JP2003214725A - 積層型熱交換器およびその熱交換器を備えた空気調和機 - Google Patents

積層型熱交換器およびその熱交換器を備えた空気調和機

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JP2003214725A
JP2003214725A JP2002013030A JP2002013030A JP2003214725A JP 2003214725 A JP2003214725 A JP 2003214725A JP 2002013030 A JP2002013030 A JP 2002013030A JP 2002013030 A JP2002013030 A JP 2002013030A JP 2003214725 A JP2003214725 A JP 2003214725A
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inlet
outlet
refrigerant
side refrigerant
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JP2002013030A
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Katsuhiro Saito
克弘 齋藤
Akira Yoshikoshi
明 吉越
Yoshinori Watanabe
吉典 渡辺
Yasunori Jiyoubouji
康修 上坊寺
Koji Nakato
宏治 仲戸
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒圧損を低減させることのできる積層型熱
交換器およびその熱交換器を備えた空気調和機を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 絞り加工の施された一対の平板が重ね合
わされて、互いに隣接対向したこれら平板どうし間に該
平板の長手方向軸線と略平行となる入口側冷媒流路およ
び出口側冷媒流路を形成する熱交換器セグメントが複数
連接されてなる積層型熱交換器200において、第1入
口ヘッダ部8および/または第2入口ヘッダ部9内に
は、入口系経路を複数個のブロックに分割する少なくと
も1枚の仕切板8a,9aが設けられており、かつ前記
出口側冷媒流路の断面積は、前記入口側冷媒流路の断面
積よりも大となるように形成されていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層型熱交換器お
よびその熱交換器を備えた空気調和機に関し、熱交換器
としては特に蒸発器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、空気調和機、特に車両用の空気
調和機に使用される従来の積層型熱交換器(たとえば、
蒸発器)の一例を示す一部分解斜視図である。図に示す
積層型熱交換器100は、絞り加工の施された一対の平
板1,2が重ね合わされて、互いに隣接対向したこれら
平板1,2どうし間にこの平板1,2の長手方向軸線と
略平行となる入口側冷媒流路R1および出口側冷媒流路
R2を形成する熱交換器セグメント3が複数連接されて
構成されたものである。
【0003】これら平板1,2には、入口側冷媒流路R
1の一端および他端にそれぞれ連通する第1冷媒入口4
および第2冷媒入口5が形成され、かつ出口側冷媒流路
R2の一端および他端にそれぞれ連通する第1冷媒出口
6および第2冷媒出口7が形成されている。
【0004】熱交換器セグメント3が互いに積層される
ことにより、第1冷媒入口4どうし、第2冷媒入口5ど
うし、第1冷媒出口6どうし、および第2冷媒出口7ど
うしが互いに連通されて、それぞれ第1入口ヘッダ部
8、第2入口ヘッダ部9、第1出口ヘッダ部10、およ
び第2出口ヘッダ部11を形成している。
【0005】また、入口側冷媒流路R1、第1入口ヘッ
ダ部8、および第2入口ヘッダ部9により冷媒の入口系
経路を構成するとともに、出口側冷媒流路R2、第1出
口ヘッダ部10、および第2出口ヘッダ部11により冷
媒の出口系経路を構成している。
【0006】さらに、図7に示すように、入口系経路を
3つのブロックに分割するため、第1入口ヘッダ部8お
よび第2入口ヘッダ部9内にはそれぞれ1枚の仕切板8
a,9aが設けられている。また、出口系経路を2つの
ブロックに分割するため、第1出口ヘッダ部10内には
1枚の仕切板10aが設けられている。
【0007】このような積層型熱交換器100では、冷
媒は図7において右上に位置する入口配管21から第1
入口ヘッダ部8の側壁8bを通って第1入口ヘッダ部8
内に流入し、側壁8bと仕切板8aとの間に位置する熱
交換器セグメント3の入口側冷媒流路R1を通って第2
入口ヘッダ部9内に流入する。第2入口ヘッダ部9内に
流入した冷媒は、仕切板8aと仕切板9aとの間に位置
する熱交換器セグメント3の入口側冷媒流路R1を通っ
て第1入口ヘッダ部8内に流入するようになる。そし
て、第1入口ヘッダ部8内に流入した冷媒は、仕切板9
aと側壁8cとの間に位置する熱交換器セグメント3の
入口側冷媒流路R1を通って第2入口ヘッダ部9内に流
入するようになる。
【0008】第2入口ヘッダ部9内に流入した冷媒は、
図7において左側に位置する第2入口ヘッダ部9の側壁
9b内と第1出口ヘッダ部10の側壁10b内とを連通
する側部連通管20を介して図7において左側に位置す
る第1出口ヘッダ部10内に導き入れられる。第1出口
ヘッダ部10内に流入した冷媒は、側壁10bと仕切板
10aとの間に位置する熱交換器セグメント3の出口側
冷媒流路R2を通って第2出口ヘッダ部11内に流入す
る。第2出口ヘッダ部11内に流入した冷媒は、仕切板
10aと第1出口ヘッダ部10の側壁10cとの間に位
置する熱交換器セグメント3の出口側冷媒流路R2を通
って第1出口ヘッダ部10内に流入するようになる。そ
して、第1出口ヘッダ部10内に流入した冷媒は、第1
出口ヘッダ部10の側壁10cおよび出口配管22を通
って積層型熱交換器100から流出するようになってい
る。
【0009】以上の過程において、冷媒は各熱交換器セ
グメント3内に形成された冷媒流路R1,R2を流通す
る過程で蒸発気化される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな積層型熱交換器100では、液分に比べてガス分が
多くなると体積流量が増え、流速が上昇するので、出口
系経路、すなわち図7において熱交換器100の背面側
を流れる冷媒の経路中の多くの曲がりにおいて冷媒圧損
が大きくなってしまうという問題点があった。また、図
7に示すように、第2入口ヘッダ部9の側壁9b内と第
1出口ヘッダ部10の側壁10b内とを連通する側部連
通管20を設けていたため、冷媒圧損が大きくなってし
まうという問題点があった。
【0011】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、冷媒圧損を低減させることのできる積層型熱交換器
およびその熱交換器を備えた空気調和機を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の積層型熱交換器
およびその熱交換器を備えた空気調和機では、上記課題
を解決するため、以下の手段を採用した。すなわち、請
求項1記載の積層型熱交換器によれば、絞り加工の施さ
れた一対の平板が重ね合わされて、互いに隣接対向した
これら平板どうし間に該平板の長手方向軸線と略平行と
なる入口側冷媒流路および出口側冷媒流路を形成する熱
交換器セグメントが複数連接されてなり、前記平板に
は、前記入口側冷媒流路の一端および他端にそれぞれ連
通する第1冷媒入口および第2冷媒入口が形成され、か
つ前記出口側冷媒流路の一端および他端にそれぞれ連通
する第1冷媒出口および第2冷媒出口が形成されてお
り、前記熱交換器セグメントが互いに積層されることに
より、前記第1冷媒入口どうし、前記第2冷媒入口どう
し、前記第1冷媒出口どうし、および前記第2冷媒出口
どうしが互いに連通されて、それぞれ第1入口ヘッダ
部、第2入口ヘッダ部、第1出口ヘッダ部、および第2
出口ヘッダ部を形成して、前記入口側冷媒流路、前記第
1入口ヘッダ部、および前記第2入口ヘッダ部により冷
媒の入口系経路を構成するとともに、前記出口側冷媒流
路、前記第1出口ヘッダ部、および前記第2出口ヘッダ
部により冷媒の出口系経路を構成する積層型熱交換器に
おいて、前記第1入口ヘッダ部および/または第2入口
ヘッダ部内には、前記入口系経路を複数個のブロックに
分割する少なくとも1枚の仕切板が設けられており、か
つ前記出口側冷媒流路の断面積は、前記入口側冷媒流路
の断面積よりも大となるように形成されていることを特
徴とする。
【0013】この積層型熱交換器においては、出口系経
路には仕切板が設けられておらず、かつ出口側冷媒流路
の断面積が入口側冷媒流路の断面積よりも大となるよう
に形成されている。すなわち、出口系経路内には冷媒が
Uターンする部分はなく、曲がりが最小限となる経路と
されている。また、ガス成分が多くなる出口側冷媒流路
の断面積が入口側冷媒流路の断面積よりも大きくなるよ
うに形成されている。
【0014】請求項2記載の積層型熱交換器によれば、
請求項1に記載の積層型熱交換器において、前記仕切板
は、前記ブロック毎の冷媒流路断面積の総和が下流側の
ブロックにいくにしたがって漸次増加するように配置さ
れていることを特徴とする。
【0015】この積層型熱交換器においては、下流側に
位置するブロックほど、そのブロックの冷媒流路断面積
の総和が増加していくようになっている。
【0016】請求項3記載の積層型熱交換器によれば、
請求項1に記載の積層型熱交換器において、前記熱交換
器セグメントと熱交換器セグメントとの間には、コルゲ
ートフィンが介在されていることを特徴とする。
【0017】この積層型熱交換器においては、熱交換器
セグメントと熱交換器セグメントとの間にコルゲートフ
ィンが介在されており、外部流体との伝熱面積が増大さ
れることとなる。
【0018】請求項4記載の積層型熱交換器によれば、
請求項1に記載の積層型熱交換器において、前記入口側
冷媒流路内および前記出口側冷媒流路内には、断面波形
状を有しかつその稜線および谷線が前記平板の長手方向
軸線と平行に延在するよう形成されたインナーフィンが
設けられていることを特徴とする。
【0019】この積層型熱交換器においては、入口側冷
媒流路内および出口側冷媒流路内にインナーフィンが設
けられており、熱交換器セグメント内を通過する冷媒と
の伝熱面積が増大されることとなる。
【0020】請求項5記載の積層型熱交換器によれば、
請求項1に記載の積層型熱交換器において、前記入口側
冷媒流路内および前記出口側冷媒流路内には、これら冷
媒流路内に向かって突出した複数個からなる突起が設け
られていることを特徴とする。
【0021】この積層型熱交換器においては、入口側冷
媒流路内および出口側冷媒流路内に複数個からなる突起
が設けられており、熱交換器セグメント内を通過するそ
の流れの向きが乱流化されることとなる。
【0022】請求項6記載の積層型熱交換器によれば、
請求項1に記載の積層型熱交換器において、前記仕切板
は、前記入口系経路を奇数個のブロックに分割するよう
に設けられていることを特徴とする。
【0023】この積層型熱交換器においては、入口系経
路が奇数個のブロックに分割されるように構成されてお
り、側部連結管の長さが最短とされ、かつ入口配管およ
び出口配管が近接して設けられることとなる。
【0024】請求項7記載の積層型熱交換器によれば、
請求項1に記載の積層型熱交換器において、前記熱交換
器セグメントは1枚の平板が折り曲げられることにより
構成されたものであることを特徴とする。
【0025】この積層型熱交換器においては、熱交換器
セグメントが1枚の平板を折り曲げることにより形成さ
れることとなる。
【0026】請求項8記載の積層型熱交換器によれば、
請求項1に記載の積層型熱交換器において、前記第1入
口ヘッダ部、前記第2入口ヘッダ部、前記第1出口ヘッ
ダ部、および前記第2入口ヘッダ部は、前記入口側冷媒
流路および前記出口側冷媒流路を構成する前記一対の平
板とは別部材で構成されていることを特徴とする。
【0027】この積層型熱交換器においては、第1入口
ヘッダ部、第2入口ヘッダ部、第1出口ヘッダ部、およ
び前記第2出口ヘッダ部は、入口側冷媒流路および出口
側冷媒流路を構成する一対の平板とは別部材で構成され
ることとなる。
【0028】請求項9記載の空気調和機によれば、請求
項1から8のいずれか一項に記載の積層型熱交換器と、
冷媒を圧縮するための圧縮機と、を備えてなることを特
徴とする。
【0029】この空気調和機においては、その熱交換器
の出口系経路には仕切板が設けられておらず、かつ出口
側冷媒流路の断面積が入口側冷媒流路の断面積よりも大
となるように形成されている。すなわち、出口系経路内
には冷媒がUターンする部分はなく、曲がりが最小限と
なる経路とされている。また、ガス成分が多くなる出口
側冷媒流路の断面積が入口側冷媒流路の断面積よりも大
きくなるように形成されている。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。なお、積層型熱交換
器100(図6参照)を構成する主な構成要素の説明
は、前述した内容と同一であるので、ここではその説明
を省略する。よって、ここでは本発明の特徴部について
のみ説明することにする。また、従来と同一の部材には
同一の符号を付している。
【0031】図1に示すように、本発明による積層型熱
交換器200は、入口系経路を複数個、たとえば3つの
ブロックに分割するため、第1入口ヘッダ部8内に1枚
の板状の仕切板8aが、第2入口ヘッダ部9内に1枚の
板状の仕切板9aが設けられている。また、第1出口ヘ
ッダ部10および第2出口ヘッダ部11には、出口系経
路を分割するための仕切板は設けられていない。これら
仕切板8a,9aは、第1入口ヘッダ部8および第2入
口ヘッダ部9内を完全に区画するものである。したがっ
て、冷媒がこれら仕切板8a,9aの外周面と第1入口
ヘッダ部8・第2入口ヘッダ部9の内周面との間を流れ
るということはない。
【0032】さらに図2に示すように、出口側冷媒流路
R4の断面積は、入口側冷媒流路R3の断面積よりも大
となるように形成されている。本実施形態では、出口側
冷媒流路R4の流路幅d2が、入口側冷媒流路R3の流
路幅d1よりも大(d2>d1)となるように形成され
ている。
【0033】このような積層型熱交換器200では、冷
媒は図1において右上に位置する入口配管21から第1
入口ヘッダ部8の側壁8bを通って第1入口ヘッダ部8
内に流入し、側壁8bと仕切板8aとの間に位置する熱
交換器セグメント3の入口側冷媒流路R3を通って第2
入口ヘッダ部9内に流入する。第2入口ヘッダ部9内に
流入した冷媒は、仕切板8aと仕切板9aとの間に位置
する熱交換器セグメント3の入口側冷媒流路R3を通っ
て第1入口ヘッダ部8内に流入するようになる。そし
て、第1入口ヘッダ部8内に流入した冷媒は、仕切板9
aと側壁8cとの間に位置する熱交換器セグメント3の
入口側冷媒流路R3を通って第2入口ヘッダ部9内に流
入するようになる。
【0034】第2入口ヘッダ部9内に流入した冷媒は、
図1において左側に位置する第2入口ヘッダ部9の側壁
9b内と第2出口ヘッダ部11の側壁11b内とを連通
する側部連通管30を介して図1において左側に位置す
る第2出口ヘッダ部11内に導き入れられる。第2出口
ヘッダ部11内に流入した冷媒は、すべての熱交換器セ
グメント3の出口側冷媒流路R4を通って第1出口ヘッ
ダ部10内に流入するようになる。そして、第1出口ヘ
ッダ部10内に流入した冷媒は、第1出口ヘッダ部10
の側壁10cおよび出口配管22を通って積層型熱交換
器200から流出するようになっている。
【0035】このように図1における積層型熱交換器2
00の背面側(冷媒の下流側)を流れる冷媒の経路から
流路の曲がりを極力排除するとともに側部連結管30の
長さを最短として、かつ出口側冷媒流路R4の断面積
が、入口側冷媒流路R3の断面積よりも大となるように
形成することにより、冷媒圧損を低減させることができ
るとともに熱交換効率を向上させることができることと
なる。
【0036】図3に本発明による積層型熱交換器の他の
実施形態を示す。この積層型熱交換器300は、基本的
に前述した積層型熱交換器200と同様に構成されたも
のであり、唯一仕切板8a,9aが、ブロック毎の冷媒
流路断面積の総和が下流側のブロックにいくにしたがっ
て漸次増加するように配置されている点で異なる。すな
わち、図3において入口配管21側に位置する第1入口
ヘッダ部8から第2入口ヘッダ部9への冷媒流路断面積
の総和が一番小さく、側部連通管30側に位置する第1
入口ヘッダ部8から第2入口ヘッダ部9への冷媒流路断
面積の総和が一番大きくなるように仕切板8a,9aが
配置されている。図3においては、入口配管21側から
ブロック毎の冷媒流路断面積の総和が1:2:3になる
ように配置されている。なお、図3において背面側に位
置するブロック、すなわち出口系経路を含めて考える
と、ブロック毎の冷媒流路断面積の総和は1:2:3:
6ということになる。
【0037】このように構成することにより冷媒のガス
化にあわせて流路が徐々に広がっていくこととなるの
で、冷媒圧損をさらに低減させることができるようにな
る。
【0038】図6に示すように、熱交換器セグメント3
と熱交換器セグメント3との間にコルゲートフィン40
が介在されていればさらに有利である。この構成によ
り、外部流体(たとえば空気など)との伝熱面積を増大
させることができ、熱交換性能を向上させることができ
る。
【0039】また、図4に示すように、入口側冷媒流路
R3内および出口側冷媒流路R4内に、断面波形状を有
しかつその稜線および谷線が平板1,2の長手方向軸線
と平行に延在するよう形成されたインナーフィン50が
設けられていればさらに有利である。この構成により、
熱交換器セグメント3内を通過する冷媒との伝熱面積を
増大させることができ、熱交換性能を向上させることが
できる。
【0040】さらに、図5に示すように、入口側冷媒流
路R3内および出口側冷媒流路R4内に、これら冷媒流
路R3,R4内に向かって突出した複数個からなる突起
(ディンプル)60が設けられていればさらに有利であ
る。この構成により、熱交換器セグメント3内を通過す
る冷媒の流れを乱流化することができ、熱交換性能を向
上させることができる。
【0041】さらにまた、仕切板が、入口系経路を奇数
(3,5,7・・・)個のブロックに分割するように設
けられていればさらに有利である。この構成により、側
部連結管30の長さを最短にすることができ、かつ入口
配管21および出口配管22を接近して配置することが
できる。
【0042】さらにまた、熱交換器セグメント3が、1
枚の平板が折り曲げられることにより構成されるもので
あればさらに有利である。この構成により、部品点数を
削減することができるとともにコストダウンを図ること
ができ、かつろう付けを要する部分が減少されて、作業
時間を短縮することができて、ガス漏れが生じるおそれ
のある部分を低減させることができる。
【0043】さらにまた、第1入口ヘッダ部、第2入口
ヘッダ部、第1出口ヘッダ部、および第2出口ヘッダ部
をたとえばパイプなどの中空の管部材で構成し、入口側
冷媒流路R3および出口側冷媒流路R4は従来と同様な
絞り加工の施された一対の平板を重ね合わせることによ
って構成されたものとすればさらに有利である。このよ
うにヘッダ部をパイプなどの別部材とすることで、これ
らヘッダ部を従来のように深絞り加工により形成させる
必要がなくなるので、板厚の減肉や割れ等の発生するお
それがなくなり、さらにヘッダ部の強度を向上させるこ
とができる。この場合、パイプの側に適切な穴を設け、
入口側冷媒流路R3および出口側冷媒流路R4がそれぞ
れ前記穴と合致するように配置して構成する。
【0044】なお、本発明は蒸発器にのみ適用され得る
ものではなく、必要であれば凝縮器にも適用することが
できるものである。その際、図1および図3を用いて説
明した冷媒の流れを逆にするとさらに好適である。すな
わち、図1および図3において、冷媒を出口配管22か
ら熱交換器内に流入させて、第1出口ヘッダ部10→第
2出口ヘッダ部11→側部連結管30→第2入口ヘッダ
部9→第1入口ヘッダ部8→第2入口ヘッダ部9→第1
入口ヘッダ部8→入口配管21の順に流すようにする。
このように流すことにより、冷媒の凝縮にあわせて流路
が徐々に狭まっていくこととなるので、冷媒を効率よく
凝縮させることができるようになる。
【0045】また、上述した実施形態では、出口側冷媒
流路R4の流路幅d2が、入口側冷媒流路R3の流路幅
d1よりも大(d2>d1)となるように形成したもの
を説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
い。したがって、必要であれば、出口側冷媒流路R4の
流路幅d2が、入口側冷媒流路R3の流路幅d1と等し
くなる(d2=d1)ように形成し、出口側冷媒流路R
4の押し出し量を入口側冷媒流路R3の押し出し量より
も多くして、出口側冷媒流路R4の断面積を入口側冷媒
流路R3の断面積よりも大とすることもできる。
【0046】
【発明の効果】本発明の積層型熱交換器およびその熱交
換器を備えた空気調和機によれば、以下の効果が得られ
る。すなわち、請求項1に記載の積層型熱交換器によれ
ば、出口系経路内には冷媒がUターンする部分は存在せ
ず、曲がりの部分が最小限となる経路とされており、ま
たガス成分が多くなる出口側冷媒流路の断面積が入口側
冷媒流路の断面積よりも大きくなるように形成されてい
るので、冷媒圧損を低減させることができるとともに熱
交換効率を向上させることができるという効果を奏す
る。
【0047】請求項2に記載の積層型熱交換器によれ
ば、冷媒のガス化にあわせてそのブロック毎の冷媒流路
断面積の総和が増加していくようになっているので、冷
媒圧損をさらに低減させることができるとともに熱交換
効率をさらに向上させることができるという効果を奏す
る。
【0048】請求項3に記載の積層型熱交換器によれ
ば、熱交換器セグメントと熱交換器セグメントとの間に
コルゲートフィンが介在されており、外部流体との伝熱
面積が増大されることとなるので、熱交換効率をさらに
向上させることができるという効果を奏する。
【0049】請求項4に記載の積層型熱交換器によれ
ば、入口側冷媒流路内および出口側冷媒流路内にインナ
ーフィンが設けられており、熱交換器セグメント内を通
過する冷媒との伝熱面積が増大されることとなるので、
熱交換効率をさらに向上させることができるという効果
を奏する。
【0050】請求項5に記載の積層型熱交換器によれ
ば、入口側冷媒流路内および出口側冷媒流路内に、これ
ら冷媒流路内に向かって突出した複数個からなる突起が
設けられているので、これら冷媒流路内を通過する冷媒
の流れを乱流化することができ、熱交換効率をより一層
向上させることができるという効果を奏する。
【0051】請求項6に記載の積層型熱交換器によれ
ば、入口系経路が奇数個のブロックに分割されるように
構成されているので、側部連結管の長さを最短とするこ
とができ、かつ入口配管および出口配管を近接して設け
ることができるという効果を奏する。
【0052】請求項7に記載の積層型熱交換器によれ
ば、熱交換器セグメントが1枚の平板を折り曲げること
により形成されることとなるので、部品点数を削減する
ことができるとともにコストダウンを図ることができ、
かつろう付けを要する部分が減少されて、作業時間を短
縮することができて、ガス漏れが生じるおそれのある部
分を低減させることができるという効果を奏する。
【0053】請求項8に記載の積層型熱交換器によれ
ば、第1入口ヘッダ部、第2入口ヘッダ部、第1出口ヘ
ッダ部、および前記第2出口ヘッダ部が、入口側冷媒流
路および出口側冷媒流路を構成する一対の平板とは別の
部材で構成されることとなるので、絞り加工によりこれ
らヘッダ部の板厚の薄肉化を避けることができ、これら
ヘッダ部の強度を従来のものよりも向上させることがで
きるという効果を奏する。
【0054】請求項9に記載の空気調和機によれば、こ
の空気調和機が具備する熱交換器の出口系経路内には冷
媒がUターンする部分は存在せず、曲がりの部分が最小
限となる経路とされており、またガス成分が多くなる出
口側冷媒流路の断面積が入口側冷媒流路の断面積よりも
大きくなるように形成されているので、冷媒圧損を低減
させることができるとともに熱交換効率を向上させるこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による積層型熱交換器の一実施形態を
示す図であって、冷媒の流れを説明するための図であ
る。
【図2】 本発明による積層型熱交換器を構成する平板
を示す正面図である。
【図3】 本発明による積層型熱交換器の他の実施形態
を示す図であって、図1同様、冷媒の流れを説明するた
めの図である。
【図4】 本発明による積層型熱交換器の冷媒流路内に
インナーフィンを設けた例を示す分解斜視図である。
【図5】 本発明による積層型熱交換器の冷媒流路内に
突起を設けた例を示す分解斜視図である。
【図6】 従来の積層型熱交換器の一例を示す一部分解
斜視図である。
【図7】 図6に示す従来の積層型熱交換器の一例を示
す図であって、冷媒の流れを説明するための図である。
【符号の説明】
1 平板 2 平板 3 熱交換器セグメント 4 第1冷媒入口 5 第2冷媒入口 6 第1冷媒出口 7 第2冷媒出口 8 第1入口ヘッダ部 8a 仕切板 9 第2入口ヘッダ部 9a 仕切板 10 第1出口ヘッダ部 10a 仕切板 11 第2出口ヘッダ部 40 コルゲートフィン 50 インナーフィン 60 突起 R1 入口側冷媒流路 R2 出口側冷媒流路 R3 入口側冷媒流路 R4 出口側冷媒流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 吉典 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 上坊寺 康修 愛知県西春日井郡西枇杷島町旭町3丁目1 番地 三菱重工業株式会社冷熱事業本部内 (72)発明者 仲戸 宏治 愛知県西春日井郡西枇杷島町旭町3丁目1 番地 三菱重工業株式会社冷熱事業本部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞り加工の施された一対の平板が重ね合
    わされて、互いに隣接対向したこれら平板どうし間に該
    平板の長手方向軸線と略平行となる入口側冷媒流路およ
    び出口側冷媒流路を形成する熱交換器セグメントが複数
    連接されてなり、 前記平板には、前記入口側冷媒流路の一端および他端に
    それぞれ連通する第1冷媒入口および第2冷媒入口が形
    成され、かつ前記出口側冷媒流路の一端および他端にそ
    れぞれ連通する第1冷媒出口および第2冷媒出口が形成
    されており、 前記熱交換器セグメントが互いに積層されることによ
    り、前記第1冷媒入口どうし、前記第2冷媒入口どう
    し、前記第1冷媒出口どうし、および前記第2冷媒出口
    どうしが互いに連通されて、それぞれ第1入口ヘッダ
    部、第2入口ヘッダ部、第1出口ヘッダ部、および第2
    出口ヘッダ部を形成して、 前記入口側冷媒流路、前記第1入口ヘッダ部、および前
    記第2入口ヘッダ部により冷媒の入口系経路を構成する
    とともに、前記出口側冷媒流路、前記第1出口ヘッダ
    部、および前記第2出口ヘッダ部により冷媒の出口系経
    路を構成する積層型熱交換器において、 前記第1入口ヘッダ部および/または第2入口ヘッダ部
    内には、前記入口系経路を複数個のブロックに分割する
    少なくとも1枚の仕切板が設けられており、 かつ前記出口側冷媒流路の断面積は、前記入口側冷媒流
    路の断面積よりも大となるように形成されていることを
    特徴とする積層型熱交換器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の積層型熱交換器におい
    て、 前記仕切板は、前記ブロック毎の冷媒流路断面積の総和
    が下流側のブロックにいくにしたがって漸次増加するよ
    うに配置されていることを特徴とする積層型熱交換器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の積層型熱交換器におい
    て、 前記熱交換器セグメントと熱交換器セグメントとの間に
    は、コルゲートフィンが介在されていることを特徴とす
    る積層型熱交換器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の積層型熱交換器におい
    て、 前記入口側冷媒流路内および前記出口側冷媒流路内に
    は、断面波形状を有しかつその稜線および谷線が前記平
    板の長手方向軸線と平行に延在するよう形成されたイン
    ナーフィンが設けられていることを特徴とする積層型熱
    交換器。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の積層型熱交換器におい
    て、 前記入口側冷媒流路内および前記出口側冷媒流路内に
    は、これら冷媒流路内に向かって突出した複数個からな
    る突起が設けられていることを特徴とする積層型熱交換
    器。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の積層型熱交換器におい
    て、 前記仕切板は、前記入口系経路を奇数個のブロックに分
    割するように設けられていることを特徴とする積層型熱
    交換器。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の積層型熱交換器におい
    て、 前記熱交換器セグメントは1枚の平板が折り曲げられる
    ことにより構成されたものであることを特徴とする積層
    型熱交換器。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の積層型熱交換器におい
    て、 前記第1入口ヘッダ部、前記第2入口ヘッダ部、前記第
    1出口ヘッダ部、および前記第2入口ヘッダ部は、前記
    入口側冷媒流路および前記出口側冷媒流路を構成する前
    記一対の平板とは別部材で構成されていることを特徴と
    する積層型熱交換器。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか一項に記載の
    積層型熱交換器と、 冷媒を圧縮するための圧縮機と、を備えてなることを特
    徴とする空気調和機。
JP2002013030A 2002-01-22 2002-01-22 積層型熱交換器およびその熱交換器を備えた空気調和機 Withdrawn JP2003214725A (ja)

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WO2022083674A1 (zh) * 2020-10-23 2022-04-28 浙江三花汽车零部件有限公司 一种换热器、换热组件及一种热管理系统

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