JP4455099B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート等の記録媒体上に画像を形成する機能を備えた、例えば、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
従来より、複数の感光体ドラムを一列に並べたタンデム型又はインライン型と呼ばれる多色画像形成装置がある。このタンデム型画像形成装置は、主として感光体ドラムを水平方向へ並べた横配置のものと、鉛直方向へ並べた縦配置のものが知られている。縦配置式は横配置式と比較して、装置高さが高くなるものの設置面積は小さく出来、ジャム処理のユーザビリティに優れるという利点が挙げられる。
例えば、特許文献1では、図12に示すような縦配置のフルカラー画像形成装置において、ジャム処理及び消耗品交換のためにユニット化された静電搬送ベルトを退避させる構成について記載している。
ベルトユニット101を退避させるにあたり、装置外装をなすドアパネルは上カバー102と下カバー103に分割されており、ベルトユニット101及び下カバー103はそれぞれ下方に回動ヒンジ104、105を有している。
まず、上カバー102を上方へ開くと、ベルトユニット101に形成された把手部材106が現れる。次に把手部材106を引くと、ベルトユニット101は下カバー103を押しながら共に開口する。下カバー103は装置本体に対して閉じる方向へバネ107で付勢されるレバー部材108を有し、開口時に重力で下方に引かれるベルトユニット101及び下カバー103をサポートする。
特開2003−241466号公報
しかしながら、上記のような従来技術の場合において、ジャム処理、または、消耗品交換のためにベルトユニットを開口するためには、まず上カバーを開かなければならず、2アクションが必要であった。
これに対してベルトユニットを1アクションで開くためには、上カバーを開口する構成を廃止し、単一の開口部である下カバー、即ちドアパネルに把手を設け、ドアパネルとベルトユニットをリンク部材で連結し、ドアパネルの開口動作に連動させてベルトユニットも開口できる構成が考えられる。
しかしながら、上記リンク部材の連結部をスライド可能とするために長穴形状を有する場合には、ドアパネルの開閉動作中にベルトユニットが自重または慣性力によってばたついてしまい、リンク部材の長穴の部分を自由に動いた後、長穴の端部に勢いよくあたることにより打音を発生するおそれがあり、操作感を損ねたりユーザに不快な思いをさせることが懸念される。
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、2つの移動部材を一体に移動させる場合に、移動時のばたつきによる打音を防止し、操作性のよい高品質の画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る画像形成装置にあっては
装置本体の外装の一部をなし、装置本体の下方に設けられた回動支点を中心に回動して装置本体内部を開放可能なドアパネルと、
無端ベルトを張架するローラを支持するベルトフレームであって、前記ドアパネルよりも装置本体内側装置本体の下方に設けられた回動支点を中心に回動可能に配設され、前記回動支点が端部に設けられたベルトフレームと
記ベルトフレームの回動支点が設けられた端部と逆の端部近傍一端が回動可能に取り付けられたリンク部材であり、他端に設けられた長穴に前記ドアパネルに設けられた突起が前記長穴内を移動可能に係合することにより、前記ドアパネル前記ベルトフレーム連動させるリンク部材を備え、
前記長穴の短手方向の開口幅は、前記長穴の長手方向において、中央近傍で前記長穴に係合した状態における前記突起の前記長穴の短手方向の幅よりも大きく、且つ前記両傍では、前記突起の前記長穴の短手方向の幅よりも小さくなるように設けられていると共に、
前記長穴の長手方向で前記端部へかって前記開口幅が徐々に狭まる部分であって前記開口幅が前記突起の前記長穴の短手方向の幅よりも小さい部分に、前記長穴内における前記突起の移動を規制する規制部が前記両端近傍に2つ設けられており、
前記ドアパネルを閉状態から開状態へ回動すると、前記突起が一方の規制部まで移動して前記長穴内での移動を規制されることで前記ベルトフレームが回動し、その後、前記ドアパネルの回動を止めると、前記突起が他方の規制部まで移動して前記長穴内での移動を規制されることで前記ベルトフレームの回動が止まることを特徴とする。
本発明によれば、2つの移動部材を一体的に移動させる場合に、移動時のばたつきによる打音を防止し、操作性のよい高品質の画像形成装置を提供することが可能となる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る画像形成装置の概略構成図である。本実施例に係る画像形成装置は、転写式電子写真プロセスを利用した非磁性1成分トナーを用いたカラー画
像形成装置であり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の各色のプロセスカートリッジを直線上に備えたいわゆるタンデム方式のフルカラーレーザービームプリンタである。
以下に、本実施例に係る画像形成装置の画像形成方法を詳細に説明する。
1はプリンタ本体であり、本実施例に係る画像形成装置を構成している。2はプリンタ本体1に対して着脱自在のプロセスカートリッジであり、本実施例において、その構成は像担持体としての感光体ドラム3、感光体ドラム3に対して現像を行う現像部、感光体ドラム3上の転写残りトナーをクリーニングするクリーニング部からなり、現像剤としてのトナーを収容する。
各色について上記構成を有する為、プロセスカートリッジ2は1台につき4個備える。ここで、4個のプロセスカートリッジ2は、図1に示すように鉛直方向に並べて配置しているが、本発明はプロセスカートリッジ2の配置を縦方向のみに限定するものではない。
4は走査光学装置であり、プリンタ本体1に接続したコンピュータ等から送られる画像情報信号に対応して変調されたレーザー光Lを出力して、一様帯電処理された感光体ドラム3の表面を走査露光して静電潜像を形成する。走査光学装置4は、不図示のレーザー光学系と、レーザー光学系より射出されたレーザー光をスキャニングする、モータによって回転駆動される回転多面鏡5と、レーザー光のスポットを形成するレンズ群6から構成される。複数の感光体ドラム3に対応して、同数の走査光学装置4を備える。
ここで、走査光学装置4本体、及び、回転多面鏡5は感光体ドラム3と必ずしも同数である必要はなく、最終的に射出されるレーザー光の数が各感光体ドラム3に対応していれば良い。また、例えば、LEDアレイ等の露光手段であっても差し支えない。なお、走査光学装置4はプロセスカートリッジ2に対してその水平方向に配設される。上述の感光体ドラム3上に形成された静電潜像は不図示の現像器によってトナー像として現像される。上記感光体ドラム3上に形成されたトナー像は、無端ベルトとしての転写材搬送ベルト7上の転写材に各色を重ね合わせて転写を行う。
給紙カセット8に積載収納された転写材としてのシートPは、給紙ローラ9の回転動作により一枚ずつ分離給送され、転写材搬送ベルト7によって、転写部10に搬送される。
転写材搬送ベルト7は、駆動ローラ31及び従動ローラ20により張架され、ベルトフレーム(ベルトユニット)11に取り付けられる。駆動ローラ31はプリンタ本体1より不図示の駆動継手を介して駆動力を得ている。なお、ベルトフレーム11上にモータを備える構成でも差し支えない。また、ベルトフレーム11は第1移動部材を構成している。
ここで、ベルトフレーム11は下端付近にヒンジ17を具備し、プリンタ本体1に対して回動可能に保持される。一方、ベルトフレーム11は、上端付近を加圧レバー19により加圧されることによって閉口状態を保持する。この加圧レバー19はバネ21により加圧力を得ており、加圧レバー19を上方へ跳ね上げることによりベルトフレーム11に対する加圧レバー19の加圧を解除することができる。
本実施例においては、加圧レバー19を2個具備することにより、ベルトフレーム11の上端の左右(シート搬送面においてシート搬送方向に対して略直交する方向の両端側)をそれぞれ加圧することができる。さらに、これら2個の加圧レバー19は不図示の連結軸により連結されており、共に連動して動くようになっている。そのため、加圧レバー19の片側のみを動かした場合でも、もう一方の加圧レバー19も同様の動きをするように
なっている。
そして、転写部10を出たシートPは熱定着器12へと搬送される。熱定着器12ではヒーターを内蔵した熱ローラ13と加圧ローラ14との定着ニップ部を通ることで、トナー像の熱圧定着を行う。
定着を終えたシートPは排紙ローラ対15によって排紙スタッカ16上に排出される。
次に、ジャム処理及びプロセスカートリッジの交換方法について説明する。
「プロセスカートリッジ」とは、帯電手段と、現像剤担持体を含む現像手段と、像担持体(感光体ドラム)と、クリーニング手段と、現像手段へ搬送するトナーを収納する現像剤収納容器等を一体的にカートリッジ化し、プリンタ本体1に対して着脱自在とするものであるが、本実施例のプロセスカートリッジ2においては、感光体ドラム3と、現像手段と、現像剤収納容器とのうちの少なくとも1つが含まれているものであれば良い。プロセスカートリッジ2においては、トナーを消耗した場合や感光体ドラム3に異常が発生した場合に、ユーザーが自ら交換できるものである。
プロセスカートリッジ2は、プリンタ本体1内部に設けられた不図示のレール状の部材に沿って、画像形成が可能な所定の位置に装着される(図1参照)。本実施例において、「所定の位置」では、上述したようにプロセスカートリッジ2を縦積み状に配置する。
ユーザーがジャム処理を行う場合、またはプロセスカートリッジを取り出す際には、まずプリンタ本体1正面のドアパネル18を開く。ここで、ドアパネル18をわずかに開くと、ドアパネル18に固定された圧解除部材24もドアパネル18に伴い移動する。すると、加圧レバー19の突起部19aが、圧解除部材24の斜面24a上を滑って上方へ持ち上げられる。バネ21の引張り力は、加圧レバー19の回動支点を越えた上方で作用するようになる為、加圧レバー19は解除状態のままバネ21により保持される。ここで、ドアパネル18は第2移動部材を構成している。
ここで本実施例においては、加圧レバー19について、突起部19aと加圧レバー19の回動中心との距離は、ベルトフレーム11に加圧力をかける部分と加圧レバー19の回動中心との距離よりも長い為に、比較的弱い力でドアパネル18を開くことができる。
上述したように、2個の加圧レバー19は不図示の連結軸により連結される構成につき、例えば、ユーザーがドアパネル18の左右どちらかのみを引いた場合でも、両方の加圧レバー19による加圧が共に解除され、機構の破損を未然に防ぐ。
さらに、加圧レバー19の加圧が解除されると同時に、ベルト部材7の駆動ローラ31へと回転力を伝達する不図示の駆動継手が離間される。
また、リンク部材23は、圧解除部材24(ドアパネル18)とベルトフレーム11を連結している。リンク部材23は長穴形状を持ち、ドアパネル18に固定される圧解除部材24に設けられた円筒形状のボス24bがこの長穴23aに嵌っている(係合している)。圧解除部材24とベルトフレーム11とをリンク部材23で連結することにより、ドアパネル18を開口すると、ベルトフレーム11も同時に開口することが可能になる。ここで、リンク部材23は第1連結部を構成し、圧解除部材24は第2連結部を構成し、ボス24bは突起を構成している。
但し、前述したように、ドアパネル18を一定量開いて初めて、ベルトフレーム11の
加圧レバー19が解除されるため、加圧レバー19が解除されるまではベルトフレーム11は動かすことが出来ない。この条件を満たす為に、リンク部材23は長穴23aを持ち、圧解除部材24のボス24bが一定量移動できるようにしている。
このように、ドアパネル18とベルトフレーム11をワンアクション(一動作)で開口してジャム処理あるいはプロセスカートリッジの交換ができるため、ユーザビリティに優れた装置を提供することができる。
ここで、本実施例の特徴的構成である、リンク部材23の長穴23aについて詳しく説明する。
図2は、本実施例において、リンク部材23の長穴23aと、長穴23aに嵌っている圧解除部材24のボス24bとの関係を説明するための図である。図2(a)は、長穴23aのストレート部23bをボス24bが移動可能となっている状態を示す図であり、同図(b)はボス24bが長穴23aのプリンタ本体1内部側端部23dに位置している状態を示す図である。なお、リンク部材23はヒンジ22によりベルトフレーム11に対して回動自在に保持されている。
図1及び図2に示すように、この長穴23aは中央付近に短手方向(長穴23aの長手方向に対して略直交する方向)における開口幅が一定のストレート部23bを持ち、ストレート部23bの終端から両端に向かうに従って開口幅が狭くなるような形状の端部近傍23c,23dを有している。この長穴23aに係合する圧解除部材24のボス径は、ストレート部23bにおいては、
「(圧解除部材24のボス24bの)ボス径 < (ストレート部23bの)開口幅」
となっており抵抗無く移動できる(図2(a)参照)。ここで、端部近傍23c,23dは規制部を構成している。
一方、長穴23aの端部へ向かう途中で「ボス径≧開口幅」となり、摺動抵抗によりそれ以上端部へは移動しなくなる(図2(b)参照)。
図3は、リンク部材や長穴について他の実施例を説明するための図である。図4は、圧解除部材24のボスについて他の実施例を説明するための図である。
本実施例においては、リンク部材23や長穴23aは、図2に示すように直線状として説明したが、これに限るものではない。例えば、図3に示すリンク部材231のように、一定の間隔を持つ円弧から構成してもよい。また、ボス24bは円筒形状に限るものではなく、例えば、図4に示すような断面略四角形のボス25であってもよいもので、長穴23aの狭くなる部分で摺動を受けられるような形状であれば良い。
上記構成がドアパネル18の開閉時にどのような効果をもたらすかを以下に説明する。
図5は、ドアパネル18を閉じた状態から開口させた場合について、圧解除部材24とリンク部材23とベルトフレーム11との関係を説明するための図である。図5(a)はドアパネル18を閉じた状態を示す図、同図(b)はドアパネル18を開口しはじめた状態を示す図、同図(c)は同図(b)よりもさらにドアパネル18を開口した状態を示す図、同図(d)はドアパネル18を閉める際に途中で動作を止めるなどした場合について示す図である。
図5(a)に示す状態からドアパネル18を開口すると、図5(b)に示すように圧解除部材24のボス24bはリンク部材23の一方の端(プリンタ本体1の外部側端部23
c)へと移動し、その状態でベルトフレーム11を引張って開口する。ドアパネル18をさらに開口すると、図5(c)の矢印で示すようにベルトフレーム11が自重により下がり、圧解除部材24のボス24bはリンク部材23の他方の端(プリンタ本体1の内部側端部23d)へと移動する。
ここで、上述したように、ボス24bが長穴23aの狭くなる部分で摺動してブレーキがかかり、スムーズに減速する。仮に、リンク部材23の長穴23aの開口幅が常に、ボス径<開口幅だった場合には、圧解除部材24のボス24bは長穴23aの端部のアール部分に激突して止まることになり、激しい打音が発生して操作感を著しく損なう可能性がある。なお、リンク部材23は摺動性に優れるポリアセタール樹脂で成型するのが好ましい。
ここで、リンク部材23は圧解除部材24またはベルトフレーム11またはドアパネル18に一体的に成型してもよいが、別体としてもよい。リンク部材23を別体化するメリットとしては、両面印字モデル等の派生モデルを作り易いという点が挙げられる。例えば、両面印字モデルにおいて、ドアパネル18とベルトフレーム11との間に通紙パスを備える構成の場合、ジャム処理のためにこの通紙パスを開く必要があるという点が片面印字モデルと異なる。通紙パスを開けるようにする為にはリンク部材23を使用しないというだけで、他の部品を共通化できるため作り分けがし易い。
また、開口部を閉じる際には、ドアパネル18を閉めることで、1回の動作でドアパネル18とベルトフレーム11の両方を閉めることができる。圧解除部材24上の斜面24cが加圧レバー19を押し下げてベルトフレーム11を加圧保持し、不図示の駆動継手が結合する。
ドアパネル18を閉める際、途中で動作を止めるなどした場合には、ベルトフレーム11は図5(d)の矢印で示す方向へと慣性力で動き、圧解除部材24のボス24bはリンク部材23の端部23cへと移動する。開口時と同様に、ボス径>開口幅となる部分(端部23c)で摺動してスムーズに減速する。仮に、リンク部材23の長穴23aの開口幅が常に、ボス径<開口幅だった場合、圧解除部材24のボス24bは長穴の端部(例えば、アール部分)に激突して止まることになり、激しい打音を発生して操作感を著しく損なう可能性がある。
以上説明したように、本実施例によれば、ドアパネル18とベルトフレーム11を一体的に開閉可能かつ、連結部に長穴形状を有する構成としたので、ドアパネル18の開閉動作中にベルトフレーム11が自重または慣性力によってばたついてしまうような場合でも、長穴形状の短手方向幅の一部が、長穴23aに通るボス24bの寸法よりも小さくなっているためにベルトユニットをスムーズに減速して打音を防止することができる。
また、長穴23aに通るボス24bの寸法に対し、長穴形状の両端部を小さく狭めることにより、ベルトフレーム11がドアパネル18に近づく方向と離れる方向のいずれの方向にばたついてしまうような場合でも、スムーズに減速して打音を防止することができる。
したがって、ジャム処理またはプロセスカートリッジ交換の際、ドアパネル18の開閉に連動するベルトフレーム11の動きによる打音を防ぎ、高級で優れた操作感・操作性を有する画像形成装置を実現することが可能となる。
図6は、本発明の実施例2に係る画像形成装置の概略構成図である。本実施例の画像形
成装置は実施例1と同じく4個のプロセスカートリッジ2を備え、電子写真プロセスによる非磁性1成分トナーを用いたカラーレーザービームプリンタである。以下に、本実施例特有の構成を説明するが、実施例1と同様の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
図6に示すリンク部材26は、圧解除部材24とベルトフレーム11を連結している。リンク部材26は図に示すような、長穴形状の端部が広がった形状を持ち、ドアパネル18に固定される圧解除部材24の円筒形状に二方取りを施した形状のボス24dがこの長穴26aに嵌っている。ここで、リンク部材26は第1連結部を構成し、ボス24dは第2連結部の突起を構成している。
リンク部材26で連結することにより、ドアパネル18を開口すると、ベルトフレーム11も同時に開口することが可能になる。但し、前述したように、ドアパネル18を一定量開いて初めて、ベルトフレーム11の加圧レバー19が解除されるため、加圧レバー19が解除されるまではベルトフレーム11は動かすことが出来ない。この条件を満たす為に、リンク部材26は長穴26aを持ち、圧解除部材24のボス24dが一定量移動できるようにしている。
このようにしてドアパネル18とベルトフレーム11が一度の操作で開くので、装置の取り扱いに不慣れなユーザー等が、ジャム処理またはプロセスカートリッジの交換の際、ドアパネル18しか開口しなかった為に、目的のジャムまたはプロセスカートリッジが見当たらずに困惑するなどといった事態を防止することができる。
ここで、本実施例の特徴であるリンク部材26の長穴26aについて詳しく説明する。
図7は、本実施例において、リンク部材26の長穴26aと、長穴26aに嵌っている圧解除部材24のボス24dとの関係を説明するための図である。図7(a)は、長穴26aのストレート部26bをボス24dが移動可能となっている状態を示す図であり、同図(b)は長穴26aの開口部26cをボス24dが回動可能となっている状態を示す図である。
図6及び図7に示すように、この長穴26aは開口幅一定のストレート部26b(長穴の短手方向の第1の開口幅を有する部分)を持ち、ストレート部26bの終端の一方により広い略円形の開口部26c(長穴の短手方向の第2の開口幅を有する部分)を持っている。ここで、ストレート部26bの終端部分と開口部26cとは連続して設けられて規制部を構成している。
この長穴26aに嵌まる圧解除部材24のボス24dは、略円柱形状に軸方向に沿って二方取りを施した形状となっており、略円柱形状の断面略円形の直径をaとし、略円柱形状に二方取りを施すことにより形成された幅をcとすると(図7参照)、
(ボス24dの直径a)>(ストレート部26bの短手方向の開口幅b)>(二方取り幅c) ・・・式(1)
という関係を満たしている。ここで、二方取りを施した形状とは、略円柱形状を径方向に対向する(略平行な)2つの面が形成されるように、略円柱形状の2つの端部を軸方向に取り除いた形状である。
上記ストレート部26bにおいては、ボス24dの二方取りの部分がストレート部26bの短手方向の開口幅に収まっているため、リンク部材26はボス24d(圧解除部材24)に対して抵抗無く移動することができる(図7(a)参照)。
一方、長穴26aの端部の略円形の開口部26cへ移動した後、ドアパネル18の開口動作に伴い、リンク部材26と圧解除部材24の角度関係が変化した結果、ボス24dが開口部26cに対して回動することにより、図7(b)に示すように、二方取りの位置が長穴26aのストレート部26bに対して略直交する角度に近くなる為、
(ボス24dの直径)>(ストレート部26bの短手方向の開口幅)
の関係から、圧解除部材24のボス24dは長穴26aのストレート部26bへは移動しなくなる。
図8は、リンク部材や長穴について他の実施例を説明するための図である。図9は、圧解除部材24のボスについて他の実施例を説明するための図である。図10は、長穴について他の実施例を説明するための図である。
本実施例においては、リンク部材26や長穴26aは、図7に示すように直線状として説明したが、これに限るものではない。例えば、図8に示すリンク部材261のように、円弧で構成されていてもよい。また、ボス24dは円柱形状に二方取りという形状に限らず、例えば図9に示すようボス27のように、長短2種類以上の幅を持つ形状であればよい。さらに、図10に示すリンク部材262のように、長穴の開口部26c近傍のごく一部において、上記式(1)に示す関係を満たすものであってもよい。
上記構成がドアパネル18の開閉時にどのような効果をもたらすかを以下に説明する。
図11は、ドアパネル18を閉じた状態から開口させた場合について、圧解除部材24とリンク部材26とベルトフレーム11との関係を説明するための図である。図11(a)はドアパネル18を閉じた状態を示す図、同図(b)はドアパネル18を開口しはじめた状態を示す図、同図(c)は同図(b)よりもさらにドアパネル18を開口した状態を示す図である。
図11(a)に示す状態からドアパネル18を開口すると、図11(b)に示すように、圧解除部材24のボス24dはリンク部材26の一方の端へと移動して開口部26cに達し、その状態でベルトフレーム11を引張って開口する。ドアパネル18をさらに開口すると、ベルトフレーム11が自重により図11(c)の矢印方向に下がろうとするが、上述した構成により、圧解除部材24のボス24dはリンク部材26の長穴26aのストレート部26bへは移動することはない。
つまり、ベルトフレーム11はドアパネル18に対して大きなガタを持つことは無く、スムーズな操作感を得ることができる。仮に、圧解除部材24のボスが円柱形状で、リンク部材26の長穴を自由にスライドできる構成の場合、圧解除部材24のボスは、自重で下がってくるベルトフレーム11によりリンク部材26の長穴の端部のアール部分に激突して止まることになり、激しい打音が発生して操作感を著しく損なう可能性がある。
ここで、リンク部材26は圧解除部材24またはベルトフレーム11またはドアパネル18に一体的に成型してもよいが、別体としてもよい。リンク部材26を別体化するメリットとしては、両面印字モデル等の派生モデルを作り易いという点が挙げられる。例えば、両面印字モデルにおいて、ドアパネル18とベルトフレーム11との間に通紙パスを備える構成の場合、ジャム処理のためにこの通紙パスを開く必要があるという点が片面印字モデルと異なる。通紙パスを開けるようにする為にはリンク部材26を使用しないというだけで、他の部品を共通化できるため作り分けがし易い。
また、開口部を閉じる際には、ドアパネル18を閉めることで、1回の動作でドアパネル18とベルトフレーム11の両方を閉めることができる。圧解除部材24上の斜面24
cが加圧レバー19を押し下げてベルトフレーム11を加圧保持し、不図示の駆動継手が結合する。
ドアパネル18を閉める際、途中で動作を止めるなどした場合でも、ベルトフレーム11はドアパネル18に対して大きなガタは無い為、スムーズに動作する。そして、ドアパネル18が閉まりきる手前において、リンク部材26の長穴26aのストレート部26bと圧解除部材24のボス24dの二方取りを施した断面形状の長手方向との角度が平行に近づき、圧解除部材24のボス24dはリンク部材26の長穴26aのストレート部26bをスライドしてドアパネル18は完全に閉じる。
仮に、圧解除部材24のボスが円柱形状で、リンク部材26の長穴を自由にスライドできる構成の場合、ドアパネル18を閉める動作を途中で止めた場合、ベルトフレーム11は慣性力で動き続け、圧解除部材24のボスはリンク部材26の端部のアール部分に激突して止まることになり、激しい打音が発生して操作感を著しく損なう可能性がある。
以上説明したように、本実施例によれば、長穴26aに通るボス24dに幅の狭い部分と広い部分を設け、長穴形状の短手方向幅の一部を小さく狭めることにより、
(ボス24dの狭い部分の幅)<(長穴26aの狭い部分の幅)<(ボス24dの広い部分の幅)
という関係から、ボス24dの狭い部分が長穴26aの狭い部分を通過した後、互いの角度関係が変化することにより、ボス24dは長穴26aの長手方向に戻らなくなる為、ベルトフレーム11がばたついてしまうようなことは無くなり、打音を発生させないようにすることができる。ベルトフレーム11がドアパネル18に近づく方向と離れる方向のいずれの方向にばたついてしまうような場合でも、スムーズに減速して打音を防止することができる。
したがって、ジャム処理またはプロセスカートリッジ交換の際、ドアパネル18の開閉に連動するベルトフレーム11の動きによる打音を防ぎ、優れた操作感・操作性を有する画像形成装置を実現することが可能となる。
なお、上述した実施例においては、長穴23a,26aは、それぞれリンク部材23,26に設け、ボス24b,24dはドアパネル18の圧解除部材24に設けているが、ベルトフレーム11またはドアパネル18側に長穴を設け、該長穴に嵌るボスをリンク部材に設ける構成であってもよい。また、上述した実施例においては、ベルトフレーム11やドアパネル18は、プリンタ本体1に回動可能に保持されるものであったが、これに限らず、ドアパネル18とベルトフレーム11とがプリンタ本体1に対して一体に移動するものであれば本発明を好適に適用することができる。
本発明の実施例1に係る画像形成装置を示す概略構成図である。 本発明の実施例1において、リンク部材の長穴と、長穴に嵌っている圧解除部材のボスとの関係を説明するための図である。 本発明の実施例1において、リンク部材や長穴について他の実施例を説明するための図である。 本発明の実施例1において、圧解除部材のボスについて他の実施例を説明するための図である。 本発明の実施例1において、ドアパネルを閉じた状態から開口させた場合について、圧解除部材とリンク部材とベルトフレームとの関係を説明するための図である。 本発明の実施例2に係る画像形成装置を示す概略構成図である。 本発明の実施例2において、リンク部材の長穴と、長穴に嵌っている圧解除部材のボスとの関係を説明するための図である。 本発明の実施例2において、リンク部材や長穴について他の実施例を説明するための図である。 本発明の実施例2において、圧解除部材のボスについて他の実施例を説明するための図である。 本発明の実施例2において、長穴について他の実施例を説明するための図である。 本発明の実施例2において、ドアパネルを閉じた状態から開口させた場合について、圧解除部材とリンク部材とベルトフレームとの関係を説明するための図である。 従来技術に係る画像形成装置を示す概略断面図である。
符号の説明
1 プリンタ本体
2 プロセスカートリッジ
3 感光体ドラム
7 静電搬送ベルト
10 転写部
11 ベルトフレーム
12 熱定着器
17 ベルトフレームヒンジ
18 ドアパネル
19 加圧レバー
20 従動ローラ
21 引張りバネ
22 ヒンジ
23,26 リンク部材
23a 長穴
23b ストレート部
23c,23d 端部
24 圧解除部材
24b,24d ボス
31 駆動ローラ

Claims (1)

  1. 装置本体の外装の一部をなし、装置本体の下方に設けられた回動支点を中心に回動して装置本体内部を開放可能なドアパネルと、
    無端ベルトを張架するローラを支持するベルトフレームであって、前記ドアパネルよりも装置本体内側装置本体の下方に設けられた回動支点を中心に回動可能に配設され、前記回動支点が端部に設けられたベルトフレームと
    記ベルトフレームの回動支点が設けられた端部と逆の端部近傍一端が回動可能に取り付けられたリンク部材であり、他端に設けられた長穴に前記ドアパネルに設けられた突起が前記長穴内を移動可能に係合することにより、前記ドアパネル前記ベルトフレーム連動させるリンク部材を備え、
    前記長穴の短手方向の開口幅は、前記長穴の長手方向において、中央近傍で前記長穴に係合した状態における前記突起の前記長穴の短手方向の幅よりも大きく、且つ前記両傍では、前記突起の前記長穴の短手方向の幅よりも小さくなるように設けられていると共に、
    前記長穴の長手方向で前記端部へかって前記開口幅が徐々に狭まる部分であって前記開口幅が前記突起の前記長穴の短手方向の幅よりも小さい部分に、前記長穴内における前記突起の移動を規制する規制部が前記両端近傍に2つ設けられており、
    前記ドアパネルを閉状態から開状態へ回動すると、前記突起が一方の規制部まで移動して前記長穴内での移動を規制されることで前記ベルトフレームが回動し、その後、前記ドアパネルの回動を止めると、前記突起が他方の規制部まで移動して前記長穴内での移動を規制されることで前記ベルトフレームの回動が止まることを特徴とする画像形成装置。
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