JP4457013B2 - 薬液容器、及び薬液容器用の抽出ノズル - Google Patents

薬液容器、及び薬液容器用の抽出ノズル Download PDF

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Description

本発明は、目薬などの薬液を装填する用に供される薬液容器、この薬液容器に設けられる薬液容器用の注出ノズル関するものである。
従来、日本国特開2000−225172号公報によって開示された図6に示すような目薬容器100が知られている。この目薬容器100は、目薬Mを装填する容器本体101と、この口筒102の上面開口に装着される注出ノズル103と、この注出ノズル103に被せるようにして容器本体101に着脱自在に装着される図略のキャップとを備えて構成されている。前記口筒102は、容器本体101の上面中央部から上方に向けて突設されてなり、容器本体101は、該口筒102を介して開口が形成された状態になっている。
前記注出ノズル103は、口筒102に圧入嵌合される嵌合部104と、この嵌合部104にフランジ105および円錐状の接合部106を介して連設された注出ノズル本体108とを備えている。注出ノズル本体108と、接合部106との間には、上下から径寸法が漸減することによって形成された括れ部107が形成されている。
前記注出ノズル本体108は、側面から外方に向かって突設された、薬液を注出するためのノズル部110を備えている。したがって、容器本体101を指で摘んで押圧することにより、当該容器本体101に装填されている目薬(薬液)Mは、薬液流通路113を通ってノズル部110の先端開口112から外部に導出されることになる。
このように構成された目薬容器100によれば、ノズル部110が側方に向いているため、目薬Mを注すに際し、把持した目薬容器100を横向けにし、目薬容器100を把持する手の一部分を顔面の適所に支持させることができる。したがって、一般的に使用されているノズル部が目薬容器の頂部に設けられているものと比較して目薬容器100の位置設定状態が安定し、これによって目薬Mを容易かつ確実に目に注すことができる。また、目薬容器100を把持した手が目の真上に位置することがないため、圧迫感が生じないという利点も存在する。
さらに、目薬Mを目に注入するに際し、例えば図7Aに示すように、目薬容器100が先上がりに傾斜した状態になっても、ノズル部110から導出された目薬Mは、注出ノズル本体108の表面に沿って広がろうとするが、注出ノズル本体108と接合部106との間には括れ部107が形成されているため、この括れ部107の存在で目薬Mが接合部106へ向かうのが阻止され、これによって目薬Mが容器本体101側に移るいわゆる液垂れの発生が有効に防止される。
このように、図6に示すような従来の目薬容器100は、これより前の通常の目薬容器の欠点を補い、目への注薬操作時の液垂れ防止を確保しつつ注薬操作の容易化を達成するものではあるが、実際に使用した結果、以下のような解決課題の存在することが見出された。
すなわち上記のような従来の目薬容器100にあっては、目薬Mの目への滴下注入を完了した後に、図7Bに示すように、縦置きで収納されるのが一般的であるが、このとき、ノズル部110が横向きになるため、ノズル部110の開口縁部111の表面に残留した目薬Mが注出ノズル本体108の表面を伝って下方へ垂れ落ちるという不具合の発生することが見出された。
したがって、従来の目薬容器100は、たとえ目薬Mの注入操作時(図7A)の液垂れを防止し得ても、注出ノズル103にキャップを被せた状態で、開口縁部111に残留した目薬Mがキャップの内面や頭部109の表面を伝わって容器本体101を汚染する二次的な液垂れ現象を有効に防止することができないという問題点を有していたのである。
また、従来のキャップは、注出ノズル本体108のノズル部110が外部に露出するのを防止することを主な機能としていたため、目薬Mの漏れ出しについては充分に考慮されていなかった。
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、薬液の注入操作時に注入ノズルの開口縁部における液切れを良好にし得るようにすることをする薬液容器、薬液容器用の注出ノズル提供するものである。
本発明は、上部に開口を有する薬液装填用の容器本体と、前記開口を塞ぐ注出ノズルとを備えてなる薬液容器であって、注出ノズルは、前記開口に液密状態で嵌合される嵌合部と、該嵌合部から突設された注出ノズル本体とを備えて構成され、注出ノズル本体には薬液を注出するための側方を向いた注液口が設けられ、少なくとも注出ノズル本体の注液口を形成させる部分がポリメチルペンテンによって形成されており、前記注出ノズル本体は凹み部を備え、該凹み部は、前記注液口が形成された先端部に、先端面から段差を伴って基端側に延び、且つ注出ノズルに穿孔された薬液導出路に連通するように形成されてなることを特徴とするものである。
斯かるポリメチルペンテンによって形成されていれば液切れが良好になる。
本発明は、薬液装填用の容器本体の上部の開口を塞ぎ、該開口に液密状態で嵌合される嵌合部と該嵌合部から突設され薬液を注出するための側方に向く注液口が設けられた注出ノズル本体を有する薬液容器用の注出ノズルであって、少なくとも注出ノズル本体の注液口を形成させる部分がポリメチルペンテンによって形成されており、前記注出ノズル本体は凹み部を備え、該凹み部は、前記注液口が形成された先端部に、先端面から段差を伴って基端側に延び、且つ注出ノズルに穿孔された薬液導出路に連通するように形成されてなることを特徴とするものである。
斯かる構成においては、液切れを良好にできる。
ポリメチルペンテンは、プロピレンを重合させることによって得られるポリマーであり、かかるポリマーは、当該ポリマーに対する水や水溶液の撥水性が、ポリエチレンやポリプロピレン等の一般的に使用されている他のポリマーに対する場合に比較し大きいものであり、特に、界面活性剤入りの水溶液の場合、ポリメチルペンテンは、他のポリマーよりも充分に撥水性が大きいことを見出した。
そして、これらの発明によれば、少なくとも注出ノズル本体の注液口を形成させる部分(以下ノズル部という)に水や水溶液の撥水性がポリエチレンやポリプロピレン等の一般的な合成樹脂に比べて大きくなるポリメチルペンテンが採用されているため、注出ノズル本体の、水溶液の一種である薬液に対する撥水性が、他の合成樹脂材料を使った場合に比較して大きくなり、これによってノズル部の端面の液切れ状態が良好になる。
したがって、ノズル部を介して薬液の注出が終わった後、ノズル部の端面に薬液が残留することを抑えることができるため、残留した薬液が多いことによる液垂れを有効に抑制することができ、液垂れによって薬液容器の表面が汚染されるような従来の不都合が解消される。
ポリメチルペンテンとしては、いかなる銘柄のものでも使用可能であるが、例えば、三井化学株式会社製のものの銘柄である、「RT18」、「RT18XB」、「DX820」、「MX002」、「MX004」、「RT31XB」、「MBB230」等を挙げることができ、特に好ましいものとして「MX002」および「RT31XB」を挙げることができる。
記注出ノズル本体は、前記注液口が形成された先端部に、先端面から段差を伴って基端側に延び、且つ注出ノズルに穿孔された薬液導出路に連通する凹み部を備えてなることを特徴とするものである。
斯かる構成においては、凹み部の形成によってノズル部の注液口周りの環状を呈した端面の径方向の厚み寸法を薄くすることができるため、たとえこの部分にしずく状の薬液が残留しても残留量少なく抑えることが可能になり、延いては液垂れによる容器本体の汚染を最小限に留めることができる。
また、容器本体から薬液を注液口を介して注出した後、ノズル部の端面に滞留したしずく状の薬液は、その表面張力によって注液口に形成された段差の壁面間へ向けて引き込まれるため、液滴が注液口の先端縁部に存在しなくなり、これによっても実質的な液切れ状態が確保される。
図1は、本発明に係る薬液容器の一種である目薬容器の一実施形態を示す一部切欠き分解斜視図である。
図2は、図1に示す目薬容器の組み立て斜視図である。
図3は、図2に示す目薬容器のA−A線断面図である。
図4は、容器本体に装着される注出ノズルの一実施形態を示す一部切欠き斜視図である。
図5は、プロピレンの重合処理を説明するための構造式を示す図である。
図6は、従来の目薬容器を例示する斜視図である。
図7Aおよび図7Bは、従来の目薬容器における液垂れ状態を説明するための説明図である。
図1は、本発明に係る薬液容器の一種である目薬容器の一実施形態を示す一部切欠き分解斜視図であり、図2は、その組み立て斜視図である。また、図3は、図2に示す目薬容器のA−A線断面図である。さらに、図4は、容器本体に装着される注出ノズルの一実施形態を示す一部切欠き斜視図である。
まず、図1〜図3に示すように、目薬容器10は、目薬Mを装填するための容器本体20と、この容器本体20の上面中央部に設けられた後述の装着口23に圧入される注出ノズル30と、この注出ノズル30に被せるようにして容器本体20に着脱自在に装着されるキャップ40とを備えた基本構成を有している。
前記容器本体20は、本実施形態では平面視で楕円状を呈して縦長に形成され、その天板21の中央位置から上方に向けて突設された円筒状の口筒22を有している。この口筒22の上面には、注出ノズル30を装着するための装着口(上部開口)23が形成されているとともに、同外周面にはキャップ40を螺着するための雄ねじ22aが螺設されている。天板21は周縁部から中央部に向けて先上がりに膨出されて形成され、長尺方向の両側部に表裏に亘る縦断面視で円弧状を呈した肩部21aが形成されている。
前記キャップ40は、前記雄ねじ22aを介して口筒22に螺着されることによって容器本体20に着脱自在に装着されるようになっている。かかる容器本体20は、本実施形態においては、溶融状態の透明な合成樹脂原料にブロー成形処理を施すことによって形成されている。
前記注出ノズル30は、図3および図4に示すように、口筒22の装着口(開口)23に圧入嵌合される嵌合部31と、この嵌合部31の上端部に同心で形成されたフランジ32と、このフランジ32から上方に向かって同心で突設された円錐状を呈する接合部33と、この接合部33の頂部に一体に形成された注出ノズル本体34とを備えている。
注出ノズル本体34と、接合部33との間には、上下から径寸法が漸減することによって形成された括れ部37が形成されている。かかる注出ノズル30は、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱可塑性の合成樹脂材料を原料とした射出成形処理によって製造されるが、本実施形態においては、これらの熱可塑性合成樹脂の内で、特に、水や水溶液の撥水性を大きくさせる特性を備えたポリメチルペンテンが採用されている。
前記嵌合部31は筒状に形成され、内部に目薬Mを通過させるための空洞31aが形成されている。かかる嵌合部31は、先端部が若干先細りに形成されて装着口23に挿入され易くなっているとともに、基端部の外径寸法が口筒22の装着口23の内径寸法より僅かに大きく寸法設定され、装着口23に圧入することによる基端部の圧縮変形によって容器本体20への装着状態が安定するようになっている。
嵌合部31の空洞31aの周面には、上下方向に延びる複数本のリブ31bが周方向に所定ピッチで設けられ、これらのリブ31bの存在で嵌合部31が厚み寸法の薄さの割りには縦方向に加わる力に対して構造的に丈夫になっており、装着口23への圧入時に縦方向の変形が起こり難くなっている。
前記フランジ32は、外径寸法が口筒22の外径寸法と同一に寸法設定され、これによって嵌合部31が装着口23に圧入された状態で、外周面が口筒22の外周面と面一状態になるようにしている。
前記接合部33は、フランジ32の上面から同心で円錐状を呈するように上方に向けて突設され、最下位の外径寸法が嵌合部31の外径寸法と略同一になるように径設定されているとともに、最上位の外径寸法が最下位の外径寸法の1/2強に径設定されている。かかる接合部33は、外周傾斜面のフランジ32上面に対する傾斜角度が略45°に設定されている。
前記注出ノズル本体34は、球状を呈する頭部35と、この頭部35の一側面から嵌合部31の軸心と直交する方向に突設されたノズル部36とを備えて構成されている。
かかる注出ノズル本体34には、フランジ32を介して嵌合部31の空洞31aと後述の注液口38aとの間を連通する側面視で逆L字形状を呈した薬液導出路38が穿設され、容器本体20内の目薬Mは、嵌合部31の空洞31aおよび頭部35の薬液導出路38を通って外部に導出されるようになっている。薬液導出路38の外部に臨む部分(具体的には後述する環状傾斜面36aによって囲繞された空間)には、目薬Mを注出するための注液口38aが形成されている。
前記ノズル部36は、球状を呈した頭部35の一側部が嵌合部31の軸心と平行な面で切り取られることによって形成された円形の切欠き平面部35aから頭部35の径方向外方へ向けて突設されることによって形成されている。前記切欠き平面部35aは、円錐状を呈した接合部33の上縁部と略一致するように頭部35の中心から離間した位置に設けられている。
かかるノズル部36は、図4に示すように、外径寸法が切欠き平面部35aの径寸法より小径に設定されている。そして、ノズル部36の環状端面36dから頭部35の中心に向けて径寸法が漸減するように同心で切り欠かれることによって形成したラッパ状の環状傾斜面36aと、この環状傾斜面36aの奥側の環状端縁から注液口38aの中心へ向けて延びる環状側面36bとを備えている。
そして、環状傾斜面36aと環状側面36bとによって、前記注液口38aが形成された環状端面36dから段差を伴って基端側に延び、且つ注出ノズル30に穿孔された薬液導出路38に連通する、本発明に係る凹み部(本実施形態では環状凹み部36c)が形成されている。
このように構成された頭部35は、図3に示すように、外面が薬液導出路38の縦方向に延びる部分の孔心を中心線とした所定の円錐形状に内側から当接するように形状設定されている。そして、特にノズル部36の開口縁部に形成された環状端面36dは、全ての位置において前記円錐形状に沿うように形状設定されている。したがって、ノズル部36は、環状端面36dの切欠き平面部35aからの突出量が、図3に断面視で示すように、最上部位置から下方に向かって漸増するように傾斜している。
そして、ノズル部36に上記のような環状凹み部36cを設けることにより、環状端面36dの径方向の厚み寸法を小さくすることが可能になり、これによって目薬Mの注出操作後に環状端面36dに付着して残留する残留目薬Mの量を少なくすることができ、いわゆる液切れが良好になる。
さらに、環状凹み部36cは、溝状になっているため、目薬Mの注出操作後に環状端面36dに残留した目薬Mの薬滴を、表面張力によって環状傾斜面36aおよび環状側面36bに囲繞された環状凹み部36cに引き込む作用を有しており、これによっても環状端面36dにおける液切れが良好になる。
そして、本発明においては、注出ノズル30が、ポリメチルペンテンによって形成されている。ポリメチルペンテンは、図5に示すように、プロピレン(CH3−CH=CH2)を2量化処理して得られた「4−メチルペンテン−1(CH2=CH−CH2−CH(CH32)」に所定の重合処理を施すことによって得られるポリオレフィンであり、かかるポリメチルペンテンは、水や水溶液の撥水性が、ポリエチレンやポリプロピレン等の一般的に使用されている他のポリマーに対する場合に比較し大きくなるものである。注出ノズル30にかかるポリメチルペンテンが採用されることにより、ノズル部36の環状端面36dにおける液切れが良好になるため、目薬容器10による目への注出操作を行った後に液滴が環状端面36dに残留するような不都合が有効に防止される。
以下、前記キャップ40について、図1〜図3に戻って説明する。キャップ40は、周壁部41と、この周壁部41の上面を閉止した天板42と、前記周壁部41内に一体に形成された蓋筒体43と、この蓋筒体43に内嵌された内栓44とを備えて構成されている。
本実施形態においては、周壁部41は、平面視で容器本体20と同一の楕円形状に形成されているとともに、上下寸法が容器本体20の上下寸法の略2/5に設定され、これによって目薬容器10は、外観視がデザイン的に調和のとれたものになるようにしている。
また、本実施形態においては、前記蓋筒体43は、周壁部41と一体に形成された上で、周壁部41内の中央部で上下方向に延びるように形成され、下端縁部が周壁部41の下端縁部より若干上方に位置するように上下寸法が設定されている。
かかる蓋筒体43は、内径寸法が容器本体20の口筒22の外径寸法より僅かに大きく径設定されているとともに、内周面に口筒22の雄ねじ22aに対応するように雌ねじ43aが螺設され、キャップ40を口筒22に被せた状態でねじ込み方向に回転させることによって蓋筒体43の雌ねじ43aが口筒22の雄ねじ22aに螺合することによってキャップ40が容器本体20に装着される一方、逆方向に回転させることによってキャップ40が容器本体20から外されるようになっている。
雄ねじ22aおよび雌ねじ43aは、平面視で楕円状を呈したキャップ40が、同容器本体20と直交するように位置設定したのち蓋筒体43を注出ノズル30を介して容器本体20に被せ、その後、当該キャップ40を時計方向に1回転させることによって、平面視で両者が完全に一致するとともに、周壁部41の下縁面が容器本体20の天板21の縁部に当接するように互いに螺設設定されている。
そして、天板21の一対の肩部21aは、幅方向で中央部が上方に向けて膨出されているため、キャップ40は、雌ねじ43aが雄ねじ22aに螺合しながら下降していくと、蓋筒体43の近傍位置にある周壁部41の一対の下端縁面が各肩部21aにそれぞれ当止するが、この当止に対抗するようにキャップ40の回転操作を継続すると、周壁部41の対向した下端部がそれぞれ外方に向かって広がるように弾性変形し、これによって螺着操作は進行することになる。
そして、キャップ40は、さらに回転操作が加えられることにより丁度1回転した状態で、容器本体20と同一位相になるとともに、前記周壁部41の弾性変形が元に戻り、図2に示すように、容器本体20に装着されることになる。
このようなキャップ40の容器本体20に対する装着操作においては、キャップ40の周壁部41の下端縁部が容器本体20の肩部21aに当止した状態から、キャップ40が容器本体20に装着されるまでの間に、心地よい手応えのあるクリック感を感じることができる。
前記内栓44は、キャップ40が容器本体20に装着された状態で、注出ノズル30に被せられるものであり、外径寸法が蓋筒体43に摺接状態で内嵌し得るように径設定され、本実施形態では蓋筒体43内の最奥部にまで圧入されている。かかる内栓44には、下面から同心で凹設された円錐凹部45が設けられている。この円錐凹部45は、キャップ40が容器本体20に装着された状態で、その内周面が頭部35に線接触した状態でノズル部36の環状端面36dに面接触するように形状設定されている。
したがって、たとえ注出ノズル本体34および内栓44のいずれか一方または双方の互いに当接する部分に例えば製造上の寸法誤差が存在したとしても、前記当各接する部分は同一の円錐形状に沿うように設定されているため、キャップ40の蓋筒体43を容器本体20の口筒22にねじ込むことによりノズル部36の環状端面36dは内栓44の円錐凹部45の内周面に必ず当接する。したがって、キャップ40が容器本体20に装着された状態では、図3に示すように、環状端面36dが円錐凹部45の内周面に液密状態で当接し、これによって注液口38aからの目薬Mの漏洩が確実に防止される。
本発明の目薬容器10は、以上詳述したように、上部に装着口23を有する目薬Mを装填するための容器本体20と、前記装着口23を塞ぐ注出ノズル30とを備えてなるものであり、注出ノズル30は、ポリエチレンやポリプロピレン等の一般的な熱可塑性合成樹脂より水溶液の撥水性を大きくさせるポリメチルペンテンによって形成され、液切れが良好になっているため、ノズル部36を介して目への目薬Mの注出が終わった後、ノズル部36の環状端面36dに目薬Mの液滴が残留することを抑えることができ、残留した液滴による液垂れを有効に抑制することができ、液垂れによって容器本体20の表面が汚染されるような従来の不都合を解消することができる。
また、注出ノズル30を介して容器本体20に装着されるキャップ40は、当該キャップ40の蓋筒体43に内嵌される内栓44を有し、この内栓44の円錐凹部45は、その内周面がノズル部36の環状端面36dに密着し得るように形状設定されているため、キャップ40を注出ノズル30に被せて容器本体20に装着することにより、キャップ40の内周面がノズル部36の環状端面36dに密着して液密状態で注液口38aを塞ぎ、これによってキャップ40が容器本体20に装着された状態で、目薬Mが注液口38aを介して外部に漏洩するような液洩れを有効に防止することができる。
そして、内栓44の内周面が所定の円錐形に沿うように形状設定されているとともに、環状端面36dも同一の円錐形状に設定されているため、たとえ両者の間で寸法誤差が存在しても、キャップ40を容器本体20に押し込むことによりその誤差が吸収され、内栓44の内周面の環状端面36dに対する当接状態がより確実なものになり、これによって液洩れはさらに確実に阻止される。
また、ノズル部36の注液口38aには、その先端部に先端面から段差を伴って基端側に延び、且つ注出ノズル本体34に穿孔された薬液導出路38に連通する環状凹み部36cが形成されているため、当該環状凹み部36cの存在でノズル部36の注液口38a部分の径方向の厚み寸法を薄くすることができ、たとえこの部分に目薬Mの液滴が残留しても残留量少なく抑えることが可能になり、これによって液垂れによる容器本体20の汚染を最小限に留めることができる。
また、容器本体20から目薬Mを注液口38aを介して注出した後、ノズル部36の環状端面36dに滞留した目薬Mの液滴は、表面張力によって注液口38aに形成された段差の互いに交差する壁面間(環状傾斜面36aと環状側面36bとの間)に競り入れられるため、液滴が注液口38aの先端縁部に存在しなくなり、これによっても実質的な液切れ状態を確保することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するもので
ある。
(1)上記の実施形態においては、薬液容器として目薬容器10が採用されているが、本発明は、薬液容器が目薬容器10であることに限定されるものではなく、溶液をしずく状で注出するために使用する各種の薬液用の容器に適用することができる。
(2)上記の実施形態においては、ポリメチルペンテンが注出ノズル30の全体に使用されているが、本発明は、ポリメチルペンテンを注出ノズル30の全体に使用することに限定されるものではなく、例えば、注出ノズル30の内の頭部35およびノズル部36に適用してもよいし、ノズル部36にのみポリメチルペンテンを適用してもよい。
(3)上記の実施形態においては、目薬容器10は平面視で楕円形状を呈するものが採用されているが、本発明は、目薬容器が平面視で楕円形状を呈するものに限定されるものではなく、円形であってもよいし、三角形状や四角形状等の多角形状を呈していてもよく、その他の形状であってもよい。
試験例(界面活性剤水溶液との接触角の測定)
下記の7種類のプラスティック素材について、予め表面が滑らかに設定されたテストプレートをそれぞれ用意し、各テストプレートに、室温において0.1%ポリソルベート80水溶液の適量(1滴)を滴下し、テストプレートと液滴が形成する接触角を、下記接触角測定装置を用いて測定した。なお、測定は滴下10秒後の接触角を直読することにより行い、3回の測定結果の平均値を測定値として採用した。
[プラスティック素材]
1.ポリメチルペンテン
2.ポリプロピレン
3.高密度ポリエチレン
4.直鎖状低密度ポリエチレン
5.低密度ポリエチレン
6.ポリエチレンテレフタレート
7.ポリカーボネート
[0.1%ポリソルベート80水溶液]
ポリソルベート80(日光ケミカルズ社製、ニッコールTO−10M)0.1gを計量し、精製水を加えて100gとし、マグネティックスターラーで攪拌・溶解させて調製した。
[接触角測定装置]
接触角測定装置(協和界面科学社製のCA−A型)
[測定結果]
測定の結果を表1に示す。
Figure 0004457013
以上のように、ポリメチルペンテンは界面活性剤水溶液に対して優れた撥水性を有することが明らかとなった。
本発明の薬液容器によれば、当該薬液容器は、上部に開口を有する薬液装填用の容器本体と、前記開口を塞ぐ注出ノズルとを備えてなるものであり、注出ノズルは、開口に液密状態で嵌合される嵌合部と、該嵌合部から突設された注出ノズル本体とを備えて構成され、少なくとも注出ノズル本体の注液口を形成させる部分(ノズル部)に水や水溶液の撥水性を大きくさせるポリメチルペンテンが採用されているため、ノズル部での水溶液の一種である薬液の撥水性が、ポリエチレンやポリプロピレン等の他の合成樹脂材料を使った場合に比較して大きくなり、これによってノズル部の端面の液切れ状態を良好にすることができる。
したがって、ノズル部を介して薬液の注出が終わった後、ノズル部の端面に薬液の液滴が残留することを抑えることができるため、多くの残留した液滴による液垂れを有効に抑制することができ、液垂れによって薬液容器の表面が汚染されるような従来の不都合を解消することができる。
本発明の薬液容器用の注出ノズルおよびキャップによれば、注出ノズル本体の注液口を形成させる部分(ノズル部)の端面がキャップの内周面に密着し得るように形状設定されているため、キャップを容器本体に装着することにより、注液口がキャップの内周面によって確実に閉止され、これによって注液口からの液洩れを確実に防止することができる。

Claims (2)

  1. 上部に開口を有する薬液装填用の容器本体と、前記開口を塞ぐ注出ノズルとを備えてなる薬液容器であって、注出ノズルは、前記開口に液密状態で嵌合される嵌合部と、該嵌合部から突設された注出ノズル本体とを備えて構成され、注出ノズル本体には薬液を注出するための側方を向いた注液口が設けられ、少なくとも注出ノズル本体の注液口を形成させる部分がポリメチルペンテンによって形成されており、前記注出ノズル本体は凹み部を備え、該凹み部は、前記注液口が形成された先端部に、先端面から段差を伴って基端側に延び、且つ注出ノズルに穿孔された薬液導出路に連通するように形成されてなることを特徴とする薬液容器。
  2. 薬液装填用の容器本体の上部の開口を塞ぎ、該開口に液密状態で嵌合される嵌合部と該嵌合部から突設され薬液を注出するための側方に向く注液口が設けられた注出ノズル本体を有する薬液容器用の注出ノズルであって、少なくとも注出ノズル本体の注液口を形成させる部分がポリメチルペンテンによって形成されており、前記注出ノズル本体は凹み部を備え、該凹み部は、前記注液口が形成された先端部に、先端面から段差を伴って基端側に延び、且つ注出ノズルに穿孔された薬液導出路に連通するように形成されてなることを特徴とする薬液容器用の注出ノズル。
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