JP4496785B2 - 自動変速機のセレクトアシスト装置 - Google Patents

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    • F16H2061/323Electric motors actuators or related electrical control means therefor for power assistance, i.e. servos with follow up action

Description

本発明は、自動変速機を備えた車両において、ドライバのセレクトレバー操作力を補助する自動変速機のセレクトアシスト装置の技術分野に属する。
従来、自動変速機のセレクトレバーは、ロッドやケーブル等の操作力伝達手段を介して自動変速機のマニュアルバルブと機械的に連結されている。セレクトレバーに入力されるドライバの操作力は、操作力伝達手段を介してマニュアルバルブに伝達され、操作量に応じてレンジ位置が切り換えられる(例えば、特許文献1参照)。
一方、セレクトレバーとマニュアルバルブとが電気的に接続された、いわゆるシフトバイワイヤ技術を用いたものが知られている。この従来技術は、マニュアルバルブを作動するアクチュエータを設け、セレクトレバーの回動操作を電気信号に変化してアクチュエータを駆動することにより、レンジ位置を切り換えるものである(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−323559号公報 特開2003−97694号公報
セレクトレバーの操作時には、操作力伝達手段のフリクション、ディテントの抵抗等、機械的な操作反力が発生するため、大きな操作力が要求される。よって、ドライバの必要操作力を小さくするために、セレクトレバーの長さを十分な梃子力が得られる長さに設定する必要がある。
したがって、上記従来技術のうち前者にあっては、セレクトレバーの長さに起因して形状が大きくなるため、設置場所に制約が多く、車室内におけるレイアウト自由度が低いという問題があった。
一方、後者では、アクチュエータの採用によってセレクトレバーを短く設計でき、前者と比較してレイアウト自由度は高くなる。ところが、セレクトレバーとマニュアルバルブとが機械的に連結していないため、フェール時にレンジ切り換えが不能となる。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、セレクトレバーとレンジ位置切り換え装置の機械的連結によりフェール時のレンジ切り換え操作を可能にしつつ、セレクトレバーの小型化によるレイアウト自由度の拡大を図ることができ、しかも要求に応じたセレクトレバー操作力特性を得ることができる自動変速機のセレクトアシスト装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置では、自動変速機のレンジ位置切り換え装置と連結されたセレクトレバーへのドライバの操作を検出する操作検出手段と、前記セレクトレバーの操作位置を検出する操作位置検出手段と、前記セレクトレバーにドライバの操作力を補助するアシスト力を出力するアシストアクチュエータと、検出されたドライバの操作に基づいて、アシストアクチュエータに対しアシスト力を変化させる制御指令を出力するアシスト力制御手段と、前記セレクトレバーの移動速度を算出する速度演算手段と、前記セレクトレバーのオーバーランを抑制するようアシスト力を低減するブレーキ制御手段と、を有する自動変速機のセレクトアシスト装置であって、前記セレクトレバーの操作位置から、前記自動変速機のレンジ区間を判定するレンジ区間判定手段を設け、前記ブレーキ制御手段は、前記セレクトレバーの移動速度に、前記自動変速機のレンジ区間に応じたゲインを乗算して前記アシスト力を低減するためのブレーキ制御量を設定することを特徴とする。

本発明では、セレクトレバーとレンジ位置切り換え装置の機械的連結を保持しつつ、ドライバのレバー操作力をアシストアクチュエータで補助することにより、フェール時のレンジ切り換え操作の確保と、セレクトレバーの小型化によるレイアウト自由度の拡大を共に達成できる。
さらに、ブレーキ制御手段によって、セレクトレバーの移動が行き過ぎてしまうオーバーランを防ぐことができる。
以下に、本発明の自動変速機のセレクトアシスト装置を実現する実施の形態を、実施例に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の自動変速装置の構成を示す側面図、図2はアシストアクチュエータの細部構造を示す要部斜視図である。
実施例1の自動変速装置は、セレクト機構部1と、コントロールケーブル8と、アシストアクチュエータ9と、コントロールケーブル18と、自動変速機19と、コントロールユニット(アシスト力制御手段)22とを主要な構成としている。
前記セレクト機構部1は、ドライバにより操作されるセレクトレバー2を有し、例えば、運転席脇のセンタクラスタ3に設けられている。セレクトレバー2の上端には、セレクト操作時にドライバが把持するためのセレクトノブ4が付設されている。セレクトレバー2は、支点軸5を中心として回動操作され、従来の一般的なセレクトレバーよりも250mm短い100mmに設定されている。
前記セレクトレバー2の下端部には、セレクトレバージョイント7を介してプッシュプル式のコントロールケーブル8が接続されている。コントロールケーブル8は、入力レバージョイント11を介してアシストアクチュエータ9の入力レバー10と回動自在に接続されている。すなわち、セレクトレバー2の回転運動が直線運動に変換され、セレクトレバー2の操作により発生した操作力が入力レバー10に伝達される。
前記入力レバー10は、回動可能に設けられた出力軸12を介して出力レバー13と連結されている。出力軸12には、ウォームギア14が設けられており、このウォームギア14は、減速機構を備えた電動モータ15のモータ出力軸16と噛み合っている。
前記出力レバー13には、出力レバージョイント17を介してプッシュプル式のコントロールケーブル18が接続されている。コントロールケーブル18は、自動変速機19の制御アーム20と接続されている。すなわち、コントロールケーブル18により出力レバー13の回転運動が直線運動に変換され、ドライバの操作力と電動モータ15の駆動力との合成力が自動変速機19の制御アーム20に伝達される。
前記出力軸12には、入力レバー10とウォームギア14との間に生じるゆがみ(ねじれ)を検出するトルクセンサ(操作検出手段)21が設けられている。このトルクセンサ21により検出された操作力信号は、図外の増幅アンプにより信号増幅され、コントロールユニット22にワイヤハーネス23を介して伝達される。トルクセンサ21の検出信号により、セレクトレバー操作における操作力が推定可能となる。
前記ウォームギア14には、位置検出のための接触子24が取り付け固定されている。この接触子24がウォームギア14と一体に回動し、図示しない基板に印刷されたカーボン抵抗と電気的に接触することにより、セレクトレバー2のストローク角度に応じた電圧信号をコントロールユニット22に出力する。この接触子24とカーボン抵抗とからポテンショメータ(操作位置検出手段)25が構成されている。
このポテンショメータ25は、セレクトレバー2がPレンジ位置で停止しているときの角度を基点角度として、セレクトレバー2のストローク角度を随時検出する。
前記コントロールユニット22は、検出されたセレクトレバー2のストローク角度と、ドライバの操作力とに基づいてアシスト力を設定し、電動モータ15の出力デューティ比をPWM制御する。
図3に、コントロールユニット22の制御ブロック図を示す。
前記セレクト機構部1において、レンジ切り換え操作されたセレクトレバー2のストローク変化は、コントロールケーブル8を介してアシストアクチュエータ9のポテンショメータ25へ入力される。ポテンショメータ25では、セレクトレバー2の操作量に応じたストローク角度が検出され、ストローク角度信号としてコントロールユニット22へ出力される。
また、セレクトレバー2の操作力は、コントロールケーブル8を介してアシストアクチュエータ9のトルクセンサ21へ入力される。トルクセンサ21では、セレクトレバー2の操作力が検出され、操作力信号としてコントロールユニット22へ出力される。
A/D変換器34は、入力されたポテンショメータ25からの検出信号をデジタル信号に変換する。
A/D変換器35は、入力されたトルクセンサ21からの検出信号をデジタル信号に変換する。
FB制御部36では、トルクセンサ21からの入力操作力に基づいて、入力操作力と目標操作反力の偏差に応じたアシスト力を決定し出力する。
操作速度計算部37は、図8に示すように、加算器371、乗算器372、加算器373、制御要素374で構成している。
加算器371は、入力されたポテンショメータ25からの入力値から、制御要素374の演算結果を減算して出力する。
乗算器372は、加算器371の出力に予め設定されている定数aを乗じて演算結果を出力する。
加算器373は、乗算器372の演算結果と、制御要素374の演算結果を加算して出力する。
制御要素374は、加算器373の演算結果にサンプル時間の遅れ1/qを乗じる速度算出演算を行い演算結果の出力を行う。
この出力は加算器371に行ってメジャーループを構成し、さらに加算器373に出力を行ってマイナーループを構成して、操作速度計算部37の出力結果を使用するブレーキ制御演算部38がカスケード制御を行う構成にする。
ブレーキ制御演算部38は、セレクトレバー2の操作速度に応じたブレーキ制御値を演算して出力する。
加算器39は、FB制御部36の出力からブレーキ制御演算部38の出力を減算して、演算結果をアシスト出力としてアシストアクチュエータ9に出力する。
次に、自動変速機19のディテントの構造について説明する。
図4は、自動変速機19のディテントの構造を示す斜視図である。
制御アーム20には回転シャフト26が設けられ、この回転シャフト26にディテントプレート27が支持されている。ディテントプレート27の上端には、カム山27aの間に5つのレンジ(P・R・N・D・L)に対応した谷部27bが形成されている。そして、この谷部27bにバネ板28の先端に形成されたディテントピン29を係合させ、選択されたレンジ位置を保持することにより、車両の振動等に起因する意図しないレンジセレクトを防止している。
すなわち、セレクトレバー2の操作力により回転シャフト26が回動し、この回動に応じてディテントプレート27がディテントピン29に対して相対移動する。このとき、ディテントピン29がカム山27aを乗り越えて隣のレンジに対応した谷部27bと係合し、係合状態がバネ板28の弾性力により保持される。この弾性力が、セレクトレバー2を操作する際の主要な負荷力となる。
なお、ディテントプレート27には、パーキングポール30の一端が回動自在に連結されている。このパーキングポール30は、セレクトレバー2をPレンジに移動させたとき、カム状プレート31を介してパーキングギア32の回転を阻止し、図外の駆動輪をロックするものである。これにより、勾配路上にPレンジで車両を駐車したとき、勾配に応じて駆動輪をロックするように車重負荷が加わり、パーキングポール30を咬む力として作用する。
次に、作用を説明する。
[セレクトレバーのアシスト制御処理]
図5は、コントロールユニット22で実行されるセレクトレバー2のアシスト制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1では、トルクセンサ21の操作力信号から操作力を読み込み、ステップS2へ移行する。
ステップS2では、FB制御部36により、目標となるアシスト力と入力された入力操作力の偏差に応じたアシスト力を演算し、ステップS3へ移行する。
ステップS3では、ポテンショメータ25のストローク角度信号からストローク角度を読み込み、ステップS4へ移行する。
ステップS4では、操作速度計算部37により、ポテンショメータ25のストローク角度信号からセレクトレバー2の操作速度を演算し、ステップS5へ移行する。
ステップS5では、ブレーキ制御演算部38により、セレクトレバー2の操作速度に応じたブレーキ制御量を演算し、ステップS6へ移行する。
ステップS6では、FB制御部36の演算結果からブレーキ制御演算部38の演算結果を差し引いてアシスト出力を演算し、演算結果を出力してステップS1へ移行する。
[自動変速機の操作反力特性]
図6は、P→Rレンジ方向におけるセレクトレバー2、正確には、ドライバの把持するセレクトノブ4に発生する操作反力を示す特性図である。この操作反力特性は、電動モータ15を駆動していない状態で、ドライバがP→Rレンジ方向にセレクトレバー2を操作したとき、アシストアクチュエータ9の出力軸12において操作反力として検出された軸トルクを、セレクトノブ4に発生する操作反力Fm[N]として換算し、ポテンショメータ25により取得されるストローク角度と対比させたものである。
この操作反力は、上述した自動変速機19のディテントで発生する負荷力に、コントロールケーブル8,18の摩擦力、電動モータ15のイナーシャ等を合成したものである。すなわち、電動モータ15によるアシスト力がない状態でレンジ切り換えを行うには、この操作反力Fm以上の手動操作力が必要となる。
図6に示すように、セレクトレバー2をP→Rレンジ方向に操作したときに発生する操作反力Fmは、各レンジ間において、初めにセレクトレバー2の操作方向と逆方向(D→Nレンジ方向)に発生し、ピーク後に向きを変えて操作方向と同一方向(P→Rレンジ方向)に発生し、レンジ切り換え位置(停止位置)付近でゼロに収束した状態となる。この特性は、ディテントピン29がディテントプレート27のカム山27aを乗り越える際に発生する負荷力に起因している。すなわち、ディテントピン29がカム山27aを乗り越えるまでは、バネ板28の付勢力により抵抗力が発生し、ディテントピン29がカム山27aを乗り越えた後は、ディテントピン29が次のカム山27aの溝に落ち込んで引き込み力(慣性力)が発生するためである。
[目標操作反力特性]
図7は、P→Rレンジ方向におけるセレクトレバー2の目標操作反力を示す特性図である。この目標操作反力特性は、ドライバにとって節度感のある良好な操作特性が得られる目標操作反力Ft[N]を、セレクトレバー2のストローク角度に応じて予め設定したものである。
[FB制御]
実施例1では、操作により入力される操作力が、図7に示す目標操作反力となるように、アシスト制御を行って、図6に示す操作反力が生成されるようにして急峻で大きなトルク偏差を伴うセレクトレバーのアシスト制御において、外乱抑制性を高いレベルでできるようにして、良好な操作特性を実現できる。
[オーバーランについて]
ここで、オーバーランについて説明する。実施例1のセレクトレバー2のアシスト制御では、フィードバック制御により、目標のアシスト特性が得られるよう操作力にアシスト力が加わることになる。これにより、従来よりも短いセレクトレバー2で従来と同等の操作ができるのである。
セレクトレバー2の操作には、操作力とともに、操作速度が大きな要因である。操作速度が大きい場合、セレクトレバーの機構に慣性力が付きすぎると、セレクトレバー2の操作を止めるべきレンジ停止位置をセレクトレバー2が越えてしまうオーバーランを生じてしまう。
このようなことが生じるとなると、操作を慎重に行う必要が生じるなど操作フィーリングは著しく損なわれることになる。
これに対して実施例1ではブレーキ制御演算部38を設けている。
[オーバーランの防止作用]
〈1〉操作速度が低速の場合
セレクトレバー2が低速で操作された際には、ブレーキ制御演算部38でのブレーキ制御量は小さくなる。しかしながら低速の場合にはFB制御部36によるアシスト制御が、充分なアシスト力の付与を行うとともに、慣性力が付かないことからメカディテントにより停止させるべきレンジ位置で確実に停止する。
〈2〉操作速度が高速の場合
セレクトレバー2が高速で操作された際には、その操作速度を、操作速度計算部37で計算し、操作速度に応じたブレーキ制御量をブレーキ制御演算部38で演算し、そのブレーキ制御量をFB制御部36の制御結果から減算する。このため、操作速度が大きくなるのに従ってアシスト制御量から減算されるブレーキ制御量が大きくなるので、アシスト量が減ることによりブレーキをかけて、停止させるべきシフト位置でセレクトレバー2を停止させる。
また、このブレーキ制御では、ブレーキ制御量を演算するのに用いる操作速度計算部37を図8に示す構成にすることで、カスケード制御を行うようにして、ブレーキ制御を安定化させている。
次に効果を説明する。
本実施の形態の自動変速機のセレクトアシスト装置にあっては、次に列挙する効果を得ることができる。
(1)セレクトレバー2は従来のセレクトレバーよりも車室内空間への突出量が150mm程度少なく、さらに、セレクトレバー2と制御アーム20はコントロールケーブル8,18を介して連結されているため、従来品よりも車室内レイアウトの自由度が大きく、インストルメントパネル等、車室内の任意箇所にセレクトレバー2を設定できる。
また、セレクトレバー2と制御アーム20がコントロールケーブル8,18によって機械的に連結されているため、アシストアクチュエータ9やコントロールユニット22がフェールした場合でも、ドライバは手動でレンジ位置を切り換えることができる。
さらに、セレクトレバーのオーバーランを抑制するようアシスト力を低減するブレーキ制御演算部38を設けるため、確実にオーバーランを防止することができる。
実施例2は、低速制御手段を設けた例である。
まず構成を説明する。
図9は実施例2の自動変速機のセレクトアシスト装置のコントロールユニット22の制御ブロック図である。図10は実施例2の自動変速機のセレクトアシスト装置のP→Rへのレンジ切換時のアシスト制御の状態を示す説明図である。
実施例2では、ブレーキ制御演算部40(低速制御手段に相当する)を、不感帯設定部401、加算器402、乗算器403で構成している。
不感帯設定部401は、不感帯設定値Vth(閾値速度に相当する)を保持しており、加算器402に出力する。
加算器402は、入力された操作速度から不感帯設定値Vthを差し引く演算を行い、演算結果を乗算器403に出力する。
乗算器403は、入力された操作速度にゲイン値Kdを乗算し、演算結果を加算器39に出力する。
次に作用を説明する。
図11に示すのは、コントロールユニット22で実行されるブレーキ演算処理における低速制御の処理の流れを示すフローチャート図である。
なお、この低速制御の処理は、実施例1の図5のブレーキ制御演算の処理に加えて行われるものとする。
ステップS21では、操作速度の演算結果から不感帯設定値Vthを差し引く処理を行い、ゲイン値Kdを乗算してブレーキ演算結果を演算する。
ステップS22では、ブレーキ演算結果がマイナス値になるかどうかを判断し、マイナスならばステップS23に移行し、マイナスでないならば処理を終了する。
ステップS23では、ブレーキ演算結果を0にし、処理を終了する。
[ブレーキ制御とセレクトレバーの低速操作について]
ここで、ブレーキ制御とセレクトレバーの低速操作について説明する。
自動変速機のセレクトアシスト装置において、ブレーキ制御は上記のようにシステム必須のものとなっており、セレクトレバー操作のオーバーラン防止に非常に効果があるものである。しかしながら、ブレーキ制御を行った状態で、セレクトレバーの操作が低速で行われる場合、セレクトレバーの速度計算値における量子化誤差が全体の制御量に対して占める割合が多くなり、操作フィーリングにザラザラ感を作り出してしまう。
実施例2では、これに対して低速制御を行っている。
[操作速度が低速の際の操作フィーリングの向上]
実施例2では、ステップS22,S23の処理により不感帯設定値Vthより操作速度が低い場合にブレーキ演算結果を0にする。このブレーキ演算結果を0にする操作速度領域を不感帯と呼ぶ。
セレクトレバー2の操作速度が低く、不感帯設定値Vthより小さい場合にはブレーキ制御が行われないので、ブレーキ制御の量子化誤差の影響が操作フィーリングに出ることがない。
よって、操作フィーリング上、ザラザラ感をドライバが感じることがなくなる。
実施例2の自動変速機のセレクトアシスト装置では、上記(1)の効果に加えて次の効果を有する。
(2)セレクトレバー2の移動速度を算出する操作速度計算部37と、セレクトレバー2の移動速度が不感帯設定値Vthより低速である際に、ブレーキ制御を排除する不感帯設定部401、加算器402、乗算器403でブレーキ制御演算部40を構成したため、不感帯未満の低速操作時にはブレーキ制御が行われなくなるため、操作フィーリング上のザラザラ感を発生させない。
実施例3は、高速制御手段を設けた例である。
まず構成を説明する。
図12は実施例3の自動変速機のセレクトアシスト装置のコントロールユニット22の制御ブロック図である。図13は実施例3の自動変速機のセレクトアシスト装置のP→Rへのレンジ切換時のアシスト制御の状態を示す説明図である。
実施例3では、図12に示すように、ブレーキ制御演算部41を、低速制御を行う不感帯設定部401、加算器402、乗算器403に加えて、上限リミッタ部411で構成する。
上限リミッタ部411は、閾値速度であるリミッタ値Vhlより大きい操作速度の場合に出力値をリミッタ値に留める。
次に作用を説明する。
図14に示すのは、コントロールユニット22で実行されるブレーキ演算処理における高速制御の処理の流れを示すフローチャート図である。
なお、この高速制御の処理は、実施例1の図5のブレーキ制御の処理に加えて行われるものとする。
ステップS31では、操作速度がリミッタ値Vhlより大きいかどうかを判断し、大きいならばステップS33に移行し、大きくないならばステップS32に移行する。
ステップS32では、操作速度の演算値を入力された操作速度にし、処理を終了する。
ステップS33では、操作速度の演算値をリミッタ値Vhlにし、処理を終了する。
[ブレーキ制御とセレクトレバーの高速操作、連続操作について]
ここで、ブレーキ制御とセレクトレバーの高速操作、連続操作について説明する。
ブレーキ制御は、上記のようにシステム必須のものであり、セレクトレバーのオーバーランを防止できる。しかしながら、セレクトレバーを高速で操作する、あるいはレンジを越える連続操作を行うと、ブレーキ制御はセレクトレバーの操作速度に応じて制御量抑制を行うので、操作フィーリングに重量感(重さ)が出てしまっていた。
実施例3では、これに対して上限リミッタ部411を設けている。
[操作速度が高速又は連続の際の操作フィーリングの向上]
実施例3では、セレクトレバー2の操作速度がリミッタ値Vhlより大きい場合にステップS31、S33の処理により、上限リミッタ部411で、出力値が図13(a),(b)に示すように上限値となるようにし、上限値以上のブレーキ制御が行われないようにする。
これにより、ドライバが高速でセレクトレバー2を操作した際、又はレンジを越える連続操作の際に、軽い操作感を作ることができる。
実施例3の自動変速機のセレクトアシスト装置では、上記(1),(2)に加えて以下の効果を有する。
(3)セレクトレバー2の移動速度を算出する操作速度計算部37と、セレクトレバー2の移動速度がリミッタ値Vhlより高速である際、又は連続操作の際に、ブレーキ制御を排除する不感帯設定部401、加算器402、乗算器403、ブレーキ制御量を上限値に抑える上限リミッタ部411でブレーキ制御演算部41を構成したため、セレクトレバー2を高速又は連続で操作した際に、軽い操作感にでき、必要なブレーキ制御を行いつつ、操作フィーリングを向上させることができる。
実施例4は、自動変速機のレンジ位置に応じて、ブレーキ制御のゲインと、低速制御の閾値速度と、高速制御の閾値速度とを変更する例である。
図15は実施例4の自動変速機のセレクトアシスト装置のコントロールユニット22の制御ブロック図である。
実施例4では、ブレーキ制御演算部42を、低速制御を行う不感帯設定部401、加算器402、乗算器403、高速制御を行う上限リミッタ部411に加えて、ゲイン・閾値決定部421で構成し、レンジ区間判定器43を設けている。
ゲイン・閾値決定部421は、入力されるレンジ区間に応じて、低速制御の不感帯設定値Vth、高速制御のリミッタ値Vhl、乗算器403のゲイン値Kdを決定し、上限リミッタ部411、不感帯設定部401、乗算器403にそれぞれ出力する。
レンジ区間判定器43は、A/D変換器34から出力されるデジタル信号でのセレクトレバー2のストローク角度からレンジ区間を判定して、レンジ区間を示す信号をゲイン・閾値決定部421に出力する。
次に作用を説明する。
[セレクトレバーのアシスト制御処理]
図16は、コントロールユニット22で実行されるセレクトレバー2のアシスト制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS41では、トルクセンサ21の操作力信号から操作力を読み込み、ステップS42へ移行する。
ステップS42では、FB制御部36により、目標となるアシスト力と入力された入力操作力の偏差に応じたアシスト力を演算し、ステップS43へ移行する。
ステップS43では、ポテンショメータ25のストローク角度信号からストローク角度を読み込み、ステップS44へ移行する。
ステップS44では、セレクトレバー2の操作区間を判定し、ステップS45に移行する。
ステップS45では、操作速度計算部37により、ポテンショメータ25のストローク角度信号からセレクトレバー2の操作速度を演算し、ステップS46へ移行する。
ステップS46では、ブレーキ制御演算部38により、セレクトレバー2の操作速度に応じたブレーキ制御量を演算し、ステップS47へ移行する。
ステップS47では、FB制御部36の演算結果からブレーキ制御演算部38の演算結果を差し引いてアシスト出力を演算し、演算結果を出力してステップS41へ移行する。
[レンジ区間判定処理]
図17に示すのは、コントロールユニット22で実行されるステップS44のレンジ区間判定処理を示すフローチャート図である。
なお、レンジ区間の配置は、奥から手前に向かってP→R→N→D→Lとなっており、その位置関係(演算上の大小関係)がP<R<N<D<Lとなるものとする。
ステップS441では、セレクトレバー位置(PotentioADval)がRポジションよりも小さいかどうかを判断し、小さいならばステップS445に移行し、小さくないならばステップS442に移行する。
ステップS442では、セレクトレバー位置がRポジション以上で、かつNポジションよりも小さいかどうかを判断し、この範囲内ならばステップS446に移行し、範囲外ならばステップS443に移行する。
ステップS443では、セレクトレバー位置がNポジション以上で、かつDポジションよりも小さいかどうかを判断し、この範囲内ならばステップS447に移行し、範囲外ならばステップS444に移行する。
ステップS444では、セレクトレバー位置がDポジション以上で、かつLポジションよりも小さいかどうかを判断し、この範囲内ならばステップS448に移行し、範囲外ならばステップS449に移行する。
ステップS445では、シフト区間をPポジションとし、処理を終了する。
ステップS446では、シフト区間をRポジションとし、処理を終了する。
ステップS447では、シフト区間をNポジションとし、処理を終了する。
ステップS448では、シフト区間をDポジションとし、処理を終了する。
ステップS449では、シフト区間をLポジションとし、処理を終了する。
[ブレーキ制御演算処理]
図18に示すのは、コントロールユニット22で実行されるステップS46のブレーキ制御演算処理を示すフローチャート図で、以下、各ステップについて説明する。
ステップS461では、シフト区間がPポジションかどうかを判断し、PポジションであるならばステップS466に移行し、PポジションでないならばステップS462に移行する。
ステップS462では、シフト区間がRポジションかどうかを判断し、RポジションであるならばステップS467に移行し、RポジションでないならばステップS463に移行する。
ステップS463では、シフト区間がNポジションかどうかを判断し、NポジションであるならばステップS468に移行し、NポジションでないならばステップS464に移行する。
ステップS464では、シフト区間がDポジションかどうかを判断し、DポジションであるならばステップS469に移行し、DポジションでないならばステップS465に移行する。
ステップS465では、シフト区間がLポジションかどうかを判断し、LポジションであるならばステップS470に移行し、LポジションでないならばステップS471に移行する。
ステップS466では、予めPポジション用に用意したVthP,VhlP,KdPを使用するように、不感帯設定値Vth=VthP、高速制御のリミッタ値Vhl=VhlP、乗算器403のゲイン値Kd=KdPとする処理を行う。
ステップS467では、予めRポジション用に用意したVthR,VhlR,KdRを使用するように、不感帯設定値Vth=VthR、高速制御のリミッタ値Vhl=VhlR、乗算器403のゲイン値Kd=KdRとする処理を行う。
ステップS468では、予めNポジション用に用意したVthN,VhlN,KdNを使用するように、不感帯設定値Vth=VthN、高速制御のリミッタ値Vhl=VhlN、乗算器403のゲイン値Kd=KdNとする処理を行う。
ステップS469では、予めDポジション用に用意したVthD,VhlD,KdDを使用するように、不感帯設定値Vth=VthD、高速制御のリミッタ値Vhl=VhlD、乗算器403のゲイン値Kd=KdDとする処理を行う。
ステップS470では、予めLポジション用に用意したVthL,VhlL,KdLを使用するように、不感帯設定値Vth=VthL、高速制御のリミッタ値Vhl=VhlL、乗算器403のゲイン値Kd=KdLとする処理を行う。
ステップS471では、セレクトレバー2の操作速度がリミット値Vhlより大きいかどうかを判断し、大きいならばステップS472に移行し、大きくないならばステップS473に移行する。
ステップS472では、セレクトレバー2の操作速度をリミッタ値Vhlにし、ステップS474に移行する。
ステップS473では、セレクトレバー2の操作速度を、その操作速度にし、変更せず、ステップS474に移行する。
ステップS474では、セレクトレバー2の操作速度から不感帯設定値Vthを差し引いて、ゲイン値Kdを乗算して、ブレーキ演算結果を演算する。
ステップS475では、ブレーキ演算結果がマイナスとなったかどうかを判断し、マイナスであるならばステップS476に移行し、マイナスでないならば処理を終了する。
ステップS476では、ブレーキ演算結果を0にして、処理を終了する。
[レンジ区間に対するオーバーランの傾向]
ここで、レンジ区間に対するオーバーランの傾向について説明する。
セレクトレバー2のディテント特性については、上記のようにディテントプレート27のカム山27aの形状により影響を受ける。そのため、各レンジ区間に対応するディテントプレート27の形状が異なる場合には、レンジ区間でディテント特性が異なることになる。そのため、レンジ区間によってオーバーランの発生しやすさの傾向が異なってくる。
さらに、レンジ区間には、PポジションとDポジションのように、RポジションとNポジションを越えて操作され、かつ走行の際に必ず操作されるものもあり、この場合もオーバーランの発生しやすさの傾向が異なってくる。
また、レンジ区間は、通常、手前側から奥側に並べて配置されているので、位置の違いによって、操作する力の加減が変わる場合もあり、このことからもオーバーランの発生しやすさの傾向が異なってくる。
これらに対して実施例4では、ゲイン・閾値決定部421とレンジ区間判定器43を設けている。
[レンジ区間ごとのゲイン・閾値の変更]
実施例4では、図16のステップS44、詳細には、図17のステップS441〜S449の処理によりレンジ区間判定器43でレンジ区間を判定し、ゲイン・閾値決定部421が、図16のステップS46、詳細には、図18のステップS461〜S470の処理により、それぞれのレンジ区間に応じたゲインKd、不感帯設定値Vth、リミッタ値Vhlに変更する。
そのため、レンジ区間によりオーバーランの傾向が異なっても、それぞれのレンジ区間に応じた、ブレーキ制御が行われ、より確実にオーバーランが防止される。
実施例4の自動変速機のセレクトアシスト装置では、上記(1),(2),(3)の効果に加えて、次の効果を有する。
(4)ブレーキ制御演算部42が、セレクトレバー2の操作速度にゲインを乗じてブレーキ制御量を演算するものであり、セレクトレバー2の操作位置から、自動変速機のレンジ区間を判定するレンジ区間判定器43を設け、自動変速機のレンジ位置に応じて、乗算器403のゲインKdと、不感帯設定部401の不感帯設定値Vthと、上限リミッタ部411のリミッタ値Vhlとを変更するゲイン・閾値決定部421を設けたため、シフトポジションによるオーバーランの傾向の差に対応して、より確実にオーバーランを防止する。
実施例5の自動変速機のセレクトアシスト装置は、操作前半の領域において、ブレーキ制御を排除した例である。
構成を説明する。
図19は実施例5の自動変速機のセレクトアシスト装置のコントロールユニットの制御ブロック図である。図20は実施例5の自動変速機のセレクトアシスト装置のセレクトレバーの反力特性及びブレーキ制御特性を示す説明図である。
実施例5では、ブレーキ制御演算部451を、ゲイン決定部451と乗算器403で構成するとともに、ブレーキ領域判定器44を設けている。
ブレーキ領域判定器44は、図20(a)に示すように、操作開始から、操作反力がディテントプレート27のカム山27aの頂点部分に達するまでの操作前半を、図20(b)に示すようにブレーキ無効領域と、判断する。この判断は、ポテンショメータ25で検知したセレクトレバー2のストローク角度により行う。
さらに、この判断結果、つまりブレーキ無効領域か、ブレーキ有効領域かをブレーキ制御演算部45のゲイン決定部451に出力する。
ゲイン決定部451では、図20に示すように、操作前半ではブレーキ制御が無効になるように、ブレーキ領域判定器44から入力されたブレーキ有効領域かブレーキ無効領域かに応じて、ゲインを変更して乗算器403に出力する。
次に作用を説明する。
[ブレーキ制御とセレクトレバーの操作領域について]
ここで、ブレーキ制御とセレクトレバーの操作領域について説明する。
自動変速機のセレクトアシスト装置において、ブレーキ制御は上記のようにシステム必須のものとなっており、セレクトレバー操作のオーバーラン防止に非常に効果があるものである。しかしながら、ブレーキ制御を行った状態で、セレクトレバー2の操作がディテントプレート27のカム山27aを越えるまでの領域では、充分なアシストが必要なため、ブレーキ制御量は小さくなる。すると、セレクトレバーの速度計算値における量子化誤差が全体の制御量に対して占める割合が多くなり、操作フィーリングにザラザラ感を作り出してしまっていた。
実施例5では、これに対して、ブレーキ領域判定器44とゲイン決定部451を設けている。
[操作フィーリングの向上]
実施例5では、ポテンショメータ25で検出するセレクトレバー2のストローク角度信号から、ブレーキ領域判定器44でブレーキ無効領域とブレーキ有効領域を判断する。
そのため、操作開始から前半となる領域では、ブレーキ無効領域と判断され、ブレーキ制御が排除されるゲインがゲイン決定部451から乗算器403に出力される。よって、操作速度に応じて乗算器403で演算により求められるブレーキ制御量が0となるように演算されることになり、操作開始から前半では、ブレーキ制御が行われない。
よって、操作開始から前半までの操作により、ブレーキ制御量が小さいことに起因する操作フィーリングのザラザラ感は発生しないことになり、操作フィーリングが向上する。
実施例5の自動変速機のセレクトアシスト装置では、上記(1)に加えて、次の効果を有する。
(5)セレクトレバー2の操作位置が操作反力の山を越える前の操作前半の領域である際に、ブレーキ制御演算部45によるブレーキ制御を排除するブレーキ領域判定器44とゲイン決定部451を設けたため、操作領域前半のザラザラ感をなくし、操作フィーリングを向上させることができる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態を実施例1〜実施例5に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、実施例では、セレクトレバー2の入力操作力を検出する入力操作力検出手段としてトルクセンサ21を用いたが、電動モータ15への供給電流値や電動モータ15の回転数等から入力操作力を推定する構成としてもよい。
実施例では、セレクトレバー2と自動変速機19の制御アーム20をコントロールケーブル8,18で連結する構成を示したが、セレクトレバー2の操作力を制御アーム20に伝える操作力伝達手段は任意であり、ロッドやリンケージを用いた構成としてもよい。
セレクトレバー2の形状や大きさは任意であり、指先で操作可能なスイッチ形状としてもよい。また、目標操作反力特性も、セレクトレバー2の形状に応じて良好な操作特性が得られる特性に変更する。
実施例では、ブレーキ制御を用いたもの(実施例1)、ブレーキ制御に低速制御を組み合わせたもの(実施例2)、ブレーキ制御に低速制御と高速制御を組み合わせたもの(実施例3)、ブレーキ制御に低速制御と高速制御、レンジ区間制御を組み合わせたもの(実施例4)、ブレーキ制御に操作領域制御を組み合わせたもの(実施例5)を示したが、他の組合せにしたものであってもよい。
実施例1の自動変速機の構成を示す側面図である。 アシストアクチュエータの細部構造を示す要部斜視図である。 コントロールユニットの制御ブロック図である。 自動変速機のディテントの構造を示す斜視図である。 コントロールユニットで実行されるセレクトレバーのアシスト制御処理の流れを示すフローチャートである。 P→Rレンジ方向においてセレクトレバーに発生する操作反力を示す特性図である。 P→Rレンジ方向におけるセレクトレバーの目標操作反力を示す特性図である。 操作速度計算部のブロック図である。 実施例2の自動変速機のセレクトアシスト装置のコントロールユニット22の制御ブロック図である。 実施例2の自動変速機のセレクトアシスト装置のP→Rへのレンジ切換時のアシスト制御の状態を示す説明図である。 実施例2の自動変速機のセレクトアシスト装置のコントロールユニット22で実行されるブレーキ演算処理における低速制御の処理の流れを示すフローチャート図である。 実施例3の自動変速機のセレクトアシスト装置のコントロールユニット22の制御ブロック図である。 実施例3の自動変速機のセレクトアシスト装置のP→Rへのレンジ切換時のアシスト制御の状態を示す説明図である。 実施例3の自動変速機のセレクトアシスト装置のコントロールユニット22で実行されるブレーキ演算処理における高速処理の流れを示すフローチャート図である。 実施例4の自動変速機のセレクトアシスト装置のコントロールユニット22の制御ブロック図である。 実施例4の自動変速機のセレクトアシスト装置のコントロールユニット22で実行されるセレクトレバー2のアシスト制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例4の自動変速機のセレクトアシスト装置のコントロールユニット22で実行されるステップS44のレンジ区間判定処理を示すフローチャート図である。 実施例4の自動変速機のセレクトアシスト装置のコントロールユニット22で実行されるステップS46のブレーキ制御演算処理を示すフローチャート図である。 実施例5の自動変速機のセレクトアシスト装置のコントロールユニットの制御ブロック図である。 実施例5の自動変速機のセレクトアシスト装置のセレクトレバーの反力特性及びブレーキ制御特性を示す説明図である。
符号の説明
1 セレクト機構部
2 セレクトレバー
3 センタクラスタ
4 セレクトノブ
5 支点軸
7 セレクトレバージョイント
8 コントロールケーブル
9 アシストアクチュエータ
10 入力レバー
11 入力レバージョイント
12 出力軸
13 出力レバー
14 ウォームギア
15 電動モータ
16 モータ出力軸
17 出力レバージョイント
18 コントロールケーブル
19 自動変速機
20 制御アーム
21 トルクセンサ
22 コントロールユニット
23 ワイヤハーネス
24 接触子
25 ポテンショメータ
26 回転シャフト
27 ディテントプレート
27a カム山
27b 谷部
28 バネ板
29 ディテントピン
30 パーキングポール
31 カム状プレート
32 パーキングギア
34 A/D変換器
35 A/D変換器
36 FB制御部
37 操作速度計算部
371 加算器
372 乗算器
373 加算器
374 制御要素
38 ブレーキ制御演算部
39 加算器
40 ブレーキ制御演算部
401 不感帯設定部
402 加算器
403 乗算器
41 ブレーキ制御演算部
411 上限リミッタ部
42 ブレーキ制御演算部
421 ゲイン・閾値決定部
43 レンジ区間判定器
44 ブレーキ領域判定器
45 ブレーキ制御演算部
451 ゲイン決定部
Kd ゲイン値
Vth 不感帯設定値
Vhl リミッタ値

Claims (5)

  1. 自動変速機のレンジ位置切り換え装置と連結されたセレクトレバーへのドライバの操作を検出する操作検出手段と、
    前記セレクトレバーの操作位置を検出する操作位置検出手段と、
    前記セレクトレバーにドライバの操作力を補助するアシスト力を出力するアシストアクチュエータと、
    検出されたドライバの操作に基づいて、アシストアクチュエータに対しアシスト力を変化させる制御指令を出力するアシスト力制御手段と、
    前記セレクトレバーの移動速度を算出する速度演算手段と、
    前記セレクトレバーのオーバーランを抑制するようアシスト力を低減するブレーキ制御手段と、
    を有する自動変速機のセレクトアシスト装置であって、
    前記セレクトレバーの操作位置から、前記自動変速機のレンジ区間を判定するレンジ区間判定手段を設け、
    前記ブレーキ制御手段は、前記セレクトレバーの移動速度に、前記自動変速機のレンジ区間に応じたゲインを乗算して前記アシスト力を低減するためのブレーキ制御量を設定することを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
  2. 請求項1に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、
    レクトレバーの移動速度が閾値速度より低速である際に、前記ブレーキ制御手段によるブレーキ制御小さくする低速制御手段を、
    備えることを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、
    レクトレバーの移動速度が閾値速度より高速である際に、前記ブレーキ制御手段によるブレーキ制御上限値にする高速制御手段を、
    備えることを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
  4. 請求項3に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、
    ブレーキ制御手段が、セレクトレバーの操作速度にゲインを乗算してブレーキ制御量を演算するものであり、
    動変速機のレンジ位置に応じて、
    前記ブレーキ制御手段のゲインと、
    前記低速制御手段の閾値速度と、
    前記高速制御手段の閾値速度と、
    を変更するゲイン・閾値変更手段を設けた、
    ことを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
  5. 請求項1〜請求項4に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、
    セレクトレバーの操作位置が操作反力の山を越える前の操作前半の領域である際に、前記ブレーキ制御手段によるブレーキ制御を排除する反力領域制御手段を備える、
    ことを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
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