JP4457638B2 - 自動変速機のセレクトアシスト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機を備えた車両において、ドライバのセレクトレバー操作力を補助する自動変速機のセレクトアシスト装置の技術分野に属する。
従来、自動変速機のセレクトレバーは、ロッドやケーブル等の操作力伝達手段を介して自動変速機のマニュアルバルブと機械的に連結されている。セレクトレバーに入力されるドライバの操作力は、操作力伝達手段を介してマニュアルバルブに伝達され、操作量に応じてレンジ位置が切り換えられる(例えば、特許文献1参照)。
一方、セレクトレバーとマニュアルバルブとが電気的に接続された、いわゆるシフトバイワイヤ技術を用いたものが知られている。この従来技術は、マニュアルバルブを作動するアクチュエータを設け、セレクトレバーの回動操作を電気信号に変化してアクチュエータを駆動することにより、レンジ位置を切り換えるものである(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−323559号公報 特開2003−97694号公報
セレクトレバーの操作時には、操作力伝達手段のフリクション、ディテントの抵抗等、機械的な操作反力が発生するため、大きな操作力が要求される。よって、ドライバの必要操作力を小さくするために、セレクトレバーの長さを十分な梃子力が得られる長さに設定する必要がある。
したがって、上記従来技術のうち前者にあっては、セレクトレバーの長さに起因して形状が大きくなるため、設置場所に制約が多く、車室内におけるレイアウト自由度が低いという問題があった。
一方、後者では、アクチュエータの採用によってセレクトレバーを短く設計でき、前者と比較してレイアウト自由度は高くなる。ところが、セレクトレバーとマニュアルバルブとが機械的に連結していないため、フェール時にレンジ切り換えが不能となる。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、セレクトレバーとレンジ位置切り換え装置の機械的連結によりフェール時のレンジ切り換えを可能としつつ、セレクトレバーの小型化によるレイアウト自由度の拡大を図ることができ、しかも要求に応じたセレクトレバー操作力特性を得ることができる自動変速機のセレクトアシスト装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明請求項1に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置では、自動変速機のレンジ切り換え装置と連結されたセレクトレバーへの入力操作力を検出する入力操作力検出手段と、前記セレクトレバーにドライバの操作力を補助するアシスト力を出力するアシストアクチュエータと、検出された入力操作力に応じて操作開始を判定する操作開始判定部と、前記セレクトレバーのストローク角度を検出する操作位置検出手段と、前記操作位置検出手段により検出されたストローク角度より現在位置を判定する現在位置判定部と、前記入力操作力検出手段と前記操作位置検出手段とにより検出された入力操作力とストローク角度とにより操作方向判定を行う操作方向判定部と、前記現在位置と前記操作方向により目標の停止レンジ位置を判定する次レンジ目標位置判定部と、前記操作開始判定部により操作開始と判定された場合、前記次レンジ目標位置判定部により判定された目標の停止レンジ位置と前記現在位置判定部により判定された現在位置との偏差に基づいて、前記セレクトレバーのストローク角度に対するドライバの操作力があらかじめ設定された特性となるような目標アシスト力を設定する目標アシスト力設定部と、前記目標アシスト力設定部により設定された目標アシスト力に基づいて、前記アシストアクチュエータを駆動する出力制御部と、を設けことを特徴とする。

請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、前記操作開始判定部が、前記操作位置検出手段で検出する微小時間あたりの変化量により操作開始を判定する、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、前記操作開始判定部が、前記入力操作力検出手段で検出する入力操作力により操作開始を判定する、ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、前記操作方向判定部が、前記操作位置検出手段で検出する微小時間あたりの変化量により操作方向を判定する、ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、前記操作方向判定部が、前記入力操作力検出手段で検出する入力操作力により操作方向を判定する、ことを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、セレクトレバーとレンジ位置切り換え装置の機械的連結を保持しつつ、ドライバのレバー操作力をアシストアクチュエータで補助することにより、フェール時のレンジ切り換えを可能としつつ、セレクトレバーの小型化によるレイアウト自由度の拡大を共に達成できる。
さらに、目標のレンジ位置までを確実にアシストすることにより、目標の停止レンジ位置までの途中で停止してしまう中間停止や、目標の停止レンジ位置を越えてしまう飛び越しを防止でき、目標の停止レンジ位置にて確実にセレクトレバーの操作移動を停止できる。
また、このように確実に停止レンジ位置までを操作移動させることにより、全操作範囲において、安定した操作反力を得るようにでき、良好な操作フィーリングを安定して得ることができる。
請求項2に記載の発明では、操作が開始されたことを操作位置の変化量の大きさにより確実に判定するとともに、操作開始の判定のために別のセンサ等を設けなくて済むようにしてコストを抑制できる。
請求項3に記載の発明では、操作が開始されたことを入力される操作力の変化量の大きさにより確実に判定するとともに、操作開始の判定のために別のセンサ等を設けなくて済むようにしてコストを抑制できる。
請求項4に記載の発明では、その方向への操作位置の変化量が大きくなったことにより、操作方向を確実に判定するともに、操作方向の判定のために別のセンサ等を設けなくて済むようにしてコストを抑制できる。
請求項5に記載の発明では、その方向へ入力される操作力の変化量が大きくなったことにより、操作方向を確実に判定するともに、操作方向の判定のために別のセンサ等を設けなくて済むようにしてコストを抑制できる。
以下に、本発明の自動変速機のセレクトアシスト装置を実現する実施の形態を、実施例に基づいて説明する。
(実施例)
まず、構成を説明する。
図1は実施例の自動変速装置の構成を示す側面図、図2はアシストアクチュエータの細部構造を示す要部斜視図である。
実施例の自動変速装置は、セレクト機構部1と、コントロールケーブル8と、アシストアクチュエータ9と、コントロールケーブル18と、自動変速機19と、コントロールユニット(アシスト力制御手段)22とを主要な構成としている。
前記セレクト機構部1は、ドライバにより操作されるセレクトレバー2を有し、例えば、運転席脇のセンタクラスタ3に設けられている。セレクトレバー2の上端には、セレクト操作時にドライバが把持するためのセレクトノブ4が付設されている。セレクトレバー2は、支点軸5を中心として回動操作され、従来の一般的なセレクトレバーよりも250mm短い100mmに設定されている。
前記セレクトレバー2の下端部には、セレクトレバージョイント7を介してプッシュプル式のコントロールケーブル8が接続されている。コントロールケーブル8は、入力レバージョイント11を介してアシストアクチュエータ9の入力レバー10と回動自在に接続されている。すなわち、セレクトレバー2の回転運動が直線運動に変換され、セレクトレバー2の操作により発生した操作力が入力レバー10に伝達される。
前記入力レバー10は、回動可能に設けられた出力軸12を介して出力レバー13と連結されている。出力軸12には、ウォームギア14が設けられており、このウォームギア14は、減速機構を備えた電動モータ15のモータ出力軸16と噛み合っている。
前記出力レバー13には、出力レバージョイント17を介してプッシュプル式のコントロールケーブル18が接続されている。コントロールケーブル18は、自動変速機19の制御アーム20と接続されている。すなわち、コントロールケーブル18により出力レバー13の回転運動が直線運動に変換され、ドライバの操作力と電動モータ15の駆動力との合成力が自動変速機19の制御アーム20に伝達される。
前記出力軸12には、入力レバー10とウォームギア14との間に生じるゆがみ(ねじれ)を検出するトルクセンサ(入力操作力検出手段)21が設けられている。このトルクセンサ21により検出された操作力信号は、図外の増幅アンプにより信号増幅され、コントロールユニット22にワイヤハーネス23を介して伝達される。トルクセンサ21の検出信号により、セレクトレバー操作における操作力が推定可能となる。
前記ウォームギア14には、位置検出のための接触子24が取り付け固定されている。この接触子24がウォームギア14と一体に回動し、図示しない基板に印刷されたカーボン抵抗と電気的に接触することにより、セレクトレバー2のストローク角度に応じた電圧信号をコントロールユニット22に出力する。この接触子24とカーボン抵抗とからポテンショメータ(操作位置検出手段)25が構成されている。
このポテンショメータ25は、セレクトレバー2がPレンジ位置で停止しているときの角度を基点角度として、セレクトレバー2のストローク角度を随時検出する。
前記コントロールユニット22は、検出されたセレクトレバー2のストローク角度と、ドライバの操作力とに基づいて目標アシスト力を設定し、電動モータ15の出力デューティ比をPWM制御する。
図3に、コントロールユニット22の制御ブロック図を示す。
前記セレクト機構部1において、レンジ切り換え操作されたセレクトレバー2のストローク変化は、コントロールケーブル8を介してアシストアクチュエータ9のポテンショメータ25へ入力される。ポテンショメータ25では、セレクトレバー2の操作量に応じたストローク角度が検出され、ストローク角度信号としてコントロールユニット22へ出力される。
また、セレクトレバー2の操作力は、コントロールケーブル8を介してアシストアクチュエータ9のトルクセンサ21へ入力される。トルクセンサ21では、セレクトレバー2の操作力が検出され、操作力信号としてコントロールユニット22へ出力される。
現在位置判定ブロック(現在位置判定部に相当する)35では、ストローク角度信号に基づいて、セレクトレバー2の現在位置を判定し、判定結果を次レンジ目標位置判定ブロック37に出力する。
操作方向判定ブロック(操作方向判定部に相当する)36では、ストローク角度信号と操作力信号に基づいて、セレクトレバー2の操作方向を判定し、判定結果を次レンジ目標位置判定ブロック37に出力する。
次レンジ目標位置判定ブロック(目標位置判定部に相当する)37では、セレクトレバー2の現在位置と操作方向から目標の停止レンジの目標位置を判定し、現在位置と目標の停止レンジ位置との偏差を乗算器38に出力する。
乗算器38では、現在位置と目標の停止レンジ位置との偏差となる距離又はレンジ位置間隔にゲインを乗算して図10に示すようなアシスト特性になるようにして、モータ駆動制御ブロック39に出力する。
操作開始判定ブロック40では、ストローク角度信号と操作力信号から、セレクトレバー2の操作が開始されたかどうかを判定し、判定結果をモータ駆動制御ブロック39に出力する。
モータ駆動制御ブロック(出力制御部に相当)39は、目標アシスト力に基づいて、電動モータ15を駆動する。
次に、自動変速機19のディテントの構造について説明する。
図4は、自動変速機19のディテントの構造を示す斜視図である。
制御アーム20には回転シャフト26が設けられ、この回転シャフト26にディテントプレート27が支持されている。ディテントプレート27の上端には、カム山27aの間に5つのレンジ(P・R・N・D・L)に対応した谷部27bが形成されている。そして、この谷部27bにバネ板28の先端に形成されたディテントピン29を係合させ、選択されたレンジ位置を保持することにより、車両の振動等に起因する意図しないレンジセレクトを防止している。
すなわち、セレクトレバー2の操作力により回転シャフト26が回動し、この回動に応じてディテントプレート27がディテントピン29に対して相対移動する。このとき、ディテントピン29がカム山27aを乗り越えて隣のレンジに対応した谷部27bと係合し、係合状態がバネ板28の弾性力により保持される。この弾性力が、セレクトレバー2を操作する際の主要な負荷力となる。
なお、ディテントプレート27には、パーキングポール30の一端が回動自在に連結されている。このパーキングポール30は、セレクトレバー2をPレンジに移動させたとき、カム状プレート31を介してパーキングギア32の回転を阻止し、図外の駆動輪をロックするものである。これにより、勾配路上にPレンジで車両を駐車したとき、勾配に応じて駆動輪をロックするように車重負荷が加わり、パーキングポール30を咬む力として作用する。
次に、作用を説明する。
[セレクトレバーのアシスト制御処理]
図5は、コントロールユニット22で実行されるセレクトレバー2のアシスト制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1では、トルクセンサ21の操作力信号から操作力を読み込み、ステップS2へ移行する。
ステップS2では、ポテンショメータ25のストローク角度信号からストローク角度を読み込み、ステップS3へ移行する。
ステップS3では、ストローク角度からセレクトレバー2の現在位置を判定して、ステップS4へ移行する。
ステップS4では、セレクトレバー2のストローク角度とトルクセンサ21からの入力操作力から操作開始を判定して、ステップS5に移行する。
ステップS5では、セレクトレバー2のストローク角度とトルクセンサ21からの入力操作力から操作方向を判定して、ステップS6に移行する。
ステップS6では、セレクトレバー2の現在位置と操作方向から、次レンジ目標位置を判定して、ステップS7に移行する。
ステップS7では、次レンジ目標位置と現在位置との差から目標アシスト力を設定し、ステップS8へ移行する。
ステップS8では、目標アシスト力となるように電動モータ15の出力デューティ比を制御し、ステップS9に移行する。
ステップS9では、次レンジ目標領域50に到達したかどうかを判断し、到達したならばステップS10に移行し、到達していないならばステップS9に移行する。
ステップS10では、次レンジ目標領域50に到達した際に、さらに操作があったかどうかを判断し、さらに操作があるならばステップS1に移行し、さらなる操作がないならば処理を終了する。
[操作開始判定]
図7に示すのは、コントロールユニット22で実行される操作開始判定(図5のステップS4)の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS401では、ストローク角度信号の微小時間に対する変化量(dx/dt)の大きさが所定値(Ap)以上であるかどうかを判断し、所定値(Ap)以上であるならばステップS402に移行し、所定値に達しないならば操作は開始されていないと判定して処理を終了する。
ステップS402では、操作力信号の大きさ(T)が所定値(At)以上であるかどうかを判断し、所定値(At)以上であるならばステップS403に移行し、所定値に達しないならば操作は開始されていないと判定して処理を終了する。
ステップS403では、操作開始と判定して処理を終了する。
[操作方向判定]
図8に示すのは、コントロールユニット22で実行される操作方向判定(図5のステップS5)の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS501では、PレンジからDレンジに向かう方向のストローク角度信号の微小時間に対する変化量(dx/dt)の大きさが所定値(Ap)以上であるかどうかを判断し、所定値(Ap)以上であるならばステップS502に移行し、所定値に達しないならばステップS504に移行する。
ステップS502では、PレンジからDレンジに向かう方向の操作力信号の大きさ(T)が所定値(At)以上であるかどうかを判断し、所定値(At)以上であるならばステップS503に移行し、所定値に達しないならばステップS504に移行する。
ステップS503では、操作方向をPレンジからDレンジに向かう方向と判定して処理を終了する。
ステップS504では、DレンジからPレンジに向かう方向のストローク角度信号の微小時間に対する変化量(dx/dt)の大きさが所定値(Ap)以上であるかどうかを判断し、所定値(Ap)以上であるならばステップS505に移行し、所定値に達しないならばステップS507に移行する。
ステップS505では、DレンジからPレンジに向かう方向の操作力信号の大きさ(T)が所定値(At)以上であるかどうかを判断し、所定値(At)以上であるならばステップS506に移行し、所定値に達しないならばステップS507に移行する。
ステップS506では、操作方向をDレンジからPレンジに向かう方向と判定して処理を終了する。
ステップS507では、操作方向が未確定と判定して処理を終了する。
[自動変速機の操作反力特性]
図6は、P→Rレンジ方向におけるセレクトレバー2、正確には、ドライバの把持するセレクトノブ4に発生する操作反力を示す特性図である。この操作反力特性は、電動モータ15を駆動していない状態で、ドライバがP→Rレンジ方向にセレクトレバー2を操作したとき、アシストアクチュエータ9の出力軸12において操作反力として検出された軸トルクを、セレクトノブ4に発生する操作反力Fm[N]として換算し、ポテンショメータ25により取得されるストローク角度と対比させたものである。
この操作反力は、上述した自動変速機19のディテントで発生する負荷力に、コントロールケーブル8,18の摩擦力、電動モータ15のイナーシャ等を合成したものである。すなわち、電動モータ15によるアシスト力がない状態でレンジ切り換えを行うには、この操作反力Fm以上の手動操作力が必要となる。
図6に示すように、セレクトレバー2をP→Rレンジ方向に操作したときに発生する操作反力Fmは、各レンジ間において、初めにセレクトレバー2の操作方向と逆方向(D→Nレンジ方向)に発生し、ピーク後に向きを変えて操作方向と同一方向(P→Rレンジ方向)に発生し、レンジ切り換え位置(停止位置)付近でゼロに収束した状態となる。この特性は、ディテントピン29がディテントプレート27のカム山27aを乗り越える際に発生する負荷力に起因している。すなわち、ディテントピン29がカム山27aを乗り越えるまでは、バネ板28の付勢力により抵抗力が発生し、ディテントピン29がカム山27aを乗り越えた後は、ディテントピン29が次のカム山27aの溝に落ち込んで引き込み力(慣性力)が発生するためである。
[アシスト制御]
〈1〉操作開始の判定
本実施例では、セレクトレバー2を確定したレンジ位置から次のレンジ位置に切り換えるためにセレクトレバー2を操作し始めると、そのセレクトレバー2の操作位置が微小時間dtに対して変化する量dxが大きくなり、かつ操作力Tも大きくなる。このことは、操作開始判定ブロック40によりステップS401,S402の処理で検知され、操作開始と判定されて、アシスト制御が有効に働くこととなる。このようにdx/dtとT、つまり操作量と操作力の両方で操作開始が判定されるので、確実に操作開始が判定できる。
〈2〉現在位置・操作方向の判定
セレクトレバー2が操作開始されると、まず、現在位置判定ブロック35によるステップS3の処理によりストローク角度信号からセレクトレバー2の現在位置が判定され、かつ操作方向判定ブロック36によるステップS5の処理により操作方向が判定される。この操作方向の判定は、dx/dtとT、つまり操作量と操作力(図9参照)の両方で操作方向が判定されるので、確実に操作方向が判定できる。
〈3〉次レンジ目標位置の判定
セレクトレバー2の現在の位置と操作方向が判定されると、その操作方向への次の移動先となるレンジ位置、次レンジ目標位置が次レンジ目標位置判定ブロック37でステップS6の処理により判定される。
〈4〉モータの制御
次レンジ目標位置が判定されると、次レンジ目標位置判定ブロック37から乗算器38に現在位置の判定結果と次レンジ目標位置の判定結果の偏差を、距離又はレンジ位置間隔(n間隔)として出力し、乗算器38によって、ゲインを乗算して、その結果でモータ駆動制御ブロック39により電動モータ15を駆動してセレクトレバー2の操作をアシスト力で補助する。
本制御においては、次レンジ目標位置に近づくにつれて、図10に示すようにアシスト力が徐々に小さくなり、次レンジ目標位置でほとんどアシストしない値となるようにしている。
[確実なレンジ位置での停止作用]
本実施例におけるアシスト制御では、図10に示すように、操作直後にアシスト力最大となり、次レンジ目標位置が近づくに従ってアシスト力が小さくなるため、図6に示すディテント力によって次レンジ目標位置に近づいたセレクトレバー2を確実に次レンジ目標位置に引き込むとともに、次レンジ目標位置でアシスト力最小となり、ディテント力により確実にセレクトレバー2を次レンジ目標位置で停止させることができる。よって、セレクトレバー2が操作途中で停止してしまう中間停止や次レンジ位置を越えてしまう飛び越しなどが生じない。
[操作フィーリングの安定化作用]
本実施例のアシスト制御上、アシスト力を決めるのは、現在位置と次レンジ目標位置のみであり、他の要因に左右されないため、アシスト力は定常化したものとなり、これにより操作フィーリングは安定したものとなる。
さらに、本実施例では、図10の次レンジ目標領域50にセレクトレバー2の操作位置が移動してきた際に、さらに操作があると、ステップS9,ステップS10の処理でアシストが行われる。よって、各レンジ間での操作フィーリングは安定したものとなる。
[コストの抑制作用]
本実施例では、トルクセンサ21から検出する入力操作力は、操作開始判定、操作方向判定に用いるのみであり、アシスト力の決定には用いていないので、高い精度を要求されない。よって、簡素化した構造のトルクセンサでよいため、コストが抑制される。
次に効果を説明する。
本実施の形態の自動変速機のセレクトアシスト装置にあっては、次に列挙する効果を得ることができる。
(1)セレクトレバー2は従来のセレクトレバーよりも車室内空間への突出量が150mm程度少なく、さらに、セレクトレバー2と制御アーム20はコントロールケーブル8,18を介して連結されているため、従来品よりも車室内レイアウトの自由度が大きく、インストルメントパネル等、車室内の任意箇所にセレクトレバー2を設定できる。
また、セレクトレバー2と制御アーム20がコントロールケーブル8,18によって機械的に連結されているため、アシストアクチュエータ9やコントロールユニット22がフェールした場合でも、ドライバは手動でレンジ位置を切り換えることができる。
次レンジ目標位置判定ブロック37と乗算器38により調整されるアシスト力は操作開始判定直後を最大値とし、次レンジの停止位置にセレクトレバー2が来たとき最小値となるため、目標の停止レンジ位置までを確実にアシストし、目標の停止レンジ位置までの途中で停止してしまう中間停止や、目標の停止レンジ位置を越えてしまう飛び越しを防止でき、目標の停止レンジ位置にて確実にセレクトレバーの操作移動を停止でき、全操作範囲において、安定した操作反力を得るようにでき、良好な操作フィーリングを安定して得ることができる。
(2)操作開始判定ブロック40が、ポテンショメータ25で検出する微小時間あたりの変化量により操作開始を判定するため、操作が開始されたことを操作位置の変化量の大きさにより確実に判定するとともに、操作開始の判定のために別のセンサ等を設けなくて済むようにしてコストを抑制できる。
(3)操作開始判定ブロック40が、トルクセンサ21で検出する入力操作力により操作開始を判定するため、操作が開始されたことを入力される操作力の変化量の大きさにより確実に判定するとともに、操作開始の判定のために別のセンサ等を設けなくて済むようにしてコストを抑制できる。
(4)操作方向判定ブロック36が、ポテンショメータ25で検出する微小時間あたりの変化量により操作方向を判定するため、その方向への操作位置の変化量が大きくなったことにより、操作方向を確実に判定するともに、操作方向の判定のために別のセンサ等を設けなくて済むようにしてコストを抑制できる。
(5)操作方向判定ブロック36が、トルクセンサ21で検出する入力操作力により操作方向を判定するため、その方向へ入力される操作力の変化量が大きくなったことにより、操作方向を確実に判定するともに、操作方向の判定のために別のセンサ等を設けなくて済むようにしてコストを抑制できる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、実施例では、セレクトレバー2の入力操作力を検出する入力操作力検出手段としてトルクセンサ21を用いたが、電動モータ15への供給電流値や電動モータ15の回転数等から入力操作力を推定する構成としてもよい。
実施例では、セレクトレバー2と自動変速機19の制御アーム20をコントロールケーブル8,18で連結する構成を示したが、セレクトレバー2の操作力を制御アーム20に伝える操作力伝達手段は任意であり、ロッドやリンケージを用いた構成としてもよい。
セレクトレバー2の形状や大きさは任意であり、指先で操作可能なスイッチ形状としてもよい。
実施例では、図10に示すような操作特性にしているが、操作開始直後に最大となり停止レンジ位置で最小となれば、別の操作特性になるようにしてもよく、ディテント力特性や操作フィーリングから決めればよい。
実施例の自動変速機の構成を示す側面図である。 アシストアクチュエータの細部構造を示す要部斜視図である。 コントロールユニットの制御ブロック図である。 自動変速機のディテントの構造を示す斜視図である。 コントロールユニットで実行されるセレクトレバーのアシスト制御処理の流れを示すフローチャートである。 P→Rレンジ方向においてセレクトレバーに発生する操作反力を示す特性図である。 コントロールユニットで実行される操作開始判定処理の流れを示すフローチャートである。 コントロールユニットで実行される操作方向判定処理の流れを示すフローチャートである。 操作開始トルクと操作方向により次レンジ目標位置を決定するデータを示す説明図である。 P→Rレンジ方向においてモータがアシストするトルクを示す特性図である。
符号の説明
1 セレクト機構部
2 セレクトレバー
3 センタクラスタ
4 セレクトノブ
5 支点軸
7 セレクトレバージョイント
8 コントロールケーブル
9 アシストアクチュエータ
10 入力レバー
11 入力レバージョイント
12 出力軸
13 出力レバー
14 ウォームギア
15 電動モータ
16 モータ出力軸
17 出力レバージョイント
18 コントロールケーブル
19 自動変速機
20 制御アーム
21 トルクセンサ
22 コントロールユニット
23 ワイヤハーネス
24 接触子
25 ポテンショメータ
26 回転シャフト
27 ディテントプレート
27a カム山
27b 谷部
28 バネ板
29 ディテントピン
30 パーキングポール
31 カム状プレート
32 パーキングギア
35 現在位置判定ブロック
36 操作方向判定ブロック
37 次レンジ目標位置判定ブロック
38 乗算器
39 モータ駆動制御ブロック
40 操作開始判定ブロック
50 次レンジ目標領域

Claims (5)

  1. 自動変速機のレンジ切り換え装置と連結されたセレクトレバーへの入力操作力を検出する入力操作力検出手段と、
    前記セレクトレバーにドライバの操作力を補助するアシスト力を出力するアシストアクチュエータと、
    検出された入力操作力に応じて操作開始を判定する操作開始判定部と、
    前記セレクトレバーのストローク角度を検出する操作位置検出手段と、
    前記操作位置検出手段により検出されたストローク角度より現在位置を判定する現在位置判定部と、
    前記入力操作力検出手段と前記操作位置検出手段とにより検出された入力操作力とストローク角度とにより操作方向判定を行う操作方向判定部と、
    前記現在位置と前記操作方向により目標の停止レンジ位置を判定する次レンジ目標位置判定部と、
    前記操作開始判定部により操作開始と判定された場合、前記次レンジ目標位置判定部により判定された目標の停止レンジ位置と前記現在位置判定部により判定された現在位置との偏差に基づいて、前記セレクトレバーのストローク角度に対するドライバの操作力があらかじめ設定された特性となるような目標アシスト力を設定する目標アシスト力設定部と、
    前記目標アシスト力設定部により設定された目標アシスト力に基づいて、前記アシストアクチュエータを駆動する出力制御部と、
    を設けことを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
  2. 請求項1に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、
    前記操作開始判定部が、
    前記操作位置検出手段で検出する微小時間あたりの変化量により操作開始を判定する、
    ことを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、
    前記操作開始判定部が、
    前記入力操作力検出手段で検出する入力操作力により操作開始を判定する、
    ことを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、
    前記操作方向判定部が、
    前記操作位置検出手段で検出する微小時間あたりの変化量により操作方向を判定する、
    ことを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、
    前記操作方向判定部が、
    前記入力操作力検出手段で検出する入力操作力により操作方向を判定する、
    ことを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
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