JP4449428B2 - 半導体装置の製造方法および半導体装置の試験方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置の試験方法 Download PDF

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Description

この発明は、半導体装置の製造方法および半導体装置の試験方法に関し、特に、半導体基板に形成されたトレンチ内に絶縁ゲート構造を有するトレンチ絶縁ゲート型半導体装置の製造方法および試験方法に関する。
近年、電力変換装置などに用いられるパワーデバイス分野では、トレンチ絶縁ゲート型電界効果トランジスタやトレンチ絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ等の半導体装置が注目されている。トレンチ絶縁ゲート型半導体装置には、チャネル密度を大きくすることができるので、オン状態での順電圧降下が小さくなり、定常損失を低減することができるという利点がある。
図7および図8は、それぞれ、従来のトレンチ絶縁ゲート型半導体装置の製造途中の様子を模式的に示す平面図および断面図である。なお、図7に示す平面図では、ゲート絶縁膜2、ゲート電極3、p型ベース領域4およびn型ソース領域5のみを示しており、層間絶縁膜6およびエミッタ電極7は省略されている。図8には、図7の切断線A−Aにおける断面、すなわちゲート電極3、p型ベース領域4およびn型ソース領域5を横切る断面の構成が示されている。
図7および図8に示すように、n型半導体基板1の上にp型ベース層10が設けられている。p型ベース層10は、トレンチ20により複数のp型ベース領域4に分割されている。n型ソース領域5は、p型ベース領域4の表面層において、トレンチ20の側部に設けられている。エミッタ電極7は、n型ソース領域5およびp型ベース領域4の両方に接触している。トレンチ20は、ゲート絶縁膜2を介してゲート電極3で埋められている。ゲート電極3は、層間絶縁膜6によりエミッタ電極7から絶縁されている。
図7には示されていないが、単位セルに存在する各ゲート電極3は、トレンチ終端部においてランナーに接続されている。このランナーは、ゲートパッドに接続されている。チップサイズが大きくなると、ランナーは、素子の中央部にも設けられる。絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(MISFET)の場合には、図示しないドレイン電極が、n型半導体基板1の最下部に設けられる。また、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)の場合には、図示しないp型コレクタ層がn型半導体基板1の最下層に設けられ、その下に図示しないコレクタ電極が設けられる。
IGBTの場合、図7および図8に示す構成では、チャネル密度が大きすぎるために短絡耐量が極端に小さくなるという不具合や、n型半導体基板1中の少数キャリア蓄積効果が低下し、オン状態での順電圧降下が増大するなどの不具合がある。そこで、図9および図10に示すように、チャネル密度を減らした構成のIGBTが公知である。
図9および図10に示すように、n型半導体基板1上のp型ベース層10は、トレンチ20により複数のp型ベース領域4a,4bに分割されている。n型ソース領域5は、一方のp型ベース領域4aの表面層において、トレンチ20の側部に設けられている。他方のp型ベース領域4bには、n型ソース領域5は設けられていない。エミッタ電極7は、n型ソース領域5を有するp型ベース領域4aではその両方に接触している。n型ソース領域5のないp型ベース領域4bは、層間絶縁膜6によりエミッタ電極7から絶縁されている。
なお、図9に示す平面図では、ゲート絶縁膜2、ゲート電極3、p型ベース領域4a,4bおよびn型ソース領域5のみを示しており、層間絶縁膜6およびエミッタ電極7は省略されている。図10には、図9の切断線B−Bにおける断面、すなわちゲート電極3、p型ベース領域4a,4bおよびn型ソース領域5を横切る断面の構成が示されている。
上述したようなトレンチ絶縁ゲート型半導体装置を製造する際に、半導体ウエハプロセス中にパーティクル等に起因する欠陥が発生すると、ゲート−ソース(エミッタ)間の短絡という不良が発生することがある。そこで、従来は、チップに切断する前のウエハ段階で、ゲート−ソース間に通常の製品としての使用時よりも高い電圧を印加してゲート−ソース間の洩れ電流を測定する試験や、ゲートに正負両極性の過大な高電圧を印加した後にゲート洩れ電流を測定する試験などをおこない、良否を判定している。これらの試験により、ゲート電極とソース(エミッタ)電極、p型ベース領域もしくはn型半導体基板との短絡による不良や、ゲート絶縁膜が局所的に薄かったり、膜質が悪いなどの不良を見つけることができる。
ゲート−ソース間の短絡などの不良は、チップサイズが大きくなるほど、発生しやすくなるため、良品率(歩留まり)の低下が顕著になる。その対策として、半導体基板の表面に設けられた複数のセルブロックと、これら複数のセルブロック毎にそれぞれ設けられた複数のゲートパッドと、前記複数のセルブロック毎にそれぞれ設けられた複数の主エミッタ電極と、前記複数のセルブロック毎にそれぞれ設けられ、前記複数の主エミッタ電極とカレントミラーを構成する複数の従エミッタ電極とを備えて成る電圧駆動型パワー素子が提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
また、半導体基板の表面に設けられた複数のセルブロックと、これら複数のセルブロック毎にそれぞれ設けられた複数のゲートパッドと、前記複数のセルブロック毎にそれぞれ設けられた複数の主エミッタ電極と、前記複数のセルブロックの中の1つのセルブロックに設けられ、前記主エミッタ電極とカレントミラーを構成するものであってユニットセルの個数が異なる複数の従エミッタ電極とを備えて成る電圧駆動型パワー素子が提案されている(たとえば、特許文献2参照。)。これらの提案では、ゲート−ソース間耐圧不良のセルブロックを正常ブロックから分離することにより、素子良品率の向上を図っている。
特開2002−100775号公報 特開2002−100776号公報
上述したゲート−ソース間の短絡不良の他にも、半導体基板にトレンチを形成する際に、選択的に基板をエッチングするためのマスクのパターンが抜けないというパターン異常や、トレンチエッチング前に付着した異物などが原因で、エッチングが十分におこなわれずに、トレンチが途中で切れる、すなわち中断するという不具合や、トレンチがp型ベース領域よりも浅くてn型半導体基板に達していないなどの不具合が生じることがある。このようなトレンチ形成不良による不具合が生じても、ゲート電極は、ゲート絶縁膜および層間絶縁膜によりソース(エミッタ)電極から絶縁されているので、ゲート−ソース間の短絡は起こらない。そのため、ウエハ段階でおこなう上述した各種静特性試験や、上記特許文献1または2の構造を備えた素子では、このようなトレンチの形成不良を見つけることはできない。
ウエハ段階での静特性試験で良品とされた素子は、個々のチップに切断され、他の部品とともにモジュール化される。モジュールの段階では、ターンオフおよびターンオンなどのスイッチング試験がおこなわれる。この動特性試験をおこなうと、トレンチ形成不良が存在するにもかかわらず、ウエハ段階で良品とされた素子の破壊が起こる。そのため、そのモジュール全体が不良品となってしまい、破壊された素子とともに組み込まれた他の部品のコストや組み立てに要したコストが無駄になるという問題点や、製品の歩留まりや信頼性が低下するという問題点がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、トレンチが中断していたり、トレンチが浅すぎるなどのトレンチ形成不良を、ウエハ段階でおこなう静特性試験により検出する半導体装置の試験方法を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、その試験方法を適用することにより、モジュール化した後の動特性試験において、トレンチ形成不良が原因で素子の破壊が起こるのを防ぎ、製品の歩留まりや信頼性の向上、およびコストの削減を図ることができる半導体装置の製造方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる半導体装置の製造方法は、第1導電型の第1の半導体層、前記第1の半導体層の上に設けられた第2導電型の第2の半導体層、前記第2の半導体層の表面から該第2の半導体層を貫通して前記第1の半導体層まで達する溝、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域の表面層に選択的に形成された第1導電型の第3の半導体層、および前記溝の内側に絶縁膜を介して設けられた制御電極を具備する表面構造を作製する工程と、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた前記半導体領域ごとに、該半導体領域に電気的に接続し、かつ前記溝を挟んで当該半導体領域の隣の半導体領域からは絶縁された電極を、互いに絶縁された状態に形成する工程と、前記電極間の電気的な特性に基づいて、前記溝が前記第1の半導体層に達していない箇所、または前記溝が中断している箇所の有無を調べる工程と、を含むことを特徴とする。
この請求項1の発明によれば、正常であれば隣り合う半導体領域は互いに絶縁されているが、溝が第1の半導体層に達していなかったり、あるいは溝が中断している場合には、その溝の両側にある半導体領域は小さな抵抗成分で接続された状態となるので、正常な場合と比較して電気的特性が大きく変化する。したがって、個々のチップに切断して他の部品とともにモジュール化する前に、ウエハの段階での静特性試験によって、溝の形成が不良である素子を検出することができる。
また、請求項2の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項1に記載の発明において、前記電極間の電気的な特性を調べる際に、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの隣り合う第2導電型の半導体領域と、前記第1導電型の第1の半導体層との2つのpn接合からなる双方向ツェナー特性を調べることを特徴とする。
この請求項2の発明によれば、正常であれば正負いずれの極性に対しても、pn接合が降伏するまではほとんど電流が流れず、降伏すると急激に電流が増加するという双方向ツェナー特性を示すが、溝が第1の半導体層に達していなかったり、あるいは溝が中断している場合には、その溝の両側にある半導体領域は小さな抵抗成分で接続された状態となるので、双方向ツェナー特性を示さない。したがって、個々のチップに切断して他の部品とともにモジュール化する前に、ウエハの段階での静特性試験によって、溝の形成が不良である素子を検出することができる。
また、請求項3の発明にかかる半導体装置の製造方法は、第1導電型の第1の半導体層、前記第1の半導体層の上に設けられた第2導電型の第2の半導体層、前記第2の半導体層の表面から該第2の半導体層を貫通して前記第1の半導体層まで達する溝、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの一部の半導体領域の表面層に選択的に形成された第1導電型の第3の半導体層、および前記溝の内側に絶縁膜を介して設けられた制御電極を具備する表面構造を作製する工程と、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されている半導体領域に電気的に接続し、かつ前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されていない半導体領域からは絶縁された第1の電極、および前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されている半導体領域からは絶縁され、かつ前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されていない半導体領域に電気的に接続する第2の電極を、互いに絶縁された状態に形成する工程と、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電気的な特性に基づいて、前記溝が前記第1の半導体層に達していない箇所、または前記溝が中断している箇所の有無を調べる工程と、を含むことを特徴とする。
この請求項3の発明によれば、正常であれば、溝により第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうち、第3の半導体層が形成されている半導体領域と第3の半導体層が形成されていない半導体領域とは、互いに絶縁されている。しかし、溝が第1の半導体層に達していなかったり、あるいは溝が中断している場合には、その溝の両側にある半導体領域は小さな抵抗成分で接続された状態となるので、正常な場合と比較して電気的特性が大きく変化する。したがって、個々のチップに切断して他の部品とともにモジュール化する前に、ウエハの段階での静特性試験によって、溝の形成不良の有無を検出することができる。
また、請求項4の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項3に記載の発明において、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電気的な特性を調べる際に、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されている半導体領域と、前記第1導電型の第1の半導体層と、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されていない半導体領域との2つのpn接合からなる双方向ツェナー特性を調べることを特徴とする。
この請求項4の発明によれば、正常であれば正負いずれの極性に対しても、pn接合が降伏するまではほとんど電流が流れず、降伏すると急激に電流が増加するという双方向ツェナー特性を示すが、溝が第1の半導体層に達していなかったり、あるいは溝が中断している場合には、その溝の両側にある半導体領域は小さな抵抗成分で接続された状態となるので、線形に近い電圧電流特性を示す。したがって、個々のチップに切断して他の部品とともにモジュール化する前に、ウエハの段階での静特性試験によって、溝の形成不良の有無を検出することができる。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項5の発明にかかる半導体装置の試験方法は、第1導電型の第1の半導体層、前記第1の半導体層の上に設けられた第2導電型の第2の半導体層、前記第2の半導体層の表面から該第2の半導体層を貫通して前記第1の半導体層まで達する溝、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域の表面層に選択的に形成された第1導電型の第3の半導体層、および前記溝の内側に絶縁膜を介して設けられた制御電極を具備する表面構造に対して、前記溝が前記第1の半導体層に達していない箇所の有無、または前記溝が中断している箇所の有無を調べるための試験をおこなうにあたって、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた前記半導体領域ごとに、該半導体領域に電気的に接続し、かつ前記溝を挟んで当該半導体領域の隣の半導体領域からは絶縁された電極を、互いに絶縁された状態に形成する工程と、前記電極間の電気的な特性を調べる工程と、を含むことを特徴とする。
この請求項5の発明によれば、正常であれば隣り合う半導体領域は互いに絶縁されているが、溝が第1の半導体層に達していなかったり、あるいは溝が中断している場合には、その溝の両側にある半導体領域は小さな抵抗成分で接続された状態となるので、正常な場合と比較して電気的特性が大きく変化する。したがって、個々のチップに切断して他の部品とともにモジュール化する前に、ウエハの段階での静特性試験によって、溝の形成が不良である素子を検出することができる。
また、請求項6の発明にかかる半導体装置の試験方法は、請求項5に記載の発明において、前記電極間の電気的な特性を調べる際に、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの隣り合う第2導電型の半導体領域と、前記第1導電型の第1の半導体層との2つのpn接合からなる双方向ツェナー特性を調べることを特徴とする。
この請求項6の発明によれば、正常であれば正負いずれの極性に対しても、pn接合が降伏するまではほとんど電流が流れず、降伏すると急激に電流が増加するという双方向ツェナー特性を示すが、溝が第1の半導体層に達していなかったり、あるいは溝が中断している場合には、その溝の両側にある半導体領域は小さな抵抗成分で接続された状態となるので、双方向ツェナー特性を示さない。したがって、個々のチップに切断して他の部品とともにモジュール化する前に、ウエハの段階での静特性試験によって、溝の形成が不良である素子を検出することができる。
また、請求項7の発明にかかる半導体装置の試験方法は、第1導電型の第1の半導体層、前記第1の半導体層の上に設けられた第2導電型の第2の半導体層、前記第2の半導体層の表面から該第2の半導体層を貫通して前記第1の半導体層まで達する溝、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの一部の半導体領域の表面層に選択的に形成された第1導電型の第3の半導体層、および前記溝の内側に絶縁膜を介して設けられた制御電極を具備する表面構造に対して、前記溝が前記第1の半導体層に達していない箇所の有無、または前記溝が中断している箇所の有無を調べるための試験をおこなうにあたって、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されている半導体領域に電気的に接続し、かつ前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されていない半導体領域からは絶縁された第1の電極、および前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されている半導体領域からは絶縁され、かつ前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されていない半導体領域に電気的に接続する第2の電極を、互いに絶縁された状態に形成する工程と、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電気的な特性を調べる工程と、を含むことを特徴とする。
この請求項7の発明によれば、正常であれば、溝により第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうち、第3の半導体層が形成されている半導体領域と第3の半導体層が形成されていない半導体領域とは、互いに絶縁されている。しかし、溝が第1の半導体層に達していなかったり、あるいは溝が中断している場合には、その溝の両側にある半導体領域は小さな抵抗成分で接続された状態となるので、正常な場合と比較して電気的特性が大きく変化する。したがって、個々のチップに切断して他の部品とともにモジュール化する前に、ウエハの段階での静特性試験によって、溝の形成不良の有無を検出することができる。
また、請求項8の発明にかかる半導体装置の試験方法は、請求項7に記載の発明において、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電気的な特性を調べる際に、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されている半導体領域と、前記第1導電型の第1の半導体層と、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されていない半導体領域との2つのpn接合からなる双方向ツェナー特性を調べることを特徴とする。
この請求項8の発明によれば、正常であれば正負いずれの極性に対しても、pn接合が降伏するまではほとんど電流が流れず、降伏すると急激に電流が増加するという双方向ツェナー特性を示すが、溝が第1の半導体層に達していなかったり、あるいは溝が中断している場合には、その溝の両側にある半導体領域は小さな抵抗成分で接続された状態となるので、線形に近い電圧電流特性を示す。したがって、個々のチップに切断して他の部品とともにモジュール化する前に、ウエハの段階での静特性試験によって、溝の形成不良の有無を検出することができる。
本発明によれば、個々のチップに切断して他の部品とともにモジュール化する前に、ウエハの段階での静特性試験によって、溝の形成が不良である素子や、溝の形成不良の有無を検出することができる。したがって、モジュール化した後の動特性試験において、溝の形成不良が原因で素子の破壊が起こるのを防ぐことができるので、製品の歩留まりや信頼性の向上、およびコストの削減を図ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明では、第1導電型をn型とし、第2導電型をp型として説明するが、本発明はその逆の場合にも成り立つ。
実施の形態1.
図1および図2は、それぞれ、本発明の実施の形態1にかかる方法を適用して試験をおこなう際のトレンチ絶縁ゲート型半導体装置の様子を模式的に示す平面図および断面図である。なお、図1に示す平面図では、ゲート絶縁膜2、ゲート電極3、p型ベース領域4、n型ソース領域5および試験用の電極31,32のみを示しており、層間絶縁膜6は省略されている。図2には、図1の切断線C−Cにおける断面、すなわちゲート電極3、p型ベース領域4およびn型ソース領域5を横切る断面の構成が示されている。以下の説明では、図1の切断線C−Cにおける断面に、トレンチ20が浅くてn型半導体基板1に達していないトレンチ形成不良部21があるものとする。
図1および図2を参照しながら、実施の形態1にかかる方法について説明する。まず、第1の半導体層であるn型半導体基板1の表面層に、第2の半導体層となるp型ベース層10を形成する。ついで、異方性エッチングをおこなって、p型ベース層10の表面から、p型ベース層10を貫通してn型半導体基板1に達するトレンチ(溝)20を形成する。p型ベース層10は、トレンチ20により複数のp型ベース領域4に分割される。なお、図2では、中央のトレンチ20をトレンチ形成不良部21としているため、このトレンチ20は、p型ベース層10よりも浅くなっているが、本来、トレンチ形成不良でなければ、左右両隣のトレンチ20と同程度の深さになる。
ついで、トレンチ20の側壁および底面にゲート絶縁膜2を形成し、トレンチ20内のゲート絶縁膜2の内側に、高濃度に不純物をドーピングして低抵抗化したポリシリコンを充填して、制御電極となるゲート電極3を形成する。そして、p型ベース領域4の表面層で、トレンチ20の側部に第3の半導体層であるn型ソース領域5を形成する。ついで、p型ベース領域4およびn型ソース領域5の一部を除いて、その表面に層間絶縁膜6を形成し、層間絶縁膜6でゲート電極3を覆う。ここまでのプロセスは、製品を製造するための本来のプロセスである。
ついで、トレンチ形成不良の試験をおこなうために、露出しているp型ベース領域4の上に、p型ベース領域4ごとに、試験用の電極31,32を形成する。各試験用の電極31,32は、その直下のp型ベース領域4に接触しているが、その隣のp型ベース領域4からは絶縁されている。また、隣り合う試験用の電極31,32は、互いに絶縁されている。この状態が、図1および図2に示されている。この状態で、隣り合う試験用の電極31,32間の電気的特性を調べる。
隣り合う試験用の電極31,32の間のトレンチ20(以下、試験対象トレンチとする)が正常に形成されている場合、この試験対象トレンチを挟む両側のp型ベース領域4は互いに絶縁されている。そして、一方の試験用の電極31が接触するp型ベース領域4とn型半導体基板1との間に、pn接合が形成される。また、この試験用の電極31の隣の試験用の電極32が接触するp型ベース領域4とn型半導体基板1との間にも、pn接合が形成される。つまり、一方の試験用の電極31と、その隣の試験用の電極32との間に、n型半導体基板1を介してp/n/p接合が形成される。したがって、電気的特性を調べると、正負いずれの極性に対しても、pn接合が降伏するまではほとんど電流が流れず、降伏すると急激に電流が増加するという双方向ツェナー特性を示す。
それに対して、図2に示すように、試験対象トレンチにトレンチ形成不良部21が存在すると、このトレンチ形成不良部21の周囲において、試験対象トレンチを挟む両側のp型ベース領域4が、小さな抵抗成分を有する接続部11により接続された状態となる。つまり、一方の試験用の電極31と、その隣の試験用の電極32とは、p型ベース領域4および接続部11を介して電気的に接続された状態となる。したがって、電気的特性を調べると、双方向ツェナー特性とは大きく異なる特性を示す。この電気的特性の変化に基づいて、ウエハ段階での静特性試験によって、トレンチ形成不良のある素子を検出し、判別することができる。
ウエハ段階での静特性試験によって、トレンチ形成不良のないことが判明した素子については、試験用の電極31,32を、たとえばワイヤボンディングにより電気的に接続したり、あるいは新たな金属電極により電気的に接続することにより、通常のソース電極として機能させることもできる。ゲート電極3を図示しないランナーを介して図示しないゲートパッドに電気的に接続することや、n型半導体基板1の最下部に、図示しないドレイン電極(MISFETの場合)や、図示しないp型コレクタ層およびコレクタ電極(IGBTの場合)が設けられるのは周知の通りである。そして、チップに切断した後、そのチップを他の部品とともに組み立ててモジュール化する。
実施の形態2.
図3〜図5は、それぞれ、本発明の実施の形態2にかかる方法を適用して試験をおこなう際のトレンチ絶縁ゲート型半導体装置の様子を模式的に示す平面図および断面図である。なお、図3に示す平面図では、ゲート絶縁膜2、ゲート電極3、p型ベース領域4a,4b、n型ソース領域5、試験用の電極33,34およびp型ベース領域4bの表面に投影したコンタクトホール35のみを示しており、層間絶縁膜6は省略されている。
図4には、図3の切断線D−Dにおける断面、すなわち一方の試験用の電極33を通り、ゲート電極3、p型ベース領域4a,4bおよびn型ソース領域5を横切る断面の構成が示されている。図5には、図3の切断線E−Eにおける断面、すなわちもう一方の試験用の電極34を通り、ゲート電極3、p型ベース領域4a,4b、n型ソース領域5およびコンタクトホール35を横切る断面の構成が示されている。以下の説明では、図3の切断線D−Dにおける断面に、トレンチ20が浅くてn型半導体基板1に達していないトレンチ形成不良部21があるものとする。
図3〜図5を参照しながら、実施の形態2にかかる方法について説明する。まず、第1の半導体層であるn型半導体基板1の表面層に、第2の半導体層となるp型ベース層10を形成する。ついで、異方性エッチングをおこなって、p型ベース層10の表面から、p型ベース層10を貫通してn型半導体基板1に達するトレンチ(溝)20を形成する。p型ベース層10は、トレンチ20により複数のp型ベース領域4a,4bに分割される。なお、図4では、中央のトレンチ20をトレンチ形成不良部21としているため、このトレンチ20は、p型ベース層10よりも浅くなっているが、本来、トレンチ形成不良でなければ、左右両隣のトレンチ20と同程度の深さになる。
ついで、トレンチ20の側壁および底面にゲート絶縁膜2を形成し、トレンチ20内のゲート絶縁膜2の内側に、高濃度に不純物をドーピングして低抵抗化したポリシリコンを充填して、制御電極となるゲート電極3を形成する。そして、一方のp型ベース領域4aの表面層で、トレンチ20の側部に第3の半導体層であるn型ソース領域5を形成する。もう一方のp型ベース領域4bには、n型ソース領域5を形成しない。ついで、層間絶縁膜6を形成する。
層間絶縁膜6の形成にあたっては、この後に形成される試験用の電極33,34のうちの第1の電極33が、n型ソース領域5を有するp型ベース領域4aには接触するが、n型ソース領域5のないp型ベース領域4bからは絶縁されるようにする。また、層間絶縁膜6により、試験用の電極33,34のうちの第2の電極34が、n型ソース領域5のないp型ベース領域4bには接触するが、n型ソース領域5を有するp型ベース領域4aからは絶縁されるようにする。ここまでのプロセスは、製品を製造するための本来のプロセスである。
ついで、トレンチ形成不良の試験をおこなうために、層間絶縁膜6にコンタクトホール35を形成する。そして、試験用の電極33,34を形成する。層間絶縁膜6により、第1の電極33は、n型ソース領域5を有するp型ベース領域4aにのみ接触する。一方、第2の電極34は、コンタクトホール35を介して、n型ソース領域5のないp型ベース領域4bにのみ電気的に接続する。第1の電極33と第2の電極34とは、互いに絶縁されている。
特に限定しないが、図3に示す例では、第1の電極33を、片側のトレンチ終端部付近を残してほぼ全面に形成している。そして、第2の電極34を、第1の電極33のない片側のトレンチ終端部付近に、第1の電極33から離して形成している。このように、実施の形態2では、n型ソース領域5のないp型ベース領域4bが、コンタクトホール35を除いて、層間絶縁膜6により覆われているため、実施の形態1のように第1の電極33および第2の電極34を櫛歯状に形成する必要がない。ここまでの状態が、図3〜図5に示されている。この状態で、第1の電極33と第2の電極34との間の電気的特性を調べる。
すべてのトレンチ20が正常に形成されている場合、各トレンチ20を挟む両側のp型ベース領域4a,4bは互いに絶縁されている。そして、第1の電極33が接触するp型ベース領域4aとn型半導体基板1との間に、pn接合が形成される。また、第2の電極34が電気的に接続するp型ベース領域4bとn型半導体基板1との間にも、pn接合が形成される。つまり、第1の電極33と第2の電極34との間に、n型半導体基板1を介してp/n/p接合が形成される。したがって、電気的特性を調べると、正負いずれの極性に対しても、pn接合が降伏するまではほとんど電流が流れず、降伏すると急激に電流が増加するという双方向ツェナー特性を示す。図6に、トレンチゲート型IGBTにおいて、トレンチ形成不良がない場合の電圧電流特性を示す。
それに対して、図4に示すように、いずれかのトレンチ20にトレンチ形成不良部21が存在すると、このトレンチ形成不良部21の周囲において、その両側のp型ベース領域4a,4bが、小さな抵抗成分を有する接続部11により接続された状態となる。つまり、第1の電極33と第2の電極34とは、p型ベース領域4a,4bおよび接続部11を介して電気的に接続された状態となる。したがって、電気的特性を調べると、線形に近い電圧電流特性を示す。図6に、トレンチゲート型IGBTにおいて、トレンチ形成不良がある場合の電圧電流特性を示す。図6に示す程度の電気的特性の差があれば、ウエハ状態での静特性試験によって、トレンチ形成不良の有無を判別することができる。
ウエハ段階での静特性試験によって、トレンチ形成不良のないことが判明した素子については、試験用の電極33,34を、たとえばワイヤボンディングにより電気的に接続したり、あるいは新たな金属電極により電気的に接続することにより、通常のソース電極として機能させることもできる。なお、コンタクトホール35の開口面積が小さい、すなわちn型ソース領域5のないp型ベース領域4bと第2の電極34との電気的接続に寄与する部分の面積が小さいため、n型ソース領域5のないp型ベース領域4bと第2の電極34とが、コンタクトホール35を介して、電気的に接続されたままでもよい。あるいは、コンタクトホール35を介した電気的接続を絶縁化してもよい。
ゲート電極3を図示しないランナーを介して図示しないゲートパッドに電気的に接続することや、n型半導体基板1の最下部に、図示しないドレイン電極(MISFETの場合)や、図示しないp型コレクタ層およびコレクタ電極(IGBTの場合)が設けられるのは周知の通りである。そして、チップに切断した後、そのチップを他の部品とともに組み立ててモジュール化する。
なお、コンタクトホール35および第2の電極34を、トレンチ終端部付近ではなく、素子中央部に配置しても、同様の効果が得られる。また、トレンチ形成不良部21が第1の電極33を通る断面に存在する場合に限らず、第2の電極34を通る断面にトレンチ形成不良部21がある場合も同様である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、個々のチップに切断して他の部品とともにモジュール化する前に、ウエハの段階での静特性試験によって、トレンチ形成不良部21の有無を検出することができるので、モジュール化した後の動特性試験において、トレンチ形成不良が原因で素子の破壊が起こるのを防ぐことができる。したがって、製品の歩留まりや信頼性の向上、およびコストの削減を図ることができる。
以上において、本発明は、上述した実施の形態に限らず、種々変更可能である。たとえば、隣り合う2本のトレンチの終端部を接続して、ゲート耐圧を高める構成としてもよい。また、トレンチ形成不良として、トレンチ20がn型半導体基板1に達しない程度に浅い場合だけでなく、トレンチが部分的に形成されていない、すなわち中断している場合も同様である。
以上のように、本発明は、電力変換装置などに用いられるパワーデバイス分野に有用である。
本発明の実施の形態1にかかる方法を適用して試験をおこなう際のトレンチ絶縁ゲート型半導体装置を模式的に示す平面図である。 図1のC−Cにおける断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる方法を適用して試験をおこなう際のトレンチ絶縁ゲート型半導体装置を模式的に示す平面図である。 図3のD−Dにおける断面図である。 図3のE−Eにおける断面図である。 トレンチゲート型IGBTにおいて、トレンチ形成不良の有無による電圧電流特性の違いを示す特性図である。 従来のトレンチ絶縁ゲート型半導体装置を模式的に示す平面図である。 図7のA−Aにおける断面図である。 従来のトレンチ絶縁ゲート型半導体装置を模式的に示す平面図である。 図9のB−Bにおける断面図である。
符号の説明
1 第1の半導体層(n型半導体基板)
2 ゲート絶縁膜
3 制御電極(ゲート電極)
4 溝により第2の半導体層が分割されてできた半導体領域(p型ベース領域)
5 第3の半導体層(n型ソース領域)
10 第2の半導体層(p型ベース層)
20 溝(トレンチ)
21 溝が前記第1の半導体層に達していない箇所(トレンチ形成不良部)
31,32 試験用の電極
33 第1の電極
34 第2の電極

Claims (8)

  1. 第1導電型の第1の半導体層、前記第1の半導体層の上に設けられた第2導電型の第2の半導体層、前記第2の半導体層の表面から該第2の半導体層を貫通して前記第1の半導体層まで達する溝、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域の表面層に選択的に形成された第1導電型の第3の半導体層、および前記溝の内側に絶縁膜を介して設けられた制御電極を具備する表面構造を作製する工程と、
    前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた前記半導体領域ごとに、該半導体領域に電気的に接続し、かつ前記溝を挟んで当該半導体領域の隣の半導体領域からは絶縁された電極を、互いに絶縁された状態に形成する工程と、
    前記電極間の電気的な特性に基づいて、前記溝が前記第1の半導体層に達していない箇所、または前記溝が中断している箇所の有無を調べる工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記電極間の電気的な特性を調べる際に、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの隣り合う第2導電型の半導体領域と、前記第1導電型の第1の半導体層との2つのpn接合からなる双方向ツェナー特性を調べることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 第1導電型の第1の半導体層、前記第1の半導体層の上に設けられた第2導電型の第2の半導体層、前記第2の半導体層の表面から該第2の半導体層を貫通して前記第1の半導体層まで達する溝、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの一部の半導体領域の表面層に選択的に形成された第1導電型の第3の半導体層、および前記溝の内側に絶縁膜を介して設けられた制御電極を具備する表面構造を作製する工程と、
    前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されている半導体領域に電気的に接続し、かつ前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されていない半導体領域からは絶縁された第1の電極、および前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されている半導体領域からは絶縁され、かつ前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されていない半導体領域に電気的に接続する第2の電極を、互いに絶縁された状態に形成する工程と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の電気的な特性に基づいて、前記溝が前記第1の半導体層に達していない箇所、または前記溝が中断している箇所の有無を調べる工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1の電極と前記第2の電極との間の電気的な特性を調べる際に、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されている半導体領域と、前記第1導電型の第1の半導体層と、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されていない半導体領域との2つのpn接合からなる双方向ツェナー特性を調べることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 第1導電型の第1の半導体層、前記第1の半導体層の上に設けられた第2導電型の第2の半導体層、前記第2の半導体層の表面から該第2の半導体層を貫通して前記第1の半導体層まで達する溝、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域の表面層に選択的に形成された第1導電型の第3の半導体層、および前記溝の内側に絶縁膜を介して設けられた制御電極を具備する表面構造に対して、前記溝が前記第1の半導体層に達していない箇所の有無、または前記溝が中断している箇所の有無を調べるための試験をおこなうにあたって、
    前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた前記半導体領域ごとに、該半導体領域に電気的に接続し、かつ前記溝を挟んで当該半導体領域の隣の半導体領域からは絶縁された電極を、互いに絶縁された状態に形成する工程と、
    前記電極間の電気的な特性を調べる工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の試験方法。
  6. 前記電極間の電気的な特性を調べる際に、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの隣り合う第2導電型の半導体領域と、前記第1導電型の第1の半導体層との2つのpn接合からなる双方向ツェナー特性を調べることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の試験方法。
  7. 第1導電型の第1の半導体層、前記第1の半導体層の上に設けられた第2導電型の第2の半導体層、前記第2の半導体層の表面から該第2の半導体層を貫通して前記第1の半導体層まで達する溝、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの一部の半導体領域の表面層に選択的に形成された第1導電型の第3の半導体層、および前記溝の内側に絶縁膜を介して設けられた制御電極を具備する表面構造に対して、前記溝が前記第1の半導体層に達していない箇所の有無、または前記溝が中断している箇所の有無を調べるための試験をおこなうにあたって、
    前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されている半導体領域に電気的に接続し、かつ前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されていない半導体領域からは絶縁された第1の電極、および前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されている半導体領域からは絶縁され、かつ前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されていない半導体領域に電気的に接続する第2の電極を、互いに絶縁された状態に形成する工程と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の電気的な特性を調べる工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の試験方法。
  8. 前記第1の電極と前記第2の電極との間の電気的な特性を調べる際に、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されている半導体領域と、前記第1導電型の第1の半導体層と、前記溝により前記第2の半導体層が分割されてできた複数の半導体領域のうちの前記第3の半導体層が形成されていない半導体領域との2つのpn接合からなる双方向ツェナー特性を調べることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の試験方法。

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