JP3214457B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3214457B2 JP25497998A JP25497998A JP3214457B2 JP 3214457 B2 JP3214457 B2 JP 3214457B2 JP 25497998 A JP25497998 A JP 25497998A JP 25497998 A JP25497998 A JP 25497998A JP 3214457 B2 JP3214457 B2 JP 3214457B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部の素子を異常
な高電圧から保護するための保護装置を有する半導体装
置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の保護装置を有する半導体装置のレ
イアウト(平面図)を図6に示す。図6において、高電
位側電源のボンディングパッド27には、高電位側電源
の配線30が、任意出力のボンディングパッド28に
は、任意出力の配線31が、接地側電源のボンディング
パッド29には、接地側電源の配線32がそれぞれ接続
されている。
【0003】高電位側電源の配線30と任意出力の配線
31との間には、プルアップ用のスイッチング素子とし
て、高耐圧Pチャネル電界効果トランジスタ37が図示
の極性で接続され、任意出力の配線31と接地側電源の
配線32との間には、プルダウン用のスイッチング素子
として、高耐圧Nチャネル電界効果トランジスタ38が
図示の極性で接続されている。尚、ボンディングパッド
27〜29、配線30〜32のそれぞれは、アルミによ
って構成される。
【0004】半導体装置の外部からボンディングパッド
を介して、静電気放電等の異常な高電圧が印加されて
も、内部の素子は決められた保護能力範囲で保護されな
ければならない。そのため従来は、図示のように、保護
用ダイオード36を保護すべき配線間に接続形成する方
法がとられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例に示される保護用ダイオード36は、保護用ダイオ
ード36の素子領域35で示されるように、かなり大き
な専用のチップ面積を占有しており、このためチップ面
積の増大を招くという問題があった。
【0006】本発明は、上記問題を解決するために成さ
れたもので、大きな占有面積を持つことなく、素子を保
護することのできる半導体装置の製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】 前記課題を解決するため
に、 請求項記載の発明は、第1導電型半導体基板と、
第1導電型半導体基板の表面に形成された第1導電型エ
ピタキシャル層と、第1導電型半導体基板と第1導電型
エピタキシャル層との間に埋め込まれた第1の第2導電
型埋込拡散層と、第1導電型半導体基板と第1導電型エ
ピタキシャル層との間に埋め込まれ、第1の第2導電型
埋込拡散層と所定の距離を介して形成される第2の第2
導電型埋込拡散層とを具備する半導体装置の製造方法に
おいて、第1導電型半導体基板の不純物濃度あるいはそ
れに対応する関連したパラメータを測定し測定値を得る
工程と、第1の第2導電型埋込拡散層と第2の第2導電
型埋込拡散層とを形成する工程において、第1の第2導
電型埋込拡散層と第2の第2導電型埋込拡散層との間の
距離を測定値を用いてパンチスルーを起こす電圧のばら
つきを補正するように選定する工程と、を設けたことを
特徴とする。
【0011】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明において、第1導電型半導体基板の不純物濃度を、第
1導電型エピタキシャル層の不純物濃度より高くするこ
とを特徴とする。
【0012】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明において、所定の距離は、パンチスルーを起こす電圧
が半導体装置内の被保護素子に印加してはならない電圧
より低くなるように設定することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて詳細に説明する。図1から図6を参照する
と、本発明の半導体装置及びその製造方法の一実施形態
が示されている。
【0014】図1は、本発明の実施形態による半導体装
置を示す。P型半導体基板1には、第1のN型埋め込み
拡散層2と、この第1のN型埋め込み拡散層2から所定
の間隔12aを隔てて、第2のN型埋め込み拡散層3が
形成されている。さらに、P型半導体基板1の表面に
は、P型エピタキシャル層4が形成されている。
【0015】第1のN型埋め込み拡散層2及び第2のN
型埋め込み拡散層3は、それぞれ表面の電極10及び電
極11から給電できるように、N型高濃度拡散層7とN
型タンク拡散層5により電気的に接続されている。さら
に、第2のN型埋め込み拡散層3は、P型半導体基板1
及びP型エピタキシャル層4とも電気的に接続されるよ
うに、電極11は、P型高濃度拡散層6によりP型半導
体基板1とも電気的に接続される構造となっている。
【0016】上記構成を有する半導体装置において、電
極11が接地電位(ゼロボルト)、電極10に正極の電
圧が印加されると、第1のN型埋め込み拡散層2から成
長する空乏層の境界13は、電極10に印加される電圧
に応じて膨らむが、印加電圧が大きくなり、第2のN型
埋め込み拡散層3に到達するとパンチスルーを起こし、
電極10と電極11間の電圧電流特性は、PN接合ダイ
オードの逆方向降伏特性のようなクランプ特性となる。
これによって内部に構成された素子を保護することがで
きる。
【0017】このような構成を採用することで、従来で
は、PN接合ダイオードなどを保護回路として利用して
いたため、保護素子も被保護素子と同様にチップ上の面
積を占有していたが、本実施形態によれば、ボンディン
グパッドの間や、素子領域の間など、従来では使わない
領域を保護回路として利用できるので、チップ面積の有
効利用が可能となる効果を得ることができる。
【0018】図2は、図1の構成を有する半導体装置の
製造方法を示すものである。図1の半導体装置おいて
は、パンチスルーを起こす電圧を精度よく制御すること
が必要となる。このパンチスルー電圧は、被保護素子に
印加してはならない電圧よりも低く、かつ関連する製品
の定格電圧よりも高く設定する必要がある。また、被保
護素子に印加してはならない電圧も、駆動能力などの二
律背反項目の制約であまり高くすることができない。
【0019】図1において、第1のN型埋め込み拡散層
2の不純物濃度は、P型半導体基板1及びP型エピタキ
シャル層4の不純物濃度において、高濃度となる方の1
0倍以上の高濃度に設計する。これによってパンチスル
ーは低濃度拡散層のP型半導体基板1及びP型エピタキ
シャル層4側で起きるため、その逆の濃度関係となる構
造に比べて、遥かに良好なパンチスルー電圧の実現精度
を得ることができる。
【0020】しかしながら、それでも、パンチスルー電
圧は、P型半導体基板1とP型エピタキシャル層4との
境界付近の不純物濃度に比例して変化するという影響が
残る。
【0021】P型半導体基板1に、通常の一般的で安価
なCZウェハーを使用する場合、その不純物濃度の製造
精度は、25%程度を見込まなくてはならない。また、
P型エピタキシャル層4の不純物濃度の製造精度は、6
%程度である。このように、特にP型半導体基板1の不
純物濃度の製造精度は、図1の半導体装置のパンチスル
ー電圧の精度を確保する上で妨げとなる。しかしなが
ら、P型半導体基板1の不純物濃度の製造精度は十分で
なくても、製造後の不純物濃度の測定精度は1%程度と
良好である。
【0022】図2の製造方法は、パンチスルー電圧の主
要なばらつき要因であるP型半導体基板1の不純物濃度
の製造ばらつきによるパンチスルー電圧のばらつきを、
使用するP型半導体基板1の不純物濃度の測定値に応じ
て、第1のN型埋め込み拡散層2と第2のN型埋め込み
拡散層3との間隔12aを補正することで著しく圧縮さ
せることが目的である。
【0023】上記のように、P型エピタキシャル層4の
不純物濃度の製造精度は6%程度であるが、P型半導体
基板1の不純物濃度を、P型エピタキシャル層4の不純
物濃度よりも高く設定すれば、エピタキシャル成長や、
以降の高温処理により、P型半導体基板1の不純物がP
型エピタキシャル層4の方へ拡散するため、P型エピタ
キシャル層4の不純物濃度の製造精度によるパンチスル
ー電圧のばらつきを圧縮できる。
【0024】この補正を行うにあたって、予めP型半導
体基板1の不純物濃度及び第1のN型埋め込み拡散層2
と第2のN型埋め込み拡散層3との間隔12aを変化さ
せてパンチスルー電圧を評価したデータ( 以下、補正用
参照データ) が必要となる。
【0025】図2(a)〜(e)は、図1の半導体装置
の埋め込み拡散層の形成工程を示す工程毎の断面図であ
る。まず、図2(a)に示されるように、P型半導体基
板1の第1主表面に、熱酸化により酸化膜39を形成す
る。その後、通常のフォトリソグラフィー技術を用い
て、図2(e)に示されるように、第1のN型埋め込み
拡散層2及び第2のN型埋め込み拡散層3を形成する領
域の酸化膜をエッチングで除去するが、この際、図2
(b)に示されるように、N型不純物導入におけるマス
ク幅40a’を、使用するP型半導体基板1の不純物濃
度の測定値と実現させたいパンチスルー電圧とから、補
正用参照データを照合して決定する。
【0026】決定したN型不純物導入におけるマスク幅
40a' を実現するにあたっては、それに応じたフォト
マスクの選定や、酸化膜を等方性でエッチングする際の
過剰エッチング時間制御の組み合わせで可能となる。図
2(c)に示されるように、酸化膜39が開口すれば、
イオン注入や不純物拡散技術を用いてN型不純物層41
を形成する。その後、図2(d)に示されるように、酸
化膜39を除去し、主表面にエピタキシャル成長技術に
より、図2(e)に示されるP型エピタキシャル層4を
形成する。
【0027】上記のように本製造方法によれば、半導体
基板の不純物濃度の製造ばらつきに起因するパンチスル
ー電圧のばらつきを著しく圧縮することができるという
効果がある。
【0028】図3は、本発明の原理を説明するためのも
ので、図1における電界構成を説明するための座標設定
42に従った座標での電界分布を示す図である。
【0029】条件は、P型半導体基板1の不純物濃度N
A=1E15[/cm3]とし、第1のN型埋め込み拡散層
2の不純物濃度ND=1E16[/cm3]一定と簡単のた
め仮定した。第1のN型埋め込み拡散層2の先端の曲率
における2次元的影響も簡単のため無視すると仮定し
た。これらはいずれも実際との大きなずれを導かない仮
定である。
【0030】下記の式(1)、(2)は、上記の仮定の
もとで成り立つポアソン方程式から求めた式であり、q
は素電荷、ε0 は真空の誘電率、εγは珪素の空間電荷
領域の比誘電率である。
【0031】 Gp=(qNA )/(ε0 εγ) ───(1) Gn=(qND )/(ε0 εγ) ───(2)
【0032】電極11を接地電位とし、電極10に正の
電圧を増大させながら印加すると、空乏層の幅は、図3
において、d0→d1→d2と広がる。そのときの印加
電圧は、三角形の面積 (A0−E0−B0) → (A1−
E1−B1) →( A2−E2−B2) に対応する。
【0033】印加電圧を増大させていくと、最高電界も
E0→E1→E2と増大していくと共に、空乏層の先端
もA0→A1→A2と伸びていく。この時、降伏電圧を
決定する要因は二つある。一つは最高電界が臨界電界を
超えてアバランシー降伏を起こす場合である(臨界電界
は背後の不純物濃度が1E15[/cm3]で、約3E5[
V/ cm])、もう一つは空乏層の先端が第2のN型埋め
込み拡散層3に到達してパンチスルーを起こす場合であ
る。
【0034】本発明は、後者のパンチスルーによって降
伏電圧を決定させるものである。印加電圧の増大に伴っ
て三角形(A−E−B)は、各辺均等に増大するが、最
高電界が臨界電界に達するより先に空乏層の先端が第2
のN型埋め込み拡散層3に到達する必要がある。この時
の条件が、上記(1)、(2)式を用いれば、A=20
μmで印加電圧は600Vである。第2のN型埋め込み
拡散層3を第1のN型埋め込み拡散層2に近づければ、
パンチスルーの電圧を次第に低下させることができる。
【0035】第1のN型埋め込み拡散層2と第2のN型
埋め込み拡散層3との間隔12aを20μm→10μm
→5μmと小さくしていけば、パンチスルー電圧は、6
00V→150V→37Vと変化する。これらの値は、
素子の定格電圧や素子の寸法構造上、非常に現実的な値
である。
【0036】尚、上記(1)、(2)式より、傾きGp
はP型半導体基板1の不純物濃度に比例して変化する。
また、三角形( A−E−B) の面積、すなわちパンチス
ルー電圧も傾きGpに比例して変化する。従って、P型
半導体基板1の濃度が濃くなる方にずれて製造される
と、パンチスルー電圧もそれに比例して高くなってしま
う。P型半導体基板1の不純物濃度の製造精度は25%
程度とあまりよくないが、P型半導体基板1の製造後の
不純物濃度の測定精度は1%程度と小さいため、予め使
用するP型半導体基板1の濃度を測定しておけば、第1
のN型埋め込み拡散層2と第2のN型埋め込み拡散層3
との間隔12aを実際よりも小さくさせること等により
補正することができる。
【0037】図4は、本発明の実施形態による半導体装
置の平面図を示す。図4において、任意ボンディングパ
ッド引き出しアルミ配線19と、任意ボンディングパッ
ド引き出しアルミ配線20及び接地電極配線21が表面
電極配線として形成されている。任意ボンディングパッ
ド引き出しアルミ配線19及び任意ボンディングパッド
引き出しアルミ配線20における正方形の部分はボンデ
ィングパッドである。
【0038】これらの正方形のボンディングパッドの下
には、中心を同じくする正方形の第4のN型埋め込み拡
散層15と第5のN型埋め込み拡散層16とがそれぞれ
形成されている。尚、図示されていないが、これらの第
4のN型埋め込み拡散層15と第5のN型埋め込み拡散
層16は、それぞれ図1のN型タンク拡散層5とN型高
濃度拡散層7に相当する拡散層及び表面絶縁層を開口さ
せたコンタクト孔22を介して電気的に接続されてい
る。
【0039】第4のN型埋め込み拡散層15と第5のN
型埋め込み拡散層16の周囲には、それぞれ第3のN型
埋め込み拡散層14が形成されている。間隔17は、第
3のN型埋め込み拡散層14と第4のN型埋め込み拡散
層15との間であり、間隔18は、第3のN型埋め込み
拡散層14と第5のN型埋め込み拡散層16との間であ
る。第3のN型埋め込み拡散層14の形状は図示のよう
に、「日」の字を横にしたような形状となっている。
【0040】接地電極配線21は、第3のN型埋め込み
拡散層14と電気的な接続ができるように、同じく図示
されていないが、図1のN型タンク拡散層5とN型高濃
度拡散層7に相当する拡散層及び、表面絶縁層を開口さ
せたコンタクト孔22を介して電気的に接続されてい
る。さらに接地電極配線21は、第3のN型埋め込み拡
散層14を取り巻いているP型拡散層領域( 図1のP型
半導体基板1及びP型エピタキシャル層4に相当) とも
電気的に接続されるように、チップの表面で、P型高濃
度拡散層( 図1におけるP型高濃度拡散層6に相当) と
コンタクト孔22を介して電気的に接続されている。
【0041】任意ボンディングパッド引き出しアルミ配
線19に正極の電圧が印加されれば、第4のN型埋め込
み拡散層15から外側に向かってその電圧値に応じた空
乏層が成長するが、その先端が第3のN型埋め込み拡散
層14に接触するまでになると、任意ボンディングパッ
ド引き出しアルミ配線19と接地電極配線21はパンチ
スルー現象により導通することになる。
【0042】このため任意ボンディングパッド引き出し
アルミ配線19と接地電極配線21との間には、このパ
ンチスルー電圧以上の電圧が印加されないことになり、
任意ボンディングパッド引き出しアルミ配線19と接地
電極配線21との間に接続された素子は保護されること
になる。任意ボンディングパッド引き出しアルミ配線2
0と接地電極配線21とに関しても同様である。
【0043】パンチスルーによる電流は、第4のN型埋
め込み拡散層15あるいは第5のN型埋め込み拡散層1
6の四辺全てのほぼ全長領域で、しかもチップ表面から
深い位置で流れるため、パンチスルー時の動作抵抗は小
さく抑えられ、耐電流破壊能力も高くできる。
【0044】ボンディングパッド間の領域やボンディン
グパッドのチップ外周側や内周側の近接領域は、通常は
素子形成などができない領域である。しかし、本実施形
態によれば、保護素子の形成が可能となり、チップ面積
の有効利用の点でも効果があり、チップ面積を縮小する
ことができる。
【0045】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
上記の実施形態では、従来では利用しなかったボンディ
ングパッドの近接領域に適応したが、同じく従来では利
用しなかった個々の素子の近接領域にも適応することが
できる。その場合の構成を図5に示す。
【0046】図5は、高耐圧のラテラル型DMOSトラ
ンジスタの断面構造図である。P型半導体基板1の表面
にP型エピタキシャル層4が形成され、P型半導体基板
1とP型エピタキシャル層4との間には、第1のN型埋
め込み拡散層2が形成されると共に、この第1のN型埋
め込み拡散層2と間隔12aを介して第2のN型埋め込
み拡散層3が形成されている。第1のN型埋め込み拡散
層2の上部には、N型タンク拡散層5が形成され、N型
高濃度拡散層7を介してドレイン電極25(アルミ)に
電気的に接続される。
【0047】尚、N型タンク拡散層5は延長ドレイン拡
散層としても機能し、本ラテラル型DMOSトランジス
タがオフ状態の時、ドレインソース間に印加された高電
圧のほぼ全てを、空乏化させたN型タンク拡散層5に分
担させる重要な役目も果たす。第1のN型埋め込み拡散
層2は、本ラテラル型DMOSトランジスタがオン状態
の時、オン抵抗を低減させる重要な役目も果たす。
【0048】P型エピタキシャル層4の表面には、ゲー
ト電極(ポリシリコン)24や、ソース拡散層として機
能するゲート電極(ポリシリコン)24に隣接したN型
高濃度拡散層7、P型ベース拡散層23、P型ベース拡
散層23とソース拡散層とを低抵抗で接続させるための
P型高濃度拡散層6が形成される。第2のN型埋め込み
拡散層3の上部には、N型タンク拡散層5が形成され、
本ラテラル型DMOSトランジスタ外周側のN型高濃度
拡散層7を介して、ソース電極(アルミ)26に接続さ
れる。
【0049】上記のように構成することにより、従来利
用することのなかったラテラル型DMOSトランジスタ
におけるソース領域の下部を利用することができ、素子
単体での保護も、上記実施形態と同様に面積の増大を伴
うことなく、実施することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置の製造方法によれば、第1の第2導電型埋込拡散層と
第2の第2導電型埋込拡散層との距離を第1導電型半導
体基板の不純物濃度に応じ調整するようにしたので、パ
ンチスルー電圧のばらつきを低減することができ、これ
によって第1導電型半導体基板及び第1導電型エピタキ
シャル層と第1の第2導電型埋込拡散層との間に逆バイ
アスが印加された場合、第1の第2導電型埋込拡散層か
ら、第2の第2導電型埋込拡散層に向かって成長する空
乏層が、ある設計された電圧になると、第2の第2導電
型埋込拡散層に到達し、パンチスルーを起こして、第1
の第2導電型埋込拡散層と第2の第2導電型埋込拡散層
との間が導通状態となることにより、保護回路用の大き
なスペースを占有することなく、静電気等の外来の異常
電圧から装置内部の素子を保護することができる。
【0051】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、第1導電型半導体基板の不純物濃度を第1導電型
エピタキシャル層の不純物濃度より高くすることによ
り、エピタキシャル成長や、以降の高温処理により、第
1導電型半導体基板1の不純物が第1導型エピタキシャ
ル層の方へ拡散するため、第1導型エピタキシャル層の
不純物濃度の製造精度によるパンチスルー電圧のばらつ
きを圧縮することができる。
【0052】さらに、本発明の半導体装置の製造方法に
よれば、第1の第2導電型埋込拡散層と第2の第2導電
型埋込拡散層との距離を、パンチスルーを起こす電圧が
半導体装置内の被保護素子に印加してはならない電圧よ
り低くなるような大きさに設定することにより、内部素
子を確実に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による半導体装置の断面図で
ある。
【図2】本発明の実施形態による半導体装置の製造方法
の工程を示す断面図である。
【図3】本発明の原理を説明するための電界構成を示す
特性図である。
【図4】本発明の実施形態による半導体装置の平面図で
ある。
【図5】本発明の他の実施形態による半導体装置の断面
図である。
【図6】従来の半導体装置の平面図である。
【符号の説明】
1 P型半導体基板 2 第1のN型埋め込み拡散層 3 第2のN型埋め込み拡散層 4 P型エピタキシャル層 12a 第1のN型埋め込み拡散層と第2のN型埋め込
み拡散層との間隔 13 第1のN型埋め込み拡散層から成長する空乏層の
境界 23 P型ベース拡散層 24 ゲート電極(ポリシリコン) 25 ドレイン電極(アルミ) 26 ソース電極(アルミ) 33 高圧Pチャネル電界効果トランジスタの素子領域 34 高圧Nチャネル電界効果トランジスタの素子領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/74 H01L 29/78 H01L 29/861

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型半導体基板と、 該第1導電型半導体基板の表面に形成された第1導電型
    エピタキシャル層と、 前記第1導電型半導体基板と前記第1導電型エピタキシ
    ャル層との間に埋め込まれた第1の第2導電型埋込拡散
    層と、 前記第1導電型半導体基板と前記第1導電型エピタキシ
    ャル層との間に埋め込まれ、前記第1の第2導電型埋込
    拡散層と所定の距離を介して形成される第2の第2導電
    型埋込拡散層とを具備する半導体装置の製造方法におい
    て、 前記第1導電型半導体基板の不純物濃度あるいはそれに
    対応する関連したパラメータを測定し測定値を得る工程
    と、 前記第1の第2導電型埋込拡散層と前記第2の第2導電
    型埋込拡散層とを形成する工程において、前記第1の第
    2導電型埋込拡散層と前記第2の第2導電型埋込拡散層
    との間の距離を前記測定値を用いてパンチスルーを起こ
    す電圧のばらつきを補正するように選定する工程と、 を設けたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1導電型半導体基板の不純物濃度
    を、前記第1導電型エピタキシャル層の不純物濃度より
    高くすることを特徴とする請求項記載の半導体装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記所定の距離は、前記パンチスルーを
    起こす電圧が半導体装置内の被保護素子に印加してはな
    らない電圧より低くなるように設定することを特徴とす
    る請求項記載の半導体装置の製造方法。
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