JP4453361B2 - 非線形光学材料製造用の原料溶液、非線形光学材料、及び非線形光学素子 - Google Patents
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Description
具体的には、2次の非線形光学効果を利用した光スイッチ素子、光変調素子、波長変換素子、位相シフト素子、あるいはフォトリフラクティブ効果を利用したメモリ素子、画像処理素子、等の非線形光学素子、及びこれらに適用可能な非線形光学材料、並びにそれらの製造用の原料溶液に関するものである。
例えば、DR1構造をPMMAの側鎖に結合させた下記の構造の非線形光学活性高分子化合物が開発されている。
Chemstry of Materials、2001年、13巻、3043〜3050頁 Chemical Reviews、1994年、94巻、1号、31〜75頁
すなわち、本発明は、優れた安定性を有するポテンシャルの高い架橋硬化系の有機非線形光学材料に関し、凝集化や結晶化の問題を回避し、また優れた原料溶液のポットライフを有する、架橋硬化系の非線形光学材料製造用の原料溶液を提供することを目的とする。さらに本発明は、この原料溶液を活用することによって、優れた非線形光学性能と優れた安定性を有する非線形光学材料、並びに非線形光学素子を低コストにて提供することを目的とする。
。
また、本発明によれば、優れた非線形光学性能と架橋硬化によるその高い熱安定性を兼ね備えた非線形光学材料を簡便に提供でき、さらにそれを活用することによって、安定性が高く、かつ長寿命の優れた非線形光学素子を安価に提供することができる。
<原料溶液>
本発明の原料溶液は、第1の原料溶液及び第2の原料溶液の2つに分けられる。
本発明の第1の原料溶液は、湿式法による非線形光学材料製造用の原料溶液であって、少なくとも、1つ以上の架橋性官能基を有する非線形光学活性有機化合物を含み、かつ該非線形光学活性有機化合物が、下記一般式(1)で示されるプッシュ−プル型π共役系化合物であることを特徴とする。
なお、上記加水分解性シリル基を有する非線形光学活性有機化合物の詳細については後述する。
前記停止剤としては、キレート配位力の強い多座配位子が有効であり、具体例としては、アセチルアセトン、キノリノール等が挙げられる。
なお、上記マトリックス形成化合物の詳細については後述する。
本発明において好適に用いられる加水分解性シリル基を有する非線形光学活性有機化合物は、下記の一般式(3)で表される。
一般式(3)
G(−Y)j
一般式(4)
−SiRnQ(3-n)
すなわち、Yは加水分解性のシリル基であり、加水分解性基であるQが加水分解してヒドロキシシリル基(シラノール基)となり、他のヒドロキシシリル基と脱水縮合して架橋マトリックスを形成する。Qとしてはアルコキシ基、アリールオキシ基、ジアルキルアミノ基、アルキルカルボキシ基、ハロゲン原子等が挙げられるが、アルコキシ基が望ましい。Yの数が多いほど架橋密度が向上し、機械的強度や安定性は向上するが、逆にポーリングによる配向を起こし難くなる。よって、jは1〜3とすることが好ましい。
また、加水分解性基Qが、アルコキシ基である場合には、上記のような反応性は、メトキシ基>エトキシ基>プロポキシ基の順で嵩高さが大きくなるにつれ低下するため、例えばメトキシ基でポットライフに問題があった場合に、イソプロポキシ基に変更することによってポットライフをより向上させることができる。
なお、1つ以上の架橋性官能基を有するマトリックス形成化合物と共に用いる場合には、一般式(2)で表される非線形光学活性有機化合物は、必ずしも架橋性官能基を持たなくともよいが、一つ以上の架橋性官能基を有するほうが、安定性、光学品質等の点で、好ましい。
本発明の第2の原料溶液に好ましく用いられる加水分解性シリル基を有するマトリックス形成化合物は、下記の一般式(5)で表される。
一般式(5)
T(−X)i
但し、一般式(5)中、Tは、炭素数2〜20の枝分かれ、環構造、不飽和結合、ヘテロ原子を含んでもよい脂肪族炭化水素基;置換または未置換の芳香族基;置換または未置換のヘテロ原子含有芳香族基;または、それらの組み合わせから構成され、−NH−、−CO−、−O−、−S−、−Si−から選ばれる基の少なくとも1つ以上を含んでもよい。また、Xは加水分解性シリル基を表し、前記一般式(3)におけるYと同様、前記一般式(4)で表される構造と実質同一の構造を有するものである(ただし、YとXとでは、一般式(4)中のR、Q、nはそれぞれ独立である)。なお、iは1以上の整数を意味する。
本発明の原料溶液は、加水分解性シリル基を有する化合物を含む溶液に対して、下記に説明する加水分解処理及び触媒分離処理を施すことにより作製されることが好ましい。
また、反応時間は、固体触媒と原料溶液との接触のさせ方や温度によっても異なるが、反応時間が長くなるとゲル化を生じ易くなるため、10分〜100時間の範囲内で行なうことが好ましい。
このようにして加水分解処理及び触媒分離処理を施した溶液を、そのまま原料溶液として使用してもよいが、さらに必要に応じて下記の各種添加剤を添加してもよい。
なお、添加した水は、加水分解反応を終えた後に、残存分を蒸留や吸着処理等によって除去してもよい。
次に、本発明の原料溶液を用いた非線形光学材料について説明する。
本発明の非線形光学材料は、前記本発明の原料溶液を用いて作製されるものであれば、その作製方法および形態は特に限定されず、例えば、鋳型に原料溶液を流し込んで架橋硬化することによりバルク状の非線形光学材料を形成したり、あるいは、板状やファイバー状等の任意の形状を有する基材表面に原料溶液を塗布し、架橋硬化させることにより膜状の非線形光学材料を形成することができる。
原料溶液の塗布方法としては、特に限定されないが、スピンコート法、スプレーコート法、ブレードコート法、浸漬塗布法、インクジェト等の公知の湿式塗布法を用いることができる。
従って、上記のような場合には、電界を印加した状態で温度を徐々に連続的に昇温させる方法、あるいは、段階的に昇温させる方法が有効である。
電界ポーリング処理における非線形光学材料への電界の印加方法としては、公知の方法を採用することができ、針状、ワイヤ状、ノコギリ歯状、板状等の電極、あるいは、これらの電極にグリッド電極を組み合わせたもの等によって非線形光学材料に放電電荷を供給する放電法や、非線形光学材料に電極対を設け電界を印加するコンタクト電極法、等を用いることができる。
以上のようにして得られる本発明の非線形光学材料は、非線形光学機能を利用する如何なる素子にも、任意の形態にて適用することが可能であり、例えば、透明基板上の薄膜として波長変換素子等に適用できる。また、導波路構造を有する電気光学素子のコア層等に適用することもできる。
本発明の非線形光学素子の一つである導波路型電気光学素子の構成としては、特に制限されず、種々の構成を採ることができる。また、例えば、複数の層から構成されてなる素子においては、各層のうちの少なくとも1層が、前記本発明の原料溶液を用いて形成されていればよいが、光が伝播するコア層を本発明の原料溶液を用いて形成することが好ましい。この場合、その他の層に用いられる材料は特に制限されない。
前記導波路型電気光学素子は、基板表面に少なくとも下部クラッド層とコア層とを有する構成とすることが望ましく、さらに図1に示す構成のように、上部クラッド層2を設けた構成とすることが好ましい。
また、コア層3の膜厚は、利用する光の波長やモード等に依存するが、0.1〜500μm程度の範囲であることが好ましく、0.5〜50μm程度の範囲であることがより好ましい。
なお、温度を下げる行程まで含んだポーリングの総時間は、24時間以内程度とすることが好ましい。
(実施例1)
−原料溶液Aの調製−
下記組成物を十分に混合、溶解した溶液に、固体触媒としてイオン交換樹脂(アンバーリスト15E)を0.6質量部添加し、室温で撹拌して1時間反応させ(加水分解処理)、その後、メンブランフィルターでイオン交換樹脂を濾過した(触媒分離処理)。この溶液に、熱硬化触媒としてアルミニウムトリスアセチルアセトナートを0.06質量部、硬化抑制剤としてアセチルアセトンを0.06質量部加え、非線形光学材料製造用の原料溶液Aを得た。
・蒸留水:0.2質量部
・メタノール:1質量部
・テトラヒドロフラン:4質量部
・シクロヘキサノン:18質量部
次に、ITO膜をコートしたガラス基板(1mm厚、表面抵抗値:10Ω/□)のITO形成面に、原料溶液Aをスピンコート法により塗布し、10分間風乾した後、真空デシケータ中、室温にて12時間減圧乾燥した。これをサンプルAとした。
なお、上記オーダーパラメーターは、ポーリング処理を行なわず、非線形光学活性化合物がランダムに配向している硬化膜1、及びポーリング処理により非線形光学活性化合物が膜厚方向に配向している硬化膜2の両方に対して、吸収スペクトルを分光光度計(日立製作所製、U−3000)で測定し、硬化膜1及び硬化膜2の吸収が最大になる波長λmaxから、下記式(1)により計算した。
(但し、式(1)中、φは、オーダーパラメーターを表し、Atは、ポーリング処理した硬化膜2の波長λmaxでの吸光度を表し、A0は、ポーリング処理を施さなかった硬化膜1の波長λmaxでの吸光度を表す。)
以上の評価結果を、まとめて表1に示す。
−原料溶液Bの調製−
下記組成物を十分に混合、溶解した溶液に、固体触媒としてイオン交換樹脂(アンバーリスト15E)を0.6質量部添加し、室温で撹拌して1時間反応させ(加水分解処理)、その後、メンブランフィルターでイオン交換樹脂を濾過した(触媒分離処理)。この溶液に、熱硬化触媒としてアルミニウムトリスアセチルアセトナートを0.06質量部、硬化抑制剤としてアセチルアセトンを0.06質量部加え、原料溶液Bを得た。
・構造式(2−2)に示す加水分解性シリル基を有するマトリックス形成化合物:1質量部
・蒸留水:2.5質量部
・メタノール:6質量部
・N,N−ジメチルホルムアミド:18質量部
次に、原料溶液Bを用い、実施例1と同様にして、本発明の非線形光学材料である架橋硬化膜B(非線形光学活性化合物骨格の濃度:約55質量%)を作製し、実施例1と同様にしてその膜特性、非線形光学性能等を評価した。
得られた各種評価結果を表1に示す。
−原料溶液Cの調製−
下記組成物を十分に混合、溶解した溶液に、固体触媒としてイオン交換樹脂(アンバーリスト15E)を0.6質量部添加し(加水分解処理)、室温で撹拌して1時間反応させ、その後、メンブランフィルターでイオン交換樹脂を濾過した(触媒分離処理)。この溶液に、熱硬化触媒としてアルミニウムトリスアセチルアセトナートを0.06質量部、硬化抑制剤としてアセチルアセトンを0.06質量部加え、原料溶液Cを得た。
・構造式(3−2)に示す加水分解性シリル基を有するマトリックス形成化合物:0.5質量部
・蒸留水:1.5質量部
・メタノール:6質量部
・テトラヒドロフラン:18質量部
次に、原料溶液Cを用い、実施例1と同様にして、本発明の非線形光学材料である架橋硬化膜C(非線形光学活性化合物骨格の濃度:約70質量%)を作製し、実施例1と同様にしてその膜特性、非線形光学性能等を評価した。
得られた各種評価結果を表1に示す。
−原料溶液Dの調製−
実施例1で用いた組成物を十分に混合、溶解した溶液に、固体触媒の代わりに均一触媒として濃塩酸を0.06質量部添加し、十分に攪拌することにより、原料溶液Dを得た。
次に、原料溶液Dを用い、実施例1と同様にして、本発明の非線形光学材料である架橋硬化膜D(非線形光学活性化合物骨格の濃度:約60質量%)を作製し、実施例1と同様にしてその膜特性、非線形光学性能等を評価した。なお、原料溶液Dは濃塩酸添加直後から加水分解反応と脱水縮合反応が急速に進行するために、作製した直後に、塗布を行う必要があった。
得られた各種評価結果を表1に示す。
−原料溶液Eの調製−
下記組成物を十分に混合、溶解した溶液に、固体触媒としてイオン交換樹脂(アンバーリスト15E)を0.6質量部添加し、室温で撹拌して1時間反応させ、その後、メンブランフィルターでイオン交換樹脂を濾過した。この溶液に、熱硬化触媒としてアルミニウムトリスアセチルアセトナートを0.06質量部、硬化抑制剤としてアセチルアセトンを0.06質量部を加え、原料溶液Eを得た。
・前記構造式(3−2)に示す加水分解性シリル基を有するマトリックス形成化合物:0.5質量部
・蒸留水:1.5質量部
・メタノール:6質量部
・テトラヒドロフラン:18質量部
次に、原料溶液Eを用い、実施例1と同様にして、非線形光学材料である架橋硬化膜E(非線形光学活性化合物骨格の濃度:約60質量%)を作製し、実施例1と同様にしてその膜特性、非線形光学性能等を評価した。
得られた各種評価結果を表1に示す。
前述の代表的な非線形光学活性有機化合物であるDisperse Red 1(DR1、下記に構造を示す)25質量部と、高分子バインダーとしてのポリメチルメタクリレート75質量部とを、シクロペンタノン600質量部に溶解させた溶液を、実施例1で用いたITOをコートしたガラス基板表面にスピンコート法により塗布し、100℃にて1時間乾燥させ、膜厚が0.5μmの非線形光学材料(非線形光学活性化合物の濃度:約25質量%)を作製した。
得られた各種評価結果を表1に示す。
DR1 55質量部と、ポリメチルメタクリレート45質量部とを、シクロペンタノン600質量部に溶解させた溶液を、実施例1で用いたITOをコートしたガラス基板表面にスピンコート法により塗布し、100℃にて1時間乾燥させたところ、DR1の微結晶が全面に析出してしまい、クリアな膜は得られなかった。
− ポットライフ−
○:ポットライフが1週間以上。
△:ポットライフが1週間未満。
×:ポットライフが1時間未満。
(上記ポットライフとは、液粘度上昇や析出物がなく、均一に塗工できる状態をいう)。
○:目視により、クラック、相分離、膜剥がれ等の欠陥が全く認められない。
△:目視により、何らかの欠陥が僅かに認められる。
×:目視により、何らかの欠陥が全面に認められる。
○:10日間以上暗所に保管した後のオーダーパラメーターの低下が10%未満。
×:10日間以上暗所に保管した後のオーダーパラメーターの低下が10%以上。
実施例1の2次高調波の発生光強度のレベルを○とし、以下のように判断した。
○:2次高調波の発生光強度が実施例1と同等以上。
△:2次高調波の発生光強度が実施例1の半分以上。
×:2次高調波の発生光強度が実施例1の半分未満。
○:150℃1時間保持後の2次高調波の発生光強度が初期と同等。
△:150℃1時間保持後の2次高調波の発生光強度が初期の半分以上。
×:150℃1時間保持後の2次高調波の発生光強度が初期の半分未満。
本発明の非線形光学材料を用い、図4に示すような逆リッジ型導波路構造を有するMach−Zehnder型光変調器(非線形光学素子)を作製した。
まず、下部クラッド層4はナガセケムテックス社製エポキシ系UV硬化樹脂を用いて、厚さ5μmに形成した。この下部クラッド層4の表面に、幅4μm、深さ1μmの導波路チャネルとなる2つの溝を反応性イオンエッチングにより形成した。
実施例5において、原料溶液Cの代わりに比較例1の原料溶液Eを用いてコア層3を形成した以外は実施例5と同様にして光変調器(非線形光学素子)を作製し、実施例5と同様の評価を行った。
実施例5において、原料溶液Cの代わりに比較例2で調製した溶液を用いてコア層3を形成した以外は実施例5と同様にして光変調器を作製し、実施例5と同様の評価を行った。
2 下部電極
3 下部クラッド層
4 コア層
5 上部クラッド層
6 上部電極
Claims (17)
- 湿式法による非線形光学材料製造用の原料溶液であって、少なくとも、1つ以上の架橋性官能基を有する非線形光学活性有機化合物を含み、かつ該非線形光学活性有機化合物が、下記一般式(1)で示されるプッシュ−プル型π共役系化合物であることを特徴とする非線形光学材料製造用の原料溶液。
(上記式中、Z1〜Z3は互いに独立に置換基を有してもよいフェニル基であり、Lは置換基を有してもよいπ共役基であり、Aは置換基を有してもよい電子吸引性基であり、mは1を表す。なお、Z1〜Z3、L、Aは、各々任意のいずれかと連結して環構造を形成してもよく、また、これらのうち少なくとも1つは必ず1つ以上の架橋性官能基を有する。) - 湿式法による非線形光学材料製造用の原料溶液であって、少なくとも、下記一般式(2)で示される非線形光学活性有機化合物と、必ず1つ以上の架橋性官能基を有するマトリックス形成化合物と、を含むことを特徴とする非線形光学材料製造用の原料溶液。
(上記式中、Z4〜Z6は互いに独立に置換基を有してもよいフェニル基であり、Dは置換基を有してもよいπ共役基であり、Eは置換基を有してもよい電子吸引性基であり、nは1を表す。なお、Z4〜Z6、D、Eは、各々任意のいずれかと連結して環構造を形成してもよく、また、これらは架橋性官能基を有していても有していなくてもよい。) - 前記一般式(1)中のAが、置換基を有してもよい、環構造を含むπ共役系電子吸引性基であることを特徴とする請求項1に記載の非線形光学材料製造用の原料溶液。
- 前記一般式(2)中のEが、置換基を有してもよい、環構造を含むπ共役系電子吸引性基であることを特徴とする請求項2に記載の非線形光学材料製造用の原料溶液。
- 前記一般式(1)中のZ3−Lmにおける両端に亘るπ共役系が、5個以上の不飽和結合が連なって形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の非線形光学材料製造用の原料溶液。
- 前記一般式(2)中のZ6−Lnにおける両端に亘るπ共役系が、5個以上の不飽和結合が連なって形成されてなることを特徴とする請求項2に記載の非線形光学材料製造用の原料溶液。
- 前記架橋性官能基が、加水分解性シリル基を含むことを特徴とする請求項1に記載の非線形光学材料製造用の原料溶液。
- 前記架橋性官能基が、加水分解性シリル基を含むことを特徴とする請求項2に記載の非線形光学材料製造用の原料溶液。
- 前記非線形光学活性有機化合物を含む溶液に対して、少なくとも、固体触媒に接触させ加水分解性シリル基を加水分解させる加水分解処理と、該加水分解処理を経た原料溶液から前記固体触媒を分離する触媒分離処理と、を施したことを特徴とする請求項7に記載の非線形光学材料製造用の原料溶液。
- 前記非線形光学活性有機化合物及びマトリックス形成化合物を含む溶液に対して、少なくとも、固体触媒に接触させ加水分解性シリル基を加水分解させる加水分解処理と、該加水分解処理を経た原料溶液から前記固体触媒を分離する触媒分離処理と、を施したことを特徴とする請求項8に記載の非線形光学材料製造用の原料溶液。
- 前記マトリックス形成化合物が、架橋性官能基として2つ以上の加水分解性シリル基を有することを特徴とする請求項8に記載の非線形光学材料製造用の原料溶液。
- 請求項1に記載の原料溶液を用いて製造されることを特徴とする非線形光学材料。
- 請求項2に記載の原料溶液を用いて製造されることを特徴とする非線形光学材料。
- 請求項1に記載の原料溶液を用いて製造されることを特徴とする非線形光学素子。
- 請求項2に記載の原料溶液を用いて製造されることを特徴とする非線形光学素子。
- 1つ以上のコア層と、それを挟むクラッド層とを含む導波路構造を有することを特徴とする請求項14に記載の非線形光学素子。
- 1つ以上のコア層と、それを挟むクラッド層とを含む導波路構造を有することを特徴とする請求項15に記載の非線形光学素子。
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