JP4448889B2 - 撮像素子及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の色のカラーフィルタを配列してなる撮像素子、及び、該撮像素子を用いてカラー画像を生成する撮像装置に関する。
従来のデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置は、例えば、複数の色を所定のカラーパターンで配列してなるカラーフィルタを備えた固体撮像素子をイメージセンサとして用いる構成を有している。カラーフィルタとしては、R(赤)、G(緑)、B(青)のフィルタを配列したものがある。カラーフィルタを有する撮像素子や撮像装置としては、例えば、下記特許文献に示すものがある。
特許文献1の撮像装置は、単板型のカラー撮像装置において、5色以上のマルチバンド用のカラーフィルタを備えた構成である。
特許文献2は、波長選択性がことなる複数種類のフィルタのうち何れかのフィルタが各画素位置に割り当てられたカラーフィルタであって、カラーフィルタの色C1が市松状に配置され、他の色C2,C3,C4,C5がC1の存在しない位置にランダムに配置されている。
特開2005−286649号公報 特開2007−251393号公報
ところで、特許文献1の撮像装置では、6色のカラーフィルタを用いることで色再現性を向上することができるが、原色に近似される画素同士が離間している。このため、原色の情報が画素間の相関性が低くなることにより精度が落ちてしまう。また、原色に近似される画素間を利用したダイナミックレンジの拡大も同様に精度が落ちる点で改善の余地があった。
さらに、高感度撮影では画素加算が有効であるが、原色に近似される画素同士を加算すると、画素同士が離間しているため、偽信号など画質低下が発生してしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、色再現性を向上させるとともに、ダイナミックレンジを拡大できる撮像素子及び撮像装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記構成によって達成される。
(1)入射光に対して異なる波長選択性を有する画素部を少なくとも4種類備える撮像素子であって、
複数の前記画素部が、隣接する2種類の画素部からなる画素部対を含み、前記画素部対は異なる波長選択性を持ち、かつ、それぞれの波長選択範囲を合わせた範囲が3原色のうち1つの波長選択範囲と略同一となる異色画素部対を少なくとも1つ含み、前記画素部対ごとに加算された画素の配列がベイヤー配列となる撮像素子。
(2)入射光に対して異なる波長選択性を有する画素部を少なくとも4種類備える撮像素子であって、
複数の前記画素部が、隣接する2種類の画素部からなる画素部対を含み、前記画素部対は異なる波長選択性を持ち、かつ、それぞれの波長選択範囲を合わせた範囲が3原色のうち1つの波長選択範囲と略同一となる異色画素部対を少なくとも1つ含み、前記異色画素部対が3種類であり、該異色画素部対の波長選択範囲の和がそれぞれ3原色に対応し、全体として6種類の波長選択範囲を有する画素部を備える撮像素子。
)前記異なる波長選択性は波長選択範囲の中心が異なる(1)又は(2)に記載の撮像素子。
)前記異なる波長選択性は波長選択範囲の幅が異なる(1)又は(2)に記載の撮像素子。
)前記画素部対が、前記異色画素部対と、波長選択範囲の中心が同一である同色画素部対とから構成される(1)から()のいずれか1つに記載の撮像素子。
)前記画素部が、波長選択フィルタを含み、該波長選択フィルタによって該画素部の波長選択性が規定される(1)から(5)のいずれか1つに記載の撮像素子。
)前記画素部が、光電変換部を含み、該光電変換部によって該画素部の波長選択性が規定される(1)から(6)のいずれか1つに記載の撮像素子。
)前記画素部が波長選択フィルタと光電変換部を含み、波長選択フィルタと光電変換部により画素部の波長選択性が規定される(1)から(7)のいずれか1つに記載の撮像素子。
)前記異色画素部対となる画素同士の信号を撮像素子内で加算すること(1)から(8)のいずれか1つに記載の撮像素子。
10)前記異色画素部対となる画素同士の信号を信号処理で加算すること(1)から(9)のいずれか1つに記載の撮像素子。
11)半導体基板上に前記信号電荷を生成する複数の光電変換部が行方向及び列方向に配列され、前記複数の光電変換部が同一の配列ピッチで格子状に配列され、かつ、前記行方向又は前記列方向に対して約45度斜めにした配列である(1)から(10)のいずれか1つに記載の撮像素子。
12)半導体基板上に前記信号電荷を生成する複数の光電変換部が行方向及び列方向に配列され、前記複数の光電変換部が同一の配列ピッチで格子状に配列されている(1)から(10)のいずれか1つに記載の撮像素子。
13)前記異色画素部対を構成する画素部の感度がそれぞれ異なる(1)から(12)のいずれか1つに記載の撮像素子。
14)前記異色画素部対に含まれる画素部と、該画素部隣接する画素部との組み合わせでそれぞれの波長選択範囲の和が、補色の少なくとも1つに対応する波長選択範囲と略同一となる(1)から(13)のいずれか1つに記載の撮像素子。
(15)入射光に対して異なる波長選択性を有する画素部を少なくとも4種類備える撮像素子備えた撮像装置であって、
複数の前記画素部が、隣接する2種類の画素部からなる画素部対を含み、前記画素部対は異なる波長選択性を持ち、かつ、それぞれの波長選択範囲を合わせた範囲が3原色のうち1つの波長選択範囲と略同一となる異色画素部対を少なくとも1つ含み、前記画素部対ごとに加算された画素の配列がベイヤー配列となる撮像装置。
16)入射光に対して異なる波長選択性を有する画素部を少なくとも4種類備える撮像素子備えた撮像装置であって、
複数の前記画素部が、隣接する2種類の画素部からなる画素部対を含み、前記画素部対は異なる波長選択性を持ち、かつ、それぞれの波長選択範囲を合わせた範囲が3原色のうち1つの波長選択範囲と略同一となる異色画素部対を少なくとも1つ含み、前記異色画素部対が3種類であり、該異色画素部対の波長選択範囲の和がそれぞれ3原色に対応し、全体として6種類の波長選択範囲を有する画素部を備える撮像装置。
17)前記異なる波長選択性は波長選択範囲の中心が異なる(15)又は(16)に記載の撮像装置。
18)前記異なる波長選択性は波長選択範囲の幅が異なる(15)又は(16)に記載の撮像装置。
19)前記画素部対が、前記異色画素部対と、波長選択範囲の中心が同一である同色画素部対とから構成される(15)から(18)のいずれか1つに記載の撮像装置。
20)前記画素部が、波長選択フィルタを含み、該波長選択フィルタによって該画素部の波長選択性が規定される(15)から(19)のいずれか1つに記載の撮像装置。
21)前記画素部が、光電変換部を含み、該光電変換部によって該画素部の波長選択性が規定される(15)から(20)のいずれか1つに記載の撮像装置。
22)前記画素部が波長選択フィルタと光電変換部を含み、波長選択フィルタと光電変換部により画素部の波長選択性が規定される(15)から(21)のいずれか1つに記載の撮像装置。
23)前記異色画素部対となる画素同士の信号を撮像素子内で加算すること(15)から(22)のいずれか1つに記載の撮像装置。
24)前記異色画素部対となる画素同士の信号を信号処理で加算すること(15)から(23)のいずれか1つに記載の撮像装置。
25)半導体基板上に前記信号電荷を生成する複数の光電変換部が行方向及び列方向に配列され、前記複数の光電変換部が同一の配列ピッチで格子状に配列され、かつ、前記行方向又は前記列方向に対して約45度斜めにした配列である(15)から(24)のいずれか1つに記載の撮像装置。
26)半導体基板上に前記信号電荷を生成する複数の光電変換部が行方向及び列方向に配列され、前記複数の光電変換部が同一の配列ピッチで格子状に配列されている(15)から(24)のいずれか1つに記載の撮像装置。
27)前記異色画素部対を構成する画素部の感度がそれぞれ異なる(15)から(26)のいずれか1つに記載の撮像装置。
28)前記異色画素部対に含まれる画素部と、該画素部隣接する画素部との組み合わせでそれぞれの波長選択範囲の和が、補色の少なくとも1つに対応する波長選択範囲と略同一となる(15)から(27)のいずれか1つに記載の撮像装置。
本発明は、異色画素部対となる画素部同士の信号電荷を加算することでRGBのうち少なくとも1色を近似可能な波長選択性を有している。ここで異色画素部対とは、波長選択範囲の中心がずれている画素部同士の対を意味する。一方で波長選択範囲の中心が同じ画素部同士の対を同色画素部対とする。例えば、それぞれ波長選択性が異なる第1の緑フィルタと第2の緑フィルタとを設け、それぞれの画素で生成された信号電荷を画素加算もしくは参照することで、一つのG(緑色)信号とすることができる。また、それぞれ波長選択性が異なる第1の赤フィルタと第2の赤フィルタとを設け、それぞれの画素で生成された信号電荷を画素加算もしくは参照することで、一つのR(赤色)信号とすることができ、または、それぞれ波長選択性が異なる第1の青フィルタと第2の青フィルタとを設け、それぞれの画素で生成された信号電荷を画素加算もしくは参照することで、一つのB(青色)信号とすることができる。こうすれば、隣接する画素を参照することで原色の精度高くすることができる。また、隣接する画素同士を加算することで、アーティファクトが発生し難く、画像の高画質化を図ることができる。
また、原色を近似する画素間の感度が異なる構成とすれば、ハイライト部では画素をそれぞれ原色を近似することでダイナミックレンジの拡大を図れ、中間部では分光の細分化による色再現性の向上を図ることができる。なお、感度差は、露光時間によるものでもよく、分光感度差によるものでもよい。
本発明によれば、色再現性を向上させるとともに、ダイナミックレンジを拡大できる撮像素子、及び、撮像装置を提供できる。
本発明にかかる実施形態の撮像装置の概略構成を示す図である。 固体撮像素子の構成を説明する平面模式図である。 波長選択範囲を説明する模式図である。 カラーフィルタの波長選択性を説明する模式図である。 カラーフィルタの配列の一例を説明する平面模式図である。 格子状の画素配列の例を示す平面模式図である。 格子状の画素配列の例を示す平面模式図である。 4色の色フィルタを有するカラーフィルタの配列例のを示す図である。 カラーフィルタの他の構成例を説明する模式図である。 カラーフィルタの配列を説明する平面模式図である。 CMOS型の回路構成を説明する模式図である。 図11の撮像素子のカラーフィルタの配列の一例を示す平面模式図である。 図6及び図7の構成の変形例である。 図13の撮像素子のカラーフィルタの配列の一例を示す平面模式図である。 カラーフィルタの配列の変形例を示す平面模式図である。 カラーフィルタの配列の変形例を示す平面模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1は、本発明にかかる実施形態の撮像装置の概略構成を示す図である。なお、本実施形態では、撮像装置の一例としてデジタルカメラの構成を用いて説明する。図1の撮像装置100は、撮像部10と、アナログ信号処理部102と、A/D変換部103と、駆動部104と、ストロボ105と、デジタル信号処理部106と、圧縮/伸張処理部107と、表示部108と、システム制御部109と、内部メモリ110と、メディアインタフェース111と、記録メディア112と、操作部113とを備える。デジタル信号処理部106、圧縮/伸張処理部107、表示部108、システム制御部109、内部メモリ110、及びメディアインタフェース111は、システムバス114に接続されている。
撮像部10は、撮影レンズ等の光学系及び後述する固体撮像素子によって被写体の撮影を行うものであり、アナログの撮像信号を出力する。撮像部10には、固体撮像素子への光の入射の遮断制御を行うメカニカルシャッタも含まれている。アナログ信号処理部102は、撮像部10で得られた撮像信号に所定のアナログ信号処理を施す。A/D変換部103は、アナログ信号処理部102で処理後のアナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換部103の出力は、いわゆるRAW画像データとしてデジタル信号処理部106に送られる。RAW画像データは、撮像部10からの撮像信号の形式のままデジタル化したデジタル画像データである。
撮影に際しては、駆動部104を介して光学系、メカニカルシャッタ、及び固体撮像素子の制御が行われる。固体撮像素子は、操作部113の一部であるレリーズボタン(図示せず)の操作による2段レリーズスイッチ(図示せず)のオンを契機として、所定のタイミングで、駆動部104に含まれるタイミングジェネレータ(図1ではTGと記載)からの駆動信号によって駆動される。駆動部104は、システム制御部109によって所定の駆動信号を出力する。
デジタル信号処理部106は、A/D変換部3からのデジタル画像データに対して、操作部113によって設定された動作モードに応じたデジタル信号処理を行う。デジタル信号処理部106が行う処理には、黒レベル補正処理(OB処理)、リニアマトリクス補正処理、ホワイトバランス調整処理、ガンマ補正処理、画像合成処理、同時化処理、及びY/C変換処理等が含まれる。デジタル信号処理部106は、例えばDSPで構成される。
圧縮/伸張処理部107は、デジタル信号処理部106で得られたY/Cデータに対して圧縮処理を施すとともに、記録メディア112から得られた圧縮画像データに対して伸張処理を施す。
表示部108は、例えばLCD表示装置を含んで構成され、撮影されてデジタル信号処理を経た画像データに基づく画像を表示する。記録メディア112に記録された圧縮画像データを伸張処理して得た画像データに基づく画像の表示も行う。また、撮影時のスルー画像、デジタルカメラの各種状態、操作に関する情報の表示等も可能である。
内部メモリ110は、例えばDRAMであり、デジタル信号処理部106やシステム制御部109のワークメモリとして利用される他、記録メディアに112に記録される撮影画像データを一時的に記憶するバッファメモリや表示部108への表示画像データのバッファメモリとしても利用される。メディアインタフェース111は、メモリカード等の記録メディア112との間のデータの入出力を行うものである。
システム制御部109は、所定のプログラムによって動作するプロセッサを主体に構成され、撮影動作を含むデジタルカメラ全体の制御を行う。
操作部113は、デジタルカメラ使用時の各種操作を行うものであり、レリーズボタン等を含んでいる。
図1に示すデジタルカメラは、撮影感度の設定が変更可能となっている。例えばフィルム感度でいえば、ISO感度100に相当する感度で撮影を行う低感度撮影モードと、ISO感度200、400、800に相当する感度で撮影を行う高感度撮影モードとを切換設定可能となっている。図1に示すデジタルカメラでは、例えば、露光時間等の撮像条件を変えることでISO感度を変えており、ISO感度が低いほど露光時間を長く設定し、ISO感度が高いほど露光時間を短く設定している。
図2は、本実施形態の固体撮像素子の構成を説明する平面模式図である。固体撮像素子は、半導体基板の受光領域上に複数のフォトダイオード等の光電変換部11が二次状に配列されている。本実施形態では、各光電変換素子が画像を構成する一画素に相当し、以下、単に画素、又は、画素部ともいう。
図2のおいて上下方向を列方向、左右方向を行方向としたとき、光電変換部11が半導体基板表面に行方向及び列方向に配設され、奇数行の光電変換部と偶数行の光電変換部とが1/2ピッチづつずらして配列(所謂、ハニカム画素配列)されている。なお、本実施形態では、光電変換部11は、それぞれ波長選択性の異なる第1の光電変換部11aと第2の光電変換部11bとから構成されている。以下の説明では、第1の光電変換部11aと第2の光電変換部11bとを総称して単に光電変換部11ともいう。波長選択性の異なるとは、波長選択範囲の中心が異なる事、または波長選択範囲の幅が異なる事を意味する。例えば、波長選択範囲自体が異なるもの、波長選択範囲は片方の範囲に含まれるが、波長選択幅が異なることで選択範囲の中心が異なるもの、波長選択範囲は片方の範囲に含まれ選択範囲の中心が同一であるが、波長選択幅が異なるものがあげられる。
固体撮像素子20は、各光電変換部11から読み出された信号電荷を列方向に転送する複数の垂直転送部12と、複数の垂直転送部12のそれぞれからの信号電荷を、行方向に転送する水平転送部13と、水平転送部13を経て信号電荷に対応する電圧信号を出力する出力アンプ部14とが設けられている。
垂直転送部12は、列方向に配設された複数の光電変換部11に対応して半導体基板に形成された複数の垂直転送チャネル(図示しない)と、複数の垂直転送チャネルのそれぞれと交差するように形成された(図2において左右方向に延設された)複数の垂直転送電極V1〜V8と、各光電変換部11の信号電荷を垂直転送チャネルに読み出す電荷読み出し領域とを含む。各垂直転送部12の垂直転送電極V1〜V8は、光電変換部11の各列同士の間に延在し、蛇行形状を有している。垂直転送部12は、垂直転送電極V1〜V8に駆動部104から出力される垂直転送パルスによって転送駆動される。
水平転送部13は、半導体基板に形成された図示しない水平転送チャネルと、この水平転送チャネル上に設けられた水平転送電極とを有し、水平転送電極に駆動部104から出力される水平転送パルスφH1,φH2によって2相駆動される。
出力アンプ部14は、水平転送部13の転送方向端部まで転送されてきた信号電荷の電荷量に応じた電圧値信号を画像信号として出力する。
なお、垂直転送部12や水平転送部13のように、「垂直」「水平」という語句を用いて説明したが、これは、半導体基板表面に平行な「1方向」「この1方向に対して略直角の方向」の意味である。
固体撮像素子において、カラー画像信号を検出するため、受光領域上に図示しない、波長選択フィルタとして機能するカラーフィルタが設けられている。
波長選択された電荷は、波長選択フィルタとして機能するカラーフィルタを通過した光が光電変換部で受光されることで生成される。なお、波長選択フィルタが存在しない場合では光電変換部の波長選択性を利用することで実現可能である。光電変換部の波長選択性としては、半導体基板の深さ方向の光電変換特性と波長への感受性は関連があることが知られており、例えば、フォトダイオードを半導体受光面の浅い部分に形成すると青のように波長の短い光を選択することができる。さらに、光電変換部と波長選択フィルタとを組み合わせることで、より自由度の高い波長選択性を実現することも可能である。
各光電変換部11上に図示した「R」「G」「B」「r」「g」「b」は、各光電変換部上に積層されたカラーフィルタの色を表しており、「R」「r」は赤色を示し、「G」「g」は緑色を示し、「B」「b」は青色を示している。また、「R」「G」「B」で示す位置の光電変換部11bと、「r」「g」「b」で示す位置の光電変換部11aとはそれぞれ波長選択性が異なることを示している。光電変換部11によって検出される光に対応する信号を、各色に対応してR信号、G信号、B信号、(又は、r信号、g信号、b信号)と記述する場合もある。
本実施形態では、光電変換部11が同一の配列ピッチで格子状に配列され、行方向又は列方向に対して約45度斜めにした配列である。本実施形態では、半導体基板表面に行方向及び列方向に配設され、第1の光電変換部11aと第2の光電変換部11bとが、同一の配列ピッチで、かつ、互いに、配列ピッチの1/2だけ行方向及び列方向にずれた位置に配列されている。具体的には、第1の光電変換部11aと第2の光電変換部11bとがそれぞれ赤色,緑色,青色のベイヤー配列を有し、また、奇数行に「r」「g」「b」で示される第2の光電変換部11aが配列され、偶数行に「R」「G」「B」で示される第1の光電変換部11bが配列されている。ここで、上下に並んだ行の同色に対応する光電変換部(例えば「r」と「R」)同士が行方向及び列方向に1/2ピッチづつずれて配置されている。同じ色に対応する光電変換部11のうち、第1の光電変換部11aと第2の光電変換部11bとが、半導体基板の配列において互いに隣接する位置に配置されている。言い換えると、複数の画素部は、入射光に対してそれぞれ異なる波長選択性を有する。ここで、波長選択性とは、カラーフィルタ等によって各画素部に受光する光の波長が規定される性質を意味する。
第1の光電変換部11a及び第2の光電変換部11bそれぞれの、入射光に対する受光の感度が異なるように構成してもよい。感度が異なる構成としては、受光領域の面積を光電変換部11ごとに変化させるなどの素子の構成を変えてもよく、または、分光の鋭さを変えてもよい。また、露光時間で感度を変えてもよい。光電変換部11の感度を変化さえる方法は、特に限定されない。光電変換部11によって画素部の波長選択性が規定されてもよい。
図3及び図4は、本実施形態のカラーフィルタの波長選択性を説明する模式図である。図5は、カラーフィルタの配列の一例を説明する平面模式図である。なお、図5では、「R1」,「R2」が赤色波長の光の波長選択性を有する光電変換部及び画素の位置を示し、「G1」,「G2」が赤色波長の光の波長選択性を有する光電変換部及び画素の位置を示し、「B1」,「B2」が赤色波長の光の波長選択性を有する光電変換部及び画素部の位置を示している。
図3に示すように、「B1」の画素部がBに示す波長選択範囲を有し、「B2」の画素部がbに示す波長選択範囲を有し、「G1」の画素部がGに示す波長選択範囲を有し、「G2」の画素部がgに示す波長選択範囲を有し、「R1」の画素部がRに示す波長選択範囲を有し、「R2」の画素部がrに示す波長選択範囲を有するものとする。「B1」と「B2」との画素部対、「B1」と「B2」との画素部対、「B1」と「B2」との画素部対、はそれぞれ異色画素部対である。異色画素部対とは、同色系の波長選択範囲を有するが、波長選択範囲の中心が異なる画素部対を意味する。波長選択範囲の中心とは、波長選択範囲を波長(nm)で表したときに、その中心となる波長に相当する。
具体的には、波長選択範囲Bの中心と波長選択範囲bの中心とはずれており、同一ではない。つまり、「B1」と「B2」の画素部対は、それぞれの波長選択範囲の中心が異なり、かつ、それぞれの波長選択範囲を合わせた範囲がB(青色)の波長選択範囲と略同一となる。
波長選択範囲Gの中心と波長選択範囲gの中心とはずれており、同一ではない。つまり、「G1」と「G2」の画素部対は、それぞれの波長選択範囲の中心が異なり、かつ、それぞれの波長選択範囲を合わせた範囲がG(緑色)の波長選択範囲と略同一となる。
波長選択範囲Rの中心と波長選択範囲rの中心とはずれており、同一ではない。つまり、「R1」と「R2」の画素部対は、それぞれの波長選択範囲の中心が異なり、かつ、それぞれの波長選択範囲を合わせた範囲がR(赤色)の波長選択範囲と略同一となる。
図4に示すように、本実施形態の固体撮像素子は、第1の光電変換部11aと第2の光電変換部11bとで生成されたそれぞれの信号電荷を加算することで、RGBを近似している。第1の光電変換部11aと第2の光電変換部11bとの上に設けられたカラーフィルタの波長選択性が異なっており、第1の光電変換部11aで生成された赤色信号R1と第2の光電変換部11bで生成された赤色信号R2とを2画素加算することでR信号を検出し、第1の光電変換部11aで生成された緑色信号G1と第2の光電変換部11bで生成された緑色信号G2とを2画素加算することでG信号を検出し、第1の光電変換部11aで生成された青色信号B1と第2の光電変換部11bで生成された青色信号B2とを2画素加算することでB信号を検出する。ここで、本実施形態では、2画素を加算し、RGBのそれぞれを近似したが、3画素以上の光電変換部11で生成された信号電荷を加算してもよい。また、本実施形態では、RGBのすべてを近似により検出したが、これに限定されず、RGBのうち、いずれか1色又は2色のみを近似により検出することができる。例えば、G信号のみを近似により検出し、R及びB信号については、単一の光電変換部で生成された信号電荷に基いて検出することができる。
図5に示すように、本実施形態の固体撮像素子においては、加算される画素同士のフィルタが隣接するように配列されている。具体的には、加算されることでR信号を近似する、R1信号を生成する画素とR2信号を生成する画素とが、両者の間に他の画素が配置されることなく、互いに半導体基板の行方向及び列方向に対して1/2ピッチずれた位置に並べて設けられている。同様に、加算されることでG信号を近似する、G1信号を生成する画素とG2信号を生成する画素とが、両者の間に他の画素が配置されることなく、互いに半導体基板の行方向及び列方向に対して1/2ピッチずれた位置に並べて設けられている。加算されることでB信号を近似する、B1信号を生成する画素とB2信号を生成する画素とが、両者の間に他の画素が配置されることなく、互いに半導体基板の行方向及び列方向に対して1/2ピッチずれた位置に並べて設けられている。
本実施形態では、R1とR2、G1とG2、B1とB2のそれぞれの加算される画素の配列が同じ方向となっていることが好ましい。こうすることで、画素加算による画質の低下をより一層抑制することができる。また、本実施形態の画素配列では、隣接する2画素を加算した場合に、加算された画素の配列がベイヤー配列となることが好ましい。
図2及び図5に示すように、画素の配列がハニカム構造の場合には、全画素読み出しが可能であるため、途中読み出した第1の光電変換部又は第2の光電変換部で生成された信号電荷のみ独立に読み出すことができる。さらに、光電変換部が2行ごとに、読み出す方向が異なる構造とすることで、第1の光電変換部及び第2の光電変換部のうち一方で生成された信号電荷のみ独立に転送することができる。これにより、転送可能な信号電荷量を増やすことができるため、ダイナミックレンジを更に拡大することができる。
本発明は、画素の信号電荷を加算することでRGBのうち少なくとも1色を近似可能な波長選択性を有している。例えば、それぞれ波長選択範囲の中心が異なる第1の緑フィルタと第2の緑フィルタとを設け、それぞれの画素で生成された信号電荷を画素加算することで、一つのG(緑色)信号とすることができる。また、それぞれ波長選択範囲の中心が異なる第1の赤フィルタと第2の赤フィルタとを設け、それぞれの画素で生成された信号電荷を画素加算することで、一つのR(赤色)信号とすることができ、または、それぞれ波長選択範囲の中心が異なる第1の青フィルタと第2の青フィルタとを設け、それぞれの画素で生成された信号電荷を画素加算することで、一つのB(青色)信号とすることができる。こうすれば、隣接画素の相関性の高さにより原色の精度が向上する。また、隣接する画素同士を加算することで、アーティファクトが発生し難く、画像の高画質化を図ることができる。
本発明にかかる撮像装置は、加算される画素(または、異色画素部対を構成する画素)の感度の比を制御する感度比制御手段を有していてもよい。加算される画素の感度比の制御は、例えば、画素の構成を変えてもよく、分光の鋭さ(Q)を変えることで実現が可能である。こうすることで、異色画素部対に含まれる画素部の感度がそれぞれ異なるように構成可能である。さらに露光時間を変えてもよい。また、感度をかえる画素の組は、加算される画素の画素同士の位置関係と同様に、同一の位置関係であることが好ましい。
次に、本発明にかかる撮像装置の他の構成例を図面に基いて説明する。なお、以下に説明する実施形態において、すでに説明した部材などと同等な構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号又は相当符号を付すことにより、説明を簡略化或いは省略する。
図6及び図7に示す固体撮像素子では、各光電変換部21が、半導体基板上において行方向及び列方向に同一の配列ピッチで格子状に配列されている。具体的には、光電変換部21a,21bが半導体基板表面に行方向及び列方向に配設され、第1の光電変換部21aと第2の光電変換部21bとが、同一の配列ピッチで、かつ、それぞれが正方格子状に2×2周期の配列を斜めにした状態で配列されている。光電変換部21a及び光電変換部21bは、それぞれ、ベイヤー配列を略45度傾けた状態で格子状に配置されている。
図6に示す固体撮像素子では、第1の光電変換部21a及び第2の光電変換部21bにおいて検出された画素信号が、ともに同じ垂直転送部22に読み出される。転送時には、R信号,G信号,B信号は、列方向に延在する複数の垂直転送電極のうち、列方向にn番目,n+4番目,n+8番目・・・(n=1,2,3…などの任意の整数とする。)に読み出され、r信号,g信号,b信号は、列方向に延在する複数の垂直転送電極のうち、列方向にn+1番目,n+5番目,n+9番目・・・に読み出される。図6に示す光電変換部の配列によれば、垂直転送電極に駆動パルスを印加することによって読み出された各信号電荷を4相駆動で垂直転送できる。
また、図6の光電変換部21の配列によれば、光電変換部21のうち、互いに加算される画素に対応する、第1の光電変換部21aと第2の光電変換部21bとが、列方向に隣り合う位置に配置されている。
図7の固体撮像素子では、第1の光電変換部21a及び第2の光電変換部21bにおいて検出された画素信号が、それぞれ反対側の垂直転送部22に読み出される。図7では、第2の光電変換部21bで検出された画素信号が図中右側の垂直転送部22に読み出され、第1の光電変換部21aで検出された画素信号が図中左側の垂直転送部22に読み出される。転送時には、R,G,B信号は、列方向に延在する複数の垂直転送電極のうち、列方向にn番目,n+4番目,n+8番目・・・に読み出され、r,g,b信号は、反対側に延在する複数の垂直転送電極のうち、列方向にn+1番目,n+5番目,n+9番目・・・に読み出される。図7に示す光電変換部の配列によれば、垂直転送電極に駆動パルスを印加することによって信号電荷を4相駆動で垂直転送できる。
また、図7の光電変換部21の配列によれば、同じ色に対応する光電変換部21のうち、第1の光電変換部21aと第2の光電変換部21bとが、垂直転送部22を挟んで行方向に隣り合う位置に配置されている。
図6及び図7に示す固体撮像素子のカラーフィルタの構成においても、RGBの各色のいずれかに近似される色に対する分光波長領域が拡大するため、色再現性を向上することができる。また、隣接する画素同士を加算することで、アーティファクトが発生し難く、画像の高画質化を図ることができる。
また、図6及び図7に示す固体撮像素子は、隣接する2画素を加算した場合に、加算された画素の配列がベイヤー配列となることが好ましい。
上記のカラーフィルタは、RGBのそれぞれが、波長選択性の異なる2つの画素を加算によって近似される6色のマルチバンドものとしたが、カラーフィルタはこれに限定されない。例えば、4色、5色、または、7色以上の色フィルタを備えたマルチバンド構成とすることができる。
図8は、4色の色フィルタを有するカラーフィルタの配列例のを示す図である。なお、図8では、2画素×2画素に対応するフィルタ配列のみを示しているが、行方向及び列方向に繰り返す所定の配列パターンであるとする。
図8(a)に示すフィルタ配列においては、R画素とr画素上に、それぞれ波長選択性が異なるフィルタが配置されている。そして、R画素及びr画素で生成された信号電荷を加算することで、赤色信号を近似している。一方、G画素及びB画素上には、それぞれ単一の色フィルタ配列され、それぞれG信号とB信号が読み出される。こうすれば、赤色の波長領域に対する分解能を向上させることができる。
図8(b)に示すフィルタ配列においては、B画素とb画素上に、それぞれ波長選択性が異なるフィルタが配置されている。そして、B画素及びb画素で生成された信号電荷を加算することで、青色信号を近似している。一方、R画素及びG画素上には、それぞれ単一の色フィルタ配列され、それぞれR信号とG信号が読み出される。こうすれば、青色の波長領域に対する分解能を向上させることができる。
図8(c)に示すフィルタ配列においては、G画素とg画素上に、それぞれ波長選択性が異なるフィルタが配置されている。そして、G画素及びg画素で生成された信号電荷を加算することで、緑色信号を近似している。一方、R画素及びB画素上には、それぞれ単一の色フィルタ配列され、それぞれR信号とB信号が読み出される。こうすれば、緑色の波長領域に対する分解能を向上させることができる。また、図5の色ペアでR1とR2、B1とB2を同じ波長選択性としてもよい。同じ特性としてはそれぞれR、Bとすることが望ましい。これにより緑の波長領域に対する分解能を向上させることができる。R、Bの場合も同様である。
図9は、本実施形態のカラーフィルタの他の構成例を説明する模式図である。図10は、カラーフィルタの配列を説明する平面模式図である。なお、図10では、「R1」,「R2」が赤色波長の光の波長選択範囲を有する光電変換部及び画素の位置を示し、「G1」,「G2」が緑色波長の光の波長選択範囲を有する光電変換部及び画素の位置を示し、「B1」,「B2」が青色波長の光の波長選択範囲を有する光電変換部及び画素の位置を示している。
本発明において、カラーフィルタが画素の信号電荷を加算もしくは参照することでRGBのうち少なくとも1色を近似可能な波長選択性を有する構成に加え、更に、隣接画素を参照することでRGBの補色のうち少なくとも1色を近似可能な波長選択性を有する構成とすることができる。
図9に示すように、第1の光電変換部で生成された青色信号B1と第2の光電変換部で生成された赤色信号R2とを参照することでマゼンタ信号Mgを検出できる。また、第2の光電変換部で生成された青色信号B2と第1の光電変換部で生成された緑色信号G1とを参照することでシアン信号Cyを検出できる。さらに、第2の光電変換部で生成された緑色信号G2と第1の光電変換部で生成された赤色信号R1とを参照することでイエロー信号Yeを検出できる。
このとき、図10に示すように、参照することで補色に近似される2画素(ここでは、B2画素とG1画素、G2画素とR1画素、B1画素とR2画素)がいずれもフィルタ配列において隣接するように配置されている。こうすれば、固体撮像素子の駆動時に、独立に読み出しを行うことでRGBの色情報に加えて、補色の色情報を精度良く得ることができるため色再現性を更に向上させることができる。また、5色の場合も、Rが単色の場合はB2とG1、Bが単色の場合はG2とR1、Gが単色の場合はR2とB1で補色に近似できる。このように、異色画素部対に含まれる画素部と、該画素部隣接する画素部との組み合わせでそれぞれの波長選択範囲の和が、補色の少なくとも1つに対応する波長選択範囲と略同一となるように画素部を配列してもよい。
撮像素子の構成としては、CMOS型の構成とすることができる。図11は、CMOS型の回路構成を説明する模式図である。図12は、図11の撮像素子のカラーフィルタの配列の一例を示す平面模式図である。配列は、RGB及びrgbの6色のカラーフィルタ配列である。また、この配列では、R画素部とr画素部とが異色画素部対を構成し、G画素部とg画素部とが異色画素部対を構成し、これら2組の異色画素部対によって2×2の画素部を構成する。
図11に示すCMOS型の撮像素子は、上記2×2の画素部に対応する回路構成を備えている。具体的には、各画素部は、半導体基板に形成されたフォトダイオードPDと、PDで生成された電荷を転送するための転送トランジスタTrを備えている。画素部のうち異色画素部対を構成する画素部同士が、PDの電荷を互いに加算可能となるように接続されている。また、2組の異色画素部対が互いに接続され、単一のフローティングディフュージョンFDに接続されている。FDには、FDの電位を電源電圧VDDにリセットするためのリセットトランジスタRSTが接続されている。また、FDには、増幅トランジスタTaのゲートが接続されている。この増幅トランジスタTaは、選択トランジスタTsを介して、垂直出力線に接続されている。画素選択信号に基づいて選択トランジスタTsがオンすると、増幅トランジスタTaはFDの電位を増幅してその電位に応じた電圧を垂直信号線に出力する。
この構成によれば、2×2の画素部に対応し、4画素部の信号電荷を加算して読み出すことが可能な構成である。
次に、CCD構造の撮像素子において、6色のカラーフィルタ配列として垂直転送部で画素加算する例を説明する。
図13は、図6及び図7の構成の変形例である。図14は、図13の撮像素子のカラーフィルタの配列の一例を示す平面模式図である。この配列では、R画素部とr画素部とが異色画素部対を構成し、G画素部とg画素部とが異色画素部対を構成する。
図13の光電変換部21の配列によれば、光電変換部21のうち、互いに加算される画素部に対応する、第1の光電変換部21aと第2の光電変換部21bとが、同一の垂直転送部22を挟んでその両側に位置し、それぞれの画素信号の読み出し方向が向かい合うように配置されている。例えば、異色画素部対を構成するR画素部とr画素部は、両画素部の間に位置する垂直転送部22に画素信号が読み出される。
図7の固体撮像素子では、第1の光電変換部21a及び第2の光電変換部21bにおいて検出された画素信号が、それぞれ反対側の垂直転送部22に読み出される。図7では、第2の光電変換部21bで検出された画素信号が図中右側の垂直転送部22に読み出され、第1の光電変換部21aで検出された画素信号が図中左側の垂直転送部22に読み出される。そして、異色画素部対を構成する画素部同士の画素信号が垂直転送部22で加算される。
カラーフィルタの配列は適宜変更可能である。
図15は、RGBとrbの画素部によって構成された5色の配列である。ここで、R画素部とr画素部とが異色画素部対を構成し、また、B画素部とb画素部とが異色画素部対を構成する。ここで、G画素部とG画素部とは、波長選択範囲の中心が同一である同色画素部対を構成する。このように画素部対は、異色画素部対のみの配列に限定されず、異色画素部対と同色画素部対とから構成されていてもよい。
図16は、RGBとrgbの画素部によって構成された6色の配列である。この配列では、R画素部とr画素部とが異色画素部対を構成し、B画素部とb画素部とが異色画素部対を構成し、G画素部とg画素部とが異色画素部対を構成する。また、これら異色画素部対のうち2組の異色画素部対によって2×2画素部が構成される。また、この配列では、2ラインごとに2×2画素部の配置が、1画素分だけラインの方向にずれている。こうすれば、2組の異色画素部対の画素信号を加算したときに、加算後の重心が市松状になり、ライン方向の解像度(例えば画像中の縦線に対する解像度)を向上することができる利点がある。
このように、撮像素子には、入射光に対して異なる波長選択性を有する画素部が少なくとも4種類備えられていればよい。例えば、RGBとrの画素部の4種類とすれば、R画素部とr画素部とで少なくとも1つの異色画素部対を構成することができる。このとき、B画素部同士及びG画素部同士で、それぞれ同色画素部対を構成してもよい。
10 撮像部
11a,21a 第1の光電変換部
11b,21b 第2の光電変換部
12 垂直転送部
13 水平転送部
20 固体撮像素子
100 撮像装置

Claims (28)

  1. 入射光に対して異なる波長選択性を有する画素部を少なくとも4種類備える撮像素子であって、
    複数の前記画素部が、隣接する2種類の画素部からなる画素部対を含み、前記画素部対は異なる波長選択性を持ち、かつ、それぞれの波長選択範囲を合わせた範囲が3原色のうち1つの波長選択範囲と略同一となる異色画素部対を少なくとも1つ含み、前記画素部対ごとに加算された画素の配列がベイヤー配列となる撮像素子。
  2. 入射光に対して異なる波長選択性を有する画素部を少なくとも4種類備える撮像素子であって、
    複数の前記画素部が、隣接する2種類の画素部からなる画素部対を含み、前記画素部対は異なる波長選択性を持ち、かつ、それぞれの波長選択範囲を合わせた範囲が3原色のうち1つの波長選択範囲と略同一となる異色画素部対を少なくとも1つ含み、前記異色画素部対が3種類であり、該異色画素部対の波長選択範囲の和がそれぞれ3原色に対応し、全体として6種類の波長選択範囲を有する画素部を備える撮像素子。
  3. 前記異なる波長選択性は波長選択範囲の中心が異なる請求項1又は2に記載の撮像素子。
  4. 前記異なる波長選択性は波長選択範囲の幅が異なる請求項1又は2に記載の撮像素子。
  5. 前記画素部対が、前記異色画素部対と、波長選択範囲の中心が同一である同色画素部対とから構成される請求項1からのいずれか1つに記載の撮像素子。
  6. 前記画素部が、波長選択フィルタを含み、該波長選択フィルタによって該画素部の波長選択性が規定される請求項1からのいずれか1つに記載の撮像素子。
  7. 前記画素部が、光電変換部を含み、該光電変換部によって該画素部の波長選択性が規定される請求項1からのいずれか1つに記載の撮像素子。
  8. 前記画素部が波長選択フィルタと光電変換部を含み、波長選択フィルタと光電変換部により画素部の波長選択性が規定される請求項1からのいずれか1つに記載の撮像素子。
  9. 前記異色画素部対となる画素同士の信号を撮像素子内で加算すること請求項1からのいずれか1つに記載の撮像素子。
  10. 前記異色画素部対となる画素同士の信号を信号処理で加算すること請求項1からのいずれか1つに記載の撮像素子。
  11. 半導体基板上に前記信号電荷を生成する複数の光電変換部が行方向及び列方向に配列され、前記複数の光電変換部が同一の配列ピッチで格子状に配列され、かつ、前記行方向又は前記列方向に対して約45度斜めにした配列である請求項1から10のいずれか1つに記載の撮像素子。
  12. 半導体基板上に前記信号電荷を生成する複数の光電変換部が行方向及び列方向に配列され、前記複数の光電変換部が同一の配列ピッチで格子状に配列されている請求項1から10のいずれか1つに記載の撮像素子。
  13. 前記異色画素部対を構成する画素部の感度がそれぞれ異なる請求項1から12のいずれか1つに記載の撮像素子。
  14. 前記異色画素部対に含まれる画素部と、該画素部隣接する画素部との組み合わせでそれぞれの波長選択範囲の和が、補色の少なくとも1つに対応する波長選択範囲と略同一となる請求項1から13のいずれか1つに記載の撮像素子。
  15. 入射光に対して異なる波長選択性を有する画素部を少なくとも4種類備える撮像素子備えた撮像装置であって、
    複数の前記画素部が、隣接する2種類の画素部からなる画素部対を含み、前記画素部対は異なる波長選択性を持ち、かつ、それぞれの波長選択範囲を合わせた範囲が3原色のうち1つの波長選択範囲と略同一となる異色画素部対を少なくとも1つ含み、前記画素部対ごとに加算された画素の配列がベイヤー配列となる撮像装置。
  16. 入射光に対して異なる波長選択性を有する画素部を少なくとも4種類備える撮像素子備えた撮像装置であって、
    複数の前記画素部が、隣接する2種類の画素部からなる画素部対を含み、前記画素部対は異なる波長選択性を持ち、かつ、それぞれの波長選択範囲を合わせた範囲が3原色のうち1つの波長選択範囲と略同一となる異色画素部対を少なくとも1つ含み、前記異色画素部対が3種類であり、該異色画素部対の波長選択範囲の和がそれぞれ3原色に対応し、全体として6種類の波長選択範囲を有する画素部を備える撮像装置。
  17. 前記異なる波長選択性は波長選択範囲の中心が異なる請求項15又は16に記載の撮像装置。
  18. 前記異なる波長選択性は波長選択範囲の幅が異なる請求項15又は16に記載の撮像装置。
  19. 前記画素部対が、前記異色画素部対と、波長選択範囲の中心が同一である同色画素部対とから構成される請求項15から18のいずれか1つに記載の撮像装置。
  20. 前記画素部が、波長選択フィルタを含み、該波長選択フィルタによって該画素部の波長選択性が規定される請求項15から19のいずれか1つに記載の撮像装置。
  21. 前記画素部が、光電変換部を含み、該光電変換部によって該画素部の波長選択性が規定される請求項15から20のいずれか1つに記載の撮像装置。
  22. 前記画素部が波長選択フィルタと光電変換部を含み、波長選択フィルタと光電変換部により画素部の波長選択性が規定される請求項15から21のいずれか1つに記載の撮像装置。
  23. 前記異色画素部対となる画素同士の信号を撮像素子内で加算すること請求項15から22のいずれか1つに記載の撮像装置。
  24. 前記異色画素部対となる画素同士の信号を信号処理で加算すること請求項15から23のいずれか1つに記載の撮像装置。
  25. 半導体基板上に前記信号電荷を生成する複数の光電変換部が行方向及び列方向に配列され、前記複数の光電変換部が同一の配列ピッチで格子状に配列され、かつ、前記行方向又は前記列方向に対して約45度斜めにした配列である請求項15から24のいずれか1つに記載の撮像装置。
  26. 半導体基板上に前記信号電荷を生成する複数の光電変換部が行方向及び列方向に配列され、前記複数の光電変換部が同一の配列ピッチで格子状に配列されている請求項15から24のいずれか1つに記載の撮像装置。
  27. 前記異色画素部対を構成する画素部の感度がそれぞれ異なる請求項15から26のいずれか1つに記載の撮像装置。
  28. 前記異色画素部対に含まれる画素部と、該画素部隣接する画素部との組み合わせでそれぞれの波長選択範囲の和が、補色の少なくとも1つに対応する波長選択範囲と略同一となる請求項15から27のいずれか1つに記載の撮像装置。
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