JPH11332643A - 液体塗布具 - Google Patents

液体塗布具

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JPH11332643A
JPH11332643A JP11074176A JP7417699A JPH11332643A JP H11332643 A JPH11332643 A JP H11332643A JP 11074176 A JP11074176 A JP 11074176A JP 7417699 A JP7417699 A JP 7417699A JP H11332643 A JPH11332643 A JP H11332643A
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fixed
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
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    • A45D40/00Casings or accessories specially adapted for storing or handling solid or pasty toiletry or cosmetic substances, e.g. shaving soaps or lipsticks
    • A45D40/02Casings wherein movement of the lipstick or like solid is a sliding movement
    • A45D40/04Casings wherein movement of the lipstick or like solid is a sliding movement effected by a screw
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43MBUREAU ACCESSORIES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B43M11/00Hand or desk devices of the office or personal type for applying liquid, other than ink, by contact to surfaces, e.g. for applying adhesive
    • B43M11/06Hand-held devices
    • B43M11/08Hand-held devices of the fountain-pen type

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  • Coating Apparatus (AREA)
  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な耐久性と良好な外観を得ることができ
ると共に、組み立てが容易で設計自由度にも優れた液体
塗布具の提供を目的とする。 【解決手段】 液体押圧機構11を、鋸刃状のカム溝1
1eを有すると共に先端部に雌ねじ部11dを形成して
なる固定筒状体11と、この固定筒状体11に回動自在
に嵌合すると共に前記カム溝11eに係合し回動方向を
一方向にのみ規制する片持ちバネ状のカム部12fを形
成してなる繰出体12と、この繰出体12の挿通孔12
hに長手方向への移動を可能としかつ回動を不能とする
よう挿入されると共に周面に固定筒状体11の雌ねじ部
11dに螺合する雄ねじ部13aを形成してなるねじ棒
13と、固定筒状体11の雌ねじ部から前方へと突出す
るねじ棒13の先端部に固定され固定筒状体11の内面
に液密状態を維持しつつ摺動可能に挿入されるピストン
14とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体口紅などの液
体塗料を内蔵し、適宜塗布体へと供給しつつ得る送り液
体塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の液体塗布具としては、例
えば、図26及び図27、または図28に示すものがあ
る。図26及び図27において、先端部に塗布体32を
装着した本体部31には、その後方の開口部から回転操
作部材33が挿入されている。回転操作部材33は外筒
部材34とその内方に回動不能に挿入される内筒部材3
5とにより構成され、外筒部材34には嵌合凸部34a
が形成され、これが本体部31の嵌合凹部31aに嵌合
しており、外筒部材34は本体部31に対し回動可能か
つ抜脱不能となっている。
【0003】また、内筒部材35の内方にはねじ棒37
が挿入され、その外周面に形成されている雄ねじ部37
aが内筒部材35の前端に形成されている雌ねじ35a
に螺合すると共に、本体部31の内面に突設された隔壁
31bの異形の挿通孔31cに挿通されている。これに
より、ねじ棒37は内筒部材35に対し長手方向への移
動は可能であるが、回動は不能となっている。また、外
筒部材34の先端部には、本体部31の内面に形成され
たラチエット歯38と弾性的に係合する係止爪39が形
成され、この係止爪39とラチエット歯38とによって
ラチエット機構40が構成されている。そして、前記ね
じ棒37の先端部には、前記隔壁31bより前方におい
て本体部31の内面に摺動可能に挿入されたピストン4
1が連結されている。
【0004】このように構成された液体塗布具にあって
は、前記ラチエット機構40によって外筒部材34が本
体部31に対して一方向へのみ回転可能となっており、
外筒部材34を本体部31に対して回転させると、外筒
部材34に伴って内筒部材35が回転する。このとき、
ねじ棒37はその回転を挿通孔31cに阻止されるた
め、ねじ棒37と回転操作部材33とは相対的に回転
し、ねじ棒37は雌ねじ部35aとの螺合によって前方
へと移動し、ピストン41を前方へと移動させる。その
結果、本体部31の塗布液貯留部31Aに貯留された塗
布液Lは、このピストン41に押されて塗布体32へと
押し出され、塗布体32に含浸されて塗布可能となる。
【0005】また、図28に示す塗布具は、筒状の本体
部51の先端部に塗布体52が装着されると共に、本体
部51の内方には、後端部からピストン53及び押圧筒
54が挿入されており、押圧筒54の周面に形成された
突条54aは、本体部51の内面に長手方向に沿って形
成された溝51aに移動可能に嵌合している。このた
め、押圧筒54は本体部51に対して長手方向へと移動
可能であり、かつ回動不能となっている。また、前記本
体部51の後端部には、筒状の回転操作部材55が挿入
されており、回転操作部材55の周面に形成された環状
の嵌合凸部55aは、前記本体部51の内面に形成され
た環状の嵌合凹部51bに嵌合している。このため、回
転操作部材55は本体部51に対し、摺動回転可能であ
り、かつ外方への抜脱を阻止されるようになっている。
さらに、前記回転操作部材55には、雄ねじ部56aを
形成してなるねじ棒56の後部56aが回動不能に挿入
されている。そして、このねじ棒56の回転操作部材5
5より前方部分は、前記押圧筒54の内面に形成された
雌ねじ部54bに螺合し、押圧筒54の内方に挿入され
ている。また、回転操作部材55には、本体部51の内
面に形成されたラチエット溝51cに係合するラチエッ
ト歯55bが形成されており、このラチエット歯55b
とラチエット溝51cとの係合によって回転操作部材5
5の回転を一方向に規制するラチエット機構57が構成
されている。
【0006】上記のように構成された塗布具において、
回転操作部材55を回転させると、これと共に雄ねじ杆
56が回転し、これに螺合する押圧筒54が溝51aに
沿って前方へと移動し、その先端部に位置するピストン
53が前方へと移動し、本体部51の内方に貯留された
液体塗料Lを塗布体52へと押し出し、塗布体52に含
浸させて塗布可能とする。なお、この塗布具にあって
も、回転操作部材55はラチエット機構57によって逆
転不能となっているため、押圧筒54及びピストン53
は前方へのみ移動可能となっている。上記のように、従
来の液体塗布具では、回転操作部材33,55の回転を
ピストン41,53の直線運動に変換して液体塗料Lの
供給を行うようになっているため、供給量の微妙な調整
が可能となり、塗布作業を適正かつ容易に行うことがで
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
液体塗布具にあっては、回転操作部材33,55が本体
部31,51に対して摺動回転可能に嵌合しており、そ
の嵌合部分が、回転操作部材33,55に設けた環状の
嵌合凸部33a,55aと、本体部31,51に設けた
環状の嵌合凹部31a,51bとによって構成されてい
るため、次のような問題があった。すなわち、回転操作
部材33,35は本体部31,51からの抜脱を防止す
る上で、嵌合凹部31a,51bの深さ、及び嵌合凸部
33a,55aの突出量を可能な限り大きくとることが
望ましいが、液体塗布具の本体31,51は軽量かつ安
価に構成する必要上、一般にポリプロピレンなどの樹脂
によって薄肉に形成されており、上記のように嵌合凹部
31a,51bの深さを十分にとることができないた
め、嵌合部分に強固な嵌合強度が得られず、携帯される
ことの多いこの種の塗布具としては、強度的に不十分な
ものとなっていた。
【0008】もっとも、回転操作部材33,55には、
比較的厚肉の部材が用いられるのが通例であり、この回
転操作部材33,55に突出量の大きな嵌合凸部33
a,55aを形成し、本体部31,51に深い嵌合凹部
31a,51bを形成すれば、回転操作部材33,55
と嵌合凸部33a,55aとの嵌合状態を強固なものと
することができ、回転操作部材33,55の嵌合強度を
高めることもできる。ところがこの場合には、厚肉とな
る嵌合凸部33a,55aの形成箇所に対応して回転操
作部材33,55の表面側にヒケが発生し、外観が著し
く損なわれるため、実施は極めて困難であった。
【0009】また、図26及び図27に示す塗布具にあ
っては、本体部22の中央部内面に隔壁が形成されてい
るため、回転操作部材33及びねじ棒37などは本体部
22の後方から挿入する一方、ピストン41は本体部3
1の前端部から挿入しなければならず、しかもピストン
41とねじ棒37とを前後異なる方向から挿入し、両者
を本体内部で結合させなければならないため、組み立て
作業が煩雑かつ困難になり、良好な生産性が得られない
という問題もあった。また、ピストン41を本体部31
内に挿入させる都合上、本体部31の内径をピストン4
1と同一径に形成する必要があり、本体部31の内径が
ピストン41に影響され、本体部31の寸法形状が制約
されるという不都合もあった。
【0010】本発明は、上記従来技術の課題に着目して
なされたもので、本体と回転操作部材とを回動可能な状
態で強固に嵌合させることができ、十分な強度と良好な
外観を得ることができると共に、組み立てが容易で設計
自由度にも優れた液体塗布具の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため次の構成を有する。すなわち、筒状をなす本
体部の先端に所定の塗布体を設け、前記本体部内方に収
納した液体塗料を前記本体部に取り付けた液体押圧機構
によって前方へと押圧し、塗布具へと供給するようにし
た液体塗布具であって、前記液体押圧機構は、前記本体
部の後方開口部より圧入されて本体部内面に固定される
筒形状をなし、内面にカム溝を有すると共に、先端部に
雌ねじ部を形成してなる固定筒状体と、前記固定筒状体
に回動自在に圧入嵌合する筒形状をなし、前記本体部よ
り後方に突出する回転操作部を有すると共に、この回転
操作部の前方に前記固定筒状体内に挿入される挿入部を
有し、前記挿入部の前端には異形の挿通孔を形成すると
共に、周面部には前記カム溝に係合し前記回転操作部の
回転方向を一方向にのみ規制する片持ちバネ状のカム部
を形成してなる繰出体と、前記繰出体の挿通孔と略同形
の横断面形状をなし前記挿通孔に回動不能に挿通されか
つ長手方向への移動を可能に挿入されると共に、周面に
前記固定筒状体の雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を形成し
てなるねじ棒と、前記固定筒状体の雌ねじ部から前方へ
と突出するねじ棒の先端部に固定され、前記固定筒状体
の内面に液密状態を維持しつつ摺動可能に挿入されるピ
ストンとを備えたものである。
【0012】上記構成を有する本発明において、繰出体
の回転操作部を一方向へと回転させると、これと共にね
じ棒が回転する。ねじ棒の雄ねじ部は固定筒状体の前方
部に形成されている雌ねじ部に螺合しているため、ねじ
棒は雌ねじ部に案内されて前方へと移動し、その前端部
に連結されたピストンを前方へと移動させる。その結
果、本体内に貯留された液体塗料はピストンによって前
方へと押し出され、塗布体へと供給される。なお、前記
ねじ棒の回転と共に繰出体も回転するが、この繰出体に
形成されたカム部は、本体に固定されている固定筒状体
のカム溝に嵌合して逆方向への回転を阻止するようにな
っているため、ねじ棒及び回転操作部も正方向へのみ回
転する。
【0013】また、前記回転操作部は、本体部とは嵌合
せず、本体部内に挿入される固定筒状体の環状の嵌合部
分と嵌合するものとなっているため、固定筒状体と固定
筒状体との嵌合構造を必要とする強度に応じて自在に設
定することができ、本体部の形状、構造になんら影響を
与えることがない。さらに、前記液体押圧機構は、固定
筒状体、繰出体、ねじ棒及びピストンなどの各構成部材
を、全て軸体後方から挿入することが可能であるため極
めて容易に組み立てを行うことができる。このため、各
構成部材を軸体の外部で予め組み立てておき、そのユニ
ット化した液体押圧機構を軸体の後部から同時に挿入す
るようにすることも可能であり、組立工程の効率化を図
ることができると共に、本体部の先端形状をピストンな
どに拘わりなく設定することができ、設計の自由度も高
まる。
【0014】また、前記固定筒状体に対し、その後端部
をから所定の前方位置に亘って繰出体の後方部を分割す
るスリットを形成すれば、固定筒状体と繰出体とを容易
に嵌合させることができると共に、繰出体の成型時にお
ける離型性を良好なものとすることができる。さらに、
前記塗布体としては、多数の毛材の一端部を収束させた
毛筆状部材によって構成されるもの、あるいは、多数の
毛材を保持体に植設してなるブラシ部材と、このブラシ
部材の周囲に立設したくし歯状部材と、前記保持体の本
体部側と毛材側とを連通させる流通路とにより構成する
ものなどが考えられる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図25を参照し
て本発明に係る液体塗布具の実施の形態を説明する。図
1は本発明の第1の実施形態における外観構成を示す側
面図である。図1に示すように、この第1実施形態にお
ける液体塗布具1は、中空円筒状をなし内部に塗布液L
を貯留する本体部2と、この本体部2の先端部に装着し
た塗布体3と、前記塗布液Lを前方の塗布体3へと押圧
する液体押圧機構4と、前記塗布体を覆うキャップ5と
からなり、前記液体押圧機構4は、固定筒状体11と、
繰出体12と、ねじ棒13と、ピストン14と、液体塗
布具15とを備えるものとなっている。
【0016】そして、前記本体部2は図2ないし図4に
示すような形状、構造をなしている。すなわち、本体部
2は筒状に形成されており、その先方部には前記キャッ
プ5の内径と略同一の外径を有する小径部2aが形成さ
れ、ここに前記キャップ5が嵌合するようになってい
る。なお、小径部2aの外周面には、図2に示すよう
に、前記キャップ5の内面に形成された凹部5aと嵌合
する凹部2a1が形成されており、この凹部5aと凸部
2a1との嵌合によってキャップ5が小径部2aから不
用意に脱落するのを防止し得るようになっている。ま
た、小径部2aの内面には後述の先軸6と係合する凸部
6aが形成され、前記本体部2の後方部内周面には、図
3及び図4に示すように、凸部2bが複数本形成されて
いる。各凸部2bは、図5に示すように、後方から前方
にかけて緩やかに内方へと立ち上がる緩斜面2b1と、
この緩斜面2b1に連続する平坦面2b2と、この平坦
部2b2から直角に近い急峻な角度で外方へと立ち下が
る急斜面2b3とからなり、ここに固定筒状体11が圧
入係止されるようになっている。また、図示4のA−A
線拡大図である図6に示すように、前記本体部2の内周
面には、その後端部から前記凸部2bの前方にかけて長
手方向に延出する突条2cが形成されている。
【0017】また、前記固定筒状体は、図7ないし図1
1に示すような形状に形成されている。すなわち、固定
筒状体11の前半部外周には、前記本体部2の凹凸部2
bに圧入嵌合可能な複数本の凸部11bが形成されてい
る。この凸部11bは、前記本体部2の凸部2bとは逆
に、前方から後方にかけて内方へと突出するよう緩やか
に傾斜する緩斜面11b1と、この緩斜面11b1の頂
部に連続する平坦部11b2と、この平坦部11b2か
ら内方へと略直角に近い角度で急峻に立ち下がる急斜面
11b3とからなり、その急斜面11b3は前記本体部
2の前記凸部11bの急斜面2b3に当接し、本体部2
からの抜脱が阻止されている。
【0018】また、固定筒状体11の前端部は、前記凸
部の形成された外筒部11aの内方に内筒部11cが形
成されて二重筒構造をなしており(図7(b)参照)、
内筒部11cの内面には、図8(a)に示すように、雌
ねじ部11dが形成されている。さらに固定筒状体11
の中間部内面には図8(b)及び図10に示すように横
断面鋸刃状をなす多数のカム溝11eが形成されてい
る。前記固定筒状体11の後半部は、図8(b)及び図
11に示すように、上下に対向して形成された一対のス
リット11fにより弧面形状をなす一対の脚部11g,
11hによって二股状に形成されており、各脚部11
g,11hの後端部外面には外方へと突出する弧状の鍔
部11iが形成されると共に、各脚部11g,11hの
内面には円弧状の嵌合突起11g1,11h1が突設さ
れ、この嵌合突起11g1,11h1が前記本体部2の
後端面に当接している。また、固定筒状体11の外周部
には、前記各スリット11fの最奥部から前端部にかけ
て回転係止溝11jが刻設されており、この回転係止溝
11jに前記本体部2の突条2cが嵌合している。な
お、この回転係止溝11jの前方部11j1は所定の角
度をもって前方に拡開している。このように、この固定
筒状体11は、その急斜面11b3と本体部2の急斜面
2b3との係合によって本体部2に対する後方への移動
を阻止され、突条2cと回転係止溝11jとの係合によ
り本体部2に対する回転を阻止され、鍔部11jと本体
部2の後端との当接により本体部2に対する前方への移
動を阻止されるようになっており、これによって本体部
2に確固に固定されている。
【0019】また、図12ないし図15は、前記繰出体
12を示す図である。この繰出体12は、前記本体部2
の内方に挿入される円筒状の突出部12aと、前記本体
部2内に挿入される円筒状の挿入部12bとを一体に形
成したものとなっており、前記突出部12aには、環状
の鍔部12cが形成され、この鍔部12cの周面には凹
弧面12c1が形成されている。そして、前記挿入部1
2bの前端面には、円弧部分12h1と直線部分12h
2とを有する挿通孔12hが形成されると共に、挿入部
12bの前方部周面にはコ字状のスリット12dが形成
されており、このスリット12dによって囲繞される部
分が片持ちばね状の弾性片12eとなっている。この弾
性片12eの先端部には、図14及び図15に示すよう
に外方へと突出する鋭角に屈曲した断面形状をなすカム
部12fが形成されており、このカム部12fは前記カ
ム溝11eに係合している。また、前記挿入部12bの
後方部には、環状の嵌合凹部12iが形成されており、
この嵌合凹部12iは前記固定筒状体11の脚部11
g,11hに突設した嵌合突起11g1,11g2に嵌
合している。このため、繰出体12は固定筒状体11に
対して前後方向への移動を阻止され、回動は可能となっ
ている。
【0020】また、前記繰出体12の突出部12aの後
端における外周面には、180度の間隔をもって断面3
角形状の係止突起12jが形成されている。そして、こ
の繰出体12の外周面には、図16に示すような円筒状
の天冠16が嵌着されている。この天冠16はその内面
の前端部近傍に環状突起16aが形成されており、この
環状突起16aが前記繰出体12の鍔部12cの凹弧面
12c1に嵌合し、繰出体12からの抜脱を防止するよ
うになっている。さらに、天冠16の内周面には横断面
三角形状をなす係止突起16bが所定の間隔を介して多
数形成されており、各係止突起16bの間には前記繰出
体12の係止突起12jが挿入され、両係止突起12j
と16bとの当接によって天冠16と繰出体12とが略
一体的に回動するようになっている。なお、この実施の
形態においては、天冠16と繰出体12の突出部12a
とによって回転操作部が構成されている。
【0021】そして、前記繰出体12の前面部に形成さ
れた異形の挿通孔12hには、これと略同形の異形断面
を有するねじ棒13が挿入されている。このねじ棒13
は、円弧状の面に形成された雄ねじ部13aと、両雄ね
じ部13aの間に形成された平面部13bとを有し、前
記挿通孔12hに、長手方向への移動が可能であり、か
つ回動が不能となるよう挿入されている。また、このね
じ棒13の先端部には、ピストン14が嵌着されてい
る。このピストン14は、前記本体部2の内面に液密状
態を維持しつつ摺動可能に設けられている。
【0022】一方、図17は、前記先軸6の形状を示す
図である。この先軸6は前方に向かうに従って縮径する
先細り形状の筒体によって形成され、その後方部外周に
は環状の嵌合凹部6aが形成されており、この嵌合凹部
6aが前記本体部2における小径部2aの内面に形成さ
れた環状の嵌合凸部2a1に圧入嵌合し、先軸6からの
抜脱を防止している。また、前記先軸6の外周部には鍔
部6bが形成され、この鍔部6bが前記小径部の前端面
に当接している。さらに、前記先軸6の内面には、前後
方向に延出するリブ6cが等間隔に複数本(ここでは6
本)形成されており、このリブ6cによって塗布体3
(図18参照)の後方部が挟持されるようになってい
る。この実施形態における塗布体3は、樹脂製の多数の
毛材の後端部を互いに熱溶着して結束させてなる毛筆状
部材3aと、前記先軸6の内面に圧入固定した円環状の
保持体3bと、この保持体3bの中央の貫通孔3b1に
嵌挿固定されると共に前記毛材の後端部中央から中間部
まで挿入された塗布液導出用のパイプ(流通路)3cと
により構成されている。
【0023】上記構成を有する液体塗布具1を組み立て
る場合には、まず、本体部2の外方において塗布液押圧
機構4の組み立てを次のようにして行う。すなわち、固
定筒状体11の雌ねじ部11dにねじ棒13を所定の位
置まで螺合させ、雌ねじ部11dより前方に突出させた
先端部にピストン14を圧入固定する。次いで、固定筒
状体11より後方に突出するねじ棒13を挿通孔12h
に挿通させながら繰出体12を固定筒状体11の内方に
圧入して行き、最終的に固定筒状体11の各脚部11
g,11hに突設されている嵌合突起11g1,11h
1に嵌合溝を嵌合させる。この後、天冠16を繰出体1
2の突出部12aの外周を覆うよう嵌合させ、天冠16
の環状突起16bを繰出体12の鍔部12cの凹弧面1
2c1に嵌合させて天冠16を繰出体12に固定する。
これにより、塗布液押圧機構4の組み立てが完了する。
【0024】この後、本体部2の後端部に形成される開
口部から前記ユニット化した塗布液押圧機構4を、その
前端部に設けられているピストン14から順次挿入させ
て行き、固定筒状体11の回転係止溝11jに本体部2
の突条2cを嵌合させると共に、固定筒状体11の凸部
11bを本体部2の内面の凸部2bに係合させ、固定筒
状体11が本体部2内に完全に挿入された時点で、天冠
16の前方の開口部端縁が本体部2の後方の開口部端縁
に当接し、これにより、本体部2への塗布液押圧機構4
の挿入作業は完了する。なお、この実施形態における回
転係止溝11jの前端部はある程度の幅をもって拡開し
ており、その幅内に突条2cが挿入されるよう両者の位
置を設定すれば、固定筒状体11を挿入することで、突
条2cが係止溝11jの前方部に案内されて係止溝11
j内に確実に挿入される。また、固定筒状体11にはス
リット11fが形成されており、これによって周壁部分
に可撓性をもたせるようになっているため、本体部2へ
の圧入を容易に行うことができる。
【0025】次いで、前記本体部2の先端部に形成され
ている小径部2aの開口部から塗布液を適量注入し、塗
布体3を挿入した先軸6を前記本体部2の小径部2aの
内面に圧入した後、その内面に形成された嵌合凸部2a
1と先軸6aの嵌合凹部6aとを嵌合させて先軸6を固
定し、キャップ5を小径部2aに嵌合させることによっ
て液体塗布具の組み立ては完了する。なお、この実施形
態においては、天冠16、本体部2、及びキャップ5の
各々の外径が同一寸法に形成されているため、先端から
後端にかけて連続した比較的小径の円筒面を有するスマ
ートな外観を呈するものとなっている。このように、こ
の実施の形態においては、液体押圧機構4をなす全ての
構成部材を本体部2の後方開口部から挿入することで容
易に本体部2に組み込むことができるため、作業が容易
になり、しかも液体押圧機構4は、予め本体部2外で組
み立ててユニット化することができるため、生産工程の
効率化を図ることができる。
【0026】そして、上記液体塗布具1においては、本
体部2より後方に位置する天冠16を一定方向(時計方
向)へと回転させることにより本体部内の塗布液を塗布
体に供給することができる。すなわち、本体部2に対し
て天冠16を時計方向へと回転させると、これに伴って
繰出体12が同方向へと回転し、さらにこの繰出体12
の異形の挿通孔12hに挿入されているねじ棒13も共
に回転する。このねじ棒13の雄ねじ部13aは前記固
定筒状体11の雌ねじ部11dに螺合しているため、こ
の螺合によってねじ棒13は時計方向へと回転しつつ前
方へと移動する。その結果、ねじ棒13の前端部に連結
されているピストン14は前方へと移動し、本体部2内
に貯留されている液体塗料Lを前方へと押し出し、先軸
6内に嵌着されている保持体3bの貫通孔3b1からパ
イプ3cを介して毛筆状部材3aへと供給する。これに
より、毛筆状部材3aは塗布可能な状態となる。なお、
この実施形態における塗布体3は毛筆状部材3aを備え
たものとなっているため、口紅、眉墨などのような細部
に対する塗布を行う場合に、極めて有効なものとなって
いる。
【0027】ところで、上記繰出体12は、天冠16に
よる回転操作において、弾性片12eの先端部に形成さ
れたカム部12fが本体部2に形成されている鋸刃状の
カム溝11eに常時圧接するようになっており、天冠1
6による回転操作時には、カム部12fがカム溝11e
の傾斜面の後端部に乗り上げた後、次の傾斜面の前端部
に落下して当接するという動作を所定の回転ピッチ毎に
繰り返す。この際、弾性片の弾性力は増大、解放を繰り
返すため、これが操作者にはクリック感として伝わると
共に、解放時にカム部12fと傾斜面11e1の前端部
との当接によってクリック音が発生する。このため、こ
のクリック感またはクリック音の数によって操作者は、
天冠の回転角度、つまり塗布液Lの供給量を認識するこ
とができ、供給量の調整を容易に行い得るようになって
いる。また、前記傾斜面11e1の前端部は曲面(Rを
付けている)に形成しているので、天冠16の回転操作
において、カム部12fが傾斜面11e1の前端部から
中央部に乗り上げるときにスムースな乗り上げ感が得ら
れる。
【0028】また、前記弾性片12eのカム部12f
は、常には前記カム溝11eの固定筒状体11の係止面
11e2に当接しているため、回転操作において、天冠
16を反時計方向へと回転させたようとしても、カム部
12fと係止面11e2との当接によって反時計方向へ
の回転は阻止される。このため、ねじ棒13が反時計方
向へと回転することもなくなり、ねじ棒13及びピスト
ン14が後方へと移動することもない。従って、一旦外
部空間へと吐出された液体塗料Lが再び塗布体3のパイ
プ3cあるいは本体2内へと逆流することはなく、本体
2内への雑菌などの混入を防止することができる。な
お、係止面11e2には、ほぼ直線的に立ち上がってい
るため、反時計方向への回転させようとしたときには、
カム部12fは係止面11e2に確実に引っ掛かり、し
っかりした回転阻止感が得られる。
【0029】また、前記繰出体12は本体部2とは直接
的に嵌合せず、本体部2内に固定される固定筒状体11
の環状の嵌合突起11g1,11g2と嵌合するものと
なっている。このため、固定筒状体11と繰出体12と
の嵌合構造を必要とする強度に応じて自在に設定するこ
とができ、しかも本体部2の形状、構造にはなんら影響
を与えることがない。従って、本体部2は軽量化を図る
上で薄肉構造をなすものを用いることができ、素材とし
てもポリプロピレンなどの安価で柔軟性を有するものを
使用することができる。また、固定筒状体11において
は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン)、ポリカーボネート、ポリアセタール、PBT(ポ
リブチレン・テレフタレート)などの硬度が高い物質を
使用して比較的大きな突出量の嵌合凸部11g1,11
h1を形成し、繰出体12としても前記嵌合凸部11g
1,11h1に嵌合する比較的深い嵌合凹部12iを形
成することで、固定筒状体11と繰出体12とを確固に
嵌合させることができ、液体塗布具1の強度を十分に得
ることができる。この場合、固定筒状体11には嵌合凸
部11g1,11h1の形成位置においてヒケが発生す
る可能性もがあるが、固定筒状体11は外部に表出する
ものではないため、ここに生じるヒケが外観的に問題に
なることはない。なお、繰り出し体12の材質として
は、バネ弾性、耐クリープ性、耐疲労特性の面から、ポ
リアセタールが最も望ましい。
【0030】しかも、この実施の形態においては、固定
筒状体11にスリット11fが形成されているため、固
定筒状体11に脚部11g,11hが形成され、ここに
比較的大きな可撓性をもたせることができ、繰出体12
を内方へと挿入するに際し脚部11g,11hが拡開す
るため、比較的小さな力で容易に圧入、嵌合させること
ができる。このため、非力なものでもプレス装置などを
用いることなく手作業にて容易に組み立てることが可能
となる。なお、仮に前記スリット11fを形成しない場
合には、固定筒状態の可撓性は極めて小さなものとなる
ため、かなり大きな圧力を加えない限り繰出体12を挿
入することができないため、プレス装置などが必要とな
り、生産ラインにおける設備増大を招くこととなる。
【0031】また、前記スリット11fを形成すること
によって、固定筒状体11の成型も容易になり、嵌合凸
部11g1,11h1の突出量も十分に設定することが
できようになるため、繰出体12との嵌合状態をより強
固なものとすることができる。すなわち、固定筒状体1
1は、その成形工程において内方に挿入されているコア
ピンを無理抜きによって引き抜くことが通例であるが、
上記のように、スリットを有する構造とすれば、前述の
ように脚部11g,11hに大きな可撓性が得られるた
め、脚部11g,11hの拡開によってコアピンをスム
ーズに引き抜くことができ、生産性が向上すると共に、
固定筒状体11の内面の損傷も防止することができる。
このため、かなり嵌合凸部11g1,11h1の突出量
を大きく設定することが可能となり、結果、繰出体12
の嵌合凹部12iとの嵌合力も増大させることができ
る。なお、固定筒状体11、繰出体12、ねじ棒13な
どからなるユニットが本体部2に一旦圧入されると、固
定筒状体11の外周には本体部2が存在し、内周には繰
出体12が存在するため、スリット11fが形成されて
いても、脚部11g,11hが内外へと拡開、縮小する
ことはなく、本体部2及び繰出体12に対する固定筒状
体11の嵌合状態は強固に維持される。
【0032】また、以上の説明においては、液体押圧機
構4を本体部2の外部で組み立てる場合を例にとり説明
したが、液体押圧機構4を構成する各部材を、本体部2
内へと挿入しつつ組み立てるようにすることも可能であ
り、その組み立て手順は、必要に応じて適宜変更可能で
ある。なお、本体部2内へと挿入しつつ組み立てる場合
にも、固定筒状体11にはスリット11fが形成されて
いるため、本体部2内に対し固定筒状体11を容易に挿
入することができる。
【0033】ところで、上記第1の実施の形態において
は、固定筒状体11の内面に、繰出体12のカム12e
と係合する鋸刃状のカム溝11eを形成したため、繰出
体12の逆方向への回転を阻止しつつ、正方向への回転
を比較的小さな力でスムーズに回転させ得るようになっ
ているが、図19(a),(b),(c)に示すよう
に、固定筒状体11の内面に、図19に示すような断面
コ字状のカム溝11Eを形成しても良く、この場合に
も、カム12eを係合させることによって繰出体12の
逆転を防止することができると共に、一方向への回転を
可能とすることができる。但し、この場合には、一方向
への回転時において繰出体12に比較的大きな力を要す
る。このため、不用意な回転を防止しようとする場合な
どには、このカム溝11Eの適用が好適である。なお、
この固定筒状体11Aにおけるその他の形状、構造は、
図8ないし図10に示したものと同様であり、各図中、
同一もしくは相当部分には同一符号を付してある。
【0034】次に、本願発明の第2の実施形態を図20
ないし図25に基づき説明する。この実施形態における
液体塗布具20は、前記第1の実施形態における液体塗
布具1が口紅や眉墨などの細部を塗布するに好適な毛筆
状部材を用いたものであるのに対し、この実施形態にお
ける液体塗布具20は、頭髪に塗布する頭髪染料など、
比較的広範囲に亘って塗布を行うに適したものとなって
いる。従って、この実施形態における液体塗布具20
は、多くの液体塗料Lを貯留すべく上記第1の実施形態
における本体部2より大なる径の本体部22(図20参
照)を使用しており、これに応じて本体部22に収納さ
れる部材(液体押圧機構24)及び嵌合する部材(塗布
体23及び先軸26)なども外形寸法を増大させたもの
となっている。そして、液体押圧機構24における各部
材は、上述のように寸法形状が異なることを除き、上記
第1の実施形態と略同様の構造をなすものとなってお
り、各図中、前記第1の実施形態に示したものと同一も
しくは相当部分には同一符号を付す。
【0035】すなわち、この第2の実施形態における液
体塗布機構24において、ねじ棒13の先端部にはピス
トン14が連結され、ねじ棒13の雄ねじ部13aは、
本体部22の内面に形成された嵌合凸部22eに嵌合凹
部11kが嵌合して固定された固定筒状体11の前端部
に形成した雌ねじ部11dに螺合し、固定筒状体11
(図22及び23参照)の内方には、回動自在及び抜脱
自在に繰出体12が挿入され、固定筒状体11の内面に
形成したカム溝11e(図23参照)には繰出体12
(図24及び図25参照)の弾性片12eに設けられた
カム部12fが係脱可能に係合し、繰出体12の前端部
に形成した異形の挿通孔12hには、長手方向への移動
が可能であり、かつ回動が不能となるよう前記ねじ棒1
3が挿通されている。なお、この実施形態においては、
繰出体12の突出部12aが天冠を兼ねており、突出部
12aのみで回転操作部を構成している。
【0036】このようにこの第2の実施形態における液
体押圧機構4は、上記第1の実施形態におけるものと略
同様に構成されており、その動作も繰出体12を回転さ
せることにより、ねじ棒13が回転しつつ前方へと移動
し、ピストン14を前進させて内部に貯留されている液
体塗料Lを塗布体23へと供給するものとなっており、
上記第1の実施形態と略同様である。但し、この第2の
実施形態においては、本体部22の先端部に挿着されて
いる塗布体23が上記第1の実施形態に示したものと異
なる。
【0037】ここに示す塗布体23は、円盤状の保持体
24bの複数箇所に多数本の毛材24aを植設したブラ
シ状部材24と、このブラシ状部材24を囲繞すると共
に複数本の小径な棒状部材を突設してなるくし歯部25
aを備えた円筒状のくし状部材25と、このくし状部材
25の後部内面に固定した有頭筒状のパイプ突設部材2
6とにより構成され、前記パイプ突設部材26の頭部に
はパイプ(流通路)26aが一体に突出形成されてお
り、このパイプ26aが前記保持体24bの中央部に形
成した貫通孔24b1に挿通され、ブラシ状部材24側
に突出している。
【0038】この塗布体23は、前記本体部22の小径
部2a内面に圧入固定されており、前記ピストン14に
よって前方へと押圧された液体塗料Lを、前記パイプ突
設部材26のパイプ26aを経て前方のブラシ状部材2
4へと流出させ、周囲のブラシ状部材24へと供給する
ようになっている。そして、この液体塗布具20の使用
時には、塗布すべき頭髪部分に前記くし状部材25のく
し歯部25a及びブラシ状部材24を当て、くし歯部2
5aで頭髪をとかすよう移動させる。これにより、くし
状部材25のくし歯部25aは頭髪をかきわけて進み、
ブラシ状部材24の各毛材を頭髪の内方へと侵入させる
ため、供給されている液体塗料を頭髪の内外にくまなく
行き渡らせることができ、頭髪に対し良好な塗布状態を
得ることができる。
【0039】なお、上記各実施形態においては、固定筒
状体11にスリット11fを形成することにより可撓性
をもたせ、本体部2及び繰出体12への圧入を容易にす
るものとしたが、固定筒状体11の素材、形状、肉厚な
どによっては、スリットを設けなくとも本体部2及び繰
出体12への圧入を行うことができ、スリット11fは
必ずしも必要としない。また、本願発明における液体塗
布具1,20は、口紅、眉墨あるいは頭髪染料などに限
らず、その他の液体塗料の塗布にも適用可能であり、塗
布体の形状、構造などにあっても用途に応じて適宜変更
可能である。
【0040】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、本体
部内に貯留された液体塗料を先軸側へと押圧する液体押
圧機構における回転操作部を本体部とは直接的に嵌合さ
せず、本体部内に挿入される固定筒状体の環状の嵌合部
分と嵌合させるようにしたため、本体部の形状、構造に
拘わりなく固定筒状体と回転操作部との嵌合構造を必要
とする強度に応じて自在に設定することができる。さら
に、液体押圧機構は、固定筒状体、繰出体、ねじ棒及び
ピストンなどの各構成部材を、全て軸体後方から挿入す
ることが可能であるため、極めて容易に組み立てを行う
ことができる。従って、例えば、各構成部材を軸体の外
部で予め組み立てておき、そのユニット化した液体押圧
機構を軸体の後部から同時に挿入するようにすることも
可能であり、組立工程の効率化を図ることができると共
に、本体部の先端形状をピストンなどに拘わりなく設定
することができ、設計の自由度も大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液体塗布具の第1実施形態の全体
構造を示す側面図である。
【図2】図1に示したものの前半部を示す縦断側面図で
ある。
【図3】図1に示したものの後半部を示す縦断側面図で
ある。
【図4】図2及び図3に示した本体部の縦断側面図であ
る。
【図5】図4に示したもののB部拡大図である。
【図6】図4に示したもののA−A線縦断図である。
【図7】図3における固定筒状体を示す図であり、
(a)は平面図、(b)は同図(a)の正面図である。
【図8】(a)は図7に示したものの縦断側面図、
(b)は図7に示したものの背面図である。
【図9】図7のC部拡大図である。
【図10】図8(a)のA−A線断面図である。
【図11】図8(a)のB−B線断面図である。
【図12】図3に示した繰出体の形状を示す図で、
(a)は側面図、(b)はの正面図、(c)は背面図、
(d)は底面図である。
【図13】図12(a)に示したものの縦断側面図であ
る。
【図14】図12(a)におけるA−A線断面図であ
る。
【図15】図12(a)に示したもののB−B線断面図
である。
【図16】(a)は図3に示す天冠の拡大縦断側面図、
(b)は(a)の正面図である。
【図17】(a)は図3に示した先軸の一部縦断側面
図、(b)は(a)に示したものの背面図である。
【図18】図3に示した先軸及び塗布体を示す縦断側面
図である。
【図19】同上実施形態に適用する固定筒状体の他の例
を示す図であり、(a)は縦断側面図を、(b)は
(a)に示したもののB−B線断面図、(c)は(a)
に示したもののA−A線断面図である。
【図20】(a)は本発明の第2実施形態を示す縦断側
面図、(b)は図(a)に示す塗布体の正面図である。
【図21】図19に示したものの本体部を示す縦断側面
図である。
【図22】図19に示した固定筒状体である。
【図23】(a)は図21に示したものの縦断側面図、
(b)は(a)に示したものの背面図である。
【図24】(a)は図19に示した繰出体を示す側面
図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図25】(a)は図23に示したものの縦断側面図、
(b)は(a)に示したものの正面図である。
【図26】従来の液体塗布具を示す縦断側面図である。
【図27】図25に示したものの一部縦断説明斜視図で
ある。
【図28】従来の液体塗布具の他の例を示す縦断側面図
である。
【符号の説明】
L 液体塗料 1 液体塗布具 2 本体部 3 塗布体 3a 毛筆状部材 3b 保持体 3c パイプ 4 液体押圧機構 11e,11E カム溝 11d 雌ねじ部 11 固定筒状体 16 天冠 12 繰出体 12 挿入部 12a 突出部 12b 挿通孔 12f カム部 12h 挿通孔 13 ねじ棒 13a 雄ねじ部 14 ピストン 23 塗布体 24 ブラシ状部材 25 くし状部材 26 パイプ突設部材 26a パイプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなす本体部の先端に所定の塗布体
    を設け、前記本体部内方に収納した液体塗料を前記本体
    部に取り付けた液体押圧機構によって前方へと押圧し、
    塗布具へと供給するようにした液体塗布具であって、 前記液体押圧機構は、 前記本体部の後方開口部より圧入されて本体部内面に固
    定される筒形状をなし、内面にカム溝を有すると共に、
    先端部に雌ねじ部を形成してなる固定筒状体と、 前記固定筒状体に回動自在に圧入嵌合する筒形状をな
    し、前記本体部より後方に突出する回転操作部を有する
    と共に、この回転操作部の前方に前記固定筒状体内に挿
    入される挿入部を有し、前記挿入部の前端には異形の挿
    通孔を形成すると共に、周面部には前記カム溝に係合し
    前記回転操作部の回転方向を一方向にのみ規制する片持
    ちバネ状のカム部を形成してなる繰出体と、 前記繰出体の挿通孔と略同形の横断面形状をなし前記挿
    通孔に回動不能に挿通されかつ長手方向への移動を可能
    に挿入されると共に、周面に前記固定筒状体の雌ねじ部
    に螺合する雄ねじ部を形成してなるねじ棒と、 前記固定筒状体の雌ねじ部から前方へと突出するねじ棒
    の先端部に固定され、前記固定筒状体の内面に液密状態
    を維持しつつ摺動可能に挿入されるピストンとを備えて
    なり、 前記回転操作部の回転操作によってねじ棒を回転させ、
    ねじ棒を雌ねじ部との螺合によって前方向へと移動さ
    せ、そのねじ棒の先端に連結されたピストンによって固
    定筒状体内の液体を塗布部へと押し出すようにしたこと
    を特徴とする液体塗布具。
  2. 【請求項2】 繰出体には、その後端部をから前方に向
    かって延出するスリットを形成することを特徴とする請
    求項1記載の液体塗布具。
  3. 【請求項3】 塗布体は、多数の毛材の一端部を収束さ
    せた毛筆状部材によって構成されることを特徴とする請
    求項1記載の液体塗布具。
  4. 【請求項4】 塗布体は、多数の毛材を保持体に植設し
    てなるブラシ部材と、このブラシ部材の周囲に立設した
    くし歯状部材と、前記保持体の本体部側と毛材側とを連
    通させる流通路とにより構成したことを特徴とする請求
    項1記載の液体塗布具。
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