JP4451366B2 - パネル - Google Patents
パネル Download PDFInfo
- Publication number
- JP4451366B2 JP4451366B2 JP2005245045A JP2005245045A JP4451366B2 JP 4451366 B2 JP4451366 B2 JP 4451366B2 JP 2005245045 A JP2005245045 A JP 2005245045A JP 2005245045 A JP2005245045 A JP 2005245045A JP 4451366 B2 JP4451366 B2 JP 4451366B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- fitting
- fitting convex
- convex portion
- flat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
(J01)特許文献1(特公昭47−47514号公報)記載の技術
特許文献1には、多数の四角錐体を底部の四辺で接合(連接)して形成されたパネル片を互いに対向させて接合したパネルが記載されている。
(J02)特許文献2(特開平3−93513号公報)記載の技術
特許文献2には、六角形筒の先端部に形成された三角錐状の突出部を有するパネル片を互いに対向させて接合したパネルが記載されている。
特許文献3には、先端が平面状の三角錐台または四角錐台が周期的に配置された錐体形成パネルに対して両側から平板を対向させて、錐台の平面状先端部および錐台により囲まれた平面部で平板に接合するパネルが記載されている。
(J04)特許文献4(特開平3−125744号公報)および特許文献5(米国特許第2986241号明細書)記載の技術
特許文献4、5には、三角形状の本体と、三角形の3辺から折り曲げて形成された接合部とを有する錐壁形成片を多数組み合わせて三角錐が多数組み合わされたパネル状部材が記載されている。
(J05)特許文献6(特開2004−100326号公報)記載の技術
特許文献6には、四角錐の稜線部分のみにより構成された立体トラスと、立体トラスに対向する平板とを接合させて形成した型枠として使用可能なパネル状構造物が記載されている。
前記従来技術(J02)では、外端部が六角筒でありハニカム形状であるため、ハニカムコアパネルとして使用するためには平板との接合に手間とコストがかかるという問題がある。
前記従来技術(J03)では、三角錐台や四角錐台が周期的に形成された錐体形成パネル(波形パネル)をコアとして用い、その両側から平板を接合しているため、3枚の板体が必要となるため、コストが高くなるという問題がある。
前記従来技術(J05)では、四角錐の稜線部分のみにより構成された立体トラスを使用しているため、剛性に不安があり、剛性を高めるために補強用の部材(11)を設けるとコスト高になるという問題がある。
(O01)軽量且つ高剛性のパネルを低コストで作製すること。
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために、第1発明のパネルは、
平面部と、
前記平面部の周囲に配置され、前記平面部に対して所定の一方向に凸状に形成され且つ周期的に配置された多角柱または切頂多角錐台状の嵌合凸部であって、平面状の壁面と、前記壁面の先端部に形成された頂面と、を有する前記嵌合凸部と、
前記嵌合凸部の前記壁面と、前記平面部とにより囲まれた嵌合凹部と、
を有する一対のパネル片を備え、
一方のパネル片の前記嵌合凸部を、他方のパネル片の前記嵌合凹部に嵌合させることにより、前記頂面と前記平面部とが接触し、且つ、前記一方のパネル片の前記嵌合凸部の平面状の前記壁面と前記他方のパネル片の前記嵌合凹部の平面状の前記壁面とが面接触して形成されたことを特徴とする。
前記構成要件を備えた第1発明のパネルでは、一対のパネル片を備えている。前記パネル片の平面部の周囲に配置された嵌合凸部は、前記平面部に対して所定の一方向に凸状に形成され且つ周期的に配置された多角柱または切頂多角錐台状に形成されている。前記嵌合凸部は、平面状の壁面と、前記壁面の先端部に形成された頂面とを有する。嵌合凹部は、前記嵌合凸部の前記壁面と、前記平面部とにより囲まれている。前記第1発明のパネルは、一方のパネル片の前記嵌合凸部を、他方のパネル片の前記嵌合凹部に嵌合させることにより、前記頂面と前記平面部とが接触し、且つ、前記一方のパネル片の前記嵌合凸部の平面状の前記壁面と前記他方のパネル片の前記嵌合凹部の平面状の前記壁面とが面接触して形成される。
したがって、第1発明のパネルは、前記頂面と前記平面部とが面接触し且つ前記壁面どうしが接触しているので、変形に対する拘束が厳しくなっており、剛性を高めることができる。また、パネル片は、嵌合凸部が平面部に対して凸状に形成されているので、平板に突起を固着する場合に比べ、軽量化できる。さらに、嵌合凸部が平面部に対して凸状に形成され、嵌合凹部が前記嵌合凸部の平面および平面部により囲まれているので、塑性加工等の加工法により容易且つ低コストで作製することができる。
第1発明の形態1のパネルは、前記第1発明において、
前記壁面どうしの繋ぎ目である稜線部分が面取りされた面取り部であって、面接触されない前記面取り部が形成された前記嵌合凸部、を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態1のパネルでは、嵌合凸部には、前記壁面どうしの繋ぎ目である稜線部分が面取りされた面取り部であって、面接触されない前記面取り部が形成されているので、面取り部を設けない場合に比べ、加工も容易になり、嵌合も容易に行うことができる。
第1発明の形態2のパネルは、前記第1発明または第1発明の形態1において、
隣接する前記嵌合凸部の基端部の境界に形成されると共に、前記平面部どうしを連結する平面状のブリッジ部、を備えたことを特徴とする。
(第1発明の形態2の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の形態2のパネルでは、前記平面部どうしを連結する平面状のブリッジ部が、隣接する前記嵌合凸部の基端部の境界に形成されている。したがって、前記ブリッジ部が、嵌合凸部の基端部の境界の加工代として使用でき、嵌合凸部を容易に加工することができる。
(E01)軽量且つ高剛性のパネルを低コストで作製することができる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
図1において、本発明の実施例1のパネル1は、上下一対のパネル片2,2′を有する。下側パネル片2は、平面部3と、前記平面部3に対して上方に凸状に凹まされて形成された四角柱状(多角形状)の嵌合凸部4とを有する。前記各嵌合凸部4は全て同様の四角柱状に形成されており、4つの四角形状の壁面4aと、壁面4aの先端部の四角形状の頂面4bとを有する。前記嵌合凸部4は、平面部3の周囲に隣接して配置されており、嵌合凸部4が平面部3を挟んで周期的に配置されている。したがって、前記嵌合凸部4の壁面4aと平面部3とによって囲まれた四角柱状の空間により嵌合凹部6が形成されている。
なお、実施例1では、前記平板をプレス加工することにより加工部としての嵌合凸部4と、未加工部としての平面部3とを形成している。
上側パネル片2′も、下側パネル片2と同様に構成されており、平面部3′、嵌合凸部4′、および嵌合凹部6′等を有する。
前記構成を備えた実施例の1パネル1は、上下一対のパネル片2,2′の一方の嵌合凸部4,4′を他方の嵌合凹部6,6′に嵌合させることにより作成される。このとき、図1C、図1Dに示すように、嵌合凸部4,4′の頂面4b,4b′が嵌合凹部6,6′の平面部(底面)3,3′に密着状態で当接する(面接触する)と共に、上下の壁面4a、4a′どうしが密着状態で当接する(面接触する)。したがって、面接触により上下のパネル片2,2′どうしが互いに拘束し合うため、外力が作用しても変形しにくくなる。すなわち、剛性が高めることができる。
したがって、嵌合凸部4,4′と嵌合凹部6,6′との嵌合により作成された実施例1のパネル1は、剛性を高めることができる。特に、実施例1のパネル1では、パネル片2,2′が平面部3,3′を有するので、パネル片2,2′の裏側から平板を当てなくても高い剛性を有するパネルとして使用できる。また、実施例1のパネル1は、1枚の板体を塑性加工して作成されたパネル片2,2′を嵌合させて作成されているので、軽量化できる。
また、実施例1のパネル1では、パネル片2、2′は、嵌合させる前の状態では、柔軟性があるため巻き取って筒状にすることができる。したがって、パネル片2,2′を目的地まで容易に運搬、搬送することができ、目的地で一対のパネル片2,2′を嵌合して強靱、高剛性のパネル1を作製することができる。この結果、実施例1のパネル1は、コンパクト化して搬送し、目的地で高剛性の構造物を作成できるので、宇宙構造物の建設にも利用することができる。また、ユーザが巻き取られた長尺状のパネル片2,2′を購入し、使用場所で長尺状のパネル片2,2′を必要な長さ分だけ切り分けて使用することも可能である。
なお、実施例1のパネル1において、接着剤を使用してパネル片2、2′どうしを固着することも可能である。また、実施例1のパネル1では、前記嵌合凸部4の高さ、すなわち、頂壁4bの平面部3からの距離は任意に変更可能である。
なお、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には下一桁に同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図2において、実施例2のパネル片12では、各嵌合凸部14は、実施例1の嵌合凸部4が面取りされた形状に形成されている。したがって、前記嵌合凸部14は、四角形状の壁面14aと、四角形状の面取り部14cと、壁面14aおよび面取り部14cの先端部に形成された八角形状の頂面14bとを有する。したがって、実施例2の嵌合凸部14は、八角柱状(多角柱状)に形成されている。なお、上側パネル片12′は、下側パネル片12と同様であるため、詳細な説明は省略する。
前記構成要件を備えた実施例2のパネル11では、嵌合凸部14に面取り部14cが形成されている。実施例1の嵌合凸部4では、四角柱の基端部の角(コーナー)部分で、平面図で斜め向かいに配置された嵌合凸部4の角と一致する。したがって、実施例1の嵌合凸部4は、プレス加工を行う際に、コーナー部分の歪み(変形量)が非常に大きくなり、加工し難い。しかし、実施例2の嵌合凸部14は、面取り部14cが形成されているので、他の嵌合凸部4の基端部と角が一致しなくなる。したがって、実施例1の場合に比べ、容易に加工することができ、加工コストや加工時間を減らすことができる。
このほか、実施例2のパネル11は、実施例1と同様の作用効果を有する。なお、実施例2の嵌合凸部14と嵌合凹部16との嵌合時に面接触する面積が実施例1の場合に比べ、狭くなり、拘束力が低下するが、面取り部14cの大きさを適切に調整することにより(面取り部14cをあまり大きくしすぎないことにより)、十分な剛性等を持たせることができる。
なお、この実施例3の説明において、前記実施例1、2の構成要素に対応する構成要素には下一桁に同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例3は、下記の点で前記実施例1、2と相違しているが、他の点では前記実施例1、2と同様に構成されている。
図3において、実施例3のパネル21では、上下一対のパネル片22,22′の各嵌合凸部24、24′が三角柱状(多角柱状)に形成されている。したがって、3つの四角形状の壁面24a、24a′と、三角形状の頂面24b、24b′とを有する。また、これに応じて、平面部23、23′も三角形状に形成されており、平面部23、23′および壁面24a、24a′により囲まれた三角柱状の空間により嵌合凹部26,26′が形成されている。
前記構成を備えた実施例3のパネル21では、上下一対のパネル片22,22′の三角柱状の嵌合凸部24、24′がそれぞれ三角柱状の嵌合凹部26,26′に嵌合して作成される。実施例3のパネル21でも、前記実施例1のパネル1と同様に、嵌合凸部24,24′と嵌合凹部26,26′とが密着状態で嵌合する。
したがって、実施例3のパネル21も、実施例1と同様に、軽量、高剛性で低コスト化することができる。
なお、この実施例4の説明において、前記実施例1〜3の構成要素に対応する構成要素には下一桁に同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例4は、下記の点で前記実施例1〜3と相違しているが、他の点では前記実施例1〜3と同様に構成されている。
図4において、実施例4のパネル片32では、各嵌合凸部34は、実施例3の三角柱状の嵌合凸部24が面取りされた形状に形成されている。したがって、前記嵌合凸部34は、四角形状の壁面34aと、四角形状の面取り部34cと、壁面34aおよび面取り部34cの先端部に形成された三角形に近い六角形状の頂面34bとを有する。したがって、実施例4の嵌合凸部34は、六角柱状(多角柱状)に形成されている。なお、上側パネル片32′は、下側パネル片32と同様に構成されているため、詳細な説明は省略する。
前記構成要件を備えた実施例4のパネル31では、嵌合凸部34に面取り部34cが形成されているので、実施例3の嵌合凸部24の場合に比べ、容易に加工することができ、加工コストや加工時間を減らすことができる。
また、実施例3の嵌合凸部24では、パネル片22,22′どうしを嵌合させる際に、コーナー部分が引っ掛かり、嵌合作業に手間取る場合があるが、実施例4の嵌合凸部34では、面取り部34cにより、嵌合時に引っ掛かりにくいので、嵌合作業を容易に行うことができる。
さらに、図4Bにおいて、実施例3のパネル31では、嵌合凸部34の頂面34bが当接しない平面部である非接触面37(37′)は、嵌合凸部34,34′の6つの壁面34a,34a′により囲まれており、六角柱状の被嵌合空間が形成される。したがって、嵌合凸部34と嵌合凹部36が嵌合しない部分は、六角柱状(ハニカム状)の空間となり、強度、剛性を高めることができる。
このほか、実施例4のパネル31は、実施例3と同様の作用効果を有する。
なお、この実施例5の説明において、前記実施例1〜4の構成要素に対応する構成要素には下一桁に同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例5は、下記の点で前記実施例1〜4と相違しているが、他の点では前記実施例1〜4と同様に構成されている。
前記構成を備えた実施例5のパネル41では、嵌合凹部46に嵌合する嵌合凸部44が正六角柱形状に形成されると共に、非接触面47および隣接して嵌合された6つの嵌合凸部44(44′)の壁面44a(44a′)により正六角柱状の被嵌合空間が形成される。したがって、パネル41は、正六角柱で充填されたパネルにより構成されている。この結果、実施例5のパネル41では、一対のパネル片42(42′)を嵌合させることにより、容易且つ低コストでハニカムコアパネルを得ることができる。
なお、この実施例6の説明において、前記実施例1〜5の構成要素に対応する構成要素には下一桁に同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例6は、下記の点で前記実施例1〜5と相違しているが、他の点では前記実施例1〜5と同様に構成されている。
なお、上側パネル片52′は、下側パネル片52と同様に構成されているため、詳細な説明は省略する。
前記構成を備えた実施例6のパネル51では、円錐状の嵌合凸部54を有するので、パネル片52(52′)どうしを嵌合させる際に、嵌合凸部54の先端部を嵌合凹部56に嵌合させやすい。すなわち、実施例1〜5のような柱状の嵌合凸部では、嵌合させる際に嵌合凹部の入り口と嵌合凸部の先端とが同じサイズのため、位置が完全に一致しないと引っかかって嵌合しにくいが、実施例6のように円錐状の嵌合凸部54とすることにより、さらに容易に嵌合させることができる。なお、実施例6のパネル51では、嵌合凸部54が嵌合したときには、嵌合凸部54の円錐壁面54aどうしが面ではなく線で当接するが、4方向が拘束されているので、十分な強度を得ることができる。
図6C,図6Dにおいて、実施例6の変更例のパネル51″では、円形の平面部53″および頂面54b″の半径が最小に設定されており、嵌合凸部54″の形状が、実施例6の嵌合凸部54と比較して、先端部、すなわち頂面54b″の径が小さい円錐台状に形成されている。実施例6の変更例の嵌合凸部54″は、円形底面54d″どうし上下左右に隙間無く接して(隣接して)配置され、4つの円形底面54d″に囲まれた内側に平面部53″が配置されている。そして、前記平面部53″および円錐壁面54a″に囲まれた空間により嵌合凹部56″が形成されている。
(実施例6の変更例の作用)
前記構成を備えた実施例6の変更例のパネル51″は、前記実施例6と同様の作用、効果を有する。
なお、この実施例7の説明において、前記実施例1〜6の構成要素に対応する構成要素には下一桁に同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例7は、下記の点で前記実施例1〜6と相違しているが、他の点では前記実施例1〜6と同様に構成されている。
(実施例7の作用)
前記構成を備えた実施例7のパネル61では、パネル片62(62′)の嵌合時に、面状の錐壁面64aどうしが面接触するので、実施例6の場合と比べ、接触面積を大きくでき、強度を更に高めることができる。その他、実施例6と同様の作用、効果を有する。
なお、この実施例8の説明において、前記実施例1〜7の構成要素に対応する構成要素には下一桁に同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例8は、下記の点で前記実施例1〜7と相違しているが、他の点では前記実施例1〜7と同様に構成されている。
(実施例8の作用)
前記構成を備えた実施例8のパネル71は、前記実施例7と同様の作用、効果を有する。
なお、この実施例9の説明において、前記実施例1〜8の構成要素に対応する構成要素には下一桁に同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例9は、下記の点で前記実施例1〜8と相違しているが、他の点では前記実施例1〜8と同様に構成されている。
(実施例9の作用)
前記構成を備えた実施例9のパネル81は、前記実施例6のパネル51と同様の作用、効果を有する。
なお、この実施例10の説明において、前記実施例1〜9の構成要素に対応する構成要素には下一桁に同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例10は、下記の点で前記実施例1〜9と相違しているが、他の点では前記実施例1〜9と同様に構成されている。
図10において、実施例10のパネル91では、多角錐台状の嵌合凸部94は、3つの四角形状の錐壁面94aと、3つの三角形状の面取り部94cとを有し、六角形状の基端部(空孔により形成された底面94d)と、三角形状の頂面94bとを有する。図10Bにおいて、実施例10の前記六角形状の底面と三角形状の頂面94bは、実施例10の円錐台の円形底面と円形頂面84bの外接多角形により構成されている。したがって、実施例10のパネル片92は四角形状の頂面94bと同一形状の平面部93を有し、平面部93および壁面94bにより囲まれた空間により嵌合凹部96が形成されている。なお、上側パネル片92′は、下側パネル片92と同様に構成されているため、詳細な説明は省略する。
前記構成を備えた実施例10のパネル91では、パネル片92(92′)の嵌合時に、面状の錐壁面94aどうしが面接触するので、実施例9の場合と比べ、接触面積を大きくでき、強度を更に高めることができる。その他、実施例9と同様の作用、効果を有する。
なお、この実施例11の説明において、前記実施例1〜10の構成要素に対応する構成要素には下一桁に同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例11は、下記の点で前記実施例1〜10と相違しているが、他の点では前記実施例1〜10と同様に構成されている。
前記構成を備えた実施例11のパネル101では、平面部103(103′)が六角形状に形成されている。前記実施例10の嵌合凸部94では、頂面94bおよび平面部93が三角形状に形成されているため、六角形状の底面94dの角が隣接する嵌合凸部94の角と共通化されていた。したがって、加工が困難であると共に、角が精度良く形成されていないと完全に嵌合できない恐れがあった。これに対して、実施例11のパネル101では、平面部103が六角形状に形成されており、嵌合凸部94の底面94dの角部が離隔しているため、嵌合凸部94の加工が容易であると共に、嵌合しやすくなる。その他、実施例11のパネル101は、前記実施例10のパネル91と同様の作用、効果を有する。
図11C,図11Dにおいて、実施例11の変更例のパネル101″の嵌合凸部104″は、三角錐台に近い六角錐台状の実施例11の嵌合凸部104に比べ、より正六角錐台に近い形状に構成されている。
(実施例11の変更例の作用)
前記構成を備えた実施例11の変更例のパネル101″では、実施例11と同様の作用、効果を有する。
なお、この実施例12の説明において、前記実施例1〜11の構成要素に対応する構成要素には下一桁に同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例12は、下記の点で前記実施例1〜11と相違しているが、他の点では前記実施例1〜11と同様に構成されている。
(実施例12の作用)
前記構成を備えた実施例12のパネル111は、実施例7と同様の作用、効果を有する。
図12C、図12Dにおいて、実施例12の変更例のパネル111″では、実施例12の嵌合凸部114の底面114dの共有する一辺114eに替えて、平面部113どうしを連結する未加工部としてのブリッジ部(非接触部)114e″が形成されている。
(実施例12の変更例の作用)
前記構成を備えた実施例12の変更例のパネル111″では、ブリッジ部114e″により、嵌合凸部114の基端部どうしの一辺114eが共通化されない。実施例12のように一辺114eが共通化されると、平板を塑性加工させて嵌合凸部114を作製する際に、境界114eの部分での歪み(加工量、変形量)が大きくなりすぎて、加工が困難となるが、実施例12の変更例のようにブリッジ部114e″を作成することにより、ブリッジ部114e″が加工代となり、嵌合凸部114を容易に加工することができる。
なお、この実施例13の説明において、前記実施例1〜12の構成要素に対応する構成要素には下一桁に同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例13は、下記の点で前記実施例1〜12と相違しているが、他の点では前記実施例1〜12と同様に構成されている。
(実施例13の作用)
前記構成を備えた実施例13のパネル121は、実施例7と同様の作用、効果を有する。
図13Cにおいて、実施例13の変更例のパネル121″では、実施例12の変更例と同様に、底面124dの一辺124eに替えて、ブリッジ部(非接触部)124e″が形成されている。
(実施例13の変更例の作用)
前記構成を備えた実施例13の変更例のパネル121″では、前記ブリッジ部124e″を有するので、実施例12の変更例と同様の作用、効果を有する。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H07)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、パネル片の材料は塑性加工可能な材料で有れば特に限定されないが、金属(特に、超塑生体)、樹脂(プラスチック)等を好適に使用可能である。
(H02)前記実施例において、1枚の板体を塑性加工(成形)してパネル片を作成する方法を例示したが、これに限定されず、従来公知の任意の方法を採用可能である。例えば、型に樹脂や金属を流し込んで作成(成形)したり、ブロー成形で作成することも可能である。
(H04)前記実施例において、嵌合凸部の高さやサイズ、個数等は、設計に応じて任意に変更可能である。
(H05)前記実施例7〜11において、円に外接する多角形として、3角形、4角形、6角形、8角形を例示したが、これに限定されず、10角形、12角形、16角形等、任意の円外接多角形とすることも可能である。
(H06)前記各実施例において、嵌合凸部の頂壁の角を丸く削って、嵌合しやすくするように構成することも可能である。
(H07)前記各実施例において、嵌合した状態では内部が密閉されるため、接着剤の種類によっては接着剤が乾燥しにくいので、嵌合凸部の壁面や頂壁を貫通する接着剤乾燥用の空気孔やスリット等を形成することも可能である。前記壁面に孔を形成した場合、作製された孔等を通じて音を内部の空間に誘導可能であり、吸音効果も期待できる。
2,2′,12,12′,22,22′,32,32′,42,42′,52,52′,62,62′,72,72′,82,82′,92,92′,102,102′,112,112′,122,122′,132,132′…パネル片、
2,12,22,32,42,52,62,72,82,92,102,112,122,132…下側パネル片、
2′,12′,22′,32′,42′,52′,62′,72′,82′,92′,102′,112′,122′,132′…上側パネル片、
3,3′,13,13′,23,23′,33,33′,43,43′,53,53′,63,63′,73,73′,83,83′,93,93′,103,103′,113,113′,123,123′,133,133′…平面部、
4,4′,14,14′,24,24′,34,34′,44,44′,54,54′,64,64′,74,74′,84,84′,94,94′,104,104′,114,114′,124,124′,134,134′…嵌合凸部、
4a,4a′,14a,14a′,24a,24a′,34a,34a′,44a,44a′,54a,54a′,64a,64a′,74a,74a′,84a,84a′,94a,94a′,104a,104a′,114a,114a′,124a,124a′,134a,134a′…壁面、
4b,4b′,14b,14b′,24b,24b′,34b,34b′,44b,44b′,54b,54b′,64b,64b′,74b,74b′,84b,84b′,94b,94b′,104b,104b′,114b,114b′,124b,124b′,134b,134b′…頂面、
6,6′,16,16′,26,26′,36,36′,46,46′,56,56′,66,66′,76,76′,86,86′,96,96′,106,106′,116,116′,126,126′,136,136′…嵌合凹部、
37,47,57,87…非接触部、
74c,94c,104c,114c,124c…面取り部、
64d,74d,114d,124d…底面、
114e,124e…境界、
114e,124e…ブリッジ部。
Claims (3)
- 平面部と、
前記平面部の周囲に配置され、前記平面部に対して所定の一方向に凸状に形成され且つ周期的に配置された多角柱または切頂多角錐台状の嵌合凸部であって、平面状の壁面と、前記壁面の先端部に形成された頂面と、を有する前記嵌合凸部と、
前記嵌合凸部の前記壁面と、前記平面部とにより囲まれた嵌合凹部と、
を有する一対のパネル片を備え、
一方のパネル片の前記嵌合凸部を、他方のパネル片の前記嵌合凹部に嵌合させることにより、前記頂面と前記平面部とが接触し、且つ、前記一方のパネル片の前記嵌合凸部の平面状の前記壁面と前記他方のパネル片の前記嵌合凹部の平面状の前記壁面とが面接触して形成されたことを特徴とするパネル。 - 前記壁面どうしの繋ぎ目である稜線部分が面取りされた面取り部であって、面接触されない前記面取り部が形成された前記嵌合凸部、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のパネル。
- 隣接する前記嵌合凸部の基端部の境界に形成されると共に、前記平面部どうしを連結する平面状のブリッジ部、を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のパネル。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005245045A JP4451366B2 (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | パネル |
PCT/JP2006/314093 WO2007010868A1 (ja) | 2005-07-19 | 2006-07-14 | パネル、パネル片およびパネル作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005245045A JP4451366B2 (ja) | 2005-08-25 | 2005-08-25 | パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007055143A JP2007055143A (ja) | 2007-03-08 |
JP4451366B2 true JP4451366B2 (ja) | 2010-04-14 |
Family
ID=37919030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005245045A Expired - Fee Related JP4451366B2 (ja) | 2005-07-19 | 2005-08-25 | パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4451366B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9421731B2 (en) | 2012-03-28 | 2016-08-23 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Panel structure and method for producing the same |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011058922A1 (ja) | 2009-11-13 | 2011-05-19 | 住友軽金属工業株式会社 | 凹凸部を有する板材並びにこれを用いた積層構造体及び車両パネル |
WO2012008059A1 (ja) * | 2010-07-12 | 2012-01-19 | 住友軽金属工業株式会社 | 凹凸部を有する板材並びにこれを用いた車両パネルおよび積層構造体 |
US9090288B2 (en) | 2010-09-08 | 2015-07-28 | Sumitomo Light Metal Industries, Ltd. | Sheet material having a concave-convex part, and vehicle panel and laminated structure using the same |
US8927089B2 (en) | 2011-01-11 | 2015-01-06 | Uacj Corporation | Sheet material having a concave-convex part, and a vehicle panel and laminated structure using the same |
JP5901542B2 (ja) | 2011-01-17 | 2016-04-13 | 株式会社Uacj | 凹凸部を有する板材並びにこれを用いた車両パネル及び積層構造体 |
KR101085309B1 (ko) | 2011-04-25 | 2011-11-22 | 주식회사 광동메가텍 | 패널용 중간재 및 이를 이용한 샌드위치 패널 |
JP2014087985A (ja) * | 2012-10-30 | 2014-05-15 | Awa Paper Mfg Co Ltd | ハニカム構造積層体 |
JP6511242B2 (ja) * | 2014-09-22 | 2019-05-15 | 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター | サンドイッチパネル用コア材、サンドイッチパネル用コアおよびサンドイッチパネル |
-
2005
- 2005-08-25 JP JP2005245045A patent/JP4451366B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9421731B2 (en) | 2012-03-28 | 2016-08-23 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Panel structure and method for producing the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007055143A (ja) | 2007-03-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4451366B2 (ja) | パネル | |
JP4707487B2 (ja) | パネルおよびパネル作成方法 | |
WO2007010868A1 (ja) | パネル、パネル片およびパネル作成方法 | |
JPWO2008142792A1 (ja) | ハニカム建築構造体 | |
WO2021238038A1 (zh) | 一种柔性蜂窝结构以及柔性蜂窝结构的制造方法 | |
JP4452159B2 (ja) | パネル構造材 | |
JP2011149224A (ja) | 立体トラスの接合部構造 | |
JP4617055B2 (ja) | ほぼ管状の金属壁を有する構造要素を作製する方法および構造要素 | |
JP6813979B2 (ja) | 構造部材 | |
JP5388501B2 (ja) | 梱包用部材 | |
JP7173940B2 (ja) | 構造部材 | |
KR101761844B1 (ko) | 접합부 보강 샌드위치 패널 내부 구조체 | |
US20070033794A1 (en) | Method of producing honeycomb structure | |
JP2004150090A (ja) | パネル同士の結合構造およびパネル並びにパネル同士の結合方法 | |
JP3811080B2 (ja) | 高剛性パネル | |
KR20200073377A (ko) | 단위셀 및 단위셀을 포함하는 샌드위치 판재 | |
JP2007107280A (ja) | ブレース型粘弾性ダンパー | |
JP7220464B2 (ja) | 補強用具 | |
JP3553187B2 (ja) | 圧縮軸力抵抗部材 | |
JP2003166214A (ja) | トラス用弦材及びこれを用いたトラス | |
JP2006068188A (ja) | 組立材、組立材セット及び骨組み構造体 | |
KR101784941B1 (ko) | 연결구조체 | |
CN106760833B (zh) | 一种端部具有变长度凤梨型诱导单元的屈曲诱导支撑 | |
RU2069625C1 (ru) | Ячеистый заполнитель для плоских и кривых многослойных панелей | |
JP4084576B2 (ja) | 構築物の構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070914 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090915 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091116 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20091124 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20091124 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100126 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100127 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4451366 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130205 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140205 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |