JP4452099B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、熱交換器に係り、特にいわゆるコルゲートフィンタイプの熱交換器のヘッダタンクに設けられるキャップ構造に関するものである。
従来より、熱交換器用の媒体と被処理空気とを熱交換させることによって、被処理空気の加温や冷却を行う熱交換器が知られている。
例えば、熱交換器は、図10に示すように、チューブ61及びフィン62が配列されたコア部63と、コア部63の上端及び下端に設けられた第1と第2のヘッダタンク64,65を備えている。第1ヘッダタンク64及び第2ヘッダタンク65の内部には、中空空間が形成されている。この中空空間は、上記チューブ61内の流路と連通している。また、第1ヘッダタンク64の一端(図10における左端)には、冷媒などの熱交換器用媒体を熱交換器へ流入させる流入配管66と、この冷媒を熱交換器の外部へ流出する流出配管67とが設けられている。一方、第1ヘッダタンク64の他端(図10における右端)、あるいは第2ヘッダタンク65の両端には、中空空間の開口端を閉塞するキャップ68が設けられている。さらに、コア部63における第1,第2ヘッダタンク64,65の長手方向両側には、エンドプレート69が設けられている。このエンドプレート69は、上記第1,第2ヘッダタンク64,65を支持することによって第1ヘッダタンク64と第2ヘッダタンク65との間隔を一定に保持するとともに、コア部63の両端(図10における左右端)に位置するフィン62を支持できるように構成されている。
以上の構成において、上記流入配管66より冷媒を流入させると、冷媒は、第1ヘッダタンク64より複数のチューブ61に分配されて下方に流れた後、第2ヘッダタンク65へ流入する。この冷媒は、別の複数のチューブ61に分配されて上方に流れた後、再び第1ヘッダタンク64へ流入し、流出配管67より系外へ流出する。この際、複数のチューブ61及びフィン62で構成されたコア部63に、被処理空気を流通させることで、被処理空気と冷媒との熱交換が行われる。
なお、このような熱交換器は、予めろう材が塗布された各部品を、図10のように組立てた状態で金属ワイヤなどの拘束体で拘束した後、ろう付け用加熱炉で加熱し、各部品の接合部を溶融させて各部品を一体化させることで製造される(特許文献1参照)。
特開2003−307399号公報
ところで、特許文献1に開示されている熱交換器の製造時において、組立体の拘束状態が不十分であり、上記エンドプレートの組立て位置にずれが生じると、第1ヘッダタンクと第2ヘッダタンクの間隔距離もずれてしまう。このような状態で組立体をろう付けしてしまうと、製造誤差が生じ、熱交換器の品質が損なわれてしまう。
また、エンドプレートに取付部材などを設け、この取付部材によって第1ヘッダタンク及び第2ヘッダタンクとエンドプレートとを確実に締結した上で、ろう付けを行うことも考えられるが、この場合、部品点数が増えるとともに組立て作業が複雑となってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、熱交換器の製造時において、第1ヘッダタンクと第2ヘッダタンクとの間隔距離を、単純な構造で確実に保持できるようにし、この熱交換器の品質の向上を図ることである。
本発明は、ヘッダタンクの端部に設けられるキャップと、エンドプレートの一部とを嵌合させることによって、第1,第2ヘッダタンクの間隔距離を確実に保持できるようにしたものである。
具体的に、第1の発明は、被処理空気の通気方向と略垂直な方向に複数のチューブ及びフィンが交互に配列されるコア部と、上記複数のチューブ内流路と連通する中空空間が形成されるとともに、上記複数のチューブ及びフィンの配列方向に延びて上記コア部の両端部にそれぞれ配置される第1と第2のヘッダタンクと、該第1,第2ヘッダタンクの両端における中空開口を外側より閉塞するキャップと、上記コア部における上記複数のチューブ及びフィンの配列方向の両端部に配置されるエンドプレートとを備えた熱交換器を前提としている。そして、この熱交換器は、上記エンドプレートが、第1ヘッダタンクのキャップ外側面及び第2ヘッダタンクのキャップ外側面との双方に当接するよう形成され、上記キャップ外側面に凸部が形成され、記エンドプレート当接面に、上記凸部と嵌合するが嵌合部が形成されていることを特徴とするものである。
上記第1の発明では、第1,第2ヘッダタンクの端部に設けられたキャップ外側面に、凸部が形成される。ここで、キャップの外側面に凸部が形成される場合、エンドプレートにおける上記キャップとの当接面に嵌合部が形成される熱交換器の製造時において、上記凸部と上記嵌合部を互いに嵌合させ、キャップとエンドプレートを固定した状態とすることで、キャップが設けられた第1,第2ヘッダタンクを、エンドプレートによって確実に保持できる。
また、上記凸部に配管を接続することで、熱交換器用の冷媒を上記配管を介してヘッダタンク内へ流入させることができる。あるいは、熱交換器内を流通した後ヘッダタンク内を流通する冷媒を上記配管を介してヘッダタンク外へ流出させることができる。
第2の発明は、第1の発明の熱交換器において、上記コア部が、被処理空気の上流側寄りの第1コア部と、被処理空気の下流側寄りの第2コア部とで構成され、上記第1,第2ヘッダタンク内には、中空空間を第1コア部のチューブと連通する第1空間と第2コア部のチューブと連通する第2空間とに分割するように形成された仕切板が設けられ、キャップにおけるヘッダタンク側の面には、第1,第2ヘッダタンクの開口端部の内壁と嵌合するタンク側凸部が形成され、上記タンク側凸部には、上記仕切板の端部が嵌合する溝部が形成されていることを特徴とするものである。
上記第2の発明では、被処理空気の上流側に位置する第1コア部と、被処理空気の下流側に位置する第2コア部とを備えた、いわゆる2層式の熱交換器において、第1,第2ヘッダタンクの内部には、仕切板が設けられる。ここで、本発明では、キャップのヘッダタンク側の面に溝部が形成されるため、第1,第2ヘッダタンクの開口内壁にタンク側凸部が嵌合し、中空開口が閉塞された状態において、仕切板の端部が、上記溝部に嵌合する。したがって、第1,第2ヘッダタンクの中空空間を確実に2つの空間に区画形成することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明の熱交換器において、キャップには、凸部又は嵌合部を貫通してヘッダタンクの内部空間と外部空間とを連通させる貫通孔が形成され、上記凸部又は嵌合部には、配管が接続可能に構成されていることを特徴とするものである。
上記第3の発明では、キャップに貫通孔が形成されることで、ヘッダタンクの中空空間とヘッダタンクの外部空間とが、上記貫通孔を介して連通する。ここで、凸部又は嵌合部に配管が接続されることで、熱交換器用の冷媒を上記配管を介してヘッダタンク内へ流入させることができる。あるいは、熱交換器内を流通した後ヘッダタンク内を流通する冷媒を上記配管を介してヘッダタンク外へ流出させることができる
の発明は、第1から第のいずれか1に記載の発明の熱交換器において、キャップが、アルミニウム合金で構成されていることを特徴とするものである。
上記第5の発明では、ヘッダタンクの開口端に嵌合するとともに、外側面に凸部が形成されるキャップが、アルミニウム合金で構成される。
上記第1の発明によれば、キャップの外側面に形成した凸部とエンドプレートの当接面に形成した嵌合部とを互いに嵌合させることで、キャップが設けられた第1,第2ヘッダタンクをエンドプレートによって確実に保持できるようにしている。このため、熱交換器の製造時において、第1,第2ヘッダタンクの間隔距離を一定に保持した状態で、ろう付けを行うことができる。したがって、この熱交換器の品質を向上させることができる。
ここで、上記第1,第2ヘッダタンクの保持は、キャップとエンドプレートが互いに嵌合する凸部、及び嵌合部を設けるだけで容易に達成できる。すなわち、単純な構造によって、熱交換器の製造誤差を抑制でき、この熱交換器の品質を向上させることができる。
上記第2の発明によれば、第1,第2ヘッダタンクの内部に形成される仕切板と、キャップのタンク側凸部に形成された溝部とを嵌合させることで、第1,第2ヘッダタンクの中空空間を確実に2つの空間に区画形成できるようにしている。したがって、例えば第1ヘッダタンクの一方の中空空間を流れる冷媒が、第1ヘッダタンクの他方の中空空間へ漏れてしまうというように、ヘッダタンク内の2つの空間における冷媒の漏洩を抑制することができる。したがって、この熱交換器の信頼性を向上させることができる。
上記第3の発明によれば、キャップに貫通孔を形成するとともに、キャップに形成された凸部又は嵌合部に配管を接続できるようにしている。このため、キャップを冷媒の流入配管、あるいは流出配管の接続部材として利用できる。したがって、本発明によれば、キャップに、ヘッダタンクの中空開口における閉塞の機能と、エンドプレートとの嵌合部材としての機能と、配管の接続部材としての機能を持たせることができるので、熱交換器の部品点数の減少化を図るとともに、この熱交換器の構造の単純化を図ることができる
また、キャップに凸部を形成する場合、キャップの肉厚が大きくなるため、第1,第2ヘッダタンクの開口端をより確実に閉塞することができる。このため、例えば冷媒の圧力によってヘッダタンクよりキャップが外れたり、開口端とキャップとの間より冷媒の漏れが生じることを確実に抑止できる。したがって、熱交換器の信頼性の向上を図ることができる。
上記第の発明によれば、キャップをアルミニウム合金で構成することで、このキャップを容易に製造することができる。特に、第3や第4の発明のように、キャップの両側面に凸部(キャップ外側面の凸部とタンク側凸部)が形成されている場合、例えばプレス加工では製造が困難であるキャップをアルミニウム合金による鍛造によって容易に成形することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態》
本実施形態の熱交換器について、図1から図3を参照しながら説明する。なお、図1は、本実施形態に係る熱交換器1を被処理空気の通気方向における上流側より視た全体構成図である。
本実施形態の熱交換器1は、車両用空調装置などの冷媒回路に接続されて蒸発器として機能するものである。上記熱交換器1は、大略的に、コア部4と、該コア部4における両端部(図1における上下端部)に配置された第1と第2のヘッダタンク6,7と、該コア部4における両側端部(図1における左右端部)にそれぞれ配置されたエンドプレート8とで構成されている。
コア部4は、被処理空気の通気方向と略垂直な方向に、複数のチューブ2及びフィン3(コルゲートフィン)が交互に配列されて構成されている。上記チューブ2は、図2の分解斜視図に示すように、上下方向が長手方向となる平板状に形成されている。そして、ヘッダタンク6,7の長手方向より視たチューブ2の平面が、被処理空気の通気方向と略平行となる状態で、その上端が第1ヘッダタンク6に接続される一方、その下端が第2ヘッダタンク7に接続されている。一方、フィン3は、図1に示すように、複数のチューブ2の間に介設されている。このフィン3は、被処理空気の上流側から視て波形状に形成されている。そして、フィン3の波形部分における左端部が左側に隣接するチューブ2に固定されている一方、波形部分における右端部が右側に隣接するチューブ2に固定されている。また、コア部4の両端に位置するフィン3は、これらフィン3に隣接するエンドプレート8に固定されている。
なお、図2に示すように、コア部4は、被処理空気の上流側に位置する第1コア部4aと、被処理空気の下流側に位置する第2コア部4bとで構成されている。具体的に、第1コア部4aは、被処理空気の上流側寄りに配列された複数のチューブ2a及びフィン3(図2において図示省略)で構成され、第2コア部4bは、被処理空気の下流側寄りに配列された複数のチューブ2b及びフィン3(図2において図示省略)で構成されている。
第1ヘッダタンク6は、コア部4の上端部全域に亘って上記複数のチューブ2及びフィン3の配列方向に延びて形成された中空状ないし筒状部材である。第1ヘッダタンク6は、図2に示すように、その下部に位置する第1ヘッダプレート10と、その上部に位置する第1タンクプレート11とを備えている。
第1ヘッダプレート10は、その長手方向より視た垂直断面(図3参照)が、上方に開口を有するコの字型形状をしている。また、第1ヘッダプレート10における下端面には、上記複数のチューブ2の上端部が挿入保持される複数の孔部10aが形成されている。
一方、第1タンクプレート11は、その長手方向より視た垂直断面が、下方に開口を有するコの字型ないし半楕円形状をしている。そして、第1ヘッダプレート10の開口内壁と第1タンクプレート11の開口外壁の一部が接するようにして、第1ヘッダプレート10と第1タンクプレート11とが固定されている。この状態で、第1ヘッダタンク6の内部には、中空空間が形成される。なお、第1ヘッダプレート10及び第1タンクプレート11は、アルミニウム合金製の板材をプレス加工することによって成形される。
また、第1ヘッダタンク6の内部には、平板状の仕切板20が設けられている。この仕切板20は、図2に示すように、第1ヘッダタンク6の一端より他端まで上記チューブ2及びフィン3の配列方向に延びて形成されている。そして、仕切板20と第1ヘッダプレート10の底面とが略垂直となった状態において、第1ヘッダタンク6の内部の中空空間が、上流側寄りの第1空間41と下流側寄りの第2空間42とに分割されている(図3参照)。
上記第1空間41は、上記第1コア部4aにおける複数のチューブ2aの流路と連通している。また、この第1空間41は、第1ヘッダタンク6の長手方向における中間位置に設けられる第1バッフル板21によって、2つの空間(図2における左右の空間)に仕切られている。一方、第2空間42は、上記第2コア部4bにおける複数のチューブ2bの流路と連通している。また、この第2空間42は、第1ヘッダタンク6の長手方向における中間位置に設けられる第2バッフル板22によって、2つの空間に仕切られている。さらに、第1空間41における右側の空間と、第2空間42における右側の空間との間に位置する上記仕切板20には、図示しない連通孔が形成されており、第1空間41における右側の空間と第2空間42における右側の空間とが、この連通孔を介して連通している。
一方、第2ヘッダタンク7は、上述した第1ヘッダタンク6が180度回転した状態で、コア部4の下端に配置されたものである。この第2ヘッダタンク7は、その上部に位置する第2ヘッダプレート13と、その下部に位置する第2タンクプレート14とを備えている。そして、第2ヘッダプレート13における上端面には、複数のチューブ2の下端部が挿入保持される複数の孔部13aが形成されている。さらに、第2ヘッダタンク7の内部には、第1ヘッダタンク6と同様にして、仕切板20が設けられている。そして、第2ヘッダタンク6の内部の中空空間が、上流側寄りの第3空間43と下流側寄りの第4空間44とに分割されている。なお、上記第3空間43は、上記第1コア部4aにおける複数のチューブ2aの流路と連通している。一方、第4空間44は、上記第2コア部4bにおける複数のチューブ2bの流路と連通している。
<キャップの具体構成>
次に、本発明の特徴であるキャップ30について図2から図5を参照しながら詳細に説明する。キャップ30は、上記第1,第2ヘッダタンク6,7の両端における中空開口を閉塞するものである。なお、本実施形態において、キャップ30は、第1ヘッダタンク6の他端(図2において右端)、及び第2ヘッダタンク7の両端における中空開口に設けられる第1キャップ31と、第1ヘッダタンク6の一端(図2において左端)における中空開口に設けられる第2キャップ32とで構成される。
第1キャップ31は、第1,第2ヘッダタンク6,7を長手方向に視た垂直断面の外縁形状と同様の断面を有する板状部材で構成されている。第1キャップ31(例えば図2のA位置の第1キャップ31)におけるヘッダタンク側の面には、ヘッダタンク側へ突出したタンク側凸部33が形成されている。このタンク側凸部33は、例えば図4(A)(図3のA−A断面において第1キャップ31近傍を視た図)に示すように、第1,第2ヘッダタンク6,7の端部の内径よりやや小さい外径を有しており、上記第1,第2ヘッダタンク6,7の内壁に嵌合するように構成されている。
さらに、図2、及び図4(B)(図3のB−B断面において第1キャップ31近傍を視た図)に示すように、タンク側凸部33の長手方向における中間位置には、溝部34が形成されている。この溝部34は、タンク側凸部33の上端から下端まで垂直方向に延びて形成されている。そして、溝部34は、第1,第2ヘッダタンク6,7に設けられた仕切板20の端部と嵌合するように構成されている。
一方、第1キャップ31(例えば図2のB位置の第1キャップ31)における外側面には、外方に突出した凸部35が形成されている。この凸部35は、被処理空気の上流側寄りに位置する凸部35aと、被処理空気の下流側寄りに位置する凸部35bとの2つで構成されている。
第2キャップ32は、第1キャップ31と同様の構成において、貫通孔36が形成されているとともに配管37,38が接続可能に構成されているものである。
具体的に、第2キャップ32は、図5(A)、図5(B)に示すように、ヘッダタンク側の面にタンク側凸部33が形成され、このタンク側凸部33が第1ヘッダタンク6の端部内壁に嵌合するように構成されている。また、タンク側凸部33には、仕切板20の端部が嵌合する溝部34が形成されている。
また、第2キャップ32における外側面には、第1キャップ31と同様、外方に突出した凸部35が形成されている。この凸部35は、被処理空気の上流側寄りに位置する凸部35aと、被処理空気の下流側寄りに位置する凸部35bとの2つで構成されている。
また、第2キャップ32には、上記凸部35aを貫通するとともに、上記複数のチューブ2及びフィン3の配列方向に延びて開口する貫通孔36aと、上記凸部35bを貫通するとともに、上記複数のチューブ2及びフィン3の配列方向に延びて開口する貫通孔36bとが形成されている。貫通孔36aは、被処理空気の上流側に位置し、第1ヘッダタンク6における第1空間41と連通している。そして、凸部35aの内周部に、熱交換器1を循環する冷媒が流出する流出配管38が挿入されている。一方、貫通孔36bは、被処理空気の下流側に位置し、第1ヘッダタンク6における第2空間42と連通している。そして、凸部36bの内周部に、熱交換器1を循環した冷媒が流入する流入配管37が挿入されている。なお、本実施形態において、上記第1,第2キャップ31,32は、アルミニウム合金による鍛造によって成形されている。
また、キャップ30の外側には、上述したエンドプレート8が配置される。具体的に、図2に示すように、エンドプレート8は、第1ヘッダタンク6のキャップ30における外側面と、第2ヘッダタンク7のキャップ30における外側面との双方に当接するように上記複数のチューブ2及びフィン3と略平行に延在している。そして、エンドプレート8における上端部及び下端部に位置する2つの当接面には、上記第1,第2キャップ31,32の凸部36a,36bに嵌合する嵌合部である円形孔39a,39bが形成されている。この構成により、コア部4の左右両端において、それぞれのエンドプレート8の円形孔39a,39bに、各キャップ30の凸部36a,36bが嵌合し、エンドプレート8とキャップ30とが固定された状態となる。
なお、上述した各部品には、予めろう材が塗布されている。そして、図2のように組立てられた熱交換器1は、例えば金属ワイヤーなどの拘束体によって拘束される。その後、この状態の熱交換器1を、ろう付け用加熱炉で加熱し、各部品の接合部を溶融させることで、この熱交換器を一体的に製造することができる。
−冷媒の循環動作−
次に、本実施形態に係る熱交換器1における冷媒の循環動作について、図6を参照しながら説明する。なお、熱交換器1には、例えば冷媒回路に接続された膨張弁などによって膨張、冷却された冷媒が流入する。
図6に示すように、冷媒は、第2キャップ32の流入配管37より熱交換器1の内部へ流入する。流入配管37を流通した冷媒は、第2キャップ32の貫通孔36bを通過した後、第1ヘッダタンク6に形成された第2空間42における左側の空間へ流入する。そして、この冷媒は、第2コア部4bにおけるチューブ2bに分配されて、下方向へ流通する。各チューブ2bを流通した冷媒は、第2ヘッダタンク7に形成された第4空間44における左側寄りの空間で集合し、第4空間44における右側寄りの空間へ流通する。そして、この冷媒は、第2コア部4bのチューブ2bに分配されて、上方向へ流通する。
各チューブ2bを流通した冷媒は、第1ヘッダタンク6に形成された第2空間42における右側の空間で集合し、図示しない連通孔を通過して、第1ヘッダタンク6の第1空間41における右側の空間へ流通する。そして、この冷媒は、第1コア部4aのチューブ2aに分配されて、下方向へ流通する。各チューブ2aを流通した冷媒は、第2ヘッダタンク7に形成された第3空間43における右側寄りの空間で集合し、第3空間43における左側の空間へ流通する。そして、この冷媒は、第1コア部4aのチューブ2aに分配されて、再び上方向へ流通する。この冷媒は、第1ヘッダタンク6に形成された第1空間41における左側の空間で集合する。以上のようにして、熱交換器1における第1,第2コア部4a,4bを流通した冷媒は、第2キャップ32の貫通孔36aを通過した後、第2キャップ32の流出配管38を介して、熱交換器1の外部へ流出する。
一方、被処理空気は、熱交換器1に対して図6の白矢印方向に流れ、熱交換器1のコア部4を流通する。この被処理空気は、コア部4のチューブ2及びフィン3によって冷却されながら、熱交換器1を通過する。
−実施形態の効果−
本実施形態に係る熱交換器1では、以下の効果が発揮される。
本実施形態では、第1キャップ31及び第2キャップ32に凸部35を設ける一方、エンドプレート8の上端と下端とのそれぞれに、上記凸部35と嵌合する嵌合部39(円形孔)を設けるようにしている。そして、上記凸部35と嵌合部39を嵌合させることで、エンドプレート8と第1,第2キャップ31,32とを固定できるようにしている。このため、熱交換器1の製造時において、第1,第2キャップ31,32が設けられた第1,第2ヘッダタンク6,7をエンドプレート8によって確実に保持でき、第1,第2ヘッダタンク6,7の間隔距離を一定に保持した状態で、ろう付けを行うことができる。したがって、この熱交換器の品質を向上させることができる。
ここで、エンドプレート8による第1,第2ヘッダタンク6,7の保持は、キャップ30に凸部を形成し、エンドプレート8に嵌合部39を形成することで、容易に達成できる。すなわち、単純な装置構造によって、熱交換器1の製造誤差を抑制でき、この熱交換器1の品質の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、第1キャップ31及び第2キャップ32のヘッダタンク側の面に溝部34を形成し、第1,第2ヘッダタンク6,7の内部空間を分割する仕切板20と上記溝部34とを嵌合させるようにしている。したがって、第1,第2ヘッダタンク6,7の内部空間を確実に2つの空間に区画形成し、両者の空間における冷媒の漏洩を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、第2キャップ32に貫通孔36を形成し、凸部35に配管を接続可能に構成しており、具体的には、凸部35aに流入配管37を接続し、凸部35bに流出配管38を接続できるようにしている。したがって、第2キャップ32に配管の接続部材としての機能を持たせることができる。すわわち、第2キャップ32に、ヘッダタンク6,7における中空開口の閉塞の機能と、エンドプレート8との嵌合部材としての機能と、流入配管37や流出配管38の接続部材としての機能とを付与させることができる。したがって、この熱交換器1の部品点数の減少化を図るとともに、装置構造の単純化を図ることができる。
参考例
次に、参考例について、図7、図8を参照しながら説明する。なお、この参考例は、上述した熱交換器1において、キャップ30の構成が異なるものである。具体的に、参考例では、第1キャップ31及び第2キャップ32と固定されるエンドプレート8に凸部35が形成され、第1キャップ31及び第2キャップ32には、上記エンドプレート8の凸部35と嵌合する嵌合部として円形溝39が形成されている。
第1キャップ31の外側面には、図7(A)、図7(B)に示すように、ヘッダタンク側に向かって窪んだ円形溝39が形成されている。この円形溝39は、被処理空気の上流側寄りに位置する円形溝39aと、被処理空気の下流側寄りに位置する円形溝39bとの2つで構成されている。一方、第1キャップ31の外側面に当接するエンドプレート8には、ヘッダタンク側に円筒形状で突出した2つの凸部35が形成されている。そして、上記2つの円形溝39bと上記2つの凸部35とが互いに嵌合するように構成されている。
第2キャップ32の外側面には、図8(A)、図8(B)に示すように、第1キャップ31と同様、ヘッダタンク側に向かって窪んだ2つの円形溝39が形成されている。そして、この円形溝39に、貫通孔36が形成されているとともに流入、流出配管37,38が接続可能に構成されている。一方、第2キャップ32の外側面に当接するエンドプレート8には、第1キャップ31と当接するエンドプレート8と同様、ヘッダタンク側に向かってバーリング形状で突出した2つの凸部35が形成されている。そして、上記2つの円形溝39と上記2つの凸部35とが互いに嵌合するとともに、配管37,38は、上記エンドプレート8を貫通した状態で第2キャップ32に接続される。
この参考例においては、第1,第2キャップ31,32に形成された円形溝39と、エンドプレート8に形成された凸部35とが嵌合することで、第1,第2キャップ31,32とエンドプレート8とが固定される。したがって、熱交換器1において、上記第1,第2キャップ31,32が設けられた第1,第2ヘッダタンク6,7の間隔距離をエンドプレート8によって確実に保持することができ、この熱交換器1の品質を向上させることができる。なお、参考例のキャップ30は、ヘッダタンク側の方向のみが突出した形状をしている。このため、キャップ30をプレス加工によって容易に製造することができる。
−実施形態の変形
次に、本実施形態に係る熱交換器の変形について、図9を参照しながら説明する。なお、この変形は、上述した実施形態の熱交換器1において、第2キャップ32の配管接続方法が異なるものである。具体的に、上述した実施形態では、図9に示すように、第2キャップ32の凸部35における内周部に配管37,38が接続されるのに対し、この変形では、第2キャップ32の凸部35における外周部に配管37,38が接続される。なお、流入配管37及び流出配管38は、Oリング23を介して凸部35の外周面に接続される。このため、配管接続部におけるシール性を高めることができる。また、第2キャップ32における配管の接続、取り外しを容易に行うことができるため、この熱交換器1の組立てやメンテナンス作業を容易に行うことができる。
《その他の実施形態》
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
本実施形態に係る熱交換器1において、第2キャップ32に流入、流出配管37,38を接続するようにしている。しかしながら、これ以外に、例えば図2における第2キャップ32に流入配管37を接続し、B位置の第1キャップ31に流出配管38を接続するというように、第1,第2キャップ31,32に所定の配管を接続できるようにし、これら第1,第2キャップ31,32を配管の取り回しに応じて自由な位置に配置することもできる。
実施形態に係る熱交換器の概略構成図である。 実施形態に係る熱交換器の概略斜視図である。 実施形態に係る熱交換器のキャップ近傍の拡大断面図である。 図4(A)は、実施形態の第1キャップ近傍におけるA−A断面図であり、図4(B)は、実施形態の第1キャップ近傍におけるB−B断面図である。 図5(A)は、実施形態の第2キャップ近傍におけるA−A断面図であり、図5(B)は、実施形態の第2キャップ近傍におけるB−B断面図である。 実施形態に係る熱交換器の冷媒循環動作を示す説明図である。 図7(A)は、参考例の第1キャップ近傍におけるA−A断面図であり、図7(B)は、参考例の第1キャップ近傍におけるB−B断面図である。 図8(A)は、参考例の第2キャップ近傍におけるA−A断面図であり、図8(B)は、参考例の第2キャップ近傍におけるB−B断面図である。 変形の第2キャップ近傍におけるA−A断面図である。 特許文献1に係る熱交換器の概略構成図である。
(1) 熱交換器
(2) チューブ
(3) フィン
(4) コア部
(6) 第1ヘッダタンク
(7) 第2ヘッダタンク
(8) エンドプレート
(20) 仕切板
(33) タンク側凸部
(34) 溝部
(35) 凸部
(36) 貫通孔
(37) 流入配管
(38) 流出配管
(39) 嵌合部

Claims (4)

  1. 被処理空気の通気方向と略垂直な方向に複数のチューブ及びフィンが交互に配列されるコア部と、上記複数のチューブ内流路と連通する中空空間が形成されるとともに、上記複数のチューブ及びフィンの配列方向に延びて上記コア部の両端部にそれぞれ配置される第1と第2のヘッダタンクと、該第1,第2ヘッダタンクの両端における中空開口を外側より閉塞するキャップと、上記コア部における上記複数のチューブ及びフィンの配列方向の両端部に配置されるエンドプレートとを備えた熱交換器であって、
    上記エンドプレートは、第1ヘッダタンクのキャップ外側面及び第2ヘッダタンクのキャップ外側面との双方に当接するように形成され、
    上記キャップ外側面に凸部が形成され、
    記エンドプレート当接面に、上記凸部と嵌合する嵌合部が形成されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1に記載の熱交換器において、
    上記コア部は、被処理空気の上流側寄りの第1コア部と、被処理空気の下流側寄りの第2コア部とで構成され、
    上記第1,第2ヘッダタンク内には、中空空間を第1コア部のチューブと連通する第1空間と第2コア部のチューブと連通する第2空間とに分割するように形成された仕切板が設けられ、
    キャップにおけるヘッダタンク側の面には、第1,第2ヘッダタンクの開口端部の内壁と嵌合するタンク側凸部が形成され、
    上記タンク側凸部には、上記仕切板の端部が嵌合する溝部が形成されていることを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1又は2に記載の熱交換器において、
    キャップには、凸部又は嵌合部を貫通してヘッダタンクの内部空間と外部空間とを連通させる貫通孔が形成され、
    上記凸部又は嵌合部には、配管が接続可能に構成されていることを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項1からのいずれか1に記載の熱交換器において、
    キャップは、アルミニウム合金で構成されていることを特徴とする熱交換器。
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