JP4454135B2 - 部品実装機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品の電気的特性にばらつきが存在する場合、上記各電子部品を含む回路の電気的特性を均一にするように補償する補償部品の選択を行い、選択された補償部品を上記回路を形成する基板上に実装する部品実装機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子機器等に用いられる回路は、1個の電子部品、或いは複数個の電子部品の組み合わせで形成される。複数個の電子部品を組み合わせることで回路を形成する場合、電子部品を基板等へ実装し、回路を形成する部品実装機において、制御装置による実装すべき電子部品の選択が行われる。
従来から電子部品の選択には、実装すべき電子部品の順番が予め与えられるNCプログラムによる選択が用いられている。以下、NCプログラムを用いた電子部品の実装方法について図を参照しながら説明する。
図8は、従来から用いられる部品実装機10の斜視図である。本図では左下方向を前方、右上方向を後方とする。又、図9は、上記部品実装機10内における、各装置の位置関係を示した説明図である。図8より、上記部品実装機10は、部品保持装置30と、部品供給装置400と、XYテーブル60と、制御装置80とを備える。又、上記部品保持装置30は、上記部品実装機10の中央部に配置され、上記部品供給装置400は、上記部品実装機10の後方部に配置される。又、上記XYテーブル60は、上記部品実装機10の前方部に配置される。
【0003】
上記部品実装機10は、高速な部品の実装を行うロータリータイプのものである。よって、電子部品420の保持、保持した電子部品420の搬送、及び基板上への上記電子部品420の実装を行う上記部品保持装置30は、インデックス装置31と、ロータリーヘッド32と、複数個の実装ヘッド33とを備える。又、各実装ヘッド33は、同軸の吸着ノズル34が取り付けられており、上記吸着ノズル34は、真空吸着により電子部品420の保持を行う。
上記ロータリーヘッド32は、インデックス装置31による時計回り方向への間欠回転を行う。よって、上記ロータリーヘッド32に取り付けられた各実装ヘッド33は、上記間欠回転により、図9に示す円環状の移動経路35上に存在する吸着ステーション351、及び実装ステーション352上において停止する。上記吸着ステーション351、及び上記実装ステーション352は、それぞれ定位置であり、かつ上記吸着ステーション351は上記部品供給装置400、及び上記実装ステーション352は上記XYテーブル60の上方に存在する。
【0004】
次に、上記部品保持装置30へ電子部品420を供給する、上記部品供給装置400について説明する。上記部品供給装置400は、図8に示すように、本例では4台のパーツカセット450と、上記パーツカセット450が取り付けられる部品供給テーブル470とを備える。
各パーツカセット450は、左端より第1パーツカセット451、第2パーツカセット452、第3パーツカセット453、第4パーツカセット454とする。又、第1パーツカセット451には第1リール411、第2パーツカセット452には第2リール412、第3パーツカセット453には第3リール413、第4パーツカセット454には第4リール414が取り付けられている。
又、図9に示すように第1リール411には第1部品421、第2リール412には第2部品422、第3リール413には第3部品423、第4リール414には第4部品424が収納されている。第1部品421、第2部品422、第3部品423、及び第4部品424は、各々品種が異なる電子部品420である。
【0005】
図8に示すように上記部品供給テーブル470は、正逆回転駆動が可能な部品供給テーブル移動用駆動モータ471により、X軸方向における往復移動をする。よって、上記部品供給テーブル470がX軸方向へ往復移動するに伴い、上記部品供給テーブル470に取り付けられた各パーツカセット450も又、X軸方向へ往復移動する。したがって、上記制御装置80は、上記部品供給テーブル移動用駆動モータ471を駆動し、実装すべき電子部品420を供給するパーツカセット410を図9に示す吸着ステーション351に対応させて配置することで、実装すべき電子部品420を選択する。
【0006】
次に、上記部品実装機10における実装方法について、図10を参照しながら説明する。上記部品実装機10において形成される基板は、上記第1部品421と、上記第2部品422と、上記第3部品423と、上記第4部品424との4個の部品により形成されるものとする。又、図2に示す上記制御装置80に備えられる記憶部81にて記憶されるNCプログラムにより、本例では、電子部品420は、上記第1部品421、上記第2部品422、上記第3部品423、上記第4部品424の順番で基板上に実装されるものとする。
【0007】
図10に示すようにステップ(図内では「S」にて示す)1において、まず、上記部品保持装置30に上記第1部品421を供給する為、上記第1パーツカセット451は、図8に示す上記制御装置80によって部品供給テーブル移動用駆動モータ471を駆動させ、図9に示す吸着ステーション351に対応するように配置される。そして、図1に示すインデックス装置31による間欠回転により、上記吸着ステーション351に配置された上記実装ヘッド33は、上記第1パーツカセット451から上記第1部品421を吸着保持する。
【0008】
次に、ステップ2において、上記制御装置80内によるNCプログラムの読み出し作業が行われる。そして、上記制御装置80は、NCプログラムに従って部品供給テーブル用モータ471を駆動させ、上記第2パーツカセット452を上記吸着ステーション351に対応するよう配置する。そして、上記第2パーツカセット452の配置作業が完了した後、上記インデックス装置31の間欠回転によって、次に上記吸着ステーション351に配置された上記実装ヘッド33により、第2部品422が、上記第2パーツカセット452から取り出される。
【0009】
そしてステップ3では、NCプログラムに従い、第3パーツカセット453が、ステップ2で行われた吸着作業と同様の方法で、上記吸着ステーション351に対応するように配置される。そして、上記インデックス装置31による間欠回転により、次に上記吸着ステーション351に配置された実装ヘッド33によって、第3部品423が、上記第3パーツカセット453から取り出される。
次に、ステップ4においてもステップ3の場合と同様に、NCプログラムに従い、第4パーツカセットが、上記吸着ステーション351に対応するように配置される。そして、次に上記吸着ステーション351に配置された実装ヘッド33によって、第4部品424が、上記第4パーツカセット454から取り出される。
【0010】
上述する各実装ヘッド33に吸着保持された第1部品421、第2部品422、第3部品423、及び第4部品424は、図10に示すステップ5に示すように、図9に示す実装ステーション352において1枚の基板上に実装される。よって、1組の回路が形成される。
上記部品実装機10は、上記第1部品421、上記第2部品422、上記第3部品423、及び上記第4部品の4個の電子部品から形成される回路の大量生産を行う。よって、ステップ1からステップ5まで行われる一連の作業は、ステップ6に示すようにパーツカセット420から供給される全ての電子部品420の実装が完了するまで繰り返される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記部品実装機10を用いて実装を行う場合、各パーツカセット410から取り出される各電子部品420の電気的特性が、各パーツカセット410同士では異なるが、単一のパーツカセット410内において均一ならば、形成される回路も又、電気的特性が常に均一となる。
一方、パーツカセット410から取り出される電子部品420の電気的特性が、水晶発振子等のように均一でない場合がある。このとき、形成される回路の電気的特性を均一にする為には、上記回路を形成する電子部品420の他に、上記回路の電気的特性を均一にするように補償する為の補償部品540を実装する必要がある。
しかしながら、従来のようにNCプログラムのみを用いて電子部品の選択作業を行う場合、NCプログラムにて指定された順番に従って部品を実装する為、部品の電気的特性を考慮することなく実装作業が行われる。よって、従来の部品実装機10では、携帯電話やテレビジョンのデジタル放送受信用チューナー等の厳密な電気的特性が要求される電子機器、或いはオシロスコープ等の測定機器の生産を行うことはできない。
本発明は、上述した問題点を解決する為になされたものであり、同一の品種でありながら各々電気的特性が異なる電子部品を含む回路の電気的特性を均一にするように補償する補償部品を実装することができる部品実装機を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の部品実装機は、同一の品種でありながら各々の電気的特性が異なる基幹部品を含む回路の電気的特性を均一にするように補償する補償部品とを基板上に実装する部品実装機において、
各々電気的特性の異なる複数個の上記補償部品の中から、上記基幹部品の電気的特性に対して上記回路を補償する上記補償部品の選択を行い、選択された上記補償部品を上記基幹部品と組み合わせて実装するように制御する制御装置、
を備えたことを特徴とする。
上記構成を用いることにより、上記補償部品を自動的に選択し、上記基幹部品と選択された上記補償部品とを実装することで複数個の電気的特性が均一な回路を形成することができ、厳密な電気的特性が要求される電子機器に対して上記回路を提供できる効果を奏す。
【0013】
上記基幹部品を複数個収納し、かつ、上記基幹部品の取り出される順番が予め決められている基幹部品収納部材と、
同一の電気的特性の上記補償部品を夫々収納した複数個の補償部品収納部材と、
上記基幹部品収納部材から取り出される上記基幹部品の順番を示すシーケンス番号と、上記シーケンス番号にて夫々示される上記基幹部品を含む回路の電気的特性を均一にするように補償する上記補償部品を収納した補償部品収納部材を識別する識別情報とを関連付けて記憶し、かつ、上記制御装置接続される記憶部とを更に備え、
上記制御装置は、上記記憶部から、電子部品の保持及び基板上への搬送を行う保持部材にて保持された上記基幹部品を示す上記シーケンス番号と、上記シーケンス番号に関連する上記補償部品が収納される上記補償部品収納部材の上記識別情報とを読み取り、
読み取られた上記識別情報の上記補償部品収納部材から上記補償部品を取り出すことにより上記補償部品の選択を行い、選択された上記補償部品を上記基幹部品と組み合わせるように実装することもできる。
【0014】
上記基幹部品収納部材は、上記基幹部品を収納する複数個の収納部と、上記基幹部品を収納しない空収納部とを設けるとともに、
上記記憶部には、上記シーケンス番号に対応し、かつ、上記収納部では基幹部品有り及び上記空収納部では基幹部品無しの基幹部品有無情報を更に記憶し、
上記制御装置は、上記収納部の基幹部品有無情報を読み取って基幹部品有りの情報を得る場合で、かつ、上記基幹部品収納部材の上記収納部での上記保持部材による上記基幹部品の保持動作を行わせて上記保持部材にて上記基幹部品が保持されない場合には、保持エラーと判断し、
上記空収納部の基幹部品有無情報を読み取って基幹部品無しの情報を得る場合で、かつ、上記機関部品収納部材の上記空収納部での上記保持部材による上記基幹部材の保持動作を行わせて上記保持部材にて上記基幹部品が保持された場合には、情報エラーと判断することもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態である部品実装機、及び部品実装方法について、図を参照しながら説明する。尚、本実施形態では、1本の吸着ノズルを備えた同軸ノズル型の実装ヘッドを複数台備える、ロータリータイプの部品実装機を例に取る。又、本実施形態で形成される回路は、実装方法の説明を簡略化する為、同一の品種でありながら各々の電気的特性が異なる電子部品と、上記電子部品の電気的特性を補償するための補償部品との2個の電子部品で形成されるものとする。
【0019】
図1は、本発明の1実施形態である部品実装機100を示す斜視図である。本図では左下方向を前方、右上方向を後方とする。又、図2は上記部品実装機100内における、各装置の位置関係を示した説明図である。図1に示すように上記部品実装機100は、部品保持装置30と、部品供給装置500と、XYテーブル60と、制御装置800とを備える。又、上記部品保持装置30は、上記部品実装機100の中央部に配置され、上記部品供給装置500は、上記部品実装機100の後方部に配置される。又、上記XYテーブル60は、上記部品実装機100の前方部に配置される。
上記部品保持装置30は、電子部品の保持、保持した電子部品の搬送、及び基板への実装を行うものである。又、上記部品供給装置500は、上記部品保持装置30に電子部品を供給するものである。又、上記XYテーブル60は、保持する基板をXY平面上において自在に移動させることが可能である。
【0020】
上記部品保持装置30は、インデックス装置31と、ロータリーヘッド32と、保持部材として複数台の実装ヘッド33とを備える。各実装ヘッド33は、上記ロータリーヘッド32の外周部において等間隔に取り付けられている。又、各実装ヘッド33は、同軸ノズル型である為、各々1本の吸着ノズル34を備える。
又、上記ロータリーヘッド32は、上記インデックス装置31による時計回り方向への間欠回転が可能である。よって、各実装ヘッド33は、上記間欠回転により、図2に示す円環状の移動経路35上に存在する吸着ステーション351、及び実装ステーション352上において停止する。図2に示すように上記吸着ステーション351、及び上記実装ステーション352は、各々定位置であり、かつ上記吸着ステーション351は上記部品供給装置500、及び上記実装ステーション352はXYテーブル60の上方に存在する。
【0021】
上記部品供給装置500は、部品供給テーブル570と、4台のパーツカセット580とを備える。上記部品供給テーブル570は、図1に示す部品供給テーブル移動用駆動モータ571が正逆回転駆動をすることにより、図1に示すX軸方向への往復移動を行う。
又、図2に示すように各パーツカセット580は、上記部品供給テーブル570に取り付けられている為、上記部品供給テーブル570に伴い、X軸方向における往復移動を行う。
【0022】
本実施形態における上記部品実装機100は、回路を形成するときから実装される予定の電子部品であり、同一の品種でありながら各々電気的特性が異なる基幹部品520と、上記基幹部品520を含む回路の電気的特性を均一にするように補償する補償部品540の2個の電子部品で1組の回路を形成する。又、本実施形態では、上記補償部品540として、品種は同一であるが各々電気的特性が異なる第1補償部品541、第2補償部品542、及び第3補償部品543の3種類の補償部品540が用意されている。よって、上記パーツカセット580として、図1に示すように収納した上記基幹部品520を供給する基幹部品収納部材の一例である1台の基幹部品用パーツカセット550と、上記第1補償部品541を供給する為の第1補償部品用パーツカセット561、上記第2補償部品542を供給する為の第2補償部品用パーツカセット562、及び上記第3補償部品543を供給する為の第3補償部品用パーツカセット563からなる、3台の収納した上記補償部品540を供給する補償部品収納部材の一例である補償部品用パーツカセット560とが用意される。
【0023】
図1において上記基幹部品用パーツカセット550は、図1に示すパーツカセット580の内、左端のものを指す。又、上記補償部品用パーツカセット560の内、図1に示すように上記基幹部品用パーツカセット550の右側に隣接するものを第1補償部品用パーツカセット561とし、上記第1補償部品用パーツカセット561の右側に隣接するものを第2補償部品用パーツカセット562、右端に存在するものを第3補償部品用パーツカセット563として配置している。
【0024】
図1に示すように上記基幹部品用パーツカセット550は、基幹部品用リール510を備える。そして、上記基幹部品用リール510には、図2に示す上記基幹部品520を複数個テーピングしたテープが巻き取られている。
上記基幹部品用リール510に収納される各基幹部品520は、同一品種ながら各々電気的特性が微妙に異なる。但し、本実施形態において各基幹部品520は、電気的特性が近いもの同士をグループ化することにより、第1基幹部品521、第2基幹部品522、及び第3基幹部品523の3組のグループに分類できる。尚、上記基幹部品用リール510において上記基幹部品520がテーピングされる順番は、図2に示すように規則性がなく、上記第1基幹部品521、上記第2基幹部品522、及び上記第3基幹部品523がランダムに収納されているものとする。
【0025】
又、上記基幹部品用パーツカセット550と同様に、図1に示すように第1補償部品用パーツカセット561は、図2に示す上記第1補償部品541が複数個テーピングされたテープが巻き取られた第1補償部品用リール531を備える。又、第2補償部品用パーツカセット562は、図2に示す上記第2補償部品542が複数個テーピングされたテープが巻き取られた第2補償部品用リール532を備え、第3補償部品用パーツカセット563は、図2に示す上記第3補償部品543が複数個テーピングされたテープが巻き取られた第3補償部品用リール533を備える。
上記第1補償部品用リール531にて収納される全ての第1補償部品541は、上記第1補償部品用リール531内において均一な電気的特性を有する。又、上記第2補償部品用リール532にて収納される全ての第2補償部品542、及び上記第3補償部品用リール533にて収納される第3補償部品543も同様に、各々上記第2補償部品用リール532、及び上記第3補償部品用リール533内にて均一な電気的特性を有する。上述した構成により、吸着ミス等で再度上記補償部品540を取り出す必要がある場合、同一の補償部品用パーツカセット560から吸着に失敗した補償部品540と同一の電気的特性を持つ補償部品540を再度取り出して実装することで、常に形成される回路の補償が可能となる。
【0026】
又、電気的特性を予め調べることにより上記第1補償部品531は、上記第1基幹部品521と組み合わせることで、電気的特性が均一な1組の回路を形成可能であることがわかっているものとする。又、上記第2補償部品532は、上記第2基幹部品522と組み合わせることで、電気的特性が均一な1組の回路を形成可能であることがわかっているものとし、上記第3補償部品533は、上記第3基幹部品523と組み合わせることで、上記回路と電気的特性が均一な1組の回路を形成可能であることがわかっているものとする。
【0027】
次に、上記制御装置800について説明する。上記制御装置800は、図2に示すように記憶部として、第1記憶部810と、第2記憶部820とを備える。又、上記制御装置800は、基板上における電子部品の実装位置の決定、及び実装する電子部品の順番の決定等についての制御が可能である。上述した制御を行う為、上記制御装置800は、基板上における電子部品の実装位置、上記実装位置に対応する電子部品の品種、及び上記基幹部品520の実装すべき順番に関するデータをまとめたNCプログラムを上記第1記憶部810に記憶している。そして、上記NCプログラムに従い、実装すべき電子部品を供給する上記基幹部品用パーツカセット550、上記第1補償部品用パーツカセット561、上記第2補償部品用パーツカセット562、及び上記第3補償部品用パーツカセット563を図2に示す吸着ステーション351に対応させて配置したり、基板上の実装位置を図2に示す実装ステーション352に対応させて配置する為、図1に示すように上記制御装置800は、上記部品供給装置500と、上記XYテーブル60とに接続されている。
【0028】
又、上記制御装置800は、緊急時において上記部品実装機100を停止し、エラーメッセージを表示する機能を有する。更に、上記制御装置800は、上記実装ヘッド33に取り付けられた上記吸着ノズル34における電子部品の吸着状態を認識し、吸着エラーの回数を図2に示す内部メモリ830に記録する機能も有する。よって、上記制御装置800は、上記実装ヘッド33を有し、電子部品の保持、電子部品の搬送、及び基板上への実装を行う上記部品保持装置30にも接続されている。よって、上記制御装置800は、上記部品保持装置30を制御することで、上記実装ヘッド33を上記吸着ステーション351、及び上記実装ステーション352へ配置させることを可能としている。
【0029】
又、上記制御装置800は、NCプログラムによる基幹部品520の選択以外に上記第2記憶部820にて記憶されるシーケンスデータによる上記補償部品540の選択を可能とする。基幹部品520が複数の品種で用意されており、形成する回路の補償を行う必要がない場合、上記制御装置800は、上記第1記憶部810にて記憶されるNCプログラムを読み出し、上記NCプログラムによって与えられる順番で基幹部品520を選択し、基板上へ実装していく。本実施形態では、上記NCプログラムに従って電子部品を吸着保持する実装ヘッド33が、各々異なる電気的特性を有する基幹部品520を複数個収納した基幹部品用パーツカセット550から基幹部品520を保持したとき、上記制御装置800は、上記第2記憶部820にて記憶されるシーケンスデータを読み出し、上記基幹部品520の電気的特性に対応する補償部品540を選択する。該選択方法については、下記の部品実装方法の説明で詳しく述べる。
尚、上気第1記憶部810、及び上記第2記憶部820は、外部記憶装置として上記制御装置800に接続されていても良い。
【0030】
次に、上記部品実装機100を用いた電子部品の実装方法について、図を参照しながら、以下に説明する。
但し、実装作業を行う前に、上記第2記憶部820にて記憶されるシーケンスデータを用意する必要がある。図3は、シーケンスデータの作成方法を示すフローチャートである。図3に示すようにステップ(図内では「S」にて示す)11において、複数個用意されている基幹部品520の中から1個取り出し、取り出された上記基幹部品520単体の電気的特性を測定する。上記基幹部品520が水晶発振子の場合、測定すべき電気的特性は、周波数やインピーダンス等となる。
【0031】
ステップ11において上記基幹部品520の電気的特性を測定した後、ステップ12に示すようにシーケンスデータの製作者は、上記基幹部品520と組み合わせることで、形成される回路の電気的特性が均一となる電子部品の特性値を対応表等により求める。
一例として、上記基幹部品520が水晶発振子であり、所定の周波数を出力する回路を考えてみる。この周波数出力回路において、出力信号の周波数の値を所定の値に合わせるように、水晶発振子の周波数に対して補償する補償部品540として、コンデンサを使用する。そして、上記水晶発振子の周波数と組み合わせるコンデンサとしては、上記周波数出力回路から出力される周波数の値が所定の値となるようなコンデンサが対応表等により求められる。
【0032】
通常、上記周波数出力回路における出力信号の周波数は、上記基幹部品520の一例である1個の水晶発振子と、上記補償部品540の一例であり、かつ、各々の温度特性が異なる2個のコンデンサによって決定される。又、上記2個のコンデンサの内、1個のコンデンサ即ち第1コンデンサは、温度が増加するに伴い電気容量が増加するとともに周波数が減少する。残る1個即ち第2コンデンサは、温度が増加するに伴い電気容量が減少するとともに周波数が増加することとする。従って、このような場合、所定の値の周波数を得るには、上記第1及び第2コンデンサを組み合わせる必要がある。よって、上記第1コンデンサを上記第1補償部品541とし、上記第2コンデンサを上記第2補償部品542とすれば良い。
又、上記周波数出力回路として、1個の水晶発振子と、1個のコンデンサとにより構成し、上記周波数出力回路の出力信号の周波数を所定の値にすることも可能である。そこで本実施形態では、説明を簡略化する為、1個のコンデンサで上記周波数出力回路の出力信号の周波数を所定の値にするように補償する場合について説明する。尚、上記水晶発振子は、基幹部品520として基幹部品用パーツカセット550から取り出される。又、上記1個のコンデンサは、上記水晶発振子の周波数特性に応じて用意された3種類の周波数特性の異なるコンデンサから選択されて使用される。これらの3種類のコンデンサは、第1補償部品541、第2補償部品542、第3補償部品543として、夫々第1補償部品用パーツカセット561、第2補償部品用パーツカセット562、第3補償部品用パーツカセット563の中から選択されて取り出される。
【0033】
続いてステップ13において、シーケンスデータの製作者は、上記部品実装機100に用意されている補償部品540の中から、ステップ12にて求めた電子部品の特性値に近似した特性値を持つ補償部品540を求める。そして、上記補償部品540が取り出される上記補償部品用パーツカセット560の識別情報となる配置番号を求める。例えば、上記基幹部品520が上記第1基幹部品521のグループに分類される電気的特性を持つとき、第1補償部品541を供給する第1補償部品用パーツカセット561が導出される。
【0034】
補償部品540を供給する補償部品用パーツカセット560の配置番号が求められた後、図3のステップ14に示すように、シーケンス番号、上記補償部品540の識別番号、及び上記補償部品用パーツカセット560の配置番号が、シーケンスデータとして図2に示す第2記憶部820にて記憶される。
図4は、上述したシーケンスデータを記録した表である。本図において、基幹部品520の特性グループを示す略号「A」、「B」、「C」は、「A」が第1基幹部品521を示し、「B」が第2基幹部品522を示し、「C」が第3基幹部品523を示す。又、上記補償部品540において、略号「1」、「2」、「3」は、「1」が第1補償部品541を示し、「2」が第2補償部品542を示し、「3」が第3補償部品543を示す。又、上記補償部品540の場合と同様に、略号「10」、「20」、「30」は、「10」が第1補償部品用パーツカセット561を示し、「20」が第2補償部品用パーツカセット562を示し、「30」が第3補償部品用パーツカセット563を示す。
【0035】
尚、上述したように上記基幹部品520が水晶発振子で、上記周波数出力回路の周波数を所定の値にする為に2個のコンデンサが必要である場合には、図4に示すシーケンスデータは、第1コンデンサに対応するものと、第2コンデンサに対応するものとの2種類のシーケンスデータを用意する必要がある。
【0036】
シーケンスデータとして上記シーケンス番号及び上記補修部品用パーツカセット560を識別する上記配置番号の記録が完了した上記基幹部品520は、図3のステップ15に示すようにテーピングされる。上述した方法で、上記基幹部品520単体における上記基幹部品810の上記基幹部品用パーツカセット550から取り出される順番を示す上記シーケンス番号と上記補修部品用パーツカセット560の上記配置番号との関連付け、及び上記基幹部品520のテーピング作業が完了する。
但し、本実施形態では上記部品実装機100にて電気的特性が均一な回路を複数個生産する為、複数個の基幹部品520をテーピングする必要がある。よって、ステップ16に示すように用意された全ての基幹部品520がテーピングされるまで、ステップ11からステップ15までの作業を繰り返す。このとき、各基幹部品520の電気的特性は各々異なる為、図4に示すようにテーピングされる基幹部品520の順番は、上述したように不規則となる。
図3に示すフローチャートは、全ての基幹部品520に対して、ステップ11からステップ15までの作業が完了し、ステップ17に示すシーケンスデータ、及び基幹部品用リール510が完成することで終了する。
【0037】
次に、上述した方法で作成したシーケンスデータを用い、上記部品実装機100にて基板上への実装を行う。図5は、上記部品実装機100内にて行われる作業を示したフローチャートである。
初めにステップ21に示すように、図1に示す制御装置800は、図2に示す第1記憶部810より基幹部品520を基板上へ実装する順番を記録したNCプログラムを読み出す。そして、基幹部品520が供給される基幹部品用パーツカセット510を図2に示す吸着ステーション351に対応させる為、上記制御装置800は、部品供給テーブル移動用駆動モータ571を駆動する。次に、図1に示すインデックス装置31による間欠回転により、実装ヘッド33が、上記吸着ステーション351に配置される。そして、上記実装ヘッド33に備えられる吸着ノズル34により、上記基幹部品520が、上記吸着ステーション351に対応させた上記基幹部品用パーツカセット510から吸着保持される。
【0038】
次に図5に示すステップ22において、図1に示す上記基幹部品用パーツカセット550から取り出される基幹部品520の電気的特性に関する判別作業が行われる。本実施形態では、基幹部品520を含む回路の電気的特性の均一にするように補償する実装作業の説明を簡単にする為、図1に示すように上記基幹部品用パーツカセット550は、1台としている。又、上記基幹部品用パーツカセット550から取り出される上記基幹部品520は、図2に示すように各々異なる電気的特性を有するとしている。従って、本実施形態では、上記基幹部品用パーツカセット550は、電気的特性にばらつきがあるものと判別され、図5に示すフローチャートは、そのままステップ23へ移行する。又、ステップ22に示す判別作業を行う必要が無くなることから、図5に示すフローチャートは、ステップ21から直接ステップ23に移行しても良い。
【0039】
通常、基幹部品用パーツカセット520は1台とは限らず、ステップ21にて用いられるNCプログラムは、複数台用意された基幹部品用パーツカセット520を対象にしている。このとき、複数台用意される上記基幹部品用パーツカセット550の内、基幹部品520の電気的特性にばらつきがある基幹部品用パーツカセット550と、基幹部品520の電気的特性にばらつきがない基幹部品用パーツカセット550とが共に存在することがある。そして、上記NCプログラムにより、上記制御装置800には、各基幹部品用パーツカセット540に収納される基幹部品520における電気的特性のばらつきの有無、、及び基幹部品520の電気的特性にばらつきがある基幹部品用パーツカセット550を示す配置番号等の情報が与えられる。従って、通常ステップ22では、上記制御装置800により、上記基幹部品用パーツカセット550の電気的特性にばらつきがあると認識された場合は、図5に示すフローチャートのステップ23へ、電気的特性にばらつきがないと認識された場合は、ステップ26へ移行する。
【0040】
図5に示すステップ22において上記基幹部品用パーツカセット550から取り出される基幹部品520が各々異なる電気的特性を有すると認識されたとき、ステップ23に示すように、上記制御装置800は、図2に示す第2記憶部820より、図3に示すフローチャートで作成されたシーケンスデータを読み出す。本実施形態では、上述したように基幹部品用パーツカセット550は1台であり、かつ、上記基幹部品用パーツカセットから供給される基幹部品520は、各々異なる電気的特性を有する。よって、本実施形態において用意されるシーケンスデータは、上記基幹部品用パーツカセット550に対応するもののみとなる。又、上記基幹部品520の吸着に失敗した場合は、上記基幹部品用パーツカセット550から次の基幹部品520を吸着し、シーケンスデータは、次のシーケンス番号のものに進んで読み出す。一般的に、上記基幹部品用パーツカセット550が複数台用意されている場合、用意されるシーケンスデータの数は、供給される基幹部品520の電気的特性にばらつきを持つ基幹部品用パーツカセット550の台数分用意される。
図5に示すフローチャートのように、上記基幹部品520を吸着保持した後でシーケンスデータを読み出す理由は、上記制御装置800がNCプログラム、シーケンスデータの両者を読み出すことによるCPUの負担を軽減すると共に、吸着ミス等によって生じる、シーケンスデータにおけるシーケンス番号と、上記基幹部品用パーツカセット550から取り出される基幹部品520の順番とのズレを防止する為である。又、吸着ミス等によって吸着に失敗した基幹部品520の次の基幹部品520を吸着するとき、次の基幹部品520を吸着した後で次の基幹部品に対応するシーケンスデータに進めることで、吸着に失敗した基幹部品520の為に1度読み込んだシーケンスデータを破棄するという手間を抑える為でもある。
【0041】
次に、ステップ24において上記制御装置800は、上記シーケンスデータから上記基幹部品520を示すシーケンス番号を読み取り、上記シーケンス番号に関連する補償部品540が取り出される補償部品用パーツカセット560の配置番号を読み取る。本実施形態では、補償すべき電気的特性の種類は、1種類のみとしており、基幹部品の電気的特性は、3グループに分けることができるとしている。上記基幹部品用パーツカセット550から取り出された基幹部品520が1個目である場合、図4よりシーケンス番号は1となり、上記基幹部品520の電気的特性は、第1基幹部品521のグループに分類される電気的特性となる。よって、図4に示すシーケンスデータにより、上記第1基幹部品521を含む回路の電気的特性を均一にするように補償する第1補償部品541を収納する、第1補償部品用パーツカセット561が導出される。但し、一般的に基幹部品用パーツカセット550が複数台用意されており、補償すべき電気的特性の種類が複数存在する場合、補償すべき電気的特性の種類、及び基幹部品520の電気的特性をグループ分けしたときのグループ数によって、用意すべき補償部品用パーツカセット560の台数が変化する。
【0042】
次に図5に示すステップ25において、上記シーケンスデータによって選択された補償部品用パーツカセット560から、補償部品540が取り出される。上記シーケンスデータに従い、上記制御装置800は、図1に示す部品供給テーブル移動用駆動モータ571を駆動し、図2に示す吸着ステーション351に対応するように補償部品用パーツカセット560を配置する。例えば、図5に示すステップ21にて上記実装ヘッド33に保持された基幹部品520が本実施形態における第1基幹部品521の場合、第1補償部品541と組み合わせることにより、均一な電気的特性を持つ回路が形成される。よって上記第1補償部品が取り出される第1補償部品用パーツカセット561が、上記制御装置800により選択され、図2に示す吸着ステーション351に対応するように配置される。
そして、上記補償部品540は、図1に示すインデックス装置31の間欠回転によって、上記基幹部品520を吸着保持した実装ヘッド33の次に上記吸着ステーション351に配置される実装ヘッド33により吸着保持される。
【0043】
次にステップ26において、ステップ21にて実装ヘッド33に吸着保持された上記基幹部品520、及びステップ25にて実装ヘッド33に吸着保持された上記補償部品540は、図1に示すXYテーブル60にて保持される基板上に実装される。図1に示すインデックス装置31による間欠回転により、まず上記基幹部品520を吸着保持した実装ヘッド33が、図2に示す実装ステーション352に配置される。そして上記実装ヘッド33により上記基幹部品520が基板上に実装された後、次に上記補償部品540を保持した実装ヘッド33が、上記インデックス装置31による間欠回転により、上記実装ステーション352に配置される。そして上記補償部品540は、上記実装ヘッド33によって基板上に実装される。
上述したステップ21からステップ26までの作業を行うことにより、1個の上記基幹部品520と、上記基幹部品520を含む回路の電気的特性を均一にするように補償する1個の上記補償部品540からなる、1組の電気的特性が均一な回路が形成される。
【0044】
本実施形態では、電気的特性が均一な回路を複数個提供する為、図5に示すステップ27に示すように、ステップ21からステップ26までの作業は、上記基幹部品用パーツカセット550に取り付けられた基幹部品用リール510にて収納される基幹部品520が全て実装されるまで繰り返される。
【0045】
本実施形態である部品実装機100にて形成される回路は、基幹部品520が1個、補償部品540が1個で形成される。但し、基板上に実装される基幹部品520の品種は、上述したように複数種用意しても良い。そして、異なる品種毎に基幹部品用パーツカセット550を用意した場合、基幹部品520の選択は、NCプログラムに従って行われる。又、複数台用意された上記基幹部品用パーツカセット550の中の1台から取り出される、基幹部品520の電気的特性が全て均一のとき、上記基幹部品用パーツカセット550から取り出される基幹部品520は、補償部品540と組み合わせて実装する必要がない為、図5に示すフローチャートは、ステップ22からステップ26へと移行することができる。
【0046】
尚、本実施形態では、基幹部品520と補償部品540とを交互に1個ずつパーツカセット580から取り出して基板上に実装したが、例えば図5に示すステップ21において基幹部品520を3個連続して基幹部品用パーツカセット550から取り出した後、ステップ23からステップ25までの作業により、取り出された各基幹部品520の電気的特性に各々対応する補償部品540を1個ずつ補償部品用パーツカセット560から取り出し、基板上へ実装しても良い。
又、基幹部品520を収納する基幹部品収納部材の一例として、本実施形態では、基幹部品用パーツカセット550を用いた。但し、基幹部品520は、基幹部品収納部材から取り出される順番が決定していれば本実施形態を利用することが可能である為、基幹部品収納部材としてスティック等を用いてもよい。
本実施形態では、ロータリータイプの部品実装機100を用いている為、1個ずつしか実装できず、基幹部品520を先に実装し、その後、補償部品540を実装した。但し、実装する際の順序は、上記基幹部品520と上記補償部品540とを同時に実装しても良く、又、上記補償部品540を先に実装した後で上記基幹部品520を実装しても良い。
【0047】
図1に示す制御装置800を備えた部品実装機100により、電気的特性が各々異なる基幹部品520に対して、上記制御装置800が上記基幹部品520の電気的特性に対応する補償部品540を自動的に選択し、上記基幹部品520と選択された補償部品540とを組み合わせて実装することが可能となった。又、上記基幹部品520が取り出される順番を示すシーケンス番号と、上記基幹部品520を含む回路の電気的特性を均一にするように補償する補償部品を収納した補償部品用パーツカセット560の識別情報としての配置番号とを関連付けて上記制御装置800に与えて実装することで、上記基幹部品用パーツカセット550から取り出される順番に関係無く上記基幹部品520の電気的特性がばらついていても、上記補償部品540を選択して実装できるようになった。そして、上記基幹部品520と上記制御装置800によって選択された上記補償部品540とを組み合わせて実装することにより、電気的特性が均一な回路を提供できるようになった。
従って、具体的な例である周波数出力回路においても、水晶発振子の周波数特性にばらつきがある場合でも、水晶発振子の周波数特性に応じて所定の周波数の値に補償することができるコンデンサを組み合わせることで、所定の周波数の値を出力できる周波数出力回路を提供できるようになる。
【0048】
図5に示す実装方法では、基幹部品520の吸着ミス等による、シーケンスデータの読み出しエラーを抑える為、基幹部品520を吸着した後でシーケンスデータを読み出すようにした。しかし、シーケンスデータそのものにエラーが存在する場合や、或いはテーピング作業時における基幹部品520の収納ミス等により、シーケンスデータに記録されたシーケンス番号と、上記基幹部品520が基幹部品用パーツカセット550から取り出される順番との間にズレが生じ、シーケンスデータの読み出しエラーが発生することもある。よって、シーケンスデータの整合性を確認する為、以下に説明する方法で電子部品の実装作業を行っても良い。
【0049】
図6は、シーケンスデータを記録した表である。上記シーケンスデータの作成方法は、図3に示すフローチャートに従って基幹部品520をテーピングし、1巻の基幹部品用リール510に仕上げるとき、例えば、設定した個数毎、或いは上記基幹部品520の特性グループが変化する度に、基幹部品520を収納するキャリアテープ上に基幹部品520を入れない空収納部を設ける。そして、図6に示すようにシーケンスデータとして、上記キャリアテープ上で基幹部品520が収納される収納部を示す基幹部品有り及び空収納部を示す基幹部品無しの基幹部品有無情報が、上記シーケンス番号と上記シーケンス番号に関連する補償部品540が収納される補償部品用パーツカセット560の配置番号とに関連付けて図2に示す第2記憶部820に記憶される。設定した個数毎に空収納部を設ける場合は、例えば基幹部品520を10個収納してから1個の周期で空収納部を設けるように、修復可能な範囲で空収納部を設け、エラーを検出したときに破棄すべき回路を上記範囲内の基幹部品520を含む回路のみに抑えることで、不良な回路を形成することによる生産コストの増加を抑えることが望ましい。
【0050】
次に、図6に示す上記シーケンスデータを用いた電子部品の実装方法について、図7を参照しながら説明する。図7は、上記シーケンスデータを用いたときにおけるフローチャートである。このとき、実装作業は、図1に示す部品実装機100にて行われるものであり、部品供給装置500に用意されているパーツカセット580は、1台の基幹部品用パーツカセット550と、3台の補償部品パーツカセット560の4台である。そして、上記部品実装機100にて形成される回路は、1個の基幹部品520と1個の補償部品540との2個の電子部品から形成されるものとする。
【0051】
まず始めに、図7に示すステップ31において、図5に示すステップ21と同様の方法で基幹部品520の吸着作業が行われる。このとき、図2に示す第1記憶部810にて記憶されたNCプログラムに従い、図1に示す制御装置800は、図1に示す部品供給テーブル移動用駆動モータ571を駆動し、上記基幹部品用パーツカセット550を図2に示す吸着ステーション351に対応するように配置する。
そしてステップ32において、上記基幹部品520の吸着が成功した場合はステップ33へ、吸着に失敗した場合はステップ32Aに進む。
【0052】
ステップ32Aに進んだ場合、図6に示すシーケンスデータを図2に示す第2記憶部820から読み出し、基幹部品520の有無を確認する。上記シーケンスデータにおいて上記基幹部品520を示すシーケンス番号に関連する基幹部品有無情報により基幹部品520の存在が確認された場合、図7に示すステップ32Bに進み、吸着エラーとして図2に示す上記制御装置800の内部メモリ830に保存される上記吸着エラーの発生回数に加算される。そしてステップ32Cに示すようにシーケンスデータを次のシーケンス番号のものに進め、ステップ31に戻る。
又、上記シーケンスデータにおいて上記シーケンス番号に関連する上記基幹部品有無情報により基幹部品520の存在しないことが確認された場合、上記基幹部品用パーツカセット550から取り出される上記基幹部品520の順番と上記シーケンスデータとの整合性が確認される。よって、直接図7に示すステップ32Cへ移行し、その後ステップ31に戻る。
【0053】
図7に示すステップ33に進んだ場合、図6に示すシーケンスデータを読み出し、基幹部品520の有無を確認する。上記シーケンスデータにおいて上記シーケンス番号に関連する上記基幹部品有無情報により基幹部品520の存在が確認された場合、図5に示す方法と同様の方法でシーケンスデータから上記シーケンス番号に関連する補償部品540が選択される。そして、上記補償部品540が、上記基幹部品520を保持した実装ヘッドの次の実装ヘッド33により上記補償部品540を収納する補償部品用パーツカセット560から吸着保持される。そして、上記基幹部品520、及び選択された上記補償部品540を基板上に実装することにより、1組の電気的特性が均一な回路が形成される。
そして、ステップ36に示すように、全ての基幹部品が実装し終えるまで、ステップ31からステップ35までの作業を繰り返す。
【0054】
又、上記シーケンスデータにおいて上記シーケンス番号に関連する上記基幹部品有無情報により基幹部品520の存在しないことが確認された場合、上記基幹部品用リール510に収納されている上記基幹部品520の順番と上記シーケンスデータとが整合しないことを意味する。原因として上記基幹部品520のテーピング時における収納ミス、上記制御装置800による上記シーケンスデータの読み出しエラー、或いは上記シーケンスデータの作成ミスが考えられる。よって、図7に示すステップ33Aに進み、上記制御装置800は、情報エラーとして上記部品実装機100を停止させ、エラーメッセージを表示する。
【0055】
上述した方法を用いることにより、基幹部品用パーツカセット550から取り出される基幹部品520の順番と、シーケンスデータとの整合性を確認できるようになった。更に、基幹部品用リール510に収納されている基幹部品520の順番と、シーケンスデータとの間に不整合が生じた場合、上記不整合の原因が、実装作業中における吸着エラーによるものなのか、或いはシーケンスデータの作成時における基幹部品520の収納ミス、シーケンスデータの作成ミス、又は制御装置800による読み出しエラー等の情報エラーによるものなのかといった判断を行うことも可能とした。
又、上述した方法では、吸着エラーと認識したときには実装作業を続け、情報エラーと認識したときは上記部品実装機100を停止したが、吸着エラーと認識したときでも上記部品実装機100を停止しても良い。
又、上述した方法でも、基幹部品収納部材としてスティックを用いることが可能である。但し、1個のスティックでは、空収納部を設けることができない為、上述した方法を用いる場合、基幹部品収納部材として複数のスティックを用意する必要がある。複数のスティックを基幹部品収納部材として用意することで、スティックを切り替える動作時に、最初に使用していたスティック内の部品がなくなった状態を空収納部としてみなすことができる。
【0056】
本実施形態ではパーツカセット580を部品収納部材とした、ロータリータイプの部品実装機100を用いたが、本発明は、上記実施形態以外の場合でも利用できる。
例えばXY平面上にて電子部品を自在に搬送することが可能なXYロボットタイプの部品実装機の場合、基幹部品520を収納する基幹部品収納部材は、本実施形態で用いたような基幹部品用パーツカセット550やスティック、又はマトリックストレイ等となる。マトリックストレイで基幹部品520が供給される場合、各々の電気的特性が異なる基幹部品520において、上記マトリックストレイから取り出される順番が決定されているならば、本発明を用いることにより、電気的特性が均一な回路を形成することが可能となる。又、上記XYロボットタイプの部品実装機で、吸着ノズル34を複数本備えたヘッド部にて複数個の電子部品の搬送が可能な場合、基幹部品520と補償部品540とを同時に保持することが可能である。よって、上述したようにXYロボットタイプの部品実装機では、上記基幹部品520と上記補償部品540とを同時に実装したり、上記補償部品を先に実装した後で上記基幹部品を実装することが可能である。
【0057】
【発明の効果】
本発明の部品実装機は、同一品種でありながら各々の電気的特性が異なる基幹部品を含む回路の電気的特性を均一にするように補償する補償部品を、各々電気的特性が異なる複数個の補償部品の中から選択し、選択された上記補償部品を実装するように制御する制御装置を備える。従って、上記制御装置の動作により、上記基幹部品における電気的特性のばらつきに対応した上記補償部品を自動的に選択し、選択された上記補償部品を実装することができ、電気的特性を均一にした複数個の回路を形成することができる。よって、従来の部品実装機では考慮されなかった複数個の回路における電気的特性のばらつきの補償を行うことができ、携帯電話やテレビジョンのデジタル放送受信用チューナー等の厳密な電気的特性が要求される電子機器、或いはオシロスコープ等の測定機器に対して電気的特性が均一な上記回路を提供できる。
更に、上記部品実装機は、上記基幹部品を複数個収納し、かつ、上記基幹部品の取り出される順番が予め決定している基幹部品収納部材と、同一の電気的特性の上記補償部品を夫々収納した複数個の補償部品収納部材と、上記基幹部品収納部材から取り出される上記基幹部品の順番を示すシーケンス番号と上記シーケンス番号にて夫々示される上記基幹部品の電気的特性を均一にするように補償する上記補償部品を収納した上記補償部品収納部材を識別する識別情報とを関連付けて記憶し、上記制御装置に接続される記憶部とを備える。従って、上記制御装置は、上記記憶部から上記シーケンス番号と上記シーケンス番号に関連付けされた上記補償部品を収納した上記補償部品収納部材を識別する識別情報とを読み取ることで、上記シーケンス番号に対応する上記補償部品を選択することができ、選択された上記補償部品を上記シーケンス番号が示す上記基幹部品を含む上記回路に実装させることができる。よって、上記基幹部品収納部材から取り出される順番に関係無く上記基幹部品の電気的特性にばらつきがあっても、上記補償部品を選択し、選択された上記補償部品を実装できる。
又、上記基幹部品収納部材には、上記基幹部品を収納する複数個の収納部と、上記基幹部品を収納しない空収納部とを設けるとともに、上記記憶部には、上記シーケンス番号に対応し、かつ、上記収納部では基幹部品有り及び上記空収納部では基幹部品無しの基幹部品有無情報を更に記憶する。従って、上記制御装置は、上記基幹部品の保持動作と上記基幹部品有無情報の読み取り動作とを行い、上記基幹部品有無情報と保持状態とを比較することで保持エラー、或いは情報エラーと区別して判断することができる。そして、エラーの種類を判別できるとともに、夫々のエラーに対応した処理を行うことができる。例えば保持エラーと判断した場合では、実装作業を続けながら上記保持エラーの修復を行うことが可能であると判断して次の基幹部品の保持動作を行い、次のシーケンス番号に進んで上記基幹部品有無情報の読み取り動作を行うことで実装作業を続けることができる。又、例えば情報エラーと判断した場合では、上記情報エラーにより形成される電気的特性が均一でない回路の増加を抑える必要があると判断して、上記部品実装機を停止させ、上記情報エラーの修復作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における部品実装機の構成を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す部品実装機における吸着ステーション、及び実装ステーションの位置関係を示す説明図である。
【図3】 図1に示す部品実装機に備えられる制御装置に与えられるシーケンスデータの作成方法を示すフローチャートである。
【図4】 図3に示すフローチャートにて作成されたシーケンスデータを示す表である。
【図5】 図1に示す部品実装機にて行われる実装作業を示すフローチャートである。
【図6】 図3に示すフローチャートに従ってシーケンスデータを作成したときに部品抜けの部分を設けたシーケンスデータを示す表である。
【図7】 図6に示すシーケンスデータを用いた場合における部品実装方法を示すフローチャートである。
【図8】 従来における部品実装機の構成を示す斜視図である。
【図9】 図8に示す部品実装機における吸着ステーション、及び実装ステーションの位置関係を示す説明図である。
【図10】 図8に示す部品実装機にて行われる実装作業を示すフローチャートである。
【符号の説明】
33…保持部材、100…部品実装機、520…基幹部品、
540…補償部品、550…基幹部品収納部材、560…補償部品収納部材、
800…制御装置、820…第2記憶部。
Claims (1)
- 同一の品種でありながら各々の電気的特性が異なる基幹部品(520)を含む回路の電気的特性を均一にするように補償する補償部品(540)を基板上に実装する部品実装機(100)において、
各々電気的特性の異なる複数個の上記補償部品の中から、上記基幹部品の電気的特性に対して上記回路を補償する上記補償部品の選択を行い、選択された上記補償部品を実装するように制御する制御装置(800)と、
上記基幹部品を複数個収納し、かつ、上記基幹部品の取り出される順番が予め決められている基幹部品収納部材(550)と、
同一の電気的特性の上記補償部品を夫々収納した複数個の補償部品収納部材(560)と、
上記基幹部品収納部材から取り出される上記基幹部品の順番を示すシーケンス番号と、上記シーケンス番号にて夫々示される上記基幹部品を含む上記回路の電気的特性を均一にするように補償する上記補償部品を収納した補償部品収納部材(560)を識別する識別情報とを関連付けて記憶し、かつ、上記制御装置に接続される記憶部(820)と、
を備え、
上記制御装置は、上記記憶部から、電子部品の保持及び基板上への搬送を行う保持部材(33)にて保持された上記基幹部品を示す上記シーケンス番号と、上記シーケンス番号に関連する上記補償部品が収納される上記補償部品収納部材の上記識別情報とを読み取り、
読み取られた上記識別情報の上記補償部品収納部材から上記補償部品を取り出すことにより上記補償部品の選択を行い、選択された上記補償部品を上記基幹部品と組み合わせるように実装する部品実装機であって、
上記基幹部品収納部材は、上記基幹部品を収納する複数個の収納部と、上記基幹部品を収納しない空収納部とを設けるとともに、
上記記憶部には、上記シーケンス番号に対応し、かつ、上記収納部では基幹部品有り及び上記空収納部では基幹部品無しの基幹部品有無情報を更に記憶し、
上記制御装置は、上記収納部の基幹部品有無情報を読み取って基幹部品有りの情報を得る場合で、かつ、上記基幹部品収納部材の上記収納部での上記保持部材による上記基幹部品の保持動作を行わせて上記保持部材にて上記基幹部品が保持されない場合には、保持エラーと判断し、
上記空収納部の基幹部品有無情報を読み取って基幹部品無しの情報を得る場合で、かつ、上記機関部品収納部材の上記空収納部での上記保持部材による上記基幹部材の保持動作を行わせて上記保持部材にて上記基幹部品が保持された場合には、情報エラーと判断する、部品実装機。
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