JP4450329B2 - 電子マネー決済を利用した貯蓄システム、当該貯蓄システムに用いるプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 - Google Patents

電子マネー決済を利用した貯蓄システム、当該貯蓄システムに用いるプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、電子マネー決済を利用した貯蓄システム、当該貯蓄システムに用いるプログラム及び当該プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関し、より具体的には、利用者が商品等を購入し、その支払い代金を電子マネーにより決済する際に、当該支払い代金が、予め定めた金額よりも少額の端数金額を含む場合に、その端数部分の釣り銭に相当する額を、利用者が日常使用する電子マネー口座(第1口座)から貯蓄用の電子マネー口座(第2口座)へ自動的に振り込むように構成した貯蓄システム等に関するものである。
即ち、例えば「フェリカ(FeliCa: 登録商標)」と呼ばれる非接触ICカードなどを利用した電子マネーサービスにおいて、何らかの支払いをする場合に、予め設定しておいた桁数の数値まで支払金額が切り上げられたものと想定し、実際の支払金額と、切り上げられた金額との差額(釣り銭に相当)が自動的に指定の貯金箱(電子マネーの貯金用口座)へ振り込まれて貯蓄されることにより、利用者は意識せずに少額づつではあるが確実に貯金用口座、あるいは希望する募金用口座などに送金を行うことが出来る、電子マネー決済を利用した貯蓄システムに関するものである。
貯蓄というものは、万人がこれを心掛けながらも、なかなか思うように行かないものであるが、例えば財布の小銭に気が付いたときに、これを入れることで貯蓄を行う貯金箱というものは、「塵も積もれば山となる」のことわざを具体化した、よく出来た貯蓄方法である。
しかしながら、近年、カードや電子マネーの普及により、買い物やサービスの支払いにおいて現金を使用しないケースも多く見られ、これがさらに進んでいった場合、給料の取得からあらゆる支払いに至るまで、殆ど現金を使用しなくなるという状況が生じることも容易に想像できる。そうなった場合、上記の如き従来の貯金箱の存在意義も無くなり、その優れた貯蓄方法も同時に消滅することになる。
他方、例えば下記の特許文献1に記載の発明のように、電子マネーに関する出願は多数なされている。
然しながら、電子マネーを利用して、本人が貯蓄について強く意識しなくても効果的に貯蓄を伸ばすことのできる貯蓄システムは、これまでに提案されたことがなかった。
特開2003−157363号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためなされたものであり、その目的とするところは、現金で取引をすることが少なくなりつつある今日において、電子マネーを利用して、本人が貯蓄について強く意識したり努力したりしなくても効果的に貯蓄を伸ばすことのできる貯蓄システム等を提供することにある。
本発明に係る電子マネーによる貯蓄システムは、従来の貯金箱に近い感覚での貯蓄方法を電子マネーにより実現するものであり、例えば利用者が、商品等を購入した際の電子マネーによる決済時に、その支払い金額を例えば100円の桁で揃えるように予め指定した場合、80円の買い物をした場合は(100−80=)20円、110円の買い物をした場合は(200−110=)90円、そして10050円の買い物をした場合は(10100−10050=)50円というように、各々20円、90円、50円の差額分が、利用者の第1電子マネー口座から指定の第2電子マネー口座(貯金箱に相当)に自動的に振り込まれ、貯蓄されるように構成したものである。
この貯金箱としての第2電子マネー口座は、自分専用のものでも家族共同のものでも良いし、或いはまた、自分が参加するサークルや、ボランティアによる募金団体など他人名義のものでも良く、これによって、単に自分の貯蓄というだけでなく、様々な場面で無理なく少額の送金を行うことも可能となるものである。
具体的には、本発明に係る電子マネー決済を利用した貯蓄システムは;
互いに通信回線網を通じて接続された、店舗Xのレジスタと、管理センタサーバと、利用者Aの第1電子マネー口座が設けられた第1電子マネー口座サーバと、利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座が設けられた第2電子マネー口座サーバと、上記店舗Xの口座が設けられた口座サーバと、から構成され;
上記店舗Xのレジスタには、少なくとも、
利用者Aが所持する電子マネーID記録媒体から利用者Aの第1電子マネーIDを読み取る電子マネーID等読取り手段と、
当該店舗に利用者Aが支払うべき取引金額mを入力する取引金額入力手段と、
読み取った利用者Aの第1電子マネーIDと、入力された取引金額mのデータと、店舗Xの口座のIDデータとを、通信回線網を通じて上記管理センタサーバに送信すると共に、管理センタサーバから送られて来るデータを受信する通信手段と、
当該通信手段により送受信されるデータ内容の少なくとも一部を表示及び/又はプリントアウトする出力手段と、
が設けられ;
上記管理センタサーバには、少なくともCPU、記憶装置、ワークRAM、ROM、クロック回路及び通信回路を含むハードウェアが設けられると共に、上記記憶装置にインストールされたソフトウェアを上記ハードウェアによって実行することにより、当該ハードウェアとソフトウェアとが協働して構築される下記[a]項ないし[n]項に記載の手段が設けられたこと、即ち;
[a]通信回線網を通じて、上記店舗Xのレジスタと、第1電子マネー口座サーバと、第2電子マネー口座サーバと、店舗X加入の口座サーバとの間でデータの送受信を行う情報処理を行う通信手段と、
[b]店舗Xのレジスタから送られて来た利用者Aの第1電子マネーIDが上記第1電子マネー口座サーバに登録されている適正なものであるか否かを、第1電子マネー口座サーバにアクセスし確認する情報処理を行う第1電子マネーID認証手段と、
[c]店舗Xのレジスタから送られて来た店舗Xの口座IDが上記店舗X加入の口座サーバに登録されている適正なものであるか否かを、当該口座サーバにアクセスし確認する情報処理を行う店舗Xの口座ID認証手段と、
[d]第1電子マネー口座サーバにおける利用者Aの第1電子マネー口座残高Mと、店舗Xのレジスタから送られて来た利用者Aの取引金額mとを比較し、「第1電子マネー口座残高M≧取引金額m」であるか否かを確認する情報処理を行う決済可否確認手段と、
[e]第1電子マネー口座サーバに対する第1電子マネーIDが不適正であること、店舗X加入の口座サーバに対する店舗Xの口座IDが不適正であること又は第1電子マネー口座の残高が不足していることにより取引金額mの決済が不可能な場合には、その旨を店舗Xのレジスタに通知する情報処理を行う決済不能通知手段と、
[f]上記決済可否確認手段により決済可能と判断された場合には、利用者Aの第1電子マネー口座から店舗Xの口座へ上記取引金額mを振替え送金するよう上記第1電子マネー口座サーバへ指示信号を発信する情報処理を行う支払い指令発信手段と、
[g]利用者Aの第1電子マネーIDに対応して記録した利用者Aについての貯蓄システム適用の有無に関するデータに基づき、貯蓄システムを適用するか否かを確認する情報処理を行う貯蓄システム適用確認手段と、
[h]貯蓄システムを適用する場合に、上記貯蓄システム適用の有無に関するデータに含まれる第2電子マネーIDが上記第2電子マネー口座サーバに登録されている適正なものであるか否かを、第2電子マネー口座サーバにアクセスし確認する情報処理を行う第2電子マネーID認証手段と、
[i]貯蓄システムを適用する場合に、上記利用者Aの貯蓄システム適用の有無に関するデータに含まれる貯蓄割り当て端数設定金額N(Nは、10n円においてnが1から9までの整数である場合におけるいずれか一種の金額)のデータを認識する情報処理を行う端数設定金額確認手段と、
[j]利用者Aの上記取引金額mに、上記貯蓄割り当て端数設定金額N未満の端数Δm1があるか否かを判別する情報処理を行う端数存否確認手段と、
[k]上記端数Δm1が存在する場合には、貯蓄向け金額Δm2を、計算式「Δm2=N−Δm1」により算出する情報処理を行う貯蓄向け金額算出手段と、
[l]利用者Aの第1電子マネー口座から店舗Xの口座へ上記取引金額mを振替え送金した後の利用者Aの第1電子マネー口座の残高M’と、上記貯蓄向け金額Δm2とを比較し、「第1電子マネー口座残高M’≧貯蓄向け金額Δm2」であるか否かを確認する情報処理を行う貯蓄可否確認手段と、
[m]上記貯蓄可否確認手段により貯蓄可能と判断された場合には、利用者Aの第1電子マネー口座から利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座へ上記貯蓄向け金額Δm2を振替え送金するよう上記第1電子マネー口座サーバへ指示信号を発信する情報処理を行う貯蓄指令発信手段と、
[n]上記貯蓄システム適用確認手段により貯蓄システムを適用しないと確認された場合、第2電子マネー口座サーバに対する第2電子マネーIDが不適正と判断された場合、上記端数存否確認手段により利用者Aの取引金額mに上記端数Δm1が存在しないと判別された場合、又は、上記貯蓄可否確認手段により貯蓄不可能と判断された場合には、いずれもそれ以降の処理を中止し、利用者Aの第1電子マネー口座から店舗Xの口座への取引金額mの振替え送金が完了した旨と、それ以降の処理を中止した理由を、店舗Xのレジスタに通知し、他方、利用者Aの第1電子マネー口座から利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座へ上記貯蓄向け金額Δm2を振替え送金した場合には、利用者Aの第1電子マネー口座から店舗Xの口座への取引金額mの振替え送金が完了した旨並びに利用者Aの第1電子マネー口座から利用者A又はYの第2電子マネー口座への貯蓄向け金額Δm2の振替え送金が完了した旨を、店舗Xのレジスタに通知する情報処理を行う処理完了通知手段と、
が設けられたこと;を特徴とする。
その場合において、上記第1電子マネー口座サーバと第2電子マネー口座サーバとが、同一のサーバ内若しくは同一の管理機関の管理下にあるサーバ内に設けられ、利用者Aの第1電子マネー口座の開設時に、利用者Aの第2電子マネー口座も同時に開設されるように構成することが推奨される。
一般的には、第1電子マネー口座サーバの管理機関と、第2電子マネー口座サーバ、店舗X加入の口座サーバ又は管理センタサーバのうちの少なくとも1つの管理機関とが、同一であることが推奨される。
利用者Aの電子マネーID記録媒体の形態は、カードや携帯電話機など任意である。
本発明に係る貯蓄システムには、そのような電子マネーID記録媒体に、利用者の電子マネーID、その他必要なデータを記録する電子マネーID記録媒体発行装置を含めることも推奨される。
その場合、店舗Xのレジスタに上記電子マネーID記録媒体発行装置の機能を備えることも推奨される。
本発明に係る電子マネー決済を利用した貯蓄システムを実現するためのプログラムは、
互いに通信回線網を通じて接続された、店舗Xのレジスタと、管理センタサーバと、利用者Aの第1電子マネー口座が設けられた第1電子マネー口座サーバと、利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座が設けられた第2電子マネー口座サーバと、上記店舗Xの口座が設けられた口座サーバと、から構成される電子マネー決済を利用した貯蓄システムにおける上記管理センタサーバとして用いられるコンピュータにインストールされ、当該コンピュータをして、当該コンピュータに設けられた少なくともCPU、記憶装置、ワークRAM、ROM、クロック回路及び通信回路を含むハードウェアと協働して下記[a]項ないし[n]項に記載の手段を構築するステップを実行せしめること、即ち;
[a]通信回線網を通じて、上記店舗Xのレジスタと、第1電子マネー口座サーバと、第2電子マネー口座サーバと、店舗X加入の口座サーバとの間でデータの送受信を行う情報処理を行う通信手段を構築するステップ
[b]店舗Xのレジスタから送られて来た利用者Aの第1電子マネーIDが上記第1電子マネー口座サーバに登録されている適正なものであるか否かを、第1電子マネー口座サーバにアクセスし確認する情報処理を行う第1電子マネーID認証手段を構築するステップ
[c]店舗Xのレジスタから送られて来た店舗Xの口座IDが上記店舗X加入の口座サーバに登録されている適正なものであるか否かを、当該入口座サーバにアクセスし確認する情報処理を行う店舗Xの口座ID認証手段を構築するステップ
[d]第1電子マネー口座サーバにおける利用者Aの第1電子マネー口座残高Mと、店舗Xのレジスタから送られて来た利用者Aの取引金額mとを比較し、「第1電子マネー口座残高M≧取引金額m」であるか否かを確認する情報処理を行う決済可否確認手段を構築するステップ
[e]第1電子マネー口座サーバに対する第1電子マネーIDが不適正であること、店舗X加入の口座サーバに対する店舗Xの口座IDが不適正であること又は第1電子マネー口座の残高が不足していることにより取引金額mの決済が不可能な場合には、その旨を店舗Xのレジスタに通知する情報処理を行う決済不能通知手段を構築するステップ
[f]上記決済可否確認手段により決済可能と判断された場合には、利用者Aの第1電子マネー口座から店舗Xの口座へ上記取引金額mを振替え送金するよう上記第1電子マネー口座サーバへ指示信号を発信する情報処理を行う支払い指令発信手段を構築するステップ
[g]利用者Aの第1電子マネーIDに対応して記録した利用者Aについての貯蓄システム適用の有無に関するデータに基づき、貯蓄システムを適用するか否かを確認する情報処理を行う貯蓄システム適用確認手段を構築するステップ
[h]貯蓄システムを適用する場合に、上記貯蓄システム適用の有無に関するデータに含まれる第2電子マネーIDが上記第2電子マネー口座サーバに登録されている適正なものであるか否かを、第2電子マネー口座サーバにアクセスし確認する情報処理を行う第2電子マネーID認証手段を構築するステップ
[i]貯蓄システムを適用する場合に、上記利用者Aの貯蓄システム適用の有無に関するデータに含まれる貯蓄割り当て端数設定金額N(Nは、10n円においてnが1から9までの整数である場合におけるいずれか一種の金額)のデータを認識する情報処理を行う端数設定金額確認手段を構築するステップ
[j]利用者Aの上記取引金額mに、上記貯蓄割り当て端数設定金額N未満の端数Δm1があるか否かを判別する情報処理を行う端数存否確認手段を構築するステップ
[k]上記端数Δm1が存在する場合には、貯蓄向け金額Δm2を、計算式「Δm2=N−Δm1」により算出する情報処理を行う貯蓄向け金額算出手段を構築するステップ
[l]利用者Aの第1電子マネー口座から店舗Xの口座へ上記取引金額mを振替え送金した後の利用者Aの第1電子マネー口座の残高M’と、上記貯蓄向け金額Δm2とを比較し、「第1電子マネー口座残高M’≧貯蓄向け金額Δm2」であるか否かを確認する情報処理を行う貯蓄可否確認手段を構築するステップ
[m]上記貯蓄可否確認手段により貯蓄可能と判断された場合には、利用者Aの第1電子マネー口座から利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座へ上記貯蓄向け金額Δm2を振替え送金するよう上記第1電子マネー口座サーバへ指示信号を発信する情報処理を行う貯蓄指令発信手段を構築するステップ、及び、
[n]上記貯蓄システム適用確認手段により貯蓄システムを適用しないと確認された場合、第2電子マネー口座サーバに対する第2電子マネーIDが不適正と判断された場合、上記端数存否確認手段により利用者Aの取引金額mに上記端数Δm1が存在しないと判別された場合、又は、上記貯蓄可否確認手段により貯蓄不可能と判断された場合には、いずれもそれ以降の処理を中止し、利用者Aの第1電子マネー口座から店舗Xの口座への取引金額mの振替え送金が完了した旨と、それ以降の処理を中止した理由を、店舗Xのレジスタに通知し、他方、利用者Aの第1電子マネー口座から利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座へ上記貯蓄向け金額Δm2を振替え送金した場合には、利用者Aの第1電子マネー口座から店舗Xの口座への取引金額mの振替え送金が完了した旨並びに利用者Aの第1電子マネー口座から利用者A又はYの第2電子マネー口座への貯蓄向け金額Δm2の振替え送金が完了した旨を、店舗Xのレジスタに通知する情報処理を行う処理完了通知手段を構築するステップ
を実行せしめること、を特徴とする電子マネー決済を利用した貯蓄システム用のプログラムである。
本発明は、上記の貯蓄システム用プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も提供する。。
本発明に係る貯蓄システム等は、上記の如き構成を採用することにより、利用者Aが商品等を購入し、その取引金額mを、利用者Aが日常使用する第1電子マネー口座から決済する際に、当該取引金額mが、予め設定した金額Nよりも少額の端数金額Δm1を含む場合には、その端数部分の釣り銭に相当する額Δm2=N−Δm1が、利用者Aの第1電子マネー口座から貯蓄用の第2電子マネー口座へ自動的に振り込まれ、蓄えられるものであるから、現金取引が少なくなりつつある今日において、電子マネーを利用して、本人が貯蓄について強く意識したり努力したりしなくても、無理なく効果的に貯蓄を伸ばすことのできる貯蓄システム等を提供し得るものである。
本発明を実施するための最良の形態を、まず全体的かつ概略的に説明する。
例えば、「フェリカ(登録商標)」と呼ばれる非接触ICカードを利用した電子マネーサービスに加入した場合、その付加サービスとして本発明に係る貯蓄システムの適用を選択できるようにする。
その場合、貯蓄システムの利用は無料で、差別化を図るためのサービスとして提供することも可能である。
本発明の貯蓄システムの利用を決定した場合、電子マネーサービス本体としての第1電子マネー口座のほかに、自動的に自分専用の「貯金箱」としての第2電子マネー口座が生成される。この自分専用の「貯金箱」には、後述の方法により第1電子マネー口座から貯蓄向け金額が振替え送金され、貯蓄されると共に、当該「貯金箱」からは、いつでも好きなときに好きな金額を第1電子マネー口座へと移動することが出来る。またサービス本体としての第1電子マネー口座を解約した場合には、「貯金箱」内の全額が第1電子マネー口座ヘと自動的に移動するように構成される。
このように、本発明に係る貯蓄システムの利用者には、このサービスで生まれる貯金金額を送金する宛先となる「貯金箱(第2電子マネー口座)」が設定される。初期設定では自分専用の「貯金箱」として第2電子マネー口座が自動的に開設されるようになっているが、リストから選択して指定することも可能であり、これは「貯金箱」が生成されるときに「貯金箱」毎に発行されるユニークな番号を指定することで検索し、確定させる。
「貯金箱(第2電子マネー口座)」には大きく分けて2種類あり、サービス利用時に自動的に生成される自分専用のいわば「個人用貯金箱」と、利用者の任意で追加生成する「追加型貯金箱」である。
「追加型貯金箱」は、例えば家族やサークルの共同貯金であったり、法人が有する募金箱であったりする。この「追加型貯金箱」の電子マネーを他の電子マネーサービス本体ヘ移動する場合には、この「追加型貯金箱」の生成時に設定したパスワードが必要であり、生成時に設定した契約者の電子マネーへと移動される。
「追加型貯金箱」は有料サービスとするのが妥当であり、貯金箱1つ(最高貯金額100万円)につき例えば月額100円の利用料金を課するようにする。
システムの利用者は、貯蓄割り当て端数設定金額N(Nは、10n円においてnが1から9までの整数である場合におけるいずれか一種の金額)を設定する。例えばn=1の場合、N=101=10円(2桁)であり、n=3の場合、N=103=1000円(4桁)であり、n=9の場合、N=109=10億円(10桁)である。
利用者が買い物等をして店舗に支払うべき取引金額mに、上記貯蓄割り当て端数設定金額Nに満たない端数Δm1が存在する場合には、貯蓄向け金額Δm2を、計算式「Δm2=N−Δm1」により算出し、この貯蓄向け金額Δm2を、利用者の第1電子マネー口座から第2電子マネー口座へ自動的に振替え送金するものである。店舗に支払うべき取引金額mは、利用者の第1電子マネー口座から店舗の口座へ自動的に振替え送金する。
例えば、貯蓄割り当て端数設定金額N=100円に設定した場合において、利用者が540円(取引金額m)の買い物をした場合、上記設定金額Nに満たない端数Δm1は40円である。
この場合、利用者が店舗のレジスタで電子マネーカード等を用いて支払いを行うとき、取引金額540円は、利用者の第1電子マネー口座から店舗の口座へ自動的に振替え送金される。
一方、利用者の第2電子マネー口座(「貯金箱」)に振替え送金される貯蓄向け金額Δm2は、N−Δm1=100−40=60円となり、この金額が利用者の第1電子マネー口座から第2電子マネー口座へ自動的に振替え送金される。
結局、540円の買い物をした場合、利用者の第1電子マネー口座からは600円が引き落とされ、そのうち540円が店舗の口座へ振替え送金され、60円が利用者の第2電子マネー口座(「貯金箱」)へ振替え送金される。
換言すれば、取引金額540円の場合、利用者の第1電子マネー口座から引き落とされる金額は、設定金額N=100円の桁、即ち600円に繰り上げられ、そのうち540円が店舗の口座へ、残りの60円が利用者の第2電子マネー口座(「貯金箱」)へ振替え送金されるものである。
これは、現金で買い物をする際、540円の買い物をして、店員に600円を渡し、60円のお釣りを貰って、その釣り銭を貯金箱に蓄えるという、従来の小銭の貯蓄方法になぞらえることができる。
同様の具体例を下記に示す。
[例1]貯蓄割り当て端数設定金額N=10円=100円に設定した場合
(a)取引金額90円→第1電子マネー口座からの合計引落し金額100円→第2電子マネー口座への貯蓄金額10円
(b)取引金額5円→第1電子マネー口座からの合計引落し金額100円→第2電子マネー口座への貯蓄金額95円
(c)取引金額1000円→第1電子マネー口座からの合計引落し金額1000円→第2電子マネー口座への貯蓄金額0円
(d)取引金額1001円→第1電子マネー口座からの合計引落し金額1100円→第2電子マネー口座への貯蓄金額99円
[例2]貯蓄割り当て端数設定金額N=103円=1000円に設定した場合
(a)取引金額90円→第1電子マネー口座からの合計引落し金額1000円→第2電子マネー口座への貯蓄金額910円
(b)取引金額5円→第1電子マネー口座からの合計引落し金額1000円→第2電子マネー口座への貯蓄金額995円
(c)取引金額1000円→第1電子マネー口座からの合計引落し金額1000円→第2電子マネー口座への貯蓄金額0円
(d)取引金額1001円→第1電子マネー口座からの合計引落し金額2000円→第2電子マネー口座への貯蓄金額999円
貯蓄システムの利用者は、通常、2種類の最高金額を設定することができる。
その1つは、1回の貯蓄向け金額(前記Δm2)の最高金額、即ち、1回の支払い時に発生する第2電子マネー口座への送金金額の上限値である。
もう一つは、1つの貯金箱、即ち、1つの第2電子マネー口座内への貯蓄最高金額である。
第2電子マネー口座が自分専用のものの場合には、その貯蓄最高金額に到達した場合には、中の電子マネーを移動して空きを作らない限り、その口座への送金は停止する(貯金されない)。またこの旨をお知らせするアナウンスがその口座の利用者にメールなどで通知されるようにする。
他方、第2電子マネー口座が他者所有のものの場合には、上記貯蓄最高金額は、当該第2電子マネー口座に対する複数の振込人からの累積送金金額の上限値であり、上限に到達した場合は当該第2電子マネー口座に対して任意にリセットをかけない限りその貯金箱への送金は停止する(送金されない)。またこの旨をお知らせするアナウンスが当該第2電子マネー口座に対する振込人宛にメールなどで通知されるようにする。
個人用貯金箱(第2電子マネー口座)は、その貯蓄金額が規定の金額を超えるごとに大きな貯金箱にランクアップし、そのランクによって所有者に何らかの特典が提供されるようにすることも推奨される。例えば、そのランクに応じた大きさのオリジナルデザインによる動物型の貯金箱の実物がプレゼントされるなどの特典を設けるようにする。
以下、図面に示す実施例を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態について更に詳細に説明する。
図1は、本発明に係る貯蓄システムの一実施例の全体構成を示すブロック図、
図2は、本発明に係る貯蓄システムの作動の一例を示すフローチャートである。
図1中、1は電子マネー口座サーバ、101は利用者Aの第1電子マネー口座、2は第2電子マネー口座サーバ、201は利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座、3は店舗X加入の口座サーバ、301は店舗Xの口座、4は店舗Xのレジスタ、41は電子マネーID等読取り手段、42は取引金額入力手段、43は通信手段、44は出力手段、5は管理センタサーバ、51はCPU、52は記憶装置、53はワークRAM、54はROM、55はクロック回路、56は通信回路、57はデータバス、501は通信手段、502は第1電子マネーID認証手段、503は店舗Xの口座ID認証手段、504は決済可否確認手段、505は決済不能通知手段、506は支払い指令発信手段、507は貯蓄システム適用確認手段、508は第2電子マネーID認証手段、509は端数設定金額確認手段、510は端数存否確認手段、511は貯蓄向け金額算出手段、512は貯蓄可否確認手段、513は貯蓄指令発信手段、514は処理完了通知手段、6は通信回線網である。
図1に示すように、本発明に係る貯蓄システムは、互いに通信回線網6を通じて接続された、店舗Xのレジスタ4と、管理センタサーバ5と、利用者Aの第1電子マネー口座101が設けられた第1電子マネー口座サーバ1と、利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座201が設けられた第2電子マネー口座サーバ2と、上記店舗Xの口座301が設けられた口座サーバ3と、から構成される。
図面の煩雑化を防ぐため、図1では、利用者Aの口座101、利用者A又はYの口座201、店舗Xの口座301、店舗Xのレジスタ4を1つづつしか描かなかったが、これらは、利用者の数や店舗の数に応じて、通常は多数存在するものである。
ここで、第2電子マネー口座201の持ち主が、利用者A以外の「他の利用者Y」である場合とは、当該Yが前記の如き寄付や募金の管理運営機関である場合や、複数の個人の共有口座であるような場合である。
第2電子マネー口座201が、利用者Aの個人的な貯蓄用口座として使用される場合には、上記第1電子マネー口座サーバ1と第2電子マネー口座サーバ2とは、原則として、同一のサーバ内若しくは同一の管理機関の管理下にあるサーバ内に設けられ、利用者Aの第1電子マネー口座101の開設時に、利用者Aの第2電子マネー口座201も同時に開設される。
然しながら、第2電子マネー口座201が、広く寄付金や募金を受け付けるための口座として使用される場合には、当然、当該第2電子マネー口座201は利用者Aのものではなく、第2電子マネー口座サーバ2も、第1電子マネー口座サーバ1とは別の管理運営機関ものとなる場合が多い。なるべく多くの募金等を得るには、さまざまな管理機関に属する第1電子マネー口座サーバの利用者からの募金等を受け付ける必要があるからである。
但し、個人情報の保護や、企業秘密保持、送金手数料等の観点から、円滑な運営を可能とするためには、第1電子マネー口座サーバ1と第2電子マネー口座サーバ2が同一の管理機関に属し、更には管理センタサーバ5も同一の管理機関に属する方が望ましい。
従って、一般的に規定すれば、第1電子マネー口座サーバ1の管理機関と、第2電子マネー口座サーバ2、店舗X加入の口座サーバ3又は管理センタサーバ5のうちの少なくとも1つの管理機関とが、同一であることが望ましい。
第1電子マネー口座サーバ1、第2電子マネー口座サーバ2、店舗X加入の口座サーバ3及び管理センタサーバ5が同一のサーバ用コンピュータ内に構築されている場合には、それらのサーバ間でのデータの授受は、通信回線網6を介することなく、内部回線もしくはサーバ内のデータバスを通じて直接行われる。
上記店舗Xの口座301も、電子マネー口座であることが望ましいが、必ずしも電子マネー口座に限定される訳ではない。
即ち、第1電子マネー口座サーバ1が或る金融機関に所属するものである場合、その金融機関との間で振替え送金が可能な他の金融機関の口座サーバ3内に店舗Xの口座301が開設されていれば、当該他の金融機関の口座サーバ3は必ずしも電子マネー対応でなくても、第1電子マネー口座サーバ1から店舗Xの口座301への振替え送金は、通常の金融機関の間での振替え送金として可能であるからである。
店舗X加入の口座サーバ3が、特定の電子マネー対応でなければならないとすれば、利用者Aの支払いが可能な店舗Xが限定され、本発明の貯蓄システムの利用の機会が制限されることになる。
上記店舗Xのレジスタ4には、少なくとも、電子マネーID等読取り手段41と、取引金額入力手段42と、通信手段43と、出力手段44とが設けられる。
電子マネーID等読取り手段41は、その店舗で買い物等をした利用者Aが所持する電子マネーID記録媒体から、利用者Aの第1電子マネーID等を読み取る機能を有する。
取引金額入力手段42は、当該店舗に利用者Aが支払うべき取引金額mを入力するためのキーボード等である。
通信手段43は、読み取った利用者Aの第1電子マネーIDと、入力された取引金額mのデータと、店舗Xの口座のIDデータ(レジスタ自体のIDデータに含まれるものであってもよい。)とを、通信回線網6を通じて上記管理センタサーバ5に送信すると共に、管理センタサーバ5から送られて来るデータを受信する機能を有する。
出力手段44は、上記通信手段43により送受信されるデータ内容の少なくとも一部を表示及び/又はプリントアウトする機能を有する。
第1電子マネー口座サーバ1と、第2電子マネー口座サーバ2と、店舗X加入の口座サーバ3と、管理センタサーバ5とは、いずれもサーバ用コンピュータとしての基本的機能を達成するために必要なCPU、大容量記憶装置、ワークRAM、ROM、クロック回路、入力装置、出力装置、通信回路、等々のハードウェア資源を備えている。
これを、管理センタサーバ5について説明すれば、管理センタサーバ5には、CPU51、記憶装置52、ワークRAM53、ROM54、クロック回路55、通信回路57、等々が設けられる。
CPU51は、ハードディスクドライブ等の記憶装置52に記録されたプログラムを実行し、当該プログラムに従って、本発明の貯蓄システムを実現させるために必要な演算処理を行う。
記憶装置52には、本発明を実行するためのプログラムや、利用者データ等が記録される。
ワークRAM53は、CPU51の作動に必要なデータの授受と記録を行なう。
ROM54には、CPU51の作動をバックアップするために必要な比較的小サイズの各種データやプログラムが記録されている。
クロック回路55は、コンピュータの作動に必要なクロックパルスを発振する。
通信回路56は、通信回線網6を通じて、管理センタサーバ5と、第1電子マネー口座サーバ1、第2電子マネー口座サーバ2、店舗X加入の講座サーバ3及び店舗Xのレジスタ4との間での通信を行うための回路である。
これらのハードウェア資源に、本発明を実施するためのプログラムがインストールされ、当該ハードウェア資源とプログラムとが協働することにより、以下に述べる通信手段501から処理完了通知手段514までの各種情報処理装置が構築されるものである。
以下、図2のフローチャートを併せて参照しつつ、図1中の管理センタサーバ5内に構築される通信手段501から処理完了通知手段514までの各種情報処理装置の機能について説明する。
通信手段501は、送信すべきデータを上記通信回路56に出力したり、通信回路56で受信したデータを、これに基づき所定の演算処理を行うためCPU51に供給するなど、通信回線網6を通じて、店舗Xのレジスタ4と、第1電子マネー口座サーバ1と、第2電子マネー口座サーバ2と、店舗X加入の口座サーバ3との間でのデータの送受信のために必要なデータの処理を行う機能を有する。
第1電子マネーID認証手段502は、店舗Xのレジスタ4から送られて来た利用者Aの第1電子マネーIDが上記第1電子マネー口座サーバ1に登録されている適正なものであるか否かを、第1電子マネー口座サーバ1にアクセスし確認する機能を有する。
店舗Xの口座ID認証手段503は、店舗Xのレジスタ4から送られて来た店舗Xの口座IDが上記店舗X加入の口座サーバ3に登録されている適正なものであるか否かを、当該口座サーバ3にアクセスし確認する機能を有する。
決済可否確認手段504は、第1電子マネー口座サーバ1における利用者Aの第1電子マネー口座残高Mと、店舗Xのレジスタ4から送られて来た利用者Aの取引金額mとを比較し、「第1電子マネー口座残高M≧取引金額m」であるか否か、即ち、取引金額mの決済が可能であるか否かを確認する機能を有する。
決済不能通知手段505は、第1電子マネー口座サーバ1に対する第1電子マネーIDが不適正である場合、店舗X加入の口座サーバ3に対する店舗Xの口座IDが不適正である場合又は第1電子マネー口座の残高が不足していることにより取引金額mの決済が不可能な場合には、その旨を店舗Xのレジスタ4に通知する機能を有する。
支払い指令発信手段506は、上記決済可否確認手段504により決済可能と判断された場合には、利用者Aの第1電子マネー口座101から店舗Xの口座301へ上記取引金額mを振替え送金するよう上記第1電子マネー口座サーバ1へ指示信号を発信する機能を有する。
貯蓄システム適用確認手段507は、利用者Aの第1電子マネーIDに対応して記録した利用者Aについての貯蓄システム適用の有無に関するデータに基づき、貯蓄システムを適用するか否かを確認する機能を有する。
上記「貯蓄システム適用の有無に関するデータ」には、貯蓄システム適用のために必要となる第2電子マネーIDや、貯蓄割り当て端数設定金額Nに関するデータ等も含まれ、これらのデータは、管理センタサーバ5の記憶装置52に、利用者データとして利用者AのIDと関連づけて記録しておくようにする。
第2電子マネーID認証手段508は、貯蓄システムを適用する場合に、上記貯蓄システム適用の有無に関するデータに含まれる第2電子マネーIDが上記第2電子マネー口座サーバ2に登録されている適正なものであるか否かを、第2電子マネー口座サーバ2にアクセスし確認する機能を有する。
端数設定金額確認手段509は、貯蓄システムを適用する場合に、上記利用者Aの貯蓄システム適用の有無に関するデータに含まれる貯蓄割り当て端数設定金額N(Nは、10n円においてnが1から9までの整数である場合におけるいずれか一種の金額)のデータを認識する機能を有する。
端数存否確認手段510は、利用者Aの上記取引金額mに、上記貯蓄割り当て端数設定金額N未満の端数Δm1があるか否かを判別する機能を有する。
貯蓄向け金額算出手段511は、上記端数Δm1が存在する場合には、貯蓄向け金額Δm2を、計算式「Δm2=N−Δm1」により算出する機能を有する。
なお、上記貯蓄割り当て端数設定金額N、端数Δm1、貯蓄向け金額Δm2の具体例については、前記した通りである。
貯蓄可否確認手段512は、利用者Aの第1電子マネー口座101から店舗Xの口座301へ取引金額mを振替え送金した後の利用者Aの第1電子マネー口座の残高M’と、上記貯蓄向け金額Δm2とを比較し、「第1電子マネー口座残高M’≧貯蓄向け金額Δm2」であるか否かを確認する機能を有する。
貯蓄指令発信手段513は、上記貯蓄可否確認手段512により貯蓄可能と判断された場合に、利用者Aの第1電子マネー口座101から利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座201へ上記貯蓄向け金額Δm2を振替え送金するよう上記第1電子マネー口座サーバ1へ指示信号を発信する機能を有する。
処理完了通知手段514は、上記貯蓄システム適用確認手段507により貯蓄システムを適用しないと確認された場合、第2電子マネー口座サーバ2に対する第2電子マネーIDが不適正と判断された場合、上記端数存否確認手段510により利用者Aの取引金額mに上記端数Δm1が存在しないと判別された場合、又は、上記貯蓄可否確認手段512により貯蓄不可能と判断された場合には、いずれもそれ以降の処理を中止し、利用者Aの第1電子マネー口座101から店舗Xの口座301への取引金額mの振替え送金が完了した旨と、それ以降の処理を中止した理由を、店舗Xのレジスタ4に通知する機能を有する。
上記「処理を中止した理由」は、簡単な表現でよく、例えば「ID不適合」とか、「端数なし」とかの表現で通知する。
同時に、店舗Xの口座301への振替え送金後の利用者Aの第1電子マネー口座101の前記残高M’を通知することも可能ではあるが、レジスタ4の係員に知られることになるので、個人情報保護等の観点から、残高については通知しない方がよい。
更にまた、処理完了通知手段514は、利用者Aの第1電子マネー口座101から利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座201へ上記貯蓄向け金額Δm2を振替え送金した場合には、利用者Aの第1電子マネー口座101から店舗Xの口座301への取引金額mの振替え送金が完了した旨並びに利用者Aの第1電子マネー口座101から利用者A又はYの第2電子マネー口座201への貯蓄向け金額Δm2の振替え送金が完了した旨を、店舗Xのレジスタ4に通知する機能を有する。
これらの振替え送金後の第2電子マネー口座201の残高(貯蓄金額)を同時に通知することも不可能ではないが、前記同様、個人情報保護等の観点から、通常は通知しない方がよい。
利用者Aの電子マネーID記録媒体は、磁気カードやICカード等のカードであっても、或いはまた、店舗のレジスタの読取り手段41へのデータの送信機能を有する携帯電話機であってもよい。
そのような電子マネーID記録媒体に、利用者の電子マネーID、その他必要なデータを記録する電子マネーID記録媒体発行装置を別途設けたり、或いはまた、店舗Xのレジスタ4に、そのような電子マネーID記録媒体発行装置の機能を持たせるようにしてもよい。
上記の如き機能を有する本発明に係る貯蓄システムを実現するため、本発明は、上記管理センタサーバ5のハードウェア資源にインストールされるプログラムを提供する。
即ち、本発明に係るプログラムは、下記の構成を有するプログラム(括弧内の数字は、図1中の参照番号を示す。)、即ち、
互いに通信回線網(6)を通じて接続された、店舗Xのレジスタ(4)と、管理センタサーバ(5)と、利用者Aの第1電子マネー口座(101)が設けられた第1電子マネー口座サーバ(1)と、利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座(201)が設けられた第2電子マネー口座サーバ(2)と、上記店舗Xの口座(301)が設けられた口座サーバ(3)と、から構成される電子マネー決済を利用した貯蓄システムにおける上記管理センタサーバ(5)として用いられるコンピュータにインストールされ、当該コンピュータをして、当該コンピュータに設けられた少なくともCPU(51)、記憶装置(52)、ワークRAM(53)、ROM(54)、クロック回路(55)及び通信回路(56)を含むハードウェアと協働して下記[a]項ないし[n]項に記載の手段を構築するステップを実行せしめること、即ち;
[a]通信回線網(6)を通じて、上記店舗Xのレジスタ(4)と、第1電子マネー口座サーバ(1)と、第2電子マネー口座サーバ(2)と、店舗X加入の口座サーバ(3)との間でデータの送受信を行う情報処理を行う通信手段(501)を構築するステップ
[b]店舗Xのレジスタ(4)から送られて来た利用者Aの第1電子マネーIDが上記第1電子マネー口座サーバ(1)に登録されている適正なものであるか否かを、第1電子マネー口座サーバ(1)にアクセスし確認する情報処理を行う第1電子マネーID認証手段(502)を構築するステップ
[c]店舗Xのレジスタ(4)から送られて来た店舗Xの口座IDが上記店舗X加入の口座サーバ(3)に登録されている適正なものであるか否かを、当該入口座サーバ(3)にアクセスし確認する情報処理を行う店舗Xの口座ID認証手段(503)を構築するステップ
[d]第1電子マネー口座サーバ(1)における利用者Aの第1電子マネー口座残高Mと、店舗Xのレジスタ(4)から送られて来た利用者Aの取引金額mとを比較し、「第1電子マネー口座残高M≧取引金額m」であるか否かを確認する情報処理を行う決済可否確認手段(504)を構築するステップ
[e]第1電子マネー口座サーバ(1)に対する第1電子マネーIDが不適正であること、店舗X加入の口座サーバ(3)に対する店舗Xの口座IDが不適正であること又は第1電子マネー口座の残高が不足していることにより取引金額mの決済が不可能な場合には、その旨を店舗Xのレジスタ(4)に通知する情報処理を行う決済不能通知手段(505)を構築するステップ
[f]上記決済可否確認手段(504)により決済可能と判断された場合には、利用者Aの第1電子マネー口座(101)から店舗Xの口座(301)へ上記取引金額mを振替え送金するよう上記第1電子マネー口座サーバ(1)へ指示信号を発信する情報処理を行う支払い指令発信手段(506)を構築するステップ
[g]利用者Aの第1電子マネーIDに対応して記録した利用者Aについての貯蓄システム適用の有無に関するデータに基づき、貯蓄システムを適用するか否かを確認する情報処理を行う貯蓄システム適用確認手段(507)を構築するステップ
[h]貯蓄システムを適用する場合に、上記貯蓄システム適用の有無に関するデータに含まれる第2電子マネーIDが上記第2電子マネー口座サーバ(2)に登録されている適正なものであるか否かを、第2電子マネー口座サーバ(2)にアクセスし確認する情報処理を行う第2電子マネーID認証手段(508)を構築するステップ
[i]貯蓄システムを適用する場合に、上記利用者Aの貯蓄システム適用の有無に関するデータに含まれる貯蓄割り当て端数設定金額N(Nは、10n円においてnが1から9までの整数である場合におけるいずれか一種の金額)のデータを認識する情報処理を行う端数設定金額確認手段(509)を構築するステップ
[j]利用者Aの上記取引金額mに、上記貯蓄割り当て端数設定金額N未満の端数Δm1があるか否かを判別する情報処理を行う端数存否確認手段(510)を構築するステップ
[k]上記端数Δm1が存在する場合には、貯蓄向け金額Δm2を、計算式「Δm2=N−Δm1」により算出する情報処理を行う貯蓄向け金額算出手段(511)を構築するステップ
[l]利用者Aの第1電子マネー口座(101)から店舗Xの口座(301)へ上記取引金額mを振替え送金した後の利用者Aの第1電子マネー口座の残高M’と、上記貯蓄向け金額Δm2とを比較し、「第1電子マネー口座残高M’≧貯蓄向け金額Δm2」であるか否かを確認する情報処理を行う貯蓄可否確認手段(512)を構築するステップ
[m]上記貯蓄可否確認手段(512)により貯蓄可能と判断された場合には、利用者Aの第1電子マネー口座(101)から利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座(201)へ上記貯蓄向け金額Δm2を振替え送金するよう上記第1電子マネー口座サーバ(1)へ指示信号を発信する情報処理を行う貯蓄指令発信手段(513)を構築するステップ、及び、
[n]上記貯蓄システム適用確認手段(507)により貯蓄システムを適用しないと確認された場合、第2電子マネー口座サーバ(2)に対する第2電子マネーIDが不適正と判断された場合、上記端数存否確認手段(510)により利用者Aの取引金額mに上記端数Δm1が存在しないと判別された場合、又は、上記貯蓄可否確認手段(512)により貯蓄不可能と判断された場合には、いずれもそれ以降の処理を中止し、利用者Aの第1電子マネー口座(101)から店舗Xの口座(301)への取引金額mの振替え送金が完了した旨と、それ以降の処理を中止した理由を、店舗Xのレジスタ(4)に通知し、他方、利用者Aの第1電子マネー口座(101)から利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座(201)へ上記貯蓄向け金額Δm2を振替え送金した場合には、利用者Aの第1電子マネー口座(101)から店舗Xの口座(301)への取引金額mの振替え送金が完了した旨並びに利用者Aの第1電子マネー口座(101)から利用者A又はYの第2電子マネー口座(201)への貯蓄向け金額Δm2の振替え送金が完了した旨を、店舗Xのレジスタ(4)に通知する情報処理を行う処理完了通知手段(514)を構築するステップ
を実行せしめること、を特徴とする電子マネー決済を利用した貯蓄システム用のプログラムである。

上記[a]項ないし[n]項に記載の各手段の具体的内容は、管理センタサーバ5の機能について記述した内容と同様である。
更にまた、本発明は、上記貯蓄システム用プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体も提供する。
本発明は上記の如く構成されるので、本発明によるときは、現金取引が少なくなりつつある今日において、電子マネーを利用して、本人が貯蓄について強く意識したり努力したりしなくても、無理なく効果的に貯蓄を伸ばすことのできる貯蓄システム等を提供し得るものであり、産業上多大の利用可能性を有するものである。
本発明に係る貯蓄システムの一実施例の全体構成を示すブロック図である。 本発明に係る貯蓄システムの作動の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 第1電子マネー口座サーバ
101 利用者Aの第1電子マネー口座
2 第2電子マネー口座サーバ
201 利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座
3 店舗X加入の口座サーバ
301 店舗Xの口座
4 店舗Xのレジスタ
41 電子マネーID等読取り手段
42 取引金額入力手段
43 通信手段
44 出力手段
5 管理センタサーバ
51 CPU
52 記憶装置
53 ワークRAM
54 ROM
55 クロック回路
56 通信回路
57 データバス
501 通信手段
502 第1電子マネーID認証手段
503 店舗Xの口座ID認証手段
504 決済可否確認手段
505 決済不能通知手段
506 支払い指令発信手段
507 貯蓄システム適用確認手段
508 第2電子マネーID認証手段
509 端数設定金額確認手段
510 端数存否確認手段
511 貯蓄向け金額算出手段
512 貯蓄可否確認手段
513 貯蓄指令発信手段
514 処理完了通知手段
6 通信回線網

Claims (9)

  1. 互いに通信回線網(6)を通じて接続された、店舗Xのレジスタ(4)と、管理センタサーバ(5)と、利用者Aの第1電子マネー口座(101)が設けられた第1電子マネー口座サーバ(1)と、利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座(201)が設けられた第2電子マネー口座サーバ(2)と、上記店舗Xの口座(301)が設けられた口座サーバ(3)と、から構成され;
    上記店舗Xのレジスタ(4)には、少なくとも、
    利用者Aが所持する電子マネーID記録媒体から利用者Aの第1電子マネーIDを読み取る電子マネーID等読取り手段(41)と、
    当該店舗に利用者Aが支払うべき取引金額mを入力する取引金額入力手段(42)と、
    読み取った利用者Aの第1電子マネーIDと、入力された取引金額mのデータと、店舗Xの口座のIDデータとを、通信回線網(6)を通じて上記管理センタサーバ(5)に送信すると共に、管理センタサーバ(5)から送られて来るデータを受信する通信手段(43)と、
    当該通信手段(43)により送受信されるデータ内容の少なくとも一部を表示及び/又はプリントアウトする出力手段(44)と、
    が設けられ;
    上記管理センタサーバ(5)には、少なくともCPU(51)、記憶装置(52)、ワークRAM(53)、ROM(54)、クロック回路(55)及び通信回路(56)を含むハードウェアが設けられると共に、上記記憶装置(52)にインストールされたソフトウェアを上記ハードウェアによって実行することにより、当該ハードウェアとソフトウェアとが協働して構築される下記[a]項ないし[n]項に記載の手段が設けられたこと、即ち;
    [a]通信回線網(6)を通じて、上記店舗Xのレジスタ(4)と、第1電子マネー口座サーバ(1)と、第2電子マネー口座サーバ(2)と、店舗X加入の口座サーバ(3)との間でデータの送受信を行う情報処理を行う通信手段(501)と、
    [b]店舗Xのレジスタ(4)から送られて来た利用者Aの第1電子マネーIDが上記第1電子マネー口座サーバ(1)に登録されている適正なものであるか否かを、第1電子マネー口座サーバ(1)にアクセスし確認する情報処理を行う第1電子マネーID認証手段(502)と、
    [c]店舗Xのレジスタ(4)から送られて来た店舗Xの口座IDが上記店舗X加入の口座サーバ(3)に登録されている適正なものであるか否かを、当該口座サーバ(3)にアクセスし確認する情報処理を行う店舗Xの口座ID認証手段(503)と、
    [d]第1電子マネー口座サーバ(1)における利用者Aの第1電子マネー口座残高Mと、店舗Xのレジスタ(4)から送られて来た利用者Aの取引金額mとを比較し、「第1電子マネー口座残高M≧取引金額m」であるか否かを確認する情報処理を行う決済可否確認手段(504)と、
    [e]第1電子マネー口座サーバ(1)に対する第1電子マネーIDが不適正であること、店舗X加入の口座サーバ(3)に対する店舗Xの口座IDが不適正であること又は第1電子マネー口座の残高が不足していることにより取引金額mの決済が不可能な場合には、その旨を店舗Xのレジスタ(4)に通知する情報処理を行う決済不能通知手段(505)と、
    [f]上記決済可否確認手段(504)により決済可能と判断された場合には、利用者Aの第1電子マネー口座(101)から店舗Xの口座(301)へ上記取引金額mを振替え送金するよう上記第1電子マネー口座サーバ(1)へ指示信号を発信する情報処理を行う支払い指令発信手段(506)と、
    [g]利用者Aの第1電子マネーIDに対応して記録した利用者Aについての貯蓄システム適用の有無に関するデータに基づき、貯蓄システムを適用するか否かを確認する情報処理を行う貯蓄システム適用確認手段(507)と、
    [h]貯蓄システムを適用する場合に、上記貯蓄システム適用の有無に関するデータに含まれる第2電子マネーIDが上記第2電子マネー口座サーバ(2)に登録されている適正なものであるか否かを、第2電子マネー口座サーバ(2)にアクセスし確認する情報処理を行う第2電子マネーID認証手段(508)と、
    [i]貯蓄システムを適用する場合に、上記利用者Aの貯蓄システム適用の有無に関するデータに含まれる貯蓄割り当て端数設定金額N(Nは、10n円においてnが1から9までの整数である場合におけるいずれか一種の金額)のデータを認識する情報処理を行う端数設定金額確認手段(509)と、
    [j]利用者Aの上記取引金額mに、上記貯蓄割り当て端数設定金額N未満の端数Δm1があるか否かを判別する情報処理を行う端数存否確認手段(510)と、
    [k]上記端数Δm1が存在する場合には、貯蓄向け金額Δm2を、計算式「Δm2=N−Δm1」により算出する情報処理を行う貯蓄向け金額算出手段(511)と、
    [l]利用者Aの第1電子マネー口座(101)から店舗Xの口座(301)へ上記取引金額mを振替え送金した後の利用者Aの第1電子マネー口座の残高M’と、上記貯蓄向け金額Δm2とを比較し、「第1電子マネー口座残高M’≧貯蓄向け金額Δm2」であるか否かを確認する情報処理を行う貯蓄可否確認手段(512)と、
    [m]上記貯蓄可否確認手段(512)により貯蓄可能と判断された場合には、利用者Aの第1電子マネー口座(101)から利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座(201)へ上記貯蓄向け金額Δm2を振替え送金するよう上記第1電子マネー口座サーバ(1)へ指示信号を発信する情報処理を行う貯蓄指令発信手段(513)と、
    [n]上記貯蓄システム適用確認手段(507)により貯蓄システムを適用しないと確認された場合、第2電子マネー口座サーバ(2)に対する第2電子マネーIDが不適正と判断された場合、上記端数存否確認手段(510)により利用者Aの取引金額mに上記端数Δm1が存在しないと判別された場合、又は、上記貯蓄可否確認手段(512)により貯蓄不可能と判断された場合には、いずれもそれ以降の処理を中止し、利用者Aの第1電子マネー口座(101)から店舗Xの口座(301)への取引金額mの振替え送金が完了した旨と、それ以降の処理を中止した理由を、店舗Xのレジスタ(4)に通知し、他方、利用者Aの第1電子マネー口座(101)から利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座(201)へ上記貯蓄向け金額Δm2を振替え送金した場合には、利用者Aの第1電子マネー口座(101)から店舗Xの口座(301)への取引金額mの振替え送金が完了した旨並びに利用者Aの第1電子マネー口座(101)から利用者A又はYの第2電子マネー口座(201)への貯蓄向け金額Δm2の振替え送金が完了した旨を、店舗Xのレジスタ(4)に通知する情報処理を行う処理完了通知手段(514)と、
    が設けられたこと;を特徴とする電子マネー決済を利用した貯蓄システム。
  2. 上記第1電子マネー口座サーバ(1)と第2電子マネー口座サーバ(2)とが、同一のサーバ内若しくは同一の管理機関の管理下にあるサーバ内に設けられ、利用者Aの第1電子マネー口座(101)の開設時に、利用者Aの第2電子マネー口座(201)も同時に開設されることを特徴とする請求項1に記載の貯蓄システム。
  3. 第1電子マネー口座サーバ(1)の管理機関と、第2電子マネー口座サーバ(2)、店舗X加入の口座サーバ(3)又は管理センタサーバ(5)のうちの少なくとも1つの管理機関とが、同一であることを特徴とする請求項1に記載の貯蓄システム。
  4. 利用者Aの電子マネーID記録媒体が、カードであることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一に記載の貯蓄システム。
  5. 利用者Aの電子マネーID記録媒体が、携帯電話機であることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一に記載の貯蓄システム。
  6. 電子マネーID記録媒体に、利用者の電子マネーID、その他必要なデータを記録する電子マネーID記録媒体発行装置を含むことを特徴とする請求項1ないしのいずれか一に記載の貯蓄システム。
  7. 店舗Xのレジスタ(4)が上記電子マネーID記録媒体発行装置の機能を備えたことを特徴とする請求項に記載の貯蓄システム。
  8. 互いに通信回線網(6)を通じて接続された、店舗Xのレジスタ(4)と、管理センタサーバ(5)と、利用者Aの第1電子マネー口座(101)が設けられた第1電子マネー口座サーバ(1)と、利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座(201)が設けられた第2電子マネー口座サーバ(2)と、上記店舗Xの口座(301)が設けられた口座サーバ(3)と、から構成される電子マネー決済を利用した貯蓄システムにおける上記管理センタサーバ(5)として用いられるコンピュータにインストールされ、当該コンピュータをして、当該コンピュータに設けられた少なくともCPU(51)、記憶装置(52)、ークRAM(53)、ROM(54)、クロック回路(55)及び通信回路(56)を含むハードウェアと協働して下記[a]項ないし[n]項に記載の手段を構築するステップを実行せしめること、即ち;
    [a]通信回線網(6)を通じて、上記店舗Xのレジスタ(4)と、第1電子マネー口座サーバ(1)と、第2電子マネー口座サーバ(2)と、店舗X加入の口座サーバ(3)との間でデータの送受信を行う情報処理を行う通信手段(501)を構築するステップ、
    [b]店舗Xのレジスタ(4)から送られて来た利用者Aの第1電子マネーIDが上記第1電子マネー口座サーバ(1)に登録されている適正なものであるか否かを、第1電子マネー口座サーバ(1)にアクセスし確認する情報処理を行う第1電子マネーID認証手段(502)を構築するステップ、
    [c]店舗Xのレジスタ(4)から送られて来た店舗Xの口座IDが上記店舗X加入の口座サーバ(3)に登録されている適正なものであるか否かを、当該口座サーバ(3)にアクセスし確認する情報処理を行う店舗Xの口座ID認証手段(503)を構築するステップ、
    [d]第1電子マネー口座サーバ(1)における利用者Aの第1電子マネー口座残高Mと、店舗Xのレジスタ(4)から送られて来た利用者Aの取引金額mとを比較し、「第1電子マネー口座残高M≧取引金額m」であるか否かを確認する情報処理を行う決済可否確認手段(504)を構築するステップ、
    [e]第1電子マネー口座サーバ(1)に対する第1電子マネーIDが不適正であること、店舗X加入の口座サーバ(3)に対する店舗Xの口座IDが不適正であること又は第1電子マネー口座の残高が不足していることにより取引金額mの決済が不可能な場合には、その旨を店舗Xのレジスタ(4)に通知する情報処理を行う決済不能通知手段(505)を構築するステップ、
    [f]上記決済可否確認手段(504)により決済可能と判断された場合には、利用者Aの第1電子マネー口座(101)から店舗Xの口座(301)へ上記取引金額mを振替え送金するよう上記第1電子マネー口座サーバ(1)へ指示信号を発信する情報処理を行う支払い指令発信手段(506)を構築するステップ、
    [g]利用者Aの第1電子マネーIDに対応して記録した利用者Aについての貯蓄システム適用の有無に関するデータに基づき、貯蓄システムを適用するか否かを確認する情報処理を行う貯蓄システム適用確認手段(507)を構築するステップ、
    [h]貯蓄システムを適用する場合に、上記貯蓄システム適用の有無に関するデータに含まれる第2電子マネーIDが上記第2電子マネー口座サーバ(2)に登録されている適正なものであるか否かを、第2電子マネー口座サーバ(2)にアクセスし確認する情報処理を行う第2電子マネーID認証手段(508)を構築するステップ、
    [i]貯蓄システムを適用する場合に、上記利用者Aの貯蓄システム適用の有無に関するデータに含まれる貯蓄割り当て端数設定金額N(Nは、10n円においてnが1から9までの整数である場合におけるいずれか一種の金額)のデータを認識する情報処理を行う端数設定金額確認手段(509)を構築するステップ、
    [j]利用者Aの上記取引金額mに、上記貯蓄割り当て端数設定金額N未満の端数Δm1があるか否かを判別する情報処理を行う端数存否確認手段(510)を構築するステップ、
    [k]上記端数Δm1が存在する場合には、貯蓄向け金額Δm2を、計算式「Δm2=N−Δm1」により算出する情報処理を行う貯蓄向け金額算出手段(511)を構築するステップ、
    [l]利用者Aの第1電子マネー口座(101)から店舗Xの口座(301)へ上記取引金額mを振替え送金した後の利用者Aの第1電子マネー口座の残高M’と、上記貯蓄向け金額Δm2とを比較し、「第1電子マネー口座残高M’≧貯蓄向け金額Δm2」であるか否かを確認する情報処理を行う貯蓄可否確認手段(512)を構築するステップ、
    [m]上記貯蓄可否確認手段(512)により貯蓄可能と判断された場合には、利用者Aの第1電子マネー口座(101)から利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座(201)へ上記貯蓄向け金額Δm2を振替え送金するよう上記第1電子マネー口座サーバ(1)へ指示信号を発信する情報処理を行う貯蓄指令発信手段(513)を構築するステップ、及び、
    [n]上記貯蓄システム適用確認手段(507)により貯蓄システムを適用しないと確認された場合、第2電子マネー口座サーバ(2)に対する第2電子マネーIDが不適正と判断された場合、上記端数存否確認手段(510)により利用者Aの取引金額mに上記端数Δm1が存在しないと判別された場合、又は、上記貯蓄可否確認手段(512)により貯蓄不可能と判断された場合には、いずれもそれ以降の処理を中止し、利用者Aの第1電子マネー口座(101)から店舗Xの口座(301)への取引金額mの振替え送金が完了した旨と、それ以降の処理を中止した理由を、店舗Xのレジスタ(4)に通知し、他方、利用者Aの第1電子マネー口座(101)から利用者A又は他の利用者Yの第2電子マネー口座(201)へ上記貯蓄向け金額Δm2を振替え送金した場合には、利用者Aの第1電子マネー口座(101)から店舗Xの口座(301)への取引金額mの振替え送金が完了した旨並びに利用者Aの第1電子マネー口座(101)から利用者A又はYの第2電子マネー口座(201)への貯蓄向け金額Δm2の振替え送金が完了した旨を、店舗Xのレジスタ(4)に通知する情報処理を行う処理完了通知手段(514)を構築するステップ、
    を実行せしめること、を特徴とする電子マネー決済を利用した貯蓄システム用のプログラム。
  9. 請求項に記載の電子マネー決済を利用した貯蓄システム用プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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