JP2005249341A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 熱交換器1のヘッダタンク5は、略U字形状断面を形成する上壁部52aと2つの側壁部52bとを有するタンク本体52と、略U字形断面を形成する底壁部51aと2つの立上り部51bとを有し、立上り部51bにはタンク本体の側壁部の一部を受け入れる段差部51eが形成されているコアプレート51と、略矩形状をしていて、その周囲に周壁部53bが設けられ、タンク本体とコアプレートとで形成されるタンク空間5aの長手方向端部を封鎖するためのサイドキャップ53とから構成され、コアプレート、タンク本体及びサイドキャップの各曲がり部51c,52c,53cのR径が略同じである。
【選択図】 図2
Description
請求項1に記載の熱交換器は、ヘッダタンクが、略U字形状断面を形成する上壁部と2つの側壁部とを有するタンク本体と、略U字形状断面を形成する底壁部と2つの立上り部を有し、この立上り部にはタンク本体の側壁部の一部を受け入れる段差部が形成されていると共に、底壁部にはチューブが結合されるコアプレートと、略矩形状をしていて、その周囲に周壁部が設けられていて、タンク本体とコアプレートとを開放側を向い合わせて嵌合することによって形成されたタンク空間の長手方向端部を封鎖するためのサイドキャップとを組み合わせて、ろう付けすることにより形成されているものである。これにより、タンク本体の側壁部の一部をコアプレートの段差部に受け入れられるので、コアプレートのU字形の曲がり部のR径を小さくする必要がないため、タンク本体、コアプレート及びサイドキャップの全ての曲がり部のR径を大きくすることができ、加工性及びろう付け性にすぐれたヘッダタンクを形成することができる。
請求項3の熱交換器は、段差部がコアプレートの曲がり部よりずれた位置に形成され、その段差がタンク本体の板厚に略等しくしたものであり、これにより、サイドキャップの周壁部の外面が、タンク本体及びコアプレートの内面にほぼ隙間なく密接に接触することができ、ろう付け性が向上する。
請求項5の熱交換器は、サイドキャップに一体にサイドプレートを設けると共に、コアプレートの長手方向端部にサイドプレートを受け入れる切り欠きを形成したものであり、これにより、部品点数を削減できると共に、ろう付けを効率的に行える。
請求項6の熱交換器は、上壁部と、この上壁部の端部から延びる側壁部とを有し、略U字形状断面を有するタンク本体と、チューブが接続される底壁部と、この底壁部の端部から延び、段差部が形成された立上り部を有し、略U字形状断面を有し、前記段差部に前記タンク本体の側壁部の端部を当接させるように前記タンク本体が嵌合されるコアプレートと、前記タンク本体と前記コアプレートとによって形成されたタンク空間の長手方向端部の断面形状に相当する形状を有し、周縁部に前記タンク空間の内壁面と当接する周壁部が形成され、前記タンク空間の長手方向端部閉塞するサイドキャップとを有し、前記タンク本体、コアプレート、および前記サイドキャップとがろう付けされることを特徴とする。これにより、タンク本体の側壁部の一部をコアプレートの段差部に受け入れられるので、コアプレートのU字形の曲がり部のR径を小さくする必要がないため、タンク本体、コアプレート及びサイドキャップの全ての曲がり部のR径を大きくすることができ、加工性及びろう付け性にすぐれたヘッダタンクを形成することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る熱交換器を車両用のラジエタ1に適用した例を示している。冷却水(流体)が流通する扁平状チューブ2とコルゲート状フィン3とは交互に積層されてコア部4を形成しており、このコア部4でチューブ2内を通る冷却水とチューブ2外のフィン3を通る空気との間で熱交換が行われる。コア部4を形成している複数本のチューブ2は、その長手方向の両端に配設されたヘッダタンク5に接続している。ヘッダタンク5は、複数本のチューブ2内を流通する冷却水を分配集合させている。それぞれのヘッダタンク5には、エンジン(図示せず)とラジエタ1とを接続する配管が接続される開口部6が設けられており、その開口部6の一方が流入側であり、他方の開口部6が流出側である。なお、コア部4のチューブ2の長手方向に直交する方向の両端部には、サイドプレート7が設けられていて、コア部4を補強している。
コアプレート51とタンク本体52とは、互いに開放側を向き合わせて、タンク本体52の側壁部52bの先端部が、コアプレート51の立上り部51bの段差部51eに受け入れられる形で結合して、略矩形断面の筒形状をしたタンク空間5aを形成し、このタンク空間5aの長手方向両端がサイドキャップ53により閉鎖される。
コアプレート51の2つの曲がり部51cと、タンク本体52の2つの曲がり部52c及びサイドキャップ53の4隅の曲がり部53cのそれぞれのR径は、略同じになっている。このR径は、周壁部53bをもつサイドキャップ53を絞り加工により形成することができるのに十分なR径となっている。
このように、本発明の熱交換器のヘッダタンク5の構造では、ろう付け性及び加工性の両者を両立させることができ、その製造効率を改善できる。
2…チューブ
3…フィン
5…ヘッダタンク
51…コアプレート
51a…底壁部
51b…立上り部
51c…曲がり部
51d…係合爪
51e…段差部
51f…フランジ付貫通穴
51g…フランジ付穴
51h…切り欠き部
52…タンク本体
52a…上壁部
52b…側壁部
52c…曲がり部
52d…係合爪
53…サイドキャップ
53a…閉鎖部
53b…周壁部
53c…曲がり部
7…サイドプレート
Claims (6)
- 流体通路を成すチューブと放熱用のフィンとが交互に積層されているコア部と、前記チューブの長手方向両端部に配設され、流体を分配集合させるヘッダタンクとを備える熱交換器において、
前記ヘッダタンクが、
略U字形状断面を形成する上壁部と2つの側壁部とを有するタンク本体と、
略U字形状断面を形成する底壁部と2つの立上り部とを有し、前記立上り部には、前記タンク本体の側壁部の一部を受け入れる段差部が形成されていると共に、前記底壁部に前記チューブが結合されるコアプレートと、
略矩形状をしていて、その周囲に周壁部が設けられていて、前記タンク本体と前記コアプレートとを開放側を向い合わせて結合することによって形成されたタンク空間の長手方向端部を封鎖するためのサイドキャップと、
を備え、これら3者が組み合わせられ、ろう付けされることを特徴とする熱交換器。 - 前記タンク本体及び前記コアプレートの長手方向端部には、前記サイドキャップを係合するための係合爪が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
- 前記段差部が前記コアプレートの曲がり部よりずれた位置に形成され、その段差が前記タンク本体の略板厚に相当することを特徴とする請求項1又は2に記載の熱交換器。
- 前記サイドキャップが絞り加工により形成されることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の熱交換器。
- 前記サイドキャップに一体にサイドプレートが設けられており、前記コアプレートの長手方向端部には、前記サイドプレートを受け入れる切り欠きが形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の熱交換器。
- 上壁部と、この上壁部の端部から延びる側壁部とを有し、略U字形状断面を有するタンク本体と、
チューブが接続される底壁部と、この底壁部の端部から延び、段差部が形成された立上り部を有し、略U字形状断面を有し、前記段差部に前記タンク本体の側壁部の端部を当接させるように前記タンク本体が嵌合されるコアプレートと、
前記タンク本体と前記コアプレートとによって形成されたタンク空間の長手方向端部の断面形状に相当する形状を有し、周縁部に前記タンク空間の内壁面と当接する周壁部が形成され、前記タンク空間の長手方向端部閉塞するサイドキャップとを有し、
前記タンク本体、コアプレート、および前記サイドキャップとがろう付けされることを特徴とする熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004062492A JP2005249341A (ja) | 2004-03-05 | 2004-03-05 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004062492A JP2005249341A (ja) | 2004-03-05 | 2004-03-05 | 熱交換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005249341A true JP2005249341A (ja) | 2005-09-15 |
Family
ID=35029976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004062492A Pending JP2005249341A (ja) | 2004-03-05 | 2004-03-05 | 熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005249341A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010085024A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Calsonic Kansei Corp | 熱交換器 |
KR101775873B1 (ko) | 2017-06-29 | 2017-09-06 | 신경재 | 육안 확인이 가능한 열교환기용 헤더 |
CN107917637A (zh) * | 2017-11-13 | 2018-04-17 | 山东同创汽车散热装置股份有限公司 | 一种散热器侧板与水室配合结构 |
-
2004
- 2004-03-05 JP JP2004062492A patent/JP2005249341A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010085024A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Calsonic Kansei Corp | 熱交換器 |
KR101775873B1 (ko) | 2017-06-29 | 2017-09-06 | 신경재 | 육안 확인이 가능한 열교환기용 헤더 |
CN107917637A (zh) * | 2017-11-13 | 2018-04-17 | 山东同创汽车散热装置股份有限公司 | 一种散热器侧板与水室配合结构 |
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