JP3078648B2 - 部品実装方法 - Google Patents

部品実装方法

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JP3078648B2 JP04140660A JP14066092A JP3078648B2 JP 3078648 B2 JP3078648 B2 JP 3078648B2 JP 04140660 A JP04140660 A JP 04140660A JP 14066092 A JP14066092 A JP 14066092A JP 3078648 B2 JP3078648 B2 JP 3078648B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品実装機におい
て部品吸着の信頼性を向上する部品実装方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年のエレクトロニクス化の進展に伴
い、一層製品の軽薄短小化が進み、部品の微小化が著し
い。その結果、電子部品自動実装機においても高信頼
性、高精度化が要求されており、特に部品の吸着におけ
る信頼性の向上が必要となっている。
【0003】以下、図2、図3及び図5を参照しながら
従来例について説明する。
【0004】図2に電子部品自動実装機の概略構成を示
す。1はロータリーヘッドで、複数のノズル2が取付け
られており、部品の吸着、装着を行う。3はXYテーブ
ルで、部品を装着するプリント基板を固定し、ノズル2
の下に位置決めする。4は部品供給テーブルで、複数の
部品供給装置としてのパーツカセット5が固定され、所
望のパーツカセット5をノズル2の下に位置決めする。
パーツカセット5には多数の部品がテープ状に梱包され
た状態で装着されている。7はコントローラで、電子部
品自動実装機全体の制御を行う。8は主操作盤で、作業
者が各種指示を行う。9は後部操作盤、10は部品切れ
カセット表示部、11はローダー部、12はアンローダ
部である。
【0005】図3にロータリーヘッド1の構成を示す。
ロータリーヘッド1は間歇的に回転動作を行い、その停
止間隔に対応する10箇所の位置にノズル2が取付けら
れ、各ノズル2の停止位置でそれぞれ並行して処理を行
う。
【0006】次に、電子部品自動実装機の実装動作を説
明する。図3の位置にてノズル2が部品を吸着する。
次いで、位置にて部品の姿勢を認識し、X、Y、θ方
向のずれ量を算出する。これに基づき位置にてθ方向
のずれ量を修正し、位置にてXY方向のずれ量を修正
するようにXYテーブル3を位置決めし、ノズル2が部
品を装着する。
【0007】ところで、以上のような部品実装動作にお
いてパーツカセット5の精度が悪いと部品吸着ミス等を
発生するという問題がありかつすべてのパーツカセット
5の精度を高めようとするとコスト高になるため、パー
ツカセット5の精度が悪くてもそれに対処できる処理が
必要となる。次にそのための処理を備えた部品実装方法
について、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0008】ステップ#12にて部品供給テーブル4が
位置決めされ、ステップ#13でノズル2が部品を吸着
する。次に、ステップ#14でノズル2に吸着された部
品の位置及び姿勢を認識し、ステップ#15でノズル2
の位置に対する部品のずれ量からXYテーブル3の補正
量を記憶するとともに、ステップ#16で部品のずれ量
からパーツカセット5のずれ成分を推測してコントロー
ラ7にパーツカセット5毎の補正量として記憶する。そ
して、次回の部品吸着時にはステップ#12にてこの補
正量を加味して部品供給テーブル4が位置決めされる。
こうして、部品吸着の信頼性が向上する。
【0009】また、部品切れが発生した場合、別のパー
ツカセット5に交換され、パーツカセット5のずれ成分
が変化することがある。このため、ステップ#19にて
部品切れと判断したパーツカセット5に関し、ステップ
#20にてコントローラ7に記憶した補正量を消去して
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような部品実装方法では、パーツカセット5のずれ成分
以外の要因による部品の位置及び姿勢のずれも補正量と
なってしまい、正確な補正ができず、吸着信頼性の向上
に限界があるという問題があった。また、パーツカセッ
ト5の交換直後は補正が行われないという問題もあっ
た。
【0011】本発明は上記従来の問題点に鑑み、部品吸
着の信頼性を向上した部品実装方法を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の部品実装方法
は、実装作業開始前に各部品供給装置における部品吸着
時の各種補正量を各部品供給装置に設けられたメモリに
書き込む工程と、実装時に補正量をメモリから読み取る
工程と、読み取った補正量を元に位置等を補正して部品
を吸着する工程とを備えたことを特徴とする。
【0013】さらに、好適には各部品供給装置からの部
品吸着位置を検出する工程と、その検出結果によりメモ
リの補正量を更新する工程とを備える。
【0014】
【作用】本発明は上記した構成によって、各部品供給装
置における部品吸着位置のずれ成分を補正量として予め
各部品供給装置のメモリに書き込んでおくことで、部品
実装時にメモリから補正量を読み取り、部品吸着時に位
置等を補正することで信頼性高く部品を吸着することが
できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例の部品実装方法につ
いて、図1〜図4を参照しながら説明する。なお、図2
に示した電子部品自動実装機の概略構成及び図3に示し
たロータリーヘッドの概念図についての説明は上記従来
例における説明を援用してここでは追加された項目のみ
について説明する。
【0016】図2において、電子部品自動実装機の本体
側にデータ通信部6とカメラ13が設けられている。デ
ータ通信部6はパーツカセット5のメモリ14との間で
データ(補正量)の読み取り、書き込みを行い、カメラ
13は各パーツカセット5における吸着位置を検出す
る。
【0017】図4にパーツカセット5とその関連部構成
を概念的に示す。パーツカセット5には多数の部品をテ
ープ状に梱包して巻回したパーツリール15が装着され
ており、固定レバー16にて部品供給テーブル4に固定
される。パーツカセット5には補正量等を記憶するメモ
リ14が設けられている。
【0018】次に、図1を参照して部品実装方法を説明
する。
【0019】先ず、ステップ#1で予め外段取りとし
て、各パーツカセット5の吸着位置をカメラ13にて検
出し、各パーツカセット5毎にその吸着位置のずれ量を
測定し、補正量としてそれぞれのメモリ14に書き込ん
でおく。
【0020】生産を開始すると、各パーツカセット5を
データ通信部6に位置決めし、メモリ14から補正量を
読み取る(ステップ#2、#3)。次に、その補正量に
基づいて部品供給テーブル4の位置決めを行い、ノズル
2にて部品を吸着する(ステップ#4、#5)。次に、
吸着した部品の姿勢を認識し、認識結果に伴うXYテー
ブル3の補正量を記憶してそれに基づいてXYテーブル
3の位置決めを行い、プリント基板へ装着する(ステッ
プ#6、#7、#8、#9)。また、ステップ#10に
て部品切れと判断した場合、パーツカセット5の交換後
再度ステップ#3にてそのメモリ14から補正量を読み
取る。さらにステップ#11で生産終了かどうか判断
し、終了でない場合はステップ#4に戻って繰り返し生
産を継続する。
【0021】以上の様に、あらかじめ正確な補正量がメ
モリ14に書き込まれているため、部品吸着時にパーツ
カセットの精度の影響を受ける事なく、吸着の信頼性を
向上することができる。
【0022】また、上記のような構成において、作業ミ
スによりパーツカセット5の精度が変動した場合には、
カメラ13にてパーツカセット5の吸着位置を検出す
る。これは、生産中に吸着信頼性の低いパーツカセット
5が発生した場合に、パーツカセット5の吸着位置を検
出し、補正量としてメモリ14に書き込み、更新するこ
とで常に吸着の信頼性を向上することが可能となる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、以上のようにパーツカ
セットの吸着位置の補正量を予め書き込む工程と、実装
時に補正量をメモリから読み取る工程と、部品吸着位置
を補正する工程とを備えているので、部品吸着の信頼性
が向上し、高稼働率・高効率な部品実装を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における部品実装方法のフロ
ーチャートである。
【図2】同実施例における電子部品自動実装機の概略構
成を示す斜視図である。
【図3】同実施例におけるロータリーヘッドの概念図で
ある。
【図4】同実施例におけるパーツカセットと関連構成の
概念図である。
【図5】従来例の部品実装方法のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
4 部品供給テーブル 5 パーツカセット 6 データ通信部 7 コントローラ 14 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 13/02 H05K 13/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実装作業開始前に部品吸着時の各種補正
    量を各部品供給装置に設けられたメモリに書き込む工程
    と、実装時に補正量をメモリから読み取る工程と、読み
    取った補正量を元に位置等を補正して部品を吸着する工
    程とを備えたことを特徴とする部品実装方法。
  2. 【請求項2】 各部品供給装置からの部品吸着位置を検
    出する工程と、その検出結果によりメモリの補正量を更
    新する工程とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    部品実装方法。
JP04140660A 1992-06-01 1992-06-01 部品実装方法 Expired - Lifetime JP3078648B2 (ja)

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JPH05335799A JPH05335799A (ja) 1993-12-17
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