JP4445600B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車、建設機械、一般産業用機械等へ適用され、エンジン等の振動発生部から車体等の振動受部へ伝達される振動を抑制する防振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車両の振動発生部となるエンジンと振動受部となる車体との間には防振装置が配設されており、この防振装置はエンジンが発生する振動を吸収し、車体側に伝達される振動を抑制するような構造となっている。ここで、エンジンからの振動は、一般的に略上下方向に沿った振動である縦揺れ及び略水平方向に沿った振動である横揺れが合成されたものと考えることができ、エンジン回転数やエンジンへの負荷の大きさ等に応じて縦揺れ及び横揺れの振幅及び周波数がそれぞれ変化する。またエンジンの回転数の変化、すなわち車両の走行速度の変化に応じてエンジンから伝達される振動の振幅及び周波数が変化する。具体的には、車両が70〜80km/hで走行すると比較的低い周波数域のシェイク振動(15Hz未満)が生じ、また車両がアイドリング運転の場合や車速が5km/h未満の場合には比較的高い周波数域のアイドル振動(20〜40Hz)が生じる。従って、防振装置の吸振性能を考えた場合、シェイク振動発生時には入力振動に対するばね定数が高い方がシェイク振動を効果的に吸収でき、またアイドル振動発生時には入力振動に対するばね定数が低い方がアイドル振動を効果的に吸収できる。
【0003】
エンジンマウントとして用いられる防振装置としては、例えば、ゴム製の弾性体、受圧液室及び複数の副液室を有し、受圧液室と複数の副液室を長さ及び断面積がそれぞれ異なる制限通路で互いに連通した液体封入式のものが知られている。この種の防振装置では、入力振動の周波数域に応じて受圧液室へ連通する副液室を切り替えることにより、制限通路内を流れる液体の液柱共振等により振動を吸収し、各周波数域の振動に対する動ばね定数(動こわさ)の低減を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、液体封入式の防振装置では、入力振動の周波数域に応じて受圧液室へ連通する副液室を切り替えた場合には、弾性体に主として垂直荷重として作用する縦揺れに対する動ばね定数を効果的に低減できるが、弾性体に主として剪断荷重として作用する横揺れに対する動ばね定数を十分低減できなかった。従って、液体封入式の防振装置では、通常、弾性体の剪断荷重に沿った静ばね定数を、シェイク振動を効果的に吸収できるように高目に設定していた。このため、従来の液体封入式の防振装置をエンジンマウントとして用いた場合には、アイドル振動発生時の横揺れを十分吸収できないことがあった。
【0005】
本発明の目的は、上記事実を考慮し、入力振動の特性に応じて弾性体の垂直荷重に対する静ばね定数及び剪断荷重に対する静ばね定数を共に適正値に調整できる防振装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の防振装置は、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に配設され径方向内側に中空部の構成された弾性変形可能な弾性体と、前記弾性体を第1の取付部材又は第2の取付部材からの垂直荷重に対する横断面に沿って第1の弾性片と第2の弾性片とに仕切ると共に、前記第1の弾性片及び前記第2の弾性片にそれぞれ固着された中間板と、前記第1弾性片の前記中空部に配置されて、前記第1の弾性片と共に前記第1の取付部材と前記中間板との間へ配設され、作動時には中間板の第1の取付部材に対する相対移動を阻止し、停止時には中間板の第1の取付部材に対する前記垂直荷重方向及びこの垂直荷重方向を横断する方向の相対移動を可能とする拘束手段と、を有するものである。
【0007】
上記構成の防振装置によれば、中間板が弾性体を第1の取付部材又は第2の取付部材から弾性体への垂直荷重に対する横断面に沿って第1の弾性片と第2の弾性片とに仕切り、かつ拘束手段が、作動時には中間板の第1の取付部材に対する相対移動を阻止し、停止時には中間板の第1の取付部材に対する相対移動を可能とすることにより、拘束手段の作動時には第1の弾性片の弾性変形が阻止され、また拘束手段の停止時には第1の取付部材及び第2の取付部材から伝達される荷重による第1の弾性片の弾性変形が可能となる。
【0008】
この結果、拘束手段の作動時には第2の弾性片のみが弾性変形可能となって吸振主体として機能するので、第1の取付部材及び第2の取付部材から伝達される垂直荷重及び剪断荷重に対する弾性体の静ばね定数をそれぞれ拘束手段の停止時と比較して大きくできる。また拘束手段の停止時には第1の弾性片と第2の弾性片との双方が弾性変形可能となって、互いに直列配置された2個の吸振主体として機能するので、第1の取付部材及び第2の取付部材から伝達される垂直荷重及び剪断荷重に対する弾性体の静ばね定数をそれぞれ拘束手段の作動時と比較して小さくできる。
【0009】
ここで、垂直荷重とは、弾性体へ圧縮変形又は引張変形を生じさせる荷重であり、また剪断荷重とは、第1の弾性片及び第2の弾性片における垂直荷重に対する横断面に沿って剪断応力を生じさせる荷重である。
【0010】
請求項2記載の防振装置は、請求項1記載の防振装置において、前記第2の取付部材と前記中間板との間に配設されると共に内壁の少なくとも一部が前記第2の弾性片からなり、第2の弾性片の弾性変形により内容積が変化する受圧液室と、前記受圧液室へ制限通路により繋がれた副液室と、を有するものである。
【0011】
上記構成の防振装置によれば、第2の弾性片の弾性変形によって受圧液室が拡縮すると共に、受圧液室及び副液室内の液体が制限通路を通って相互に流通することにより、オリフィス空間に生ずる液体の圧力変化、液体流動の粘性抵抗あるいは液柱共振等に基づく振動の減衰作用により防振効果を向上することができる。
【0012】
請求項3記載の防振装置は、前記制限通路が、環状とされていること、を特徴とする。
請求項4記載の防振装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の防振装置において、前記拘束手段は、前記第1の取付部材及び前記中間板の一方に固定され、かつ駆動電流の供給時に磁性材料からなる前記第1の取付部材及び前記中間板の他方を吸着する電磁石を有するものである。
【0013】
上記構成の防振装置によれば、電磁石を第1の取付部材及び中間板の一方に固定し、この電磁石に駆動電流を供給することにより、電磁石からの磁力により第1の取付部材及び中間板の他方を電磁石へ吸着できるので、駆動電流の供給時には中間板の第1の取付部材に対する相対移動が阻止され、また駆動電流の供給停止時には中間板が電磁石による拘束状態から解放されるので、中間板の第1の取付部材に対する相対移動が可能となる。
【0014】
請求項5記載の防振装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の防振装置において、前記拘束手段は、前記第1の取付部材及び前記中間板の一方に固定され、作動時には前記第1の取付部材及び前記中間板の他方に圧着し、停止時には前記第1の取付部材及び前記中間板の他方から離れて車両のアイドル振動の振幅より大きいクリアランスを形成することを特徴とするものである。
【0015】
上記構成の防振装置によれば、第1の取付部材及び中間板の一方に固定された拘束手段が、作動時には第1の取付部材及び中間板の他方に圧着することにより、作動時には拘束手段により中間板が第1の取付部材に連結固定されるので、中間板の第1の取付部材に対する相対移動を阻止できる。
【0016】
また、拘束手段の停止時には第1の取付部材及び中間板の他方から離れてアイドル振動の振幅より大きいクリアランスを形成することにより、中間板が拘束手段による拘束状態から解除されて中間板の第1の取付部材に対する相対移動が可能になると共に、アイドル振動が第1の取付部材に入力しても拘束手段が中間板へ干渉(底付き)しない。
【0017】
請求項6記載の防振装置は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の防振装置において、前記第1の弾性片は、ゴム製弾性体であることを特徴とするものである。
【0018】
上記構成の防振装置によれば、弾性体としてのゴムは耐化学性に優れ、他の材料と比較して軽量であるので、第1の弾性片の腐食等による劣化を抑制できると共に装置の軽量化が可能になる。
【0019】
請求項7記載の防振装置は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の防振装置において、前記第1の弾性片は、金属ばねであることを特徴とするものである。
【0020】
上記構成の防振装置によれば、弾性体としての金属ばねは耐熱性に優れているので、高温環境下で長期使用された場合でも第1の弾性片の熱による劣化を抑制でき、第1の弾性片の熱劣化に起因するばね定数の低下や自由長の変化等による性能低下を防止できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る防振装置について図面を参照して説明する。
【0022】
(第1の実施の形態)
図1及び図2には本発明における第1の実施の形態に係る防振装置が示されており、図中の符号Sは装置の軸心を示し、この軸心Sに沿った方向を装置の軸方向として以下の説明を行う。
【0023】
防振装置10の上端部には、図1に示されるように肉厚平板状の頂板12が配置されており、この頂板12の上面からはボルト軸14が軸心Sに沿って上方へ突出している。頂板12上には車両の振動発生部であるエンジン(図示省略)が搭載され、このエンジンはボルト軸14により頂板12上へ締結固定される。頂板12の下面には、肉厚円筒状に形成されたゴム製の第1弾性片16の上端面が加硫接着されている。
【0024】
第1弾性片16の下側には、鉄等の磁力により吸引可能な磁性材料からなる肉厚平板状の中間板18が配置されており、この中間板18の上面には、第1弾性片16の下端面が加硫接着されている。また第1弾性片16の内周側には、円柱状の中空部17が形成されており、中空部17の上端側及び下端側の開口は頂板12及び中間板18によりそれぞれ閉止されている。
【0025】
第1弾性片16の中空部17内には、図1に示されるように電磁石20が配置されている。電磁石20は、鉄製で略円柱状に形成されたコア22及び、このコア22の外周面を全周に亘って囲むように設けられた略円筒状のコイル24からなる。電磁石20は、コア22の軸心が装置の軸心Sと一致するように配置され、その上端面が頂板12の下面へ固着されている。また電磁石20は、外部から振動が入力していない状態(図1に示す状態)では、その下面から中間板18の上面までの間隔が所定の初期クリアランスdとなるように軸方向の寸法が定められている。
【0026】
また装置本体の外部には、電磁石20に対する制御手段であるコントローラ26が配置されており、このコントローラ26はコイル24へ接続されている。従って、コントローラ26からの駆動電流がコイル24へ供給されることにより、電磁石20は駆動電流に応じた磁力を中間板18へ作用させる。ここで、コントローラ26は車両電源によって作動し、エンジンの回転速度をエンジンのクランク位相を検出するセンサからのクランク信号に基づき検出し、所定の検出周期毎にアイドル振動発生時かシェイク振動発生時かを判断できるようになっている。
【0027】
中間板18の下面には、肉厚円筒状に形成されたゴム製の第2弾性片28の上端面が加硫接着されている。ここで、第2弾性片28は、第1弾性片16と吸振主体として弾性体29を構成している。第2弾性片28の下方には底板30が配置されている。底板30は内周側に円板状の底部32を有している。底部32の中心部には軸心Sに沿って貫通穴32Aが形成されており、この貫通穴32Aには上方からボルト34が挿入されてボルト頭部36が底板30へ溶接等により固定されている。これにより、底板30の下面からはボルト軸38が軸心Sに沿って下方へ突出している。そして、底板30は、振動受部となる車体側へ設置されてボルト軸38により車体側へ締結固定される。
【0028】
底板30には、底部32の外周端に沿って上方へ直角に屈曲された内周側立壁部40が形成されており、この内周側立壁部40の上端からは底部32と略平行となるように屈曲されたリング状の内周側フランジ部42が延出している。更に底板30には、内周側フランジ部42の外周端に沿って上方へ直角に屈曲された外周側立壁部44が形成されており、この外周側立壁部44の上端からは底部32と略平行となるように屈曲されたリング状の外周側フランジ部46が延出している。
【0029】
底板30の内周側フランジ部40上には、図1に示されるようにダイヤフラム48の周縁部が載置されている。ダイヤフラム48は、前記周縁部に対して内周側の部分が上方へ突出するようにテーパ状に形成されており、このダイヤフラム48の頂部には、下方へ向かって突出するように中空円錐状とされた反転部50が形成されている。この反転部50の下面は、底板30の底部32に固定されたボルト頭部36の上面へ対向している。これにより、頂板12から過大な荷重が入力してダイヤフラム48がボルト頭部36へ衝突した場合にも、反転部50により衝突時の衝撃が緩和され、ダイヤフラム48の損傷を長期的に防止できる。またダイヤフラム48の肉厚は周縁部で最も厚く、周縁部内周端から中心側へ向かって徐々に厚みが減少している。
【0030】
底板30上には、図1に示されるようにダイヤフラム48を挟んで隔壁部材52が載置されている。隔壁部材52の内周側には、頂部側が閉止され底部側が開口した略カップ状の隔壁部54が形成されており、この隔壁部54の外周面は、底部側から頂部側へ向かって外径が徐々に小さくなるようにテーパ状に形成されている。隔壁部54の下端部からは、リング状のフランジ部56が軸心Sを中心とする径方向に沿って延出している。隔壁部材52は底板30と等しい外径を有しており、またフランジ部56の径方向における幅は、底板30の内周側フランジ部42の内周端から外周側フランジ部46の外周端までの幅と略等しくされている。隔壁部54には、その上端付近に外周面から内周面へ貫通した貫通穴58が形成されている。
【0031】
隔壁部材52が底板30上へ載置された状態では、隔壁部材52のフランジ部56の外周側が底板30の外周側フランジ部46へ隙間なく接し、かつ隔壁部材52のフランジ部56の内周側が底板30の内周側フランジ部42と共にダイヤフラム48の周縁部を挟持する。このとき、軸方向におけるフランジ部56と内周側フランジ部42との間隔は、ダイヤフラム48の周縁部の厚みより小さくされている。
【0032】
また底板30と隔壁部材52とは、それぞれのフランジ部46,56が周方向に沿った断面がコ字状の締結金具60により軸方向へ挟持されてかしめ固定されている。締結金具60は、締結前の状態では図1で2点鎖線で示されるように下端側のかしめ部60Aが軸心S側へ屈曲されていない断面L字状に形成されており、上端側屈曲部が外周側フランジ部46の上面へ接するように上方から底板30及び隔壁部材52へ被せられた後に、実線で示されるようにかしめ部60Aが軸心S側へ屈曲される。これにより、フランジ部46,56は互いに密着するように締結金具60によりかしめ固定される。また締結金具60は、その内周面をフランジ部46,56の外周面へ全周に亘って当接させている。これにより、底板30と隔壁部材52との径方向への相対的な位置ずれが防止されている。
【0033】
フランジ部46,56が互いに密着するように締結固定されることにより、ダイヤフラム48の周縁部は、フランジ部42,56により圧縮状態となるように挟持されて内周側フランジ部42とフランジ部56との間へ固定される。これにより、隔壁部54の下端側がダイヤフラム48により閉止され、隔壁部54内には外部から区画された空間である液室空間62が形成される。また底部32により下端側が閉止された内周側立壁部40は上端側がダイヤフラム48により閉止され、内周側立壁部40内には、ダイヤフラム48を介して液室空間62へ隣接し、かつ区画された空気室64が形成されている。ここで、底部32又は内周側立壁部40には、空気室64を外部へ連通させる空気穴が必要に応じて形成される。
【0034】
液室空間62内には略円筒状の通路形成部材66が配置されている。通路形成部材66は、円筒部66Aと、この円筒部66Aの下端部から径方向へ延出したリング状のフランジ部66Bとからなり、軸方向に沿った断面がL字状とされている。またフランジ部66Bには軸方向に沿って貫通穴68が形成されている。液室空間62内へ配置された通路形成部材66は、隔壁部54の内面へ円筒部66Aの上端面及びフランジ部66Bの外周面を隙間なく密着させて溶接等により隔壁部54へ固着されている。これにより、液室空間62内には、通路形成部材66の内側に環状の制限通路70が形成され、液室空間62における制限通路68の外側の空間は副液室72とされる。
【0035】
締結金具60の上面内周側から外周側フランジ部46の上面内周端に亘る領域には、第2弾性片28の下端面が加硫接着されている。これにより、第2弾性片28の下端側が締結金具60及び外周側フランジ部46により閉止され、第2弾性片28内には外部から隔離された受圧液室74が形成される。この受圧液室74内には、内部に制限通路70及び副液室72が形成された隔壁部54が突出している。受圧液室74は、貫通穴58、制限通路70及び貫通穴68を通して副液室72と連通している。
【0036】
上記のように組み立てられた防振装置10の受圧液室74、制限通路70及び副液室72内には、水、オイル、エチレングリコール等の液体が充填される。
【0037】
次に、本実施形態に係る防振装置10の作用を説明する。
【0038】
車両が例えば70〜80km/hで走行するとシエイク振動(15Hz未満)が生じ、また車両のエンジンがアイドリング運転の場合や車速が5km/h以下の場合にはアイドル振動(20〜40Hz)が生じる。コントローラ26は、エンジンの作動時には一定周期毎に、クランク信号に基づいてアイドル振動発生時かシェイク振動発生時かを判断する。
【0039】
コントローラ26は、エンジンから比較的高い周波数域の振動であるアイドル振動が発生するアイドル振動発生時であることを判断すると、電磁石20への駆動電流の供給を遮断する。このとき、電磁石20の下端面から中間板18の上面までの間隔は、エンジン自重等により生じる初期荷重を受けた状態で初期クリアランスdになっている。
【0040】
この初期クリアランスdは、アイドル振動の振幅及び第1弾性片16の軸方向に沿った静ばね定数等に基づき、アイドル振動入力時に電磁石20の下端面と中間板18の上面が接触しないように設定される。一般的にはアイドル振動の振幅が微小であることから、初期クリアランスdは数mm程度に設定される。従って、電磁石20の停止時には頂板12から伝達される荷重により第1弾性片16及び第1弾性片28の双方の弾性変形が可能となる。
【0041】
またコントローラ26は、エンジンから比較的低い周波数域の振動であるシェイク振動が発生するシェイク振動発生時であることを判断すると、電磁石20のコイル24へ駆動電流を供給する。これにより、電磁石20が磁力を発生し、図2に示されるように第1弾性片16が軸方向へ初期クリアランスdだけ圧縮変形されると共に、第2弾性片28が軸方向へ初期クリアランスdだけ引張り変形されて中間板18が電磁石20の下端面へ吸着される。従って、電磁石20の作動時には、頂板12から伝達される荷重による第1弾性片16の弾性変形が阻止され、第2弾性片28のみが変形可能となる。
【0042】
この結果、防振装置10によれば、シェイク振動の入力時には電磁石20を作動させることにより、頂板12から伝達されるアイドル振動により弾性体29を構成する弾性片16,28のうち第2弾性片28のみが弾性変形し、吸振主体として機能するので、頂板12から伝達される縦揺れ及び横揺れに対する弾性体29の静ばね定数をそれぞれ電磁石20の停止時と比較して大きくできる。また電磁石20の停止時には頂板12から伝達される荷重により第1弾性片16と第2弾性片28の双方が弾性変形し、互いに直列配置された2個の吸振主体として機能するので、頂板12から伝達される縦揺れ及び横揺れに対する弾性体29の静ばね定数をそれぞれ電磁石20の作動時と比較して小さくできる。
【0043】
ここで、頂板12から伝達される縦揺れは、主として弾性体29へ圧縮変形及び引張り変形を生じさせる垂直荷重として弾性体29へ作用し、また頂板12から伝達される横揺れは、主として弾性体29へ剪断変形を生じさせる剪断荷重として弾性体29へ作用する。
【0044】
具体的には、第1弾性片16の軸方向に沿った垂直荷重に対するばね定数をK1P=20kgf/mm、軸方向と直交する剪断荷重に対するばね定数をK1Q=10kgf/mmとし、第2弾性片28の垂直荷重に対するばね定数をK2P=20kgf /mm、剪断荷重に対するばね定数をK2Q=15kgf /mmとすると、電磁石20を作動させるシェイク振動発生時には、弾性体29の垂直荷重に対する合成ばね定数KPと剪断荷重に対する合成ばね定数KQとは第2弾性片28と等しくなり、KP=20kgf /mm、KQ=15kgf /mmとなる。
【0045】
また電磁石20を停止させるアイドル振動発生時には、弾性体29の垂直荷重に対する合成ばね定数KP及び弾性体29の剪断荷重に対する合成ばね定数KQはそれぞれ次のようになる。
【0046】
P=(K1P×K2P)/(K1P+K2P)=10kgf /mm
Q=(K1Q×K2Q)/(K1Q+K2Q)=6kgf /mm
従って、防振装置10では、コントローラ26がシェイク振動発生時を判断し、電磁石20へ駆動電流を供給することにより、図2に示されるように中間板18が電磁石20へ吸着されて、頂板12から伝達される荷重による第1弾性片16の弾性変形が阻止されるので、弾性体29の垂直荷重及び剪断荷重に対する静ばね定数を、電磁石20の停止時と較べてそれぞれ大きくでき、シェイク振動を吸収するために適した値に調整できる。この結果、頂板12から入力したシェイク振動を弾性体29(第2弾性片28)の内部摩擦により効率よく吸収できる。
【0047】
更に、シェイク振動発生時には第2弾性片28の弾性変形に伴って内容積が変化する受圧液室74及びダイヤフラム48の弾性変形に伴って内容積が変化する副液室72の中の液体が制限通路70を介して相互に流動し、このオリフィス空間に生ずる液体の流動抵抗及び液柱共振等に基づく減衰作用で振動エネルギーが吸収され、シェイク振動を効果的に吸収することができる。
【0048】
一方、防振装置10では、コントローラ26がアイドル振動発生時を判断し、電磁石20への駆動電流の供給を遮断することにより、図1に示されるように中間板18が電磁石20から離れて、頂板12から伝達される荷重により第1弾性片16の弾性変形が可能となるので、弾性体29の垂直荷重及び剪断荷重に対する静ばね定数を、電磁石20の作動時と較べてそれぞれ小さくでき、アイドル振動を吸収するために適した値に調整できる。この結果、頂板12から入力したアイドル振動を弾性体29(第1弾性片16及び第2弾性片28)の内部摩擦により効率よく吸収できる。
【0049】
なお、本実施形態の防振装置10では、シェイク振動に対応させて路長が比較的長く、かつ断面積が比較的小さい制限通路70により受圧液室74と副液室72とを繋ぎ、かつダイヤフラム48の剛性を比較的大きくしていたが、制限通路70の路長及び断面積並びにダイヤフラム48の剛性を、アイドル振動に対応するものにすれば、アイドル振動を液体の流動抵抗及び液柱共振等により効果的に吸収することも可能になる。
【0050】
また、本実施形態の防振装置10では、弾性体29を、第1弾性片16と第2弾性片28とが完全に分離された構造としていたが、第1弾性片16と第2弾性片28とが部分的に接合されるような構造としてもよく、このような接合部の断面積を増減することにより、電磁石20の作動時と停止時の静ばね定数の変化量を調整することが可能となる。さらに中間板18の弾性片16,28の軸方向における厚さをそれぞれ調整することによっても、電磁石20の作動時と停止時の静ばね定数の変化量を調整することが可能となる。
【0051】
また、本実施形態では、頂板12に対する中間板18の相対移動を電磁石20により拘束したが、頂板12に対する拘束手段は電磁石20に限定されるものではなく、拘束手段としては、例えば、第2弾性片16の内側の中空部17内へ外部から負圧を供給して第2弾性片16を圧縮変形させることにより、電磁石20と略同一形状の剛性ブロック体へ中間板18を密着させるものや、ワイヤやリンク等の連結部材を中間板18へ連結し、この連結部材により中間板18を拘束及び解放するものでもよい。
【0052】
(第2の実施の形態)
図3及び図4には本発明における第2の実施の形態に係る防振装置が示されている。なお、第1の実施の形態に係る防振装置10と構成及び作用が共通な部材については同一符号を付して説明を省略する。
【0053】
防振装置80において防振装置10と異なる点は、頂板12と中間板18との間に第1弾性片18の代わりに金属製のコイルスプリング82を設けた点であり、他の構成は防振装置10と共通とされている。コイルスプリング82は、その中心軸が軸心Sと一致するように配置されており、軸方向における上端部を頂板12の下面に当接させると共に下端部を中間板18の上面に当接させている。
【0054】
頂板12の下面には、軸心Sを中心としてリング状の嵌挿固定部84が一体的に設けられており、この嵌挿固定部84の下面には周方向に沿って環状の溝84Aが形成されている。また中間板18の下面にも、軸心Sを中心としてリング状の嵌挿固定部86が一体的に設けられており、この嵌挿固定部86の上面には周方向に沿って環状の溝86Aが形成されている。
【0055】
コイルスプリング82は、その上端部を嵌挿固定部84の溝84A内に挿入して頂板12と固定され、また下端部を嵌挿固定部86の溝86A内に挿入して中間板18と固定されている。
【0056】
本実施の形態のコイルスプリング82は、外部から振動が入力していない状態(図3に示す状態)では、防振装置10の場合と同様に、電磁石20の下面から中間板18の上面までの間隔を初期クリアランスdとなるように設けられている。
【0057】
コントローラ26は、エンジンから比較的高い周波数域の振動であるアイドル振動が発生するアイドル振動発生時であることを判断すると、電磁石20への駆動電流の供給を遮断する。このとき、電磁石20の下端面から中間板18の上面までの間隔は、エンジン自重等により生じる初期荷重を受けた状態で初期クリアランスdになっている。従って、電磁石20の停止時には頂板12から伝達される荷重によりコイルスプリング82及び第1弾性片28の双方の弾性変形が可能となる。
【0058】
またコントローラ26は、エンジンから比較的低い周波数域の振動であるシェイク振動が発生するシェイク振動発生時であることを判断すると、電磁石20のコイル24へ駆動電流を供給する。これにより、電磁石20が磁力を発生し、図4に示されるようにコイルスプリング82が軸方向へ初期クリアランスdだけ圧縮変形されると共に、第2弾性片28が軸方向へ初期クリアランスdだけ引張り変形されて中間板18が電磁石20の下端面へ吸着される。従って、電磁石20の作動時には、頂板12から伝達される荷重によるコイルスプリング82の弾性変形が阻止され、第2弾性片28のみが変形可能となる。
【0059】
この結果、防振装置10によれば、シェイク振動の入力時には電磁石20を作動させることにより、頂板12から伝達されるアイドル振動によりコイルスプリング82及び第2弾性片28のうち第2弾性片28のみが弾性変形し、吸振主体として機能するので、頂板12から伝達される縦揺れ及び横揺れに対する静ばね定数をそれぞれ電磁石20の停止時と比較して大きくできる。また電磁石20の停止時には頂板12から伝達される荷重によりコイルスプリング82と第2弾性片28との双方が弾性変形し、互いに直列配置された2個の吸振主体として機能するので、頂板12から伝達される縦揺れ及び横揺れに対する静ばね定数をそれぞれ電磁石20の作動時と比較して小さくできる。
【0060】
防振装置80のコイルスプリング82は、垂直荷重に対するばね定数K1P´と剪断荷重に対するばね定数K1Q´がそれぞれ第1の実施の形態における第1弾性片18のばね定数K1P,K1Qと同一の大きさとされている。これにより、本実施の形態の防振装置80では、シェイク振動発生時における垂直荷重に対する合成ばね定数KP´と剪断荷重に対する合成ばね定数KQ´がそれぞれ防振装置10の合成ばね定数KP,KQと同じ大きさになり、またアイドル振動発生時における垂直荷重に対する合成ばね定数KP´と剪断荷重に対する合成ばね定数KQ´もそれぞれ防振装置10の合成ばね定数KP,KQと同じ大きさになる。
【0061】
次に、本実施形態に係る防振装置80の作用を説明する。
【0062】
本実施の形態の防振装置80では、コントローラ26がシェイク振動発生時を判断し、電磁石20へ駆動電流を供給することにより、図4に示されるように中間板18が電磁石20へ吸着されて、頂板12から伝達される荷重によるコイルスプリング82の弾性変形が阻止されるので、垂直荷重及び剪断荷重に対する静ばね定数を電磁石20の停止時と較べてそれぞれ大きくでき、シェイク振動を吸収するために適した値に調整できる。この結果、頂板12から入力したシェイク振動を第2弾性片28の内部摩擦により効率よく吸収できる。
【0063】
更に、シェイク振動発生時には第2弾性片28の弾性変形に伴って内容積が変化する受圧液室74及びダイヤフラム48の弾性変形に伴って内容積が変化する副液室72の中の液体が制限通路70を介して相互に流動し、このオリフィス空間に生ずる液体の流動抵抗及び液柱共振等に基づく減衰作用で振動エネルギーが吸収され、シェイク振動を効果的に吸収することができる。
【0064】
一方、防振装置10では、コントローラ26がアイドル振動発生時を判断し、電磁石20への駆動電流の供給を遮断することにより、図3に示されるように中間板18が電磁石20から離れて、頂板12から伝達される荷重によりコイルスプリング82の弾性変形が可能となるので、垂直荷重及び剪断荷重に対する静ばね定数を、電磁石20の作動時と較べてそれぞれ小さくでき、アイドル振動を吸収するために適した値に調整できる。この結果、頂板12から入力したアイドル振動をコイルスプリング82の振動に対する減衰作用及び第2弾性片28の内部摩擦により効率よく吸収できる。
【0065】
また本実施の形態の防振装置80では、頂板12と中間板18との間に配設される弾性体として金属製のコイルスプリング82を用いたことにより、金属ばねは耐熱性に優れているので、高温環境下で長期使用された場合でも熱による劣化を抑制できる。この結果、コイルスプリング82の熱劣化に起因するばね定数の低下や自由長の変化等による性能低下を長期的に防止できる。但し、金属製のコイルスプリング82は、使用環境によってはゴム製の弾性体と比較して腐食し易いが、表面にメッキやカチオン塗装等により防錆処理を施すことで、長期的に錆等による性能劣化を防止できる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の防振装置によれば、入力振動の特性に応じて弾性体の垂直荷重に対する静ばね定数及び剪断荷重に対する静ばね定数を共に適正値に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における第1の実施の形態に係る防振装置における電磁石が停止した状態を示す軸方向に沿った断面図である。
【図2】 本発明における第1の実施の形態に係る防振装置における電磁石が作動した状態を示す軸方向に沿った断面図である。
【図3】 本発明における第2の実施の形態に係る防振装置における電磁石が停止した状態を示す軸方向に沿った断面図である。
【図4】 本発明における第2の実施の形態に係る防振装置における電磁石が作動した状態を示す軸方向に沿った断面図である。
【符号の説明】
10 防振装置
12 頂板(第1の取付部材)
14 ボルト軸(第1の取付部材)
16 第1弾性片
18 中間板
20 電磁石(拘束手段)
28 第2弾性片
29 弾性体
30 底板(第2の取付部材)
70 制限通路
72 副液室
74 受圧液室
80 防振装置
82 コイルスプリング(金属ばね)

Claims (7)

  1. 振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、
    振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、
    前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に配設され、径方向内側に中空部の構成された弾性変形可能な弾性体と、
    前記弾性体を第1の取付部材又は第2の取付部材からの垂直荷重に対する横断面に沿って第1の弾性片と第2の弾性片とに仕切ると共に、前記第1の弾性片及び前記第2の弾性片にそれぞれ固着された中間板と、
    前記第1弾性片の前記中空部に配置されて、前記第1の弾性片と共に前記第1の取付部材と前記中間板との間へ配設されると共に、作動時には中間板の第1の取付部材に対する前記垂直荷重方向及びこの垂直荷重方向を横断する方向の相対移動を阻止し、停止時には中間板の第1の取付部材に対する相対移動を可能とする拘束手段と、
    を有することを特徴とする防振装置。
  2. 前記第2の取付部材と前記中間板との間に配設されると共に内壁の少なくとも一部が前記第2の弾性片からなり、第2の弾性片の弾性変形により内容積が変化する受圧液室と、前記受圧液室へ制限通路により繋がれた副液室と、を有することを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. 前記制限通路は、環状とされていること、を特徴とする請求項2に記載の防振装置。
  4. 前記拘束手段は、前記第1の取付部材及び前記中間板の一方に固定され、かつ駆動電流の供給時に磁性材料からなる前記第1の取付部材及び前記中間板の他方を吸着する電磁石を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の防振装置。
  5. 前記拘束手段は、前記第1の取付部材及び前記中間板の一方に固定され、作動時には前記第1の取付部材及び前記中間板の他方に圧着し、停止時には前記第1の取付部材及び前記中間板の他方から離れて車両のアイドル振動の振幅より大きいクリアランスを形成することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の防振装置。
  6. 前記第1の弾性片は、ゴム製弾性体であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の防振装置。
  7. 前記第1の弾性片は、金属ばねであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の防振装置。
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