JP4454326B2 - 吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、毛染液、工業用接着剤、シーリング剤、医療用の接着剤や充填剤等の液状、粘性材料等の内容液を吐出させる吐出容器に関し、特に、少なくとも2種類の内容液を各同量または同一比率で吐出せしめ、吐出後に少なくとも二液を混合又は反応させるのに好適な吐出容器に関する。
従来において、2種の接着剤や歯科用材料等の内容液を所定量吐出させる吐出容器としては、例えば、2本のカートリッジに夫々収容された2種の接着剤や歯科用材料等の内容液を、各カートリッジに対応して設けられた押出棒を手で押して、目分量で必要な内容液を押し出す吐出容器が知られている。
この吐出容器では、必要な内容液を目分量で押し出すため、内容液の少量押し出し、または一定量吐出は困難であるという問題を有していた。
この問題点を解決するものとして、本体部を片手で持ち、ハンドル部材をもう一方の片手で180度毎に回転させることにより、その回転をフィーダー軸に伝え、フィーダー軸が回転しピストンを押し上げて内容液を定量吐出する機構を備えた吐出容器が知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、この特許文献1に記載される吐出容器では、ハンドル部材を180度毎に回転させることにより、一定の吐出量を得ることができるが、その1回分の中間の量では中止することができず、使用者が必要とする内容液量を吐出することができないという課題があり、また、ハンドル部材の回転を途中で止めると、ハンドル部材が突出してしまい、保存に不便であり、更に、この突出箇所により誤動作も生じるなど使用性に課題を有するものである。
特開平9−77151号公報(特許請求の範囲、図1〜図7等)
本発明は、上記従来技術の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、使用者が必要とする内容液量を少量でも定量吐出できると共に、誤動作も生じることがない使用性に優れた吐出容器を提供すること目的とするものであり、特に、少なくとも2種類の内容液を各同量または同一比率で吐出して使用するのに好適な吐出容器を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記従来技術の課題等について鋭意検討を重ねた結果、吐出容器において特定構造となる操作機構を設けることにより、上記目的の吐出容器が得られることを見い出し、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明の吐出容器は、回転操作部を有する吐出容器体の少なくとも二つを、弾性体からなる帯状のリング部材から構成される同期機構部を回転させることで、上記各吐出容器体の回転操作部を同期させて回転させることにより、各吐出容器体から内容液を吐出する吐出容器において、
上記各吐出容器体は、内容液が充填された軸本体部と、この軸本体部の先端部に装着した吐出口及び後端部に装着した回転操作部と、前記内容液を前方の吐出口へと回転操作部の回転により押圧して内溶液を吐出させる吐出機構とからなる独立したカートリッジ型の吐出容器体から構成されると共に、該各吐出容器体の軸本体部を保持部品で着脱自在に連結し、かつ、
上記各吐出容器体の吐出機構は、軸本体部内面に固定される内面に横断面鋸刃状をなす多数のカム溝を形成した固定筒状体と、該固定筒状体に回動自在に嵌合する外面に上記多数のカム溝と係合するカム部を形成した回転操作部と連動する繰出体と、該繰出体の回転に伴い回転するねじ棒と、該ねじ棒と嵌着し内溶液と接触する面を形成したピストンとを有し、
上記帯状のリング部材から構成される同期機構部を回転させることで、上記各吐出容器体の回転操作部及び該回転操作部に連動する吐出機構の繰出体を同期させて回転させることにより、ねじ棒に嵌着したピストンによって内溶液を吐出口方向へ移動させ、各吐出口から内溶液を吐出させ、更に、各吐出容器を連結する保持部品はその外周縁に脱落防止用の保持突部が端部と略中央部に形成された断面H型の保持部材からなることを特徴とする。
本発明によれば、使用者が必要とする内容液量を少量でも定量で吐出できると共に、誤動作も生じることがなく、独立したカートリッジ型の吐出容器体の交換が容易となるので使用性に優れた吐出容器が提供され、特に、少なくとも2種類の内容液を各同量または同一比率で吐出して使用するのに好適な吐出容器が提供される。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照しながら詳しく説明する。図1〜図17は、本第1実施形態を示す吐出容器である。
本第1実施形態の吐出容器は、図1(a)及び(c)に示すように、2つの独立した吐出容器体1,1を備え、該吐出容器体1,1をゴム部材等の弾性体からなる帯状の弾性保持リング部材20で連結し、ゴム部材等の弾性体からなる同期機構部となる帯状のリング部材21を回転させることで、該吐出容器体1,1の各回転操作部(後述する天冠16,16)を同期させて回転させることにより、各吐出容器体1,1から内容液を吐出口3から各同量または同一比率で吐出させる形態である。
この実施形態における用いる独立したカートリッジ型の吐出容器体1を以下に詳述する。この吐出容器体1は、図1(b)に示すように、中空円筒状となり、内部に内容液、本実施形態では、歯科用粘性材料Lを貯留する軸本体部2と、この軸本体部2の先端部に装着した吐出口3と、前記内容液Lを前方の吐出口3へと回転操作部の回転により押圧して内溶液を吐出させる吐出機構4と、前記吐出口3を覆うキャップ5とを備え、前記吐出機構4は、後述する固定筒状体11と、繰出体12と、ねじ棒13と、ピストン14とを備えたものとなっている。
そして、前記軸本体部2は、図2〜図6に示すような形状、構造となっている。すなわち、軸本体部2は筒状に形成されており、その先方部には前記キャップ5の内径と略同一の外径を有する小径部2aが形成され、ここに前記キャップ5が嵌合するようになっている。なお、小径部2aの外周面には、図2に示すように、前記キャップ5の内面に形成された凹部5aと嵌合する凹部2a1が形成されており、この凹部5aと凸部2a1との嵌合によってキャップ5が小径部2aから不用意に脱落するのを防止し得るようになっている。
また、小径部2aの内面には後述の先軸6と係合する凸部6aが形成され、前記本体部2の後方部内周面には、図3及び図4に示すように、凸部2bが複数本形成されている。各凸部2bは、図5に示すように、後方から前方にかけて緩やかに内方へと立ち上がる緩斜面2b1と、この緩斜面2b1に連続する平坦面2b2と、この平坦部2b2から直角に近い急峻な角度で外方へと立ち下がる急斜面2b3とからなり、ここに固定筒状体11が圧入係止されるようになっている。
また、図4のA−A線拡大図である図6に示すように、前記本体部2の内周面には、その後端部から前記凸部2bの前方にかけて長手方向に延出する突条2cが形成されている。
一方、図7は、前記先軸6の形状を示す図である。この先軸6は前方に向かうに従って縮径する先細り形状の筒体によって形成され、その後方部外周には環状の嵌合凹部6aが形成されており、この嵌合凹部6aが前記本体部2における小径部2aの内面に形成された環状の嵌合凸部2a1に圧入嵌合し、先軸6からの抜脱を防止している。また、前記先軸6の外周部には鍔部6bが形成され、この鍔部6bが前記小径部の前端面に当接している。
さらに、前記先軸6の内面には、前後方向に延出するリブ6cが等間隔に複数本(ここでは6本)形成されており、このリブ6cによって吐出口3の後方部が挟持されるようになっている。
この形態における吐出口3は、図2に示すように、樹脂製の吐出口部材3aと、前記先軸6の内面に圧入固定した円環状の保持体3bと、この保持体3bの中央の貫通孔3b1に嵌挿固定されると共に前記吐出口部材3aの後端部中央から中間部(先軸6の先端部)まで挿入された吐出液供給体3cとにより構成されている。なお、低粘度で低表面張力の液体(内溶液)を収容するなどした時には、吐出液供給体3cの後方に繊維束体、多孔質体などからなるペン芯を設けることができ、強い衝撃を受けた場合に吐出口3から液体が噴出するのを防ぐことも可能である。
また、前記固定筒状体は、図8〜図12に示すような形状に形成されている。
すなわち、固定筒状体11の前半部外周には、前記本体部2の凹凸部2bに圧入嵌合可能な複数本の凸部11bが形成されている。この凸部11bは、前記本体部2の凸部2bとは逆に、前方から後方にかけて内方へと突出するよう緩やかに傾斜する緩斜面11b1と、この緩斜面11b1の頂部に連続する平坦部11b2と、この平坦部11b2から内方へと略直角に近い角度で急峻に立ち下がる急斜面11b3とからなり、その急斜面11b3は前記本体部2の前記凸部11bの急斜面2b3に当接し、本体部2からの抜脱が阻止されている。
また、固定筒状体11の前端部は、前記凸部の形成された外筒部11aの内方に内筒部11cが形成されて二重筒構造をなしており(図8(b)参照)、内筒部11cの内面には、図9(a)に示すように、雌ねじ部11dが形成されている。さらに固定筒状体11の中間部内面には図9(b)及び図11に示すように横断面鋸刃状をなす多数のカム溝11eが形成されている。
前記固定筒状体11の後半部は、図9(b)及び図12に示すように、上下に対向して形成された一対のスリット11fにより弧面形状をなす一対の脚部11g,11hによって二股状に形成されており、各脚部11g,11hの後端部外面には外方へと突出する弧状の鍔部11iが形成されると共に、各脚部11g,11hの内面には円弧状の嵌合突起11g1,11h1が突設され、この嵌合突起11g1,11h1が前記本体部2の後端面に当接している。また、固定筒状体11の外周部には、前記各スリット11fの最奥部から前端部にかけて回転係止溝11jが刻設されており、この回転係止溝11jに前記本体部2の突条2cが嵌合している。なお、この回転係止溝11jの前方部11j1は所定の角度をもって前方に拡開している。
このように、この固定筒状体11は、その急斜面11b3と本体部2の急斜面2b3との係合によって本体部2に対する後方への移動を阻止され、突条2cと回転係止溝11jとの係合により本体部2に対する回転を阻止され、鍔部11jと本体部2の後端との当接により本体部2に対する前方への移動を阻止されるようになっており、これによって本体部2に確固に固定されている。
また、図13〜図16は、前記繰出体12を示す図である。
この繰出体12は、前記本体部2の内方に挿入される円筒状の突出部12aと、前記本体部2内に挿入される円筒状の挿入部12bとを一体に形成したものとなっており、前記突出部12aには、環状の鍔部12cが形成され、この鍔部12cの周面には凹弧面12c1が形成されている。そして、前記挿入部12bの前端面には、円弧部分12h1と直線部分12h2とを有する挿通孔12hが形成されると共に、挿入部12bの前方部周面にはコ字状のスリット12dが形成されており、このスリット12dによって囲繞される部分が片持ちばね状の弾性片12eとなっている。
この弾性片12eの先端部には、図15及び図16に示すように外方へと突出する鋭角に屈曲した断面形状をなすカム部12fが形成されており、このカム部12fは前記カム溝11eに係合している。また、前記挿入部12bの後方部には、環状の嵌合凹部12iが形成されており、この嵌合凹部12iは前記固定筒状体11の脚部11g,11hに突設した嵌合突起11g1,11g2に嵌合している。このため、繰出体12は固定筒状体11に対して前後方向への移動を阻止され、回動は可能となっている。
また、前記繰出体12の突出部12aの後端における外周面には、180度の間隔をもって断面3角形状の係止突起12jが形成されている。そして、この繰出体12の外周面には、に示すような円筒状の天冠16が嵌着されている。この天冠16はその内面の前端部近傍に環状突起16aが形成されており、この環状突起16aが前記繰出体12の鍔部12cの凹弧面12c1に嵌合し、繰出体12からの抜脱を防止するようになっている。さらに、天冠16の内周面には横断面三角形状をなす係止突起16bが所定の間隔を介して多数形成されており、各係止突起16bの間には前記繰出体12の係止突起12jが挿入され、両係止突起12jと16bとの当接によって天冠16と繰出体12とが略一体的に回動するようになっている。なお、この実施の形態においては、天冠16と繰出体12の突出部12aとによって回転操作部が構成されている。
そして、前記繰出体12の前面部に形成された異形の挿通孔12hには、これと略同形の異形断面を有するねじ棒13が挿入されている。このねじ棒13は、円弧状の面に形成された雄ねじ部13aと、両雄ねじ部13aの間に形成された平面部13bとを有し、前記挿通孔12hに、長手方向への移動が可能であり、かつ回動が不能となるよう挿入されている。また、このねじ棒13の先端部には、ピストン14が嵌着されている。このピストン14は、前記本体部2の内面に液密状態を維持しつつ摺動可能に設けられている。
上記構成を有する液体塗布具1を組み立てる場合には、まず、本体部2の外方において内容液吐出機構4の組み立てを次のようにして行う。
すなわち、固定筒状体11の雌ねじ部11dにねじ棒13を所定の位置まで螺合させ、雌ねじ部11dより前方に突出させた先端部にピストン14を圧入固定する。次いで、固定筒状体11より後方に突出するねじ棒13を挿通孔12hに挿通させながら繰出体12を固定筒状体11の内方に圧入して行き、最終的に固定筒状体11の各脚部11g,11hに突設されている嵌合突起11g1,11h1に嵌合溝を嵌合させる。この後、天冠16を繰出体12の突出部12aの外周を覆うよう嵌合させ、天冠16の環状突起16bを繰出体12の鍔部12cの凹弧面12c1に嵌合させて天冠16を繰出体12に固定する。これにより、吐出機構4の組み立てが完了する。
この後、本体部2の後端部に形成される開口部から前記ユニット化した吐出機構4を、その前端部に設けられているピストン14から順次挿入させて行き、固定筒状体11の回転係止溝11jに本体部2の突条2cを嵌合させると共に、固定筒状体11の凸部11bを本体部2の内面の凸部2bに係合させ、固定筒状体11が本体部2内に完全に挿入された時点で、天冠16の前方の開口部端縁が本体部2の後方の開口部端縁に当接し、これにより、本体部2への塗布液押圧機構4の挿入作業は完了する。
なお、この形態における回転係止溝11jの前端部はある程度の幅をもって拡開しており、その幅内に突条2cが挿入されるよう両者の位置を設定すれば、固定筒状体11を挿入することで、突条2cが係止溝11jの前方部に案内されて係止溝11j内に確実に挿入される。また、固定筒状体11にはスリット11fが形成されており、これによって周壁部分に可撓性をもたせるようになっているため、軸本体部2への圧入を容易に行うことができる。
次いで、前記本体部2の先端部に形成されている小径部2aの開口部から内容液を適量注入し、塗布体3を挿入した先軸6を前記本体部2の小径部2aの内面に圧入した後、その内面に形成された嵌合凸部2a1と先軸6aの嵌合凹部6aとを嵌合させて先軸6を固定し、キャップ5を小径部2aに嵌合させることによって吐出容器体1の組み立ては完了する。
なお、この吐出容器体1においては、回転操作部となる天冠16、本体部2、及びキャップ5の各々の外径が同一寸法に形成されているため、先端から後端にかけて連続した比較的小径の円筒面を有するスマートな外観を呈するものとなっている。また、この吐出容器1の形態においては、吐出機構4をなす全ての構成部材を軸本体部2の後方開口部から挿入することで容易に本体部2に組み込むことができるため、作業が容易になり、しかも吐出機構4は、予め本体部2外で組み立ててユニット化することができる。
そして、本第1実施形態の吐出容器Aは、図1(a)及び(c)に示すように、上記構成となる吐出容器体1,1をゴム部材等の弾性体からなる帯状の弾性保持リング部材20で連結されており、ゴム部材等の弾性体からなる同期機構部となる帯状のリング部材21を回転させることで、該吐出容器体1,1の各回転操作部(天冠)16、16を同期させて回転させることにより、各吐出容器体1,1から内容液を吐出口3,3へ各同量または同一比率で吐出させる形態となるものである。
すなわち、各該吐出容器体1の各軸本体部2より後方に位置する各回転操作部となる天冠16は各回転操作部16を同期させて回転させる同期機構部となるリング部材21を一定方向へと回転させることにより各本体部2内の内容液を吐出口3に供給することができる。以下、一つの吐出容器体1の説明で(2つの)内容液の吐出等を説明する。
図1(a)及び(b)等に示すように、本体部2に対して同期機構部となるリング部材21を回転させると、連動する天冠16の回転に伴って繰出体12が同方向へと回転し、さらにこの繰出体12の異形の挿通孔12hに挿入されているねじ棒13も共に回転する。このねじ棒13の雄ねじ部13aは前記固定筒状体11の雌ねじ部11dに螺合しているため、この螺合によってねじ棒13は時計方向へと回転しつつ前方へと移動する。その結果、ねじ棒13の前端部に連結されているピストン14は前方へと移動し、これにより、吐出口3より内溶液が吐出されるものとなる。
また、上記繰出体12は、同期機構部となるリング部材21の回転により、これと連動する天冠16による回転操作において、弾性片12eの先端部に形成されたカム部12fが本体部2に形成されている鋸刃状のカム溝11eに常時圧接するようになっており、天冠16による回転操作時には、カム部12fがカム溝11eの傾斜面の後端部に乗り上げた後、次の傾斜面の前端部に落下して当接するという動作を所定の回転ピッチ毎に繰り返す。この際、弾性片の弾性力は増大、解放を繰り返すため、これが操作者にはクリック感として伝わると共に、解放時にカム部12fと傾斜面11e1の前端部との当接によってクリック音が発生する。
このため、このクリック感またはクリック音の数によって操作者は、天冠の回転角度、つまり内容液Lの供給量を認識することができ、供給量の調整を容易に行い得るようになっている。また、この同期機構部となるリング部材21及びこれと連動する天冠の回転が途中であっても吐出容器体の外観は変わらないものとなっている。
更に、前記傾斜面11e1の前端部は曲面(Rを付けている)に形成しているので、天冠16の回転操作において、カム部12fが傾斜面11e1の前端部から中央部に乗り上げるときにスムースな乗り上げ感が得られる。
更にまた、前記弾性片12eのカム部12fは、常に前記カム溝11eの固定筒状体11の係止面11e2に当接しているため、回転操作において、天冠16を反対方向へと回転させたようとしても、カム部12fと係止面11e2との当接によって反対方向への回転は阻止される。このため、ねじ棒13が反対方向へと回転することもなくなり、ねじ棒13及びピストン14が後方へと移動することもない。
従って、一旦外部空間へと吐出された内容液Lが再び吐出口3のパイプ3cあるいは本体2内へと逆流することはなく、本体2内への雑菌などの混入を防止することができる。なお、係止面11e2には、ほぼ直線的に立ち上がっているため、反対方向回転させようとしたときには、カム部12fは係止面11e2に確実に引っ掛かり、しっかりした回転阻止感が得られる。
また、前記繰出体12は本体部2とは直接的に嵌合せず、本体部2内に固定される固定筒状体11の環状の嵌合突起11g1,11g2と嵌合するものとなっている。このため、固定筒状体11と繰出体12との嵌合構造を必要とする強度に応じて自在に設定することができ、しかも本体部2の形状、構造にはなんら影響を与えることがない。従って、本体部2は軽量化を図る上で薄肉構造をなすものを用いることができ、素材としてもポリプロピレンなどの安価で視認性(透明又は半透明)、柔軟性を有するものを使用することができる。また、固定筒状体11においては、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、ポリカーボネート、ポリアセタール、PBT(ポリブチレン・テレフタレート)などの硬度が高い物質を使用して比較的大きな突出量の嵌合凸部11g1,11h1を形成し、繰出体12としても前記嵌合凸部11g1,11h1に嵌合する比較的深い嵌合凹部12iを形成することで、固定筒状体11と繰出体12とを確固に嵌合させることができ、液体塗布具1の強度を十分に得ることができる。この場合、固定筒状体11には嵌合凸部11g1,11h1の形成位置においてヒケが発生する可能性もがあるが、固定筒状体11は外部に表出するものではないため、ここに生じるヒケが外観的に問題になることはない。なお、繰り出し体12の材質としては、バネ弾性、耐クリープ性、耐疲労特性の面から、ポリアセタールが最も望ましい。
なお、本実施形態で用いる吐出容器体1は、本体部内に貯留された内容液を先軸側へと押圧する吐出機構における回転操作部を本体部とは直接的に嵌合させず、本体部内に挿入される固定筒状体の環状の嵌合部分と嵌合させるようにしたため、本体部の形状、構造に拘わりなく固定筒状体と回転操作部との嵌合構造を必要とする強度に応じて自在に設定することができる。
さらに、吐出機構は、固定筒状体、繰出体、ねじ棒及びピストンなどの各構成部材を、全て軸体後方から挿入することが可能であるため、極めて容易に組み立てを行うことができる。従って、例えば、各構成部材を軸体の外部で予め組み立てておき、そのユニット化した液体押圧機構を軸体の後部から同時に挿入するようにすることも可能であり、組立工程の効率化を図ることができると共に、本体部の先端形状をピストンなどに拘わりなく設定することができ、設計の自由度も大幅に向上することとなる。
このように構成される本第1実施形態の吐出容器は、図1(a)及び(c)に示すように、同期機構部となる帯状のリング部材21を回転させることで、これと連動する吐出容器体1,1の各回転操作部(天冠16,16)を回転させることにより、各吐出容器体1,1から内容液を吐出口3から各少量、一定量または同一比率で吐出させることができものとなる。
また、吐出容器体1,1はカートリッジ型であるので、使用後、交換する場合は、帯状のリング部材20及び21を外して、新しい吐出容器体1,1に代えて帯状のリング部材20及び21を取り付けることにより、容易に交換することができる。
上記実施形態の吐出容器Aにおいて、軸本体2及び帯状(又はひも状)のリング部材20を視認性(透明又は半透明)を有する樹脂、エラストマー、ゴム部材等を用いることにより、各吐出容器1の各内溶液Lの残量の確認を行うことができるものとなる。なお、内溶液Lの1本が光硬化型のものであれば、その部分を光不透過とする着色体などにより不透明体(その他の部分を視認性を有する部材)としてもよいものである。
また、吐出容器1,1の連結を帯状のリング部材20としたが、熱収縮フィルムなどの柔軟性のある部材で連結してもよいものである。
更に、上記実施形態の吐出容器Aにおいて、吐出容器1を2本使用して2液タイプとしたが、吐出容器1を3本使用して3液タイプとし、同期機構部となる帯状のリング部材を回転させることで、これと連動する各吐出容器体3本の各回転操作部(各天冠16)を回転させることにより、3本の吐出容器体1から内容液L(3液)を各吐出口から各少量、一定量または同一比率で吐出させてもよいものである。
また、上記実施形態において、内溶液Lとして歯科用の粘性材料(2液反応型の内容液)を用いたが、毛染剤、接着剤、シーリング剤等に用いられる2液型(3液型)の液状、粘性材料等であってもよいものである(以下の実施形態においても同様)。
図18(a)及び(b)は、本発明の第2実施形態の吐出容器Bを示すものである。
本発明の第2実施形態の吐出容器Bは、図18(a)及び(b)に示すうに、上述の構成となる吐出容器体1,1を連結する保持部品として断面H型の樹脂製、金属製等の保持部材22を用いて連結したものである点でのみ、上記第1実施形態の吐出容器Aと相違するのみであり、該吐出容器Aと同様に使用されるものである。
本実施形態の吐出容器Bでは、吐出容器体1,1の連結部材を断面H型の保持部材22とすることにより、簡単な形状で金型の製作も容易で、吐出容器体1,1をカートリッジとして交換する場合も容易に交換することができる。
また、断面H型の部材22の外周縁に吐出容器体1の脱落防止用の保持突部22aを形成してもよいものである。
(a)は、本発明に係る吐出容器の第1実施形態の全体構造を示す斜視図、(b)は第1実施形態の吐出容器に用いる吐出容器体の全体構造を示す斜視図、(c)は吐出容器体を連結する帯状の弾性保持リング部材、並びに、回転操作部を同期させる同期機構部となる帯状のリング部材を示す斜視図である。 図1(b)に示した吐出容器体の前半部を示す縦断側面図である。 図1(b)に示した吐出容器体の後半部を示す縦断側面図である。 図2及び図3に示した吐出容器体本体部の縦断側面図である。 図4に示したもののB部拡大図である。 図4に示したもののA−A線縦断図である。 (a)は図3に示した先軸の一部縦断側面図、(b)は(a)に示したものの背面図である。 図3における固定筒状体を示す図であり、(a)は平面図、(b)は同図(a)の正面図である。 (a)は図8に示したものの縦断側面図、(b)は図8に示したものの背面図である。 図9のC部拡大図である。 図9(a)のA−A線断面図である。 図9(a)のB−B線断面図である。 図3に示した繰出体の形状を示す図で、(a)は側面図、(b)正面図、(c)は背面図、(d)は底面図である。 図13(a)に示したものの縦断側面図である。 図13(a)におけるA−A線断面図である。 図13(a)に示したもののB−B線断面図である。 (a)は図3に示す天冠(回転操作部)の拡大縦断側面図、(b)は(a)の正面図である。 (a)は、本発明に係る吐出容器の第2実施形態の全体構造を示す斜視図、(b)は吐出容器体を連結する保持部材、並びに、回転操作部を同期させる同期機構部となる帯状のリング部材を示す斜視図である。
L 内溶液
A 吐出容器
1 吐出容器体
3 吐出口
16 天冠(回転操作部)
20 帯状の弾性保持リング部材
21 帯状のリング部材(同期機構部)

Claims (1)

  1. 回転操作部を有する吐出容器体の少なくとも二つを、弾性体からなる帯状のリング部材から構成される同期機構部を回転させることで、上記各吐出容器体の回転操作部を同期させて回転させることにより、各吐出容器体から内容液を吐出する吐出容器において、
    上記各吐出容器体は、内容液が充填された軸本体部と、この軸本体部の先端部に装着した吐出口及び後端部に装着した回転操作部と、前記内容液を前方の吐出口へと回転操作部の回転により押圧して内溶液を吐出させる吐出機構とからなる独立したカートリッジ型の吐出容器体から構成されると共に、該各吐出容器体の軸本体部を保持部品で着脱自在に連結し、かつ、
    上記各吐出容器体の吐出機構は、軸本体部内面に固定される内面に横断面鋸刃状をなす多数のカム溝を形成した固定筒状体と、該固定筒状体に回動自在に嵌合する外面に上記多数のカム溝と係合するカム部を形成した回転操作部と連動する繰出体と、該繰出体の回転に伴い回転するねじ棒と、該ねじ棒と嵌着し内溶液と接触する面を形成したピストンとを有し、
    上記帯状のリング部材から構成される同期機構部を回転させることで、上記各吐出容器体の回転操作部及び該回転操作部に連動する吐出機構の繰出体を同期させて回転させることにより、ねじ棒に嵌着したピストンによって内溶液を吐出口方向へ移動させ、各吐出口から内溶液を吐出させ、更に、各吐出容器を連結する保持部品はその外周縁に脱落防止用の保持突部が端部と略中央部に形成された断面H型の保持部材からなることを特徴とする吐出容器。
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