JP4450762B2 - 高温ガス炉用被覆燃料粒子製造装置のガス導入ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、例えば高温ガス炉の装荷燃料を構成する被覆燃料粒子の製造装置に関するものであり、詳しくは、被覆層形成のための流動床内の反応容器へガスを導入するためのノズルに関するものである。
高温ガス炉は、燃料を含む炉心構造を熱容量が大きく高温健全性の良好な黒鉛で形成し、ヘリウム等の高温下でも化学的反応の起こらないガス冷却材を用いることにより、固有の安全性が高く、高い出口温度のヘリウムガスを取り出すことの可能な原子炉であり、得られる約900℃の高温熱は、発電はもちろんのこと水素製造や化学プラント等幅広い分野での熱利用を可能にするものである。
このような高温ガス炉の燃料は、通常、ウランを含む溶液を出発原料として製造した二酸化ウランをセラミックス状に焼結した直径約350〜650μmの燃料核を基本構造とし、この燃料核の外表面に複数の被覆層を形成してなる被覆燃料粒子を用いたものである。
高温ガス炉では、例えば、第1被覆層として密度約1g/cmの低密度熱分解炭素層を形成し、第2被覆層として密度約1.8g/cmの高密度熱分解炭素層を形成し、さらに第3被覆層として密度約3.2g/cm炭化珪素(SiC)層を、また第4被覆層として密度約1.8g/cmの高密度熱分解炭素層を形成した計4層の被覆を施されたものが一般的となっている。
第1被覆層は、ガス状の核分裂生成物のガス留めとしての機能及び燃料核の変形を吸収する緩衝部としての機能を併せ持つものである。また第2被覆層はガス状核分裂生成物の保持機能を有し、第3被覆層は固体状核分裂生成物の保持機能を有すると共に、被覆層の主要な強度部材である。第4被覆層は、第2被覆層と同様のガス状核分裂生成物の保持機能と共に第3被覆層の保護層としての機能も持っている。
上記のような被覆燃料粒子の一般的なものは直径約500〜1000μmである。被覆燃料子は黒鉛母材中に分散させ一定形状の燃料コンパクトの形に成型加工され、さらに黒鉛でできた筒にコンパクトを一定数量入れ、上下に栓をした燃料棒の形にされる。最終的に燃料棒は、六角柱型黒鉛ブロックの複数の挿入口に入れられ、この六角柱型黒鉛ブロックを多数個、ハニカム配列に複数段重ねて炉心を構成している。
一般的な被覆燃料粒子となる被覆前の燃料核は次のような工程で製造されており、大量形成が可能な方法として振動滴下によるゲル状の粒子を得る外部ゲル化法が多く用いられている。即ち、まず酸化ウランの粉末を硝酸に溶かし硝酸ウラニル原液とし、この硝酸ウラニル原液に純水、添加剤を加え撹拌することにより滴下原液とする。添加剤は、滴下された硝酸ウラニルの液滴が落下中に自身の表面張力により真球状になるようにする増粘剤であると同時にアンモニウムとの接触により原液をゲル化せしめるために添加されるものであり、例えばポリビニルアルコール樹脂、アルカリ条件下でゲル化する性質を持つ樹脂、ポリエチレングリコール、メトローズなどを挙げることができる。
以上のように調製された滴下原液は所定の温度に冷却され粘度を調整した後、細径の滴下ノズルを振動させることによりアンモニア水溶液中に滴下される。アンモニア水溶液中へ液滴となって入った原液は、硝酸ウラニルがアンモニアと十分に反応させられると同時に前記添加剤がゲル化され、重ウラン酸アンモニウム(ADU)を含むゲル状の粒子となる。得られたADUゲル粒子は、大気中で焙焼され、水分および添加剤が除去されて三酸化ウラン粒子となり、さらに還元・焼結されることにより高密度のセラミックス状二酸化ウランからなる球状の燃料核となる。
この燃料核を用いた被覆燃料粒子の製造は、流動床からなる反応装置を用いて行われている。例えば、燃料核を流動床の反応容器内に投入し、ガス導入管を介して反応容器の底部に設けられたガス導入ノズルから被覆原料ガスを噴出させて燃料核を流動させながら被覆原料ガスの熱分解により、原料分子を燃料核の表面に蒸着させることによって被覆層を形成する方法が挙げられる(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、第1被覆層の低密度炭素層の場合は約1400℃でアセチレン(C)を熱分解して被覆を施し、第2および第4被覆層の高密度熱分解炭素層の場合は約1400℃でプロピレン(C)を熱分解して行う。第3被覆層のSiC層の場合は約1600℃でメチルトリクロロシラン(CHSiCl)を熱分解して被覆する。一般的な燃料コンパクトは、被覆燃料粒子を黒鉛粉末、粘結剤等からなる黒鉛マトリックス材とともに中空円筒形または円筒形にプレス成型またはモールド成型した後、焼成して得られる。
特開平5−273374号公報
上記の如き従来の反応装置においては、一般にシングルノズルと呼ばれるガス導入ノズルが使用されている。被覆原料ガスは一つのガス流入口からこのガス導入ノズル内に入り、その一つのノズル開口から反応容器内に導入される。従って、被覆ガスの流入は外側になるに従って弱くなり、均一な燃料核の流動が困難であった。
これは生産効率を上げるため、1回の処理量(バッチサイズ)を増加させる場合に特に問題になってくる。バッチサイズを増加させるには、一般に粒子を装荷する反応容器の径を大きくする。反応管の径が大きくなるほどシングルノズルでは反応管の外側で流動し難いまたは流動しない粒子が多くなり、バッチ内で燃料核に均一な被覆を施すことはより困難になっていく。
このような問題を解決するための方法として、例えば、一つのガス流入口から複数のガス導入経路を分岐させ、反応容器底面に形成された複数のノズル開口から反応容器内にガスを供給する構成が考えられる。しかしながらこの場合、各ノズル開口の位置やガス導入経路の傾斜角度によって決定するガス噴射角度等の条件を適宜設定しなければ、より均一なガス供給状態を得ることは難しい。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、ガス導入経路やノズル開口等の設計を最適化させて従来よりも反応容器内への被覆原料ガスの供給が安定且つ均一で、高品質の被覆燃料粒子が製造できる高温ガス炉用被覆燃料粒子製造装置用ガス導入ノズルを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係る高温ガス炉用被覆燃料粒子製造装置用ガス導入ノズルは、二酸化ウラン燃料核を収容した反応容器内に被覆原料ガスを噴出供給して燃料核を流動させながら加熱することにより被覆原料ガスの熱分解反応によって燃料核の表面を被覆原料分子の蒸着層で被覆する高温ガス炉用被覆燃料粒子製造装置用ガス導入ノズルにおいて、前記反応容器の底部に嵌合されて反応容器底面中央部の少なくとも一部を構成する皿状ノズル本体と、該皿状ノズル本体を貫通して容器底面上に開口するガス導入経路と、前記反応容器底部に嵌合状態にあるノズル本体の裏面側で反応容器外の被覆原料ガス供給源から反応容器まで延びるガス供給配管の端部に連通して前記ガス導入経路へ被覆原料ガスを供給する円筒状のガス流入口と、を備え、前記ガス導入経路は、一つのガス流入口から複数に分岐し、反応容器底面上の中心軸周りの第1と第2の同心円上にそれぞれ等角度間隔位置に開口するものであり、前記反応容器の内径Dに対して、第1の同心円の直径rs、第1の同心円上に開口するガス導入経路の数Ns、該ガス導入経路の内径ds、第2の同心円の直径rmと、第2の同心円上に開口するガス導入経路の数Nm、該ガス導入経路の内径dmが、0.15≦rm/D≦0.22、及びrs/D≦0.08、及びNs×ds/(Ns×ds+Nm×dm)<1/3、の三条件を同時に満たすものである。
また、請求項2に記載の発明に係る高温ガス炉用被覆燃料粒子製造装置用ガス導入ノズルは、請求項1に記載の高温ガス炉用被覆燃料粒子製造装置用ガス導入ノズルにおいて、前記第2の同心円上に開口する複数のガス導入経路は、前記容器底面中心軸に対して、ガス導入経路中心線の延長線が前記反応容器の内壁に交わった点の高さ位置が該反応容器内に装填された燃料核の上面高さ以上となる傾斜角度を有するものである。
本発明においては、反応容器の底部に嵌合されて容器底面中央部の少なくとも一部を構成する皿状ノズル本体を貫通して容器底面上に開口するガス導入経路が一つの円筒状ガス流入口から複数に分岐してそれぞれ反応容器底面上の所定の分散位置に開口するものであり、このノズル開口の位置やガス導入経路の傾斜角度を最適化させたものであるため、本発明のガス導入ノズルによれば、従来のシングルノズルに比べて、被覆原料ガスの反応容器内への供給が全体的に均一となり、燃料核の流動だけでなく燃料核表面に形成される被覆層も均一となり、得られる被覆燃料粒子も高品質で均一なものになるという効果がある。
本発明は、二酸化ウラン燃料核を収容した反応容器内に被覆原料ガスを噴出供給して燃料核を流動させながら加熱することにより被覆原料ガスの熱分解反応よって燃料核の表面を被覆原料分子の蒸着層で被覆する高温ガス炉用被覆燃料粒子製造装置用ガス導入ノズルが、反応容器の底部に嵌合されて容器底面中央部の少なくとも一部を構成する皿状ノズル本体を有するものであり、この皿状ノズル本体を貫通して容器底面上に開口するガス導入経路が、前記嵌合状態にあるノズル本体の裏面側で反応容器外の被覆原料ガス供給源から反応容器まで延びるガス供給配管の端部に連通する一つの円筒状ガス流入口から複数に分岐して容器底面上の予め定められた分散位置に開口するものである。
即ち、前記複数のガス導入経路は、一つのガス流入口から複数に分岐し、容器底面上の中心軸周りの第1と第2の同心円周上にそれぞれ等角度間隔位置に開口するものであって、反応容器の内径Dに対して、第1の同心円の直径rs、第1の同心円上に開口(第1のノズル開口)するガス導入経路(以下、第1のガス導入経路と記す)の数Ns、第1のガス導入経路の内径dsと、第2の同心円の直径rm、第2の同心円上に開口(第2のノズル開口)するガス導入経路(以下、第2のガス導入経路と記す)の数Nm、第2のガス導入経路の内径dmが、以下の式(1)〜式(3)に示す三条件を同時に満たすものである。
0.15≦rm/D≦0.22 ・・・式(1)
rs/D≦0.08 ・・・式(2)
Ns×ds/(Ns×ds+Nm×dm)<1/3 ・・・式(3)
上記式のとおり、第1のノズル開口は、反応容器底面の中心軸寄りに位置するものであり、第2のノズル開口は、第1のノズル開口より外周寄りに位置するものであるが、上記式(1)〜(3)を満たす位置において、第2のノズル開口から噴射される被覆原料ガスは、主に燃料核を流動させると共に被覆層の形成を行い、第1のノズル開口から噴射される被覆原料ガスは、主に反応容器底面の中央部付近の燃料核を吹き上げて第2のノズル開口付近へ供給する。
従って、本発明のガス導入ノズルは、上記三条件を同時に満たすように、反応容器底面上の第1の同心円上および第2の同心円上にそれぞれ等角度間隔で配置された複数個のノズル開口から被覆原料ガスが噴出されるため、従来のシングルノズルに比べて被覆原料ガスの反応容器内への供給は全体的に均一となるので、燃料核の流動が均一になるだけでなく、形成される被覆層も均一となり、品質が良好で均一な被覆燃料粒子を得ることができる。
なお、第2のノズル開口の反応容器底面中心軸に対する位置を決定する第2の同心円の直径rmが式(1)を満たすことなくrm/D<0.15であると、第2のノズル開口は反応容器底面の中心寄りに集まりすぎてしまうため、従来のシングルノズルによる場合と同様に被覆原料ガスの流れは反応容器外周側になるに従って弱くなり、均一な燃料核の流動が困難になってしまう。また一方0.22<rm/Dであると、第2のノズル開口が反応容器外周側に寄り過ぎた位置となってしまい、外周寄り領域の燃料核の流動は良好ではあるが反応容器中央領域の流動が悪くなってしまう。
また、第1のノズル開口の反応容器底面中心軸に対する位置を決定する第1の同心円の直径rsが式(2)を満たすことなく0.08<rs/Dであると、反応容器底面の中央部付近にある燃料核を外側の第2のノズル開口付近へ良好に流動させることができなくなる。
さらに、第1のガス導入経路の内径の総面積が第1と第2のガス導入経路を合わせた内径の総面積の1/3以上であると、中央部領域におけるガスの吹き出しが強くなりすぎて従来のシングルノズルによる場合と同様に被覆原料ガスの流れが外周側ほど弱くなって均一な燃料核の流動が困難になってしまう。
以上のような第1および第2のガス導入経路の内径やノズル開口の位置は互いに相関関係にあるものであり、高温ガス炉用被覆燃料粒子の製造装置において反応容器内に被覆原料ガスを安定且つ均一に供給できると共に、燃料核の均一な流動を確保するためには、上記式(1)〜(3)を同時に満たすことが必要である。
また本発明において、第2のガス導入経路を、反応容器底面中心軸に対して、ガス導入経路中心線の延長線が反応容器の内壁に交わった点の高さ位置が該反応容器内に装填された燃料核の上面高さ以上となる傾斜角度となるように設定することによって、反応容器内に装填された1バッチサイズの燃料核全体に対して均一に被覆層を形成することができる。逆に第2のガス導入経路の傾斜角度が前記延長線と反応容器内壁とが交わった点の高さ位置が前記燃料核の上面高さより低いと、この高さ位置より上方にある燃料核が良好に流動されず、燃料核全体に対して均一に被覆層を形成することができない。全ての被覆層、例えば第1から第4被覆層の形成が最後まで均一に行われるためには、この条件を全ての被覆層形成工程において最後まで満たされなければならない。
本発明の一実施例として、上記式(1)〜式(3)を満たす以下の設計を有するガス導入ノズルを備えた反応容器を用いて燃料核に第1被覆層から第4被覆層までの形成を行った場合を示す。図1は、本実施例によるガス導入ノズルの概略構成図であり図1(a)は皿状ノズル本体からなる反応容器底面を上方から見た平面図であり、図1(b)は本反応容器10の概略側断面図である。
本実施例のガス導入ノズル1は、円形の皿状ノズル本体2とその裏面に装置外の被覆原料ガス供給源(不図示)から延びるガス供給配管(不図示)の端部側と連通する円筒状のガス流入口3とから主に構成されるものであり、皿状ノズル本体2は、中心軸Xが反応容器10と同軸となるように容器本体6の下部に固定され、反応容器10の底部を構成するものである。
この皿状ノズル本体2には、該本体を貫通する複数のガス導入経路(4a,5a)が円筒状のガス流入口3の中心軸位置から外周方向へ放射状に分岐するように形成されており、容器底面上の第1の同心円A上と第2の同心円B上でそれぞれ開口している。これら第1の同心円A上に位置するノズル開口4bおよび第2の同心円B上に位置するノズル開口5bは、それぞれの同心円上で等角度間隔で配置され、同じ同心円上のノズル開口は同一の開口面積および同一のガス導入経路を有するものである。
本実施例では、中心軸X寄りの第1の同心円Aの直径rs=12mm、第1のガス導入経路4aの直径ds=3mm、第1のノズル開口4bの数Ns=4個、また、外周寄りの第2の同心円Bの直径rm=40mm、第2のガス導入経路5aの直径dm=5mm、第2のノズル開口5bの数Nm=4個、反応容器本体6の内径D=200mm、とした。
このとき、式(1)は0.15≦rm/D=0.200≦0.22となり、式(2)はrs/D=0.06≦0.08となり、式(3)はNs×ds/(Ns×ds+Nm×dm)=0.265<1/3となり、いずれも式(1)〜式(3)の条件は満たされている。
さらに本実施例では、第2のガス導入経路4aの中心軸Xに対する傾斜角度α=30度、反応容器10内に1バッチサイズ分の燃料核7を装填した場合の上面高さH1=約80mm、第2のガス導入路5aの中心線の延長線Yが反応容器本体6の内壁に交わった点の高さH2=100mm、とし、これは(反応容器内に装填された燃料核上面高さH1)≦(第2のガス導入路の中心線の延長線が反応容器内壁に交わった点の高さH2)という条件を満たすものであり、この条件は燃料核への各被覆層形成工程において満たされるものとする。
以上の如き構成の反応容器を備えた高温ガス炉用被覆燃料粒子製造装置において、平均直径0.6mmの二酸化ウラン燃料核を1バッチサイズ3.4kgで第1被覆層から第4被覆層までの被覆層形成工程を経て目標外径0.92mmの被覆燃料粒子を製造した。
まず、1バッチサイズ分の燃料核7を反応容器10内に装填し、容器内温度約1400℃にてアセチレンガスをガス導入ノズル1を介して反応容器10内へ供給して低密度炭素層からなる第1被覆層を形成した後、約1400℃でプロピレンを供給して高密度熱分解炭素層からなる第2被覆層を形成した。次いで、約1600℃でメチルトリクロロシランを供給してSiC層からなる第3被覆層を形成し、最後に約1400℃でプロピレンを供給して高密度熱分解炭素層からなる第4被覆層を形成した。
得られた被覆燃料粒子の平均粒径は0.93mmであり、各被覆層の厚さは、第1被覆層0.06mm、第2被覆層0.03mm、第3被覆層0.03mm、第4被覆層0.045mmであり、第1〜第4のいずれの被覆層も非常に均一な厚さで形成されていた。これは、本実施例のガス導入ノズル1において、第1のガス導入経路4a、ノズル開口4bおよび第2のガス導入経路5a、ノズル開口5bの設計を、上記式(1)〜式(3)の三条件を満たすものとすることで、反応容器10内への被覆原料ガスの供給が安定且つ均一に行えたためである。
本発明の一実施例によるガス導入ノズルを備えた反応容器の概略構成図であり、(a)は皿状ノズル本体からなる反応容器底面を上方から見た平面図であり、(b)は本反応容器の概略側断面図である。
符号の説明
1:ガス導入ノズル
2:皿状ノズル本体
3:ガス流入口
X:反応容器および皿状ノズル本体中心軸
A:第1の同心円
rs:第1の同心円直径
B:第2の同心円
rm:第2の同心円直径
4a:第1のガス導入経路
4b:第1のノズル開口
ds:第1のガス導入経路内径
5a:第2のガス導入経路
5b:第2のノズル開口
dm:第2のガス導入経路内径
Y:第2のガス導入経路の中心線の延長線
6:反応容器本体
7:燃料核
10:反応容器
D:反応容器内径

Claims (2)

  1. 二酸化ウラン燃料核を収容した反応容器内に被覆原料ガスを噴出供給して燃料核を流動させながら加熱することにより被覆原料ガスの熱分解反応によって燃料核の表面を被覆原料分子の蒸着層で被覆する高温ガス炉用被覆燃料粒子製造装置用ガス導入ノズルにおいて、
    前記反応容器の底部に嵌合されて反応容器底面中央部の少なくとも一部を構成する皿状ノズル本体と、該皿状ノズル本体を貫通して反応容器底面上に開口するガス導入経路と、前記反応容器底部に嵌合状態にあるノズル本体の裏面側で反応容器外の被覆原料ガス供給源から反応容器まで延びるガス供給配管の端部に連通して前記ガス導入経路へ被覆原料ガスを供給する円筒状のガス流入口と、を備え、
    前記ガス導入経路は、一つのガス流入口から複数に分岐し、反応容器底面上の中心軸周りの第1と第2の同心円上にそれぞれ等角度間隔位置に開口するものであり、
    前記反応容器の内径Dに対して、第1の同心円の直径rs、第1の同心円上に開口するガス導入経路の数Ns、該ガス導入経路の内径ds、第2の同心円の直径rmと、第2の同心円上に開口するガス導入経路の数Nm、該ガス導入経路の内径dmが、0.15≦rm/D≦0.22、及びrs/D≦0.08、及びNs×ds/(Ns×ds+Nm×dm)<1/3、の三条件を同時に満たすことを特徴とする高温ガス炉用被覆燃料粒子製造装置用ガス導入ノズル。
  2. 前記第2の同心円上に開口する複数のガス導入経路は、前記反応容器底面中心軸に対して、ガス導入経路中心線の延長線が前記反応容器の内壁に交わった点の高さ位置が該反応容器内に装填された燃料核の上面高さ以上となる傾斜角度を有することを特徴とする請求項1に記載の高温ガス炉用被覆燃料粒子製造装置用ガス導入ノズル。
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