JP3415480B2 - 半導体装置の製造評価装置及びその製造評価方法 - Google Patents

半導体装置の製造評価装置及びその製造評価方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造評
価装置及びその製造評価方法に係わり、特に半導体装置
のプラズマを用いる製造工程中に生じる半導体デバイス
の帯電(プラズマ損傷)を評価するための製造評価装置
及び製造評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造時においてはプラズマ
を用いる工程、例えばプラズマエッチング工程やプラズ
マCVD工程等が数多く存在する。
【0003】プラズマとは正の電荷を持つイオンと負の
電荷を持つ電子が存在する状態のことである。このプラ
ズマは、理想的には正と負の電荷の量は均衡しており電
気的には偏りはない。
【0004】しかし、何らかの原因で局所的に不均一に
なり電荷の均衡が崩れることがある。この時、プラズマ
にさらされている半導体素子表面の導体から、プラズマ
中の電荷が入り込み、ゲート電極、ゲート絶縁膜を経由
して半導体基板に流れ込むことになる。
【0005】流れる電荷量が多い場合には、ゲート絶縁
膜の破損・破壊、LSIの信頼性劣化、良品率の低下な
どの深刻な問題を生じる。
【0006】このような問題を検査するために用いられ
るアンテナを有する従来技術の評価素子を図13及び図
14を用いて説明する。図13は平面図であり、図14
は図13のX−Y部の断面図である。
【0007】例としてNチャネル型絶縁ゲート電界効果
トランジスタの場合を説明する。
【0008】P型シリコン基板1上にフィールド絶縁膜
2で囲われた領域には、ゲート絶縁膜4を介してゲート
電極8が設けられ、ゲート電極8に隣接してソース及び
ドレインとなるN型拡散層6が設けられている。
【0009】ゲート電極8及びN型拡散層6上に形成さ
れた層間絶縁膜9を貫通して設けられたコンタクトプラ
グ10を介してプローブ用パッドである配線11がそれ
ぞれ設けられている。ここでは配線11Aはソース電極
用、配線11Bはドレイン電極用、配線11Cはゲート
電極用である。
【0010】さらに、配線11Cにはプラズマ中の電荷
を収集するためのアンテナとして配線11Dが接続して
いる。このアンテナは損傷検出感度を高くするもので、
例えば、特開平8−17883号公報のモニター素子に
もアンテナを用いている。
【0011】配線11のプラズマエッチング時、あるい
は配線11上へのプラズマCVD法による絶縁膜の形成
時に、配線11Dを介してプラズマからゲート電極8に
電荷が流れ込み、基板に流れ出る際にゲート絶縁膜4が
損傷を受ける。
【0012】アンテナ部分である配線11Dのサイズと
ゲート絶縁膜4の不良率との関係を調べることにより、
損傷の程度を知ることができる。そしてこの結果に基づ
き、プラズマ工程の条件改良を行ったり、アンテナサイ
ズを制限する回路設計を行うなどの方法でプラズマ損傷
を回避している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の方法ではあるプラズマ条件とアンテナサイズに
においてゲート絶縁膜の破壊の有無の情報しか得られな
いから、プラズマ条件を改良するにはどのようにするの
かの判断、例えばプラズマパワーを変更するのか或いは
プラズマ密度を変更するのかの判断が困難となり、試行
錯誤でプラズマ条件の変更その評価を繰り替えさなけれ
ばならず、多くの時間と手間を必要とする問題点を有す
る。
【0014】したがって本発明の目的は、プラズマ工程
中にアンテナに印加される電圧値や電流値に関するデー
タを多方面から収集することによりこれらの状態や傾向
を把握し、これにより改善されたプラズマ条件を効率よ
く得ることができる半導体装置の製造評価装置及びその
製造評価方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、同一の
半導体基板上に、プラズマ中の電荷を収集するための
ンテナをゲート電極に接続し且つ該ゲート電極と基板間
に印加される電圧がたがいに異なる値に制限されている
複数個の絶縁ゲート電界効果型デバイス(以下、MOS
デバイス、と称す)が形成され前記電圧制限は、順方
向ダイオードのON電圧(Von)により成されている
半導体装置の製造評価装置にある。
【0016】あるいは本発明の特徴は、同一の半導体基
板上に、プラズマ中の電荷を収集するためのアンテナを
ゲート電極に接続し且つ該ゲート電極と基板間に流すこ
とができる電流がたがいに異なる値に制限されている複
数個のMOSデバイスが形成されて前記電流制限は、
逆方向ダイオードのリーク電流(Jleak)により成
されている半導体装置の製造評価装置にある。
【0017】ここで上記MOSデバイスはNチャネル型
MOSトランジスタであることができる。あるいは、上
記MOSデバイスはPチャネル型MOSトランジスタで
あることができる。さらに、上記ゲート電極はフローテ
ィングゲートを有する二重ゲート構造になっていること
ができる。
【0018】本発明の他の特徴は、上記したいずれかの
半導体装置の製造評価装置を用いてプラズマ条件を評価
する半導体装置の製造評価方法にある。
【0019】あるいは本発明の他の特徴は、同一の半導
体基板上に設けられた、ゲート電極と基板間に印加され
る電圧が順方向ダイオードのオン電圧によりたがいに異
なる値に制限されている複数個のMOSデバイス及びゲ
ート電極と基板間に流すことができる電流が逆方向ダイ
オードのリーク電流によりたがいに異なる値に制限され
ている複数個のMOSを用いてプラズマ条件を評価する
半導体装置の製造評価方法にある。ここで、前記評価に
基づいて、プラズマ条件を適正に変更し、半導体デバイ
スへの帯電を減少させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明を説明
する。
【0021】図1は本発明の実施の形態による製造評価
装置を示す図である。
【0022】同一の半導体基板上にゲート電極と基板間
に印加される電圧を制限する素子(電圧制限素子)10
1A,102A,103Aをそれぞれ有する第1のMO
Sデバイス101,102,103が形成されて第1の
MOSデバイス群100、すなわち製造評価装置を構成
している。
【0023】これらの第1のMOSデバイス101,1
02,103は互いに同じ構成のゲート電極、ゲート絶
縁膜、ソース・ドレイン、ゲート電極に接続するアンテ
ナを有している。
【0024】しかし、順方向ダイオードのオン電圧(V
on)で実現される電圧制限素子によるそれぞれの制限
電圧V1,V2,V3はそれぞれ異なっており、V1<
V2<V3の関係となっている。
【0025】例えば第1のMOSデバイスがNチャネル
型MOSトランジスタの場合、ゲート電極と基板間にP
型拡散層とNウェル間で構成される順方向をダイオード
を、複数個(N個)を直列接続することにより構成さ
れ、この個数によってオン電圧が変化させることができ
る。すなわち、ダイオード1個当たりの順方向オン電圧
は約0.7(V)なので、これをN個直列接続すること
で、0.7×N(V)の順準方向オン電圧となる。
【0026】次に、同一の半導体基板上にゲート電極と
基板間に一定量の電流を流すことができる素子(電流制
限素子)201A,202A,203Aをそれぞれ有す
る第2のMOSデバイス201,202,203が形成
されて第2のMOSデバイス群200、すなわち製造評
価装置を構成している。
【0027】これらの第2のMOSデバイス201,2
02,203は互いに同じ構成のゲート電極、ゲート絶
縁膜、ソース・ドレイン、ゲート電極に接続するアンテ
ナを有している。
【0028】しかし、逆方向ダイオードのリーク電流値
(Jleak)で実現される電流制限素子によるそれぞ
れの制限電流J1,J2,J3はそれぞれ異なってお
り、J1<J2<J3の関係となっている。
【0029】例えば第2のMOSデバイスがNチャネル
型MOSトランジスタの場合、ゲート電極と基板間にN
ウェルとP型シリコン基板間で構成される逆方向ダイオ
ードを設けることで構成される。このダイオードを逆方
向にバイアスすると、生成消滅現象によるリーク電流が
流れる。リーク電流は、図4に示すようにダイオードの
面積を変化させることで任意の値を得ることができる。
すなわち、図1の第2のMOSデバイス201,20
2,203はNウェルの面積を変化させることで、それ
ぞれ異なるリーク電流値(J1〜J3)を得る。
【0030】プラズマを用いる製造工程中に、MOSデ
バイスのゲート電極あるいはそれに電気的に接続してい
るアンテナ導体が帯電すると、ゲート電極には一定の電
圧が印加され、その結果、一定量の電流がゲート絶縁膜
を通じて基板に流れ、ゲート絶縁膜が損傷を受けること
になる。
【0031】ところが、第1のMOSデバイスではゲー
ト電極に電圧を制限させる素子(順方向ダイオード)が
接続しているから実際にゲート電極に印加する電圧値は
小さくなり、損傷が低減される。
【0032】同様に、第2のMOSデバイスではゲート
電極に電流を制限させる素子(逆方向ダイオード)が接
続しているから実際にゲート電極に印加する電流値は小
さくなり、損傷が低減される。
【0033】そこで、ゲート絶縁膜の損傷を、特定のプ
ラズマ工程後に測定し、ゲート絶縁膜の不良率などの損
傷の程度と、ダイオードのオン電圧値(Von)および
リーク電流(Jleak)との関係を求める。
【0034】すると、図2,図3に示すように、不良が
生じなくなるオン電圧値およびリーク電流が求められ
る。これらの値がプラズマ工程による帯電の特性を反映
する重要な指標であり、プラズマ電圧(Vplasm
a)およびプラズマ電流(Jplasma)と呼ぶ。
【0035】例えばプラズマから印加される電圧(Vp
lasma)と順方向ダイオードのオン電圧(Von)
との関係が、Vplasma<Vonの場合は、ダイオ
ードはオンしないため、印加された電圧はそのままゲー
ト電極に印加され、Vplasma>Vonの場合は、
ゲート電極に印加される電圧はVonに制限されこの値
以上にならない。
【0036】また、プラズマから流れ込む電流量(Jp
lasma)と逆方向ダイオードのリーク電流(Jle
ak)との関係が、Jplasma>Jleakの場合
には、全ての電流をダイオードを介して基板にバイアス
することができないため、一部の電流はゲード絶縁膜に
流れ、Jplasma<Jleakの場合には、プラズ
マから流れ込んだ電流は全てダイオードを介して基板に
バイパスする。
【0037】図1に示す製造評価装置に、ある条件下の
プラズマ工程を行った後、ゲート絶縁膜の本来の電圧耐
量や電流耐量をも加味してその破損状況を分析して、プ
ラズマ工程中に印加される電圧値や電流値の状態や傾向
を把握し、さらに好ましいプラズマ条件を求めていく。
【0038】すなわち、図5に示すように第1のMOS
デバイス群100及び第2のMOSデバイス群200を
それぞれ複数形成した半導体ウェハー状態の半導体基板
1に、ある条件下のプラズマ工程を行った後、評価結果
を分析してプラズマ処理工程のプロセスを改善する。
【0039】例えば、プロセス条件を変更した結果、プ
ラズマ電圧があまり変化しないのにプラズマ電流が減少
していると判明した場合は、プラズマ密度が減少してい
ると推測できるので、プラズマ密度を更に減少させれば
(例えば、ガス圧力を下げることで)損傷を低減するこ
とができると判断され、改善されたプラズマ処理条件を
得ることができる。
【0040】他方、プラズマ電流があまり変化しないの
にプラズマ電圧が減少していると判明した場合は、半導
体ウェハーに印加するDCバイアスを更に減少させれば
(例えば、パワーを下げることで)損傷を低減すること
ができると判断され、改善されたプラズマ処理条件を得
ることができる。
【0041】このようにプラズマ電圧、プラズマ電流を
解析することで、より適切な対策を行うことができるの
で、プロセス改善の効率向上、確実性向上を可能にす
る。
【0042】図6は本発明の第1の実施の形態において
第1のMOSデバイス群100に属する第1のMOSデ
バイスを示す平面図であり、図7は図6のX−Y部の断
面図である。
【0043】P型シリコン基板1上にフィールド絶縁膜
2で囲われた領域には、ゲート絶縁膜4を介してゲート
電極8が設けられ、ゲート電極8に隣接してソース及び
ドレインとなるN型拡散層6Aが設けられている。尚、
ゲート絶縁膜の材質、膜厚、面積(チャネル領域上の面
積)を含めこれらの部分は評価したプラズマ条件で処理
を行う製品の半導体装置の各部分と同じにしてある。
【0044】ゲート電極8及びN型拡散層6A上に形成
された層間絶縁膜9を貫通して設けられたコンタクトプ
ラグ10,10Aを介してプローブ用パッドである配線
11がそれぞれ設けられている。ここでは配線11Aは
ソース電極用、配線11Bはドレイン電極用、配線11
Cはゲート電極用である。
【0045】さらに、配線11Cにはプラズマ中の電荷
を収集するためのアンテナとして配線11Dが接続して
いる。このアンテナは実際の製品のゲート電極に接続す
る配線を擬似的に示すものであり、アンテナの面積が実
際の製品の接続配線よりも大きいと損傷検出感度が高く
なったことになる。
【0046】P型シリコン基板1には、Nウエル5A,
5Bが設けられ、ゲート電極8に接続するゲート電極用
配線11Cはその延端部の配線11Eを通してコンタク
トプラグ10Bを介して、Nウエル5A内のP型拡散層
7Aに接続している。
【0047】Nウエル5A内のN型拡散層6Bは更にコ
ンタクトプラグ10B、配線11F、コンタクトプラグ
10Bを介してNウエル5B内のP型拡散層7Aに接続
している。Nウエル5B内のN型拡散層6Bは更にコン
タクトプラグ10B、配線11G、コンタクトプラグ1
0Bを介して接地電位のP型シリコン基板1内のP型拡
散層7Bに接続されている。
【0048】これにより、P型拡散層7A−Nウエル5
A間のPN接合による順方向ダイオードとP型拡散層7
A−Nウエル5B間のPN接合による順方向ダイオード
とが直列接続してゲート電極8に結合している。
【0049】ダイオードの数(N個)として、例えば約
30個までの範囲の任意の個数を複数選択すれば約27
Vまでの任意の電圧に制限することが可能である。
【0050】図8は本発明の第1の実施の形態において
第2のMOSデバイス群100に属する第2のMOSデ
バイスを示す平面図であり、図9は図8のX−Y部の断
面図である。尚、図8及び図9において図6及び図7と
同一もしくは類似の箇所は同じ符号を付してある。
【0051】配線11Cはその延端部の配線11Eを通
じてコンタクトプラグ10Bを介して、Nウェル5内の
N型拡散層6Bに接続している。Nウェル5とP型シリ
コン基板1からなる接合が、逆方向のダイオードとして
機能する。N型拡散層6Bは、コンタクトプラグの低抵
抗化のために設けてあるが、必須ではない。
【0052】Nウェル5の面積を変化させた複数種類ダ
イオードを設ける。Nウェルの面積は、1μm2 〜約1
000μm2 の範囲内の適当な面積を複数種類選択し
て、同一半導体ウェハー上に形成する。Nウェル5の面
積が1000μm2 の時に得られるリーク電流は、図4
に示すように室温で約150nAであったが、通常のプ
ラズマプロセスは100℃〜400℃に昇温した状態で
行うので、その時のリーク電流はこの値よりも大きい。
【0053】なお、NウェルとP型シリコン基板からな
るダイオードの逆方向降伏電圧は通常20V程度なの
で、プラズマ電圧がこれよりも小さい場合には電流制限
素子として問題なく機能する。
【0054】次に本発明の第2の実施の形態の断面図を
図10に示す。尚、図10において第1の実施の形態の
図7と同一もしくは類似の箇所は同じ符号を付してあ
る。
【0055】図10では、図7と比較して、順方向ダイ
オード部分は同じ構成になっているが、MOSトランジ
スタ部分が異なる。ゲート電極部分がゲート絶縁膜4A
上のゲート電極8Aと上部のゲート電極8Bからなり、
間にはゲート絶縁膜4Bが設けられている。すなわち、
ゲート電極8Aは、上下がゲート絶縁膜で囲まれてお
り、浮遊(フローティング)の状態にある。
【0056】プラズマ工程中にアンテナがプラズマ中の
電荷を受けると、ゲート電極8Bの電位が上昇する。浮
遊状態のゲート電極8Aがあるため、基板から注入され
たキャリアがゲート電極8A内に保持される。なお、ゲ
ート絶縁膜4Bの膜厚をゲート絶縁膜4Aの膜厚よりも
厚くすることにより、ゲート絶縁膜4Bには電流が流れ
ないようにすることができる。
【0057】プラズマ工程後はこの素子の閾値電圧やオ
ン電流を測定することで、ゲート電極8Aに電荷が捕獲
されているかどうかを知ることができる。この特性とオ
ン電圧(Von)との関係を調べることで、ゲート電極
8Bに印加した電圧を知ることができる。
【0058】図7に示したような通常のMOSトランジ
スタでは、プラズマから供給させる電流値(Jplas
ma)が十分に小さい時は、ゲート絶縁膜に損傷を引き
起こすまでに至らないことになる。しかし、図10のよ
うにゲート絶縁膜厚が異なったり、浮遊ゲート電極を有
するデバイスにおいては損傷を生じることになる。そこ
で、本実施の形態のMOSデバイスを用いることによ
り、プラズマから供給される電流値(Jplasma)
が極めて小さくても、評価が可能になる点が利点であ
る。
【0059】図11は本発明の第3の実施の形態におい
て第1のMOSデバイス群100に属する第1のMOS
デバイスを示す平面図であり、図12は図11のX−Y
部の断面図である。尚、図11及び図12において図6
及び図7と同一もしくは類似の箇所は同じ符号を付して
ある。
【0060】第1及び第2の実施の形態では、Nチャネ
ル型のMOSトランジスタをMOSデバイスとした例を
説明したが、こららはプラズマによる捕獲が正の場合に
機能する。しかし、プラズマによる帯電が負の場合に
は、Pチャネル型のMOSトランジスタをMOSデバイ
スとして用いる必要があり、その例を第3の実施の形態
として説明する。Nチャネル型のMOSトランジスタの
例と異なる箇所のみ説明する。一般に良く使用されるP
型シリコン基板を用いる場合について述べる。
【0061】Pチャネル型MOSトランジスタは、P型
シリコン基板内に形成されたNウェル5に形成される。
Nウェル5内で、フィールド絶縁膜2で囲われた領域上
には、ゲート絶縁膜4を介してゲート電極8が設けら
れ、ゲート電極8に隣接してソース及びドレインとなる
P型拡散層7Aが設けられる。
【0062】順方向ダイオードは、N型不純層6B,6
BとPウェル3A,3Bとからそれぞれ形成され、これ
と複数個直列に接続している。但し、順方向ダイオード
のPウェル3AとPウェル3Bはそれぞれ電気的に分離
されている必要があるため、Pウェル3A及びPウェル
3Bの全体をこれらのPウェルよりも深いNウェル5で
覆うことで、P型シリコン基板1から分離している。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
ラズマ工程中にアンテナに印加される電圧値や電流値に
関するプラズマ工程の設定の改善となる有効なデータを
多方面から収集するから、改善されたプラズマ条件を効
率よく得ることができる。例えば、プラズマ工程で生じ
る損傷の原因がプラズマ電圧値にあるのか、あるいはプ
ラズマ電流値にあるのかを判断することができるから、
損傷に対する適切な対策を行ったプラズマ条件に改善す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の製造評価装置を示す回路
図である。
【図2】ダイオードオン電圧と不良率の関係を示す図で
ある。
【図3】ダイオードリーク電流と不良率の関係を示す図
である。
【図4】ダイオード面積とダイオードリーク電流の関係
を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の半導体ウェハーを示す平
面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における、第1のM
OSデバイスを示す平面図である。
【図7】図6のX−Y部の断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における、第2のM
OSデバイスを示す平面図である。
【図9】図8のX−Y部の断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態における、第1の
MOSデバイスを示す平面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態における、第1の
MOSデバイスを示す平面図である。
【図12】図11のX−Y部の断面図である。
【図13】従来技術を示す平面図である。
【図14】図13のX−Y部の断面図である。
【符号の説明】
1 P型シリコン基板(半導体ウェハー) 2 フィールド絶縁膜 3A,3B Pウエル 4,4A,4B ゲート絶縁膜 5,5A,5B Nウエル 6,6A,6B N型拡散層 7A,7B P型拡散層 8,8A,8B ゲート電極 10,10A,10B コンタクトプラグ 11A ソース電極用の配線 11B ドレイン電極用の配線 11C ゲート電極用の配線 11D アンテナとして用いる配線 11E ゲート電極用の配線の延端部 11F,11G コンタクトプラグ間の配線 100 第1のMOSデバイス群 101,102,103 第1のMOSデバイス 101A,102A,103A 電圧制限素子 200 第2のMOSデバイス群 201,202,203 第2のMOSデバイス 201A,202A,203A 電流制限素子
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/66 H01L 21/8247 H01L 29/78 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の半導体基板上に、プラズマ中の電
    荷を収集するためのアンテナをゲート電極に接続し且つ
    該ゲート電極と基板間に印加される電圧が順方向ダイオ
    ードのオン電圧によりたがいに異なる値に制限されてい
    る複数個の絶縁ゲート電界効果型デバイスが形成されて
    いることを特徴とする半導体装置の製造評価装置。
  2. 【請求項2】 同一の半導体基板上に、プラズマ中の電
    荷を収集するためのアンテナをゲート電極に接続し且つ
    該ゲート電極と基板間に流すことができる電流が逆方向
    ダイオードのリーク電流によりたがいに異なる値に制限
    されている複数個の絶縁ゲート電界効果型デバイスが形
    成されていることを特徴とする半導体装置の製造評価装
    置。
  3. 【請求項3】 前記絶縁ゲート電界効果型デバイスはN
    チャネル型絶縁ゲート電界効果トランジスタの構成にな
    っていることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の製造評価装置。
  4. 【請求項4】 前記絶縁ゲート電界効果型デバイスはP
    チャネル型絶縁ゲート電界効果トランジスタの構成にな
    っていることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の製造評価装置。
  5. 【請求項5】 前記ゲート電極はフローティングゲート
    を有する二重ゲート構造になっていることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の製造評価装置
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    の製造評価装置を用いてプラズマ条件を評価することを
    特徴とする半導体装置の製造評価方法。
  7. 【請求項7】 同一の半導体基板上に設けられた、ゲー
    ト電極と基板間に印加される電圧が順方向ダイオードの
    オン電圧によりたがいに異なる値に制限されている複数
    個の絶縁ゲート電界効果型デバイス及びゲート電極と基
    板間に流すことができる電流が逆方向ダイオードのリー
    ク電流によりたがいに異なる値に制限されている複数個
    の絶縁ゲート電界効果型デバイスを用いてプラズマ条件
    を評価することを特徴とする半導体装置の製造評価方
    法。
  8. 【請求項8】 前記評価の後、プラズマ条件を変更させ
    てプラズマ密度を減少させることを特徴する請求項7記
    載の半導体装置の製造評価方法。
  9. 【請求項9】 前記評価の後、プラズマ条件を変更させ
    てプラズマパワーを減少させることを特徴する請求項7
    記載の半導体装置の製造評価方法。
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