JP2018077639A - 決済システム - Google Patents

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Abstract

【課題】少なくとも取引安全性に優れた決済システムを提供することである。【解決手段】支払金の決済を履行するために実行される決済処理に使用される支払者の決済媒体との通信によって、前記決済処理の実行要求を受け付ける受付端末と、前記受付端末によって受け付けられた前記決済処理の実行要求に応じて、前記決済が履行されるのに先立って前記支払金に対応する仮想通貨の価値量を支払う中間決済処理を実行する中間決済サーバと、前記中間決済サーバによって実行された前記中間決済処理によって支払われた前記仮想通貨の価値量に対応する金額を、前記支払者の銀行口座から受取者の銀行口座へ送金する送金処理を実行することで、前記支払金の決済を履行する銀行サーバと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、決済システムに関する。
従来、様々な電子商取引が隆盛を極め、その決済についても、銀行振込、クレジットカード決済、コンビニ決済、プリペイドカード決済といった様々な方法で行われている。特に、プリペイドカード決済は、その利便性の高さから、交通運賃の支払いに留まらず、小売業のPOS(point of sales)システムに導入されたり、インターネットを介した電子商取引に導入されたり等、広く利用されている。
例えば、特許文献1には、電子マネーシステムの取引方法として、次のような取引方法が開示されている。すなわち、特許文献1の取引方法では、小売業10から消費者12に発行されたICカード30に、消費者12が自己の銀行口座42から必要とする金額を引き出して格納する。同時に、特許文献1の取引方法では、小売業10の銀行口座44に消費者12の引出し金額と同額を振り込み、更に、小売業10から商品を購入したりサービスの提供を受けたりした際に、ICカード30を用いて請求金額を支払う。
特開平09−259193号公報
特許文献1の取引方法は、消費者12が自己の銀行口座42から現金を引き出し、ICカード30に格納する必要がある。このため、特許文献1の取引方法では、ICカード30の盗難等により、格納された金額の損失を招くことがあると共に、窃盗又は強盗等の犯罪の減少に寄与するキャッシュレス化を促進することが難しい。また、特許文献1の取引方法では、小売業10の銀行口座44に消費者12の引き出し金額と同額が即座に振り込まれ、決済が履行される。このため、特許文献1の取引方法では、不正者が消費者12の銀行口座42から現金を引き出した場合でも決済が即座に履行されてしまい、不正な決済が履行される事態に歯止めをかけることが難しい。よって、特許文献1の取引方法には、決済に関する取引安全性という観点から改善の余地がある。
また、特許文献1の取引方法では、ATM(automatic teller machine)及びPOS端末等の高価な現金管理機器が銀行及び小売店で必要となる。このため、特許文献1の取引方法では、現金管理機器を導入するコストが必要であると共に、現金管理機器から現金を回収又は補充するコストが必要となる。よって、特許文献1の取引方法には、コスト性という観点から改善の余地がある。
また、特許文献1の取引方法は、消費者12の銀行口座42から現金が引き出されるため、銀行では、引き出された金額分の銀行預金が減少する。このため、特許文献1の取引方法では、銀行において融資や運用に用いる資金が減少する。よって、特許文献1の取引方法には、社会の経済産業活動の発展性という観点から改善の余地がある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、上述のような問題点を解決することを課題の一例とする。すなわち、本発明の課題の一例は、少なくとも取引安全性に優れた決済システムを提供することであって、好適には、この取引安全性の他、コスト性及び発展性に優れた決済システムを提供することである。
本発明の1つの観点に係る決済システムは、支払金の決済を履行するために実行される決済処理に使用される支払者の決済媒体との通信によって、前記決済処理の実行要求を受け付ける受付端末と、前記受付端末によって受け付けられた前記決済処理の実行要求に応じて、前記決済が履行されるのに先立って前記支払金に対応する仮想通貨の価値量を支払う中間決済処理を実行する中間決済サーバと、前記中間決済サーバによって実行された前記中間決済処理によって支払われた前記仮想通貨の価値量に対応する金額を、前記支払者の銀行口座から受取者の銀行口座へ送金する送金処理を実行することで、前記支払金の決済を履行する銀行サーバと、を備える。
好適には、前記決済システムにおいて、前記銀行サーバは、前記決済処理による前記銀行口座間の金額の移動に用いられるプール口座を管理し、前記プール口座には、前記支払者の前記銀行口座の預金残高を上限額とする所定の積立金が前記支払者の前記銀行口座から予め積み立て可能であって、前記銀行サーバは、前記中間決済サーバから送信された前記送金処理の実行要求を受信すると、前記所定の積立金の中から、前記中間決済処理によって支払われた前記仮想通貨の価値量に対応する金額を、前記プール口座から前記受取者の前記銀行口座へ送金する。
好適には、前記決済システムにおいて、前記中間決済サーバは、前記仮想通貨の価値量を預かる仮想通貨口座を管理し、前記支払者の前記仮想通貨口座には、前記積立金に対応する前記仮想通貨の価値量が予め預け入れ可能であって、前記中間決済サーバは、前記中間決済処理を実行する際に、前記支払者の前記仮想通貨口座に予め預けられた前記仮想通貨の価値量の中から、前記支払金に対応する前記仮想通貨の価値量を前記受取者の前記仮想通貨口座に支払う。
好適には、前記決済システムにおいて、前記受付端末は、前記決済処理の実行要求に応じた前記中間決済処理の実行要求を前記中間決済サーバに送信し、前記中間決済サーバは、前記受付端末から送信された前記中間決済処理の実行要求を受信してから所定時間が経過するまでの保留期間に亘って、前記支払金に対応する前記仮想通貨の価値量を前記受取者へ支払うことを保留し、前記保留期間の経過後、前記支払金に対応する前記仮想通貨の価値量を前記受取者へ支払い、前記中間決済処理に応じた前記送金処理の実行要求を前記銀行サーバに送信する。
本発明の1つの観点に係る決済システムは、少なくとも取引安全性に優れた決済システムを提供することができ、好適には、この取引安全性の他、コスト性及び発展性に優れた決済システムを提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を、単なる例として、添付の図面を参照して以下に説明する。
本発明の実施形態に係る決済システムの全体構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る決済システムで実行される決済処理の概要を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る決済システムの決済媒体の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る決済システムの第2決済媒体に表示される2次元コード画像を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る決済システムのEC端末の外観構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る決済システムのEC端末の機能的構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る決済システムの銀行サーバの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る決済システムの中間決済サーバの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る決済システムで実行される利用登録処理の流れを示す図である。 本発明の実施形態に係る決済システムで実行される第1決済処理の流れを示す図である。 図10に示された処理に続いて実行される第1決済処理の流れを示す図である。 図10及び図11に示された第1決済処理における認証処理の流れを示す図である。 図10及び図11に示された第1決済処理における承認処理の流れを示す図である。 本発明の実施形態に係る決済システムで実行される第2決済処理の流れを示す図である。 図14に示された処理に続いて実行される第2決済処理の流れを示す図である。 図15に示された処理に続いて実行される第2決済処理の流れを示す図である。 図14〜図16に示された第2決済処理における認証処理の流れを示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。以下に説明される実施形態は、本発明のいくつかの例を示すものであって、本発明の内容を限定するものではない。また、各実施形態で説明される構成及び動作の全てが本発明の構成及び動作として必須であるとは限らない。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
[1.決済システムの概要]
図1は、本発明の実施形態に係る決済システム1の全体構成を示す図である。図2は、本発明の実施形態に係る決済システム1で実行される決済処理の概要を説明するための図である。
決済システム1は、電子商取引の決済システムである。好適には、決済システム1は、1又は複数の販売者が参加するEC(electronic commerce)サイト上において電子商取引の決済を行うための決済システムである。決済システム1を利用する者には、商品又はサービスを購入し、その代金である支払金を支払う支払者と、商品等を販売し、支払金を受け取る受取者とが少なくとも存在する。なお、支払者及び受取者を含む決済システム1を利用する者を総称して、「利用者」とも称する。また、電子商取引における支払金の決済を履行するために決済システム1で実行される決済処理を、単に「決済処理」とも称する。
決済システム1では、図1に示されるように、決済媒体10を所有する支払者の情報端末11と、受取者の情報端末11と、EC端末100と、銀行サーバ200と、中間決済サーバ300とが、インターネット等のネットワーク5を介して互いに接続されている。
決済媒体10は、決済処理において支払者が決済を要求する際に使用される媒体である。決済媒体10は、例えば、スマートフォン等の携帯情報端末や非接触型ICカードから構成される。決済媒体10の詳細な構成については、図3及び図4を用いて後述する。
情報端末11は、スマートフォンやパーソナルコンピュータ等の情報端末である。利用者は、情報端末11を使用して、商品等の購入内容や決済内容等の取引内容を閲覧することができる。情報端末11は、決済媒体10を兼ねることができる。
EC端末100は、ECサイトを表示し、利用者が商品等の閲覧及び購入並びに支払金の決済を行うことができる情報端末である。EC端末100は、小売店の店舗、ホテル、駅、空港、銀行、郵便局、街角等の、各種のスポットに設置されてもよい。すなわち、EC端末100は、商品等の販売者(受取者)の店舗に設置される必要はない。EC端末100の詳細な構成については、図5及び図6を用いて後述する。
銀行サーバ200は、利用者の銀行口座を管理し、インターネットバンキング等の、ネットワーク5を介した銀行取引サービスを提供するサーバ装置である。銀行サーバ200は、支払者の銀行口座から受取者の銀行口座へ支払金を送金することで、支払金の決済を履行する。支払者の銀行口座から受取者の銀行口座へ支払金を送金する処理を、「送金処理」とも称する。
また、銀行サーバ200は、決済処理による銀行口座間の金額の移動に用いられるプール口座を管理する。プール口座は、銀行サーバ200によって管理される銀行口座である
プール口座には、支払者の銀行口座の預金残高を上限額とする所定の積立金が、支払者の銀行口座から予め積み立て可能となっている。銀行サーバ200の詳細な構成については、図7を用いて後述する。
中間決済サーバ300は、決済システム1を構築するためのサーバ装置であって、利用者の仮想通貨口座を管理し、中間決済処理を実行するサーバ装置である。中間決済処理とは、決済処理において、銀行サーバ200が支払金の決済を履行するのに先立って、支払金に対応する仮想通貨の価値量を支払う処理である。仮想通貨は、法定通貨である現金に対応する価値量(バリュー)を有する貨幣である。本実施形態の仮想通貨は、疑似通貨とも称される。本実施形態の仮想通貨は、小売業者等が発行し、小売業者等から提供される割引クーポン等の特典と交換可能なポイントも含む概念であってもよい。仮想通貨口座は、仮想通貨の価値量を預かる口座であり、現金を預かる銀行口座に対応する。なお、決済処理において銀行サーバ200が支払金の決済を履行するのに先立って、中間決済処理において中間決済サーバ300が価値量によって履行する決済を、銀行サーバ200での支払金の決済に対応して、「中間決済」とも称する。
また、中間決済サーバ300は、中間決済処理によって仮想通貨口座間で価値量が移動することを仲介するための仮想通貨口座である仲介口座を管理する。
また、中間決済サーバ300は、中間決済センターによって管理されてもよい。すなわち、中間決済サーバ300は、銀行サーバ200を管理する銀行とは異なる主体によって管理されてもよい。中間決済サーバ300の詳細な構成については、図8を用いて後述する。
なお、図1では、支払者Aが銀行サーバ200に銀行口座Aを有し、中間決済サーバ300に仮想通貨口座Aを有することを示している。同様に、受取者Xが銀行サーバ200に銀行口座Xを有し、中間決済サーバ300に仮想通貨口座Xを有することを示している。支払者B及び受取者Yについても同様である。
図2は、本発明の実施形態に係る決済システム1で実行される決済処理の概要を説明するための図である。
決済システム1では、EC端末100によって購入手続きを行った支払者が、決済媒体10を使用して決済処理の実行をEC端末100に要求することで、銀行サーバ200及び中間決済サーバ300に係る決済処理が実行される。決済処理では、銀行サーバ200が支払金の決済を履行する前段階として、中間決済サーバ300が中間決済処理を実行して支払金に対応する価値量を移動させる。
具体的には、図2に示されるように、支払者Aが決済媒体10をEC端末100の読み取り部にタッチすることで、決済処理の実行要求が決済媒体10からEC端末100に送信される。決済媒体10をタッチするとは、決済媒体10からの決済処理の実行要求がEC端末100で受け付け可能な位置に決済媒体10を配置することをいう。決済媒体10をタッチすることは、決済媒体10とEC端末100とが接触状態にあるか非接触状態にあるかは問われない。
決済媒体10がEC端末100の読み取り部にタッチされると、EC端末100は、決済処理の実行要求を受け付ける。そして、EC端末100は、受け付けられた決済処理の実行要求に応じて決済情報を作成する。決済情報は、今回の決済処理における決済内容を示す情報である。EC端末100は、支払金の金額情報並びに支払者A及び受取者Xの識別情報等を用いて決済情報を作成する。そして、EC端末100は、決済情報に基づいて中間決済処理が実行されるよう、決済情報を含む中間決済処理の実行要求を中間決済サーバ300に送信する。このように、EC端末100は、決済媒体10からの決済処理の実行要求を受け付けるため、「受付端末」と表現することもできる。
中間決済サーバ300は、中間決済処理の実行要求に応じて中間決済処理を実行する。
具体的には、中間決済サーバ300は、中間決済処理の実行要求に含まれる決済情報を確認し、決済情報に含まれる支払金の金額情報を仮想通貨の価値量に換算する。そして、中間決済サーバ300は、支払金の金額情報に対応する仮想通貨の価値量を受取者Xに支払う。
ここで、中間決済サーバ300は、支払者Aを含む利用者が決済システム1を初めて利用する際に、プール口座Pに積み立てられた上述の積立金に対応する価値量を発行し、支払者Aの仮想通貨口座Aに預け入れ可能となっている。更に、中間決済サーバ300は、中間決済処理によって仮想通貨口座間で価値量が移動することを仲介するための仮想通貨口座である仲介口座Mを管理している。
中間決済サーバ300は、支払金の金額情報に対応する仮想通貨の価値量を受取者Xに支払う際、支払者Aの仮想通貨口座Aに予め預けられた仮想通貨の価値量の中から、支払金に対応する価値量を支払う。この際、中間決済サーバ300は、支払金に対応する価値量を支払者Aの仮想通貨口座Aから仲介口座Mへ一旦移動させ、支払金に対応する価値量を受取者Xの仮想通貨口座Xへ支払うことを一定期間保留する。そして、一定期間保留した後、中間決済サーバ300は、支払金に対応する価値量が受取者Xの仮想通貨口座Xへ移動することを承認する。すなわち、中間決済サーバ300は、支払金に対応する価値量を受取者Xの仮想通貨口座Xへ支払うことを一定期間保留した後に承認することによって、仮想通貨の価値量での決済(中間決済)の履行を一定期間保留する。なお、仲介口座Mに移動された価値量を受取者の仮想通貨口座へ移動させることについての承認が保留される期間を、「保留期間」とも称する。
その後、中間決済サーバ300は、中間決済処理によって移動した仮想通貨の価値量に対応する金額を、銀行サーバ200によって管理される支払者Aの銀行口座Aから受取者Xの銀行口座Xへ送金する送金処理の実行要求を、銀行サーバ200に送信する。なお、中間決済サーバ300は、支払金に対応する価値量を支払者Aの仮想通貨口座Aから仲介口座Mへ一旦移動させると、仮想通貨の価値量での決済(中間決済)が行われた旨の決済通知を支払者Aの情報端末11に送信してもよい。
銀行サーバ200は、送金処理の実行要求を受信すると、予めプール口座Pに積み立てられた所定の積立金の中から、今回の決済処理での支払金を受取者Xの銀行口座Xに送金する。この積立金は、支払者Aを含む利用者が決済システム1を初めて利用する際に積み立てられる。そして、銀行サーバ200は、決済処理において送金処理を実行する際、予め支払者Aの銀行口座Aからプール口座Pに積み立てられた積立金の中から、中間決済処理によって移動した仮想通貨の価値量に対応する金額(すなわち支払金)を、受取者Xの銀行口座Xに送金する。すなわち、銀行サーバ200は、決済処理において、支払金を、支払者Aの銀行口座Aから直接的に受取者Xの銀行口座Xへ送金するのではなく、プール口座Pを介して間接的に受取者Xの銀行口座Xへ送金する。銀行サーバ200によって送金処理が実行されると、今回の決済処理における支払金の決済が履行される。
このように、決済システム1は、デビット型の支払方式を取り入れた決済システムともいえる。
[2.決済媒体の構成]
図3は、本発明の実施形態に係る決済システム1の決済媒体10の構成を示す図である。図3(a)は、決済媒体10に含まれる第1決済媒体20の構成を示す。図3(b)は、決済媒体10に含まれる第2決済媒体30の構成を示す。図4は、本発明の実施形態に係る決済システム1の第2決済媒体30に表示される2次元コード画像を説明するための図である。
決済システム1では、決済媒体10として互いに異なる複数の媒体を使用して決済処理を行うことができる。決済媒体10は、互いに異なる第1決済媒体20と、第2決済媒体30とから少なくとも構成されている。第1決済媒体20を使用して実行される決済処理を、「第1決済処理」とも称する。第2決済媒体30を使用して実行される決済処理を、「第2決済処理」とも称する。
第1決済媒体20は、近距離無線通信を行う記憶媒体である。第1決済媒体20は、例えば、NFC(near field radio communication)カード等の非接触型ICカードから構成されてもよい。
第1決済媒体20は、図3(a)に示されるように、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを備える。
通信部21は、EC端末100との間で近距離無線通信を行う通信ユニットである。
記憶部22は、制御部23によって行われる各種の制御処理を実行する際に必要な各種の情報を記憶する記憶ユニットである。例えば、記憶部22の所定の記憶領域には、第1決済媒体20の個体毎に割り当てられた記憶媒体の識別情報が予め記憶されている。また、記憶部22には、決済記録が記憶されている。決済記録とは、決済処理において支払われる支払金の金額情報を記録した情報である。また、記憶部22には、決済処理の実行要求の作成、及び、後述する決済記録と移動記録との照合等に関するプログラム等が記憶されている。
制御部23は、第1決済媒体20に含まれる各構成要素を統括的に制御して、第1決済媒体20の各種機能を実現するための制御処理を実行する制御ユニットである。制御部23は、例えば、プロセッサを用いて構成されてもよい。
制御部23は、図3(a)に示されるように、決済要求部24と、照合部25とを備える。
決済要求部24は、決済処理の実行要求を作成し、通信部21を介してEC端末100に送信する機能を有する。決済要求部24は、記憶部22に記憶された記憶媒体の識別情報を含めて決済処理の実行要求を作成し、EC端末100に送信する。
照合部25は、記憶部22に記憶された決済記録と、中間決済サーバ300からEC端末100を介して送信された移動記録とを照合する機能を有する。移動記録とは、中間決済処理において支払者の仮想通貨口座から仲介口座へ移動した価値量を記録した情報である。すなわち、移動記録は、支払者の仮想通貨口座から仲介口座Mへの価値量の移動結果を示す。移動記録は、中間決済サーバ300からEC端末100へ送信される際に、移動された価値量に対応する金額に換算された状態で送信される。決済記録と移動記録との照合処理の詳細については、図11を用いて後述する。
第2決済媒体30は、ネットワーク5を介して無線通信を行う情報端末である。第2決済媒体30は、例えば、スマートフォン等の携帯可能な情報端末から構成されてもよい。第2決済媒体30は、情報端末11の役割を兼ねることができる。
第2決済媒体30は、図3(b)に示されるように、通信部31と、記憶部32と、表示部33と、制御部34とを備える。
通信部31は、無線通信を行う通信ユニットである。特に、通信部31は、中間決済サーバ300との間でネットワーク5を介して無線通信を行うことができる。
記憶部32は、制御部34によって行われる各種の制御処理を実行する際に必要な各種の情報を記憶する記憶ユニットである。例えば、記憶部32の所定の記憶領域には、第2決済媒体30の個体毎に割り当てられた情報端末の識別情報が予め記憶されている。また、記憶部32には、決済処理の実行要求の作成等に関するアプリケーションプログラムである決済アプリが記憶されている。
表示部33は、文字及び画像等の情報を表示するディスプレイである。表示部33は、第2決済媒体30を構成する情報端末に予め設けられたディスプレイから構成されてもよい。
制御部34は、第2決済媒体30に含まれる各構成要素を統括的に制御して、第2決済媒体30の各種機能を実現するための制御処理を実行する制御ユニットである。制御部34は、例えば、プロセッサを用いて構成されてもよい。
制御部34は、図3(b)に示されるように、情報取得部35と、情報変換部36と、決済要求部37とを備える。
情報取得部35は、決済処理の実行要求の作成に必要な情報を取得する機能を有する。情報取得部35は、決済処理の実行要求の作成に必要な情報として、支払者の利用者情報、第2決済媒体30である情報端末の識別情報、時刻情報及び乱数を取得する。
利用者情報とは、決済システム1の利用者に関する情報であり、銀行サーバ200及び中間決済サーバ300にデータベース化して登録される。利用者情報には、利用者の識別情報、パスワード、第1決済媒体20である記憶媒体の識別情報、第2決済媒体30である記憶媒体の識別情報、連絡先情報、銀行口座情報、仮想通貨口座情報、及び、各利用限度額等が含まれる。利用者情報に含まれるこれらの情報は、互いに対応付けて登録されている。
連絡先情報は、利用者の住所、氏名、電話番号及びメールアドレス等の情報である。銀行口座情報は、利用者の銀行口座の口座番号、残高、決済可能額等の情報である。仮想通貨口座情報は、利用者の仮想通貨口座の口座番号、残高、決済可能額等の情報である。決済可能額は、今回の決済処理において決済可能な支払金の金額又は価値量である。
各利用限度額は、1回利用限度額、1か月利用限度額、及び、パスワード不用限度額である。1回利用限度額とは、1回の決済処理での支払金の限度額であり、利用者の銀行口座の預金残高を上限額とする。すなわち、1回利用限度額が銀行口座の預金残高に設定された後に預金残高が減少して1回利用限度額を下回った場合、1回利用限度額は預金残高に連動して減少する。1か月利用限度額とは、1か月間での支払金の上限額である。パスワード不用限度額とは、支払者へのパスワードの入力を要求せずに実行される決済処理での支払金の上限額である。
情報取得部35は、決済処理の実行要求を作成する際、中間決済サーバ300との通信によって、予め中間決済サーバ300に登録された利用者情報に含まれる利用者の識別情報及び仮想通貨口座情報の決済可能額を取得する。また、情報取得部35は、記憶部32の所定の記憶領域に予め記憶された情報端末の識別情報を取得する。また、情報取得部35は、ネットワーク5を介して外部装置から現在の時刻情報を取得する。好適には、情報取得部35は、中間決済サーバ300の時刻情報と同期した時刻情報を取得することができる。また、情報取得部35は、第2決済媒体30が備える不図示の乱数生成部から乱数を取得する。この乱数生成部は、好適には、中間決済サーバ300の生成方式及び生成タイミングと、同一又は対応する生成方式及び生成タイミングで乱数を生成する。情報取得部35と中間決済サーバ300とは、取得された時刻情報及び乱数に基づいて、ワンタイムパスワードを生成することができる。そして、情報取得部35は、取得されたこれらの情報を、情報変換部36に出力する。
情報変換部36は、情報取得部35によって取得された情報を決済処理の実行要求と合わせて2次元コード画像に変換する機能を有する。具体的には、情報変換部36は、情報取得部35によって取得された利用者情報である利用者の識別情報及び仮想通貨口座情報の決済可能額と、第2決済媒体30である情報端末の識別情報と、時刻情報と、乱数とを含む情報を、決済処理の実行要求と合わせて、2次元コード画像に変換する。この際、情報変換部36は、これらの2次元コード画像の元となる情報を、時間経過に従って互いに異なる複数の2次元コード画像に変換する。例えば、情報変換部36は、これらの2次元コード画像の元となる情報を、所定時間(例えば1秒)経過毎に、従前の2次元コード画像とは異なる2次元コード画像に複数回変換する。
決済要求部37は、EC端末100に決済処理の実行を要求する機能を有する。具体的には、決済要求部37は、情報変換部36によって変換された複数の2次元コード画像を、変換毎に表示部33に表示させる。表示部33に表示される2次元コード画像は、図4に示されるように、時間経過に従って動的に変化するような2次元コード画像として表示される。2次元コード画像には決済処理の実行要求が含まれることから、第2決済媒体30は、2次元コード画像を表示した表示部33が、EC端末100にタッチされることによって、EC端末100に決済処理の実行要求を送信することができる。後述するように、中間決済サーバ300は、複数の2次元コード画像を用いて、第2決済媒体30からの決済処理の実行要求を認証する。すなわち、決済要求部37は、1回の決済処理において表示部33に2次元コード画像を複数回表示させることによって送信された複数の2次元コード画像を用いて、中間決済サーバ300に決済処理の実行要求を認証させることができる。
[3.EC端末の構成]
図5は、本発明の実施形態に係る決済システム1のEC端末100の外観構成を示す図である。図6は、本発明の実施形態に係る決済システム1のEC端末100の機能的構成を示す図である。
EC端末100は、ECサイトにおいて商品等の閲覧、購入及び配送に関する取引サービスの提供機能と、決済に関するサービスの提供機能とを有する。EC端末100は、この決済に関するサービスの提供機能として、決済処理の実行要求を受け付ける機能や、決済処理の実行結果を利用者に通知する機能等を有する。
EC端末100は、支払者が第1決済媒体20及び第2決済媒体30のどちらを使用して決済処理の実行を要求しても受け付けることができる。すなわち、EC端末100は、第1決済処理又は第2決済処理の選択を支払者に求めるのではなく、支払者が使用した決済媒体10の種類に応じて、その後の処理を自動的に実行することができる。
EC端末100は、図5及び図6に示されるように、取引管理部101と、通信部102と、記憶部103と、表示部104と、プリンタ部105と、リーダライタ部106と、コードリーダ部107と、制御部108とを備える。
取引管理部101は、商品等の販売管理並びに商品等の閲覧、購入及び配送に関する取引サービスを管理する機能を有する。取引管理部101は、これらの取引サービスを管理する不図示の取引管理サーバと通信可能に接続されている。取引管理部101は、これらの取引サービスに関する取引情報を取引管理サーバから取得すると共に、表示部104に表示することによって、これらの取引サービスを利用者に提供することができる。
また、取引管理部101は、取引管理サーバから取得された取引情報に基づいて、決済関連情報を作成する。決済関連情報は、支払金の金額情報、支払者の利用者情報及び受取者の利用者情報を含む。取引管理部101は、作成された決済関連情報を制御部108に出力し、決済に関するサービスの提供を可能とする。
通信部102は、有線又は無線通信を行う通信ユニットである。特に、通信部102は、中間決済サーバ300との間でネットワーク5を介して通信を行うことができる。
記憶部103は、制御部108によって行われる各種の制御処理を実行する際に必要な各種の情報を記憶する記憶ユニットである。例えば、記憶部103の所定の記憶領域には、EC端末100の個体毎に割り当てられた端末の識別情報が予め記憶されている。また、記憶部103には、決済処理の実行要求の受け付け、決済情報の作成、中間決済処理の実行要求の作成、及び、後述する支払金の金額情報と移動記録との照合等に関するプログラム等が記憶されている。
表示部104は、EC端末100に設けられたディスプレイであり、文字及び画像等の情報を表示する。
プリンタ部105は、商品等の購入内容や決済内容等の取引内容等をプリントアウトするプリンタモジュールである。
リーダライタ部106は、EC端末100の第1決済媒体20がタッチされる部分である。リーダライタ部106は、第1決済媒体20との間で近距離無線通信を行って、第1決済媒体20からの決済処理の実行要求を受け付けると共に、第1決済媒体20の記憶部22に決済記録を書き込む。
コードリーダ部107は、EC端末100の第2決済媒体30がタッチされる部分である。コードリーダ部107は、第2決済媒体30の表示部33に表示された2次元コード画像を読み取って、第2決済媒体30からの決済処理の実行要求を受け付ける。なお、図5では、リーダライタ部106とコードリーダ部107とは、別々の領域に配置されているが、一体化させた構造に形成し、同一の領域に配置されてもよい。
制御部108は、EC端末100に含まれる各構成要素を統括的に制御して、EC端末100の各種機能を実現するための制御処理を実行する制御ユニットである。制御部108は、例えば、プロセッサを用いて構成されてもよい。
制御部108は、図6に示されるように、決済媒体判定部109と、決済情報作成部110と、中間決済要求部111と、照合部112とを備える。
決済媒体判定部109は、EC端末100で受け付けられた決済処理の実行要求が、第1決済媒体20又は第2決済媒体30の何れからの要求であるかを判定する機能を有する。具体的には、決済媒体判定部109は、受け付けられた決済処理の実行要求がリーダライタ部106で受け付けられた場合には、当該決済処理の実行要求が第1決済媒体20からの要求であると判定する。決済媒体判定部109は、受け付けられた決済処理の実行要求がコードリーダ部107で受け付けられた場合には、当該決済処理の実行要求が第2決済媒体30からの要求であると判定する。
決済情報作成部110は、決済媒体判定部109での判定結果に応じた決済情報を作成する機能を有する。具体的には、決済情報作成部110は、受け付けられた決済処理の実行要求が第1決済媒体20からの要求であると判定されると、決済情報として第1決済情報を作成する。決済情報作成部110は、受け付けられた決済処理の実行要求が第2決済媒体30からの要求であると判定されると、決済情報として第2決済情報を作成する。
第1決済情報は、決済処理の実行要求が第1決済媒体20からの要求である場合に作成される決済情報である。第1決済情報は、決済関連情報、EC端末100の識別情報、及び、第1決済媒体20である記憶媒体の識別情報を含む。第1決済情報に含まれる決済関連情報には、支払金の金額情報が含まれると共に、支払者及び受取者の利用者情報が含まれてもよい。特に、第1決済情報に含まれる決済関連情報には、支払者及び受取者の利用者情報として、支払者及び受取者の識別情報が含まれてもよい。
第2決済情報は、決済処理の実行要求が第2決済媒体30からの要求である場合に作成される決済情報である。第2決済情報は、決済関連情報、EC端末100の識別情報、及び、2次元コード画像を含む。第2決済情報に含まれる決済関連情報には、支払金の金額情報が含まれると共に、支払者及び受取者の利用者情報が含まれてもよい。そして、第2決済情報に含まれる決済関連情報には、支払者及び受取者の利用者情報として支払者及び受取者の識別情報が含まれてもよい。また、第2決済情報に含まれる2次元コード画像には、利用者の識別情報及び仮想通貨口座情報の決済可能額と、第2決済媒体30である情報端末の識別情報と、時刻情報と、乱数とが含まれる。
中間決済要求部111は、中間決済サーバ300に中間決済処理を要求する機能を有する。具体的には、中間決済要求部111は、決済情報作成部110によって作成された第1決済情報又は第2決済情報を含めて中間決済処理の実行要求を作成し、中間決済サーバ300に送信する。なお、中間決済処理の実行要求は、暗号化されている。
照合部112は、第1決済情報に含まれる支払金の金額情報と、中間決済サーバ300から送信された移動記録とを照合する機能を有する。支払金の金額情報と移動記録との照合処理の詳細については、図11及び図15を用いて後述する。
[4.銀行サーバの構成]
図7は、本発明の実施形態に係る決済システム1の銀行サーバ200の構成を示す図である。
銀行サーバ200は、決済システム1を利用する者の利用登録を行う機能を有する。また、銀行サーバ200は、上述の送金処理を実行することで支払金の決済を履行する機能を有する。
銀行サーバ200は、図7に示されるように、銀行口座管理部201と、通信部202と、記憶部203と、制御部204とを備える。
銀行口座管理部201は、支払者及び受取者を含む利用者の銀行口座並びにプール口座Pを管理するデータベース管理システムである。銀行口座管理部201は、少なくとも利用者の識別情報、第1決済媒体20である記憶媒体の識別情報、及び、第2決済媒体30である情報端末の識別情報等を銀行口座に対応付けて、銀行口座を管理している。
通信部202は、有線又は無線通信を行う通信ユニットである。特に、通信部202は、中間決済サーバ300との間でネットワーク5を介して通信を行うことができる。
記憶部203は、制御部204によって行われる各種の制御処理を実行する際に必要な各種の情報を記憶する記憶ユニットである。例えば、記憶部203には、後述する利用登録処理及び送金処理の実行等に関するプログラム等が記憶されている。
制御部204は、銀行サーバ200に含まれる各構成要素を統括的に制御して、銀行サーバ200の各種機能を実現するための制御処理を実行する制御ユニットである。制御部204は、例えば、プロセッサを用いて構成されてもよい。
制御部204は、図7に示されるように、利用登録部205と、送金処理部206とを備える。
利用登録部205は、決済システム1を利用する者の利用登録を行う機能を有する。具体的には、利用登録部205は、決済システム1を利用する者が、情報端末11や情報端末である第2決済媒体30を用いて決済システム1の利用を要求すると、利用者情報を作成して銀行口座管理部201に登録する。そして、利用登録部205は、銀行口座管理部201を用いて、利用者の銀行口座からプール口座Pに積立金をプールする。そして、利用登録部205は、通信部202を介して中間決済サーバ300に仮想通貨口座の開設要求を送信する。この際、利用登録部205は、仮想通貨口座の開設要求に利用者情報を含めて送信する。そして、利用登録部205は、通信部202を介して中間決済サーバ300に、積立金に対応する価値量の発行要求を送信する。なお、決済システム1を利用する者を決済システム1に登録する処理を、「利用登録処理」とも称する。利用登録処理の詳細については、図9を用いて後述する。
送金処理部206は、送金処理の実行要求を受信すると、送金処理を実行する機能を有する。具体的には、送金処理部206は、中間決済サーバ300から通信部202を介して送金処理の実行要求を受信すると、当該要求に含まれる金額情報を今回の決済処理での支払金と特定すると共に、支払者及び受取者の各識別情報からそれぞれの銀行口座を特定する。そして、送金処理部206は、銀行口座管理部201を用いて、予めプール口座Pに積み立てられた積立金の中から、今回の決済処理での支払金として特定された金額を受取者の銀行口座に送金する。そして、送金処理部206は、送金処理が完了した旨の送金完了通知を中間決済サーバ300に送信する。
[5.中間決済サーバの構成]
図8は、本発明の実施形態に係る決済システム1の中間決済サーバ300の構成を示す図である。
中間決済サーバ300は、決済システム1を利用する者の仮想通貨口座に関する利用登録を行う機能を有する。また、中間決済サーバ300は、上述の中間決済処理を実行することで、仮想通貨の価値量での中間決済を履行する機能を有する。
中間決済サーバ300は、図8に示されるように、口座管理部301と、送信部302と、受信部303と、記憶部304と、制御部305とを備える。
口座管理部301は、支払者及び受取者を含む利用者の仮想通貨口座並びに仲介口座Mを管理するデータベース管理システムである。口座管理部301は、少なくとも利用者の識別情報、第1決済媒体20である記憶媒体の識別情報、及び、第2決済媒体30である情報端末の識別情報等を仮想通貨口座に対応付けて、仮想通貨口座を管理している。
送信部302は、有線又は無線通信によって各種の情報を送信する送信ユニットである。特に、送信部302は、EC端末100及び銀行サーバ200のそれぞれにネットワーク5を介して各種の情報を送信することができる。
受信部303は、有線又は無線通信によって各種の情報を受信する受信ユニットである。特に、受信部303は、EC端末100及び銀行サーバ200のそれぞれからネットワーク5を介して各種の情報を受信することができる。
記憶部304は、制御部305によって行われる各種の制御処理を実行する際に必要な各種の情報を記憶する記憶ユニットである。例えば、記憶部304には、移動記録が記憶されている。また、記憶部304には、利用登録処理、並びに、後述する認証処理及び承認処理を含む中間決済処理の実行等に関するプログラム等が記憶されている。
制御部305は、中間決済サーバ300に含まれる各構成要素を統括的に制御して、中間決済サーバ300の各種機能を実現するための制御処理を実行する制御ユニットである。制御部305は、仮想通貨口座間での仮想通貨の価値量の移動を制御することで、銀行サーバ200が支払金の決済を履行するのに先立って仮想通貨の価値量を支払う中間決済を制御することができる。制御部305は、例えば、プロセッサを用いて構成されてもよい。
制御部305は、図8に示されるように、利用登録部306と、価値量換算部307と、価値量移動部308と、移動記録作成部309と、認証部310と、決済承認部311と、送金要求部312とを備える。
利用登録部306は、決済システム1を利用する者の仮想通貨口座に関する利用登録を行う機能を有する。具体的には、利用登録部306は、銀行サーバ200からの仮想通貨口座の開設要求を受信部303が受信すると、当該要求に含まれる利用者情報に基づいて仮想通貨口座を開設し、口座管理部301に登録する。また、利用登録部306は、銀行サーバ200からの積立金に対応する価値量の発行要求を受信部303が受信すると、当該要求に含まれる積立金の金額情報を仮想通貨の価値量に換算し、仮想通貨口座に発行する。この際、利用登録部306は、価値量換算部307を用いて、仮想通貨の価値量への換算を行う。
価値量換算部307は、法定通貨である現金の金額から仮想通貨の価値量への換算、及び、仮想通貨の価値量から現金の金額への換算を行う機能を有する。現金と仮想通貨との換算レートは、予め設定された固定レートであってもよいし、需要と供給に応じて変動する変動レートであってもよい。
価値量移動部308は、仮想通貨口座間で価値量を移動させる機能を有する。具体的には、価値量移動部308は、EC端末100からの中間決済処理の実行要求を受信部303が受信すると、当該要求に含まれる第1決済情報又は第2決済情報から支払金の金額情報を特定する。そして、価値量移動部308は、口座管理部301を用いて、支払金の金額情報に対応する仮想通貨の価値量を、支払者の仮想通貨口座から仲介口座Mへ移動させる。また、価値量移動部308は、決済承認部311によって承認されると、口座管理部301を用いて、支払金の金額情報に対応する仮想通貨の価値量を、仲介口座Mから受取者の仮想通貨口座へ移動させる。
移動記録作成部309は、移動記録を作成して記憶する機能を有する。具体的には、移動記録作成部309は、支払者の仮想通貨口座から仲介口座Mへ移動した価値量から移動記録を作成し、記憶部304に記憶する。移動記録は、第1決済媒体20の照合部25で実行される照合処理、及び、EC端末100の照合部112で実行される照合処理に用いられる。
認証部310は、EC端末100に受け付けられた決済処理の実行要求を認証する機能を有する。EC端末100に受け付けられた決済処理の実行要求を認証する処理を、「認証処理」とも称する。認証部310は、第1決済処理と第2決済処理とでは異なるタイミング及び処理内容で認証処理を実行する。認証処理の詳細については、図12及び図17を用いて後述する。
決済承認部311は、中間決済の履行を承認する機能を有する。具体的には、決済承認部311は、仲介口座Mに移動された価値量を受取者の仮想通貨口座へ移動させることを承認することによって、中間決済の履行を承認する。中間決済の履行を承認する処理を、「承認処理」とも称する。
決済承認部311は、承認処理の際、仲介口座Mに移動された価値量を受取者の仮想通貨口座へ移動させることについての承認を保留期間の経過後に行う。保留期間は、例えば、中間決済処理の実行要求を受信部303が受信してから1週間が経過するまでの期間であってもよい。すなわち、決済承認部311は、保留期間中は、仲介口座Mに移動された価値量を受取者の仮想通貨口座へ移動させることについて承認せず、保留期間の経過後に承認する。承認処理の詳細については、図13を用いて後述する。
送金要求部312は、送金処理の実行要求を作成し、送信部302を介して銀行サーバ200に送信する機能を有する。具体的には、送金要求部312は、支払金の金額情報に対応する仮想通貨の価値量が仲介口座Mから受取者の仮想通貨口座へ移動した後に、移動した仮想通貨の価値量に対応する金額情報(すなわち支払金の金額情報)を作成する。そして、送金要求部312は、中間処理の実行要求に含まれる第1決済情報又は第2決済情報を、作成された金額情報で更新する。そして、送金要求部312は、第1決済情報又は第2決済情報を含めて送金処理の実行要求を作成し、送信部302を介して銀行サーバ200に送信する。
[6.各種処理の詳細な流れ]
図9は、本発明の実施形態に係る決済システム1で実行される利用登録処理の流れを示す図である。
決済システム1では、決済システム1を利用する者が、情報端末11等を用いて銀行サーバ200の登録サイトにアクセスし、決済システム1の利用を要求することで、利用登録処理の実行が開始される。
ステップS901において、情報端末11は、決済システム1の利用要求を銀行サーバ200に送信する。
ステップS902において、銀行サーバ200は、利用者の銀行口座を特定する。利用者の銀行口座が開設されていない場合、銀行サーバ200は、利用者の銀行口座を新たに開設する。
ステップS903において、銀行サーバ200は、利用者情報の入力要求を情報端末11に送信する。入力要求に係る利用者情報は、利用者の識別情報、パスワード、連絡先情報、及び、各利用限度額等である。なお、銀行サーバ200には、利用者の銀行口座を管理するため既に利用者の識別情報等が登録されている場合がある。この場合、銀行サーバ200は、決済システム1の決済処理でも既存の登録情報を引き続き使用することを利用者に確認した上で、利用者情報の入力要求として、各利用限度額の入力だけを要求してもよい。
ステップS904において、情報端末11は、利用者情報の登録要求を銀行サーバ200に送信する。具体的には、利用者は、情報端末11を操作して、利用者の識別情報、パスワード、連絡先情報、及び、各利用限度額等を入力する。情報端末11は、入力されたこれらの情報を含む利用者情報の登録要求を銀行サーバ200に送信する。
ステップS905において、銀行サーバ200は、受信したこれらの情報に銀行口座情報等を含めて、登録する利用者情報を作成する。銀行サーバ200は、作成された利用者情報を銀行口座管理部201に登録する。
ステップS906において、銀行サーバ200は、確認要求を情報端末11に送信する。確認要求は、登録された1回利用限度額を積立金としてプール口座Pに移動させることを許可するかを確認する要求である。
ステップS907において、情報端末11は、プール口座Pへの積立金の移動許可を銀行サーバ200に応答する。
ステップS908において、銀行サーバ200は、登録された利用者の銀行口座から積立金をプール口座Pに移動させる。そして、銀行サーバ200は、移動した積立金の金額情報に応じて利用者の銀行口座情報の残高を更新する。なお、プール口座Pへの積立金の移動許可が銀行サーバ200に応答されなければ、決済システム1は、本処理を終了してもよい。
ステップS909において、銀行サーバ200は、登録された利用者情報を含む仮想通貨口座の開設要求を中間決済サーバ300に送信する。
ステップS910において、中間決済サーバ300は、受信した利用者情報に基づいて、利用者の仮想通貨口座を開設する。そして、中間決済サーバ300は、開設された仮想通貨口座についての仮想通貨口座情報を、受信した利用者情報に含めて口座管理部301に登録する。
ステップS911において、中間決済サーバ300は、仮想通貨口座の開設が完了した旨の開設完了通知を銀行サーバ200に送信する。
ステップS912において、銀行サーバ200は、積立金の金額情報を含めて価値量の発行要求を作成し、積立金に対応する価値量の発行要求を中間決済サーバ300に送信する。
ステップS913において、中間決済サーバ300は、受信した価値量の発行要求に含まれる積立金の金額情報を抽出し、仮想通貨の価値量に換算する。そして、中間決済サーバ300は、換算された仮想通貨の価値量を、利用者の仮想通貨口座に発行する。そして、中間決済サーバ300は、発行された価値量に応じて仮想通貨口座情報の残高を更新する。
ステップS914において、中間決済サーバ300は、仮想通貨の価値量の発行が完了した旨の発行完了通知を銀行サーバ200に送信する。この際、中間決済サーバ300は、仮想通貨口座情報を発行完了通知に含めて銀行サーバ200に送信する。
ステップS915において、銀行サーバ200は、受信した仮想通貨口座情報が利用者情報に含まれるよう、登録された利用者情報を更新する。そして、銀行サーバ200は、利用者の登録が完了した旨の登録完了通知を情報端末11に送信する。この際、銀行サーバ200は、登録された利用者情報を、登録完了通知に含めて情報端末11に送信する。この利用者情報には、仮想通貨口座情報及び銀行口座情報が含まれる。
ステップS916において、情報端末11は、仮想通貨口座及び銀行口座の各口座情報を含む利用者情報を表示する。利用者は、仮想通貨口座及び銀行口座の各口座情報等の、利用登録処理において登録された利用者情報を確認することができる。その後、決済システム1は、本処理を終了する。
図10は、本発明の実施形態に係る決済システム1で実行される第1決済処理の流れを示す図である。図11は、図10に示された処理に続いて実行される第1決済処理の流れを示す図である。
ステップS1001において、EC端末100は、商品等の購入手続きが行われると、取引情報に基づいた決済関連情報を作成する。作成された決済関連情報には、支払金の金額情報、支払者の利用者情報及び受取者の利用者情報が含まれる。
ステップS1002において、EC端末100は、作成された決済関連情報を表すと共に、決済媒体10のタッチを促す画面を表示部104に表示する。この際、EC端末100は、第1決済媒体20のリーダライタ部106へのタッチ、及び、第2決済媒体30のコードリーダ部107へのタッチの何れかでタッチを促すような画面を表示する。
なお、EC端末100は、支払金の金額情報が、予め登録されたパスワード不用限度額を超える場合には、パスワードの入力を促す画面を表示部104に表示する。そして、入力されたパスワードが、予め登録されたパスワードと一致することを確認した上で、第1決済処理の実行要求を受け付ける。
ステップS1003において、支払者は、第1決済媒体20をEC端末100のリーダライタ部106にタッチする。第1決済媒体20をタッチした状態は、ステップS1028まで続いているとする。
ステップS1004において、支払者の第1決済媒体20は、第1決済媒体20である記憶媒体の識別情報を含めて決済処理の実行要求を作成し、EC端末100に送信する。
ステップS1005において、EC端末100は、決済処理の実行要求を受け付ける。そして、EC端末100は、受け付けられた決済処理の実行要求が、第1決済媒体20又は第2決済媒体30の何れからの要求であるかを判定する。ここでは、EC端末100は、決済処理の実行要求が第1決済媒体20からの要求であると判定する。
ステップS1006において、EC端末100は、第1決済情報を作成する。作成された第1決済情報には、第1決済媒体20である記憶媒体の識別情報、決済関連情報、及び、EC端末100の識別情報が含まれる。特に、第1決済情報に含まれる決済関連情報には、支払金の金額情報が含まれると共に、支払者及び受取者の利用者情報として、支払者及び受取者の識別情報が含まれてもよい。
ステップS1007において、EC端末100は、第1決済情報を含めて中間決済処理の実行要求を作成し、中間決済サーバ300に送信する。この際、EC端末100は、中間決済処理の実行要求を暗号化して送信する。
ステップS1008において、EC端末100は、第1決済情報に含まれる支払金の金額情報を、今回の決済処理における決済記録として第1決済媒体20に送信し、第1決済媒体20に記憶させる。
ステップS1009において、第1決済媒体20は、受信した決済記録を、今回の決済処理における決済記録として記憶部22に記憶する。
ステップS1010において、中間決済サーバ300は、中間決済処理の実行要求を受信すると、保留期間の計時を開始する。
ステップS1011において、中間決済サーバ300は、受信した中間決済処理の実行要求に含まれる第1決済情報から支払者及び受取者の識別情報を抽出し、支払者及び受取者の仮想通貨口座を特定する。また、中間決済サーバ300は、受信した中間決済処理の実行要求に含まれる第1決済情報から、第1決済媒体20である記憶媒体の識別情報を抽出する。そして、中間決済サーバ300は、第1決済媒体20である記憶媒体の識別情報が支払者の利用者情報に含まれるよう、登録された支払者の利用者情報を更新する。
ステップS1012において、中間決済サーバ300は、受信した中間決済処理の実行要求に含まれる第1決済情報から支払金の金額情報を抽出し、仮想通貨の価値量に換算する。ここで、中間決済サーバ300は、支払者の仮想通貨口座の残高が支払金に対応する価値量に満たない場合には、不足分の価値量及び金額を算出し、残高不足通知に含めてEC端末100に送信する。EC端末100は、不足分の価値量及び金額と共に、エラー通知を表す画面を表示部104に表示する。そして、EC端末100は、仮想通貨の価値量の発行手続き(チャージ)を促す画面を表示部104に表示する。そして、仮想通貨の価値量の発行手続きが行われなければ、決済システム1は、本処理を終了してもよい。
ステップS1013において、中間決済サーバ300は、支払金の金額情報に対応する仮想通貨の価値量を、支払者の仮想通貨口座から仲介口座Mへ移動させる。そして、中間決済サーバ300は、移動した価値量に応じて支払者の仮想通貨口座情報の残高を更新する。
ステップS1014において、中間決済サーバ300は、支払者の仮想通貨口座から仲介口座Mへの価値量の移動結果を、移動記録として記憶部304に記憶する。
ステップS1015において、中間決済サーバ300は、移動記録を金額に換算してEC端末100に送信する。
ステップS1016において、EC端末100は、受信した移動記録を第1決済媒体20に送信する。
ステップS1017において、EC端末100は、第1決済情報に含まれる支払金の金額情報と、受信した移動記録とを照合する照合処理を実行し、照合結果を作成する。この照合結果は、支払金の金額情報と移動記録とが整合するか否かを示す情報であってもよい。EC端末100は、照合結果が、支払金の金額情報と移動記録とが整合することを示す場合、その後の処理を実行する。一方、EC端末100は、照合結果が、支払金の金額情報と移動記録とが不整合であることを示す場合、仲介口座Mに移動した仮想通貨の価値量を支払者の仮想通貨口座に返還後、ステップS1007、S1011〜S1015及びS1017の処理を所定回数だけリトライしてもよい。そして、EC端末100は、なおも不整合であればエラー通知を表す画面を表示部104に表示してもよい。
ステップS1018において、第1決済媒体20は、今回の決済処理における決済記録と、受信した移動記録とを照合する照合処理を実行し、照合結果を作成する。この照合結果は、決済記録と移動記録とが整合するか否かを示す情報であってもよい。
ステップS1019において、第1決済媒体20は、記憶部22から決済履歴を読み出す。第1決済媒体20は、過去に実行された決済処理において記憶された決済記録を、決済履歴として記憶部22に記憶している。すなわち、決済履歴とは、過去に記憶された1又は複数の決済記録である。本実施形態では、第1決済媒体20は、決済履歴が過去に記憶された複数の決済記録であるとして説明する。例えば、第1決済媒体20は、過去10回分の決済記録を決済履歴として記憶部22に記憶していてもよい。
ステップS1020において、第1決済媒体20は、作成された照合結果と、読み出された決済履歴とをEC端末100に送信する。
ステップS1021において、EC端末100は、第1決済媒体20から受信した照合結果を確認する。EC端末100は、第1決済媒体20から受信した照合結果が、決済記録と移動記録とが整合することを示す場合、その後の処理を実行する。一方、EC端末100は、第1決済媒体20から受信した照合結果が、決済記録と移動記録とが不整合であることを示す場合、ステップS1016及びS1018〜S1021の処理を所定回数だけリトライし、なおも不整合であればエラー通知を表す画面を表示部104に表示してもよい。
ステップS1022において、EC端末100は、受信した決済履歴と各照合結果とを中間決済サーバ300に送信する。各照合結果は、支払金の金額情報と移動記録との照合結果、及び、決済記録と移動記録との照合結果である。
ステップS1023において、中間決済サーバ300は、受信した決済履歴と各照合結果とを記憶部304に記憶する。そして、中間決済サーバ300は、各照合結果を確認して、支払金の金額情報、決済記録及び移動記録が整合していることを確認する。
ステップS1024において、中間決済サーバ300は、EC端末100に受け付けられた決済処理の実行要求を認証する認証処理を実行する。第1決済処理における認証処理の詳細については、図12を用いて後述する。
ステップS1025において、中間決済サーバ300は、仮想通貨の価値量での決済(中間決済)が行われた旨の決済通知を、EC端末100及び支払者の連絡先に送信する。すなわち、中間決済サーバ300は、支払金に対応する価値量を支払者の仮想通貨口座から仲介口座Mへ移動させたことによって、仮想通貨の価値量での決済(中間決済)が行われた旨の決済通知を、EC端末100及び支払者の連絡先に送信する。
ステップS1026において、EC端末100は、仮想通貨の価値量での決済(中間決済)が行われた旨の決済通知を表すと共に、第1決済媒体20のリーダライタ部106へのタッチを終了することを促す画面を表示部104に表示する。そして、EC端末100は、仮想通貨の価値量での決済(中間決済)が行われた旨の決済通知を、プリンタ部105からプリントアウトする。
ステップS1027において、支払者は、仮想通貨の価値量での決済(中間決済)が行われた旨の決済通知を受領する。
ステップS1028において、支払者は、第1決済媒体20のタッチを終了する。
ステップS1029において、中間決済サーバ300は、中間決済の履行を承認する承認処理を実行する。第1決済処理における承認処理の詳細については、図13を用いて後述する。
ステップS1030において、中間決済サーバ300は、支払金の金額情報に対応する価値量を、仲介口座Mから受取者の仮想通貨口座へ移動させる。そして、中間決済サーバ300は、移動した価値量に応じて受取者の仮想通貨口座情報の残高を更新する。また、中間決済サーバ300は、受取者の仮想通貨口座への価値量の移動が完了したことで、今回の決済処理における中間決済が履行された旨を、口座管理部301に登録する。
ステップS1031において、中間決済サーバ300は、仲介口座Mから受取者の仮想通貨口座へ移動した仮想通貨の価値量に対応する金額情報を作成し、第1決済情報を更新する。そして、中間決済サーバ300は、第1決済情報を含めて送金処理の実行要求を作成し、銀行サーバ200に送信する。
ステップS1032において、銀行サーバ200は、送金処理の実行要求に含まれる金額情報を支払金と特定すると共に、当該要求に含まれる支払者及び受取者の各識別情報からそれぞれの銀行口座を特定する。そして、銀行サーバ200は、支払金をプール口座Pから受取者の銀行口座に送金する。そして、銀行サーバ200は、送金された金額情報に応じて受取者の銀行口座情報の残高を更新する。また、銀行サーバ200は、送金処理が完了したことで、今回の決済処理における支払金の決済が履行された旨を、銀行口座管理部201に登録する。
ステップS1033において、銀行サーバ200は、送金処理が完了した旨の送金完了通知を中間決済サーバ300に送信する。
ステップS1034において、中間決済サーバ300は、今回の決済処理における支払金の決済が履行された旨の決済履行完了通知を、支払者及び受取者の連絡先に送信する。
ステップS1035において、支払者及び受取者は、今回の決済処理における支払金の決済が履行された旨の決済履行完了通知を受領する。その後、決済システム1は、本処理を終了する。
図12は、図10及び図11に示された第1決済処理における認証処理の流れを示す図である。
ステップS1201において、中間決済サーバ300は、EC端末100から受信した第1決済媒体20の決済履歴を記憶部304から読み出す。
ステップS1202において、中間決済サーバ300は、決済履歴に含まれる複数の決済記録が示す複数の金額情報のそれぞれを、仮想通貨の価値量に換算する。
ステップS1203において、中間決済サーバ300は、記憶部304から移動履歴を読み出す。中間決済サーバ300は、過去に実行された決済処理において記憶された移動記録を、移動履歴として記憶部304に記憶している。すなわち、移動履歴とは、過去に記憶された1又は複数の移動記録である。本実施形態では、中間決済サーバ300は、移動履歴が過去に記憶された複数の移動記録であるとして説明する。例えば、中間決済サーバ300は、過去10回分の移動記録を移動履歴として記憶部304に記憶していてもよい。
ステップS1204において、中間決済サーバ300は、受信した第1決済媒体20の決済履歴の正当性を検証する。具体的には、中間決済サーバ300は、換算された複数の決済記録が示す複数の価値量を、読み出された複数の移動記録が示す複数の価値量とそれぞれ比較することで、第1決済媒体20の決済履歴の正当性を検証する。すなわち、第1決済媒体20の決済履歴は、被認証情報である。
ステップS1205において、中間決済サーバ300は、第1決済媒体20の決済履歴は正当か否かを判定する。具体的には、中間決済サーバ300は、複数の決済記録が示す複数の価値量が、複数の移動記録が示す複数の価値量と、それぞれ同一であるか否かを判定する。中間決済サーバ300は、複数の決済記録が示す複数の価値量が、複数の移動記録が示す複数の価値量と、それぞれ同一である場合、第1決済媒体20の決済履歴は正当であると判定し、ステップS1206に移行する。一方、中間決済サーバ300は、複数の決済記録が示す複数の価値量が、複数の移動記録が示す複数の価値量とそれぞれ同一でない場合、第1決済媒体20の決済履歴は正当でないと判定し、ステップS1207に移行する。
ステップS1206において、中間決済サーバ300は、第1決済媒体20からの決済処理の実行要求を認証する。そして、中間決済サーバ300は、決済処理の実行要求が認証された旨を、口座管理部301に登録する。その後、中間決済サーバ300は、本処理を終了し、図11のステップS1025に移行する。
ステップS1207において、中間決済サーバ300は、第1決済媒体20からの決済処理の実行要求を認証不可に設定する。そして、中間決済サーバ300は、決済処理の実行要求が認証不可である旨を、口座管理部301に登録する。
ステップS1208において、中間決済サーバ300は、記憶部304に記憶されたリトライ処理の実行回数が所定回数に到達したか否かを判定する。リトライ処理は、図10及び図11のステップS1015〜S1024の処理を再実行する処理である。所定回数は、例えば5回であってもよい。中間決済サーバ300は、リトライ処理の実行回数が所定回数に到達した場合、ステップS1210に移行する。一方、中間決済サーバ300は、リトライ処理の実行回数が所定回数に到達していない場合、ステップS1209に移行する。
ステップS1209において、中間決済サーバ300は、リトライ処理の実行回数を更新する。具体的には、中間決済サーバ300は、記憶部304に記憶されたリトライ処理の実行回数をインクリメントすることによって、更新してもよい。その後、決済システム1は、本処理を終了し、リトライ処理を実行するべく図10のステップS1015に移行する。
ステップS1210において、中間決済サーバ300は、第1決済媒体20からの決済処理の実行要求が不正な要求であると判断し、口座管理部301に登録する。この不正な要求は、例えば、第1決済媒体20が偽造されたりEC端末100が不正改造されたりすることで発生した可能性がある。
ステップS1211において、中間決済サーバ300は、不正が発生した可能性があることを検出した旨の不正検出通知を、支払者の連絡先及びEC端末100に送信する。不正検出通知を受信したEC端末100は、不正検出通知を表す画面を表示部104に表示してもよい。
ステップS1212において、中間決済サーバ300は、支払者の仮想通貨口座を凍結する。そして、中間決済サーバ300は、第1決済媒体20及びEC端末100を監視対象に設定する。その後、決済システム1は、本処理を終了して、第1決済処理を終了する。そして、決済システム1では、不正の発生原因が詳細に調査され、適切な対応策が講じられる。なお、中間決済サーバ300は、支払者の仮想通貨口座を凍結する前に、仲介口座Mに移動した仮想通貨の価値量を、支払者の仮想通貨口座に返還してもよい。
なお、決済システム1では、決済媒体10の処理と中間決済サーバ300の処理との間の処理に不整合が有る場合には、決済媒体10の処理に合わせて中間決済サーバ300の処理を修正してもよい。
図13は、図10及び図11に示された第1決済処理における承認処理の流れを示す図である。
ステップS1301において、中間決済サーバ300は、決済処理の停止要求を受信したか否かを判定する。仮想通貨の価値量での決済(中間決済)が行われた旨の決済通知を受領した支払者は、受領した決済通知の内容に覚えが無いのに中間決済が行われたこと等を発見することができる。この場合、支払者は、情報端末11によって中間決済サーバ300の専用サイトにアクセスし、受領した決済通知に係る今回の決済処理の実行を停止すること、及び、第1決済媒体20の使用を停止することを要求することができる。この際、支払者の情報端末11から中間決済サーバ300に対して、決済処理の停止要求が送信される。中間決済サーバ300は、決済処理の停止要求を受信していない場合、ステップS1302に移行する。一方、中間決済サーバ300は、決済処理の停止要求を受信した場合、ステップS1304に移行する。
ステップS1302において、中間決済サーバ300は、保留期間が経過したか否かを判定する。中間決済サーバ300は、保留期間が経過していない場合、ステップS1301に移行する。すなわち、中間決済サーバ300は、保留期間中、支払者から決済処理の停止要求が送信されるかどうかを監視している。一方、中間決済サーバ300は、保留期間が経過した場合、ステップS1303に移行する。
ステップS1303において、中間決済サーバ300は、支払者の仮想通貨口座から仲介口座Mに移動された価値量(すなわち、支払金に対応する価値量)を、受取者の仮想通貨口座へ移動させることを承認する。それにより、中間決済サーバ300は、中間決済の履行を承認する。また、中間決済サーバ300は、仲介口座Mに移動された価値量(すなわち、支払金に対応する価値量)が受取者の仮想通貨口座へ移動することについて承認された旨を、口座管理部301に登録する。その後、中間決済サーバ300は、本処理を終了し、図11のステップS1030に移行する。
ステップS1304において、中間決済サーバ300は、決済処理の実行要求が不正な要求であると判断する。そして、中間決済サーバ300は、図12の認証処理で認証された決済処理の実行要求を認証不可に変更し、口座管理部301に登録する。この不正な要求は、例えば、真の支払者でない不正者によって第1決済媒体20が使用されることで発生した可能性がある。
ステップS1305において、中間決済サーバ300は、不正が発生した可能性があることを検出した旨の不正検出通知を、支払者の連絡先及びEC端末100に送信する。
ステップS1306において、中間決済サーバ300は、支払者の仮想通貨口座を凍結する。そして、中間決済サーバ300は、第1決済媒体20及びEC端末100を監視対象に設定する。その後、決済システム1は、本処理を終了して、第1決済処理を終了する。そして、決済システム1では、不正の発生原因が詳細に調査され、適切な対応策が講じられる。なお、中間決済サーバ300は、支払者の仮想通貨口座を凍結する前に、仲介口座Mに移動した仮想通貨の価値量を、支払者の仮想通貨口座に返還してもよい。
なお、上述のステップS1301が行われるのは、図12の認証処理によって決済処理の実行要求が認証された場合であって、保留期間の経過前である。そして、上述のステップS1303が行われるのは、保留期間の経過後である。すなわち、中間決済サーバ300は、保留期間中に決済処理の実行要求が認証されると、保留期間の経過後に、ステップS1303の承認を行う。
また、図12のステップS1212が行われるのは、決済処理の実行要求が認証されなかった場合であって、保留期間の経過前である。そして、上述のステップS1306が行われるのは、決済処理の実行要求が認証されなかった場合である。すなわち、中間決済サーバ300は、決済処理の実行要求が認証されない場合、ステップS1303の承認を行わず、支払者の仮想通貨口座を凍結する。そして、中間決済サーバ300は、第1決済媒体20及びEC端末100を監視対象に設定し、第1決済処理を終了する。
また、中間決済サーバ300は、移動履歴に基づいて、保留期間の長さを変更してもよい。具体的には、中間決済サーバ300は、ステップS1301の前に、記憶部304に記憶された移動履歴を読み出し、移動履歴に含まれる過去に記憶された1又は複数の移動記録を分析する。例えば、中間決済サーバ300は、移動履歴に含まれる移動記録の数を計算する。そして、中間決済サーバ300は、過去に記憶された移動記録の数に応じて保留期間の長さを変更する。例えば、中間決済サーバ300は、移動記録の数が所定数以下であれば通常の保留期間を設定し、移動記録の数が所定数より多ければ短期の保留期間を設定する。過去に記憶された移動記録の数が多いことは、決済システム1の利用頻度が高い又は利用歴が長いため、信用性が高いと推定される。一方、過去に記憶された移動記録の数が少ないことは、決済システム1の利用頻度が低い又は利用歴が短いため、信用性が低いと推定される。このため、中間決済サーバ300は、信用性が高くない支払者には通常の保留期間を設定し、信用性が高い支払者には短期の保留期間を設定する。それにより、中間決済サーバ300は、信用性が高い支払者から決済処理の実行を要求された場合には、中間決済を迅速に履行することができ、信用性が高い支払者の利便性を向上させることができる。
図14は、本発明の実施形態に係る決済システム1で実行される第2決済処理の流れを示す図である。図15は、図14に示された処理に続いて実行される第2決済処理の流れを示す図である。図16は、図15に示された処理に続いて実行される第2決済処理の流れを示す図である。
なお、図14〜図16に示された第2決済処理において、図10〜図13に示された第1決済処理と同様の処理については説明を省略する。
ステップS1401及びS1402において、EC端末100は、図10に示されたステップS1001及びS1002と同様の処理を実行する。
ステップS1403において、支払者は、第2決済媒体30の決済アプリを立ち上げる。
ステップS1404において、支払者の第2決済媒体30は、支払者に関する利用者情報の取得要求を中間決済サーバ300に送信する。この際、第2決済媒体30は、記憶部32の所定の記憶領域に記憶された情報端末の識別情報を、利用者情報の取得要求に含めて中間決済サーバ300に送信する。
ステップS1405において、中間決済サーバ300は、利用者情報の取得要求から、第2決済媒体30である情報端末の識別情報を抽出する。そして、中間決済サーバ300は、第2決済媒体30である情報端末の識別情報が支払者の利用者情報に含まれるよう、登録された支払者の利用者情報を更新する。
ステップS1406において、中間決済サーバ300は、登録された支払者の利用者情報に含まれる、支払者の識別情報、第2決済媒体30である情報端末の識別情報、及び、決済限度額を特定する。
ステップS1407において、中間決済サーバ300は、支払者の識別情報及び決済限度額を、第2決済媒体30に送信する利用者情報とし、第2決済媒体30に送信する。
ステップS1408において、第2決済媒体30は、受信した利用者情報を取得する。取得された利用者情報には、支払者の識別情報及び決済限度額が含まれる。
ステップS1409において、第2決済媒体30は、記憶部32の所定の記憶領域から、第2決済媒体30である情報端末の識別情報を取得する。
ステップS1410において、第2決済媒体30は、時刻情報及び乱数の取得通知を中間決済サーバ300に送信する。時刻情報及び乱数の取得通知は、2次元コード画像に変換される元となる情報である時刻情報及び乱数を取得するタイミングであることを中間決済サーバ300に通知する情報である。
ステップS1411において、中間決済サーバ300は、第2決済媒体30からの時刻情報及び乱数の取得通知を受信すると、時刻情報及び乱数を取得する。そして、中間決済サーバ300は、取得結果を第2決済媒体30に送信する。
ステップS1412において、中間決済サーバ300は、特定された利用者情報に、取得された時刻情報及び乱数を含めて、認証情報を作成する。特定された利用者情報は、支払者の識別情報、第2決済媒体30である情報端末の識別情報、及び、決済限度額である。認証情報は、中間決済サーバ300が、認証処理において、第2決済媒体30から送信された2次元コード画像の正当性を検証するための情報である。
ステップS1413において、第2決済媒体30は、中間決済サーバ300からの時刻情報及び乱数の取得結果を受信すると、受信した取得結果に基づいて、時刻情報及び乱数を取得する。第2決済媒体30で取得される時刻情報は、中間決済サーバ300の時刻情報と同期した時刻情報である。第2決済媒体30で取得される乱数は、中間決済サーバ300と同一又は対応する生成方式及び生成タイミングで生成された乱数である。
ステップS1414において、第2決済媒体30は、取得された利用者情報である支払者の識別情報及び決済可能額と、時刻情報と、乱数とを含む情報を、決済処理の実行要求と合わせて、2次元コード画像に変換する。そして、第2決済媒体30は、2次元コード画像を表示部33に表示する。
ステップS1415において、支払者は、第2決済媒体30をEC端末100のコードリーダ部107にタッチする。第2決済媒体30をタッチした状態は、ステップS1437まで続いているとする。
ステップS1416において、第2決済媒体30は、決済処理の実行要求をEC端末100に送信する。具体的には、第2決済媒体30は、タッチされた表示部33に表示された2次元コード画像をコードリーダ部107で読み取らせることによって、EC端末100に決済処理の実行要求を送信する。
ステップS1417において、EC端末100は、決済処理の実行要求を受け付ける。そして、EC端末100は、受け付けられた決済処理の実行要求が、第1決済媒体20又は第2決済媒体30の何れからの要求であるかを判定する。ここでは、EC端末100は、決済処理の実行要求が第2決済媒体30からの要求であると判定する。
ステップS1418において、第2決済媒体30は、所定時間経過毎に、従前の2次元コード画像とは異なる2次元コード画像に複数回変換し、表示部33に表示する。それにより、第2決済媒体30は、時間経過に従って互いに異なる複数の2次元コード画像を表示部33に表示し、コードリーダ部107に読み取らせることができる。
ステップS1419において、中間決済サーバ300は、2次元コード画像を複数回読み取ったことを確認する。
ステップS1420において、EC端末100は、第2決済情報を作成する。作成された第2決済情報には、複数の2次元コード画像、決済関連情報、及び、EC端末100の識別情報が含まれる。特に、第2決済情報に含まれる決済関連情報には、支払金の金額情報が含まれると共に、支払者及び受取者の利用者情報として、支払者及び受取者の識別情報が含まれてもよい。
ステップS1421において、EC端末100は、図10のステップS1007と同様の処理を実行する。
ステップS1422において、中間決済サーバ300は、図10に示されたステップS1010と同様の処理を実行する。
ステップS1423において、中間決済サーバ300は、EC端末100に受け付けられた決済処理の実行要求を認証する認証処理を実行する。第2決済処理における認証処理の詳細については、図17を用いて後述する。
ステップS1424において、中間決済サーバ300は、図10に示されたステップS1011と同様の処理を実行する。但し、中間決済サーバ300は、第1決済媒体20である記憶媒体の識別情報が支払者の利用者情報に含まれるように更新する処理を実行しない。
ステップS1425〜S1428において、中間決済サーバ300は、図10に示されたステップS1012〜S1015と同様の処理を実行する。
ステップS1429において、EC端末100は、図11に示されたステップS1017と同様の処理を行う。但し、EC端末100は、照合結果が、支払金の金額情報と移動記録とが不整合であることを示す場合、仲介口座Mに移動した仮想通貨の価値量を支払者の仮想通貨口座に返還後、ステップS1421及びステップS1424〜S1429の処理を所定回数だけリトライしてもよい。そして、EC端末100は、なおも不整合であればエラー通知を表す画面を表示部104に表示してもよい。
ステップS1430において、EC端末100は、照合結果を中間決済サーバ300に送信する。
ステップS1431において、中間決済サーバ300は、EC端末100から受信した照合結果を確認する。中間決済サーバ300は、EC端末100から受信した照合結果が、支払金の金額情報と移動記録とが整合することを示す場合、その後の処理を実行する。一方、中間決済サーバ300は、EC端末100から受信した照合結果が、支払金の金額情報と移動記録とが不整合であることを示す場合、ステップS1428〜S1431の処理を所定回数だけリトライし、なおも不整合であればエラー通知を表す画面を表示部104に表示してもよい。
ステップS1432において、中間決済サーバ300は、仮想通貨の価値量での決済(中間決済)が行われた旨の決済通知を、EC端末100に送信する。
ステップS1433において、EC端末100は、仮想通貨の価値量での決済(中間決済)が行われた旨の決済通知を確認し、支払金の金額情報及び移動記録が整合していることを確認する。そして、EC端末100は、確認が完了した旨の確認完了通知を中間決済サーバ300に送信する。EC端末100は、支払金の金額情報及び移動記録が整合していることを確認できた場合、その後の処理を実行する。一方、中間決済サーバ300は、支払金の金額情報及び移動記録が整合していることを確認できなかった場合、ステップS1430〜S1433の処理を所定回数だけリトライし、なおも確認できなければエラー通知を表す画面を表示部104に表示してもよい。
ステップS1434において、EC端末100は、図11に示されたステップS1026と同様の処理を実行する。
ステップS1435において、中間決済サーバ300は、EC端末100から確認完了通知を受信すると、仮想通貨の価値量での決済(中間決済)が行われた旨の決済通知を、支払者の連絡先に送信する。
ステップS1436及びS1437において、支払者は、図11に示されたステップS1027及びS1028と同様の処理を行う。
ステップS1438において、中間決済サーバ300は、中間決済の履行を承認する承認処理を実行する。第2決済処理における承認処理は、第1決済処理における承認処理と同様である。中間決済サーバ300は、図13に示された承認処理と同様の処理を実行する。
すなわち、中間決済サーバ300は、保留期間中に決済処理の実行要求が認証されると、保留期間の経過後に、仲介口座Mに移動された価値量を受取者の仮想通貨口座へ移動させることの承認を行う。また、中間決済サーバ300は、決済処理の実行要求が認証されない場合、当該承認を行わず、支払者の仮想通貨口座を凍結する。そして、第2決済媒体30及びEC端末100を監視対象に設定し、第2決済処理を終了する。なお、中間決済サーバ300は、第2決済処理においても、第1決済処理と同様に、過去の移動記録を移動履歴として記憶部304に複数記憶してもよい。そして、中間決済サーバ300は、第2決済処理においても、第1決済処理と同様に、移動履歴に基づいて保留期間の長さを変更してもよい。
ステップS1439及びS1440において、中間決済サーバ300は、図11に示されたステップS1030及びS1031と同様の処理を実行する。
ステップS1441及びS1442において、銀行サーバ200は、図11に示されたステップS1032及びS1033と同様の処理を実行する。
ステップS1443において、中間決済サーバ300は、図11に示されたステップS1034と同様の処理を実行する。
ステップS1444において、支払者及び受取者は、図11に示されたステップS1035と同様の通知を受領する。その後、決済システム1は、本処理を終了する。
図17は、図14〜図16に示された第2決済処理における認証処理の流れを示す図である。
ステップS1701において、中間決済サーバ300は、EC端末100から受信した第2決済情報に含まれる、複数の2次元コード画像を記憶部304から読み出す。
ステップS1702において、中間決済サーバ300は、被認証情報の設定を行う。具体的には、中間決済サーバ300は、読み出された複数の2次元コード画像のそれぞれから、支払者の識別情報、第2決済媒体30である情報端末の識別情報、決済可能額、時刻情報及び乱数を抽出する。そして、中間決済サーバ300は、抽出されたこれらの情報を被認証情報に設定する。被認証情報は、中間決済サーバ300は、認証処理における認証対象を表す情報であって、上述の認証情報に対応する情報である。
ステップS1703において、中間決済サーバ300は、予め作成された認証情報を読み出す。認証情報には、支払者の識別情報、第2決済媒体30である情報端末の識別情報、決済可能額、時刻情報及び乱数が含まれる。
ステップS1704において、中間決済サーバ300は、受信した複数の2次元コード画像の正当性を検証する。具体的には、中間決済サーバ300は、設定された複数の被認証情報のそれぞれを、認証情報と比較することで、第2決済媒体30からの複数の2次元コード画像の正当性を検証する。
ステップS1705において、中間決済サーバ300は、第2決済媒体30からの2次元コード画像は正当か否かを判定する。具体的には、中間決済サーバ300は、複数の被認証情報のそれぞれが、認証情報と同一又は対応しているか否かを判定する。中間決済サーバ300は、複数の被認証情報のそれぞれが、認証情報と同一又は対応している場合、第2決済媒体30からの2次元コード画像は正当であると判定し、ステップS1706に移行する。一方、中間決済サーバ300は、複数の被認証情報のそれぞれが、認証情報と同一又は対応していない場合、第2決済媒体30からの2次元コード画像は正当でないと判定し、ステップS1707に移行する。
ステップS1706において、中間決済サーバ300は、第2決済媒体30からの決済処理の実行要求を認証する。そして、中間決済サーバ300は、決済処理の実行要求が認証された旨を、口座管理部301に登録する。その後、中間決済サーバ300は、本処理を終了し、図15のステップS1424に移行する。
ステップS1707において、中間決済サーバ300は、第2決済媒体30からの決済処理の実行要求を認証不可に設定する。そして、中間決済サーバ300は、決済処理の実行要求が認証不可である旨を、口座管理部301に登録する。
ステップS1708において、中間決済サーバ300は、記憶部304に記憶されたリトライ処理の実行回数が所定回数に到達したか否かを判定する。リトライ処理は、図14及び図15のステップS1411〜S1421及びS1423の処理を再実行する処理である。中間決済サーバ300は、リトライ処理の実行回数が所定回数に到達した場合、ステップS1710に移行する。一方、中間決済サーバ300は、リトライ処理の実行回数が所定回数に到達していない場合、ステップS1709に移行する。
ステップS1709において、中間決済サーバ300は、リトライ処理の実行回数を更新する。その後、決済システム1は、本処理を終了し、リトライ処理を実行するべく図14のステップS1411に移行する。
ステップS1710において、中間決済サーバ300は、第2決済媒体30からの決済処理の実行要求が不正な要求であると判断し、口座管理部301に登録する。
ステップS1711において、中間決済サーバ300は、不正が発生した可能性があることを検出した旨の不正検出通知を、支払者の連絡先及びEC端末100に送信する。
ステップS1712において、中間決済サーバ300は、支払者の仮想通貨口座を凍結する。そして、中間決済サーバ300は、第2決済媒体30及びEC端末100を監視対象に設定する。その後、決済システム1は、本処理を終了して、第2決済処理を終了する。
[7.作用効果]
以上のように、本実施形態に係る決済システム1は、支払金の決済を履行するのに先立って支払金に対応する仮想通貨の価値量を支払う中間決済処理を実行する。このため、本実施形態に係る決済システム1は、銀行サーバ200によって支払金の決済が履行される前に決済の正当性を検証することができ、不正な決済が履行される事態に歯止めをかけることができる。よって、本実施形態に係る決済システム1は、決済に関する取引安全性を向上させることができる。
しかも、本実施形態に係る決済システム1は、仮想通貨の価値量を用いて中間決済処理を実行する。このため、本実施形態に係る決済システム1は、プリペイド型のICカードのように、銀行口座から引き出された現金を決済媒体10にチャージする必要がないため、キャッシュレス化を促進することができる。よって、本実施形態に係る決済システム1は、取引安全性を更に向上させることができると共に、現金管理機器が不要となるため、低コスト化を図ることができる。その上、本実施形態に係る決済システム1は、現金が銀行口座から引き出されることが無いため、決済が履行されても銀行預金の総量は変化しない。よって、本実施形態に係る決済システム1は、銀行において融資や運用に用いる資金が減少することがなく、社会の経済産業活動の発展に貢献することができる。加えて、本実施形態に係る決済システム1では、中間決済処理に用いられる仮想通貨は、ポイントのように、その発行者から提供される特典と交換するという使い方に留まらず、価値尺度手段、価値貯蔵手段及び交換手段としての機能を備える。よって、本実施形態に係る決済システム1は、汎用性の高い仮想通貨を活用した新しいビジネスモデルを創造する基盤となり得るため、社会の経済産業活動の発展に更に貢献することができる。
また、本実施形態に係る決済システム1は、銀行口座の預金残高に連動する1回利用限度額をプール口座Pへの積立金とし、これに対応する仮想通貨の価値量を予め利用者の仮想通貨口座に発行する。そして、発行された価値量の中から支払金に対応する価値量が支払われる。このため、本実施形態に係る決済システム1では、クレジットカードやポストペイ型のICカードのように、利用者が使い過ぎるというリスクを低減することができる。その上、本実施形態に係る決済システム1では、プリペイド型のICカードのように、決済媒体10に頻繁にチャージする必要がないため、利便性を損なうことが無い。よって、本実施形態に係る決済システム1では、利便性を確保しつつ利用者に安心感を与えることができるため、利用者にとっても受け入れ易い、実用的な決済システムを提供することができる。
しかも、本実施形態に係る決済システム1は、第1決済媒体20が使用された場合には第1決済処理を実行し、第2決済媒体30が使用された場合には第2決済処理を実行する。すなわち、本実施形態に係る決済システム1は、使用された決済媒体10の種類に応じて、処理内容の異なる第1決済処理又は第2決済処理を自動的に選択し、実行することができる。よって、本実施形態に係る決済システム1は、利用者の利便性を更に向上させることができる。
更に、本実施形態に係る決済システム1は、中間決済処理において保留期間が設けられており、支払金に対応する価値量を仲介口座Mに一定期間保留することで、中間決済の履行が一定期間保留される。このため、本実施形態に係る決済システム1は、支払金の決済が履行される前であることは勿論のこと、中間決済が履行される前に、不正者による決済媒体10の使用を発見することができる。よって、本実施形態に係る決済システム1は、決済システム全体での不正検出能力を向上させることができ、取引安全性を更に向上させることができる。
更に、本実施形態に係る決済システム1は、中間決済サーバ300が決済処理の実行要求を認証する認証処理を実行し、決済処理の実行要求が認証されて初めて、中間決済の履行を承認する。このため、本実施形態に係る決済システム1では、決済処理の実行要求の送信側である決済媒体10及びEC端末100が不正品のなりすましであっても、受信側である中間決済サーバ300によってこれを検出することができる。よって、本実施形態に係る決済システム1は、決済システム全体での不正検出能力を向上させることができ、取引安全性を更に向上させることができる。
特に、本実施形態に係る決済システム1は、この認証処理において、第1決済処理では過去に記憶された複数の決済記録のそれぞれが被認証情報として用いられ、第2決済処理では複数の2次元コード画像のそれぞれが被認証情報として用いられる。すなわち、本実施形態の決済システム1では、1回の認証処理において複数の被認証情報が存在し、それらが全て認証情報と同一又は対応しないと、決済処理の実行要求が認証されない。よって、本実施形態に係る決済システム1では、認証処理における認証強度を向上させることができ、取引安全性を更に向上させることができる。
このとき、本実施形態に係る決済システム1は、第2決済処理での被認証情報である複数の2次元コード画像は、時間経過に従って動的に変化するため、各表示タイミングでのみ正当な被認証情報となる。このため、本実施形態に係る決済システム1は、2次元コード画像が盗撮されたりしても、認証処理において不正を検出することができる。よって、本実施形態に係る決済システム1では、認証処理における認証強度を更に向上させることができ、取引安全性を更に向上させることができる。
しかも、本実施形態に係る決済システム1は、第2決済処理での被認証情報である複数の2次元コード画像のそれぞれに含まれる時刻情報及び乱数は、中間決済サーバ300の認証情報の一部である時刻情報及び乱数と同一又は対応する方式及びタイミングで生成される。このため、本実施形態に係る決済システム1は、2次元コード画像にワンタイムパスワードを含ませることができる。よって、本実施形態に係る決済システム1は、認証処理における認証強度を更に向上させることができ、取引安全性を更に向上させることができる。
[8.その他]
上述の実施形態において、決済システム1は、特許請求の範囲に記載された「決済システム」の一例に該当する。決済媒体10は、特許請求の範囲に記載された「決済媒体」の一例に該当する。EC端末100は、特許請求の範囲に記載された「受付端末」の一例に該当する。中間決済サーバ300は、特許請求の範囲に記載された「中間決済サーバ」の一例に該当する。銀行サーバ200は、特許請求の範囲に記載された「銀行サーバ」の一例に該当する。
上述の実施形態は、変形例を含めて各実施形態同士で互いの技術を適用し得ることは、当業者には明らかであろう。
上述の説明は、制限ではなく単なる例示を意図している。従って、特許請求の範囲を逸脱することなく本発明の実施形態に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
本明細書及び特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」及び「含まれる」という用語は、「含まれるものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するものとして記載されたものに限定されない」と解釈されるべきである。
1 決済システム
5 ネットワーク
10 決済媒体
11 情報端末
20 第1決済媒体
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
24 決済要求部
25 照合部
30 第2決済媒体
31 通信部
32 記憶部
33 表示部
34 制御部
35 情報取得部
36 情報変換部
37 決済要求部
100 EC端末
101 取引管理部
102 通信部
103 記憶部
104 表示部
105 プリンタ部
106 リーダライタ部
107 コードリーダ部
108 制御部
109 決済媒体判定部
110 決済情報作成部
111 中間決済要求部
112 照合部
200 銀行サーバ
201 銀行口座管理部
202 通信部
203 記憶部
204 制御部
205 利用登録部
206 送金処理部
300 中間決済サーバ
301 口座管理部
302 送信部
303 受信部
304 記憶部
305 制御部
306 利用登録部
307 価値量換算部
308 価値量移動部
309 移動記録作成部
310 認証部
311 決済承認部
312 送金要求部

Claims (4)

  1. 支払金の決済を履行するために実行される決済処理に使用される支払者の決済媒体との通信によって、前記決済処理の実行要求を受け付ける受付端末と、
    前記受付端末によって受け付けられた前記決済処理の実行要求に応じて、前記決済が履行されるのに先立って前記支払金に対応する仮想通貨の価値量を支払う中間決済処理を実行する中間決済サーバと、
    前記中間決済サーバによって実行された前記中間決済処理によって支払われた前記仮想通貨の価値量に対応する金額を、前記支払者の銀行口座から受取者の銀行口座へ送金する送金処理を実行することで、前記支払金の決済を履行する銀行サーバと、
    を備える決済システム。
  2. 前記銀行サーバは、前記決済処理による前記銀行口座間の金額の移動に用いられるプール口座を管理し、
    前記プール口座には、前記支払者の前記銀行口座の預金残高を上限額とする所定の積立金が前記支払者の前記銀行口座から予め積み立て可能であって、
    前記銀行サーバは、前記中間決済サーバから送信された前記送金処理の実行要求を受信すると、前記所定の積立金の中から、前記中間決済処理によって支払われた前記仮想通貨の価値量に対応する金額を、前記プール口座から前記受取者の前記銀行口座へ送金する、
    請求項1に記載の決済システム。
  3. 前記中間決済サーバは、前記仮想通貨の価値量を預かる仮想通貨口座を管理し、
    前記支払者の前記仮想通貨口座には、前記積立金に対応する前記仮想通貨の価値量が予め預け入れ可能であって、
    前記中間決済サーバは、前記中間決済処理を実行する際に、前記支払者の前記仮想通貨口座に予め預けられた前記仮想通貨の価値量の中から、前記支払金に対応する前記仮想通貨の価値量を前記受取者の前記仮想通貨口座に支払う、
    請求項2に記載の決済システム。
  4. 前記受付端末は、前記決済処理の実行要求に応じた前記中間決済処理の実行要求を前記中間決済サーバに送信し、
    前記中間決済サーバは、
    前記受付端末から送信された前記中間決済処理の実行要求を受信してから所定時間が経過するまでの保留期間に亘って、前記支払金に対応する前記仮想通貨の価値量を前記受取者へ支払うことを保留し、
    前記保留期間の経過後、前記支払金に対応する前記仮想通貨の価値量を前記受取者へ支払い、前記中間決済処理に応じた前記送金処理の実行要求を前記銀行サーバに送信する、
    請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の決済システム。
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