JP6511242B2 - サンドイッチパネル用コア材、サンドイッチパネル用コアおよびサンドイッチパネル - Google Patents

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本発明は、自動車、航空機、建築物などの構造部材、あるいは机などの家具で使用されるサンドイッチパネルに用いられるコア材の技術に関する。
サンドイッチパネルに使用されるコア材として、ハニカムコアが代表的なものとして使用されている。ハニカムコアの両端面にスキン材を接着剤により接着してサンドイッチパネルが形成される。ハニカムコアは、スキン材との接着面積が少なく線接着であるため、剥離しやすい傾向にある。そのため、曲げ変形時にスキン材が剥離すると、曲げ強度の低下を招くおそれがある。また、一般にハニカムコアの曲げ剛性は小さい。
そこで、ハニカムコアに代わるコアとして、複数の突出部を板材の一方の面に突出形成したコア材を互いに貼り合せた構成のコアが提案されている。前記コアは、コア材の前記突出部同士を互いに向い合せとし、一方のコア材の突出部を他方のコア材の突出部の間に形成される凹部に嵌合させて構成される(特許文献1、特許文献2)。
特許文献1に記載のコア材は、頂面を平坦面とし、4側壁面を板材の表面から直角に立ち上げ、隣接する側壁面を直角に接合する立方体状の凸状の突出部と、前記突出部の側壁面との間に形成される凹状の空間充填部を有する。特許文献1に記載のコア材は、突出部を立方体形状とすることで、一対のコア材が互いの突出部と空間充填部が嵌合した状態において、側壁面同士、突出部の頂面と空間充填部の底面同士が接触する。このため、特許文献1に記載のコアは、大きな曲げ剛性が得られる。しかし、プレス成形によりコア材を成形する際、側壁面に型抜きのための勾配がないため、プレス成形等での成型性が悪いと考えられる。
特許文献2に記載のコア材は、突起部を三角錐形状に形成する。三角錐形状の突起部は、各底辺を揃えて複数形成され、任意の点を中心として円周方向に沿って等間隔に3つの突起部が配置される。これら3つの突起部において、前記中心点に向かう稜線で囲まれた空間を空間充填部とする。そして、一方のコア材の突起部を他方のコア材の空間充填部に嵌合させてコアを得る。この場合、一方のコア材に形成した三角錐形状の突起部の各稜線は、他方のコア材に形成した空間充填部構成する各突起部の稜線と接合される。
特許文献2に記載のコアは、一方のコア材の突起部と他方のコア材の空間充填部の嵌合状態において、一方のコア材に形成した突起部の側壁面と、他方のコア材に形成した突起部の側壁面同士は互いに向かい合うことがない。このため、コアに曲げ変形を加えると、曲げ変形時に一方のコア材の突起部と他方のコア材の突起部の各側壁面が当接することによる曲げに対する抵抗が期待できない。
特開2007−055143号公報 特開2007−023661号公報
本発明の目的は、曲げ剛性が大きく、スキン材との接着力が強く、また十分な型抜き勾配が得られるコア材に関する技術を提供することにある。
本発明の目的を実現するサンドイッチパネル用コア材は、第1面側に形成される平坦な第1平坦面と、前記第1平坦面と平行で平坦な第2平坦面を頂面に有し、前記第1平坦面の周囲に所定の間隔を有して、第2面側から前記第1面側に向けて突出する複数の凸部と、を有し、前記第1平坦面および前記第1平坦面の周囲に配置される複数の凸部の側壁面で形成される空間を凹部とするサンドイッチパネル用コア材であって、前記凸部と前記凹部とは、空間充填形状をなして赤道部分を境に対称な多面体を赤道部分で2分割した分割部分が互いに嵌合し合う凹部と凸部の形状に形成され、前記複数の凸部のそれぞれの側壁面は、前記第1平坦面に対して傾斜する第1の多角形平面の複数の第1側壁面と、前記第1平坦面に対して直交する第2の多角形平面の複数の第2側壁面とを有し、前記複数の凸部のうちの隣接する前記凸部は、対向する前記第2側壁面の間に隙間を有して配置されていることを特徴とする。
上記した構成のコア材において、前記複数の第1側壁面の一辺は前記頂面の各辺に接合され、前記第2側壁面の底辺は前記第1平坦面に接合される。
上記したコア材のいずれかの構成において、前記複数の凸部は、隣接する前記第1側壁面同士が接合する第1稜線に合わせて同一線上に配置される。
上記したコア材のいずれかの構成において、前記空間充填形状をなす多面体は、切頂8面体である。
上記コア材の構成において、前記第2側壁面は三角形平面であって、隣接する前記凸部の前記第2側壁面と対向している。
本発明の目的を実現するサンドイッチパネル用コアの構成は、上記したいずれかの構成のサンドイッチパネル用コア材を一対有し、一方のサンドイッチパネル用コア材と他方のサンドイッチパネル用コア材と互いの前記第1面を向い合せにした状態で前記部及び前記凸部嵌合され、接着剤により接着されている
本発明の目的を実現するサンドイッチパネル用コアの他の構成は、上記構成のコアを複数積層し、各積層間接着剤により接着されている
本発明の目的を実現するサンドイッチパネルの構成は、上記いずれかの構成コアの両面に接着剤を介してスキン材接着されている
本発明によれば、サンドイッチパネル用コア材を空間充填形状の多面体(6面体を除く)の凹部と凸部で形成したことで、プレス成形時の型抜き性が良好となる。また、剛性も高くなった。
さらに、サンドイッチコアは多面体形状の面でスキン材と接着されるため、スキン材との接着面積が広く、接着が容易である。
本発明によるサンドイッチパネル用コア材の第1実施形態を示す部分斜視図。 図1のサンドイッチパネル用コア材を2枚重ねて嵌合する状態を説明する分解斜視図。 図1のサンドイッチパネル用コア材を2枚重ねて形成したサンドイッチパネル用コアの部分斜視図。 図3に示すサンドイッチパネル用コアを3層積層したサンドイッチパネルの断面図。 図4に示す3層構造のコアの強度試験に使用した突出部4のサイズを示す図。 ハニカムコアの強度試験に使用したハニカムのサイズを示す図。 図5の示すコアと図6に示すハニカムコアとの強度試験結果を示す図。 菱形12面体を示す図。 図8に示す菱形12面体を赤道線で分割した上半分を示す正面図。 本発明によるサンドイッチパネル用コア材の第2実施形態を示す部分平面図。 図10のP−P矢視図。 図10のQ−Q矢視図。
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1は本発明によるサンドイッチパネル用コア材の第1実施形態を示す部分斜視図、図2は図1のサンドイッチパネル用コア材を2枚重ねて嵌合する状態を説明する分解斜視図、図3は図1のサンドイッチパネル用コア材を2枚重ねて形成したサンドイッチパネル用コアの部分斜視図である。
図1において、サンドイッチパネル用コア材(以下、コア材と略す)1は、板材2の第1面3側に複数の突出部4と、突出部4の周囲に形成された第1平坦面5とを有する。突出部4は、第1平坦面5に対し、板材2の第2面側6から第1面3側に向けて凹まされて突出形成されている。複数の突出部4は、縦横方向に所定の間隔を有してマトリックス状に配置される。
一般に、空間を隙間なく充填できる形状である空間充填形状を有する多面体として、切頂8面体(ケルビンの14面体)、菱形12面体等がある。
第1実施形態
本実施形態において、突出部4は、切頂8面体を赤道部分で分割した形状とし、切頂面を頂面とする。
図1および図2に示すように、突出部4は、四角形の頂面(第2平坦面)41と、頂面41の各辺(上辺と称す)411を共通の一辺とする正六角形の第1側壁面42と、第1平坦面5から立ち上がる三角形の第2側壁面43とを有する。頂面41は、第1平坦面5と平行としている。
第1側壁面42は、隣接する第1側壁面42同士が互いに接合する第1稜線421と、第1平坦面5と接合する第1底辺422と、第1底辺422の端と第1稜線421の一端とを結ぶ第2稜線423とを有する。第1稜線421は、頂面41の上辺411が接合する第1接合点412を他端の接合点としている。
第2側壁面43は、第1稜線421の一端との第2接合点431を三角形の頂点とする。また、第2側壁面43は、第2底辺432が第1平坦面5と接合し、第2底辺432の両端が隣接する第1側壁面42の第1底辺422の端に接合する。さらに、第2側壁面43の三角形の2辺をなす第3稜線433は、第1側壁面42の第2稜線423を共有する。
隣接する突出部4は、第1稜線421が縦横の各方向において同一線上に位置する。したがって、第1平坦面5の周囲の4つの突出部4の第1側壁面42と第2側壁面43で形成される空間7は、突出部4が隙間なく充填される空間を形成する。
コア材1は、平板状の板材2をプレス成形法により成形することができる。成形性等の観点より、隣接する突出部4の間隔は、対向する第2側壁面43との間に隙間を設けている。板材2の第1面3側において、対向する第2側壁面43との間には、第1平坦面5から第2側壁面43の三角形の頂点である第2接合点431までの高さでリブ8が一体に形成される。
一方、図3に示すように、板材2の第2面6側には、第2側壁面43の第2底辺432がリブとして現れる。また、板材2の第2面6側には、第1平坦面5の裏面5aが現れ、第2底辺432の両端が第1平坦面5の裏面5aの各辺の接合点まで延びている。
このように、リブとして機能する第2側壁面43の第2底辺432は、コア材1の縦横方向に形成されているので、コア材1の縦横方向における曲げ剛性を大きくすることができる。また、リブ8により、より一層コア材1の縦横方向における曲げ剛性を大きくすることができる。
図2はサンドイッチパネル用コア材を2枚重ねて嵌合する状態を説明する分解斜視図である。図1に示すコア材1を第1コア材とし、第1コア材1と同じコア材を第2コア材100とする。なお、図2には、理解容易のために、第2コア材100には、突出部4と同形状である一つの突出部104のみを記載し、他の突出部104の記載を省略している。また、互いに直交する3軸をX軸、Y軸、Z軸とする。
第1コア材1の第1面3と、第2コア材100の第1面3同士を向い合せにする。図2のように、第1コア材1に形成される空間7に第2コア材100の突出部104を嵌合させる。
第1コア材1において、隣接する2つの突出部4は、対向する第1稜線421により、第2接合点431を尖端とするV字形状のV字平面11をX−Z平面、Y−Z平面内にそれぞれ形成する。第1コア材1の空間7に第2コア材100の突出部104を嵌合させると、第2コア材100の突出部104の三角形をなす第2側壁面43がV字平面11に嵌合する。一つの突出部104には、4つの第2側壁面43が周方向に等間隔で配置され、同様に、第1コア材1の空間7にも、4つの突出部4により、4つのV字平面11が形成される。したがって、第2コア材100の突出部104を第1コア材1の空間7に嵌合すると、各空間7のV字平面11が突出部104の第2側壁面43で充填される。
次に、第2コア材100の突出部104は、第2平坦面である頂面41が第1コア材1の第1平坦面5に接する。例えば、第1コア材1および第2コア材100の第1平坦面5に接着剤を塗布した状態で、第1コア材1と第2コア材100を嵌合させると、第1コア材1と第2コア材100が接着し、一体化したサンドイッチパネル用コアが形成される。
さらに、第2コア材100の突出部104の4面の第1側壁面42は、第1コア材1の空間7において、第1平坦面5を囲む4つの突出部4の対向する第1側壁面42にそれぞれ正対する。突出部104の対向する第1側壁面42の対向幅は、先端に向かうに従って狭い。また、第1コア材1の空間7は対向する第1側壁面42間の対向幅が、第1平坦面5に向かうに従って狭い。
したがって、第2コア材100の突出部104が第1コア材1の空間7に対し、突出部104の頂面41が第1平坦5の底面に当接するまで嵌合する。なお、突出部(4、104)間に加工ピッチを開けた場合(突出部の端同士に所定長さ(ピッチ)の隙間を開けている)を例にして説明する。この嵌合状態において、突出部104の4面の第1側壁面42は、空間7の周囲に配置された4つの突出部4の第1側壁面42と隙間を有して対向する。
図2の説明は、第2コア材100に設けた突出部104が第1コア材1の空間7に嵌合することを例にしている。しかし、第2コア材100にも第1コア材1と同様に突出部4と空間7が形成されているので、逆の嵌合関係も生じる。
図3は、第1コア材1と第2コア材100の双方にそれぞれ形成した凹部(空間7に相当)と凸部(突出部4に相当)とが嵌合し、接着剤により接着した状態を示し、一つのサンドイッチパネル用コア50を構成する。
本実施形態のサンドイッチパネル用コア50は、第1コア材1と第2コア材100の嵌合構造で、双方のコア材1、100に形成された空間7である凹部と、突出部4である凸部とが空間充填形状である。このため、第1コア材1の凹凸部と、第2コア材100の凹凸部が互いに隙間なく嵌合する。したがって、曲げ剛性が大きくなる。
また、本実施形態のコア材1、100は、ケルビン14面体を分割した構造とすることで、多面体の製造時に斜面の割合が多く、プレスなどの機械加工における成形性も向上する。
さらに、本実施形態では、コア材1,100の凹部である空間7と凸部である突出部4の形を多面体形状にすることで、発泡フォーム材のように品質がばらつくことがなく、一定の品質のものが製造可能である。また、空間充填形状の多面体を採用することで、凹部と凸部を密に存在させることができるため、平面充填構造の角錐を敷き詰めたコア材と異なり、凹部と凸部同士が干渉して変形しにくくなる。
サンドイッチパネル用コア50の両面にスキン材を接着剤により接着してサンドイッチパネルを製造する場合、サンドイッチパネル用コア50の外面をなす第2面6側には、第1平坦面5の裏面5aが存在する。したがって、裏面5aに接着剤を塗布してスキン材を接着した場合、スキン材に対して接着剤を均一に接着することができ、しかも大きな面積で接着できる。このため、サンドイッチパネルに大きな曲げ応力が加わっても、コア50とスキン材とは剥がれ難くなる。
図4は、図3に示すサンドイッチパネル用コアを3層積層したサンドイッチパネルの断面図である。
図4に示すサンドイッチパネル60は、図3に示すサンドイッチパネル用コア50を3層積層し、その両面にスキン材70(図4では片面のみにスキン材70を接着した状態を示す)を接着剤により接着した構造としている。勿論、積層数は、三層に限らず、二層、4層あるいはそれ以上であっても良い。
単一のコア50は、両面の接着面積が多いため、多層構造としても、各コア50間の接着力が強い。
図4に示す3層構造のコアにおいて、図5に示すように、突出部(セル)4の幅()を6mm、セル厚(t)を0.3mm、加工ピッチ(d)を1.00mmとし、曲げ強度試験を行った。コア材は、インクジェット式3次元造形機にて作製した。同じインクジェット式3次元造形機にて、比較のために、図6に示すハニカムコアを製造し、曲げ強度試験を行った。ハニカムコアのセルサイズ(a)を6mm、セル厚(t)を0.3mmとした。
また、本実施形態のコアおよび比較例のハニカムコアの両側には厚さ0.3mmのスキン材を接着した。
コア材はアクリル系紫外線硬化型樹脂(商品名:FullCure840 Vero Blue)を使用した。曲げ強度試験機は株式会社エー・アンド・ディー社製のRTC−1325である。同様に、同じ材料で同じ高さのハニカムコアの曲げ強度試験を行った。
曲げ強度試験の結果を図6に示す。
図6において、横軸を変位(mm)、縦軸を単位幅あたりの荷重(N/mm)とした。
この試験において、ハニカムコアと本実施形態のサンドイッチコアのセルの形状の違いによって、曲げ試験体の幅を同じにすることができなかったため、それぞれの幅で荷重を除して、単位幅あたりの曲げ荷重で評価を行った。
曲げ試験の結果を図7に示す。この結果から、同じパネル厚の場合、本実施形態のサンドイッチコアを使用した方が単位幅あたりの曲げ剛性は高い。また、本実施形態のサンドイッチコアを使用したパネルは、サンドイッチコアとスキン材との剥離が発生せず、サンドイッチコアで破壊していることが確認できる。
に示すように、ハニカムコアは変位5弱の変位でスキン材が剥離した。その時の荷重は約0.4N/mmであった。これに対し、実施形態のコアは、約13mmの変位で、荷重が1.2N/mmでコア材が破壊した。また、実施形態のコアは、ハニカムコアに対して1.74倍の剛性を有する。
曲げ剛性について、ハニカムコアの曲げ剛性が低い理由は、ハニカムコアは六角柱の高さ方法の圧縮に対しては強いが、他の方向には弱いことである。そこで凹凸形状の多面体の本実施形態のコアを使用することで、強度の異方向性を改善し、曲げによる変形に対しても強くなった。
上記した実施形態のコア材1は、空間充填形状の多面体である切頂8面体を赤道部分で2分割した形状の凹部(空間7に相当)と凸部(突出部4に相当)を板材2の一方の面(第1面3に相当)に形成する。ここで、切頂8面体を赤道部分で2分割した形状の凹部は、凹部の底面をなす第1平坦面5の周囲に4つの凸部を配置した立体形状である。
本発明は、空間充填形状の多面体(6面体の立方体を除く)であれば、上記した実施形態の切頂8面体に限定されることはない。
第2実施形態
図8〜図12は本発明の第2実施形態を示す。
図8は菱形12面体を示す図、図9は図8に示す菱形12面体を赤道線で分割した上半分を示す正面図、図10は本発明によるサンドイッチパネル用コア材の第2実施形態を示す部分平面図、図11は図10のP−P矢視図、図12は図10のQ−Q矢視図である。
本実施形態は、サンドイッチパネル用コア材に形成する凹凸部を構成する空間充填形状を有する多面体として、菱形12面体を利用したものである。図8に示すように、菱形12面体80は、12面の菱形形状の壁面A〜Lを有する。図8(a)は正面図、図8(b)は上面図、図8(c)は右側面図、図8(d)は左側面図、図8(e)は底面図、図8(f)は背面図である。菱形12面体80は、正面と背面が対称形状であり、左右側面が対称形状であり、上面及び底面が対称形状である。また、赤道線Rの線分に対して上半分R1と下半分R2が対称形状である。
図8(a)に示す正面図と、図8(f)に示す背面図の正面中央に位置する側壁面Aと側壁面Lの高さは、菱形12面体80の高さHであって、水平方向の平面に対して垂直面をなしている。また、図8(b)に示す上壁面Fと図8(e)に示す底壁面Iは、側壁面Aと側壁面Lと同じサイズに形成されていて、水平面に対して平行に形成されている。菱形形状の上壁面Fの4辺F1がそれぞれ上側壁面B,C,G,Hの上辺と共通する。菱形形状の上側壁面Bと上側壁面Gとが接合する一側辺が上第1稜線81をなし、同様に、菱形形状の上側壁面Cと上側壁面Hとが接合する一側辺が上第2稜線82をなす。また、上側壁面Bの他側辺B1と上側壁面Cの他側辺C1が側壁面Aの上側の左右側辺にそれぞれ接合する。同様に、上側壁面Gの他側辺G1と上側壁面Hの他側辺H1が、側壁面Lの上側の左右側辺にそれぞれ接合する。
なお、下側の半部分の構成は、上記した上側の半部分と同一の構成であるため、その説明は省略する。
図9は、図8に示す菱形12面体80に対し、赤道線Rを境にして上下に2分割した上半分R1の正面を示す。上半分R1は、菱形の側壁面Aと側壁面Lが赤道線Rで二分されることで、三角形の側壁面Mに形成される。
図10に示すように、本実施形態では、上半分R1を第1実施形態の突出部4と同様の突出部90とし、サンドイッチパネル用コア材(以下、コア材と略す)300を形成する。突出部90は、菱形の側壁面(第1側壁面)B,C,G,Hと三角形の側壁面M(第2側壁面)を2面有する。そして、突出部90の周囲には、側壁面Bと側壁面Cとの間に一方の側壁面Mが形成され、側壁面Gと側壁面Hとの間に他方の側壁面Mが形成される。
図10において、コア材300は、板材302の第1面303側に複数の突出部90と、突出部90の周囲に形成された第1平坦面305とを有する。突出部90は、第1平坦面305に対し、板材302の第2面側306から第1面303側に向けて凹まされて突出形成されている。複数の突出部90は、縦横方向に所定の間隔を有してマトリックス状に配置される。
第1側壁面をなす4つの側壁面B,C,G,Hは上辺が第2平坦面をなす壁面Fの4辺に接合し、下辺が第1平坦面305に接合される。また、第2側壁面をなす側壁面Mの下辺は第1平坦面305に接合する。
本実施形態において、第1平坦面305の周囲に配置された突出部90の菱形形状の側壁面B,C,G,Hにより囲まれた空間306を凹部とし、突出部90を凸部とするコア材300が形成される。
また、稜線81と82に対して直交する方向に配置される突出部90において、隣接する突出部90は、三角形の側壁面M(第2側壁面)が対向し、加工ピッチ(隙間)を有して配置される。そして、この隙間には、斜線で示すリブ91が形成される。
図2と同様に、コア材300を2枚重ねて嵌合し、サンドイッチパネル用コアを形成する。図10において、実で示す突出部90を形成したコア材300を第1コア材300とし、第1コア材300と同じ構成のコア材を破線で示す第2コア材300´とする。また、第2コア材300´に形成された突出部の符号を90´とする。なお、第2コア材300´の突出部90´を構成する各壁面には符号(B,CF,G,H)の後に´を付してその説明を省略する。また、第2コア材300´において、第1コア材300の各部材と同様の構造の部材には同じ符号を付し、その後に´を付してその説明を省略する。
図10および図11に示すように、第1コア材300の空間306内に、第2コア材300´の突出部90´が嵌合する。ところで、第1コア材300の第1稜線81と第2稜線82が向かい合う突出部90間において、図11に示すように、開放された逆三角形の開放面92が形成される。そして、第2コア材300´のリブ91´はこの開放面92を埋めるように配置される。
また、第2コア材300´の一つの突出部90´における片側の側壁面H´と側壁面C´は、第1コア材300のn列目の一方の突出部90の側壁面Bと他方の突出部90の側壁面Gに対向して配置される。一つの突出部90´他側の側壁G´と側壁面B´は、第1コア材300の(n+1)列目の一方の突出部90の側壁面Cと他方の突出部90の側壁面Hに対向して配置される。
したがって、第2コア材300´の突出部90´を第1コア材1の空間306に嵌合すると、各空間306が突出部90´で充填される。
次に、第2コア材300の突出部90´は、第2平坦面である頂面をなす壁面F´が第1コア材300の第1平坦面305に接する。例えば、第1コア材300および第2コア材300´の第1平坦面305、305´(不図示)に接着剤を塗布した状態で、第1コア材300と第2コア材300´を嵌合させると、第1コア材300と第2コア材300´が接着し、一体化したサンドイッチパネル用コアが形成される。
第2実施形態の突出部90(90´)と、第1平坦面305(305´)とは、空間充填形状をなす菱形12面体80の赤道線Rを境にして2分割した分割部分が互いに嵌合し合う凹部と凸部の形状に形成されている。したがって、第1実施形態と同様に、第1コア材300の凹凸部と、第2コア材300´の凹凸部が互いに僅かな隙間を有して嵌合する。したがって、曲げ剛性が大きくなる。
上記した第1実施形態では、第1稜線421が6角形の第1側壁面をなす第1側壁面42の接合位置に形成されていて、直交方向に2組の第1稜線421が存在する。そして、直交する2組の第1稜線421に沿って複数の突出部4がマトリックス状に配置される。
一方、第2実施形態においては、第1側壁面をなす側壁面B(C)と側壁面G(H)との接合位置に形成された第1稜線81と第2稜線82(平面視において第1稜線81と同一方向に延びる)に沿った第1方向(行方向)と、第1方向と直交する第2方向(列方向)に沿ってそれぞれ複数の突出部90がマトリックス状に配置される。
自動車、航空機、建築物などの構造部材、あるいは机などの家具で使用されるサンドイッチパネルに用いられる。
1、100、300、300´ サンドイッチパネル用コア材
2 板材
4、90、90´ 突出部(凸部)
41 頂面(第2平坦面) 42 第1側壁面 43 第2側壁面
5 第1平坦面
7、306 空間(凹部)
50 サンドイッチパネル用コア
60 サンドイッチパネル
70 スキン材

Claims (11)

  1. 第1面側に形成される平坦な第1平坦面と、
    前記第1平坦面と平行で平坦な第2平坦面を頂面に有し、前記第1平坦面の周囲に所定の間隔を有して、第2面側から前記第1面側に向けて突出する複数の凸部と、を有し、前記第1平坦面および前記第1平坦面の周囲に配置される複数の凸部の側壁面で形成される空間を凹部とするサンドイッチパネル用コア材であって、
    前記凸部と前記凹部とは、空間充填形状をなして赤道部分を境に対称な多面体を赤道部分で2分割した分割部分が互いに嵌合し合う凹部と凸部の形状に形成され、前記複数の凸部のそれぞれの側壁面は、前記第1平坦面に対して傾斜する第1の多角形平面の複数の第1側壁面と、前記第1平坦面に対して直交する第2の多角形平面の複数の第2側壁面とを有し、
    前記複数の凸部のうちの隣接する前記凸部は、対向する前記第2側壁面の間に隙間を有して配置されていることを特徴とするサンドイッチパネル用コア材。
  2. 前記複数の第1側壁面の一辺は前記頂面の各辺に接合され、前記第2側壁面の底辺は前記第1平坦面に接合されていることを特徴とする請求項1に記載のサンドイッチパネル用コア材。
  3. 前記複数の凸部は、隣接する前記第1側壁面同士が接合する第1稜線と、前記第1稜線と直交する直交線に合わせて同一線上に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のサンドイッチパネル用コア材。
  4. 前記空間充填形状をなす多面体は、切頂8面体であることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載のサンドイッチパネル用コア材。
  5. 前記第2側壁面は三角形平面であって、隣接する前記凸部の前記第2側壁面と対向していることを特徴とする請求項に記載のサンドイッチパネル用コア材。
  6. 前記空間充填形状をなす多面体は、菱形12面体であることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載のサンドイッチパネル用コア材。
  7. 前記第2側壁面は、頂点が前記第2平坦面まで延びる三角形平面であって、前記第1側壁面同士が接合する稜線と直交する方向において対向して形成され、隣接する前記凸部の前記第2側壁面と対向していることを特徴とする請求項に記載のサンドイッチパネル用コア材。
  8. 前記隣接する凸部の対向する前記第2側壁面間にリブが形成されていることを特徴とする請求項またはに記載のサンドイッチパネル用コア材。
  9. 請求項1からのいずれか1つに記載のサンドイッチパネル用コア材を一対有し、一方のサンドイッチパネル用コア材と他方のサンドイッチパネル用コア材とが互いの前記第1面を向い合せにした状態で前記凹部及び前記凸部が嵌合され、接着剤により接着されていることを特徴とするサンドイッチパネル用コア。
  10. 請求項に記載のサンドイッチパネル用コアを複数積層し、各積層間が接着剤により接着されていることを特徴とするサンドイッチパネル用コア。
  11. 請求項または10に記載のサンドイッチパネル用コアの両面に接着剤を介してスキン材が接着されていることを特徴とするサンドイッチパネル。
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