JP4447865B2 - 地図表示システム、地図データ加工装置、地図表示装置及び地図表示方法 - Google Patents
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Description
図33は、シーングラフで構築されるオブジェクトの例であり、(A)は構築されるオブジェクトとして立体のロボットを示した図であり、(B)はオブジェクトを構成するパーツの一覧である。
また、図35はシーングラフにより表現されたオブジェクトのパーツの配置の様子を示す図である。
一般に、このようなシーングラフを記述するフォーマット、並びにそれを取り扱うAPI(Application Program Interface)は複数存在し、代表的なフォーマットとしては、VRML(Virtual Reality Modeling Language)、SoftImage社のXSIファイルが、そして、シーングラフを取り扱うことが可能なAPIとしては、Java3D(登録商標)、OpenInventor(商標)などが知られている。
図36、37、38はLODの例を説明する図である。
この方法は、3次元地図のようなある特定の平面で広域に広がる3次元データを、オブジェクトの詳細度によって、複数の階層のノードに分けて記録し、階層ごとにノードを4分割しておくというものである。
図39では、オリジナルなデータ160を、3階層のノード、すなわちレベル1:大きなオブジェクトを有するノード161、レベル2:中くらいのオブジェクトを有するノード162、レベル3:小さなオブジェクトを有するノード163に分けて、階層ごとに4分割していく。これにより、描画時には描画の単位をこのノードごととし、視点に近い位置では詳細度の高い階層までを描画し、視点から遠い位置は詳細度の低い階層までしか描画しないという方法を用いることにより、LODが実現できる。
具体的にこの方法を3次元地図に適用すると、山や海、さらには道路などと言った広範囲にわたるものは上位の階層のノードに記述でき、さらにその下にビルなどの巨大建造物が格納されるノード、さらにその下に住宅や信号・道路標識などが格納されるノードなどのように、自動的に地図がほぼ階層化される(階層を規定するための境界面と交わったものは例外)、この方法により効果的に3次元地図をLODにより描画できる。
図1は、本発明の実施の形態の地図表示システムの機能を表す機能ブロック図である。
本発明の実施の形態の地図表示システム10は、地図会社などから提供されるオリジナルの地図データや、地図内の特定のPOIの情報を記録した、地図会社や各種の情報会社から提供されるオリジナルのPOI情報を加工する地図データ加工部10aと、加工した情報をもとに表示処理を行う地図データ表示部10bとからなる。
シーングラフDB13に格納されるシーングラフには、オリジナル3次元地図DB11にある広域の地図全体のデータ構造がツリー構造で記述されている。一般に、シーングラフは、様々なツリー構造を扱えるものを意味するが、ここで用いるシーングラフは地図の機能に特化することにより、データ構造をシンプルにすることによって処理スピードを向上させることができる。
一方、3次元地図に含まれる建物、地形など(以下オブジェクトと呼ぶ)を描画するための描画データは、一般に用いられているマテリアル・ジオメトリなどといった構造データではなく、逐次実行型のデータ形式、特に、3次元地図の描画に必要な3次元描画APIの描画命令とほぼ1対1で対応するバイナリデータで記述する。これにより、データを描画命令に変換する時間が短縮するために、描画スピードを速くできることと、バイナリデータで記述することにより、データサイズを小さくすることが可能となる。
まず、地図データ加工部10aにおいて、オリジナルの3次元地図データをオリジナル3次元地図DB11から取り出し、地図加工部12にて、シーングラフと、描画データに分け、それぞれをシーングラフDB13と、3次元地図DB14に格納する。また、オリジナルのPOI情報も、オリジナルPOI情報DB21から取り出し、POI情報加工部22にて加工し、POI情報DB23に格納する。
ここでは、以下のようなナビゲーションシステムを仮定して、本発明の実施の形態の地図表示装置を説明する。
このようなナビゲーションシステムは、カーナビ30とGPS31、歩行者ナビゲーションが搭載されているPDAや携帯電話などの携帯端末40とGPS41などの組み合わせからなり、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶ディスプレイなどの表示デバイス上の画面50に、図3のような立体地図を表示する。
図4は、本発明の実施の形態のナビゲーションシステムのハードウェア構成例である。
3Dグラフィック描画エンジン61aは、CPU61dからの命令をもとに3次元グラフィックスを始めとする、各種のグラフィック・テキストなどを表示デバイス62に表示することが可能なハードウェアである。
ROM61cは、CPU61dが実行する基本的なプログラムやデータを格納する。
インターフェース61eは、GPS60や、外部記憶装置63、外部入力装置64と、CPU61dとの情報の入出力を司る。
外部記憶装置63は、例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、HDD(Hard Disk Drive)、Memory Stickなどであり、地図など、様々な情報を格納する。
RAM61bまたはROM61cに記録されているナビゲーションプログラムをCPU61dが実行すると、外部デバイスとのインターフェース61eを介して、GPS60もしくは外部入力装置64から得た情報をもとに、外部記憶装置63から該当する地区の地図情報を読み込み、一旦RAM61bに書き込む。CPU61dが地図描画プログラムを実行すると、この情報をもとに地図の描画命令が3次元グラフィックAPIに発行され、それにより3Dグラフィック描画エンジン61aに描画信号が送られ、地図が表示デバイス62に表示される。
図5は、シーングラフの構造を示す図である。
シーングラフは、全体の地図(Map)70を複数のエリア(Area)71に分けている。そして各エリアは、緯度経度の形でエリアの示す領域が記述されている。図5の例では、NorthWest72aで示される北西端の緯度経度と、SouthEast72bで示される南東端の緯度経度とによって指定された領域としてエリアが記述される。そして、その領域を示す地図の構造が、4分木構造のノード(Node)73のツリーによって記述されている。1つのノードは、4つの子ノード76を持つ、という構造が、設定されている4分木の階層の深さまで繰り返されている。以下、そのノードツリーの階層を、レベルという言葉で表現するものとする。ルートのノード73のレベルを1、その4つの子ノード76は、一様にレベル2、さらにその子ノードはレベル3、…といったように定義する。
図のように、オブジェクト名(Name)77、オブジェクトのPOIとしてのID(POIID)78、オブジェクトを指し示すタグ(Tag)79と、そのオブジェクトのバウンディングボックス情報(BoundingBox)80からなる。
オブジェクト75のPOIID78は、POI情報DB23内でのPOI情報23aのIDを指す。例えば、このオブジェクト75が東京タワーを指すものであれば、このPOIID78は、POI情報DB23内の東京タワーに関するPOI情報23aのIDを指す。
オブジェクト75を指し示すタグ79とは、この領域の3次元地図の描画データの中で、そのオブジェクト75のデータが記載されている領域に記録されているタグのIDを指すものである。例えば、図5で示したArea71の3次元地図の描画データが、図8のように3次元地図DB14に格納されたFile3D74で指定された3次元地図の描画データ14aであるとすると、描画データ14a内でオブジェクト75のデータに相当する描画領域14a−1にあらかじめタグが記述されており、そのタグのIDをシーングラフのタグ79で指定する。
バウンディングボックス情報80は、図のように、そのオブジェクト75a、75bが存在する領域を包み込む立方体の座標群81a、81bのことである。この座標群81a、81bは、オブジェクト75a、75b同士の空間内の位置関係の把握をするためのデータである。
図10は、シーングラフで記述する対象の地図である。
また、図11は、シーングラフのXML記述の例である。
まず、Area71として、"大田区北西部"と記述し、その後、NorthWest72a、SouthEast72bの緯度経度を指定する。さらに、その3次元地図の描画データが記述されているファイル名74として"otaku_NW_root"を記述する。その次に、複数のオブジェクト75を指定する。
図12は、3次元地図の描画データの構成を示す図である。
描画データは、地図データ加工部10aにおいて、例えば、CPUの制御のもと、バイナリ形式で記述される。その内容は大きく分けて、地図情報セグメント84、ローディング情報セグメント85、ランタイム情報セグメント86の3つのセグメントからなる。
図13は、地図情報セグメントの内容を説明する図である。
地図情報セグメント84には、図のように、3次元グラフィックスが描画される右手座標系による3次元空間と、緯度経度で表現された地図が表現する実空間のスケール変換情報が入っている。具体的には、X軸、Y軸、Z軸で構成される一般的な3次元の右手座標系で表した場合、地表面は、XZ平面87上で表現されている。地図情報セグメント84には、この空間に展開される地図領域の3次元地図の描画データの左上端点88、右下端点89の座標と、それに相当する実際のエリア90の北西端の座標91、南東端の座標92の緯度経度が入っており、描画時にはこの情報をもとにスケール変換を行う。
ローディング情報セグメント85には、オブジェクトの描画に実際に必要となる、オブジェクトの質感を表すマテリアル、テクスチャ、カラーといった情報のリストによって構成されている。ここには各々複数のマテリアル、テクスチャ、カラーが定義されており、定義された順に、定義された数まで番号付けがなされている。
図15は、ランタイム情報セグメントの内容を説明する図である。
描画開始命令は、3次元グラフィックの描画の開始の宣言と、使用するプリミティブのタイプを宣言する。
プリミティブとは、図16のように、描画するポリゴンのタイプを指し、それぞれ頂点v0、v1、v2、…で指定されたポイント、ライン、ラインストリップ、ラインループ、トライアングル、トライアングルストリップ、トライアングルファン、クアド、クアドストリップ、ポリゴン(N角形)などがある。
マトリックス・トランスフォーム命令群は、図17のように、空間上に描くオブジェクトの原点への移動、平行移動、回転、スケールの変換などといった3次元空間上の行列処理を行う命令群である。これらの命令を実行すると、その指定したパラメータの通りにオブジェクトを描く位置や、軸に対する回転角、倍率などのカレントのパラメータが設定される。また、これらを組み合わせて使うこともできる。
行列のプッシュ・ポップ命令は、カレントのマトリックス・トランスフォーム命令のパラメータを保存または復帰させることができる命令で、OPEN−GLならばglPushMatrix()、glPopMatrix()がこれに相当する。これらを組み合わせることにより、ツリー上のシーングラフ構造を描画することが可能となる。
法線n0、n1、n2は、描画する面93や頂点v0、v1、v2に対して指定される。
テクスチャ頂点は、予めローディング情報セグメント85で指定してあるテクスチャ画像94のうち、予めテクスチャ指定命令で指定されているカレントの画像から、面95に貼り付ける部分の座標t0、t1、t2、t3を指定し、その画像を貼り付けるように指定する。
また、頂点描画命令はカレントのプリミティブの頂点座標を指定する。
図20は、バイナリ形式の描画命令の例である。
命令の基本的な長さは、基本セグメント長により、バイト数が決められている。例えば、このセグメント長が2バイトならば、命令を構成する基本的なセグメント(命令単位セグメント)96の単位は2バイトとなる。また同時に、命令に必要な各種パラメータを表現するために、命令単位セグメント96とは別に、パラメータ単位セグメント97が定義される。これらを分ける理由は、描画命令のように種類が限られているものと異なり、空間座標などの実数を表現するためには4バイト以上のデータといった長さを必要とするのが一般的であるためである。
一方、オリジナルPOI情報も、前述の図6で示したようにオブジェクト75に関連付けられたPOIID78に応じたIDを付加するように加工が行われる。
まず、3次元地図の描画データの読み出し時における処理の流れを説明する。
シーングラフを用いた全体の処理については後述する。
3次元地図の描画データの読み出し処理が開始すると、CPU61dの制御のもと、インターフェース61eを介して、外部記憶装置63に記録されている3次元地図DB14に記述されている描画データから、地図情報セグメント84が読み出され、地図を描画するエリアの範囲が取得され、RAM61bに記録される(ステップS1)。
図22、23は、通常の3次元地図の描画の処理の流れを説明するフローチャートである。
図24、25は、ナビゲーションシステムの処理の流れを説明する図である。
次に、例えば、ユーザにより外部入力装置64で設定された視点の情報を、インターフェース61eで受けて、CPU61dの制御のもと視点の確定を行う(ステップS51)。その後、CPU61dは、図5で述べたようなシーングラフのノードツリーのうち、調べるノードのレベルLをまず1(=ルートノード)に設定し(ステップS52)、続いてそのレベルLにあるノードの数をノード数Nに代入する(ステップS53)。ルートノードならばこの値は1、その子ノードならば4、…、というようになる。
上記のような処理に必要な距離評価計算は、数多く繰り返されるために、できる限り高速に行う必要がある。そこで、以下のような方法を用いる。
カレントのレベルをm、距離を評価すべきカレントの地表面100の中心点Cの座標を(C0,C1,C2)と定義するものとする。次に、カメラの位置をP:(P0,P1,P2)、カメラの視線ベクトルVを(V0,V1,V2)とする。
以上の定義をもとに、距離評価計算を以下のように定義する。
すなわち、上式を満たしている場合、その平面の地図を描画するものとする。式(1)は、基準平面Sからカレントの地表面100の中心点Cまでの距離を意味する。通常、LODの計算は視点からの位置のみに依存するが、ナビゲーションの3次元地図の場合は、視点(カメラ位置P)はもとより、画面に近い部分の地図を精巧に描画したほうが有効であるという点と、視点(カメラ位置P)の位置が地表面100に近く、その向きも地表面100に平行であるか、地表面100と視線ベクトルVのなす角度が鋭角な鳥瞰視点を用いるため、式(1)による評価方法が最も有効となる。
なお、CPU61dで行う計算のコストは、一般的に加算・減算のものが軽く、乗算がこれに続き、式(1)で扱うような除算や平方根のような特殊な計算は重いとされる。そこで、式(1)は単純な計算により、このような重い負担を除去した同等の意味を持つ評価式を以下のようにして導出する。
⇔lm 2>d2(lm,d>0より)
⇔lm 2−d2>0
⇔lm 2−(V0(C0−P0)+V2(C2−P2))2/(V0 2+V2 2)>0
⇔lm 2(V0 2+V2 2)−(V0(C0−P0)+V2(C2−P2))2>0
……(2)
次に、式(2)中にある、繰り返し計算が不要なパラメータを予め固定した定数として定義する。距離評価計算は、視点確定(図24のステップS51)後、一度に多くの地表面を表すノードに対して行う。従って、その間、視点(カメラ位置P)と視線ベクトルVは固定されるので、座標値であるV0とV2は固定となる。よって、(V0 2+V2 2)も固定されるので、この段階で、この値を定数Wとおくものとする。
図27は、距離評価判定処理の詳細を説明するフローチャートである。
ここで示す距離評価判定処理は、描画処理全体を通じて分散して存在している処理であり、大きく分けて3段階に分けられる。
通常用いられる4分木のLODは、図41のように、評価する対象のエリアを機械的に4分割し、そのエリアの範囲内に収まらないものと、収まるものとで、ノードのツリーの上下関係を構築するような方法を用いる。しかし、3次元地図でこのような方法を用いると、例えば、東京タワーや、高層ビルなどのように、遠くから見えるランドマークの役割を果たすようなオブジェクトであるにもかかわらず、地表面に占める面積が小さいので、この機械的なデータ分割を用いたために、本来視界に入るべき場所にあるにもかかわらず、LODの処理の関係上、画面から消えてしまうことがありうる。
図28は、高さの要素を加えた4分木を説明する図である。
このようにすることにより、本来その位置に見えるはずの高層建築物が画面から消えてしまうことを防止することができる。
図29は、ユーザが指定した建造物を特定する際の処理を説明する図である。
図30は、ユーザ指定による建造物特定の際の処理の流れを説明するフローチャートである。
図31のような画面上で、ユーザが公園130を指定しようとした場合、周囲をビル131、132、133などのような様々な建造物に囲まれているので、指定が難しい。このような場合、図32のように、公園130と、ビル131、132、133の間に明らかに大きさの差があれば、シーングラフでは異なる階層に属するので、シーングラフを探索の対象とするレベルとそれ以外のレベルに分ければ、ユーザは容易に公園130を指定できる。つまり、ある一定以上のレベルのシーングラフを探索しないようにすれば、目的のポイントを容易に指定することができる。
Claims (10)
- 3次元地図表示機能を有する地図表示システムにおいて、
3次元地図データを、3次元地図を緯度及び経度で指定された複数の領域に分割して、分割した各々の領域を複数の領域に順次再分割することにより階層とし、前記複数の領域のデータ構造を前記3次元地図の詳細度に応じた複数の階層の個々の領域を示すノードによるツリー構造で表現したシーングラフデータと、前記3次元地図に含まれるオブジェクトを描画するための描画データとに分割して加工する地図データ加工部と、
前記シーングラフデータを探索して、前記3次元地図中における視線が前記3次元地図の地表面に対して略平行方向と仮定して求めた視点からの距離及び階層ごとに設定された評価値に応じて、前記ノードが示す領域の3次元地図を表示するか否かを決定し、前記3次元地図を表示する場合には、前記ノードが示す領域の3次元地図に含まれる前記オブジェクトを描画するための前記描画データを読み込み表示処理を行う地図データ表示部と、
を有することを特徴とする地図表示システム。 - 3次元地図データを加工する地図データ加工装置において、
前記3次元地図データを格納する記憶部と、
前記3次元地図データを、3次元地図を緯度及び経度で指定された複数の領域に分割して前記領域のデータ構造をツリー構造で表現したシーングラフデータと、前記3次元地図に含まれるオブジェクトを描画するための描画データとに分割して加工する地図データ加工部と、を有し、
前記ツリー構造は、描画の際に前記3次元地図中における視線が前記3次元地図の地表面に対して略平行方向としたときの視点からの距離をもとに選択される前記3次元地図の詳細度に応じた複数の階層のノードを有するとともに、当該階層ごとに前記ノードを4分割した構造であり、
前記地図データ加工部は、前記オブジェクトが4分割された前記ノードの分割エリア内に収まっていて且つ所定の高さ以上であれば、当該分割エリアの前記ノードよりも前記詳細度が低い前記階層の前記ノードにおいても表示するように前記シーングラフデータを加工することを特徴とする地図データ加工装置。 - 前記ツリー構造は、XML形式で記述されていることを特徴とする請求項2記載の地図データ加工装置。
- 前記描画データは逐次実行型のデータ形式であることを特徴とする請求項2記載の地図データ加工装置。
- 前記地図データ加工部は、前記シーングラフデータと、前記描画データとを関連付けるためのタグ情報をそれぞれに付加することを特徴とする請求項2記載の地図データ加工装置。
- 3次元地図表示機能を有する地図表示装置において、
3次元地図を緯度及び経度で指定された複数の領域に分割して、分割した各々の領域を複数の領域に順次再分割することにより階層とし、前記複数の領域のデータ構造を前記3次元地図の詳細度に応じた複数の階層の個々の領域を示すノードによるツリー構造で表現したシーングラフデータを格納するシーングラフデータ記憶部と、
前記3次元地図に含まれるオブジェクトを描画するための描画データを格納する描画データ記憶部と、
前記シーングラフデータを探索して、前記3次元地図中における視線が前記3次元地図の地表面に対して略平行方向と仮定して求めた視点からの距離及び階層ごとに設定された評価値に応じて、前記ノードが示す領域の3次元地図を表示するか否かを決定する表示領域特定部と、
前記3次元地図を表示する場合には、前記ノードが示す領域の3次元地図に含まれる前記オブジェクトを描画するための前記描画データを読み込むデータ読み込み部と、
読み込んだ前記描画データをもとに表示処理を行う表示処理部と、
を有することを特徴とする地図表示装置。 - 現在位置を特定する現在位置特定部と、前記視点及び前記視線を設定するカメラ位置設定部とをさらに有し、前記表示領域特定部は、特定された前記現在位置、前記視点及び前記視線をもとに求めた前記距離及び前記評価値に応じて、前記ノードが示す領域の3次元地図を表示するか否かを決定することを特徴とする請求項6記載の地図表示装置。
- 前記オブジェクトごとのPOI情報を格納するPOI情報記憶部をさらに有し、
前記データ読み込み部は、前記表示処理部で表示処理された前記3次元地図においてユーザによる入力によって指定された前記オブジェクトを前記シーングラフデータより探索して、探索した前記オブジェクトの前記POI情報を読み込み、
前記表示処理部は、前記POI情報を画面上に表示することを特徴とする請求項6記載の地図表示装置。 - 前記データ読み込み部は、探索する前記シーングラフデータの前記階層を限定することを特徴とする請求項8記載の地図表示装置。
- 3次元地図を表示する地図表示方法において、
カメラ位置設定部は、前記3次元地図中における視点及び視線を設定し、
表示領域特定部は、前記3次元地図を緯度及び経度で指定された複数の領域に分割して、分割した各々の領域を複数の領域に順次再分割することにより階層とし、前記複数の領域のデータ構造を前記3次元地図の詳細度に応じた複数の階層の個々の領域を示すノードによるツリー構造で表現したシーングラフデータを、シーングラフデータ記憶部から読み出し探索して、前記カメラ位置設定部が設定した、前記視点及び前記視線をもとに、前記視線が前記3次元地図の地表面に対して略平行方向と仮定して求めた前記視点からの距離及び階層ごとに設定された評価値に応じて、前記ノードが示す領域の3次元地図を表示するか否かを決定し、
データ読み込み部は、前記ノードが示す領域の3次元地図を表示する場合は、前記ノードが示す領域の3次元地図に含まれるオブジェクトを描画するための描画データを描画データ記憶部から読み込み、
表示処理部は、読み込んだ前記描画データをもとに表示処理を行う、
ことを特徴とする地図表示方法。
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