JP5102745B2 - 部品実装方法および実装機 - Google Patents

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Description

この発明は、基板への部品装着を複数のヘッドユニットの間で切り替えながら実行する技術に関するものである。
従来、電子部品等の部品を基板に装着する実装機として、複数のヘッドユニットを備えた装置が知られている。例えば特許文献1に記載の装置では、各ヘッドユニットは、部品供給部での部品吸着、部品認識、基板の上方への移動、基板への部品装着および部品供給部への移動を搭載工程として繰り返す。また、複数のヘッドユニット間の相互干渉を防止するとともに実装効率を上げるために、基板への部品装着を複数のヘッドユニットの間で交互に切り替えながら実行するように予め生産プログラムが作成されている。
特開2007−158115号公報
ところで、上記装置では、一方のヘッドユニットによる基板への部品実装が実行されている間、他方のヘッドユニットは部品吸着および部品認識を実行するが、当該他方のヘッドユニットによる部品吸着および部品認識が一方のヘッドユニットによる部品装着よりも早く終わる場合には、部品装着中のヘッドユニットとの干渉を避けるため、他方のヘッドユニットは部品吸着および部品認識を終えた状態で待機状態となる。この待機時間は他方のヘッドユニットにとって時間ロスとなるため、待機時間を短縮するための技術が望まれている。
また、各ヘッドユニットによる搭載工程を相互にバランスを取って時間ロスを抑制するようにプログラムを設定したとしても、運転中のエラーで搭載工程数のバランスが崩れてしまい、待機時間が発生してしまうこともあった。例えば運転中にあるヘッドユニットについて、吸着不良、部品脱落、部品供給部に設けられたテープフィーダでのスプライシング不良による欠品等のエラーが発生すると、当該ヘッドユニットによる基板への部品装着がプログラム通りに実行されないため、当該ヘッドユニットによる搭載工程をプログラムで規定された搭載工程の数より多く実行しなければ、当該ヘッドユニットによる基板への部品装着を完了させることができなくなる。このような場合にも、可能な限り待機時間を抑制して部品実装の効率化を図りたい。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、基板への部品装着を複数のヘッドユニットの間で切り替えながら第1ヘッドユニットによる部品装着中に第2ヘッドユニットによる部品吸着および部品認識を実行する実装機において、第1ヘッドユニットが基板への部品装着を行っている間に第2ヘッドユニットが待機する時間を抑えて部品実装の効率を高めることを目的とする。
この発明は、部品供給部での部品吸着、部品認識、基板の上方への移動、基板への部品装着および部品供給部への移動が含まれる搭載工程を繰り返して実行する、ヘッドユニットを複数有する実装機において、生産プログラムにしたがって、基板への部品装着を複数のヘッドユニットの間で切り替えながら第1ヘッドユニットによる部品装着中に第2ヘッドユニットによる部品吸着および部品認識を実行する部品実装方法であって、上記目的を達成するため、第2ヘッドユニットが部品吸着および部品認識を完了した時点において第1ヘッドユニットによる部品装着の継続中で第2ヘッドユニットが待機状態となっているか否かを判定する判定工程と、待機状態の発生が判定されたとき、待機状態の発生以降に、第2ヘッドユニットによる搭載工程の残数が第1ヘッドユニットによる搭載工程の残数よりも多い場合には生産プログラムを変更して待機状態の発生以降における基板への部品装着を行うヘッドユニットの順序変更を行うプログラム変更工程とを備えたことを特徴としている。
また、この発明にかかる実装機は、上記目的を達成するため、部品供給部での部品吸着、部品認識、基板の上方への移動、基板への部品装着および部品供給部への移動が含まれる搭載工程を繰り返して実行する、複数のヘッドユニットと、生産プログラムにしたがって、基板への部品装着を複数のヘッドユニットの間で切り替えながら第1ヘッドユニットによる部品装着中に第2ヘッドユニットによる部品吸着および部品認識を実行する制御手段とを備え、制御手段は、第2ヘッドユニットが部品吸着および部品認識を完了した時点において第1ヘッドユニットによる部品装着の継続中で第2ヘッドユニットが待機状態となっており、しかも当該待機状態の発生以降に第2ヘッドユニットによる搭載工程の残数が第1ヘッドユニットによる搭載工程の残数よりも多い場合には、生産プログラムを変更して待機状態の発生以降における基板への部品装着を行うヘッドユニットの順序変更を行うことを特徴としている。
このように構成された発明(部品実装方法および実装機)では、複数のヘッドユニットが同時に基板の上方に移動して相互干渉するのを防止するために、生産プログラムにしたがって基板への部品装着を複数のヘッドユニットの間で切り替えながら実行している。また、処理効率を高めるために、第1ヘッドユニットによる部品装着と並行して第2ヘッドユニットによる部品吸着および部品認識を実行している。この並行処理中に第2ヘッドユニットによる部品吸着および部品認識が第1ヘッドユニットによる部品装着よりも先に完了して待機状態が発生する場合がある。しかも、後述するように、待機状態の発生以降に第2ヘッドユニットによる搭載工程の残数が第1ヘッドユニットによる搭載工程の残数よりも多い場合には、処理効率が大幅に低下してしまう。そこで、本発明では、このように処理効率の低下を招く場合には、生産プログラムを変更して待機状態の発生以降における基板への部品装着を行うヘッドユニットの順序が変更されて待機時間の短縮が図られている。
なお、上記発明では生産プログラムに基づく部品装着を実行している中に(1)待機時間の発生検出および(2)搭載工程の残数対比を行い、これらの条件(1)、(2)が満たされた場合には生産プログラムの変更を行っているが、部品装着を開始する前に上記条件(1)、(2)が満たされることが確認される場合には部品実装に先立って生産プログラムを変更してもよい。すなわち、基板上方でのヘッドユニットの相互干渉を防止する観点から、基板への部品装着を複数のヘッドユニットの間で交互に切り替えるように生産プログラムを作成するのが好適である。しかしながら、当該生産プログラムをそのまま実行すると、第2ヘッドユニットが部品吸着および部品認識を完了した時点において第1ヘッドユニットによる部品装着の継続中で第2ヘッドユニットが待機状態となり、しかも当該待機状態の発生以降に、第2ヘッドユニットによる搭載工程の残数が第1ヘッドユニットによる搭載工程の残数よりも多くなる事態が想定される場合には、待機状態の発生以降に基板への部品装着を行うヘッドユニットの順序変更を行うように生産プログラムを変更しておくのが望ましい。
また、搭載工程に失敗したとき、当該搭載工程を生産プログラムで規定された搭載工程の数より多く実行して当該ヘッドユニットによる基板への部品装着を完了させる実装機がある。このような実装機では、搭載工程の残数が実装機の動作状況に応じて変化し、待機時間の長期化が生じやすい。このような実装機では、各ヘッドユニットにより実行する搭載工程の残数を対比し、その対比結果に基づき生産プログラムの変更を行うことで部品装着の失敗に対して適切に対応し、待機時間を確実に短縮することができる。
以上のように、第2ヘッドユニットが部品吸着および部品認識を完了した時点において第1ヘッドユニットによる部品装着の継続中で第2ヘッドユニットが待機状態となっており、しかも当該待機状態の発生以降に第2ヘッドユニットによる搭載工程の残数が第1ヘッドユニットによる搭載工程の残数よりも多い場合には、生産プログラムを変更して待機状態の発生以降における基板への部品装着を行うヘッドユニットの順序を変更している。したがって、第1ヘッドユニットが基板への部品装着を行っている間に第2ヘッドユニットが待機する時間を抑えて部品実装の効率を高めることができる。
図1は本発明にかかる実装機の一実施形態を示す平面図である。また、図2は図1の実装機の電気的構成を示すブロック図である。この実装機では、基台11上に基板搬送機構20が配置されており、基板30A、30Bを所定の搬送方向Xに搬送可能となっている。より詳しくは、基板搬送機構20は、基台11上において基板30A、30Bを図1の右側から左側((−X)側方向)へ搬送する一対のコンベア21、21を有している。これらのコンベア21、21は実装機全体を制御するコントローラ40(図2参照)により制御される。すなわち、コンベア21,21はコントローラ40からの駆動指令に応じて作動し、搬入されてきた基板30A、30Bを下流側実装作業位置(図1中の左側基板30Aの位置)および上流側実装作業位置(図1中の右側基板30Bの位置)で停止させる。また、各実装作業位置で基板30A、30Bは図略の保持装置によりそれぞれ固定保持される。
これら2つの実装作業位置のうち下流側では、フロント(−Y)側方向(基台11上面、あるいは基台11上面と平行な面において、搬送方向(X軸方向)と直交する方向をY軸方向とする)に部品供給部50A1が配置されるとともに、リア(+Y)側に部品供給部50A2が配置されている。これらの部品供給部50A1、50A2では複数のフィーダー51が装着されている。また、各フィーダー51に対応して電子部品を一定ピッチで収納・保持したテープを巻回したリール(図示省略)が配置されており、各フィーダー51による電子部品の供給が可能となっている。すなわち、フィーダー51がリールからテープを部品に対応するピッチ送り量すなわち電子部品の収納ピッチ分ずつヘッドユニット60A1、60A2側の部品吸着位置に送り出すことによって該テープ内の電子部品が間欠的に繰り出され、その結果、ヘッドユニット60A1、60A2の吸着ノズル61による電子部品のピックアップが可能となる。
ヘッドユニット60A1は下流側実装作業位置で固定保持された基板30Aの上方とフロント側部品供給部50A1の間を往復自在に設けられており、ヘッドユニット60A1に複数搭載された吸着ノズル61により部品供給部50A1から供給される電子部品(図示省略)を基板30Aに装着可能となっている。また、ヘッドユニット60A1を基台11上方の所定範囲にわたりX軸方向及びY軸方向に移動するためのヘッドユニット駆動機構(図示省略)が設けられており、コントローラ40のモータ制御部43からの信号に応じてヘッドユニット60A1を所望位置に移動させる。すなわち、ヘッドユニット駆動機構はヘッドユニット60A1をX軸方向に駆動するためのX軸モータ73およびY軸方向に駆動するためのY軸モータ74を有している。そして、これらのモータ73、74がコントローラ40のモータ制御部43からの動作指令に応じて作動することでヘッドユニット60A1がX軸方向およびY軸方向に駆動されて所望位置に位置決めされる。
また、ヘッドユニット60A1では、鉛直方向Zに延設された不図示の実装用ヘッドが複数、例えば4本、X軸方向(基板搬送機構20による基板の搬送方向)に等間隔で列状配置されている。実装用ヘッドのそれぞれの先端部には、吸着ノズル61が装着されている。また、ヘッドユニット60A1にはZ軸モータ65及びR軸モータ66が配置されている。そして、ヘッドユニット駆動機構によってヘッドユニット60A1が部品供給部50A1の上方に移動し、吸着ノズル61が吸着対象部品を搭載するフィーダー51の部品吸着位置上方に位置されるとともに、Z軸モータ65により吸着ノズル61が下降して部品供給部から供給される電子部品に対して吸着ノズル61の先端部が接して吸着保持し、吸着ノズル61が上昇する。このヘッドユニット60A1の移動による吸着ノズル61の部品吸着位置上方への移動から、Z軸モータ65による吸着ノズル61の上昇に至る一連の動作が、4本の吸着ノズル61の各々に対して順次実施される。こうして各吸着ノズル61で電子部品を吸着保持したままヘッドユニット60A1が基板30Aの上方に搬送され、基板30Aの上方にてヘッドユニット60A1を順次移動し、4本の吸着ノズル61に対応した各所定位置において、R軸モータ66及びZ軸モータ65により所定方向に向けて電子部品を基板30Aに移載する。
さらに、この実装機では、基板30Aと部品供給部50A1との間に画像読取部80が配置されている。画像読取部80は多数のLED(Light Emitting Diode)からなる照明部とラインセンサを備えている。これらの構成部品のうちラインセンサはCCD固体撮像素子の撮像面を上方に向けた状態で同素子を上記吸着ノズル61の配列方向(X軸方向)と直交する方向(Y軸方向)に設けたものであって、照明部に形成されたスリット部を介して一次元的に部品画像を取り込むようになっている。
そして、ヘッドユニット60A1の各吸着ノズル61によって部品が吸着された後、ラインセンサの各素子の配列方向(Y軸方向)と直交する方向(X軸方向)にヘッドユニット60A1が所定の認識用移動経路に沿って移動することによって、上記ラインセンサにより、各吸着ノズル61に吸着されたY軸方向の部品画像がX軸方向に順次取込まれて所定の画像信号として画像処理部44に出力される。そして、画像読取部80の画像読取面(CCD固体撮像素子の撮像面)上をヘッドユニット60A1が完全に通過することによって吸着されている全部品の画像が取込まれるようになっている。
このようにコントローラ40によってヘッドユニット60A1を制御することで、部品供給部50A1での部品吸着、画像読取部80による部品認識、基板30Aの上方への移動、基板30Aへの部品吸着ズレを補正した上での部品装着および部品供給部50A1への移動という一連の動作(搭載工程)が実行可能となっている。そして、ヘッドユニット60A1が上記搭載工程を繰り返して部品供給部50A1から供給される部品の基板30Aへの実装を行う。
また、リア側についても、フロント側と同様のX軸モータ73およびY軸モータ74を有するヘッドユニット駆動機構により、複数の吸着ノズル61を搭載したヘッドユニット60A2が基板30Aの上方とリア側部品供給部50A2の間を往復自在に設けられており、ヘッドユニット60A2にはフロント側と同様なZ軸モータ65及びR軸モータ66が搭載され、さらに基台11上基板30Aと部品供給部50A2との間にフロント側と同様な画像読取部80が配置され、ヘッドユニット60A2による基板30Aへの部品吸着ズレを補正した上での部品装着が可能となっている。そして、ヘッドユニット60A2が搭載工程(部品供給部50A2での部品吸着、画像読取部80による部品認識、基板30Aの上方への移動、基板30Aへの部品装着および部品供給部50A2への移動)を繰り返して部品供給部50A2から供給される部品の基板30Aへの実装を行う。
ただし、このように2つのヘッドユニット60A1、60A2が基板30Aの上方に移動可能となっており、両ヘッドユニット60A1、60A2が同時に基板30Aの上方に移動すると干渉する。そこで、一方のヘッドユニットが基板30Aの上方に移動して部品装着を行っている間、他方のヘッドユニットが部品供給部で部品の吸着や部品認識を実行するように基板30A側へのヘッドユニット60A1、60A2のアクセスがコントローラ40により制御される。ヘッドユニット60A1とヘッドユニット60A2で交互に部品吸着し、交互に部品装着することで干渉を回避できるとともに、実装効率を向上することができる。このように部品供給部50A1、50A2およびヘッドユニット60A1、60A2を備える下流側実装部70Aにより実装作業位置で固定保持された基板30Aへの部品実装が実行される。
一方、上流側実装作業位置に対しても、下流側と同様に、上流側実装部70Bにより上流側実装作業位置で固定保持された基板30Bへの部品実装が可能となっている。なお、その構成および基本動作は下流側実装部70Aと同じであるため、同一または相当符号を付して構成説明を省略する。
本実施形態にかかる実装機には、上記したように実装機全体を制御するコントローラ40が設けられている。このコントローラ40は、演算処理部41と、ハードディスクドライブなどの記憶部42と、モータ制御部43と、画像処理部44とを備えており、本発明の「制御手段」としての機能を果たす。この演算処理部41はCPU等により構成されており、記憶部42に記憶されている生産プログラムにしたがって各ヘッドユニット60A1、60A2、60B1、60B2による搭載工程を制御する。
モータ制御部43には、上記X軸モータ73およびY軸モータ74以外に各ヘッドユニット60A1、60A2、60B1、60B2内で各吸着ノズル61を昇降駆動するZ軸モータ65、各吸着ノズル61を上下軸周りで回動するR軸モータ66が電気的に接続されており、各モータを駆動制御する。また、これらのモータ65、66、73、74にはモータの回転状況に応じたパルス信号を出力するエンコーダ(図示省略)がそれぞれ付設されている。このため、各エンコーダから出力されるパルス信号はコントローラ40の演算処理部41に取り込まれる。そして、これらの信号を受けた演算処理部41が各軸モータ65、66、73、74の回転量に関する情報を取得し、モータ制御部43と共に各軸モータ65、66、73、74を制御して、吸着ノズル61を基台11上の任意の位置に移動させる。
また、画像処理部44には、下流側実装部70Aのフロント側画像読取部80およびリア側画像読取部80並びに上流側実装部70Bのフロント側画像読取部80およびリア側画像読取部80が電気的に接続されており、各画像読取部80から出力される撮像信号が画像処理部44に取り込まれるようになっている。そして、画像処理部44では、取り込まれた撮像信号に基づいて、部品画像の解析が行われるようになっており、部品等の位置ズレを検出することができる。
なお、図2中の符号47はプログラムや各種データなどを表示したり、作業者がコントローラ40に対して各種データや指令などの情報を入力するための表示/操作ユニットである。
次に、上記のように構成された実装機において実行される本発明にかかる部品実装方法の第1実施形態について図3および図4を参照しつつ説明する。図1に示す実装機はサーバ−PCなどの外部制御装置から与えられる生産プログラムを記憶部42に記憶しており、演算処理部41は記憶部42から生産プログラムを読み出し、当該生産プログラムに基づき基板への部品装着をヘッドユニットの間で切り替えながら実行する。この生産プログラムは外部制御装置で作成されるが、図1に示すように1つの基板に対して2つのヘッドユニットがアクセスして部品装着を行う場合、基板上方でのヘッドユニットの相互干渉を防止するとともに、一方のヘッドユニットで部品実装している時間を利用して他方のヘッドユニットで部品吸着することで実装効率を向上する観点から、通常、基板への部品装着を2つのヘッドユニットの間で交互に切り替えるように生産プログラムが作成される。したがって、この生産プログラムにしたがって実装機が作動すると、例えば図3に示すように各ヘッドユニットが作動して部品装着が進行していく。なお、図1に示す実装機は、2つの実装部70A、70Bを有しており、各実装部70A、70Bにおいて1つの基板に対して2つのヘッドユニットがアクセスして部品実装を行う。そこで、以下の説明においては、一方の実装部70Aでの動作について説明するが、他方の実装部70Bにおいても全く同様の動作が実行される。
図3は標準的な生産プログラムに基づく実装部の動作を模式的に示す図であり、1つの基板30Aへの全部品の実装を完了する直前の動作を示している。なお、同図における「入替」、「吸着」、「認識」、「装着」はそれぞれ以下の動作内容を意味している。
「入替」…ヘッドユニット60A1、60A2の一方を部品供給部に移動させる(なお、既に部品供給部に位置している場合にはそのまま部品供給部に位置させる)後、他方を基板30Aの上方に移動させる、
「吸着」…部品供給部での部品吸着を行う、
「認識」…画像読取部80による部品認識を行う、
「装着」…吸着ノズル61で保持している部品を基板30Aに装着する、
また、同図中の「第1HU」、「第2HU」とは、それぞれ本発明の「第1ヘッドユニット」および「第2ヘッドユニット」を示しており、「第1HU」は部品装着中のヘッドユニットを意味しており、「第2HU」は部品吸着および部品認識を実行しているヘッドユニットを意味している。すなわち、本実施の形態においては、フロント側ヘッドユニット60A1は、基板30A上方で部品装着中は第1ヘッドユニット「第1HU」と呼称し、基板30A上方から待避し、部品吸着および部品認識を実行中は、第2ヘッドユニット「第2HU」と呼称する。リア側ヘッドユニット60A2も同様とする。さらに、同図中の「工程残数」は当該ヘッドユニットにより実行すべき搭載工程の残数を示している。
同図に示すように、フロント側ヘッドユニット60A1およびリア側ヘッドユニット60A2はいずれも「入替」、「吸着」、「認識」、「装着」、「入替」を1つの搭載工程とし、搭載工程を繰り返して実行する。例えば実装部70Aのフロント側では、次の動作が実行される。
(1)図1に示すようにリア側ヘッドユニット60A2による基板30Aへの部品装着が実行されている間に、フロント側ヘッドユニット60A1が部品供給部50A2から供給される部品を吸着ノズル61に吸着し、さらに吸着ノズル61に保持された全部品の認識を行い、
(2)リア側ヘッドユニット60A2が基板30Aの上方から部品供給部50A2に移動した後、既に吸着ノズル61に部品を吸着保持するとともに部品の認識を完了したフロント側ヘッドユニット60A1が基板30Aの上方に移動し、
(3)フロント側ヘッドユニット60A1の吸着ノズル61に保持された全部品が基板30Aに装着され(全部品の装着完了に応じて工程残数は「1」だけデクリメントされる)、
(4)フロント側ヘッドユニット60A1が基板30Aの上方から部品供給部50A1または予め設定された位置に移動して基板30Aの上方から待避する。
また、実装部70Aのリア側においても、フロント側と同様の搭載工程を実行するが、上記したようにフロント側ヘッドユニット60A1による基板30Aへの部品装着中に、リア側ヘッドユニット60A2による部品吸着および部品認識が実行され、部品搭載と部品吸着・認識の並行処理(入替間作業)によって処理の効率化が図られている。
ところで、並行処理を行う場合、例えば図4(a)に示すように、リア側ヘッドユニット60A2による部品吸着および部品認識が早く終わり、待機状態が発生してしまうことがある。ここで、リア側ヘッドユニット60A2の工程残数がフロント側ヘッドユニット60A1の工程残数と同じあるいは少なく、生産プログラム通りに部品装着をフロント側ヘッドユニット60A1とリア側ヘッドユニット60A2とで交互に行う場合には、フロント側ヘッドユニット60A1による部品装着が完了するのを待ったとしてもトータルの処理時間は変わらない。しかしながら、部品の種類、サイズ、点数などによっては、フロント側ヘッドユニット60A1とリア側ヘッドユニット60A2で実行する搭載工程の数が相違することがある。このため、例えば同図(a)に示すように待機状態が発生した時点でのリア側ヘッドユニット60A2の工程残数がフロント側ヘッドユニット60A1の工程残数よりも多くなることもあり、リア側ヘッドユニット60A2の搭載工程を連続的に実施せざるを得ず、その結果、待機時間がそのまま時間ロスにつながり、処理効率の低下を招くことがある。
そこで、本実施形態では、並行処理(入替間作業)中に第2ヘッドユニットによる部品吸着および部品認識が第1ヘッドユニットによる部品装着よりも先に完了して待機状態が発生するか否かを判定している。例えば同図に示すように、フロント側ヘッドユニット60A1が本発明の「第1ヘッドユニット」として部品装着を実行している間にリア側ヘッドユニット60A2による部品吸着および部品認識が完了する場合には、コントローラ40の演算処理部41は待機状態の発生を判定する。この判定は生産プログラムに基づき「装着」に要する時間と「吸着」・「認識」に要する時間を比較することで容易に行うことができる。
そして、待機状態の発生を検出すると、コントローラ40の演算処理部41はさらに待機状態が発生するタイミングT1での各ヘッドユニット60A1、60A2の工程残数を取得し、このタイミングT1で「第2ヘッドユニット」に相当するリア側ヘッドユニット60A2の工程残数が「第1ヘッドユニット」に相当するフロント側ヘッドユニット60A1の工程残数よりも多い場合、つまり時間ロスが発生する場合には、フロント側ヘッドユニット60A1による部品装着を一時的に中断し、リア側ヘッドユニット60A2による部品装着を優先する。すなわち、コントローラ40の演算処理部41は、以下のサブ工程(a)〜(e)を実行して「第2ヘッドユニットによる優先装着」を第1ヘッドユニットによる部品装着に割り込ませる。
(a)上記待機状態が発生するタイミングT1でフロント側ヘッドユニット60A1による部品装着を中断し、
(b)フロント側ヘッドユニット60A1が基板30Aの上方から部品供給部50A1または予め設定された位置に移動して基板30Aの上方から待避した後に、既に部品吸着および部品認識を完了しているリア側ヘッドユニット60A2が基板30Aの上方に移動し、
(c)リア側ヘッドユニット60A2の吸着ノズル61に保持された全部品が基板30Aに装着され(これが「第2ヘッドユニットによる優先装着」であり、優先装着の完了によりリア側ヘッドユニット60A2の工程残数は「1」だけデクリメントされる)、
(d)リア側ヘッドユニット60A2が基板30Aの上方から部品供給部50A2に移動した後、吸着ノズル61の一部に部品が残っているフロント側ヘッドユニット60A1が基板30Aの上方に戻り、
(e)フロント側ヘッドユニット60A1による部品装着を再会して残りの部品を基板30Aに装着する、なお、これと並行してリア側ヘッドユニット60A2による部品吸着および認識を実行して処理の効率化を図る。
以上のように、本実施形態によれば、第2ヘッドユニットが部品吸着および部品認識を完了した時点(図4中のタイミングT1)において第1ヘッドユニットによる部品装着が継続されており、第2ヘッドユニットが待機状態となり、しかも当該待機状態の発生以降に第2ヘッドユニットによる搭載工程の残数が第1ヘッドユニットによる搭載工程の残数よりも多い場合には、生産プログラムを変更して待機状態の発生以降における基板30Aへの部品装着を行うヘッドユニット60A1、60A2の順序を変更しているので、図4に示すように待機時間を抑えて時間ΔTだけ実装時間を短縮することができる。
なお、このような作用効果はもう一方の実装部70Bについても全く同様である。
ところで、実装機による部品実装を行っている間に、種々のエラーが発生して搭載工程に失敗することがある。例えば、部品吸着不良が発生し複数の吸着ノズル61の全てに部品を保持しないまま認識し、部品実装を行ったり、複数の吸着ノズル61の全てに部品を保持していても認識の結果、吸着位置ずれを補正仕切れないことが分かる場合、その部品の装着を中止し廃棄することが行われる。この場合、当該搭載工程を生産プログラムで規定された搭載工程の数より多く実行して当該ヘッドユニットによる基板への部品装着を完了させる必要がある。このような実装機においても、上記実施形態と同様の問題が発生するが、本発明を適用することで処理効率を向上させることができる。以下、図5を参照しつつ本発明の他の実施形態について説明する。
図5は本発明にかかる部品実装方法の第2実施形態を示すフローチャートである。この第2実施形態は、図1に示す実装機においてエラー発生した場合においても、処理効率が低下するのを防止する技術である。以下、図4および図5を参照しつつ下流側実装部70Aで実行される動作について説明するが、上流側実装部70Bも全く同一である。
この第2実施形態では、基板30Aへの部品装着をヘッドユニット60A1、60A2の間で切り替えながら実行する生産プログラムが予め記憶部42に記憶されており、コントローラ40は当該生産プログラムを読み出して部品実装を実行する。まず、ステップS1でヘッドユニットの設定・切換えが行われる。つまり、ヘッドユニット60A1、60A2をそれぞれ「第1ヘッドユニット」および「第2ヘッドユニット」とする場合と、ヘッドユニット60A1、60A2をそれぞれ「第2ヘッドユニット」および「第1ヘッドユニット」とする場合とを切り替える。
そして、上記第1実施形態と同様に、入替動作(ステップS2)および入替間動作(ステップS3)を実行し、第2ヘッドユニットによる部品吸着および認識が完了する(ステップS4)と、エラー発生により搭載工程数が増大しているか否かを判定する(ステップS5)。このステップS5で「NO」と判定されている間、つまり部品実装が生産プログラム通り正常に行われている間、「第2ヘッドユニットによる優先装着」を行うことなく、第1ヘッドユニットの全吸着ノズル61に保持されている部品の全てを基板30Sに装着する。そして、ステップS6で第1ヘッドユニットによる搭載工程が完了したことが確認されると、さらに全搭載工程が完了して基板30Aへの全部品の実装が完了したか否かをステップS7で判定し、実行されていない搭載工程が残存している間、上記ステップS1〜S6が繰り返して実行される。つまり、基板30Aへの部品装着を2つのヘッドユニット60A1、60A2の間で交互に切り替えながら部品装着が行われる。
一方、ステップS5でエラー発生により搭載工程数の増加が検出された場合には、上記第1実施形態と同様に、この時点で第1ヘッドユニットによる部品装着が継続して行われているか否かを判定して待機状態の発生を判定する(ステップS8)。そして、第1ヘッドユニットによる部品装着が完了している場合にはステップS7に進む一方、例えば図4(a)に示すように完了していない場合には、第2ヘッドユニットの工程残数が第1ヘッドユニットの工程残数よりも多いか否かを判定する(ステップS9)。ここで、「YES」と判定された場合には、図4(a)に示すように待機時間が発生して処理効率の低下を招いてしまう。そこで、第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、例えば図4に示すようにリア側ヘッドユニット60A2による部品吸着および認識が早期に完了する場合には、フロント側ヘッドユニット60A1による部品装着を一時的に中断し、リア側ヘッドユニット60A2による部品装着を優先する。すなわち、上記待機状態が発生するタイミングT1でフロント側ヘッドユニット60A1による部品装着を中断し、さらに同ユニット60A1を基板30Aの上方から部品供給部50A1または予め設定された位置に移動させて基板30Aの上方から待避した後に、既に吸着ノズル61に部品を吸着保持するとともに部品の認識を完了したリア側ヘッドユニット60A2を基板30Aの上方に移動させる(ステップS10)。そして、フロント側ヘッドユニット60A1を待避させた状態のままリア側ヘッドユニット60A2の吸着ノズル61に保持された全部品が基板30Aに装着される(ステップS11)。これに続いて、リア側ヘッドユニット60A2が基板30Aの上方から部品供給部50A2に移動した後、吸着ノズル61の一部に部品が残っているフロント側ヘッドユニット60A1が基板30Aの上方に戻り、フロント側ヘッドユニット60A1による部品装着を再会して残りの部品を基板30Aに装着し(ステップS12)、ステップS6に進む。
このようにエラー発生などにより搭載工程が増加する実装機では、搭載工程の残数が実装機の動作状況に応じて変化し、待機時間の長期化が生じやすいが、第2実施形態では各ヘッドユニットにより実行する搭載工程の残数を対比し、その対比結果に基づき生産プログラムの変更を行うことで部品装着の失敗に対して適切に対応し、待機時間を確実に短縮することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記第1実施形態では、実装機のコントローラ40により待機状態の発生および工程残数の対比を行い、所定条件が満たされる場合に生産プログラムを変更しているが、待機状態の発生などを考慮して生産プログラムを作成し、当該生産プログラムに基づき部品実装を行ってもよい。より詳しくは、生産プログラムに基づく基板への部品装着を開始する前に、基板への部品装着を複数のヘッドユニットの間で交互に切り替えるように生産プログラムを仮プログラムとして作成する。そして、当該仮プログラムを実行した際に、第2ヘッドユニットが部品吸着および部品認識を完了した時点において第1ヘッドユニットによる部品装着の継続中で第2ヘッドユニットが待機状態となり、しかも当該待機状態の発生以降に、第2ヘッドユニットによる搭載工程の残数が第1ヘッドユニットによる搭載工程の残数よりも多くなる事態が想定される場合には、待機状態の発生以降における基板への部品装着を行うヘッドユニットの順序が変更されるように生産プログラムを変更し、これを最終的な生産プログラムとして実装機に与えて部品実装を行ってもよい。
図6は本発明にかかる部品実装方法の第3実施形態を示すフローチャートである。この第3実施形態は、待機時間の確認を待って工程残数の比較を行うのではなく、所定のタイミングで工程残数の比較を先に行い、工程残数に差がある場合、工程残数の多い方のヘッドユニットの残りの搭載工程中に待機時間の発生の有無を確認し、待機時間がある場合に基板への部品装着を行うヘッドユニットの順序が変更されるように生産プログラムを変更するものである。
この第3実施形態では、上記第1及び第2実施形態における第1ヘッドユニット、第2ヘッドユニットのように、ヘッドユニットの動作状態に応じて呼称を変更することなく、フロント側ヘッドユニット60A1とリア側ヘッドユニット60A2のいずれか一方のヘッドユニットは、常にヘッドユニットの固有呼称と紐付けられた「一方のヘッドユニット」を意味し、他方のヘッドユニットは、常にヘッドユニットの固有呼称と紐付けられた「他方のヘッドユニット」を意味するものとする。また、「吸着」、「認識」、「装着」を一つの実装工程と定義する。ヘッドユニット60A1、60A2はそれぞれ、並行して実装工程を順次実施するとともに、互いの実装工程のタイミングをずらし、一方のヘッドユニットが「吸着」と「認識」からなる実装準備工程を実施中、他方のヘッドユニットがと、「装着」からなる装着工程を実施するようにし、一方のヘッドユニットが実装工程を実施中、他方のヘッドユニットが実装準備工程を実施するようにしている。
スタート後、フロント側ヘッドユニット60A1から実装工程を開始し、フロント側ヘッドユニット60A1の実装準備工程が終了後、リア側ヘッドユニット60A2の実装工程を開始する(ステップS31)。次に、生産プログラムに従い各ヘッドユニット60A1、60A2でタイミングをずらした実装工程を順次実施する(ステップS32)。所定のタイミングか否かを判断し(ステップS33)、所定のタイミングでなければ後述するステップS37に移行し、所定のタイミングであれば、各ヘッドユニット60A1、60A2の間の総実装工程数の比較を行なう(ステップS34)。すなわち、実装工程中も含め既に実行した実装工程数に、これから新たに実行すべき実装工程数を加えた総実装工程数の比較を行う。ここで、総実装工程数に差がなければ後述するステップS37に移行する。差があれば、総実装工程数の多い一方のヘッドユニットの以降の実装工程中に待機状態を有するものがあるかを判断する(ステップS35)。待機状態を有するものがなければステップS37に移行し、待機状態のある実装工程があれば、生産プログラムを書き換えを行う(ステップS36)。書き換えられる生産プログラムでは、待機状態のある実装工程において、実装準備工程が終了後入替を行い、他方のヘッドユニットの装着工程を中断し入替を行い、一方のヘッドユニットの装着工程を開始することで、以降順次実施される一方のヘッドユニットの各実装工程中の開始時期を早め、装着工程を中断する他方のヘッドユニットは、一方のヘッドユニットの装着工程終了後実施される入替を経て残りの部品の装着を実施することで、中断した実装工程を終えるようにし、以降他方のヘッドユニットは以降順次割り当てられた実施された実装工程中を実行するようにする。
そして全実装工程が完了したかが判断され(ステップS37)、完了していれば基板30Aへの装着を終了し、完了していなければステップS32へ戻る。
この第3の実施形態における上記の所定のタイミングとして、いずれか一方のヘッドユニットの実装工程数が所定数に達した時や、実装中に総実装工程数が増加することが分る時がある。総実装工程数が増加することが分る時とは、例えば、部品吸着不良が発生し複数の吸着ノズル61の全てに部品を保持しないまま認識し、部品実装を行うことになった時、あるいは、複数の吸着ノズル61の全てに部品を保持していても認識の結果、吸着位置ずれを補正仕切れないことが分かる場合、この部品の装着を中止し廃棄することが行われることになった時等がある。
また、総実装工程数の差が1と分かった以降に、総実装工程数の多い他方のヘッドユニットに待機状態のある実装工程が複数ある場合、待機状態が最長となる実装工程の待機状態を解消する上記実施形態に記載の生産プログラムを書き換えを行って実装することで、実装時間をより短くすることができる。
さらにまた、また、総実装工程数の差が2以上と分かった場合には、それ以降に総実装工程数の多い他方のヘッドユニットに待機状態のある実装搭載工程が複数ある場合、複数の待機状態のある搭載工程において、待機状態を解消する上記記載の生産プログラムの書き換えを行って実装するようにしても良い。
なお、本発明は上記した第1乃至第3の実施形態に限定されるものではなく、別のタイプの実装機にも適用できる。すなわち、図1を参照しつつ、コンベア21,21を左右に分離しX方向中央部に、左右のコンベア21,21と接続可能なコンベアを搭載するとともにY方向に移動可能な基板テーブルを配置し、コンベア21の手前側に配置する部品供給部50A1,50B1の上方を、X方向に移動可能なヘッドユニットを2つ配置したものである。一方のヘッドユニットが部品供給部50A1で部品を吸着し、ヘッドユニットの移動方向下方に配置される画像読取部で吸着状態が撮像され基板テーブル上方に移動し、基板テーブルのY方向移動とヘッドユニットのX方向移動により部品搭載位置決めが実施され、部品が基板テーブル上の保持される基板上に装着される。この装着動作中、他方のヘッドユニットが部品供給部50B1で部品を吸着し、ヘッドユニットの移動方向下方に配置される別の画像読取部で吸着状態が撮像される、装着準備動作が実施され、その後入替を経て一方のヘッドユニットが装着準備動作を、他方のヘッドユニットが装着動作をする。この実装機においても上記実施形態に記載の生産プログラムの書き換えを行って実装するようにしても良い。
また、上記第1乃至第3の実施形態では、2つの実装部70A、70Bを有する実装機に対して本発明を適用しているが、実装部の数や配置などはこれに限定されるものではない。また、本発明は、1つの基板に対して3つ以上のヘッドユニットがアクセスして部品実装を行う実装機に対しても適用することができ、上記実施形態と同様の作用効果が得られる。
本発明にかかる実装機の一実施形態を示す平面図である。 図1の実装機の電気的構成を示すブロック図である。 標準的な生産プログラムに基づく実装部の動作を模式的に示す図である。 本発明にかかる部品実装方法の第1実施形態を示す模式図である。 本発明にかかる部品実装方法の第2実施形態を示すフローチャートである。 本発明にかかる部品実装方法の第3実施形態を示すフローチャートである。
符号の説明
30A、30B…基板
40…コントローラ(制御手段)
41…演算処理部(制御手段)
50A1、50A2、50B1、50B2…部品供給部
60A1、60A2、60B1、60B2…ヘッドユニット

Claims (6)

  1. 部品供給部での部品吸着、部品認識、基板の上方への移動、前記基板への部品装着および前記部品供給部への移動が含まれる搭載工程を繰り返して実行する、ヘッドユニットを複数有する実装機において、生産プログラムにしたがって、前記基板への部品装着を前記複数のヘッドユニットの間で切り替えながら第1ヘッドユニットによる部品装着中に第2ヘッドユニットによる部品吸着および部品認識を実行する部品実装方法であって、
    前記第2ヘッドユニットが部品吸着および部品認識を完了した時点において前記第1ヘッドユニットによる部品装着の継続中で前記第2ヘッドユニットが待機状態となっているか否かを判定する判定工程と、
    待機状態の発生が判定されたとき、前記待機状態の発生以降に、前記第2ヘッドユニットによる搭載工程の残数が前記第1ヘッドユニットによる搭載工程の残数よりも多い場合には前記生産プログラムを変更して前記待機状態の発生以降における前記基板への部品装着を行うヘッドユニットの順序変更を行うプログラム変更工程と
    を備えたことを特徴とする部品実装方法。
  2. 搭載工程に失敗したとき、当該搭載工程を前記生産プログラムで規定された搭載工程の数より多く実行して当該ヘッドユニットによる基板への部品装着を完了させる請求項1記載の部品実装方法であって、
    前記プログラム変更工程は、各ヘッドユニットにより実行する搭載工程の残数を対比し、その対比結果に基づき前記生産プログラムの変更を行う部品実装方法。
  3. 前記プログラム変更工程は、
    前記第1ヘッドユニットの装着動作を、前記第2ヘッドユニットの部品吸着および部品認識の完了に応じて一時停止させる第1サブ工程と、
    前記第1サブ工程後に、前記第1ヘッドユニットを前記基板の上方から待避させるとともに前記第2ヘッドユニットを前記基板の上方に移動させる入替動作を実行する第2サブ工程と、
    前記第2サブ工程後に、前記第2ヘッドユニットによる前記基板への部品装着を行う第3サブ工程と、
    前記第3サブ工程後に、前記第2ヘッドユニットを前記部品供給部に移動させるとともに前記第2ヘッドユニットを前記基板の上方に移動させる入替動作を実行する第4サブ工程と、
    前記第4サブ工程後に、前記第1ヘッドユニットによる前記基板への部品装着を再開させる第5サブ工程と
    を実行させる請求項1または2記載の部品実装方法。
  4. 部品供給部での部品吸着、部品認識、基板の上方への移動、前記基板への部品装着および前記部品供給部への移動が含まれる搭載工程を繰り返して実行する、ヘッドユニットを複数有する実装機において、生産プログラムにしたがって、前記基板への部品装着を前記複数のヘッドユニットの間で切り替えながら第1ヘッドユニットによる部品装着中に第2ヘッドユニットによる部品吸着および部品認識を実行する部品実装方法であって、
    前記生産プログラムに基づく基板への部品装着を開始する前に、
    前記基板への部品装着を前記複数のヘッドユニットの間で交互に切り替えるように生産プログラムを作成する第1工程と、
    前記第1工程により作成された生産プログラムを実行した際に、前記第2ヘッドユニットが部品吸着および部品認識を完了した時点において前記第1ヘッドユニットによる部品装着の継続中で前記第2ヘッドユニットが待機状態となり、しかも当該待機状態の発生以降に、前記第2ヘッドユニットによる搭載工程の残数が前記第1ヘッドユニットによる搭載工程の残数よりも多くなる事態が想定される場合には、前記待機状態の発生以降における前記基板への部品装着を行うヘッドユニットの順序が変更されるように前記生産プログラムを変更する第2工程と
    を実行することを特徴とする部品実装方法。
  5. 複数の吸着ノズルを有し、この複数の吸着ノズルにより部品供給部での部品吸着、部品認識、基板の上方への移動、前記基板への部品装着および前記部品供給部への移動が含まれる実装工程を繰り返して実行する、ヘッドユニットを複数有する実装機において、生産プログラムにしたがって、前記基板への部品装着を前記複数のヘッドユニットの間で切り替えながら一方のヘッドユニットによる部品装着中に他方のヘッドユニットによる部品吸着および部品認識を実行する部品実装方法であって、
    所定のタイミングにおいて、いずれか一方のヘッドユニットの前記実装工程の総数が他方のヘッドユニットの前記実装工程の総数より多いか否かの第1判定工程と、前記実装工程の総数が多い方のヘッドユニットの、前記所定のタイミング以降における前記実装工程の中に、前記部品吸着および前記部品認識を終え前記基板の上方への移動を待つ待機状態の発生がある、前記実装工程があるか否かを判定する第2判定工程とを実施し、前記実装工程の総数が多い一方のヘッドユニットの、前記待機状態の発生がある前記実装工程において、他方のヘッドユニットの前記基板への部品装着を中断する一方、前記一方のヘッドユニットの部品装着を実行し、前記一方のヘッドユニットの前記部品装着の終了後、前記部品装着を中断した前記他方のヘッドユニットの前記基板への前記部品装着を再開するとともに、前記一方のヘッドユニットの次の前記実装工程を並行実施させる、両ヘッドユニットの実装工程の順序変更を行うプログラム変更工程とを備えたことを特徴とする部品実装方法。
  6. 部品供給部での部品吸着、部品認識、基板の上方への移動、前記基板への部品装着および前記部品供給部への移動が含まれる搭載工程を繰り返して実行する、複数のヘッドユニットと、
    生産プログラムにしたがって、前記基板への部品装着を前記複数のヘッドユニットの間で切り替えながら第1ヘッドユニットによる部品装着中に第2ヘッドユニットによる部品吸着および部品認識を実行する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記第2ヘッドユニットが部品吸着および部品認識を完了した時点において前記第1ヘッドユニットによる部品装着の継続中で前記第2ヘッドユニットが待機状態となっており、しかも当該待機状態の発生以降に前記第2ヘッドユニットによる搭載工程の残数が前記第1ヘッドユニットによる搭載工程の残数よりも多い場合には、前記生産プログラムを変更して前記待機状態の発生以降における前記基板への部品装着を行うヘッドユニットの順序変更を行う
    ことを特徴とする実装機。
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