の間の容量、Clcは画素電極と対向電極の間の液晶の容量、Csは保持容量である。
【0034】
図17に示すタイミングチャートにおいて、画素(1,1)における実際の画素電極の電位を実線で、フィールドスルーを考慮しない理想的な画素電極の電位を点線で示す。第1フレーム期間において、正の極性の映像信号が画素(1、1)に入力される。図17に示した第1フレーム期間の場合、1ライン期間が終了すると同時にゲート信号線の電位が負の方向に変化し、そして画素(1,1)の画素電極の電位も、実際は突き貫け電圧の分だけ負の方向に変化する。なお、図17では、第1フレーム期間における突き貫け電圧をΔV1として示す。
【0035】
次に第2フレーム期間において、第1フレーム期間とは逆の極性である負の極性の映像信号が、画素(1、1)に入力される。そして第2フレーム期間における第1ライン期間が終了する時、ゲート信号線G1の電位が負の方向に変化する。そして同時に画素(1,1)の画素電極の電位も、実際は突き貫け電圧の分だけ負の方向に変化する。なお、図17では、第2フレーム期間における突き貫け電圧をΔV2として示す。
【0036】
図17において、第1フレーム期間の第1ライン期間終了後における駆動電圧をV1、第2フレーム期間の第1ライン期間終了後における駆動電圧をV2として示す。なお本明細書において駆動電圧とは、画素電極の電位と共通電位との電位差を意味する。
【0037】
駆動電圧V1と駆動電圧V2は、ΔV1+ΔV2の電圧差を有することになる。このため第1フレーム期間と第2フレーム期間とでは、画素(1,1)における画面の明るさが異なる。
【0038】
そこで駆動電圧V1と駆動電圧V2の値が同じになるように、共通電位の値を低くする方法も考えられる。
【0039】
しかし、画素TFTのゲート電極とドレイン領域の間の容量Cgdは、正の極性を有する映像信号を画素に入力したときと、負の極性を有する映像信号を画素に入力したときとでは、その値が異なる。さらに画素電極と対向電極の間の液晶の容量Clcも、画素に入力される映像信号の電位によって変動する。そのため、Cgdと、Clcの値が各フレーム期間によって異なるために、突き貫け電圧ΔVの値も各フレーム期間によって異なる。よって、たとえ共通電位の値を変化させても、各画素に入力される正の極性の映像信号と負の極性の映像信号それぞれの、共通電位との電位差が異なるフレーム期間が存在することになる。
【0040】
そしてこれは画素(1,1)に限らず全ての画素において起こりうる現象で、画素に入力される映像信号の極性によって、画素の明るさが異なりうる。
【0041】
よってフレーム反転駆動では、第1フレーム期間で表示された画像と第2フレーム期間で表示された画像の明るさが異なり、観察者にチラツキとして視認されてしまう。特に、中間調表示において顕著にチラツキが確認された。
【0042】
ソースライン反転駆動、ゲートライン反転駆動、ドット反転駆動の場合も同様に、正の極性の映像信号が入力された画素と、負の極性の映像信号が入力された画素とでは、表示する明るさが異なる。そのため、ソースライン反転駆動では縦縞が、ゲートライン反転駆動では横縞が画面に表示された。またドット反転駆動では、画面に表示される画像によって、縦縞が現れたり横縞が現れたりした。
【0043】
交流化駆動によって観察者に画面がちらついて見えたり、縦縞または横縞が視認されたりすることを防ぐためには、フレーム周波数を高くすることが効果的だと考えられる。しかしフレーム周波数を高くするためには、駆動回路、特にソース信号線駆動回路の駆動周波数を高くする必要があった。そしてソース信号線駆動回路の駆動周波数を高くしてゆくと、ソース信号線駆動回路が有するTFTの動作速度がソース信号線駆動回路の駆動周波数に対応しきれなくなり、動作が不可能か、または信頼性の上で難が出てくる可能性があった。
【0044】
そこで本願発明は、上述したことに鑑み、観察者にチラツキや縦縞及び横縞が視認されることなく、鮮明で高精細な画像の表示ができる半導体表示装置の駆動方法を提供することを目的とする。
【0045】
【課題を解決するための手段】
本願発明では、半導体表示装置を駆動させる際に、そのフレーム期間を1フレーム期間ごとにランダムに変化させる。つまり任意の1フレーム期間の長さと、その任意の1フレーム期間の直後の1フレーム期間の長さとが、常にランダムに異なるよう駆動する。そしてその隣り合うフレーム期間どうしの長さの差は、観察者にチラツキや縦縞及び横縞が視認されない程度に長くてランダムであることが必要である。なおかつ動画を表示させたときに、隣り合うフレーム期間どうしの長さの差によって、スムーズな動画の表示が妨げられない程度に短くすることが必要である。
【0046】
上記構成を用いることで、交流化駆動を行う際に、駆動回路の周波数を抑えつつ、観察者に視認されていた画面上のチラツキ、縦縞及び横縞を防止することが可能になった。そしてなおかつ交流化駆動によって液晶の劣化を抑えることができる。
【0047】
以下に、本願発明の構成を示す。
【0048】
本願発明によって、
複数の画素TFT及び複数の画素電極を含む複数の画素と、対向電極と、前記複数の画素電極と前記対向電極の間に設けられた液晶とを有する半導体表示装置の駆動方法において、
前記複数の画素TFTを介して、前記複数の画素電極に映像信号が入力されており、
前記複数の画素電極に入力される映像信号は、1フレーム期間ごとに前記対向電極の電位を基準として極性が反転しており、
1フレーム期間ごとにフレーム期間の長さが異なっていることを特徴とする半導体表示装置の駆動方法が提供される。
【0049】
本願発明によって、
複数の画素TFT及び複数の画素電極を含む複数の画素と、複数のソース信号線と、複数のゲート信号線と、対向電極と、前記複数の画素電極と前記対向電極の間に設けられた液晶とを有する半導体表示装置の駆動方法において、
前記複数のゲート信号線に入力される選択信号によって、前記複数の画素TFTのスイッチングが制御され、
前記複数のソース信号線に入力される映像信号は、前記複数の画素TFTを介して、前記複数の画素電極に入力され、
前記複数の画素電極に入力される映像信号は、1フレーム期間ごとに前記対向電極の電位を基準として極性が反転しており、
1フレーム期間ごとにフレーム期間の長さが異なっていることを特徴とする半導体表示装置の駆動方法が提供される。
【0050】
本願発明によって、
複数の画素TFT及び複数の画素電極を含む複数の画素と、複数のソース信号線と、複数のゲート信号線と、対向電極と、前記複数の画素電極と前記対向電極の間に設けられた液晶とを有する半導体表示装置の駆動方法において、
前記複数のゲート信号線に入力される選択信号によって、前記複数の画素TFTのスイッチングが制御され、
前記複数のソース信号線に入力される映像信号は、前記複数の画素TFTを介して前記複数の画素電極に入力され、
前記複数のソース信号線のそれぞれに入力される映像信号の極性は、1フレーム期間中、前記対向電極の電位を基準として常に同じ極性を有しており、
前記複数のソース信号線のうち隣接しているソース信号線に入力される映像信号の極性は、前記対向電極の電位を基準として互いに反転しており、
前記複数のソース信号線に入力される映像信号は、前記対向電極の電位を基準として、1フレーム期間ごとに極性が反転しており、
1フレーム期間ごとにフレーム期間の長さが異なっていることを特徴とする半導体表示装置の駆動方法が提供される。
【0051】
本願発明によって、
複数の画素TFT及び複数の画素電極を含む複数の画素と、複数のソース信号線と、複数のゲート信号線と、対向電極と、前記複数の画素電極と前記対向電極の間に設けられた液晶とを有する半導体表示装置の駆動方法において、
前記複数のゲート信号線に入力される選択信号によって、前記複数の画素TFTのスイッチングが制御され、
前記複数のソース信号線に入力される映像信号は、前記複数の画素TFTを介して前記複数の画素電極に入力され、
前記複数のソース信号線に入力される全ての映像信号の極性は、1ライン期間中、前記対向電極の電位を基準として同じ極性を有しており、
隣接しているライン期間において、前記複数のソース信号線に入力される映像信号の極性は、前記対向電極の電位を基準として互いに反転しており、
前記複数のソース信号線に入力される映像信号は、前記対向電極の電位を基準として、1フレーム期間ごとに極性が反転しており、
1フレーム期間ごとにフレーム期間の長さが異なっていることを特徴とする半導体表示装置の駆動方法が提供される。
【0052】
本願発明によって、
複数の画素TFT及び複数の画素電極を含む複数の画素と、複数のソース信号線と、複数のゲート信号線と、対向電極と、前記複数の画素電極と前記対向電極の間に設けられた液晶とを有する半導体表示装置の駆動方法において、
前記複数のゲート信号線に入力される選択信号によって、前記複数の画素TFTのスイッチングが制御され、
前記複数のソース信号線に入力される映像信号は、前記複数の画素TFTを介して前記複数の画素電極に入力され、
1フレーム期間中において、前記複数の画素電極に入力される全ての映像信号は、前記対向電極の電位を基準として常に同じ極性を有しており、
前記複数の画素電極に入力される映像信号は、前記対向電極の電位を基準として、1フレーム期間ごとに極性が反転しており、
1フレーム期間ごとにフレーム期間の長さが異なっていることを特徴とする半導体表示装置の駆動方法が提供される。
【0053】
前記フレーム期間の長さは、1フレーム期間ごとにランダムに異なっていても良い。
【0054】
【発明の実施の形態】
【0055】
以下に、本願発明の駆動方法について説明する。
【0056】
図1に、本願発明の駆動方法が用いられるアクティブマトリクス型液晶表示装置の構成を示す。図1(A)は、アクティブマトリクス型液晶表示装置の上面図であり、図1(B)は画素の配置を示した図である。
【0057】
101はソース信号線駆動回路、102はゲート信号線駆動回路、103は画素部を示している。ソース信号線駆動回路101に接続されたソース信号線S1〜Sxと、ゲート信号線駆動回路102に接続されたゲート信号線G1〜Gyとが画素部103上に設けられている。そして画素部103において、ソース信号線S1〜Sxとゲート信号線G1〜Gyとで囲まれている部分に画素104が設けられている。そして画素104には画素TFT105と画素電極106とが設けられている。
【0058】
図1に示したアクティブマトリクス型液晶表示装置をフレーム反転駆動させたときのタイミングチャートを図2に示した。なお図2は、アクティブマトリクス型液晶表示装置がノーマリーブラックなら白表示、ノーマリーホワイトなら黒表示させた場合のタイミングチャートである。
【0059】
第1のフレーム期間において、まずゲート信号線駆動回路102からゲート信号線G1に選択信号が入力される。その結果、ゲート信号線G1に接続されている全ての画素(1,1)、(1,2)・・・(1,x)において、画素TFTがオンの状態になる。
【0060】
そしてソース信号線駆動回路101内のシフトレジスタ回路等(図示しない)からの信号に従って、ソース信号線S1に映像信号が入力される。第1のフレーム期間において、映像信号は共通電位を基準として正の極性を有しているものとする。そしてソース信号線S1に入力された映像信号が、画素(1、1)の画素電極に入力される。この入力された映像信号の電位により液晶が駆動し、透過光量が制御されて、画素(1、1)に画像の一部(画素(1、1)に相当する画像)が表示される。
【0061】
そして、画素(1、1)に画像が表示された状態を保持容量(図示せず)等で保持したまま、次の瞬間には、ソース信号線駆動回路内101のシフトレジスタ回路等(図示しない)からの信号に従って、ソース信号線S2に正の極性を有する映像信号が入力される。
【0062】
そしてゲート信号線駆動回路102からの選択信号は、ゲート信号線G1に入力されたままであり、ゲート信号線G1とソース信号線S2とが交差している部分の画素(1、2)の画素TFTはオンの状態になっている。よって、ソース信号線S2に入力された映像信号の電位が画素(1、2)の画素電極に入力される。この入力された映像信号の電位により液晶が駆動し、透過光量が制御され、画素(1、1)と同様に、画素(1、2)に画像の一部(画素(1、2)に相当する画像)が表示される。
【0063】
このような表示動作を順次行い、ゲート信号線G1に接続されている全ての画素(1,1)、(1,2)・・・(1,x)に正の極性を有する映像信号が入力され、それぞれ画像の一部を次々と表示する。この間、ゲート信号線G1には選択信号が入力され続けている。
【0064】
ゲート信号線G1に接続されている全ての画素に正の極性の映像信号が入力されると、ゲート信号線G1には選択信号が入力されなくなって、第1のライン期間が終了する。そして引き続いて第2のライン期間となり、ゲート信号線G2にのみ選択信号が入力される。そしてゲート信号線G2に接続されている全ての画素(2,1)(2,2)・・・(2,x)に正の極性を有する映像信号が順に入力され、それぞれ画像の一部を次々と表示する。この間、ゲート信号線G2には選択信号が入力され続けている。
【0065】
上述した動作を全てのゲート信号線において順次繰り返すことにより、全ての画素に正の極性を有する映像信号が順に入力され、画素部103に一つの画像が表示される。この一つの画像が表示されている期間が第1のフレーム期間である。なお画素部103に一つの画像が表示される期間と垂直帰線期間とを合わせて、1つのフレーム期間としても良い。そして全ての画素は、再び各画素の画素TFTがオンの状態になるまで、画像が表示された状態を保持容量(図示せず)等で保持している。
【0066】
次に第2のフレーム期間が開始され、まずゲート信号線駆動回路102からゲート信号線G1に選択信号が入力される。その結果、ゲート信号線G1に接続されている全ての画素(1,1)、(1,2)・・・(1,x)において、画素TFTがオンの状態になる。
【0067】
そしてソース信号線駆動回路101内のシフトレジスタ回路等(図示しない)からの信号に従って、ソース信号線S1に映像信号が入力される。第2のフレーム期間において、映像信号は共通電位を基準として負の極性を有している。そしてソース信号線S1に入力された映像信号が、画素(1、1)の画素電極に入力される。この入力された映像信号の電位により液晶が駆動し、透過光量が制御されて、画素(1、1)に画像の一部(画素(1、1)に相当する画像)が表示される。
【0068】
そして、画素(1、1)に画像が表示された状態を保持容量(図示せず)等で保持したまま、次の瞬間には、ソース信号線駆動回路内101のシフトレジスタ回路等(図示しない)からの信号に従って、ソース信号線S2に負の極性を有する映像信号が入力される。
【0069】
そしてゲート信号線駆動回路102からの選択信号は、ゲート信号線G1に入力されたままであり、ゲート信号線G1とソース信号線S2とが交差している部分の画素(1、2)の画素TFTはオンの状態になっている。よって、ソース信号線S2に入力された映像信号の電位が画素(1、2)の画素電極に入力される。この入力された映像信号の電位により液晶が駆動し、透過光量が制御され、画素(1、1)と同様に、画素(1、2)に画像の一部(画素(1、2)に相当する画像)が表示される。
【0070】
このような表示動作を順次行い、ゲート信号線G1に接続されている全ての画素(1,1)、(1,2)・・・(1,x)に負の極性を有する映像信号が入力され、それぞれ画像の一部を次々と表示する。この間、ゲート信号線G1には選択信号が入力され続けている。
【0071】
ゲート信号線G1に接続されている全ての画素に負の極性の映像信号が入力されると、ゲート信号線G1には選択信号が入力されなくなって、第1のライン期間が終了する。そして引き続いて第2のライン期間となり、ゲート信号線G2にのみ選択信号が入力される。そしてゲート信号線G2に接続されている全ての画素(2,1)(2,2)・・・(2,x)に負の極性を有する映像信号が順に入力され、それぞれ画像の一部を次々と表示する。この間、ゲート信号線G2には選択信号が入力され続けている。
【0072】
上述した動作を全てのゲート信号線において順次繰り返すことにより、全ての画素に負の極性を有する映像信号が順に入力され、画素部103に一つの画像が表示される。この一つの画像が表示されている期間が第2のフレーム期間である。なお画素部103に一つの画像が表示される期間と垂直帰線期間とを合わせて、1つのフレーム期間としても良い。そして全ての画素は、再び各画素の画素TFTがオンの状態になるまで、画像が表示された状態を保持容量(図示せず)等で保持している。
【0073】
同様に第3のフレーム期間と第4のフレーム期間についても、上述した動作が行われる。なお、第3のフレーム期間において、各画素に入力される映像信号の極性は正であり、第4のフレーム期間において、各画素に入力される映像信号の極性は負である。
【0074】
図3に、フレーム反転駆動における各画素の極性パターンを示す。なお図3に示した極性パターンは、図1(B)に示した画素の配置と対応している。
【0075】
加えて走査方式には、1画面(1フレーム)において、奇数番目のゲート信号線と偶数番目のゲート信号線とで2回(2フィールド)に分けて走査するインターレス走査と、奇数番目と偶数番目のゲート信号線を分け隔てなく順番に走査するノンインターレス走査とがあるが、ここでは主にノンインターレス走査を用いた例で説明する。
【0076】
第1及び第3のフレーム期間において、全ての画素には正の極性の映像信号が入力されており、画素の極性パターンは極性パターンAで表される。第2及び第3のフレーム期間においては、全ての画素には負の極性の映像信号が入力されており、画素の極性パターンは極性パターンBで表される。即ち、極性パターンのみに注目すると2種類の極性パターン(極性パターンAと極性パターンB)が、1フレーム期間ごとに繰り返し表示されている。
【0077】
なお本実施の形態では、第1及び第3のフレーム期間における画素の極性パターンは極性パターンAとし、第2及び第3のフレーム期間における画素の極性パターンは極性パターンBとしたが、本願発明はこの構成に限定されない。逆に、第2及び第3のフレーム期間における画素の極性パターンを極性パターンAとし、第1及び第3のフレーム期間における画素の極性パターンを極性パターンBとしても良い。
【0078】
そして本願発明では、フレーム期間の長さを全て同じにはせず、各フレーム期間の長さをランダムに異なるようにしている。言い換えると、フレーム期間を1フレーム期間ごとにランダムに変化させている。つまり任意の1フレーム期間の長さと、その任意の1フレーム期間の直後の1フレーム期間の長さとが、常に異なるように駆動する。
【0079】
そしてその隣り合うフレーム期間どうしの長さの差は、観察者にチラツキや縦縞及び横縞が視認されない程度に長くてランダムであることが必要である。なおかつ動画を表示させたときに、隣り合うフレーム期間どうしの長さの差によって、スムーズな動画の表示が妨げられない程度に短くすることが必要である。
【0080】
また最も短いフレーム期間を、各画素が有する画素電極に映像信号の電位を与えることが可能である長さに設定する必要がある。
【0081】
上記構成を用いることで、交流化駆動を行う際に、駆動回路の周波数を抑えつつ、観察者に視認されていた画面上のチラツキ、縦縞及び横縞を防止することが可能になる。そしてなおかつ交流化駆動によって液晶の劣化を抑えることができる。
【0082】
次に、図1に示したアクティブマトリクス型液晶表示装置をソースライン反転駆動させたときのタイミングチャートを、図4に示す。なお図4は、アクティブマトリクス型液晶表示装置がノーマリーブラックなら白表示、ノーマリーホワイトなら黒表示させた場合のタイミングチャートである。
【0083】
第1のフレーム期間において、まずゲート信号線駆動回路102からゲート信号線G1に選択信号が入力される。その結果、ゲート信号線G1に接続されている全ての画素(1,1)、(1,2)・・・(1,x)において、画素TFTがオンの状態になる。
【0084】
そしてソース信号線駆動回路101内のシフトレジスタ回路等(図示しない)からの信号に従って、ソース信号線S1に映像信号が入力される。第1のフレーム期間においてソース信号線S1に入力される映像信号は、共通電位を基準として正の極性を有しているものとする。そしてソース信号線S1に入力された映像信号が、画素(1、1)の画素電極に入力される。この入力された映像信号の電位により液晶が駆動し、透過光量が制御されて、画素(1、1)に画像の一部(画素(1、1)に相当する画像)が表示される。
【0085】
そして、画素(1、1)に画像が表示された状態を保持容量(図示せず)等で保持したまま、次の瞬間には、ソース信号線駆動回路内101のシフトレジスタ回路等(図示しない)からの信号に従って、ソース信号線S2に負の極性を有する映像信号が入力される。
【0086】
そしてゲート信号線駆動回路102からの選択信号は、ゲート信号線G1に入力されたままであり、ゲート信号線G1とソース信号線S2とが交差している部分の画素(1、2)の画素TFTはオンの状態になっている。よって、ソース信号線S2に入力された映像信号の電位が画素(1、2)の画素電極に入力される。この入力された映像信号の電位により液晶が駆動し、透過光量が制御され、画素(1、1)と同様に、画素(1、2)に画像の一部(画素(1、2)に相当する画像)が表示される。
【0087】
このような表示動作を順次行い、ゲート信号線G1に接続されている画素(1,1)、(1,2)・・・(1,x)に、正の極性を有する映像信号と、負の極性を有する映像信号とが交互に入力され、それぞれ画像の一部を次々と表示する。この間、ゲート信号線G1には選択信号が入力され続けている。
【0088】
ゲート信号線G1に接続されている全ての画素に映像信号が入力されると、ゲート信号線G1には選択信号が入力されなくなって、第1のライン期間が終了する。そして引き続いて第2のライン期間となり、ゲート信号線G2にのみ選択信号が入力される。そしてゲート信号線G2に接続されている全ての画素(2,1)(2,2)・・・(2,x)において、画素TFTがオンの状態になる。
【0089】
そして第1のライン期間と同様に、正の極性を有する映像信号と、負の極性を有する映像信号とが、ソース信号線S1〜Sxに順に交互に入力され、それぞれ画像の一部を次々と表示する。この間、ゲート信号線G2には選択信号が入力され続けている。
【0090】
上述した動作を全てのゲート信号線において順次繰り返すことにより、全ての画素に映像信号が入力され、画素部103に一つの画像が表示される。この一つの画像が表示されている期間が第1のフレーム期間である。なお画素部103に一つの画像が表示される期間と垂直帰線期間とを合わせて、1つのフレーム期間としても良い。そして全ての画素は、再び各画素の画素TFTがオンの状態になるまで、画像が表示された状態を保持容量(図示せず)等で保持している。
【0091】
次に第2のフレーム期間が開始され、まずゲート信号線駆動回路102からゲート信号線G1に選択信号が入力される。その結果、ゲート信号線G1に接続されている全ての画素(1,1)、(1,2)・・・(1,x)において、画素TFTがオンの状態になる。
【0092】
そしてソース信号線駆動回路101内のシフトレジスタ回路等(図示しない)からの信号に従って、ソース信号線S1に映像信号が入力される。第2のフレーム期間において、ソース信号線S1に入力される映像信号は共通電位を基準として負の極性を有している。そしてソース信号線S1に入力された映像信号が、画素(1、1)の画素電極に入力される。この入力された映像信号の電位により液晶が駆動し、透過光量が制御されて、画素(1、1)に画像の一部(画素(1、1)に相当する画像)が表示される。
【0093】
そして、画素(1、1)に画像が表示された状態を保持容量(図示せず)等で保持したまま、次の瞬間には、ソース信号線駆動回路内101のシフトレジスタ回路等(図示しない)からの信号に従って、ソース信号線S2に正の極性を有する映像信号が入力される。
【0094】
そしてゲート信号線駆動回路102からの選択信号は、ゲート信号線G1に入力されたままであり、ゲート信号線G1とソース信号線S2とが交差している部分の画素(1、2)の画素TFTはオンの状態になっている。よって、ソース信号線S2に入力された正の極性の映像信号の電位が画素(1、2)の画素電極に入力される。この入力された映像信号の電位により液晶が駆動し、透過光量が制御され、画素(1、1)と同様に、画素(1、2)に画像の一部(画素(1、2)に相当する画像)が表示される。
【0095】
このような表示動作を順次行い、ゲート信号線G1に接続されている全ての画素(1,1)、(1,2)・・・(1,x)に、正の極性を有する映像信号と、負の極性を有する映像信号とが交互に入力され、それぞれ画像の一部を次々と表示する。この間、ゲート信号線G1には選択信号が入力され続けている。
【0096】
ゲート信号線G1に接続されている全ての画素に映像信号が入力されると、ゲート信号線G1には選択信号が入力されなくなって、第1のライン期間が終了する。そして引き続いて第2のライン期間となり、ゲート信号線G2にのみ選択信号が入力される。そして第1のライン期間と同様に、ゲート信号線G2に接続されている全ての画素(2,1)(2,2)・・・(2,x)に、正の極性を有する映像信号と、負の極性を有する映像信号とが交互に入力され、それぞれ画像の一部を次々と表示する。この間、ゲート信号線G2には選択信号が入力され続けている。
【0097】
上述した動作を全てのゲート信号線において順次繰り返すことにより、全ての画素に映像信号が順に入力され、画素部103に一つの画像が表示される。この一つの画像が表示されている期間がフレーム期間である。なお画素部103に一つの画像が表示される期間と垂直帰線期間とを合わせて、1つのフレーム期間としても良い。そして全ての画素は、再び各画素の画素TFTがオンの状態になるまで、画像が表示された状態を保持容量(図示せず)等で保持している。
【0098】
同様に第3のフレーム期間と第4のフレーム期間についても、上述した動作が行われる。なお、第3のフレーム期間において各画素に入力される映像信号の極性は、第1のフレーム期間において各画素に入力される映像信号の極性と同じである。また、第4のフレーム期間において各画素に入力される映像信号の極性は、第2のフレーム期間において各画素に入力される映像信号の極性と同じである。そして第1のフレーム期間において各画素に入力される映像信号の極性は、第2のフレーム期間において各画素に入力される映像信号の極性とは逆である。
【0099】
図5に、ソースライン反転駆動における各画素の極性パターンを示す。なお図5に示した極性パターンは、図1(B)に示した画素の配置と対応している。
【0100】
加えて走査方式には、1画面(1フレーム)において、奇数番目のゲート信号線と偶数番目のゲート信号線とで2回(2フィールド)に分けて走査するインターレス走査と、奇数番目と偶数番目のゲート信号線を分け隔てなく順番に走査するノンインターレス走査とがあるが、ここでは主にノンインターレス走査を用いた例で説明する。
【0101】
第1〜第4のフレーム期間において、同じソース信号線に接続されている画素は全て同じ極性の映像信号が入力されている。そして、隣り合うソース信号線に接続されている画素どうしは、互いに逆の極性の映像信号が入力されている。そしてさらに、各画素に入力されている映像信号の極性は、1フレーム期間ごとに反転し、逆の極性になっている。
【0102】
第1及び第3のフレーム期間において、画素の極性パターンは極性パターンCで表される。第2及び第3のフレーム期間において、画素の極性パターンは極性パターンDで表される。即ち、極性パターンのみに注目すると2種類の極性パターン(極性パターンCと極性パターンD)が、1フレーム期間ごとに繰り返し表示されている。
【0103】
なお本実施の形態では、第1及び第3のフレーム期間における画素の極性パターンは極性パターンCとし、第2及び第3のフレーム期間における画素の極性パターンは極性パターンDとしたが、本願発明はこの構成に限定されない。逆に、第2及び第3のフレーム期間における画素の極性パターンを極性パターンCとし、第1及び第3のフレーム期間における画素の極性パターンを極性パターンDとしても良い。
【0104】
そして本願発明では、フレーム期間の長さを全て同じにはせず、各フレーム期間の長さをランダムに異なるようにしている。言い換えると、フレーム期間を1フレーム期間ごとにランダムに変化させている。つまり任意の1フレーム期間の長さと、その任意の1フレーム期間の直後の1フレーム期間の長さとが、常に異なるように駆動する。
【0105】
そしてその隣り合うフレーム期間どうしの長さの差は、観察者にチラツキや縦縞及び横縞が視認されない程度に長くてランダムであることが必要である。なおかつ動画を表示させたときに、隣り合うフレーム期間どうしの長さの差によって、スムーズな動画の表示が妨げられない程度に短くすることが必要である。
【0106】
また最も短いフレーム期間を、各画素が有する画素電極に映像信号の電位を与えることが可能である長さに設定する必要がある。
【0107】
上記構成を用いることで、交流化駆動を行う際に、駆動回路の周波数を抑えつつ、観察者に視認されていた画面上のチラツキ、縦縞及び横縞を防止することが可能になる。そしてなおかつ交流化駆動によって液晶の劣化を抑えることができる。
【0108】
なお本実施の形態では、フレーム反転駆動した場合と、ソースライン反転した場合とについて説明したが、本願発明は上記2つの交流化駆動に限定されない。ゲートライン反転駆動と、ドット反転駆動についても、上述した本願発明の構成を適用することが可能である。
【0109】
即ち、ゲートライン反転駆動またはドット反転駆動において、フレーム期間の長さを全て同じにはせず、各フレーム期間の長さをランダムに異なるようにする。そしてその隣り合うフレーム期間どうしの長さの差は、観察者にチラツキや縦縞及び横縞が視認されない程度に長く、なおかつランダムにする。そして動画を表示させたときに、隣り合うフレーム期間どうしの長さの差によって、スムーズな動画の表示が妨げられない程度に短くする。
【0110】
また最も短いフレーム期間を、各画素が有する画素電極に映像信号の電位を与えることが可能である長さに設定する必要がある。
【0111】
またさらに、各フレーム期間の長さを乱数及びカオスを用いることによって決定しても良い。
【0112】
上記構成を用いることで、交流化駆動を行う際に、駆動回路の周波数を抑えつつ、観察者に視認されていた画面上のチラツキ、縦縞及び横縞を防止することが可能になる。そしてなおかつ交流化駆動によって液晶の劣化を抑えることができる。
【0113】
なお本願発明は、画素をストライプ状に配置した場合についてだけではなく、画素をデルタ配置させたときにも適用可能である。なおデルタ配置とは、任意の隣接する3つの画素の中心により形成される三角形の内角が直角にはならない、画素の配置を意味する。また本明細書において画素とは、ソース信号線とゲート信号線とに囲まれた領域を意味する。
【0114】
【実施例】
以下に、本願発明の実施例を説明する。
【0115】
(実施例1)
本実施例では、本願発明の交流化駆動方法において、各フレーム期間を具体的にどのような周波数で駆動させるかについて、ソースライン反転駆動を例にとって説明する。
【0116】
ソースライン反転駆動における極性パターンは、図5で示したとおり、極性パターンCと極性パターンDとで表される。そして極性パターンのみに注目すると2種類の極性パターン(極性パターンCと極性パターンD)が、1フレーム期間ごとに繰り返し表示されている。
【0117】
例えば奇数番目のフレーム期間における極性パターンを極性パターンC、偶数番目のフレーム期間における極性パターンを極性パターンDとする。
【0118】
本実施例において、第1のフレーム期間から第nのフレーム期間のフレーム周波数を、それぞれ順に60Hz、62Hz、58Hz、55Hz・・・65Hzとした。しかし本願発明はこの値に限定されない。
【0119】
本願発明は、フレーム期間の長さを全て同じにはせず、各フレーム期間の長さをランダムに異なるようにする。その隣り合うフレーム期間どうしの長さの差は、観察者にチラツキや縦縞及び横縞が視認されない程度に長くてランダムであれば良い。なおかつ隣り合うフレーム期間どうしの長さの差を、スムーズな動画の表示が妨げられない程度に短くすれば良い。
【0120】
また最も短いフレーム期間を、各画素が有する画素電極に映像信号の電位を与えることが可能である長さに設定する必要がある。
【0121】
上記構成を用いることで、交流化駆動を行う際に、駆動回路の周波数を抑えつつ、観察者に視認されていた画面上のチラツキ、縦縞及び横縞を防止することが可能になる。そしてなおかつ交流化駆動によって液晶の劣化を抑えることができる。
【0122】
(実施例2)
本実施例においては、本願発明の半導体表示装置の液晶パネルの作製方法の例を、図6〜図10を用いて説明する。ここでは画素部の画素TFTと、画素部の周辺に設けられる駆動回路(ソース信号線駆動回路、ゲート信号線駆動回路、D/A変換回路等)のTFTを同一基板上に作製する方法について詳細に説明する。但し、説明を簡単にするために、駆動回路ではシフトレジスタ回路、バッファ回路、D/A変換回路などの基本回路であるCMOS回路と、nチャネル型TFTとを図示することにする。
【0123】
図6(A)において、基板(アクティブマトリクス基板)6001には低アルカリガラス基板や石英基板を用いることができる。本実施例では低アルカリガラス基板を用いた。この場合、ガラス歪み点よりも10〜20℃程度低い温度であらかじめ熱処理しておいても良い。この基板6001のTFTを形成する表面には、基板6001からの不純物拡散を防ぐために、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜などの下地膜6002を形成する。例えば、プラズマCVD法でSiH4、NH3、N2Oから作製される酸化窒化シリコン膜を100nm、同様にSiH4、N2Oから作製される酸化窒化シリコン膜を200nmの厚さに積層形成する。
【0124】
次に、20〜150nm(好ましくは30〜80nm)の厚さで非晶質構造を有する半導体膜6003aを、プラズマCVD法やスパッタ法などの公知の方法で形成する。本実施例では、プラズマCVD法で非晶質シリコン膜を55nmの厚さに形成した。非晶質構造を有する半導体膜としては、非晶質半導体膜や微結晶半導体膜があり、非晶質シリコンゲルマニウム膜などの非晶質構造を有する化合物半導体膜を適用しても良い。また、下地膜6002と非晶質シリコン膜6003aとは同じ成膜法で形成することが可能であるので、両者を連続形成しても良い。下地膜を形成した後、一旦大気雰囲気に晒さないことでその表面の汚染を防ぐことが可能となり、作製するTFTの特性バラツキやしきい値電圧の変動を低減させることができる。(図6(A))
【0125】
そして、公知の結晶化技術を使用して非晶質シリコン膜6003aから結晶質シリコン膜6003bを形成する。例えば、レーザー結晶化法や熱結晶化法(固相成長法)を適用すれば良い。レーザー結晶化の際に、連続発光エキシマレーザーを用いても良い。ここでは、特開平7−130652号公報で開示された技術に従って、触媒元素を用いる結晶化法で結晶質シリコン膜6003bを形成した。結晶化の工程に先立って、非晶質シリコン膜の含有水素量にもよるが、400〜500℃で1時間程度の熱処理を行い、含有水素量を5atom%以下にしてから結晶化させることが望ましい。非晶質シリコン膜を結晶化させると原子の再配列が起こり緻密化するので、作製される結晶質シリコン膜の厚さは当初の非晶質シリコン膜の厚さ(本実施例では55nm)よりも1〜15%程度減少した。(図6(B))
【0126】
そして、結晶質シリコン膜6003bを島状に分割して、島状半導体層6004〜6007を形成する。その後、プラズマCVD法またはスパッタ法により50〜100nmの厚さの酸化シリコン膜によるマスク層6008を形成する。(図6(C))
【0127】
そしてレジストマスク6009を設け、nチャネル型TFTを形成する島状半導体層6005〜6007の全面にしきい値電圧を制御する目的で1×1016〜5×1017atoms/cm3程度の濃度でp型を付与する不純物元素としてボロン(B)を添加した。ボロン(B)の添加はイオンドープ法で実施しても良いし、非晶質シリコン膜を成膜するときに同時に添加しておくこともできる。ここでのボロン(B)添加は必ずしも必要でないが、ボロン(B)を添加した半導体層6010〜6012はnチャネル型TFTのしきい値電圧を所定の範囲内に収めるために形成することが好ましかった。(図6(D))
【0128】
駆動回路のnチャネル型TFTのLDD領域を形成するために、n型を付与する不純物元素を島状半導体層6010、6011に選択的に添加する。そのため、あらかじめレジストマスク6013〜6016を形成した。n型を付与する不純物元素としては、リン(P)や砒素(As)を用いれば良く、ここではリン(P)を添加すべく、フォスフィン(PH3)を用いたイオンドープ法を適用した。形成された不純物領域6017、6018のリン(P)濃度は2×1016〜5×1019atoms/cm3の範囲とすれば良い。本明細書中では、ここで形成された不純物領域6017〜6019に含まれるn型を付与する不純物元素の濃度を(n-)と表す。また、不純物領域6019は、画素の保持容量を形成するための半導体層であり、この領域にも同じ濃度でリン(P)を添加した。(図7(A))
【0129】
次に、マスク層6008をフッ酸などにより除去して、図6(D)と図7(A)で添加した不純物元素を活性化させる工程を行う。活性化は、窒素雰囲気中で500〜600℃で1〜4時間の熱処理や、レーザー活性化の方法により行うことができる。また、両者を併用して行っても良い。本実施例では、レーザー活性化の方法を用い、KrFエキシマレーザー光(波長248nm)を用い、線状ビームを形成して、発振周波数5〜50Hz、エネルギー密度100〜500mJ/cm2として線状ビームのオーバーラップ割合を80〜98%として走査して、島状半導体層が形成された基板全面を処理した。尚、レーザー光の照射条件には何ら限定される事項はなく、実施者が適宣決定すれば良い。また連続発光エキシマレーザーを用いて活性化を行っても良い。
【0130】
そして、ゲート絶縁膜6020をプラズマCVD法またはスパッタ法を用いて10〜150nmの厚さでシリコンを含む絶縁膜で形成する。例えば、120nmの厚さで酸化窒化シリコン膜を形成する。ゲート絶縁膜には、他のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。(図7(B))
【0131】
次に、ゲート電極を形成するために第1の導電層を成膜する。この第1の導電層は単層で形成しても良いが、必要に応じて二層あるいは三層といった積層構造としても良い。本実施例では、導電性の窒化物金属膜から成る導電層(A)6021と金属膜から成る導電層(B)6022とを積層させた。導電層(B)6022はタンタル(Ta)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)から選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金か、前記元素を組み合わせた合金膜(代表的にはMo−W合金膜、Mo−Ta合金膜)で形成すれば良く、導電層(A)6021は窒化タンタル(TaN)、窒化タングステン(WN)、窒化チタン(TiN)膜、窒化モリブデン(MoN)で形成する。また、導電層(A)6021は代替材料として、タングステンシリサイド、チタンシリサイド、モリブデンシリサイドを適用しても良い。導電層(B)は低抵抗化を図るために含有する不純物濃度を低減させると良く、特に酸素濃度に関しては30ppm以下とすると良かった。例えば、タングステン(W)は酸素濃度を30ppm以下とすることで20μΩcm以下の比抵抗値を実現することができた。
【0132】
導電層(A)6021は10〜50nm(好ましくは20〜30nm)とし、導電層(B)6022は200〜400nm(好ましくは250〜350nm)とすれば良い。本実施例では、導電層(A)6021に30nmの厚さの窒化タンタル膜を、導電層(B)6022には350nmのTa膜を用い、いずれもスパッタ法で形成した。このスパッタ法による成膜では、スパッタ用のガスのArに適量のXeやKrを加えておくと、形成する膜の内部応力を緩和して膜の剥離を防止することができる。尚、図示しないが、導電層(A)6021の下に2〜20nm程度の厚さでリン(P)をドープしたシリコン膜を形成しておくことは有効である。これにより、その上に形成される導電膜の密着性向上と酸化防止を図ると同時に、導電層(A)または導電層(B)が微量に含有するアルカリ金属元素がゲート絶縁膜6020に拡散するのを防ぐことができる。(図7(C))
【0133】
次に、レジストマスク6023〜6027を形成し、導電層(A)6021と導電層(B)6022とを一括でエッチングしてゲート電極6028〜6031と容量配線6032を形成する。ゲート電極6028〜6031と容量配線6032は、導電層(A)から成る6028a〜6032aと、導電層(B)から成る6028b〜6032bとが一体として形成されている。この時、駆動回路に形成するゲート電極6029、6030は不純物領域6017、6018の一部と、ゲート絶縁膜6020を介して重なるように形成する。(図7(D))
【0134】
次いで、駆動回路のpチャネル型TFTのソース領域およびドレイン領域を形成するために、p型を付与する不純物元素を添加する工程を行う。ここでは、ゲート電極6028をマスクとして、自己整合的に不純物領域を形成する。このとき、nチャネル型TFTが形成される領域はレジストマスク6033で被覆しておく。そして、ジボラン(B2H6)を用いたイオンドープ法で不純物領域6034を形成した。この領域のボロン(B)濃度は3×1020〜3×1021atoms/cm3となるようにする。本明細書中では、ここで形成された不純物領域6034に含まれるp型を付与する不純物元素の濃度を(p+)と表す。(図8(A))
【0135】
次に、nチャネル型TFTにおいて、ソース領域またはドレイン領域として機能する不純物領域の形成を行った。レジストのマスク6035〜6037を形成し、n型を付与する不純物元素が添加されて不純物領域6038〜6042を形成した。これは、フォスフィン(PH3)を用いたイオンドープ法で行い、この領域のリン(P)濃度を1×1020〜1×1021atoms/cm3とした。本明細書中では、ここで形成された不純物領域6038〜6042に含まれるn型を付与する不純物元素の濃度を(n+)と表す。(図8(B))
【0136】
不純物領域6038〜6042には、既に前工程で添加されたリン(P)またはボロン(B)が含まれているが、それに比して十分に高い濃度でリン(P)が添加されるので、前工程で添加されたリン(P)またはボロン(B)の影響は考えなくても良い。また、不純物領域6038に添加されたリン(P)濃度は図8(A)で添加されたボロン(B)濃度の1/2〜1/3なのでp型の導電性が確保され、TFTの特性に何ら影響を与えることはなかった。
【0137】
そして、画素部のnチャネル型TFTのLDD領域を形成するためのn型を付与する不純物添加の工程を行った。ここではゲート電極6031をマスクとして自己整合的にn型を付与する不純物元素をイオンドープ法で添加した。添加するリン(P)の濃度は1×1016〜5×1018atoms/cm3であり、図7(A)および図8(A)と図8(B)で添加する不純物元素の濃度よりも低濃度で添加することで、実質的には不純物領域6043、6044のみが形成される。本明細書中では、この不純物領域6043、6044に含まれるn型を付与する不純物元素の濃度を(n--)と表す。(図8(C))
【0138】
その後、それぞれの濃度で添加されたn型またはp型を付与する不純物元素を活性化するために熱処理工程を行う。この工程はファーネスアニール法、レーザーアニール法、またはラピッドサーマルアニール法(RTA法)で行うことができる。ここではファーネスアニール法で活性化工程を行った。熱処理は酸素濃度が1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下の窒素雰囲気中で400〜800℃、代表的には500〜600℃で行うものであり、本実施例では550℃で4時間の熱処理を行った。また、基板6001に石英基板のような耐熱性を有するものを使用した場合には、800℃で1時間の熱処理としても良く、不純物元素の活性化と、該不純物元素が添加された不純物領域とチャネル形成領域との接合を良好に形成することができた。
【0139】
この熱処理において、ゲート電極6028〜6031と容量配線6032を形成する金属膜6028b〜6032bは、表面から5〜80nmの厚さで導電層(C)6028c〜6032cが形成される。例えば、導電層(B)6028b〜6032bがタングステン(W)の場合には窒化タングステン(WN)が形成され、タンタル(Ta)の場合には窒化タンタル(TaN)を形成することができる。本願発明では、シリコン(Si)膜とWN膜とW膜とを積層したもの、W膜とSiを有するW膜とを積層したもの、W膜とSiを有するW膜とSiとを積層したもの、Moを有するWの膜、またはMoを有するTaの膜を用いてゲート電極としても良い。また、導電層(C)6028c〜6032cは、窒素またはアンモニアなどを用いた窒素を含むプラズマ雰囲気にゲート電極6028〜6031を晒しても同様に形成することができる。さらに、3〜100%の水素を含む雰囲気中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を行い、島状半導体層を水素化する工程を行った。この工程は熱的に励起された水素により半導体層のダングリングボンドを終端する工程である。水素化の他の手段として、プラズマ水素化(プラズマにより励起された水素、プラズマ化した水素を用いる)を行っても良い。
【0140】
島状半導体層が、非晶質シリコン膜から触媒元素を用いる結晶化の方法で作製された場合、島状半導体層中には微量の触媒元素が残留した。勿論、そのような状態でもTFTを完成させることが可能であるが、残留する触媒元素を少なくともチャネル形成領域から除去する方がより好ましかった。この触媒元素を除去する手段の一つにリン(P)によるゲッタリング作用を利用する手段があった。ゲッタリングに必要なリン(P)の濃度は図8(B)で形成した不純物領域(n+)と同程度であり、ここで実施される活性化工程の熱処理により、nチャネル型TFTおよびpチャネル型TFTのチャネル形成領域から触媒元素をゲッタリングをすることができた。(図8(D))
【0141】
活性化および水素化の工程が終了したら、ゲート配線とする第2の導電膜を形成する。この第2の導電膜は低抵抗材料であるアルミニウム(Al)や銅(Cu)を主成分とする導電層(D)と、にチタン(Ti)やタンタル(Ta)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)から成る導電層(E)とで形成すると良い。本実施例では、チタン(Ti)を0.1〜2重量%含むアルミニウム(Al)膜を導電層(D)6045とし、チタン(Ti)膜を導電層(E)6046として形成した。導電層(D)6045は200〜400nm(好ましくは250〜350nm)とすれば良く、導電層(E)6046は50〜200(好ましくは100〜150nm)で形成すれば良い。(図9(A))
【0142】
そして、ゲート電極に接続するゲート配線を形成するために導電層(E)6046と導電層(D)6045とをエッチング処理して、ゲート配線6047、6048と容量配線6049を形成した。エッチング処理は最初にSiCl4とCl2とBCl3との混合ガスを用いたドライエッチング法で導電層(E)の表面から導電層(D)の途中まで除去し、その後リン酸系のエッチング溶液によるウエットエッチングで導電層(D)を除去することにより、下地との選択加工性を保ってゲート配線を形成することができた。
【0143】
第1の層間絶縁膜6050は500〜1500nmの厚さで酸化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜で形成され、その後、それぞれの島状半導体層に形成されたソース領域またはドレイン領域に達するコンタクトホールを形成し、ソース配線6051〜6054と、ドレイン配線6055〜6058を形成する。図示していないが、本実施例ではこの電極を、Ti膜を100nm、Tiを含むアルミニウム膜300nm、Ti膜150nmをスパッタ法で連続して形成した3層構造の積層膜とした。
【0144】
次に、パッシベーション膜6059として、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、または窒化酸化シリコン膜を50〜500nm(代表的には100〜300nm)の厚さで形成する。この状態で水素化処理を行うとTFTの特性向上に対して好ましい結果が得られた。例えば、3〜100%の水素を含む雰囲気中で、300〜450℃で1〜12時間の熱処理を行うと良く、あるいはプラズマ水素化法を用いても同様の効果が得られた。なお、ここで後に画素電極とドレイン配線を接続するためのコンタクトホールを形成する位置において、パッシベーション膜6059に開口部を形成しておいても良い。(図9(C))
【0145】
その後、有機樹脂からなる第2の層間絶縁膜6060を1.0〜1.5μmの厚さに形成する。有機樹脂としては、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、BCB(ベンゾシクロブテン)等を使用することができる。ここでは、基板に塗布後、熱重合するタイプのポリイミドを用い、300℃で焼成して形成した。そして、第2の層間絶縁膜6060にドレイン配線6058に達するコンタクトホールを形成し、画素電極6061、6062を形成する。画素電極は、透過型液晶表示装置とする場合には透明導電膜を用いれば良く、反射型の液晶表示装置とする場合には金属膜を用いれば良い。本実施例では透過型の液晶表示装置とするために、酸化インジウム・スズ(ITO)膜を100nmの厚さにスパッタ法で形成した。(図10)
【0146】
こうして同一基板上に、駆動回路のTFTと画素部の画素TFTとを有した基板を完成させることができた。駆動回路にはpチャネル型TFT6101、第1のnチャネル型TFT6102、第2のnチャネル型TFT6103、画素部には画素TFT6104、保持容量6105が形成した。本明細書では便宜上このような基板をアクティブマトリクス基板と呼ぶ。
【0147】
駆動回路のpチャネル型TFT6101には、島状半導体層6004にチャネル形成領域6106、ソース領域6107a、6107b、ドレイン領域6108a,6108bを有している。第1のnチャネル型TFT6102には、島状半導体層6005にチャネル形成領域6109、ゲート電極6029と重なるLDD領域6110(以降、このようなLDD領域をLovと記す)、ソース領域6111、ドレイン領域6112を有している。このLov領域のチャネル長方向の長さは0.5〜3.0μm、好ましくは1.0〜1.5μmとした。第2のnチャネル型TFT6103には、島状半導体層6006にチャネル形成領域6113、LDD領域6114,6115、ソース領域6116、ドレイン領域6117を有している。このLDD領域はLov領域とゲート電極6030と重ならないLDD領域(以降、このようなLDD領域をLoffと記す)とが形成され、このLoff領域のチャネル長方向の長さは0.3〜2.0μm、好ましくは0.5〜1.5μmである。画素TFT6104には、島状半導体層6007にチャネル形成領域6118、6119、Loff領域6120〜6123、ソースまたはドレイン領域6124〜6126を有している。Loff領域のチャネル長方向の長さは0.5〜3.0μm、好ましくは1.5〜2.5μmである。さらに、容量配線6032、6049と、ゲート絶縁膜と同じ材料から成る絶縁膜と、画素TFT6104のドレイン領域6126に接続し、n型を付与する不純物元素が添加された半導体層6127とから保持容量6105が形成されている。図10では画素TFT6104をダブルゲート構造としたが、シングルゲート構造でも良いし、複数のゲート電極を設けたマルチゲート構造としても差し支えない。
【0148】
以上の様に本実施例では、画素TFTおよび駆動回路が要求する仕様に応じて各回路を構成するTFTの構造を最適化し、半導体表示装置の動作性能と信頼性を向上させることを可能とすることができる。さらにゲート電極を耐熱性を有する導電性材料で形成することによりLDD領域やソース領域およびドレイン領域の活性化を容易とし、ゲート配線を低抵抗材料で形成することにより、配線抵抗を十分低減できる。従って、画素部のサイズ(画面サイズ)が4インチクラス以上の半導体表示装置にも適用することができる。
【0149】
なお、本実施例においては透過型の液晶パネルについて説明した。しかし、本願発明はこれに限定されるわけではなく、反射型の液晶パネルにも用いることができる。
【0150】
(実施例3)
本願発明は様々な半導体表示装置(アクティブマトリクス型液晶ディスプレイ)に用いることができる。即ち、それら半導体表示装置を表示媒体として組み込んだ電子機器全てに本願発明を実施できる。
【0151】
その様な電子機器としては、ビデオカメラ、デジタルカメラ、プロジェクター(リア型またはフロント型)、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル型ディスプレイ)、ゲーム機、カーナビゲーション、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話または電子書籍等)などが挙げられる。それらの一例を図11、図12及び図13に示す。
【0152】
図11(A)はディスプレイであり、筐体2001、支持台2002、表示部2003等を含む。本願発明は表示部2003やその他の信号制御回路に適用することができる。
【0153】
図11(B)はビデオカメラであり、本体2101、表示部2102、音声入力部2103、操作スイッチ2104、バッテリー2105、受像部2106で構成される。本願発明を表示部2102、音声入力部2103やその他の信号制御回路に適用することができる。
【0154】
図11(C)は頭部取り付け型のディスプレイの一部(右片側)であり、本体2201、信号ケーブル2202、頭部固定バンド2203、表示部2204、光学系2205、表示装置2206等を含む。本願発明は表示装置2205やその他の信号制御回路に適用できる。
【0155】
図11(D)はプログラムを記録した記録媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであり、本体2301、表示部2302、スピーカ部2303、記録媒体2304、操作スイッチ2305で構成される。なお、この装置は記録媒体としてDVD(Digital Versatile Disc)、CD等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネットを行うことができる。本願発明は表示部2302やその他の信号制御回路に適用することができる。
【0156】
図11(E)はパーソナルコンピュータであり、本体2401、映像入力部2402、表示部2403、キーボード2404で構成される。本願発明を映像入力部2402、表示部2403やその他の信号制御回路に適用することができる。
【0157】
図11(F)はゴーグル型ディスプレイであり、本体2501、表示部2502、アーム部2503で構成される。本願発明は表示部2502やその他の信号制御回路に適用することができる。
【0158】
図12(A)はフロント型プロジェクターであり、光源光学系及び表示装置7601、スクリーン7602で構成される。本願発明は表示装置に適用することができる。
【0159】
図12(B)はリア型プロジェクターであり、本体7701、光源光学系及び表示装置7702、ミラー7703、ミラー7704、スクリーン7705で構成される。本願発明は表示装置に適用することができる。
【0160】
なお、図12(C)は、図12(A)及び図12(B)中における光源光学系及び表示装置7601、7702の構造の一例を示した図である。光源光学系及び表示装置7601、7702は、光源光学系7801、ミラー7802、7804〜7806、ダイクロイックミラー7803、光学系7807、表示装置7808、位相差板7809、投射光学系7810で構成される。投射光学系7810は、投射レンズを備えた複数の光学レンズで構成される。この構成は、表示装置7808を三つ使用しているため三板式と呼ばれている。また、図12(C)中において矢印で示した光路に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィルムや、位相差を調節するためのフィルム、IRフィルム等を設けてもよい。
【0161】
また、図12(D)は、図12(C)中における光源光学系7801の構造の一例を示した図である。本実施例では、光源光学系7801は、リフレクター7811、光源7812、レンズアレイ7813、7814、偏光変換素子7815、集光レンズ7816で構成される。なお、図12(D)に示した光源光学系は一例であってこの構成に限定されない。例えば、光源光学系に実施者が適宜、光学レンズや、偏光機能を有するフィルムや、位相差を調節するフィルム、IRフィルム等を設けてもよい。
【0162】
図12(C)は三板式の例を示したが、図13(A)は単板式の一例を示した図である。図13(A)に示した光源光学系及び表示装置は、光源光学系7901、表示装置7902、投射光学系7903、位相差板7904で構成される。投射光学系7903は、投射レンズを備えた複数の光学レンズで構成される。図13(A)に示した光源光学系及び表示装置は図12(A)及び図12(B)中における光源光学系及び表示装置7601、7702に適用できる。また、光源光学系7901は図12(D)に示した光源光学系を用いればよい。なお、表示装置7902にはカラーフィルター(図示しない)が設けられており、表示映像をカラー化している。
【0163】
また、図13(B)に示した光源光学系及び表示装置は、図13(A)の応用例であり、カラーフィルターを設ける代わりに、RGBの回転カラーフィルター円板7905を用いて表示映像をカラー化している。図13(B)に示した光源光学系及び表示装置は図12(A)及び図12(B)中における光源光学系及び表示装置7601、7702に適用できる。
【0164】
また、図13(C)に示した光源光学系及び表示装置は、カラーフィルターレス単板式と呼ばれている。この方式は、表示装置7916にマイクロレンズアレイ7915を設け、ダイクロイックミラー(緑)7912、ダイクロイックミラー(赤)7913、ダイクロイックミラー(青)7914を用いて表示映像をカラー化している。投射光学系7917は、投射レンズを備えた複数の光学レンズで構成される。図13(C)に示した光源光学系及び表示装置は図12(A)及び図12(B)中における光源光学系及び表示装置7601、7702に適用できる。また、光源光学系7911としては、光源の他に結合レンズ、コリメータレンズを用いた光学系を用いればよい。
【0165】
以上の様に、本願発明の適用範囲は極めて広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。また、本実施例の電子機器は実施例1、2、4のどのような組み合わせからなる構成を用いても実現することができる。
【0166】
(実施例4)
上述の本願発明のアクティブマトリクス型液晶表示装置にはネマチック液晶以外にも様々な液晶を用いることが可能である。例えば、1998, SID, "Characteristics and Driving Scheme of Polymer-Stabilized Monostable FLCD Exhibiting Fast Response Time and High Contrast Ratio with Gray-Scale Capability" by H. Furue et al.や、1997, SID DIGEST, 841, "A Full-Color Thresholdless Antiferroelectric LCD Exhibiting Wide Viewing Angle with Fast Response Time" by T. Yoshida et al.や、1996, J. Mater. Chem. 6(4), 671-673, "Thresholdless antiferroelectricity in liquid crystals and its application to displays" by S. Inui et al.や、米国特許第5594569 号に開示された液晶を用いることが可能である。
【0167】
等方相−コレステリック相−カイラルスメクティックC相転移系列を示す強誘電性液晶(FLC)を用い、DC電圧を印加しながらコレステリック相−カイラルスメクティックC相転移をさせ、かつコーンエッジをほぼラビング方向に一致させた単安定FLCの電気光学特性を図14に示す。図14に示すような強誘電性液晶による表示モードは「Half−V字スイッチングモード」と呼ばれている。図14に示すグラフの縦軸は透過率(任意単位)、横軸は印加電圧である。「Half−V字スイッチングモード」については、寺田らの”Half−V字スイッチングモードFLCD”、第46回応用物理学関係連合講演会講演予稿集、1999年3月、第1316頁、および吉原らの”強誘電性液晶による時分割フルカラーLCD”、液晶第3巻第3号第190頁に詳しい。
【0168】
図14に示されるように、このような強誘電性混合液晶を用いると、低電圧駆動かつ階調表示が可能となることがわかる。本願発明のアクティブマトリクス型液晶表示装置には、このような電気光学特性を示す強誘電性液晶も用いることができる。
【0169】
また、ある温度域において反強誘電相を示す液晶を反強誘電性液晶(AFLC)という。反強誘電性液晶を有する混合液晶には、電場に対して透過率が連続的に変化する電気光学応答特性を示す、無しきい値反強誘電性混合液晶と呼ばれるものがある。この無しきい値反強誘電性混合液晶は、いわゆるV字型の電気光学応答特性を示すものがあり、その駆動電圧が約±2.5V程度(セル厚約1μm〜2μm)のものも見出されている。
【0170】
また、一般に、無しきい値反強誘電性混合液晶は自発分極が大きく、液晶自体の誘電率が高い。このため、無しきい値反強誘電性混合液晶をアクティブマトリクス型液晶表示装置に用いる場合には、画素に比較的大きな保持容量が必要となってくる。よって、自発分極が小さな無しきい値反強誘電性混合液晶を用いるのが好ましい。
【0171】
なお、このような無しきい値反強誘電性混合液晶を本願発明のアクティブマトリクス型液晶表示装置に用いることによって低電圧駆動が実現されるので、低消費電力化が実現される。
【0172】
【発明の効果】
本願発明は上記構成によって、交流化駆動を行う際に、駆動回路の周波数を抑えつつ、観察者に視認されていた画面上のチラツキ、縦縞及び横縞を防止することが可能になる。そしてなおかつ交流化駆動によって液晶の劣化を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の上面図、及び画素の配置を示す図。
【図2】 本願発明のフレーム反転駆動のタイミングチャート図。
【図3】 本願発明のフレーム反転駆動における画素の極性パターンを示す図。
【図4】 本願発明のソースライン反転駆動のタイミングチャート図。
【図5】 本願発明のソースライン反転駆動における画素の極性パターンを示す図。
【図6】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の作製行程を示す図。
【図7】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の作製行程を示す図。
【図8】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の作製行程を示す図。
【図9】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の作製行程を示す図。
【図10】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の作製行程を示す図。
【図11】 本願発明を適用した電子機器の図。
【図12】 本願発明を適用したプロジェクターの図。
【図13】 本願発明を適用したプロジェクターの図。
【図14】 無しきい値反強誘電性混合液晶の印加電圧に対する光透過率の特性を示す図。
【図15】 アクティブマトリクス型液晶表示装置の上面図、及び画素の配置を示す図。
【図16】 交流化駆動における極性パターンを示す図。
【図17】 従来のフレーム反転駆動のタイミングチャート図。
【符号の説明】
101 ソース信号線駆動回路
102 ゲート信号線駆動回路
103 画素部
104 画素
105 画素TFT
106 画素電極
Claims (5)
- 複数の画素TFT及び複数の画素電極を含む複数の画素と、対向電極と、前記複数の画素電極と前記対向電極の間に設けられた液晶とを有する半導体表示装置の駆動方法において、
前記複数の画素TFTを介して、前記複数の画素電極に映像信号が入力されており、
前記複数の画素電極に入力される映像信号は、1フレーム期間ごとに前記対向電極の電位を基準として極性が反転しており、
1フレーム期間ごとにフレーム期間の長さがランダムに異なっていることを特徴とする半導体表示装置の駆動方法。 - 複数の画素TFT及び複数の画素電極を含む複数の画素と、複数のソース信号線と、複数のゲート信号線と、対向電極と、前記複数の画素電極と前記対向電極の間に設けられた液晶とを有する半導体表示装置の駆動方法において、
前記複数のゲート信号線に入力される選択信号によって、前記複数の画素TFTのスイッチングが制御され、
前記複数のソース信号線に入力される映像信号は、前記複数の画素TFTを介して、
前記複数の画素電極に入力され、
前記複数の画素電極に入力される映像信号は、1フレーム期間ごとに前記対向電極の電位を基準として極性が反転しており、
1フレーム期間ごとにフレーム期間の長さがランダムに異なっていることを特徴とする半導体表示装置の駆動方法。 - 複数の画素TFT及び複数の画素電極を含む複数の画素と、複数のソース信号線と、複数のゲート信号線と、対向電極と、前記複数の画素電極と前記対向電極の間に設けられた液晶とを有する半導体表示装置の駆動方法において、
前記複数のゲート信号線に入力される選択信号によって、前記複数の画素TFTのスイッチングが制御され、
前記複数のソース信号線に入力される映像信号は、前記複数の画素TFTを介して前記複数の画素電極に入力され、
前記複数のソース信号線のそれぞれに入力される映像信号の極性は、1フレーム期間中、前記対向電極の電位を基準として常に同じ極性を有しており、
前記複数のソース信号線のうち隣接しているソース信号線に入力される映像信号の極性は、前記対向電極の電位を基準として互いに反転しており、
前記複数のソース信号線に入力される映像信号は、前記対向電極の電位を基準として、1フレーム期間ごとに極性が反転しており、
1フレーム期間ごとにフレーム期間の長さがランダムに異なっていることを特徴とする半導体表示装置の駆動方法。 - 複数の画素TFT及び複数の画素電極を含む複数の画素と、複数のソース信号線と、複数のゲート信号線と、対向電極と、前記複数の画素電極と前記対向電極の間に設けられた液晶とを有する半導体表示装置の駆動方法において、
前記複数のゲート信号線に入力される選択信号によって、前記複数の画素TFTのスイッチングが制御され、
前記複数のソース信号線に入力される映像信号は、前記複数の画素TFTを介して前記複数の画素電極に入力され、
前記複数のソース信号線に入力される全ての映像信号の極性は、1ライン期間中、前記対向電極の電位を基準として同じ極性を有しており、
隣接しているライン期間において、前記複数のソース信号線に入力される映像信号の極性は、前記対向電極の電位を基準として互いに反転しており、
前記複数のソース信号線に入力される映像信号は、前記対向電極の電位を基準として、1フレーム期間ごとに極性が反転しており、
1フレーム期間ごとにフレーム期間の長さがランダムに異なっていることを特徴とする半導体表示装置の駆動方法。 - 複数の画素TFT及び複数の画素電極を含む複数の画素と、複数のソース信号線と、複数のゲート信号線と、対向電極と、前記複数の画素電極と前記対向電極の間に設けられた液晶とを有する半導体表示装置の駆動方法において、
前記複数のゲート信号線に入力される選択信号によって、前記複数の画素TFTのスイッチングが制御され、
前記複数のソース信号線に入力される映像信号は、前記複数の画素TFTを介して前記複数の画素電極に入力され、
1フレーム期間中において、前記複数の画素電極に入力される全ての映像信号は、前記対向電極の電位を基準として常に同じ極性を有しており、
前記複数の画素電極に入力される映像信号は、前記対向電極の電位を基準として、1フレーム期間ごとに極性が反転しており、
1フレーム期間ごとにフレーム期間の長さがランダムに異なっていることを特徴とする半導体表示装置の駆動方法。
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