JP4731212B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、熱交換器に関し、特にそのヘッダタンクの構造に関する。
従来より、冷媒と被処理空気とを熱交換させることによって、被処理空気の加熱や冷却を行う熱交換器が知られている。この熱交換器においては、熱交換器内を流れる冷媒は、流通過程で蒸発していき、液分よりもガス分が多くなって体積流量が増大する。そのため、熱交換器内を流れる冷媒の流速が上昇し、流通音が大きくなったり、通過抵抗が大きくなって冷媒圧損が大きくなるという問題があった。
そこで、この問題を解決するために、例えば、特許文献1のような熱交換器が知られている。この熱交換器は、冷媒が通る複数本のチューブと、冷媒と空気との熱交換を促進するフィンとが交互に配列されたコア部と、このコア部の両端に設けられた第1,第2ヘッダタンクとを備えている。第1,第2ヘッダタンクの内部には、中空空間が形成され、第1ヘッダタンクの中空空間は、第1風上側通路と第1風下側通路とに区画され、第2ヘッダタンクの中空空間は、第2風上側通路と第2風下側通路とに区画され、それぞれが上記チューブの内部流路と連通している。さらに、この第1,第2風下側通路には、チューブの配列方向に分割するための第1,第2風下側バッフル板が設けられている。また、第1ヘッダタンクの一端には、冷媒を熱交換器に流入させる流入配管と、この冷媒を熱交換器の外部へ流出させる流出配管とが設けられている。そして、この熱交換器は、第1風上側通路、この第1風上側通路側のチューブ、第2風上側通路の断面積の総和が、第1風下側通路、この第1風下側通路側のチューブ、第2風下側通路の断面積の総和よりも大きくなるように形成されている。
そして、このような熱交換器では、冷媒は流入配管から熱交換器の内部の第1風下側通路へ流入し、チューブに分配されて下方向へ流通して第2風下側通路に集合する。そして、この冷媒は、さらにチューブに分配されて上方向へ流通し、第1風下側通路に集合し、さらに、チューブに分配されて下方向へ流通し、第2風下側通路に集合する。そして、この冷媒は、側部連通管を通って、第2風上側通路へ流入し、チューブに分配されて上方向へ流通し、第1風上側通路で集合し、流出配管から熱交換器の外部へ流出する。
したがって、このような熱交換器においては、冷媒が熱交換器内を流れて蒸発し、液分よりもガス分が多くなり体積流量が増えても、体積流量が大きくなる流出配管側である風上側の断面積の総和が、体積流量が小さい流入配管側である風下側の断面積の総和よりも大きいため、流速の上昇による流通音の増大を防止するとともに、通過抵抗の増大による冷媒圧損を低減することができる。
特開2003−214725号公報
しかしながら、上記特許文献1のような熱交換器では、風上側の断面積の総和を大きくするために、熱交換器の用途等に合わせて、チューブやヘッダタンクを設計変更し、性能に合わせた構成部品を製造しなければならず、製造コストが上がるという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷媒の流速の上昇を防止し、冷媒圧損を低減するための設計変更を低コストで容易に行うことにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、中空空間を分割する仕切板に設けた膨出部によって風上側通路の断面積を風下側通路の断面積よりも大きく形成するようにした。
具体的には、第1の発明では、被処理空気の通気方向と略垂直な方向に複数のチューブが配列されたコア部と、該複数のチューブの内部流路と連通する中空空間が形成されるとともに、上記複数のチューブの配列方向に延びて上記コア部の両端部にそれぞれ配置されるヘッダタンクとを備えた熱交換器を対象とする。
そして、上記各中空空間が仕切板によって通気方向に並ぶように分割されて風上側通路及び風下側通路が形成され、冷媒を該風下側通路側から流入させ、上記各チューブに分配し又は各チューブから集合させることにより、上記風上側通路側から流出させるように構成され、上記仕切板は、上記チューブの配列方向のうち少なくとも一部に風下側に膨出する膨出部を有し、該膨出部が設けられた領域における上記風上側通路の断面積が、上記風下側通路の断面積よりも大きく形成され
上記ヘッダタンクの風上側通路における冷媒を上記チューブに分配させて上昇させる部分の上記仕切板の膨出部の大きさは、上記冷媒が上記風上側通路内で上記複数のチューブの配列方向に沿って流れる方向に向かって小さくなり、該仕切板の端部では、上記風上側通路の断面積と上記風下側通路の断面積とが等しくなり、
上記風上側通路における冷媒が上記チューブに分配されて上昇してくる側の上記ヘッダタンク部分の上記仕切板の膨出部の大きさも、該仕切板の端部の手前で上記風上側通路の断面積と上記風下側通路の断面積とが等しくなり、該断面積の等しくなった風上側通路側から上記冷媒が流出する構成とする。
上記の構成によると、チューブ内の中空空間を仕切る仕切板に膨出部が設けられることで、冷媒を流出させる側の風上側通路の断面積が、冷媒を流入させる側の風下側通路の断面積よりも大きくなっているので、体積流量が増える風上側通路において冷媒の流速の上昇が抑えられ、冷媒の流通音の増大が防止されるとともに、通過抵抗の増大による冷媒圧損が低減される。また、風上側通路における冷媒を上記チューブに分配して上昇させる部分では、冷媒が各チューブに徐々に分配されていくため、冷媒が風上側通路内でチューブの配列方向に沿って流れる方向に向かって冷媒の体積流量が減少していくが、上記の構成によると、この冷媒の体積流量の減少に合わせて仕切板の膨出部の大きさを小さくすることで、風上側通路の断面積を減少させているため、冷媒の圧力が同程度となり、冷媒がチューブに均等に分配されやすくなる。
第2の発明では、上記ヘッダタンクの風上側通路に対応する風上側の上記チューブと上記風下側通路に対応する風下側の上記チューブとは略同一形状とする。
上記の構成によると、チューブは、風上側と風下側とで共通の形状とし、ヘッダタンクのみの設計を変更することで風上側通路の断面積は風下側通路の断面積よりも大きくなり、体積流量が増える風上側通路において冷媒の流速の上昇が抑えられる。
第3の発明では、上記ヘッダタンクの外壁を構成する外壁部の断面形状は、通気方向と垂直な方向に対して略対称とする。
上記の構成によると、ヘッダタンクの外壁部の形状を、熱交換器の用途等に関わらず共通の形状としても、仕切板のみを設計変更することで風上側通路の断面積は風下側通路の断面積よりも大きくなる
第4の発明では、上記ヘッダタンクの外壁部と上記仕切板とは別部材で構成されている。この構成によると、用途等により性能の異なる熱交換器においても、ヘッダタンクの外壁部は共通の部品を使用して、仕切板のみを設計変更することで、異なる用途に利用できるヘッダタンクとなる。
上記第1の発明によれば、ヘッダタンクの仕切板に膨出部を設けて、冷媒の体積流量が増加する風上側通路の断面積を風下側通路の断面積よりも大きく形成している。このため、ヘッダタンクの仕切板の設計変更を行うことによって、冷媒の流速の上昇を抑えることができ、設計変更を低コストで容易に行うことができる。また、風上側通路における冷媒をチューブに分配して上昇させる部分の仕切板の膨出部の大きさを、冷媒の体積流量の減少に合わせて冷媒が風上側通路内をチューブの配列方向に沿って流れる方向に向かって小さくしている。このため、冷媒の体積流量が減少するとともに風上側通路の断面積が減少し、冷媒の圧力が同程度となって冷媒がチューブに均等に分配されやすくなるので、冷媒分流を最適化することができる。
上記第2の発明によれば、風上側のチューブと風下側のチューブとを略同一形状とし、熱交換器の用途等に関わらず、チューブは共通の部品を使用している。このため、ヘッダタンクのみを設計変更すれば、風上側通路の断面積が風下側通路の断面積よりも大きくなり、設計変更が容易にできるとともに、製造コストを低くすることができる。
上記第3の発明によれば、ヘッダタンクの外壁部の断面形状を通気方向と垂直な方向に対して略対称とし、ヘッダタンクの外壁部の形状を、熱交換器の用途等に関わらず共通の形状としている。このため、仕切板のみの設計変更によって風上側通路の断面積が風下側通路の断面積よりも大きくなり、設計変更を容易に行うことができる
記第の発明によれば、上記ヘッダタンクの外壁部と上記仕切板とを別部材で構成している。この構成によると、用途等により性能の異なる熱交換器においても、ヘッダタンクの外壁部は共通の部品を使用して、仕切板のみを設計変更すればよく、設計変更が容易にできるとともに、さらに製造コストを低くすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
−熱交換器の構成−
本発明の実施形態にかかる熱交換器1は、車両用空調装置などの冷媒回路に接続されて蒸発器として機能するものである。上記熱交換器1は、コア部4と、該コア部4における両端部(図1における上下端部)に配置された第1,第2ヘッダタンク6,7と、該コア部4における両側端部(図1における左右端部)にそれぞれ配置されたエンドプレート8とを備えている。
コア部4は、被処理空気の通気方向(図2に矢印で示す)と略垂直な方向(図1の左右方向)に、複数のチューブ2及びフィン3(コルゲートフィン)が交互に配列されて構成されている。上記チューブ2は、上下方向が長手方向となる平板状に形成されている。そして、第1,第2ヘッダタンク6,7の長手方向より視たチューブ2の平面が、被処理空気の通気方向と略平行となる状態で、その上端が第1ヘッダタンク6に接続される一方、その下端が第2ヘッダタンク7に接続されている。一方、フィン3は、図1に示すように、複数のチューブ2の間に介設されている(図1において1部のみ示す)。このフィン3は、被処理空気の風上側から視て波形状に形成されている。そして、フィン3の波形部分における左端部が左側に隣接するチューブ2に固定される一方、波形部分における右端部が右側に隣接するチューブ2に固定されている。また、コア部4の両端に位置するフィン3は、これらフィン3に隣接する板状のエンドプレート8に固定されている。
図2に示すように、コア部4は、被処理空気の風上側に位置する風上側コア部4aと、被処理空気の風下側に位置する風下側コア部4bとで構成されている。具体的には、風上側コア部4aは、被処理空気の風上側寄りに配列された複数の風上側チューブ2a及びフィン3(図2において図示省略)で構成され、風下側コア部4bは、被処理空気の風下側寄りに配列された複数の風下側チューブ2b及びフィン3(図2において図示省略)で構成されている。そして、風上側チューブ2aと風下側チューブ2bとは略同一形状に形成され、風上側コア部4aと風下側コア部4bとが略対称となっている。
第1ヘッダタンク6は、コア部4の上端部全域に亘って上記複数のチューブ2及びフィン3の配列方向に延びて形成された中空の筒状部材である。第1ヘッダタンク6は、図1に示すように、その下部に位置するヘッダ部としての第1ヘッダプレート10と、その上部に位置するタンク部としての第1タンクプレート11とを備えている。
図3に示すように、第1ヘッダプレート10は、その長手方向より視た通気方向に対して垂直な断面が、上方に開口を有する略C字状の略左右(図3における左右方向)対称形状であり、その上端部は剛性を上げるために互いに離れる方向へ外側に若干折り曲げられている。また、第1ヘッダプレート10における下端面には、上記複数のチューブ2の上端部が挿入保持される複数の孔部10aが形成されている。第1ヘッダプレート10における下端面の被処理空気の流れる方向の中央部には、下側に凹んだヘッダ側凹部10bが形成されている。
一方、第1タンクプレート11は、その長手方向より視た通気方向に対して垂直な断面が、下方に開口を有する略C字状の略左右対称形状となっている。この第1タンクプレート11の上端面の通気方向の中央部には、上側に凹んだタンク側凹部11aが形成されている。上記第1ヘッダプレート10及び第1タンクプレート11は、アルミニウム合金製の板材をプレス加工することによって成形される。
第1ヘッダタンク6の内部には、第1仕切板20aが設けられている。この第1仕切板20aは、第1ヘッダタンク6の左端(図1において左端)から右端(図1において右端)まで上記チューブ2及びフィン3の配列方向に延びて形成されている。この第1仕切板20aの長手方向両端部には通気方向に対して垂直な先端部20cが設けられている。そして、第1仕切板20aには、図3に示すように、風下側に膨出した第1膨出部25が長手方向略全域に亘って設けられている。
上記ヘッダ側凹部10bとタンク側凹部11aとに第1仕切板20aが嵌った状態で挟み込まれるとともに、第1ヘッダプレート10の開口内壁と第1タンクプレート11の開口外壁の一部が接するようにして、第1ヘッダプレート10と第1タンクプレート11とが固定され、第1ヘッダタンク6の断面形状が略左右対称となるように形成されている。この状態で、第1ヘッダタンク6の内部には、中空空間が形成され、第1仕切板20aと第1ヘッダプレート10の底面とが略垂直となった状態において、この中空空間が、風上側寄りの第1風上側通路41と風下側寄りの第1風下側通路42とに分割されている(図3参照)。そして、第1ヘッダタンク6の両端には、中空開口9が形成されている。図6に示すように、上記第1風上側通路41は、上記風上側コア部4aにおける複数の風上側チューブ2aの流路と連通している。また、この第1風上側通路41は、第1ヘッダタンク6の長手方向における中間位置に設けられる風上側バッフル板21によって、2つの空間(図6における左右の空間)に仕切られている。一方、第1風下側通路42は、上記風下側コア部4bにおける複数の風下側チューブ2bの流路と連通している。また、この第1風下側通路42は、第1ヘッダタンク6の長手方向における中間位置に設けられる風下側バッフル板22によって、2つの空間に仕切られている。さらに、第1風上側通路41における左側の空間と、第1風下側通路42における左側の空間との間に位置する上記第1仕切板20aには、図示しない連通孔が形成されており、第1風上側通路41における左側の空間と第1風下側通路42における左側の空間とが、この連通孔を介して連通している。
一方、図4に示すように、第2ヘッダタンク7は、上述した第1ヘッダタンク6が180度回転した状態で、コア部4の下端に配置されたものである。この第2ヘッダタンク7は、その上部に位置するヘッダ部としての第2ヘッダプレート13と、その下部に位置するタンク部としての第2タンクプレート14とを備え、その断面形状が略左右(図4における左右方向)対称となるように形成されている。そして、第2ヘッダプレート13における上端面には、複数のチューブ2の下端部が挿入保持される複数の孔部13aが形成されている。
さらに、第2ヘッダタンク7の内部には、第2仕切板20bが設けられている。この第2仕切板20bは、第2ヘッダタンク7の左端から右端まで上記チューブ2及びフィン3の配列方向に延びて形成され、長手方向両端部には通気方向に対して垂直な先端部20cが設けられている。そして、この第2仕切板20bには、風下側に膨出した第2膨出部26が長手方向略全域に亘って設けられている。そして、図7(a)〜(c)に示すように、この第2膨出部26は、第2ヘッダタンク7の上記風上側、風下側バッフル板21,22に対応する位置(図1参照)から第2ヘッダタンク7の他端(図1において右端)の先端部20cに向かってその大きさが小さくなり、先端部20cの手前で平坦になり、該先端部20cに連続するように形成されている。
図4に示すように、第2仕切板20bによって、第2ヘッダタンク7の内部の中空空間が、風上側寄りの第2風上側通路43と風下側寄りの第2風下側通路44とに分割されている。上記第2風上側通路43は、上記風上側コア部4aにおける複数の風上側チューブ2aの流路と通連している。一方、第2風下側通路44は、上記風下側コア部4bにおける複数の風下側チューブ2bの流路と連通している。そして、第2ヘッダタンク7の両端にも中空開口9が形成されている。
このように、この熱交換器1は、第1,第2ヘッダタンク6,7及びコア部4の外形が略左右(図2において左右方向)対称となっているため、ケースへのレイアウトが容易になり、熱交換器1の収納性を向上させることができる。
第1ヘッダタンク6の一端(図1において左端)、及び第2ヘッダタンク7の両端における中空開口9は、第1キャップ31で覆われ、第1ヘッダタンク6の他端(図1において右端)における中空開口は、第2キャップ32で覆われている。この第2キャップ32にはコネクタ部53が設けられ、このコネクタ部53により、第1風上側通路41と冷媒が流入する流入配管37(図6にのみ示す)とが接続され、第1風下側通路42と冷媒が流出する流出配管38(図6にのみ示す)とが接続されるようになっている。
−冷媒の循環動作−
次に、本実施形態に係る熱交換器1における冷媒の循環動作について、図6を参照しながら説明する。なお、熱交換器1には、例えば冷媒回路に接続された膨張弁などによって膨張、冷却された冷媒が流入する。
冷媒は、流入配管37から熱交換器1の第1ヘッダタンク6に形成された第1風下側通路42における風下側バッフル板22より右側の空間へ流入する。そして、この冷媒は、風下側コア部4bにおける各風下側チューブ2bに徐々に分配されて、下方向へ流通する。各風下側チューブ2bを流通した冷媒は、第2ヘッダタンク7に形成された第2風下側通路44における風下側バッフル板22に対応する位置よりも右側の空間で集合し、第2風下側通路44における左側の空間へ流通する。そして、この冷媒は、風下側コア部4bの各風下側チューブ2bに徐々に分配されて、上方向へ流通する。
各風下側チューブ2bを流通した冷媒は、第1ヘッダタンク6に形成された第1風下側通路42における風下側バッフル板22よりも左側の空間で集合し、図示しない連通孔を通過して、第1ヘッダタンク6の第1風上側通路41における風上側バッフル板21よりも左側の空間へ流通する。第1風上側通路41を流通する冷媒は、各風下側チューブ2bを流通する過程で蒸発し、体積流量が第1風下側通路42を流通するときに比べて増大する。しかし、第1仕切板20aに設けられた第1膨出部25によって、第1風上側通路41の断面積が第1風下側通路42の断面積よりも大きくなっているため、第1風上側通路41における冷媒の流速の上昇は抑えられる。
そして、この冷媒は、風上側コア部4aの各風上側チューブ2aに徐々に分配されて、下方向へ流通する。各風上側チューブ2aを流通した冷媒は、第2ヘッダタンク7に形成された第2風上側通路43における風上側バッフル板21に対応する位置よりも左側の空間で集合する。第2風上側通路43を流通する冷媒の体積流量は、上述したように第2風下側通路44を流通するときに比べて増大しているが、第2仕切板20bに設けられた第2膨出部26によって、第2風上側通路43の断面積が第2風下側通路44の断面積よりも大きくなっているため、第2風上側通路43における冷媒の流速の上昇は抑えられる。
この冷媒は、第2風上側通路43における右側の空間へ流通し、風上側コア部4aの各風上側チューブ2aに徐々に分配されて、再び上方向へ流通する。このとき、図8に示すように、冷媒が風上側チューブ2aに徐々に分配されることで、冷媒の体積流量は、冷媒が第2風上側通路43内でチューブ2の配列方向に沿って流れる方向(図8の右方向)に向かって減少していく。そして、この冷媒の体積流量の減少に合わせて、第2ヘッダタンク7の上記風上側、風下側バッフル板21,22に対応する位置から第2ヘッダタンク7の他端(図1において右端)に向かって第2仕切板20bの第2膨出部26の大きさが減少し、第1風上側通路41の断面積が減少している。このため、冷媒の体積流量が減少しても、冷媒の圧力が同程度に保たれ、冷媒は各風上側チューブ2aに均等に分配される。
そして、この冷媒は、第1ヘッダタンク6に形成された第1風上側通路41における風上側バッフル板21よりも右側の空間で集合する。以上のようにして、熱交換器1における風上側、風下側コア部4a,4bを流通した冷媒は、流出配管38を介して、熱交換器1の外部へ流出する。
一方、被処理空気は、熱交換器1に対して図6の白矢印方向に流れ、熱交換器1のコア部4を流通する。この被処理空気は、コア部4のチューブ2及びフィン3によって冷却されながら、熱交換器1を通過する。
−実施形態の効果−
したがって、本実施形態の熱交換器1においては、第1ヘッダタンク6の第1仕切板20aに第1膨出部25を設け、第2ヘッダタンク7の第2仕切板20bに第2膨出部26を設けて、冷媒の体積流量が増加する第1,第2風上側通路41,43の断面積を第1,第2風下側通路42,44の断面積よりも大きく形成している。このため、第1,第2ヘッダタンク6,7の第1,第2仕切板20a,20bの設計変更のみを行うことによって、冷媒の流速の上昇を抑えることができ、設計変更を低コストで容易にすることができる。
本実施形態によれば、風上側チューブ2aと風下側チューブ2bとを略同一形状とし、熱交換器1の用途等に拘わらず、チューブ2は共通の部品を使用している。また、第1,第2ヘッダタンク6,7の断面形状を通気方向と垂直な方向に対して略対称とし、第1,第2ヘッダタンク6,7の形状を、熱交換器1の用途等に関わらず共通の形状としている。このため、第1,第2仕切板20a,20bのみの設計変更によって第1,第2風上側通路41,43の断面積が第1,第2風下側通路42,44の断面積よりも大きくなり、設計変更を容易に行うことができる。
本実施形態によれば、第2風上側通路43における冷媒を風上側チューブ2aに分配して上昇させる部分の第2仕切板20bの第2膨出部26の大きさを、冷媒の体積流量の減少に合わせて、冷媒が風上側通路内をチューブの配列方向に沿って流れる方向に向かって小さくしている。このため、冷媒の体積流量が減少するとともに第2風上側通路43の断面積が減少し、冷媒の圧力が同程度となって冷媒が風上側チューブ2aに均等に分配されやすくなるので、冷媒分流を最適化することができる。
本実施形態によれば、第1,第2ヘッダタンク6,7と第1,第2仕切板20a,20bとを別部材で構成している。このため、用途等により性能の異なる熱交換器1においても、第1,第2ヘッダタンク6,7は共通の部品を使用して、第1,第2仕切板20a,20bのみを設計変更すればよく、設計変更が容易にできるとともに、さらに製造コストを低くすることができる。
《その他の実施形態》
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
すなわち、上記実施形態では、第1,第2ヘッダタンク6,7は、第1,第2仕切板20a,20bによって、それぞれ2つの通路に分割されるものとしたが、2枚以上の仕切板によって、それぞれが3つ以上の通路に分割されてもよい。
また、上記実施形態では、第1風上側通路41及び第1風下側通路42は風上側、風下側バッフル板21,22によってそれぞれ2つの空間に仕切られるものとしたが、第1,第2風上側通路41,43及び第1,第2風下側通路42,44はバッフル板で仕切られなくてもよく、また、2つ以上のバッフル板によって各通路が仕切られてもよい。このとき、バッフル板の枚数や設置位置に応じて、仕切板に適当な連通孔を開けるとよい。また、このとき、第2風上側通路43における冷媒を風上側チューブ2aに分配させて上昇させる部分の第2仕切板20bの第2膨出部26の大きさが、冷媒が第2風上側通路43内でチューブ2の配列方向に沿って流れる方向に向かって小さくなるようにする。
以上説明したように、本発明は、車両用空調装置などの冷媒回路に接続されて蒸発器として機能する熱交換器について有用である。
本発明の実施形態に係る熱交換器の正面図である。 熱交換器の側面図である。 図1のIII−III線断面図である。 図1のIV−IV線断面図である。 (a)は、接続部及びその周辺を示す平面図であり、(b)は、その側面図である。 熱交換器における冷媒の循環動作を示す説明図である。 (a)は、図1のVIIa−VIIa線断面図であり、(b)は、図1のVIIb−VIIb線断面図であり、(c)は、図1のVIIc−VIIc線断面図である。 ヘッダタンクの風上側通路における冷媒をチューブに分配させて上昇させる部分の冷媒の流れを模式的に示した図である。
1 熱交換器
2 チューブ
2a 風上側チューブ(チューブ)
2b 風下側チューブ(チューブ)
4a 風上側コア部(コア部)
4b 風下側コア部(コア部)
6 第1ヘッダタンク(ヘッダタンク)
7 第2ヘッダタンク(ヘッダタンク)
20a 第1仕切板(仕切板)
20b 第2仕切板(仕切板)
25 第1膨出部(膨出部)
26 第2膨出部(膨出部)
41 第1風上側通路(風上側通路)
42 第1風下側通路(風下側通路)
43 第2風上側通路(風上側通路)
44 第2風下側通路(風下側通路)

Claims (4)

  1. 被処理空気の通気方向と略垂直な方向に複数のチューブが配列されたコア部と、該複数のチューブの内部流路と連通する中空空間が形成されるとともに、上記複数のチューブの配列方向に延びて上記コア部の両端部にそれぞれ配置されるヘッダタンクとを備えた熱交換器であって、
    上記各中空空間が仕切板によって通気方向に並ぶように分割されて風上側通路及び風下側通路が形成され、冷媒を該風下側通路側から流入させ、上記各チューブに分配し又は各チューブから集合させることにより、上記風上側通路側から流出させるように構成され、
    上記仕切板は、上記チューブの配列方向のうち少なくとも一部に風下側に膨出する膨出部を有し、該膨出部が設けられた領域における上記風上側通路の断面積が、上記風下側通路の断面積よりも大きく形成され
    上記ヘッダタンクの風上側通路における冷媒を上記チューブに分配させて上昇させる部分の上記仕切板の膨出部の大きさは、上記冷媒が上記風上側通路内で上記複数のチューブの配列方向に沿って流れる方向に向かって小さくなり、該仕切板の端部では、上記風上側通路の断面積と上記風下側通路の断面積とが等しくなり、
    上記風上側通路における冷媒が上記チューブに分配されて上昇してくる側の上記ヘッダタンク部分の上記仕切板の膨出部の大きさも、該仕切板の端部の手前で上記風上側通路の断面積と上記風下側通路の断面積とが等しくなり、該断面積の等しくなった風上側通路側から上記冷媒が流出するように構成されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 請求項1の熱交換器において、
    上記ヘッダタンクの風上側通路に対応する風上側の上記チューブと上記風下側通路に対応する風下側の上記チューブとは略同一形状であることを特徴とする熱交換器。
  3. 請求項1又は2の熱交換器において、
    上記ヘッダタンクの外壁を構成する外壁部の断面形状は、通気方向と垂直な方向に対して略対称であることを特徴とする熱交換器。
  4. 請求項1〜のいずれか1つの熱交換器において、
    上記ヘッダタンクの外壁部と上記仕切板とは別部材で構成されていることを特徴とする熱交換器。
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