JP4445466B2 - 大腸菌で発現させるためのヒト顆粒球コロニー刺激因子をコードする合成遺伝子 - Google Patents

大腸菌で発現させるためのヒト顆粒球コロニー刺激因子をコードする合成遺伝子 Download PDF

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Description

本発明は、大腸菌中で改善された発現レベルで発現できる、すなわち発現後の全タンパク質に対して52%以上の組み換え型hG−CSFの発現レベルを達成することができる、ヒト顆粒球コロニー刺激因子(hG−CSF)をコードする合成遺伝子に関する。
hG−CSFは、哺乳動物の造血細胞の分化および増殖を制御する刺激因子のファミリーに属する。これらは好中球の形成に主要な役割を有し、それゆえに、血液学および腫瘍学の分野における薬剤中での使用に好適である。
現在、臨床で使用するためのhG−CSFの二つの形態が利用可能で市販されている:レノグラスチム(lenograstim)はグリコシル化されており、哺乳動物のセルラインで発現されて得られるものであり、フィルグラスチム(filgrastim)はグリコシル化されておらず、細菌であるEscherichia coli(大腸菌)で発現されて得られるものである。
アルギニンのコドン(AGG/AGA; CGA)、ロイシンのコドン(CTA)、イソロイシンのコドン(ATA)およびプロリンのコドン(CCC)などの幾つかの一連の希有コドン(rare codon)が、翻訳レベルに与える影響ならびに大腸菌で発現されるタンパク質の量および質の連続的な低下に与える影響について、ケイン,ジェイエフ(Kane JF)、Current Opinion in Biotechnology,6:494−500(1995)に記載されている。遺伝子の異なる部位に希有コドンが存在する場合、同様の影響が個々の希有コドンに見られる。
mRNAの二次構造内で安定な二本鎖RNAが形成される場合、GCに富む領域も大腸菌中での翻訳効率に影響を与える。mRNAのGCに富む領域がRBSに見られる場合、RBSの直近にみられる場合、または開始コドンの直近にみられる場合のいずれかの場合、この影響は最も強くなる(マクリデス,エスシー(Makrides SC)、Microbiological Reviews,60:512−538(1996);バネイックス,エフ(Baneyx F)、Current Opinion in Biotechnology,10:411−421(1999))。
二次構造を予測する方法、および最も安定した構造/最もあり得る構造についての基本的なルールと予想されている個々のRNA分子の最小自由エネルギーを計算する方法は、幾つか知られている(サンタルチア,ジェイ,ジュニアおよびターナー,ディーエイチ(SantaLucia J Jr and Turner DH)、Biopolymers,44:309−319(1997))。正確な二次構造を予測するための信頼できるアルゴリズムは、幾つかのケースを除いて知られていない。発現レベルとの定量的な相関性についての根拠も存在しない(シュミト,エムエイチおよびバンデンデュイン,ジェイジェイ(Smit MH and van Duin JJ)、Mol. Biol.,244,144−150(1994))。RNAの三次構造を予測することは、現在でも不可能である(ティノコ,アイおよびバスタマンテ,シー(Tinoco I and Bustamante C)、J. Mol. Biol,293:271−281(1999))。
TIR領域内、RBS領域内および開始コドンとRBS領域との間の領域のDNA配列を最適化した後に発現レベルが上昇することが、マッカーシー,ジェイイージーおよびブリマコーブ,アール(McCarthy JEG and Brimacombe R)、Trends Genet 10:402−407(1994)に記載されている。このケースでは、翻訳の開始がさらに効率的なことと、mRNAのコード領域内の連続性がスムーズであることにより、発現レベルが上昇した。
大腸菌内で発現させることによりインビトロでの生物学的研究を行うのに適切な量のhG−CSFを生産することは、ソウザ,エルエム(Souza LM)ら、Science 232:61−65(1986)およびジェボ,ケイエム(Zsebo KM)ら、Immunobiology 172:175−184(1986)に記載されている。hG−CSFの発現レベルは1%未満であった。
米国特許第4810643号では、まず第一に、大腸菌の希有コドンを大腸菌の優先的コドンで置換することに基づいて構築された、hG−CSFをコードする合成遺伝子を用いることが開示されている。λファージの熱誘導性プロモーターと組み合わせると、hG−CSFの発現レベルは全細胞性タンパク質に対して3から5%になった。このレベルは、hG−CSFの経済的な大規模生産レベルとしては十分でない。
ウィングフィールド,ピー(Wingfield P)ら、Biochem. J,256:213−218(1988)に記載されているように、hG−CSFの5’末端領域における最初の四つのコドンを変更することによって、全細胞性タンパク質に対するhG−CSFの蓄積量は8から10%に達した。
細菌の全細胞性タンパク質に対するhG−CSF収率を最大17%にまで、大腸菌中でhG−CSF発現させることは、デブリン,ピーイー(Devlin PE)ら、Gene 65:13−22(1988)に記載されている。G−CSFのコード領域の5’末端(最初の四つのアミノ酸をコードするコドン)におけるDNA配列を部分的に最適化したことによって、このような収率に達し、ここではGC領域をAT領域によって置換し、λファージの比較的強力なプロモーターを用いた。この発現レベルは非常に高いというものではなく、生産の収率がより低下し、大規模生産における経済性は低い。
合成遺伝子を用いて発現レベルを約30%としたことがカン,エスエイチ(Kang SH)ら、Biotechnology letters,17(7):687−692(1995)に記載されている。大腸菌の優先的コドンを導入し、TIR領域内を修飾し、コドンのセットの更なる修飾を用いることにより、このレベルに達した。そこでは、遺伝子の3’末端は本質的に変更されなかった。従って、記載された発現レベルに達するには、TIR領域における遺伝子の変更が必要であり、発現レベルが30%を超えることは無かった。
米国特許第5840543号には、遺伝子の5’末端に、ATに富む領域を導入し、大腸菌の希有コドンを大腸菌の優先的コドンで置換したhG−CSFをコードする合成遺伝子の構築が記載されている。Trpプロモーターの制御下で、全細胞性タンパク質に対する、発現したhG−CSFの収率は11%に達した。他方、ロイシンおよびスレオニンまたはそれらの組み合わせを(細菌が培養される)発酵培地に添加すると、全細胞性タンパク質に対してhG−CSFの蓄積は最大で35%に達した。従って、アミノ酸を発酵培地に添加することによって、このような発現レベルに達した訳であるが、hG−CSFを生産する方法では追加的なコストとなり、工業生産において経済的ではない。hG−CSFをコードする遺伝子を最適化することだけでは、hG−CSFの発現レベルをより高くすることはできなかった。
全細胞性タンパク質に関連して、従来技術で最も多いhG−CSF蓄積が見られたのは、ブイ,ジェオン(v Jeong)ら、Protein Expression and Purification 23:311−318(2001)に記載されている、48%である。N末端を変更し、1mMのIPTGで誘導することによって、このような蓄積が得られた。
天然のヒトの遺伝子の、細菌である大腸菌などの原核生物中での発現レベルを一般に予測可能とする報告は存在しない。λファージまたはT7ファージ由来の強力なプロモーターを有する発現プラスミドを用いてでさえ、記載される発現レベルは比較的低いか、または検出するのが困難なレベルである。多数のパラメータ(希有コドンまたはそれらのクラスター化;GC塩基対に富む領域、好ましくないmRNAの二次構造、不安定なmRNA)が大腸菌中でのヒトタンパク質の蓄積に影響を与えることは、従来技術の文献から集約することができる。
現在までのところ、発現に最適なmRNAの二次構造または三次構造を得るために、コドンをどのように組み合わせるかに関する公知の完全に確立されたルールは存在しない。二次構造とその熱力学的安定性を予測するための幾つかの数学的モデルおよび構造的モデルは存在するが、信頼性が極めて低く、二次構造を予測することはできない。他方、三次構造を予測するこのようなモデルは存在しない。従って、現在のところアクセス可能なこれらのモデルでは、発現レベルへのコドンの影響を予測することはできない。
特許文献または科学文献のいずれにおいても、hG−CSFをコードする天然の遺伝子の大腸菌中での発現レベルが低いという問題を解決するための、より効果的な手段に関する報告は存在しない。
従って、本発明の目的は、hG−CSFまたは生物学的に活性なG−CSFをコードするDNA配列であって、大腸菌中での発現レベル(蓄積)を改善できるDNA配列を提供することであり、及びこのようなDNA配列を構築するための方法を提供することである。
請求項1に記載のDNA配列によって、及び請求項15に記載のそのようなDNA配列を構築する方法によって、この目的を解決する。本発明はさらに、請求項6または7に記載の発現プラスミド、請求項11または12に記載の発現システム、請求項20に記載のhG−CSFを発現する方法、および請求項24に記載の医薬組成物を製造する方法を提供する。好ましい実施態様は、下位の請求項に規定されている。
本発明の重要な特徴は、大腸菌中での発現レベル(蓄積)が、大腸菌中の全タンパク質に対して52%以上の組み換え型hG−CSFを達成可能な、hG−CSFをコードする合成遺伝子を用いることである。好ましくは、強力なT7プロモーターを含む発現プラスミドを発現のために用いる。大腸菌中での発現を最適化された(hG−CSFをコードする)合成遺伝子を構築することができる二つの方法を複合的に組み合わせて用いることによって、hG−CSFをコードする合成遺伝子を構築する。第一の方法は、大腸菌中での発現に好ましくない幾つかの大腸菌の希有コドンを、大腸菌中での発現により好ましい大腸菌の優先的コドンで置換することを含む。第二の方法は、幾つかのGCに富む領域をATに富む領域で置換することを含む。この二つの方法の一つを用いて、本発明の合成遺伝子の幾つかの部分を構築し、幾つかの部分については、二つの方法を組み合わせて用いるのに対して、遺伝子の幾つかの部分には変更が無い。hG−CSFをコードする合成遺伝子を構築する手順(これも本発明の主題である)において、非コード(5’−非翻訳)領域に変更が無いことが好ましい。有利なこととして、これは、翻訳開始領域(TIR)もしくはリボゾーム結合部位(RBS)のいずれか、または開始コドンとRBSとの間の領域内には修飾がないことを意味する。
hG−CSFをコードする遺伝子の大腸菌中での低い発現レベルに伴う問題は、hG−CSFをコードする遺伝子配列を最適化することで解決できることが見出された。hG−CSFをコードする天然の遺伝子を変化させ、hG−CSFをコードする特有の合成遺伝子の構築を導く。この特有の合成遺伝子は、配列番号1のDNA配列によって、または配列番号1もしくは天然のhG−CSF遺伝子の配列を好適に修飾したものを含むヌクレオチド配列によって規定される。
当分野で記載されるデータと比較して、驚くほど高い発現レベルを、本発明によって得ることができる。
本明細書で用いられる「hG−CSF」という用語は、ヒト顆粒球コロニー刺激因子を意味し、大腸菌での発現によって得られる組み換え型hG−CSFを含む。
天然のhG−CSFをコードする遺伝子のヌクレオチド配列に変更を導入することによって、本発明のhG−CSFをコードする合成遺伝子を得た。従って、アミノ酸配列は変化しておらず、天然のhG−CSFと同一のままであった。
本発明は更に、大腸菌で合成遺伝子を発現させる方法を含み、合成遺伝子の発現レベルに関連する。
本明細書で用いられる「発現レベル」という用語は、発現後の全細胞性タンパク質に対して、hG−CSFをコードする遺伝子の異種発現後に得られるhG−CSFの比率を意味する。発現後に適切に分離されたタンパク質の定量化から発現レベルを定量し得、たとえば、SDS−PAGEで分離されたタンパク質バンドの染色性を定量すればよい。
本明細書で用いられる「異種発現」という用語は、その発現が生じる生物とは異なる生物での遺伝子の発現を意味する。
本明細書で用いられる「同種発現」という用語は、その発現が生じる生物が本来の生物での遺伝子の発現を意味する。
本明細書で用いられる「優先的コドン」という用語は、最も多くのmRNA分子を生産するために個々の生物(大腸菌など)に用いられるコドンを意味する。生物は、高レベルの同種発現で遺伝子を発現させるために、これらのコドンを用いる。
本明細書で用いられる「希有コドン」という用語は、低い発現レベルで遺伝子を発現させるにすぎない(大腸菌などの)個々の生物に用いられるコドンを意味する。これらのコドンは、生物で稀にしか用いられない(低レベルの同種発現)。
本明細書で用いられる「GCに富む領域」という用語は、塩基のグアニン(G)およびシトシン(C)が支配的である、遺伝子中の領域を意味する。
本明細書で用いられる「ATに富む領域」という用語は、塩基のアデニン(A)およびチミン(T)が支配的である、遺伝子中の領域を意味する。
本明細書で用いられる「合成遺伝子」という用語は、合成の相補性オリゴヌクレオチドからなる短い二本鎖DNA断片から調製される遺伝子を意味する。この合成遺伝子は、ヌクレオチド配列のみにおいて天然の遺伝子(たとえばcDNA)と異なるもので、ここでアミノ酸配列は不変のままである。組み換えDNA技術によって、合成遺伝子を得る。
本明細書で用いられる「天然の遺伝子」という用語は、天然のDNA配列と同一であるDNA配列の遺伝子を意味する。
本明細書で用いられる「セグメント」という用語は、両末端上の単一の制限部位が結合する、遺伝子の部分を意味する。これらの部位は、合成的に構築された遺伝子の部分のためのサブクローニング部位として機能する。以下では、ヌクレオチドの位置に従って、開始コドンから5’−3’の方向で制限部位に番号付けしている。
本明細書で用いられる「セグメントI」という用語は、hG−CSFをコードする遺伝子のヌクレオチドの3位と194位(特にNdeI(3)およびSacI(194)の制限部位)との間の5’末端を意味する。すなわち、191bpの長さの配列である。セグメントIはデノボ合成されてもよい。
本明細書で用いられる「セグメントII」という用語は、hG−CSFについての遺伝子のヌクレオチドの194位と309位(特にSacI(194)とApaI(309)の制限部位)との間の部位を意味する。すなわち、115bpの長さの、遺伝子の中央部分である。セグメントIIはデノボ合成されてもよい。
本明細書で用いられる「セグメントIII」という用語は、hG−CSFについての遺伝子のヌクレオチドの309位と467位(特にApaI(309)とNheI(467)の制限部位)との間の部位を意味する。すなわち、158bpの長さの、遺伝子の部分であり、そこではArg148とGly150についてのコドン以外の、hG−CSFについての天然のDNA配列が保存されている。
本明細書で用いられる「セグメントIV」という用語は、hG−CSFをコードする遺伝子のヌクレオチドの467位と536位(特にNheI(467)およびBamHI(536)の制限部位)との間の3’末端を意味する。すなわち、69bpの長さの、遺伝子の末端部分である。セグメントIVはデノボ合成されてもよい。
次の方法を組み合わせることによって、本発明のhG−CSFをコードする合成遺伝子を構築する:
・(制限部位のSacI(194)とApaI(309)との間の)セグメントIIおよび(制限部位のNheI(467)とBamHI(536)との間の)セグメントIVにおいて:大腸菌の希有コドンを大腸菌の優先的コドンで置換すること。
・(制限部位のNdeI(3)とSacI(194)との間の)セグメントIにおいて:GCに富む領域をATに富む領域で置換すること。これによって、最も使用頻度が小さい大腸菌のコドンが交換されるが、たいていの場合、大腸菌の優先的コドンに代替されることはない。
・セグメントIIIにおける46コドン(Pro102についてのCCCとArg147についてのCGCの間の)の全く不変の天然の配列。
・セグメントIIIの末端における二つの大腸菌の希有コドンの置換(CGG→CGT(Arg148)およびGGA→GGT(Gly150))。
本発明のhG−CSFをコードする遺伝子を最適化することに、TIR、RBS、および開始コドンとRBSとの間の領域における変更は含まない。
hG−CSFをコードする本発明の合成遺伝子によって、hG−CSFをコードする構築された合成遺伝子を、大腸菌で52%以上の発現レベルで発現させることが可能となる。さらに、約55%または約60%もの発現レベルを得ることもできる。本発明のhG−CSFをコードする合成遺伝子が高い発現レベルであることによって、hG−CSFの生産を高収率とすることができ、異種のhG−CSFの精製および単離がより迅速かつ単純に行うことができ、生産過程の制御がより簡単にでき、そして生産方法の全体をより経済的にできる。従って、工業的規模でhG−CSFを効率的に生産することができる。生産されたhG−CSFは、臨床医学で使用するのに適している。
本発明の合成遺伝子を構築することは、hG−CSFの天然の遺伝子およびプラスミドを最初に調製することから始まる。天然のhG−CSFをコードする遺伝子はヒト起源のものでも良いが、デノボ合成された遺伝子セグメントのサブクローニングのために用いられる単一の制限部位を含む領域内で相同なあらゆる遺伝子に関して、同じ原理を用いることができる。突然変異を誘発するためのプラスミドを、点突然変異を連続的に導入可能なその能力に従って選択した。さらなる選択プライマー(Transformer(商品名)部位特異的突然変異キット(Clontech))を用いることによって、所望の突然変異を含むプラスミドの選択または濃縮を行った。カセット突然変異誘発によって点突然変異を導入できるように、遺伝子およびプラスミドを構築する。
hG−CSFをコードする天然の遺伝子およびプラスミドを最初に調製した後、hG−CSFをコードする天然の遺伝子の最適化を実施する。このことは、hG−CSFをコードする合成遺伝子を構築することを意味する。最適化は、hG−CSFをコードする天然の遺伝子を四つ(I、II、IIIおよびIV)のセグメントに分割することから始まる。このセグメントは、オリゴヌクレオチドの突然変異誘発後に単一の制限部位を有して分離するかまたは分離するはずであり、そして個々のセグメントにおいて変更が導入される。幾つかの個々のセグメントにおいて、遺伝子配列における変更が導入されるのに対して、特定のセグメントにおいては遺伝子は変更されない(図1)。従って、このように得られる、hG−CSFをコードする最適化された合成遺伝子は、部分的に保存された天然の配列(セグメントIII)と、デノボ合成される5’コード領域および3’コード領域(セグメントI、IIおよびIV)とからなる。
個々のセグメントにおける変更:
セグメントI:大腸菌の希有コドンの大腸菌の優先的コドンによる置換と、GCに富む領域のATに富む領域による置換
イタリック体:GCに富む領域/ATに富む領域の置換;下線付きイタリック体:希有コドン/優先的コドンの置換とGCに富む領域/ATに富む領域の置換;下線:希有コドン/優先的コドンの置換;Gly101(GGT→GGG)はApaI(309)制限部位の導入。
Figure 0004445466
Figure 0004445466
セグメントII:大腸菌の希有コドンの大腸菌の優先的コドンによる置換。
Figure 0004445466
セグメントIII:制限部位NheIの直前に位置する二つの大腸菌の希有コドンの置換
Figure 0004445466
セグメントIV:遺伝子の末端にある大腸菌の希有コドンの長いクラスターの、大腸菌の優先的コドンによる置換。
Figure 0004445466
hG−CSFをコードする合成遺伝子を構築した後、最適化された合成遺伝子を、大腸菌中での発現に適した最終のプラスミドベクター内にサブクローニングする。好ましくは、プラスミドベクターは(Novagenから販売されている)pETベクター類の群から選択される。これらのベクター類は、強力なT7プロモーターを含む。より好ましくは、アンピシリン耐性遺伝子を含むプラスミドベクターpET3aが用いられ、とりわけカナマイシン耐性遺伝子を含むプラスミドベクターpET9aが用いられる。その結果、構築される発現プラスミドは次に、適切な生産株の大腸菌内に形質転換される。好ましくは、生産株の大腸菌は、T7・RNAポリメラーゼについての染色体の遺伝子または発現プラスミドの遺伝子を保持する株の群から選択される。最も好ましくは、大腸菌BL21(DE3)が用いられる。
この手順は、接種材料の調製および適切な培地での発酵プロセスにより続ける。好ましくは、約0.1mMから約1mMの範囲の適切な濃度のIPTGを用いて誘導する。好ましい濃度は約0.3から0.6mMである。約37℃で発酵を行うことができるが、30℃未満で行うことが好ましく、約20から30℃で行うことがより好ましく、約25℃で行うことが特に好ましい。通常用いられるよりも低い温度で発酵方法を実施することによって、生物学的に活性なG−CSFの前駆体分子の封入体中への蓄積を有利に支援できる。
プラスミドベクター内に挿入される耐性遺伝子に対応する抗生物質の有無に関わらず、たとえば適切な濃度のアンピシリンもしくはカナマイシンの存在下でまたはそれらの非存在下で、発酵プロセスを実施してもよい。発酵およびその結果としてのhG−CSF蓄積の効率は、選択圧がない場合でも非常に高いことが分かっている。
蓄積する異種hG−CSFは封入体で見出され、再生プロセスに適しており、かつ単離する手段に用いられる。
hG−CSFまたは生物学的に活性なG−CSFタンパク質の単離および/または精製に好適な技術は、当業者に公知であり、周知の原理(たとえばイオン交換、疎水性相互作用、アフィニティーまたはサイズ排除など)のいずれかを利用する古典的なクロマトグラフィーまたは流動層クロマトグラフィーを用いることができ、ならびに適切なマトリックスまたは溶液を用いる、連続的なおよびバッチモードでの抽出法を用いることができる。好ましい技術は、固定化金属アフィニティークロマトグラフィー(IMAC)である。というのは、純粋で生物学的に活性なタンパク質を、自然な条件で高収率で極めて効率的に調製できるからである。
本発明に従って得られる、単離および/または精製されたhG−CSFまたは生物学的に活性なG−CSFを、有効成分としてそれを含有する医薬組成物の製造に用いることができる。医薬組成物は、処置が望まれる患者の疾患に対して治療上有効な量のhG−CSFまたは生物学的に活性なG−CSFを含有する。
医薬適合性の担体または助剤の適切なものとしては、適切な希釈剤、アジュバントおよび/またはG−CSF療法に有用な担体が挙げられる。
本発明の方法を用いて得られた生物学的に活性なG−CSFを薬剤の調製に用いることができる。すなわち次のものを含む群から選択される適応に指示される:好中球減少症および好中球減少症に関連する臨床的な続発症、化学療法後の発熱性の好中球減少症についての入院数の減少、ドナーの白血球の注入に代わるものとしての造血前駆細胞の動員、慢性的な好中球減少症、好中球減少性および好中球非減少性の感染症、被移植者、慢性的な炎症性の状態、敗血症および敗血症性ショック、好中球減少性および好中球非減少性の感染症におけるリスト、罹患率、死亡率、入院日数の減少、好中球減少症の患者および好中球非減少症の患者における感染症および感染症に関連する合併症の予防、院内感染の予防および院内感染による死亡率および院内感染の頻度率の低下、新生児における経腸投与、新生児における免疫系の強化、集中治療室の患者および危篤状態の患者における臨床転帰の改善、外傷/皮膚潰瘍/火傷の治療および処置、化学療法および/または放射線療法の強化、汎血球減少症、抗炎症性サイトカインの増加、フィルグラスチムの予防的な使用による高投与量化学療法の間隔の短縮化、光線力学療法の抗腫瘍効果の増強、脳の種々の機能障害によって生じる疾患の予防および治療、血栓症およびそれら合併症の治療ならびに照射後の赤血球生成の回復。
その他のすべての疾患の治療に用いることもでき、それらはG−CSFの適応となる。
従って、本発明の方法によって得られる純粋で生物学的に活性なG−CSFを含有する医薬組成物の、上記の疾患の治療に有効な量を、当業者に公知の手法で患者に投与することができる。
本発明を、下記の実施例によって、および添付の図面を参照して詳細に説明する。しかしながら、これらの実施例および図面は単なる例証に過ぎず、本発明を制限するものではない。
最適な遺伝子:Fopt5の構築
実施例1a:遺伝子およびプラスミドの最初の調製品
hG−CSFをコードする遺伝子を、PCR法を用いてBBG13(R and D)から増幅した。また、開始オリゴヌクレオチドを用いることによって、制限部位NdeIとBamHIを遺伝子の開始末端と終止末端に導入することにも用いた。次いで、遺伝子をプラスミドpCytexΔH,H(詳細は下記を参照すること)の制限部位NdeIとBamHIとの間に組み込んだ。大腸菌中での遺伝子発現のためのその他のすべての最適化工程も、このプラスミド内で実施した。
最初の遺伝子を調製している間に、点突然変異によってEcoRV制限部位を無効にした(オリゴM20z108)。(個々の)突然変異が導入される可能性を確実なものとするために、Transformer(商品名)部位特異的突然変異キット(Clontech)を用いてプラスミドpCytexΔH,H内でオリゴヌクレオチド特異的突然変異誘発を行うことによって、このことを実施した。従って、制限部位EcoRI/EcoRVを介しての、プラスミドpCytexΔH,H−G−CSFにおける変異体の選択が可能となった。
構成的発現が可能となる手法にて、開始プラスミドpCYTEXP1(Medac、ハンブルグ)を再構築した。両方の制限部位HindIIIの間にある、cl857リプレッサーをコードする遺伝子の一部を切除することによって、このことを実施した。得られたプラスミドをpCytexΔH,Hと名付けた。
hG−CSFをコードする遺伝子からEcoRV部位を無効にするためのオリゴヌクレオチド:
Figure 0004445466
実施例1b:コドンの最適化(図1)
最初の最適化工程において、相補性オリゴヌクレオチドからなる五つのカセット(A、B、C、D、E)を連結することによって、制限部位NdeIとSacIとの間の合成遺伝子を構築した。遺伝子のこの合成部分はセグメントIに相当する。セグメントIを用いて、hG−CSFについての天然の遺伝子の、制限部位NdeIおよびSacIの間の部分を置換した。制限部位NdeIおよびSacIの間の遺伝子の第一の部分を切断することによって、このことを実施し、そして合成的に調製したカセットで置換した。二工程で方法を実施した。第一の工程において、カセットAをNdeI部位と連結し、そしてカセットEをSacI部位と連結した。16℃にて16時間後、連結混合物をエタノールで沈殿させて、余分の(結合していない)オリゴヌクレオチドを除去した。第二の工程において、既に連結した三つの相補的オリゴヌクレオチドに由来するカセット全体(カセットB、CおよびD)の中央部分を添加し、16℃で16時間、ライゲーションを行った。
第二の最適化工程において、セグメントIIIに位置する大腸菌にとって最も重要な二つのコドン(すなわちCGG→CGT(Arg148)およびGGA→GGT(Gly150))を、オリゴヌクレオチド特異的突然変異誘発(Transformer(商品名)部位特異的突然変異キット(Clontech))を利用して置換した。
第三の最適化工程において、途中のエタノール沈殿処理以外はセグメントIと同様の手法でセグメントIVを構築した。セグメントIVは、制限部位NheIとBamHIとの間の遺伝子の最後の部分を示し、二対の相補性オリゴヌクレオチド(カセットFおよびG)からなる。
第四の最適化工程において、オリゴヌクレオチド特異的突然変異誘発(Transformer(商品名)部位特異的突然変異キット(Clontech))を利用して、Ile96をコードする希有コドンを置換した(ATA→ATT)(セグメントII)。そしてApaI(309)(GGT→GGG(Gly101))の制限部位を、セグメントIIの3’末端に導入した。次いで、天然の遺伝子のSacIとApaIとの間を合成DNA(セグメントII)で置換するために、第五の最適化工程においてApaIの制限部位を用いた。この合成DNAは、三対の相補性オリゴヌクレオチド(カセットH、IおよびJ)からなる。第一工程と同様にしてこのことを実施し、後にカセットIを添加した。
第一の最適化工程:
オリゴヌクレオチドの相補性対(NdeI−SacI;図1のセグメントI):
カセットA:sp1os2における相補性オリゴヌクレオチドzg1os1からなるもの:
Figure 0004445466
カセットB:sp2os4における相補性オリゴヌクレオチドzg2os3からなるもの:
Figure 0004445466
カセットC:sp3os6における相補性オリゴヌクレオチドzg3os5からなるもの:
Figure 0004445466
カセットD:sp4os8における相補性オリゴヌクレオチドzg4os7からなるもの:
Figure 0004445466
カセットE:sp5os10における相補性オリゴヌクレオチドzg5os9からなるもの:
Figure 0004445466
第二の最適化工程:オリゴヌクレオチド特異的突然変異誘発を利用することによる最も重要なコドンの置換のためのオリゴヌクレオチド
CGG→CGT(Arg148)およびGGA→GGT(Gly150)の置換
Figure 0004445466
第三の最適化工程:ヌクレオチドの相補性対(NheI−BamHI;図1上のセグメントIV):
カセットF:sp6os12における相補性ヌクレオチドzg6os11からなるもの:
Figure 0004445466
カセットG:sp7os14における相補性オリゴヌクレオチドzg7os13からなるもの:
Figure 0004445466
第四の最適化工程:オリゴヌクレオチド特異的突然変異誘発を利用することによる、ApaI(309)(GGT→GGG(Gly101))を導入するための、そして希有コドンATA→ATT(Ile96)の置換のためのオリゴヌクレオチド
ApaI(309)(GGT→GGG(Gly101))の挿入とATA→ATT(Ile96)の置換:
Figure 0004445466
5.最適化工程:オリゴヌクレオチドの相補性対(SacI−ApaI;図1のセグメントII):
カセットH:sp8os19における相補性オリゴヌクレオチドzg8os18からなるもの:
Figure 0004445466
カセットI:sp9os21における相補性オリゴヌクレオチドzg9os20からなるもの:
Figure 0004445466
カセットJ:sp10os23における相補性オリゴヌクレオチドzg10os22からなるもの:
Figure 0004445466
hG−CSFをコードする合成遺伝子の大腸菌中での発現
最適化された遺伝子Fopt5を、制限酵素NdeIとBamHIを用いてプラスミドpCyΔH,Hから切り出した。次いで、遺伝子を最終の発現プラスミドpET3a(Novagen、アメリカ合衆国マディソン)(このプラスミドはアンピシリン耐性遺伝子を有する)内にサブクローニングし、次いで生産株の大腸菌BL21(DE3)に形質転換させた。
培養液を振盪器上で160rpmにて25℃で24時間、または42℃で15時間かけて調製した:
−LBG10/amp100培地(10g/Lのトリプトン、5g/Lの酵母エキス、10g/LのNaCl、10g/Lのグルコース、100mg/Lのアンピシリン)において。IPTGを終濃度が0.4mMとなるように添加して誘導を行った。
培養液を振盪器上で160rpmにて25℃で24時間かけて調製した:
−GYSP/amp100培地(20g/Lのフィトン、5g/Lの酵母エキス、10g/LのNaCl、10g/Lのグルコース、微量の金属、100mg/Lのアンピシリン)において。IPTGを終濃度が0.4mMとなるように添加して誘導を行った。
−LYSP/amp100培地(20g/Lのフィトン、5g/Lの酵母エキス、10g/LのNaCl、6g/Lのグリセリン、4g/Lのラクトース、微量の金属、100mg/Lのアンピシリン)において。ラクトースを培地に添加して誘導を行った。
LBG/amp100培地(10g/Lのトリプトン、5g/Lの酵母エキス、10g/LのNaCl、2.5g/Lのグルコース)と100mg/Lのアンピシリンで、25℃、160rpmで一晩かけて接種材料を調製した。
分析のために、8mLの培地を5000rpmの遠心分離器で処理した。次いでペレットを10mMのTrisHCl/pH=8.0に再懸濁させ、0.66mLの割合の緩衝液を添加してOD600nmにて1単位を計算した。従って、添加量は平等化された。すなわち、記載された実施例中の培養液の最終的なOD600nmは等しくはない。サンプルを3:1の割合で、DTTを含む4×SDS−サンプル緩衝液(pH=8.7)と混合し、95℃で10分間加熱して遠心分離し、ゲル上に添加した。
最適化された遺伝子構築物および従来のhG−CSFのcDNAを用いて得られた種々の発現例のサンプルを、SDS−PAGE評価によって比較した。SDS−PAGEの条件は次の通りとし、結果を図3および図4に示す。
図3A:発現プラスミドpET3aを有する生産株の大腸菌BL21(DE3)を25℃および42℃にて、誘導されたおよび誘導されなかった培養液からのタンパク質のサンプルのSDS−PAGE(4%の濃縮ゲル、15%の分離ゲル;クーマシーブリリアントブルーで染色)。培養液はLBG10/amp100培地で培養した。
凡例:
添加例1:BL21(DE3)pET3a−hG−CSF・25℃で非誘導(10μL)(hG−CSFの痕跡量はなし)
添加例2:BL21(DE3)pET3a−hG−CSF・25℃でIPTGにて誘導(10μL)(hG−CSFのわずかな痕跡)
添加例3:BL21(DE3)pET3a−hG−CSF・42℃で非誘導(10μL)(hG−CSFの痕跡量はなし)
添加例4:BL21(DE3)pET3a−hG−CSF・42℃でIPTGにて誘導(10μL)(1%未満のhG−CSF)
添加例5:クーマシーブリリアントブルーのための標準としての0.3μgのフィルグラスチム
添加例6:BL21(DE3)pET3a−Fopt5・25℃で非誘導(5μL)(6%のhG−CSF)
添加例7:BL21(DE3)pET3a−Fopt5・25℃でIPTGにて誘導(5μL)(50%を超えるhG−CSF)
図3B:抗体による検出(ウェスタンブロット);一次抗体はウサギ抗体;二次抗体は西洋ワサビペルオキシダーゼ結合ヤギ抗ウサギIgG抗体、基質はβ−ナフトール。
抗体で検出するためのサンプルを、SDS−PAGE(図3A)と同じ配列とし、添加した標準を0.08μgとした以外は同量ずつ添加した。
図4:発現プラスミドpET3aを有する生産株の大腸菌BL21(DE3)を25℃にて誘導した培養液からのタンパク質のサンプルのSDS−PAGE(4%の濃縮ゲル、15%の分離ゲル;クーマシーブリリアントブルーで染色)。培養液はGYSP/amp100培地およびLYSP/amp100培地で培養した。
凡例:
添加例1:LMW(BioRad)
添加例2:BL21(DE3)pET3a/P−Fopt5、LYSP/amp100で培養した培養液;(60%のhG−CSF)
添加例3:BL21(DE3)pET3a/P−FOPT5、LYSP/amp100で培養した培養液;(54%を超えるhG−CSF)
添加例4:rhG−CSF(0.6μg)
添加例5:rhG−CSF(1.5μg)
添加例6:BL21(DE3)pET3a/P−Fopt5、GYSP/amp100で培養した培養液(4μL);(55%のhG−CSF)
添加例7:BL21(DE3)pET3a/P−Fopt5、GYSP/amp100で培養した培養液(5μL);(52%のhG−CSF)
天然の遺伝子および最適化された遺伝子について封入体の形態で見られたhG−CSFの累積含有量(%)を、表1に示す。
Figure 0004445466
hG−CSFの含有量についての表示値は、Fopt5(図3Aおよび図4)のケースではクーマシーブリリアントブルーで染色されたSDS−PAGEゲルの濃度分析によって、および(最適化されていない遺伝子のケース(図3B)では)抗体による検出を利用して得られる。Fopt5のケースでは、発現レベルの評価のために、ゲルのhG−CSFの相対量を、イメージングデンシトメーター装置Model GS670(BioRad)を利用するプロフィール分析(分子分析者のプログラム;BioRad)によって測定した。
この結果から、最適化された合成遺伝子Fopt5を用いた場合、発現レベルが劇的に改善されることが示される。
hG−CSFをコードする合成遺伝子の大腸菌(カナマイシン耐性)中での発現
最適化された遺伝子Fopt5を、制限酵素NdeIとBamHIを用いてアンピシリン耐性を有するプラスミドpET3a/P−Fopt5から切り出した。次いで、遺伝子をカナマイシン耐性を有する最終の発現プラスミドpET9a(Novagen、アメリカ合衆国マディソン)内にサブクローニングし、次いで生産株の大腸菌BL21(DE3)に形質転換させた。
培養液を振盪器上で160rpmにて25℃で24から30時間かけて調製した。
−GYSP/kan30培地(20g/Lのフィトン、5g/Lの酵母エキス、10g/LのNaCl、10g/Lのグルコース、微量の金属、30mg/Lのカナマイシン)において。IPTGを終濃度が0.4mMとなるように添加して誘導を行った。
−GYSP/kan15培地(20g/Lのフィトン、5g/Lの酵母エキス、10g/LのNaCl、10g/Lのグルコース、微量の金属、15mg/Lのカナマイシン)において。IPTGを終濃度が0.4mMとなるように添加して誘導を行った。
−抗生物質を添加しないGYSP培地(20g/Lのフィトン、5g/Lの酵母エキス、10g/LのNaCl、10g/Lのグルコース、微量の金属)において。IPTGを終濃度が0.4mMとなるように添加して誘導を行った。
LBPG/kan30培地(10g/Lのフィトン、5g/Lの酵母エキス、10g/LのNaCl、2.5g/Lのグルコース)と30mg/Lのカナマイシンで、25℃、160rpmで一晩かけて接種材料を調製した。
SDS−PAGE分析のために(hG−CSFの含有量の評価;発現レベル)、8mLの培地を5000rpmで遠心した。次いでペレットを10mMのTrisHCl/pH=8.0に再懸濁させ、0.66mLの割合の緩衝液を添加してOD600nmにて1単位を計算した。
サンプルを3:1の割合で、DTTを含む4×SDS−サンプル緩衝液(pH=8.7)と混合し、95℃で10分間加熱して遠心し、清澄な上清をゲル上に添加した。最適化された遺伝子について封入体の形態で見られたhG−CSFの累積含有量(%)を、表2に示す。
Figure 0004445466
図5は、発現プラスミドpET9a−Fopt5を有する生産株の大腸菌BL21(DE3)を25℃にて誘導した培養液からのタンパク質のサンプルのSDS−PAGE(4%の濃縮ゲル、15%の分離ゲル;クーマシーブリリアントブルーで染色)を示す。培養液は、二種の異なる濃度のカナマイシンと、カナマイシンを含まないもの、具体的にはGYSP/kan30培地、GYSP/kan15培地およびGYSP培地で培養した。
凡例:
レーン1:LMW(BioRad)
レーン2:GYSP/kan30培地でのBL21(DE3)pET9a−Fopt5・25℃でIPTGにて誘導(5μL)(52%を超えるhG−CSF)
レーン3:LMW(BioRad)
レーン4:GYSP/kan15培地でのBL21(DE3)pET9a−Fopt5・25℃でIPTGにて誘導(5μL)(54%を超えるhG−CSF)
レーン5:GYSP培地でのBL21(DE3)pET9a−Fopt5・25℃でIPTGにて誘導(5μL)(53%を超えるhG−CSF)
レーン6:hG−CSFの標準
レーン7:LMW(BioRad)
hG−CSFの上記の含有量は、クーマシーブリリアントブルーで染色したSDS−PAGEゲルの濃度分析によってによって得られる。発現レベルの評価のために、hG−CSFの相対量を、イメージングデンシトメーター装置Model GS670(BioRad)を利用するプロフィール分析(分子分析者のプログラム;BioRad)によって測定した。
この結果から、カナマイシンが無い(すなわち選択圧が無い)培養液においてもhG−CSFの蓄積は(53%を超える)同程度であることが示される。このことは、この株が工業規模での使用に特に好適であることを示す。
図1は、本発明の好ましい実施態様に従って最適化された、hG−CSFをコードする合成遺伝子の構築物の概要を示す図である。 図2は、hG−CSFをコードする天然の遺伝子の配列のDNA配列(図2A)(GenBank:NM_000759)およびhG−CSFをコードする最適化された(Fopt5)遺伝子のDNA配列(図2B)を示す図である。天然の遺伝子と異なる塩基は太字である。 図3は、誘導したおよび誘導していない大腸菌の培養物における、天然のhG−CSFのDNA配列の発現物(レーン1から4)およびhG−CSFをコードする最適化された(Fopt5)遺伝子の発現物(レーン6と7)から得られるタンパク質サンプルのSDS−PAGE分析を示す図であり、色素染色(図3A)およびhG−CSFタンパク質に特異的な抗体を用いるウェスタンブロット(図3B)で評価されている。 図4は、誘導した大腸菌の培養物における、hG−CSFをコードする最適化された(Fopt5)遺伝子の発現物から得られるタンパク質サンプルのSDS−PAGE分析を示す図であり、色素染色で評価されている。 図5は、別の実施態様に従って誘導した大腸菌の培養物における、hG−CSFをコードする最適化された(Fopt5)遺伝子の発現物から得られるタンパク質サンプルのSDS−PAGE分析を示す図であり、色素染色で評価されている。

Claims (23)

  1. 配列番号1のヌクレオチド配列を含む配列であることを特徴とする、hG−CSFをコードするDNA。
  2. 天然のhG−CSF遺伝子に対して変更されていないhG−CSF遺伝子の5’−非翻訳領域をさらに含む、請求項1に記載のDNA。
  3. プラスミドが請求項1またはに記載のDNAとプラスミドベクターとを含むことを特徴とする、発現プラスミド。
  4. プラスミドベクターがT7プロモーター配列を含むことを特徴とする、請求項に記載の発現プラスミド。
  5. プラスミドベクターがpETベクター類の群から選択されることを特徴とする、請求項に記載の発現プラスミド。
  6. プラスミドベクターが耐性遺伝子を含むことを特徴とする、請求項からのいずれか1項に記載の発現プラスミド。
  7. 該耐性遺伝子が、アンピシリン耐性遺伝子またはカナマイシン耐性遺伝子であることを特徴とする、請求項6に記載の発現プラスミド。
  8. システムが請求項3から7のいずれか1項に記載の発現プラスミドと生産株の大腸菌とを含むことを特徴とする、請求項1に記載のDNAを発現させるための発現システム。
  9. 生産株が大腸菌BL21(DE3)であることを特徴とする、請求項に記載の発現システム。
  10. 抗生物質無しで用いることを特徴とする、請求項8または9のいずれか1項に記載の発現システム。
  11. 請求項1に記載のDNAを構築する方法であって、
    (i)hG−CSFをコードする天然の配列に対して:
    −幾つかの大腸菌の希有コドンを大腸菌の優先的コドンで置換すること、および/または
    −幾つかのGCに富む領域をATに富む領域で置換すること、
    によって変更されたDNAを提供する方法を行う工程;ならびに
    (ii)hG−CSFをコードする天然の配列のヌクレオチドの309位と467位の間の部分において全く非変更部分を維持する工程、
    を含むことを特徴とする方法。
  12. DNAがhG−CSF遺伝子の5’非翻訳領域をさらに含み、次の部分的な領域:翻訳開始領域、リボゾーム結合部位および開始コドンとリボゾーム結合部位との間の領域の一つ以上における5’−非翻訳領域内には変更を含まないことを特徴とする、請求項11に記載のDNAを構築する方法。
  13. 構築された該DNAを、T7プロモーター配列を含むプラスミドベクター内に挿入する工程をさらに含む、請求項11または12に記載のDNAを構築する方法。
  14. 構築されたDNAが、適切な発現システムにおいて少なくとも50%の発現後の全タンパク質に対する発現レベルを与えることができる、請求項11から13のいずれか1項に記載のDNAを構築する方法。
  15. 発現レベルが少なくとも52%である、請求項14に記載の方法。
  16. 請求項1または2に記載のDNAまたは請求項からのいずれか1項に記載の発現プラスミドを大腸菌で発現させる工程を含み、該発現を誘導するためにIPTGを用いる、hG−CSFを発現させる方法。
  17. なくとも0.1mMから1mM未満の範囲の濃度のIPTGを用いる、請求項16に記載のhG−CSFを発現させる方法。
  18. IPTGの濃度が0.3から0.6mMの範囲である、請求項17に記載の方法。
  19. 20℃から30℃の温度で行う発酵工程を含む、請求項16または17に記載の方法。
  20. 温度が25℃である、請求項19に記載の方法。
  21. 発現後の全タンパク質に対する発現レベルが少なくとも50%である、請求項16または17に記載の方法。
  22. 発現レベルが、少なくとも52%である、請求項21に記載の方法。
  23. 有効成分としてhG−CSFまたは生物学的に活性なG−CSFを含有する医薬組成物を製造する方法であって:
    (a)請求項16から21のいずれか1項に記載の方法を実施する工程、
    (b)工程(a)によって得られるhG−CSFまたは生物学的に活性なG−CSFを単離および/または精製する工程、ならびに
    (c)単離および/または精製されたhG−CSFまたは生物学的に活性なG−CSFを、医薬適合性の担体または助剤と混合する工程、
    を含む方法。
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