JP4448244B2 - 落下式蒸気殺菌装置並びに落下式蒸気殺菌方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は流動自在な粉粒状材料、例えば胡椒原粒、そば粒、茶葉、トウガラシ、スパイス、乾燥野菜及び小麦粉等の食材の殺菌に用いるのに適切な落下式蒸気殺菌装置並びに方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】
従来この種の粉粒状の材料を殺菌ないしは滅菌処理するにあたっては、加熱殺菌の手法が多く用いられている。一般的にはドラム状の缶体を横臥状態に寝かした回転胴内に適宜スクリューや攪拌羽根を具えた蒸気殺菌装置が用いられている。このような横回転胴タイプの蒸気殺菌装置にあっては、材料の送りを強制的に行っているが、それにしても蒸気殺菌装置への材料の投入から排出に至るまでの所要時間を短縮するには限界があった。加えてこの種の殺菌装置は、一定時間経過後、あるいは処理材料が変わる都度、内部の洗浄、清掃を行い、コンタミネーションを予防することが不可欠であるが、一体の缶体構造では、これら作業が行いづらいことは否めずメンテナンスに労力を要する。
【0003】
上述したような横回転胴タイプの蒸気殺菌装置の問題点を考慮し、材料が粉粒状であることを活かし、このものをバラバラに重力により落下させ、そしてこの落下の間に殺菌処理を行わせることによって、コンパクトに且つ高速に殺菌処理できるようにした縦胴タイプの落下式蒸気殺菌装置も提案されている(特開平11−103802号「粉粒物質の加熱処理方法及び装置」)。
しかしながらこの先行技術はそれ以上の技術開示ないしは工夫はなく、被殺菌物によって殺菌時間の変更を行えないなどの汎用性等の点で難点があり、実機として実用に供するまでには完成されておらず市場にも提供されていなかった。
【0004】
【開発を試みた技術的課題】
本発明もこのような縦胴タイプの蒸気殺菌処理態様を踏襲するものであるが、更に実機として要求される汎用性、多様性及びサニタリイ性等を向上させながらも充分な殺菌効果を得られる落下式蒸気殺菌装置並びに方法の開発を試みたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1記載の落下式蒸気殺菌装置は、
密閉され得る処理室を、被殺菌物の重力落下による移送経路途中に設け、この処理室に高圧の蒸気を充填した状態で、被殺菌物を通過させて前記蒸気にこの被殺菌物を曝して加熱殺菌を行う装置において、
前記処理室には、底部に排出ダンパを有するインナーホッパーユニットが内部に設けられ、
更に、この処理室の投入口側及び排出口側には、処理室が装置外部との間で通気状態とならないように、前後の移送経路と遮断状態にすることのできる二重のシャッター装置を具え、これらを各々、投入側上部シャッター装置、投入側下部シャッター装置、排出側上部シャッター装置、排出側下部シャッター装置とするものであり、
被殺菌物を、投入側上部シャッター装置と投入側下部シャッター装置との間に投下する際には、投入側下部シャッター装置を閉鎖した状態で、投入側上部シャッター装置を開放して投下するものであり、
また、この被殺菌物を、蒸気が充填された処理室内に投下して殺菌する際には、投入側上部シャッター装置及び排出側上部シャッター装置を共に閉鎖した状態で、投入側下部シャッター装置を開放して被殺菌物をインナーホッパーユニット内に投下するものであり、
また、処理室において蒸気殺菌した後の被殺菌物を、排出側上部シャッター装置と排出側下部シャッター装置との間に投下する際には、投入側下部シャッター装置及び排出側下部シャッター装置を共に閉鎖した状態で、排出側上部シャッター装置と排出ダンパとを開放して投下するようにし、
また、処理室前後の移送経路における、投入側上部シャッター装置と排出側下部シャッター装置との間には、底部に排出ダンパを有するインナーホッパーユニットを一つ以上具えることを特徴として成るものである。
この発明によれば、処理室にインナーホッパーユニットが設けられるため、被殺菌物の投入から排出までの案内がスムーズに行われる。また、処理室の入口側及び出口側にシャッター装置があるため、処理室へ外気が流入せず、また内部の蒸気も投入口及び排出口側から漏れ出ない。また排出ダンパの開閉時間をコントロールすることにより被殺菌物の殺菌時間のコントロールが行え、被殺菌物の種類に応じた適切な殺菌時間に設定すること、また数回の被殺菌物の貯留・落下により被殺菌物の攪拌的な作用が生じ蒸気との接触を助長させることが可能となる。
【0006】
また請求項2記載の落下式蒸気殺菌装置は、前記要件に加え、前記二重のシャッター装置には、バタフライ弁タイプのバルブユニットまたはロータリーシャッタバルブが適用されることを特徴として成るものである。
この発明によれば、処理室内の密閉性が高い。
【0007】
更に請求項3記載の落下式蒸気殺菌装置は、前記要件に加え、前記処理室には、処理室内の蒸気の入替えを行うための蒸気導入口及び蒸気排気口が設けられることを特徴として成るものである。
この発明によれば、常に新鮮な蒸気により殺菌がなされる。また蒸気が供給されるとともに排気されるため、蒸気の流れを形成することができ、混入する外気の影響を少なくすることができるとともに、処理室内の蒸気の拡散が促される。
【0008】
更にまた請求項4記載の落下式蒸気殺菌装置は、前記要件に加え、前記処理室及びその前後の移送経路は、底部に排出ダンパを有するインナーホッパーユニットが内部に設けられた筒状体を、移送方向に複数連結して成るものであり、
これら複数の筒状体は、移送方向に沿って分断可能な構成であることを特徴として成るものである。
この発明によれば、インナーホッパーユニットにより被殺菌物の投入から排出までの案内がスムーズに行われる。また、落下式蒸気殺菌装置を構成する複数の筒状体が移送方向に分断できるため、掃除等のメンテナンスが確実に且つ短時間に行える。更に各筒状体の組み合わせを変えることにより、処理目的に応じた好適な仕様が得られる。
【0009】
更にまた請求項5記載の落下式蒸気殺菌装置は、前記請求項4記載の要件に加え、前記複数の筒状体は、相互連結用のフランジを有するものであり、このフランジの形状及び径寸法が、各筒状体において共通化されていることを特徴として成るものである。
この発明によれば、部材が共通化されるため製造コストを安く抑えることが可能である。
【0010】
更にまた請求項6記載の落下式蒸気殺菌装置は、前記請求項1、2、3、4または5記載の要件に加え、前記処理室の前段には、殺菌処理を行う前に被殺菌物を予め予備加熱しておく予備加熱室が設けられていることを特徴として成るものである。
この発明によれば、予備加熱によって被殺菌物の温度が上昇して蒸気の温度との差が減少するため、被殺菌物の水分(蒸気)付着量を少なくすることが可能となり、被殺菌物の変色、香りの飛び、蒸れ等が減少し、後処理も簡単となる。
【0011】
更にまた請求項7記載の落下式蒸気殺菌方法は、
密閉され得る処理室を、被殺菌物の重力落下による移送経路途中に設け、この処理室に高圧の蒸気を充填した状態で、被殺菌物を通過させて前記蒸気にこの被殺菌物を曝して加熱殺菌を行う蒸気殺菌方法において、
前記処理室には、被殺菌物の落下を一時的に停止する排出ダンパを底部に有したインナーホッパーユニットが内部に設けられ、
更に、この処理室の投入口側及び排出口側には、処理室が装置外部との間で通気状態とならないように、処理室の前後の移送経路と遮断状態とすることのできる二重のシャッター装置を設け、これらを各々、投入側上部シャッター装置、投入側下部シャッター装置、排出側上部シャッター装置、排出側下部シャッター装置とするものであり、
被殺菌物を、投入側上部シャッター装置と投入側下部シャッター装置との間に投下する際には、投入側下部シャッター装置を閉鎖した状態で、投入側上部シャッター装置を開放して投下するものであり、
次いで、この被殺菌物を、蒸気が充填された処理室内に投下して殺菌する際には、投入側上部シャッター装置及び排出側上部シャッター装置を共に閉鎖した状態で、投入側下部シャッター装置を開放して被殺菌物をインナーホッパーユニット内に投下するものであり、
次いで、処理室において蒸気殺菌した後の被殺菌物を、排出側上部シャッター装置と排出側下部シャッター装置との間に投下する際には、投入側下部シャッター装置及び排出側下部シャッター装置を共に閉鎖した状態で、排出側上部シャッター装置と排出ダンパとを開放して投下するものであり、
また、前記排出ダンパを開閉することにより処理室内における被殺菌物の殺菌時間をコントロールするようにしたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、処理室にインナーホッパーユニットが設けられるため、被殺菌物の投入から排出までの案内がスムーズに行われる。また、排出ダンパの開閉時間をコントロールすることにより被殺菌物の殺菌時間のコントロールが行え、被殺菌物の種類に応じた適切な殺菌時間に設定することが可能である。また数回の被殺菌物の貯留・落下により被殺菌物の攪拌的な作用が生じ蒸気との接触を助長させることが可能となる。
【0012】
更にまた請求項8記載の落下式蒸気殺菌方法は、前記請求項7記載の要件に加え、前記処理室には、処理室内の高圧の蒸気の入替えを行うための蒸気導入口及び蒸気排気口が設けられ、この蒸気導入口から蒸気排気口へ至る蒸気の流れにより、供給される被殺菌物と共に前記処理室内に侵入する外気の影響を阻止するようにしたことを特徴として成るものである。
この発明によれば、処理室での外気の影響が阻止されるため、確実な殺菌が行われるとともに、殺菌効率に優れる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図示の実施の形態に基づき説明する。なお以下の説明にあたっては、まず本発明に係る落下式蒸気殺菌装置について説明し、次いでこの落下式蒸気殺菌装置の作動状態の説明と併せて本発明に係る落下式蒸気殺菌方法について説明する。
図中符号Sに示すものが落下式蒸気殺菌装置であり、このものは機枠1と、高圧の蒸気Jを充填した状態で被殺菌物Aの殺菌を行う処理部2と、この処理部2の投入口側及び排出口側に処理部2の気密性を高めるためにそれぞれ設けられる二重シャッターたるシャッタアッセンブリ3と、前記処理部2へ被殺菌物Aを供給する投入部4と、この投入部4と処理部2との間に設けられ、被殺菌物Aの予備加熱を行う予備加熱部5と、処理部2の後段に設けられる排出待機部6と、排出待機部6の後段に設けられる排出部7とを主要部材として成る。なお被殺菌物Aは流動自在な粉粒状材料のものであり、具体例としては、胡椒原粒、そば粒、茶葉、トウガラシ、スパイス、乾燥野菜及び小麦粉等が挙げられる。なお蒸気Jとしては本実施の形態では一例として高圧の過熱蒸気を用いるものであるが、その他適宜、高圧の飽和蒸気を用いて殺菌を行うようにしても構わない。
【0014】
以下各部材について詳細に説明する。
まず機枠1について説明する。機枠1は、一例として直方体枠状に形成されたメインフレーム11に、シャッタアッセンブリ3を支持するためのバルブ支持サブフレーム12が設けられて成る。処理部2、投入部4、予備加熱部5、排出待機部6及び排出部7は、昇降ブラケット13によりメインフレーム11の縦フレームに対し昇降自在に係止され、昇降シフタ14により昇降移動される。なお昇降シフタ14としてはエアシリンダ、油圧シリンダ、モータシリンダ等の適宜のシフト機器を用いることができる。一方、シャッタアッセンブリ3を構成する各バルブユニット30は、ハンガブラケット15によりバルブ支持サブフレーム12に対し水平方向にスライド自在に吊持され、図示を省略するシフタにより水平移動される。なお符号Bに示す部材が固定金具であり、これにより各バルブユニット30とその上下の機器及び二基の処理バレル20が一体的に連結固定される。以上のような支持構造によって、本発明の落下式蒸気殺菌装置Sは、詳しくは後述するがセグメント状に分断可能な支持がなされている。
【0015】
次に処理部2について説明する。処理部2は、内部に蒸気殺菌を行うための処理室20Rを形成する円筒状の処理バレル20と、この内部に設けられるインナーホッパーユニット24とから成る。本実施の形態では、インナーホッパーユニット24を収容した処理バレル20を二基縦に並べて連接して処理部2を構成するが、インナーホッパーユニット24を収容した処理バレル20は、その他三基や四基連接して構成することが可能であるし、あるいは一基で構成することも可能である。
【0016】
処理バレル20について更に説明すると、このものは上下端にフランジ21を有し、一例として下端のフランジ21には、固定金具Bを受け入れる切欠溝21aが形成されている。また処理バレル20の周側面には、蒸気導入口22と蒸気排気口23が設けられ、ここにそれぞれパイプ22P、23Pが接続されて、新規の蒸気Jが定常的に処理室20Rに導入されるとともに、処理室20R内の蒸気Jが排出される。因みに供給される蒸気Jの蒸気圧力は、一例として0.03〜0.5MPに設定されるものであり、また蒸気排気口23もしくはパイプ23Pには流量調節弁が設けられ、排気量が適宜の量に調整される。
【0017】
インナーホッパーユニット24について更に説明すると、このものは上方に投入口25aを有し下方に排出口25bを有するホッパー本体25と、前記排出口25bに設けられる排出ダンパ27とから成る。
ホッパー本体25は、上広がりのロート状を成し、下端は排出ダンパ27が傾斜面に取り付けられるように斜めにカットされた形状をしている。そして上部には蒸気Jの導入及び排出が行われる蒸気口26が開口されている。なおホッパー本体25は、金属板により形成されるものであるが、被殺菌物Aの種類によっては金網やパンチングメタル等の通気性素材で形成するようにしてもよい。また排出ダンパ27は、被殺菌物Aの落下を一時的に停止する通路閉鎖手段であり、リンク機構28を介してダンパ用シフタ29により開閉される。因みにダンパ用シフタ29としてはエアシリンダ、油圧シリンダ、モータシリンダ等の適宜のシフト機器を用いることができる。
【0018】
次に二重シャッターを構成するシャッタアッセンブリ3について説明する。シャッタアッセンブリ3は、処理室20Rが落下式蒸気殺菌装置S外部との間で通気状態とならないように処理部2の投入口側及び排出口側にそれぞれ設けられるものであり、バルブユニット30が二基ずつにより構成される。具体的には投入部4と予備加熱部5との間に投入側上部バルブユニット30Aが設けられ、予備加熱部5と処理部2との間に投入側下部バルブユニット30Bが設けられる。また処理部2と排出待機部6との間に排出側上部バルブユニット30Cが設けられ、排出待機部6と排出部7との間に排出側下部バルブユニット30Dが設けられる。
上記投入側上部バルブユニット30A、投入側下部バルブユニット30B、排出側上部バルブユニット30C及び排出側下部バルブユニット30Dは、同一のバタフライ弁タイプのバルブユニット30が用いられるものであり、この具体構成は、バルブボディー31に円板状のバルブフラップ32が回動自在に支持され、このバルブフラップ32はバルブボディー31に支持ブラケット33により連結されるバルブシフタ34により回動駆動される。
【0019】
次に予備加熱部5について説明する。予備加熱部5は、処理部2での蒸気Jによる加熱殺菌に先立って、被殺菌物Aを予熱しておくものであり、本実施の形態では一例として熱風Hにより予熱を行う。なお予備加熱部5は予熱を行わないようにしてもよいし、また処理部2と同様に蒸気Jで予熱する構成を採ることも可能である。
予備加熱部5は、内部に予備加熱室50Rを形成する円筒状の予備加熱バレル50と、この中に設置されるインナーホッパーユニット54とから成るものであり、具体的にはこれら予備加熱バレル50及びインナーホッパーユニット54は、前記処理部2の処理バレル20及びインナーホッパーユニット24と同一構成のものが用いられる。すなわち予備加熱バレル50は、上下端にフランジ51を有し、一例として下端のフランジ51には、固定金具Bを受け入れる切欠溝51aが形成されている。また予備加熱バレル50の周側面には、熱風導入口52と熱風排気口53が設けられ、ここにそれぞれパイプ52P、53Pが接続されて、熱風Hが導入、排出される。また予備加熱バレル50には、外気と圧力バランスをとるための貫通孔が適宜設けられる。
【0020】
一方インナーホッパーユニット54は、上方に投入口55aを有し下方に排出口55bを有するホッパー本体55と、排出口55bに設けられる排出ダンパ57とから成る。ホッパー本体55は、上広がりのロート状を成し、上部には熱風Hの導入及び排出が行われる熱風口56が開口されている。また排出ダンパ57は、リンク機構58を介してダンパ用シフタ59により開閉される。
【0021】
次に投入部4及び排出待機部6について説明する。まず投入部4は、処理部2に被殺菌物Aを送り込む装置であるが、本実施の形態ではその前段の予備加熱部5に被殺菌物Aが一旦投入される。一方、排出待機部6は、処理部2で殺菌された被殺菌物Aを受け取り、排出部7に排出する装置である。なお投入部2に連結される符号8に示す装置は投入移送部であり、このものは具体的には例えば投入傾斜コンベヤ等を用いるものであり、移送される被殺菌物Aを所定量ずつ投入部2に投入する。
以上のような投入部4及び排出待機部6は、前記処理部2及び予備加熱部5とほぼ同一構成のものを用いるものであり、投入部4及び排出待機部6は、円筒状の投入バレル40及び排出待機バレル60と、この中に設置されるインナーホッパーユニット44、64とから成る。投入バレル40及び排出待機バレル60は、上下端にフランジ41、61を有し、一例として下端のフランジ41、61には、固定金具Bを受け入れる切欠溝41a、61aが形成されている。なお排出待機バレル60には、外気と圧力バランスをとるための貫通孔が適宜設けられる。
【0022】
一方インナーホッパーユニット44、64は、上方に投入口45a、65aを有し下方に排出口45b、65bを有するホッパー本体45、65と、前記排出口45b、65bに設けられる排出ダンパ47、67とから成る。排出ダンパ47、67は、リンク機構48、68を介してダンパ用シフタ49、69により開閉される。
【0023】
次に排出部7について説明する。排出部7は、被殺菌物Aを外部に排出する装置であり、上部にフランジ71を有した円筒状の排出バレル70により構成されるもので、これには振動コンベヤやスクリューコンベヤ等の排出移送部9が連結されるものである。
【0024】
以上が落下式蒸気殺菌装置Sの基本的な構造であるが、少なくとも前記処理バレル20及び予備加熱バレル50には、電熱線等のヒータやウォームジャケット等の適宜の加熱装置が設けられ、本落下式蒸気殺菌装置Sの外周面は、適宜保温材で覆って断熱が行われる。
【0025】
本発明の落下式蒸気殺菌装置Sは、以上のような具体的な形態を有するものであって、以下この作動態様を説明するとともに、本発明の落下式蒸気殺菌方法について説明する。
(1)投入、予備加熱(図6(a)参照)
まず投入移送部8により、投入部4のインナーホッパーユニット44に被殺菌物Aが投入されると、排出ダンパ47が開放して下方へ被殺菌物Aを排出する。このとき投入側上部バルブユニット30Aのバルブフラップ32は開放されており、被殺菌物Aは予備加熱部5の予備加熱バレル50のインナーホッパーユニット54へ投下される。なお上記投入側上部バルブユニット30Aのバルブフラップ32が開放している際には、投入側下部バルブユニット30Bのバルブフラップ32は閉じた状態であり、外気が処理室20Rに流入したり、反対に処理室20R内の蒸気Jが流出されないようにされている。また投入部4から予備加熱部5へ被殺菌物Aを受け入れた後適宜のタイミングで投入側上部バルブユニット30Aのバルブフラップ32は閉じられる。
予備加熱部5では、一例として熱風Hが予備加熱バレル50の熱風導入口52から供給され、ホッパー本体55の熱風口56や排出口55bからインナーホッパーユニット54内に充満されており、被殺菌物Aは、殺菌処理の前処理として予備加熱がなされる。
なお図6(a)(b)(c)(d)は、所定の時間間隔で被殺菌物Aが連続して投入される場合のシャッタアッセンブリ3におけるバルブフラップ32の開閉タイミングの一例を示すものであり、現実には被殺菌物Aの種類や被殺菌物Aが投入される間隔により、種々の開閉タイミングが採られる。
【0026】
(2)蒸気加熱殺菌処理(図6(b)(c)参照)
予備加熱部5で予備加熱がなされた被殺菌物Aは、予備加熱部5の排出ダンパ57と、その下方の投入側下部バルブユニット30Bのバルブフラップ32が開放することにより、処理部2のインナーホッパーユニット24内に投下される。そして本発明の特徴としてこの投入側下部バルブユニット30Bのバルブフラップ32が開放する時には、前記投入側上部バルブユニット30Aのバルブフラップ32が閉じられるものであり、処理室20R内の雰囲気が外部に漏れないように構成されている。因みに図6(c)(d)中、符号A′に示すものは、次に投入された被殺菌物であるが、この次の被殺菌物A′の投入タイミングは、種々の形態が採り得る。
処理部2では、蒸気Jが処理バレル20の蒸気導入口22から供給され、ホッパー本体25の蒸気口26、投入口25a及び排出口25bからインナーホッパーユニット24内に充満されており、被殺菌物Aは、この蒸気J内を自然落下して蒸気Jに曝されることにより殺菌される。なお本発明の落下式蒸気殺菌方法によれば蒸気Jは供給されるとともに蒸気排気口23から排気されるため、蒸気Jの流れを形成することができ、被殺菌物Aと共に混入する外気の影響を少なくすることができるとともに、処理室20R内の蒸気Jの拡散が促され、且つ常に新鮮な蒸気Jが充填される。なお本発明の落下式蒸気殺菌方法の特徴として上下の各インナーホッパーユニット24の排出ダンパ27は、被殺菌物Aの種類や量に応じて殺菌時間を異ならせるように適宜の時間間隔で開閉が行われる。
【0027】
(3)排出(図6(c)(d)参照)
排出側上部バルブユニット30Cのバルブフラップ32が開放されると、排出待機部6内に、殺菌された被殺菌物Aが受け入れられる。このとき排出側下部バルブユニット30Dのバルブフラップ32は、閉じた状態とされており、処理室20R内の雰囲気が外気の影響を受けないようにされている。そして排出側上部バルブユニット30Cのバルブフラップ32を閉じ、排出側下部バルブユニット30Dのバルブフラップ32を開いて被殺菌物Aを排出部7から排出移送部9へ排出する。
【0028】
(4)メンテナンス(各機器の分断)
次に清掃等のメンテナンス作業を行う際には、固定金具Bを外し、図7(a)に示すように一番上部の投入部4を上方へ昇降シフタ14により移動し、また一番下部の排出部7を下方へ昇降シフタ14により移動する。次に投入側上部バルブユニット30Aのバルブフラップ32及び排出側下部バルブユニット30Dのバルブフラップ32を図示を省略するシフタ等により横スライドして退去する。次に図7(b)に示すように予備加熱部5を昇降シフタ14により上方へ移動させ、排出待機部6を昇降シフタ14により下方へ移動させる。次に投入側下部バルブユニット30Bのバルブフラップ32及び排出側上部バルブユニット30Cのバルブフラップ32を図示を省略するエアシリンダ等のシフタにより横スライドして退去させる。以上のように分離することにより極めて清掃等のメンテナンス作業が容易に且つ確実に行える。もちろん修理等の場合で一部を点検するだけの場合は、その個所とその周辺を分離するだけでもよい。
【0029】
【他の実施の形態】
以上が本発明の基本的な実施の形態であるが、その他種々の改変が行い得る。
例えば図8(a)に示されるように、蒸気Jの供給を、例えばパイプ22Pを処理ホッパー本体25内の下方まで臨ませ、直接被殺菌物Aに噴霧するように供給してもよい。
【0030】
また蒸気Jの供給を、図8(b)に示すようにパイプ22Pをホッパー本体25内の斜め上方へ向けて臨ませ、蒸気Jを斜め上方へ向けて供給するようにしてもよい。この場合処理室20R内での被殺菌物Aの浮遊時間を長くすることが可能である。また更に処理室20R内で旋回流が発生するような蒸気Jの供給方法を採ってもよい。
【0031】
また前記基本的な実施の形態では、各機器の連結を固定金具Bにより行うものであったが、例えば各機器のフランジにおいてボルト及びナット等により連結するようにしてもよい。またもちろん分断も昇降ブラケット13、昇降シフタ14及びハンガブラケット15等を用いて機械的に行う実施の形態を前記基本的な実施の形態では示したが、手作業にて分断するような構成を採ってもよい。
【0032】
また図9(a)に示されるように処理部2は、投入部4、排出待機部6、予備加熱部5と比較して大径に形成して実施してもよい。
【0033】
また図9(b)に示されるように、落下式蒸気殺菌装置Sは必ずしも垂直に設けなくともよく、被殺菌物Aの種類等によっては、より落下時間が遅くなるように傾斜して設けるよう変更しても構わない。
【0034】
またシャッター装置としては、前記基本的な実施の形態で示したような二重シャッター(シャッタアッセンブリ3)を適用するほか、図10に示すようなロータリーシャッタバルブ10を適用することが可能である。
【0035】
【発明の効果】
請求項1記載の落下式蒸気殺菌装置によれば、処理室20Rにインナーホッパーユニットが設けられるため、被殺菌物Aの投入から排出までの案内がスムーズに行われる。また、蒸気Jが充填される処理部2の入口側及び出口側にシャッター装置(シャッタアッセンブリ3)があるため、処理室20R内の蒸気Jが外部へ漏れ出ない。また排出ダンパ(通路閉鎖手段)の開閉時間をコントロールすることにより被殺菌物Aの殺菌時間のコントロールが行え、被殺菌物Aの種類に応じた適切な殺菌時間に設定すること、数回の被殺菌物Aの貯留・落下により被殺菌物Aの攪拌的な作用が生じ蒸気Jとの接触を助長させることが可能となる。
【0036】
また請求項2記載の落下式蒸気殺菌装置によれば、二重のシャッター装置は、バタフライ弁タイプのバルブユニット30またはロータリーシャッタバルブ10であるため、処理室20R内の密閉性が高い。
【0037】
更に請求項3記載の落下式蒸気殺菌装置によれば、処理室20Rには、処理室20R内の蒸気Jの入替えを行うための蒸気導入口22及び蒸気排気口23が設けられるため、被殺菌物Aは常に新鮮な蒸気Jにより殺菌がなされる。また蒸気Jが供給されるとともに排気されるため、蒸気Jの流れを形成することができ、混入する外気の影響を少なくすることができるとともに、処理室20R内の蒸気Jの拡散が促される。
【0038】
更にまた請求項4記載の落下式蒸気殺菌装置によれば、処理室20R及びその前後の移送経路は、底部に排出ダンパ27、47、57、67を有したインナーホッパーユニット24、44、54、64を内部に設けた筒状体が、移送方向に複数連結して形成されたものであるため、被殺菌物Aの投入から排出までの案内がスムーズに行われる。また、落下式蒸気殺菌装置Sを構成する複数の筒状体が移送方向に分断できるため、掃除等のメンテナンスが楽に且つ短時間に行える。また各筒状体の組み合わせを変えることにより、処理目的に応じた好適な仕様が得られる。
【0039】
更にまた請求項5記載の落下式蒸気殺菌装置によれば、移送方向に分断される各筒状体は、相互の取付フランジ形状及び径寸法を共通化したものであるため、製造コストを安く抑えることが可能である。
【0040】
更にまた請求項6記載の落下式蒸気殺菌装置によれば、処理室20Rの前段に予備加熱室50Rが設けられ、殺菌処理を行う前に被殺菌物Aの予備加熱がなされるため、被殺菌物Aの温度が上昇して蒸気Jの温度との差が減少する。従って、被殺菌物Aの水分(蒸気)付着量を少なくすることが可能となり、被殺菌物Aの変色、香りの飛び、蒸れ等が減少し、後処理が簡単となる。
【0041】
更にまた請求項7記載の落下式蒸気殺菌方法によれば、処理室20Rにインナーホッパーユニットが設けられるため、被殺菌物Aの投入から排出までの案内がスムーズに行われる。また、排出ダンパ27(通路閉鎖手段)の開閉時間をコントロールすることにより被殺菌物Aの殺菌時間のコントロールが行え、被殺菌物Aの種類に応じた適切な殺菌時間に設定することが可能である。また数回の被殺菌物Aの貯留・落下により被殺菌物Aの攪拌的な作用が生じ蒸気Jとの接触を助長させることが可能となる。
【0042】
更にまた請求項8記載の落下式蒸気殺菌方法によれば、処理室20Rには、処理室20R内の蒸気Jの入替えを行うための蒸気導入口22及び蒸気排気口23が設けられ、この蒸気導入口22から蒸気排気口23へ至る蒸気Jの流れにより、供給される被殺菌物Aと共に前記処理室20R内に侵入する外気の影響が阻止できるため、確実な殺菌が行われるとともに、殺菌効率に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の落下式蒸気殺菌装置の全体構造並びに処理部周辺を拡大して示す斜視図である。
【図2】 落下式蒸気殺菌装置の全体構造を示す正面図である。
【図3】 同上側面図である。
【図4】 処理部を水平に破断した状態で示す同上平面図である。
【図5】 処理部、予備加熱部、投入部、排出待機部の構成を示す拡大正面図並びに処理部の拡大平面図である。
【図6】 落下式蒸気殺菌装置の作動態様を段階的に示す側面図である。
【図7】 同上メンテナンス時の各機器の分断の様子を二段階に分けて示す正面図である。
【図8】 処理部における蒸気の供給を、直接ホッパー本体内にパイプを挿入して供給するようにした他の二種の実施の形態を示す縦断側面図である。
【図9】 本発明の落下式蒸気殺菌装置の他の二種の実施の形態を示す正面図並びに側面図である。
【図10】 シャッター装置としてロータリーシャッタバルブを用いて本発明の落下式蒸気殺菌装置を構成した実施の形態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 機枠
11 メインフレーム
12 バルブ支持サブフレーム
13 昇降ブラケット
14 昇降シフタ
15 ハンガブラケット
2 処理部
20 処理バレル
20R 処理室
21 フランジ
21a 切欠溝
22 蒸気導入口
22P パイプ
23 蒸気排気口
23P パイプ
24 インナーホッパーユニット
25 ホッパー本体
25a 投入口
25b 排出口
26 蒸気口
27 排出ダンパ
28 リンク機構
29 ダンパ用シフタ
3 シャッタアッセンブリ
30 バルブユニット
30A 投入側上部バルブユニット
30B 投入側下部バルブユニット
30C 排出側上部バルブユニット
30D 排出側下部バルブユニット
31 バルブボディー
32 バルブフラップ
33 支持ブラケット
34 バルブシフタ
4 投入部
40 投入バレル
41 フランジ
41a 切欠溝
44 インナーホッパーユニット
45 ホッパー本体
45a 投入口
45b 排出口
47 排出ダンパ
48 リンク機構
49 ダンパ用シフタ
5 予備加熱部
50 予備加熱バレル
50R 予備加熱室
51 フランジ
51a 切欠溝
52 熱風導入口
52P パイプ
53 熱風排気口
53P パイプ
54 インナーホッパーユニット
55 ホッパー本体
55a 投入口
55b 排出口
56 熱風口
57 排出ダンパ
58 リンク機構
59 ダンパ用シフタ
6 排出待機部
60 排出待機バレル
61 フランジ
61a 切欠溝
64 インナーホッパーユニット
65 ホッパー本体
65a 投入口
65b 排出口
67 排出ダンパ
68 リンク機構
69 ダンパ用シフタ
7 排出部
70 排出バレル
71 フランジ
8 投入移送部
9 排出移送部
10 ロータリーシャッタバルブ
A 被殺菌物
B 固定金具
S 落下式蒸気殺菌装置
J 蒸気
H 熱風

Claims (8)

  1. 密閉され得る処理室を、被殺菌物の重力落下による移送経路途中に設け、この処理室に高圧の蒸気を充填した状態で、被殺菌物を通過させて前記蒸気にこの被殺菌物を曝して加熱殺菌を行う装置において、
    前記処理室には、底部に排出ダンパを有するインナーホッパーユニットが内部に設けられ、
    更に、この処理室の投入口側及び排出口側には、処理室が装置外部との間で通気状態とならないように、前後の移送経路と遮断状態にすることのできる二重のシャッター装置を具え、これらを各々、投入側上部シャッター装置、投入側下部シャッター装置、排出側上部シャッター装置、排出側下部シャッター装置とするものであり、
    被殺菌物を、投入側上部シャッター装置と投入側下部シャッター装置との間に投下する際には、投入側下部シャッター装置を閉鎖した状態で、投入側上部シャッター装置を開放して投下するものであり、
    また、この被殺菌物を、蒸気が充填された処理室内に投下して殺菌する際には、投入側上部シャッター装置及び排出側上部シャッター装置を共に閉鎖した状態で、投入側下部シャッター装置を開放して被殺菌物をインナーホッパーユニット内に投下するものであり、
    また、処理室において蒸気殺菌した後の被殺菌物を、排出側上部シャッター装置と排出側下部シャッター装置との間に投下する際には、投入側下部シャッター装置及び排出側下部シャッター装置を共に閉鎖した状態で、排出側上部シャッター装置と排出ダンパとを開放して投下するようにし、
    また、処理室前後の移送経路における、投入側上部シャッター装置と排出側下部シャッター装置との間には、底部に排出ダンパを有するインナーホッパーユニットを一つ以上具えることを特徴とする落下式蒸気殺菌装置。
  2. 前記二重のシャッター装置には、バタフライ弁タイプのバルブユニットまたはロータリーシャッタバルブが適用されることを特徴とする請求項1記載の落下式蒸気殺菌装置。
  3. 前記処理室には、処理室内の蒸気の入替えを行うための蒸気導入口及び蒸気排気口が設けられることを特徴とする請求項1または2記載の落下式蒸気殺菌装置。
  4. 前記処理室及びその前後の移送経路は、底部に排出ダンパを有するインナーホッパーユニットが内部に設けられた筒状体を、移送方向に複数連結して成るものであり、
    これら複数の筒状体は、移送方向に沿って分断可能な構成であることを特徴とする請求項1、2または3記載の落下式蒸気殺菌装置。
  5. 前記複数の筒状体は、相互連結用のフランジを有するものであり、このフランジの形状及び径寸法が、各筒状体において共通化されていることを特徴とする請求項4記載の落下式蒸気殺菌装置。
  6. 前記処理室の前段には、殺菌処理を行う前に被殺菌物を予め予備加熱しておく予備加熱室が設けられていることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の落下式蒸気殺菌装置。
  7. 密閉され得る処理室を、被殺菌物の重力落下による移送経路途中に設け、この処理室に高圧の蒸気を充填した状態で、被殺菌物を通過させて前記蒸気にこの被殺菌物を曝して加熱殺菌を行う蒸気殺菌方法において、
    前記処理室には、被殺菌物の落下を一時的に停止する排出ダンパを底部に有したインナーホッパーユニットが内部に設けられ、
    更に、この処理室の投入口側及び排出口側には、処理室が装置外部との間で通気状態とならないように、処理室の前後の移送経路と遮断状態とすることのできる二重のシャッター装置を設け、これらを各々、投入側上部シャッター装置、投入側下部シャッター装置、排出側上部シャッター装置、排出側下部シャッター装置とするものであり、
    被殺菌物を、投入側上部シャッター装置と投入側下部シャッター装置との間に投下する際には、投入側下部シャッター装置を閉鎖した状態で、投入側上部シャッター装置を開放して投下するものであり、
    次いで、この被殺菌物を、蒸気が充填された処理室内に投下して殺菌する際には、投入側上部シャッター装置及び排出側上部シャッター装置を共に閉鎖した状態で、投入側下部シャッター装置を開放して被殺菌物をインナーホッパーユニット内に投下するものであり、
    次いで、処理室において蒸気殺菌した後の被殺菌物を、排出側上部シャッター装置と排出側下部シャッター装置との間に投下する際には、投入側下部シャッター装置及び排出側下部シャッター装置を共に閉鎖した状態で、排出側上部シャッター装置と排出ダンパとを開放して投下するものであり、
    また、前記排出ダンパを開閉することにより処理室内における被殺菌物の殺菌時間をコントロールするようにしたことを特徴とする落下式蒸気殺菌方法。
  8. 前記処理室には、処理室内の高圧の蒸気の入替えを行うための蒸気導入口及び蒸気排気口が設けられ、この蒸気導入口から蒸気排気口へ至る蒸気の流れにより、供給される被殺菌物と共に前記処理室内に侵入する外気の影響を阻止するようにしたことを特徴とする請求項7記載の落下式蒸気殺菌方法。
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