JP4445881B2 - 採光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽からの光を屋内に導入して屋内を照明する採光装置に関する。
太陽からの光を屋内に導いて照明として利用する採光装置が提案され実用に供されている。このような採光装置は、太陽からの光を導入するための採光手段と、この採光手段からの光を所定方向に導くための導光手段と、導光手段により導光された光を屋内に照射する照射手段と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。採光手段は家屋の屋根に設けられ、照射手段は、太陽光を取り入れる屋内の天井に取り付けられ、採光手段と照射手段との間に導光手段が介在され、外部からの太陽光は採光手段から採光され、導光手段を介して導光された後に照射手段から屋内に照射される。
特開平11−306819号公報
しかしながら、このような採光装置では、次の通りの解決すべき問題がある。第1に、太陽が出ている昼間においては、採光手段から太陽光を採光し、採光した太陽光でもって屋内を照明することができるが、太陽が沈んだ夜間(又は太陽が雲に隠れた雨などのとき)においては、太陽光を採光することができず、この採光装置を用いて屋内を照明することができないという問題がある。このような問題を解消するためには、導光手段内に屋内を照明するための照明手段を配設すればよいが、照明手段を配設した場合、この照明手段が採光手段から導光手段を介して導かれる太陽光を遮るようになり、それ故に、採光手段からの太陽光を照射手段に向けて効率良く伝達することができないという問題が新たに発生する。また、導光手段内に照明手段を配設するようにした場合、この照明手段の点検、修理を行うときには、照射手段を取り外して導光手段を分解しなければならず、点検、修理のためのメンテナンス作業が煩雑で、時間を要するという問題も生じる。
第2に、導光手段は複数の筒状部材から構成され、屋根に設置された採光手段と屋内の天井に設置された照射手段との間に、両者間の接続間隔に対応した個数の筒状部材が接続されるが、導光手段が設置される接続間隔は、必要個数の筒状部材を接続した接続長さに対応することがほとんどなく、大多数の場合、最後に接続する筒状部材の長さを所定長さに切断し、必要個数の筒状部材の接続長さが、採光手段及び照明手段間の接続間隔に一致するように調整しており、この接続長さ調整のための作業が煩雑で、その作業に時間を要し、また切断する長さを間違えると筒状部材を無駄にするという問題がある。
第3に、採光手段からの太陽光を導く導光手段は円筒状に形成され、この導光手段の下端部に、照射手段としての円形状の光拡散部材が配設され、採光手段から照射手段までほぼ同じ外形に形成されている。例えば、取り付ける屋内の大きさが大きい場合、照射手段(例えば、光拡散部材)も大きくすることによって、太陽光により照明する空間を大きくすることができ、その屋内によりマッチするようになるが、上述したような構成の採光装置では、照射手段の外形に対応するように採光手段及び導光手段も大きくなり、採光装置全体が大型化し、また大きな設置スペースが必要となる問題がある。また、照射手段の外形は、採光手段及び導光手段の外形に対応したものとなり、それ故に、デザイン上の工夫が施し難く、屋内の装飾に必ずしもマッチしない場合があった。
本発明の第1の目的は、導光手段を通して照射手段に導かれる太陽光を遮ることなく照明手段を設けることができる採光装置を提供することである。
また、本発明の第2の目的は、導光手段を構成する筒状部材を切断することなく、必要個数の筒状部材を接続した接続長さを所望の通りに調整することができる採光装置を提供することである。
また、本発明の第3の目的は、採光手段及び導光手段の大部分の外形に比して照射手段の外形を大きし、大きな屋内でも充分な太陽光を効果的に取り入れることができる採光装置を提供することである。
また、本発明の第4の目的は、装備した照明手段を容易に且つ簡単に点検、修理を行うことができる採光装置を提供することである。
本発明の請求項1に記載の採光装置は、太陽からの光を導入するための採光手段と、前記採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向に導く筒状の導光手段と、屋内の天井に設けられ、前記導光手段により導光された光を屋内に照射する照射手段と、を備えた採光装置において、
前記採光手段は、前記導光手段の上方を覆うドーム部材と、前記ドーム部材内に配設された静止集光反射板と、を有し、前記静止集光反射板は太陽からの光を前記導光手段に向けて反射し、前記導光手段には、前記採光手段側から前記照射手段側に横断面積が拡大する拡大部が設けられ、前記拡大部の内面に、屋内を照明するための照明手段が配設され、前記拡大部は前記照射手段の近傍に設けられており、
前記導光手段における前記拡大部より前記採光手段側の部位には遮蔽部材が設けられ、前記遮蔽部材の特定面は反射面に形成され、前記遮蔽部材は、前記導光手段によって規定される導光空間を開放する開状態と、前記導光空間を遮蔽する閉状態との間を旋回軸線を中心として旋回自在に装着され、前記旋回軸線が前記静止集光反射板に対して実質上直角に位置していることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の採光装置では、前記遮蔽部材は、その両面が反射面に形成されていることを特徴とする
また、本発明の請求項に記載の採光装置は、太陽からの光を導入するための採光手段と、前記採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向に導く筒状の導光手段と、屋内の天井に設けられ、前記導光手段により導光された光を屋内に照射する照射手段と、を備えた採光装置において、
前記導光手段は複数の筒状部材から構成され、前記複数の筒状部材の各々は、一端の外径が他端の外径よりも幾分小さいテーパ状に形成され、相互に隣接して接続される一対の筒状部材は、一方の筒状部材の一端部を他方の筒状部材の他端部に挿入することによって接続され、特定筒状部材の一端外径を残りの筒状部材の一端外径よりも小さくすることによって、又は特定筒状部材の他端外径を残りの筒状部材の他端外径よりも大きくすることによって、前記導光手段の長さが調整されることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の採光装置は、太陽からの光を導入するための採光手段と、前記採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向に導く筒状の導光手段と、屋内の天井に設けられ、前記導光手段により導光された光を屋内に照射する照射手段と、を備えた採光装置において、
前記導光手段は、一端から他端まで外形がほぼ等しい円筒状部材と、一端側が円筒状で且つ他端側が矩形状に拡大している拡大筒状体とを備え、前記円筒状部材は前記採光手段から前記照射手段に向けて配置され、前記拡大筒状体は前記円筒状部材と前記照射手段との間に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の採光装置では、前記拡大筒状体の他端部には矩形状拡大部が設けられ、前記矩形状拡大部の内面に、屋内を照明する照明手段が配設され、前記照明手段は、前記矩形状拡大部の内側面に沿って直線状に延びる直状照明ランプから構成されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の採光装置は、太陽からの光を導入するための採光手段と、前記採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向に導く筒状の導光手段と、屋内の天井に設けられ、前記導光手段により導光された光を屋内に照射する照射手段と、を備えた採光装置において、
前記導光手段は、一端から他端まで外形がほぼ等しい円筒状部材と、一端側が前記円筒状部材に接続され、他端側が拡大している拡大筒状体とを備え、前記拡大筒状体の他端開口に前記照射手段が配設され、
前記拡大筒状体は前記円筒状部材に移動自在に接続される第1拡大筒状部材と、前記第1拡大筒状部材に着脱自在に接続される第2拡大筒状部材とを備え、前記第2拡大筒状部材に対して前記第1拡大筒状部材を離隔する方向に移動することによって、前記第1拡大筒状部材が前記第2拡大筒状部材から外れることを特徴とする。
また、本発明の請求項に記載の採光装置では、前記第1拡大筒状部材の他端部には円形状拡大部が設けられ、前記円形状拡大部の内面に屋内を照明する照明手段が設けられ、前記照明手段は、前記円形状拡大部の内周面に沿って環状に延びる環状照明ランプから構成されていることを特徴とする。
更に、本発明の請求項に記載の採光装置では、前記第1拡大筒状部材の他端部には円形状拡大部が設けられ、前記第2拡大筒状部材の一端部は前記第1拡大筒状部材の前記円形状拡大部に着脱自在に接続され、前記第2拡大筒状部材の他端部には矩形状拡大部が設けられ、前記矩形状拡大部の内面に、屋内を照明する照明手段が配設され、前記照明手段は、前記矩形状拡大部の内側面に沿って直線状に延びる直状照明ランプから構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の採光装置によれば、導光手段に照明手段が配設されているので、この照明手段を点灯することによって屋内を照明することができる。また、照明手段は導光手段の拡大部に配設されているので、採光手段から導光手段を介して照射手段に導かれる光が照明手段により遮られることはなく、採光手段からの太陽光を効率良く導くことができる。また、導光手段の拡大部より採光手段側に遮蔽部材が設けられているので、この遮蔽部材を閉状態にすることにより、導光手段の導光空間を遮蔽し、採光手段からの太陽光を遮断することができ、例えば、昼間においても太陽光の不要な暗い屋内空間を得ることができる。また、この遮蔽部材の特定面が反射面に形成されているので、照明手段を点灯するときにこの遮蔽部材を閉状態にすることによって、反射面が照明手段に対向して位置し、照明手段からの照明光を遮蔽部材の反射面で反射させて屋内の照明光として利用することができる。更に、遮蔽部材が開状態と閉状態との間を旋回軸線を中心として旋回自在に装着され、この旋回軸線が静止集光反射板に対して実質上直角に位置しているので、遮蔽部材が導光空間を開放する開状態においては、採光手段からの太陽光がこの遮蔽部材によって遮られることがほとんどなく、これによって、採光手段からの太陽光を効率良く照射手段に導くことができる。
また、本発明の請求項に記載の採光装置によれば、遮蔽部材の両面が反射面に形成されているので、遮蔽部材を開状態に保持した状態では、この遮蔽部材の両面が採光手段からの太陽光を照射手段に導くための反射面として機能し、遮蔽部材を設けたにも拘わらず、採光手段からの太陽光を照射手段に効率良く導くことができる。
また、本発明の請求項に記載の採光装置によれば、導光手段を構成する複数の筒状部材のうち、特定筒状部材の一端外径を残りの筒状部材の一端外径より小さくすることによって、この特定筒状部材の一端部の相互に接続する筒状部材の他端側への挿入量が大きくなり、このようにテーパ状の一端外径を変えることによって、筒状部材を切断することなく、導光手段の長さを調整することができる。また、特定筒状部材の他端外径を残りの特定筒状部材の他端外径よりも大きくすることによって、この特定筒状部材の他端側への相互に接続される筒状部材の一端部の挿入量が大きくなり、このようにしても導光手段の長さを調整することができる。
また、本発明の請求項に記載の採光装置によれば、導光手段が円筒状部材及び拡大筒状体から構成され、拡大筒状体が円筒状部材と照射手段との間に配置されるので、採光手段から採光した太陽光は導光手段を介して導かれ、照射手段の手前にて拡大して屋内に照射されるので、採光手段及び導光手段の大部分の外径を小さく保ちながら屋内の照射領域を大きくすることができる。また、拡大筒状体は円筒状の一端側から矩形状に拡大しているので、照射手段からの照射領域が矩形状となり、和室などに適用したときには屋内装飾により調和したものとなる。
また、本発明の請求項に記載の採光装置によれば、拡大筒状体の他端部に矩形状拡大部が設けられ、この矩形状拡大部の内面に照明手段が配設されるので、この照明手段は直状照明ランプから構成することができ、例えば、市販の直状蛍光灯などを照明手段として用いることができる。
また、本発明の請求項に記載の採光装置によれば、導光手段が円筒状部材及び拡大筒状体から構成され、拡大筒状体が円筒状部材に移動自在に接続される第1拡大筒状部材と、この第1拡大筒状部材に着脱自在に接続される第2拡大筒状部材とから構成されるので、第1拡大筒状部材を離隔方向に移動させることによって、この第1拡大筒状部材を第2拡大筒状部材から外すことができ、接続状態の解除により生成された空間を利用して照明手に関連する部材の点検、修理などのメンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、本発明の請求項に記載の採光装置によれば、第1拡大筒状部材の他端部に円形状拡大部が設けられ、この円形状拡大部の内面に照明手段が配設されるので、照明手段として環状照明ランプ、例えば市販の環状蛍光灯などを用いることができる。
また、本発明の請求項に記載の採光装置によれば、第2拡大筒状部材の他端部に矩形状拡大部が設けられ、この矩形状拡大部の内面に照明手段が配設されるので、照明手段として直状照明ランプ、例えば市販の直状蛍光灯などを用いることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う採光装置の実施形態について説明する。図1は、一実施形態の採光装置を家屋に設置した状態を示す断面図であり、図2は、図1の採光装置の採光手段及びその近傍を示す斜視図であり、図3は、図1の採光装置の導光手段の筒状部材の組立てを説明するための斜視図であり、図4は、静止集光反射板と遮蔽部との位置関係を示す平面であり、図5は導光手段の接続状態を説明するための断面図である。
図1において、図示の採光装置2は、太陽光を採光するための採光手段4と、採光した太陽光を所定方向に導くための導光手段6と、導光手段6を通して導かれた太陽光を屋内7に照射するための照射手段8と、から構成されている。採光手段4は家屋の屋根10に取り付けられ、照射手段8は屋内7(例えば、居間など)の天井12に取り付けられ、導光手段6は採光手段4と照射手段8との間に介在される。
図2をも参照して、採光手段4は、略半球状のドーム部材14と、円筒状の反射部材16と、ドーム部材14内に配設される扇形の静止集光反射板17とを備え、屋根10に設置される取付本体18に取り付けられる。取付本体18は繊維強化プラスチック(FRP)などの樹脂材料から形成され、屋根10の野路板20に載置される本体基部22と、この本体基部22から上方に延びる円筒状支持部24を有している。この取付本体18は、屋根10の野路板20の所定領域の瓦を取り除き、本体基部22を例えば釘などを用いて野路板20に取り付けられる。この形態では、本体基部22及び円筒状支持部24が合成樹脂の一体成形によりに形成されているが、別個に形成した本体基部22と円筒支持部24とを相互に組み合わせて取り付けるようにしてもよい。
ドーム部材14は円筒状支持部24の上端部に取り付けられる。ドーム部材14は透明なガラス、合成樹脂(例えば、ポリカーボネート)などから形成され、その開口部には、円筒状支持部24の上端部の外形に対応した環状凹部が設けられている。また、円筒状支持部24の上端部には径方向外方に突出する環状フランジ26が設けられている。このドーム部材14は、円筒状支持部24の上端部をドーム部材14の環状凹部内に挿入し、ドーム部材14の開口端を円筒状支持部24の環状フランジ26に当接させることによって、円筒状支持部24の上端部に取り付けられる。
静止集光反射板17の内面は反射面28として機能する。この反射面28は、例えばアルミニウムフィルムを貼付する、アルミニウムを蒸着するなどして形成され、太陽光を採光するための反射面として作用する。この静止集光反射板17は、接着剤、両面テープなどを用いてドーム部材14の内面に固定的に取り付けられる。この実施形態では、静止集光反射板17は、反射面28の幅方向中央部が南方向を向くように固定的に取り付けられ、このように取り付けることによって、日の出から日没までの間にわたって太陽光を受光して採光することができる。
また、円筒状反射部材16は、取付本体18の円筒状支持部24の内周面側に配設され、その内面が反射面として機能する。この円筒状反射部材16の一端部(上端部)はドーム部材14の近傍まで延び、その他端部は取付本体18の本体基部22を越えて下方に延びている。尚、採光装置2を取り付けるに際して、野路板20には、円筒状反射部材16を取り付けるための円形開口30が形成される。
導光手段6は、複数(図1の実施形態では三個)の円筒状部材32,34,36(実際には、テーパが幾分施されたテーパ状であるが、テーパの度合いが小さいので円筒状部材として説明する)と、拡大筒状体38とから構成され、これら円筒状部材32,34,36及び拡大筒状体38は、採光手段4からの太陽光を所定方向(この形態では下方)に導くための導光空間39を規定し、導光空間39を規定するこれら円筒状部材32,34,36及び拡大筒状体38の内周面が反射面として機能する。尚、導光手段6の長さが長くなる場合、円筒状部材32(34)が追加して接続される。
円筒状部材32,34は実質上同一の構成であり、図3に示すプレート状部材40を湾曲させて形成される。この実施形態では、プレート状部材40の一端部42において、その幅方向(図3において上下方向)一側部(図3において下側部)に第1切欠き44が設けられ、その他側部(図3において上側部)に、外側から内側に向けて順に第2切欠き46、第3切欠き48、第4切欠き50及び第5切欠き52が設けられ、更にその幅方向中央部に一対の第6切欠き54が設けられている。第1〜第6切欠き44〜54の幅については、それらは実質上等しく、それらの深さについては、第1切欠き44が最も浅く、第2切欠き46、第3切欠き48、第4切欠き50及び第5切欠き52の順に深くなっており、また一対の第6切欠き54の深さは第4切欠き50とほぼ等しい深さとなっている。
円筒状部材32(34)を形成するときには、プレート状部材40の一端部42と他端部56とが次のように接続される。通常の円筒状部材32(34)を形成するときには、プレート状部材40の他端部56が、第1切欠き44を内側から外側に通り、一対の第6切欠き54の一方(第1切欠き44側)を外側から内側に、第6切欠き54の他方(第5切欠き52側)を内側から外側に通り、更に第2切欠き46を外側から内側に通るように、その一端部42に接続され、かく接続した状態においては、第1切欠き44及び一方の第6切欠き54との間、並びに他方の第6切欠き54及び第2切欠き46の間において、プレート状部材40の他端部56がその一端部42の外側に位置し、必要に応じて、円筒状部材32(34)の外周面においてその一端部42及び他端部56にわたって例えば粘着テープが貼り付けられ、このようにして円筒状部材32(34)が形成される。かく形成した円筒状部材32(34)においては、第2切欠き46の深さが第1切欠き44よりも深いので、他側部側(第2切欠き46側)(円筒状部材32,34の一端部となる)の外径が一側部側(第1切欠き44側)(円筒状部材32,34の他端部となる)の外径よりも幾分小さくなり、形成した円筒状部材32(34)においては、その他端から一端に向けて外径が漸減するテーパ形状となる。
上述した通常形状よりもテーパが大きい円筒状部材32(34)を形成するときには、プレート状部材40の他端部56が、第1切欠き44及び一対の第6切欠き54を上述したと同様に通り、更に第3切欠き48を外側から内側に通るように、その一端部42に接続される。かく形成した円筒状部材32(34)においては、第3切欠き48の深さが第2切欠き46よりも大きいので、円筒状部材32の一端側の外径が、第2切欠き46を通して形成したものに比して幾分小さくなり、従って、この円筒状部材32(34)はテーパの度合いが幾分大きくなる。更にテーパが大きい円筒状部材32(34)を形成するときには、プレート状部材40の他端部56が、第1切欠き44及び一対の第6切欠き54を上述したと同様に通し、更に第4切欠き50(又は第5切欠き52)を外側から内側に通るように、その一端部に42に接続され、第4切欠き50(又は第5切欠き52)の深さが第3切欠き48(又は第4切欠き50)よりも大きいので、形成された円筒状部材32(34)は、テーパ度合いが更に幾分大きいものとなる。
この例では、共通のプレート状部材40を用いて円筒状部材32,34を形成しているので、双方の円筒状部材32,34のテーパ度合いを調整可能であるが、導光手段6を組み付ける際には、後述するように、円筒状部材34のテーパ度合いを調整するようになり、テーパ度合いを調整する円筒状部材34が特定筒状部材となる。尚、共通のプレート状部材40から通常の円筒状部材(32)及び特定筒状部材(34)を製作することに代えて、それぞれ専用のプレート状部材から通常の円筒状部材(32)と特定筒状部材(34)と製作するようにしてもよい。この場合、通常の円筒状部材(32)のプレート状部材には、例えば第1切欠き44,第2切欠き46及び一対の第6切欠き54を設ければよく、また特定筒状部材(34)のプレート状部材は、例えば図3に示すプレート状部材40と同様のものでよい。
この実施形態では、円筒状部材32(34)のテーパ度合いを4段階に変更可能に構成しているが、2段階、3段階又は5段階以上に変更可能なように構成することもでき、この場合、プレート状部材40の他側部に深さの異なる切欠きを2つ、3つ又は5つ以上設けるようにすればよい。
次に、円筒状部材36について説明すると、この円筒状部材36も円筒状部材32(34)と同様にテーパ状に形成され、その一端部の外径が他端部の外径よりも幾分小さくなっている。円筒状部材36の下部には、更に、導光空間39を遮蔽するための遮蔽部材62が開閉自在に配設され、このことに関連して、シート状部材の両端部が例えばリベットなどによって確実に接続固定されて円筒状部材36が形成される。
円筒状部材36の下部には、これを貫通して支持軸64が回転自在に支持され、この支持軸64(導光空間に位置する部位)に遮蔽部材62が取り付けられている。遮蔽部材62は円板状であり、図1に示す開状態(図4に実線で示す状態)と、この開状態から90度回動した閉状態(図4に二点鎖線で示す状態)との間を回転自在である。開状態のときには、遮蔽部材62は上下方向に位置して導光空間39を開放し、採光手段4からの太陽光は、開放された導光空間39を通して照射手段8に導かれる。また、閉状態のときには、遮蔽部材62は水平方向に位置して導光空間39を閉じ、採光手段4からの太陽光は遮蔽部材62によって遮られ、導光空間39を通して照射手段8に導かれることはない。
遮蔽部材62に関連して、電動モータの如き駆動源(図示せず)が設けられる。駆動源は支持軸64に駆動連結され、所定方向に回転駆動して遮蔽部材62を開状態に位置付け、所定方向と反対方向に回転駆動して遮蔽部材62を閉状態に保持する。遮蔽部材62は、このように駆動源の駆動力を利用して例えばリモコン操作などによって自動的に開閉するようにしてもよく、このような構成に代えて、屋内に延びる開閉操作レバーを設け、この開閉レバーを所定方向に回動操作して遮蔽部材62を開状態に保持し、所定方向と反対方向に回動操作して閉状態に保持するようにしてもよい。
この遮蔽部材62は、採光手段4の静止集光反射板17との関連で、次の通りに構成するのが好ましい。即ち、図1及び図4に示すように、遮蔽部材62の支持軸64(旋回軸線を構成する)が静止集光反射板17に対して実質上直角に位置するのが好ましい。具体的には、静止集光反射板17の球心Cを通る中心軸線(静止集光反射板17の周方向の角度をαとすると、球心Cとこの角度αの中心を通る軸線)をL1とすると、遮蔽部材62の支持軸64の軸線(即ち、遮蔽部材62の旋回軸線L2)がこの中心軸線L1と上下方向に実質上平行となる、換言すると旋回軸線L2が静止集光反射板17に対して実質上直角となるように、構成するのが望ましい。このように構成することにって、開状態においては遮蔽部材62が静止集光反射板17に対して直角な状態で上下方向に延び、導光空間39を通して照射手段8に導かれる太陽光をほとんど遮ることがなく、採光手段4からの太陽光を効率良く照射手段8に導光することができる。
上述した実施形態では、円筒状部材36に遮蔽部材62を設けているが、採光手段4からの太陽光を遮蔽しない場合、この遮蔽部材36及びこれに関連する構成を省略することができ、このように省略したときには、円筒状部材36は上述した円筒状部材32(34)と同様に構成することができる。
円筒状部材36と照射手段8との間に介在される拡大筒状体38は、一端部に接続部66が設けられ、他端側に円形状の拡大部68が設けられている。接続部66は円筒状に形成され、この実施形態では軸線方向に短く設けられている。また、拡大部68は他端に向けて外径が漸増するように円錐状に拡大して延びており、その他端部に挿入端部70が設けられている。例えば、導光手段6の導光空間39の径(円筒状部材32,34,36の内径)が30〜45cm程度のとき、拡大筒状体38の拡大部68の照射側開口の径(挿入端部70の内径)が50〜70cm程度に形成される。このように構成することによって、採光手段4及び導光手段6の大部分を小さく保ちながら、導光手段6の照射側開口を大きくすることができ、これによって、採光手段4からの太陽光を屋内7の広い領域に照射させることが可能となり、大きな屋内空間であっても明るくすることができる。
この実施形態では、拡大筒状体38内に照明手段72が配設されている。照明手段72は屋内7(例えば、居間など)を照射するためのものであり、拡大部68が円錐状に拡大してその横断面形状が円形状である場合、環状照明ランプ74、例えば環状蛍光灯を好都合に用いることができる。環状照明ランプ74は、円筒状部材32,34,36による導光空間39の径方向外側に位置し、拡大部68の内周面に沿って環状に延びている。このように構成することによって、円筒状部材32,34,36による導光空間39を通して導光される太陽光がこの照明手段72によって遮られることがなく、採光手段4からの太陽光を照射手段8に効率良く導くことができる。
このように照明手段72を設けた場合、図1に示すように、遮蔽部材62を開閉自在に設けるとともに、この遮蔽部材62の特定面(閉状態のときに照射手段8側となる面)を反射面とするのが好ましい。遮蔽部材62が閉状態のときには導光空間39を塞ぎ、その特定面(反射面として機能する面)が照射手段8側に向いた状態に保持される。この状態においては、照明手段72から導光空間39側に向けて照明される照明光は、遮蔽部材62の特定面(反射面)で反射され、照明手段72からの照明光とともにこの反射照明光が照射手段8から屋内7に照射され、太陽光を利用しない場合、照明手段72の照明光を用いて屋内7を効率良く照明することができる。尚、このような反射面は、アルミニウムフィルムを貼着するなどして形成することができる。
遮蔽部材62は、採光手段4からの太陽光を一層効率よく導光するために、その両面を反射面とするのが望ましい。このように構成した場合、採光手段4から導光手段6を通して導かれる太陽光は、円筒状部材32,34,36及び拡大筒状体38の内周面(反射面として機能する)に反射されるとともに、遮蔽部材62の両面(反射面として機能する)に反射されて照射手段8に向けて導光され、太陽光をより効率良く導くことができる。
照射手段8は、屋内の天井12に取り付けられる。天井12には照射手段8の外径に対応した形状の取付開口が設けられ、この取付開口に照射手段8が取り付けられる。図示の照射手段8は、透明乃至半透明のガラス、合成樹脂などから形成される拡散カバー76から構成され、この拡散カバー76が天井12の取付開口を塞ぐように取り付けられる。
上述した採光装置2は、例えば、次のようにして家屋の屋根10に設置される。まず、屋根10の所定領域の瓦を取り除いて野路板20を露出させ、かく露出させた野路板20上に取付本体18を取り付ける。そして、かく取り付けた取付本体18の円筒状支持部24の上端部に、静止集光反射板17が装着されたドーム部材14を取り付けるとともに、この円筒状支持部24の内周面に円筒状の反射部材16を取り付ける。
上述したように屋根10に採光手段4を取り付けた後に、採光手段4の反射部材16に導光手段6を接続する。この導光手段6の接続は、図1から理解されるように、円筒状部材32の一端部を反射部材16の下端部内に挿入してこの円筒状部材32を反射部材16に接続する。次いで、円筒状部材34の一端部を接続した円筒状部材32の他端部内に挿入してこの円筒状部材34を接続した円筒状部材32に接続する。
このとき、後に接続される円筒状部材36及び拡大筒状体38をも考慮した導光手段6全体の長さが、屋根10の野路板20と屋内の天井12との間の距離に対応するように、円筒状部材34のテーパの度合いを調整する。図3及び図5を参照して、例えばプレート状部材40の第1切欠き44及び第2切欠き46を利用して円筒状部材34を製作したときには、円筒状部材34の一端側の外径がそれほど小さくならず、テーパの度合いは小さく、従って、このように製作した円筒状部材34を円筒状部材32の他端部内に挿入したときには、図5に一点鎖線で示すような挿入状態となり、この円筒状部材34は上側の円筒状部材32内に少し挿入された状態となって接続される。また、例えばプレート状部材40の第1切欠き44及び第5切欠き52を利用して円筒状部材34を製作したときには、円筒状部材34の一端側の外径がある程度小さくなり、テーパの度合いは大きく、従って、このように製作した円筒状部材34を円筒状部材32の他端部内に挿入したときには、図5に実線で示すような挿入状態となり、この円筒状部材34は上側の円筒状部材32内に大きく挿入された状態となって接続される。このように円筒状部材34を製作する際に利用する切欠きを選択することによって、そのテーパの度合いを調整することができ、その結果、円筒状部材32,34を相互に接続した状態において、長さD1の範囲内で調整することが可能となり、この長さ調整はプレート状部材40を切断することなく行うことができる。
長さ調整用の円筒状部材34を接続した後、更に、遮蔽部材62が装着された円筒状部材36の一端部を円筒状部材34の他端部内に挿入し、この円筒状部材36を接続した円筒状部材34に接続し、更に、照明手段72を備えた拡大筒状体38の接続部66を円筒状部材36の他端部内に挿入し、この拡大筒状体38を接続した円筒状部材36に接続し、このようにして採光手段4に導光手段6を取付接続する。
その後、拡大筒状体38の挿入端部70を拡散カバー76に内側に挿入し、かく挿入した状態で拡散カバー76を屋内7の天井12に取り付ける。このようにして採光装置2が図1に示すように家屋に取り付けられる。
このように採光装置2を家屋に取り付けると、太陽からの光はドーム部材14を通して採光され、採光された太陽光は静止集光反射板17及び反射部材16にて反射されて導光手段6に導かれ、円筒状部材32,34,36の内周面に反射され、更に拡大筒状体38の内周面に反射されて照射手段8に導かれ、照射手段8(拡散カバー76)を通して屋内7に拡散照射され、このようにして外部からの太陽光を利用して屋内7を照明することができる。
外部からの太陽光を遮蔽するときには、遮蔽部材62を閉状態にすればよい。閉状態にすると、遮蔽部材62は導光手段6の導光空間39を閉塞し、導光空間39を通して導光される太陽光が遮蔽され、太陽光により屋内7が照明されることはない。尚、この遮蔽部材62は、開状態と閉状態との間の任意の角度状態で保持できるようにするのが好ましく、かく構成することによって、導光手段6の導光空間39を通して導かれる太陽光の光量を調整することができ、太陽光による屋内7の照明の明るさを調整することができる。
照明手段72により屋内7を照明するときには、遮蔽部材62を閉状態にして照明ランプ74を点灯すればよい。かくすると、照明ランプ74からの光とともに、照明ランプ74から閉状態の遮蔽部材62により反射された反射照明光が照射手段8の拡散カバー76を通して屋内7に照射され、照明ランプ74により屋内7を照明することができる。尚、照明ランプ74の点灯と遮蔽部材62の閉状態への保持を連動させるようにすることもでき、この場合、照明ランプ74を点灯することによって、遮蔽部材62が自動的に閉状態に保持され、照明ランプ74を消灯することによって、遮蔽部材が自動的に開状態に保持されるようになる。
拡大筒状体内に照明手段を配設する場合、図6〜図8に示すように構成することができる。図6は、変形形態の拡大筒状体及びこれに関連する構成を示す断面図であり、図7は、図5の拡大筒状体を分解して示す斜視図であり、図8は、図6の拡大筒状体において第2拡大筒状部材から第1拡大筒状部材を取り外した状態を示す断面図である。尚、以下の実施形態において、上述した実施形態と実質上同一の部材には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
図6及び図7において、この変形形態においては、拡大筒状体38Aが、導光手段6Aの円筒状部材36Aの他端部に移動自在に接続される第1拡大筒状部材82と、この第1拡大筒状部材82に着脱自在に接続される第2拡大筒状部材84とを備えている。第1拡大筒状部材82の一端部には外形(横断面形状)が円形状の円筒部86を備え、この円筒部86が導光手段6Aの円筒状部材36A内に滑動自在に受け入れられる。この第1拡大筒状部材82の他端部には外形(横断面形状)が円形状の拡大部88が設けられ、この拡大部88は他端に向けて外径が漸増するように径方向に拡がっている。そして、この拡大部88の内面に照明手段72Aが設けられている。照明手段72Aは環状の照明ランプ74Aから構成され、この照明ランプ74Aが、拡大部88の内周面に取り付けられた複数のホルダ(図示せず)により保持され、照明ランプ74Aは拡大部88の内周面に沿って環状に延びるように配設される。照明ランプ74Aは、例えば市販の環状蛍光灯から構成することができ、その端子部90が後述する如くしてコントローラ92に電気的に接続される。
また、第2拡大筒状部材84の一端部には外形(横断面形状)が円形状の接続部94が設けられ、この接続部94が第1拡大筒状部材82の拡大部88内に挿入されて着脱自在に接続される。この第2拡大筒状部材84の他端側には円形状の拡大部96が設けられ、この拡大部96は、第1拡大筒状部材82と同様に、他端に向けて外径が漸増するように径方向に拡がっている。この拡大部96の他端開口部には径方向外方に突出する環状取付フランジ98が設けられている。
このような拡大筒状体38Aを備えた採光装置は、例えば、次のようにして家屋に取り付けられる。採光手段及び導光手段Aを上述したと同様にして取り付け、このように取り付けた状態において、第1拡大筒状部材82の円筒部86を導光手段6Aの円筒状部材36A内に挿入し、次に第2拡大筒状部材84の接続部94を第1拡大筒状部材82の拡大部88内に挿入し、かく挿入した状態にて第2拡大筒状部材84を天井12の裏面に載置する。そして、第2拡大筒状部材84の取付フランジ98を例えば取付ねじ100により天井12に固定する。その後、照明手段8Aを構成する拡散カバー76Aを天井12に取り付ける。拡散カバー76Aは透明乃至半透明のカバー本体102を備え、このカバー本体102の外周部に取付枠104が設けられており、例えば取付ねじ106を取付枠104を通して天井12裏に設けられた取付部材106に取り付けることによって、天井12の取付開口を覆うように取り付けられる。
この実施形態では、照明ランプ74Aのコントローラ92は天井12の裏面に取り付けられ、コントローラ92から延びるコード108は第1拡大筒状部材82の拡大部88に設けられた開口(図示せず)を通してその内側に導かれ、コード108の先端部に設けられた接続端子(図示せず)が照明ランプ74Aの端子部90に電気的に接続される。このコントローラ92からは電気コード110が延び、電気コード110の先端部に設けられたプラグ112が屋内配線されたコンセント(図示せず)に電気的に接続される。従って、コントローラ92から供給される照明用電流によって、照明ランプ74Aが点灯される。
このような拡大筒状体38Aを備えた採光装置も、上述したと同様の作用効果が達成される。加えて、コントローラ92などの点検を行うときには、次のようにして簡単に行うことができる。即ち、図8に示すように、天井12から拡散カバー76Aを取り外し、この状態にて、第1拡大筒状部材82を矢印116で示す上方に持ち上げて第2拡大筒状部材84との接続状態を外す。第1拡大筒状部材82を持ち上げると、その円筒部86は円筒状部材36Aの内周面に沿って上方に移動し、その拡大部88が第2拡大筒状部材84の接続部94から外れ、第1拡大筒状部材82を容易に外すことができる。接続状態を外した状態では、図8に示すように、天井12に取り付けられた第2拡大筒状部材84と持ち上げられた第1拡大筒状部材82との間に作業用空間が生じ、この作業用空間を通してコントローラ92(図5参照)などを天井12から外して取り出すことができ、このように取り出すことによって、コントローラ92などの点検、修理を容易に行うことが可能となる。
拡大筒状体は、図9及び図10に示すように構成することもできる。図9は、他の変形形態の拡大筒状体及びこれに関連する構成を示す断面図であり、図10は、図9の拡大筒状体を分解して示す斜視図である。
図9及び図10において、この変形形態においては、拡大筒状体38Bが、導光手段6Bの円筒状部材38Aの他端部に移動自在に接続される第1拡大筒状部材82Bと、この第1拡大筒状部材82Bに着脱自在に接続される第2拡大筒状部材84Bとを備えている。第1拡大筒状部材82Bは、上述した変形形態のものと実質上同様の構成であり、その一端部には外形(横断面形状)が円形状の円筒部86Bが設けられ、その他端部には外形(横断面形状)が円形状の拡大部88Bが設けられている。また、第2拡大筒状部材84Bの一端部には外形(横断面形状)が円形状の接続部94Bが設けられ、その他端側には矩形状の拡大部96Bが設けられ、この矩形状の拡大部96Bは、他端に向けて外形が大きくなるように拡がり、その他端部において矩形状になっている。この拡大部96Bの他端開口部には外方に突出する環状取付フランジ98Bが設けられている。第2拡大筒状部材84Bの他端開口が矩形状であることに関連して、照射手段8Bを構成する拡散カバー76Bも矩形状に形成され、矩形状のカバー本体102Bの外周部に取付枠104Bが設けられている。
この拡大筒状体38Bにおいては、照明手段72Bは第2拡大筒状部材84Bに配設されている。この変形形態では、照明手段72Bは4つの直状照明ランプ74Bから構成され、矩形状拡大部96Bの各側面の内側に四角辺状に配置され、各側面に沿って直線状に延びている。この直状照明ランプ74Bとしては、例えば市販の直状蛍光灯を用いることができる。
この他の変形形態の拡大筒状体38Bを備えた採光装置は、上述した変形形態のものと同様にして家屋に取り付けられ、その基本的構成が上述した変形形態と実質上同一であるので、上述したと同様の作用効果が達成される。加えて、第2拡大筒状部材84Bが矩形状であるので、屋内7に露出する拡散カバー76Bが矩形状となり、和室などにより調和したデザインとなる。また、照明手段72Bとして直状照明ランプ74Bを用いることができるので、一般に市販されている安価な照明ランプを用いることが可能となる。
この変形形態においては、照明手段72Bとして直状照明ランプ74Bを4本用いているが、これに限定されることなく、2本の直状照明ランプ74Bを対向するように配置するようにしてもよい。
以上、本発明に従う採光装置の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上述した実施形態では、拡大筒状体38(38A,38B)の拡大部68(88,96,88B,96B)が照射手段8(8A,8B)側に向けて外形が連続的に大きくなるように構成しているが、このような構成に限定されず、その外形が照射手段8側にステップ状に大きくなるように構成しても同様の効果を達成することができる。
一実施形態の採光装置を家屋に設置した状態を示す断面図。 図1の採光装置の採光手段及びその近傍を示す斜視図。 図1の採光装置の導光手段の筒状部材の組立てを説明するための斜視図。 静止集光反射板と遮蔽部材との位置関係を示す平面図。 導光手段の接続状態を説明するための断面図。 変形形態の拡大筒状体及びこれに関連する構成を示す断面図。 図6の拡大筒状体を分解して示す斜視図。 図6の拡大筒状体において第2拡大筒状部材から第1拡大筒状部材を取り外した状態を示す断面図。 他の変形形態の拡大筒状体及びこれに関連する構成を示す断面図。 図9の拡大筒状体を分解して示す斜視図。
符号の説明
2 採光装置
4 採光手段
6,6A,6B 導光手段
7 屋内
8,8A,8B 照射手段
10 屋根
12 天井
14 ドーム部材
17 静止集光反射板
32,34,36.36A 円筒状部材
38,38A,38B 拡大筒状体
62 遮蔽部材
72,72A,72B 照明手段
74,74A,74B 照明ランプ
82,82B 第1拡大筒状部材
84,84B 第2拡大筒状部材
68,88,88B,96,96B 拡大部

Claims (8)

  1. 太陽からの光を導入するための採光手段と、前記採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向に導く筒状の導光手段と、屋内の天井に設けられ、前記導光手段により導光された光を屋内に照射する照射手段と、を備えた採光装置において、
    前記採光手段は、前記導光手段の上方を覆うドーム部材と、前記ドーム部材内に配設された静止集光反射板と、を有し、前記静止集光反射板は太陽からの光を前記導光手段に向けて反射し、前記導光手段には、前記採光手段側から前記照射手段側に横断面積が拡大する拡大部が設けられ、前記拡大部の内面に、屋内を照明するための照明手段が配設され、前記拡大部は前記照射手段の近傍に設けられており、
    前記導光手段における前記拡大部より前記採光手段側の部位には遮蔽部材が設けられ、前記遮蔽部材の特定面は反射面に形成され、前記遮蔽部材は、前記導光手段によって規定される導光空間を開放する開状態と、前記導光空間を遮蔽する閉状態との間を旋回軸線を中心として旋回自在に装着され、前記旋回軸線が前記静止集光反射板に対して実質上直角に位置していることを特徴とする採光装置。
  2. 前記遮蔽部材は、その両面が反射面に形成されていることを特徴とする請求項に記載の採光装置。
  3. 太陽からの光を導入するための採光手段と、前記採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向に導く筒状の導光手段と、屋内の天井に設けられ、前記導光手段により導光された光を屋内に照射する照射手段と、を備えた採光装置において、
    前記導光手段は複数の筒状部材から構成され、前記複数の筒状部材の各々は、一端の外径が他端の外径よりも幾分小さいテーパ状に形成され、相互に隣接して接続される一対の筒状部材は、一方の筒状部材の一端部を他方の筒状部材の他端部に挿入することによって接続され、特定筒状部材の一端外径を残りの筒状部材の一端外径よりも小さくすることによって、又は特定筒状部材の他端外径を残りの筒状部材の他端外径よりも大きくすることによって、前記導光手段の長さが調整されることを特徴とする採光装置。
  4. 太陽からの光を導入するための採光手段と、前記採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向に導く筒状の導光手段と、屋内の天井に設けられ、前記導光手段により導光された光を屋内に照射する照射手段と、を備えた採光装置において、
    前記導光手段は、一端から他端まで外形がほぼ等しい円筒状部材と、一端側が円筒状で且つ他端側が矩形状に拡大している拡大筒状体とを備え、前記円筒状部材は前記採光手段から前記照射手段に向けて配置され、前記拡大筒状体は前記円筒状部材と前記照射手段との間に配置されていることを特徴とする採光装置。
  5. 前記拡大筒状体の他端部には矩形状拡大部が設けられ、前記矩形状拡大部の内面に、屋内を照明する照明手段が配設され、前記照明手段は、前記矩形状拡大部の内側面に沿って直線状に延びる直状照明ランプから構成されていることを特徴とする請求項に記載の採光装置。
  6. 太陽からの光を導入するための採光手段と、前記採光手段からの光をその内面で反射させながら所定方向に導く筒状の導光手段と、屋内の天井に設けられ、前記導光手段により導光された光を屋内に照射する照射手段と、を備えた採光装置において、
    前記導光手段は、一端から他端まで外形がほぼ等しい円筒状部材と、一端側が前記円筒状部材に接続され、他端側が拡大している拡大筒状体とを備え、前記拡大筒状体の他端開口に前記照射手段が配設され、
    前記拡大筒状体は前記円筒状部材に移動自在に接続される第1拡大筒状部材と、前記第1拡大筒状部材に着脱自在に接続される第2拡大筒状部材とを備え、前記第2拡大筒状部材に対して前記第1拡大筒状部材を離隔する方向に移動することによって、前記第1拡大筒状部材が前記第2拡大筒状部材から外れることを特徴とする採光装置。
  7. 前記第1拡大筒状部材の他端部には円形状拡大部が設けられ、前記円形状拡大部の内面に屋内を照明する照明手段が設けられ、前記照明手段は、前記円形状拡大部の内周面に沿って環状に延びる環状照明ランプから構成されていることを特徴とする請求項に記載の採光装置。
  8. 前記第1拡大筒状部材の他端部には円形状拡大部が設けられ、前記第2拡大筒状部材の一端部は前記第1拡大筒状部材の前記円形状拡大部に着脱自在に接続され、前記第2拡大筒状部材の他端部には矩形状拡大部が設けられ、前記矩形状拡大部の内面に、屋内を照明する照明手段が配設され、前記照明手段は、前記矩形状拡大部の内側面に沿って直線状に延びる直状照明ランプから構成されていることを特徴とする請求項に記載の採光装置。
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