JP2562572B2 - ヒト顆粒球マクロファージコロニー刺激因子の製造法 - Google Patents

ヒト顆粒球マクロファージコロニー刺激因子の製造法

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JP2562572B2
JP2562572B2 JP7263370A JP26337095A JP2562572B2 JP 2562572 B2 JP2562572 B2 JP 2562572B2 JP 7263370 A JP7263370 A JP 7263370A JP 26337095 A JP26337095 A JP 26337095A JP 2562572 B2 JP2562572 B2 JP 2562572B2
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coli
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滋 松木
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Kirin Brewery Co Ltd
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AMUJEN
Kirin Brewery Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒト顆粒球マクロ
ファージコロニー刺激因子(以下「hGM−CSF」と
いう)の遺伝子組換えによる製造技術に関する。
【0002】
【従来の技術】コロニー刺激因子(以下「CSF」とい
う)は軟寒天中で造血幹細胞の増殖分化を刺激し、特定
のタイプの血液細胞から成るコロニー形成を促進する生
理活性物質である。hGM−CSFは、顆粒球マクロフ
ァージ系の幹細胞(CFU−GM)を刺激して、顆粒球
マクロファージの形成を促進する因子であって、次の用
途に利用することが期待されている。
【0003】すなわち、癌の放射線療法あるいは化学療
法による白血球減少症の治療、骨髄移植後速やかに白血
球を増殖させる、その他に有用と考えられている。
【0004】hGM−CSFの遺伝子組換えによる製造
技術については既にいくつかの報告(PCT公開公報W
O86/00639、同WO86/03225、EPO
公開公報0183350その他)があり、hGM−CS
Fをコードする遺伝子の塩基配列並びにそれによって生
産されるポリペプチドのアミノ酸配列は共に公知であ
る。なお、hGM−CSFは、144個のアミノ酸から
成るポリペプチドを含む糖蛋白と考えられている(PC
T公開公報WO86/00639号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に遺伝子組換え技
術による物質生産においては、宿主として動物細胞ある
いは酵母を用いるよりも大腸菌を用いたほうが物質の生
産性が高いのが普通である。
【0006】hGM−CSFをコードする遺伝子の大腸
菌による発現に関しては、本発明者らの知る限り二つの
報告がある。クラークらは、hGM−CSFを構成する
ポリペプチドのアナログ(hGM−CSFを構成するポ
リペプチドとはそのアミノ酸配列が3カ所において異な
りかつN末にメチオニンを有するポリペプチド)をコー
ドする遺伝子を大腸菌で発現させているが(PCT公開
公報WO86/00639号参照)、このときの遺伝子
の発現レベルは、細胞(大腸菌)蛋白の高々5%と極め
て低くかつその発現産物がhGM−CSF活性を有する
か否かは全く不明であった。また、バージェスらは、ヒ
ト単球細胞株U937より得たhGM−CSFをコード
するcDNAを大腸菌で発現させているが、このときの
発現レベルは大腸菌蛋白の8〜10%(Blood,
(1),43(1987))であって、十分なもので
はなかった。
【0007】このため、hGM−CSF活性を有するポ
リペプチドないし糖蛋白のより効率的な製造技術を確立
することが望まれていた。
【0008】
【発明を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するためになされたものであり、hGM−CSF活
性を有するポリペプチドを大腸菌で効率よく製造するた
めの手段を提供するものである。すなわち本発明は、 (1) 図1又は図2に示す塩基配列を含むDNA鎖を
用意し、このDNA鎖を、これをその遺伝情報が発現可
能な状態で含むプラスミドの作成、このプラスミドによ
る大腸菌(E.coli)の形質転換および得られる形
質転換体の培養から成る工程に付して培養物中にhGM
−CSFを産生させることを特徴とするhGM−CSF
の製造法、である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のDNA鎖 本発明のDNA鎖は第1図又は第2図に示す塩基配列を
含むものである。この塩基配列は公知のhGM−CSF
(Mature部分)のアミノ酸配列のN末にMetを
付加したポリペプチドをコードするものであるが、大腸
菌で高発現させることができるよう次の諸点を考慮して
本発明者らが設計したものである。
【0010】(1) 大腸菌において優先的に用いられ
ているコドンを使用する。大腸菌において優先的に用い
られているコドンは池村によって報告されている(池
村、Jpn.J.Genet.56 p533−555
(1981))。
【0011】(2) 5′末端の塩基配列を大腸菌の各
種遺伝子の翻訳開始部位に共通な塩基配列に近づけた
(Scherer et al.,Nucl.Acid
s.Res. p3895−3905(198
0))。
【0012】なお、本発明のDNA鎖は、これを適当な
ベクターに結合させ大腸菌に導入し高発現させるための
ものであるが、このDNA鎖の高発現を実現させるため
には、前記の塩基配列の5′末端上流側にS.D.配列
を含む。
【0013】
【化3】
【0014】の塩基配列(Scherer.et a
l,Nucl.Acids Res.p3895−3
905(1980))を有することが好ましく、また前
記の塩基配列の3′末端下流に終止コドンを2つ以上有
していてもよい。更にこの遺伝子の5′末端及び3′末
端には遺伝子組換操作を容易にするための適当な制限酵
素部位を付加しておくことが好ましい。
【0015】本発明のDNA鎖の製造 本発明のDNA鎖は、合目的的な任意の方法で製造する
ことができるが、その一例を示すと次の通りである。
【0016】(1) 図1の塩基配列を含むDNA鎖の
製造 DNA鎖を3〜4個の約100塩基対程度のブロックに
分けて合成し、各ブロックを順次適当なクローニングプ
ラスミド(例えばpUC19,MessingらGen
33 p110〜115(1985))に挿入連結
することにより目的とするDNA鎖を得る。
【0017】各ブロックの合成は、これを25〜35塩
基程度のオリゴヌクレオチドに分けて合成し、これらを
会合させることにより行う。ブロックをオリゴヌクレオ
チドに区分けする際には、各オリゴヌクレオチドが自己
会合を起こすことがないよう1つのオリゴヌクレオチド
内に自己相補的配列が出現しないようにすることが必要
である。また、繰返し配列が1つのオリゴヌクレオチド
内に出現しないようにすることも必要である。図3に区
分けしたオリゴヌクレオチドの塩基配列の一例を、また
図4にこれらのオリゴヌクレオチドからの各ブロックの
構成例を、また図5に各ブロックの塩基配列と制限酵素
部位の一例を示す。
【0018】各オリゴヌクレオチドは既知の合成法によ
って合成することが出来る[例えばホスホアミダイト法
による固相合成法(BeaucageらTetrahe
dron Letters 22 1859〜1862
(1981)]。またこの合成法に基づく自動合成機を
使用することも可能である。各ブロックの構築は、各オ
リゴヌクレオチドの5′末端を、必要に応じてポリヌク
レオチドキナーゼでリン酸化した後アニールし、DNA
リガーゼによって二重鎖DNAとすることにより行う。
各ブロックを連結する手順は次の通りである。
【0019】図5のCブロックを、pUC19のHin
dIII 及びPstIによる切断片と結合させプラスミド
pYC8を得、これで大腸菌JM109を形質転換す
る。次いで、pYC8を単離し、ジデオキシ法によって
塩基配列を確認するとともに、pYC8をNheI及び
AvaIで消化してからBブロックを結合させ、pSC
B86を得、これでJM109を形質転換する。pSC
B86の塩基配列を確認した後、pSCB86で大腸菌
dam- 株GM33を形質転換し、pSCB86を改め
て単離する。pSCB86をBclI及びSacIで消
化してからこれにAブロックを結合させpSCBA86
7を得、これでJM109を形質転換する。同様にpS
CBA867の塩基配列を確認し、更にpSCBA86
7をNcoI及びEcoRIで消化し、これにDブロッ
クを結合させることによりpSCBAD8676を得、
JM109を形質転換し、同様にして塩基配列を確認す
る。
【0020】このようにして得られるpSCBA867
をXbaI(SacI)及びBamHI(Hind II
I)にて消化することにより、図1に示した塩基配列を
含む本発明のDNA鎖を得ることができる(図6A)。
pSCBAD8676をClaI(EcoRI)及びB
amHI(Hind III)にて消化すればSD配列を含
む本発明のDNA鎖を得ることができる(図6B)。
【0021】(2) 図2の塩基配列を含むDNA鎖の
製造 前記の「図1の塩基配列を含むDNA鎖の製造」に準じ
た手順により製造することができる。
【0022】ただし、この場合には、前記のオリゴフク
レオチドC−3の代わりに下記のC−13を、またC−
9の代わりに下記のC−14を用いる。
【0023】
【化4】
【0024】このようにして得られる本発明のDNA鎖
を図7に示す。
【0025】形質転換体の作成 上記のようにして調製される本発明DNA鎖は、hGM
−CSF蛋白をつくるための遺伝情報を含んでいるの
で、このDNA鎖をこれをその遺伝情報が発現可能な状
態で含むプラスミドとして生物工学的手法によって大腸
菌(E.coli)に導入して形質転換し、得られる形
質転換体を培養することにより、hGM−CSF蛋白を
つくらせることができる。
【0026】形質転換体の作成(およびそれによるhG
M−CSFの生産)のための手順ないし方法そのもの
は、分子生物学、生物工学ないし遺伝子工学の分野にお
いて慣用されているものでありうるので、本発明におい
ても下記したところ以外のものについてはこれら慣用技
術に準じて実施すればよい。
【0027】大腸菌中で本発明DNA鎖の遺伝子を発現
させるためには、まず大腸菌中で安定に存在するプラス
ドベクター中にこの遺伝子をつなぎかえる必要がある。
このプラスミドベクターとしては、pBR322等合目
的的な任意のものを用いることができる。
【0028】一方、本発明DNA鎖の遺伝子を大腸菌で
発現させるためには、そのDNAをmRNAへ転写させ
る必要がある。そのためには、転写のためのシグナルで
あるプロモーターを本発明DNA鎖の5′側上流に組込
めばよい。このプロモーターについてはすでにtrp、
lac、PL、OmpF等種々知られており、本発明で
もこれらのいずれをも利用することができる。
【0029】また、転写を終結させるためのターミネー
ターを本発明DNA鎖の3′側下流に組込むことが好ま
しい。強力なプロモーターを用いた場合、ターミネータ
ーを挿入することにより、プラスミドの安定性を高める
ことができる。ターミネーターとしては、trpa、r
rnc、λtoop等を用いることができる。
【0030】また、mRNAを蛋白に翻訳させる段階で
は蛋白合成の場であるリボソームが翻訳開始部位の先端
に結合するために必要な配列(S.D.配列と呼ばれ
る)を蛋白合成の開始信号であるATGの前につける必
要がある。更に効率的に発現させる為には、このS.
D.配列並びにこのS.D.配列と蛋白合成の開始信号
であるATGとの間の塩基配列を、大腸菌における翻訳
開始部位に共通な塩基配列に近づけることが好ましい。
例えば
【0031】
【化5】
【0032】とすることが好ましい。
【0033】このようにしてつくったプラスミドによる
大腸菌の形質転換は、遺伝子工学ないし生物工学の分野
で慣用されている合目的的な任意の方法によって行なう
ことができる。その一般的な事項については適当な成書
または総説たとえばManiatisら、「Molec
ular Cloning−A Laboratory
Manual」、Cold Spring Harb
or Laboratory(1982)を参照すれば
よい。
【0034】形質転換体は、本発明DNA鎖によって導
入された遺伝情報による新しい形質(すなわちhGM−
CSFの生産能)および使用ベクター由来の形質ならび
に場合によっては、生じているかも知れない遺伝子組換
時の使用ベクターからの一部の遺伝情報の欠落による対
応形質の欠落を除けば、そのゼノタイプないしフェノタ
イプあるいは菌学的性質において使用大腸菌と同じであ
る。
【0035】hGM−CSFの生産 上記のようにして得られる形質転換体のクローンは、こ
れを培養すれば菌体中にhGM−CSF蛋白を生産す
る。
【0036】形質転換体の培養ないし増殖条件は、使用
大腸菌に対するそれと本質的には変らない。また、培養
物すなわち菌体および(または)培養液からの生産蛋白
の回収も合目的的な任意の方法(例えば、後記実施例6
記載の方法)に従って行なうことができる。hGM−C
SFは大腸菌中において凝集した形で産生されるので、
この蛋白を回収後変性剤(例えば、塩酸グアニジン、尿
素)を用いて溶解し、ジスルフィド結合を還元剤(例え
ばジチオスレイトール)を用いて切断してから常法に従
って精製することが好ましい。
【0037】
【実施例】実施例1 オリゴヌクレオチドの合成 図3に示すオリゴヌクレオチド並びに前記のオリゴヌク
レオチドC−13およびC−14は、ホスホアミダイト
法(Beaucageら、Tetrahedron L
etters 22 1859〜1962(198
1))を用いたDNA自動合成機(アプライドバイオシ
ステムズ社製380A型、M.Hunkapiller
ら、Nature 310 105〜111(198
4))を使用して合成した。
【0038】合成終了後、濃アンモニア水で60℃で5
時間処理して、塩基の保護基を除き、担体よりオリゴヌ
クレオチドを切出した。得られたオリゴヌクレオチドを
高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて精
製した。すなわち逆相の中性硬質ポリスチレン系ゲル
(PRP−1、ハミルトン社)のカラム(φ4.1×1
50mm)にかけ、0.1Mトリエチルアミン酢酸緩衝
液中(pH7.0)のアセトニトリルの直線濃度勾配法
によって精製した。目的とするピークのものを集め、8
Mウレアを含む12%ポリアクリルアミドを用いて電気
泳動にかけた。泳動後ゲルの下に蛍光色素を含むTLC
プレートを置き、UVランプを用いて目的のバンドの存
在を確認した。目的とするオリゴヌクレオチドを含むゲ
ル片を、透析チューブ内に封入し、DNAをゲルから電
気的に溶出した。この透析チューブ内液をセファデック
スG25(ファルマシア社製)のゲル濾過カラム(φ
1.5×43cm)にかけ0.05Mトリエチルアミン
重炭酸緩衝液(pH7.5)にて溶出し脱塩した。目的
とするオリゴヌクレオチドを含む溶出液を減圧濃縮し
て、純粋なオリゴヌクレオチドを得た。
【0039】実施例2 オリゴヌクレオチドのライゲー
ション 化学合成したオリゴヌクレオチド34本を図4のブロッ
クの調製計画に従ってライゲーションした。以下詳細に
のべる。各ブロックの5′末端にあるオリゴヌクレオチ
ドを除く残りの26本の各オリゴヌクレオチド(各0.
8nmol)を20μlのリン酸化反応液[50mM
Tris−HCl、pH7.4、10mM MgC
2 、10mM DTT、30μCiの[α−32P]A
TP(3000Ci/mmol)、15ユニットのT4
ポリヌクレオチドキナーゼ(ベーリンガー・マンハイム
社)]中で37℃30分間反応させて5′末端をリン酸
化してラベルした。次いで100mM ATPを1μl
加え、37℃30分間反応させることで完全に5′末端
をリン酸化し、100℃5分間加熱することで反応を停
止した。
【0040】次いで、図4のライゲーション計画に従
い、各オリゴヌクレオチドを混合し、95℃5分間加熱
し2時間かけて常温まで戻してアニーリングを行なっ
た。これを200μlのライゲーション反応液[50m
M Tris−HCl、pH7.4、10mM MgC
2 、15mM DTT、1mM ATP、T4 DN
Aリガーゼ30ユニット(ベセスダ・リサーチ・ラボラ
トリーズ社)]中にて15℃14時間反応させた。一部
の反応溶液を8%ポリアクリルアミド電気泳動にかけ、
ラジオオートグラフで各ブロックがライゲーション反応
の結果として得られたことをそれぞれ確認した。次に上
記反応液にエタノールを加えてDNAを沈殿させ、同様
に8%ポリアクリルアミド電気泳動にて分離した。各ブ
ロックを含むゲル片を透析チューブに入れ、泳動緩衝液
中で電気泳動することによりそれぞれ溶出した。次に各
透析チューブ内液をNACSカラム(ベゼスダ・リサー
チ・ラボラトリー社)にかけ、溶出液にオエタノールを
加えDNAをそれぞれ沈殿させた。
【0041】実施例3 hGM−CSF遺伝子のクロー
ニング クローニングベクターには大腸菌のプラスミドpUC1
9(ファルマシア社)を用いた。1μgのpUC19D
NAを30μlの反応液[10mM Tris−HC
l、pH7.5、10mM MgCl2 、1mM DT
T、50mM NaCl、12ユニットのHind III
(宝酒造)、10ユニットのPstI(宝酒造)]中、
37℃2時間反応させた後、65℃20分間処理して制
限酵素を失活させた。1μgのCブロックDNA20μ
lの反応液[50mM Tris−HCl、pH7.
4、10mM MgCl2 、5mM ATP、10ユニ
ットのT4ポリヌクレオチドキナーゼ(宝酒造)]中、
37℃1時間反応させ、リン酸化した。この反応2μl
を前記のpUC19DNAとHind III及びPstI
との反応液7μlに加え、更に2μlの[500mM
Tris−HCl、pH7.4、100mM MgCl
2 ]溶液、1μlの100mM DTT、1μlの10
0mM ATP、2μl(2ユニット)のT4 DNA
リガーゼ(ベーリンガー・マンハイム社)、15μlの
オートクレーブ水を加え、14℃で14時間反応させ
た。
【0042】この反応液を用い、大腸菌JM109株
(C.Yanisch−PerronらGene 33
p103−119(1985))を既知の方法(D.
Hanahan J.Mol.Biol.p557〜5
80(1980))により形質転換させた。その際、プ
レートにはLBプレートを用い、50μg/mlのアン
ピシリン、0.24mg/mlのイソプロピル−β−D
−ガラクトピラノシド(IPTG)及び0.04mg/
ml 5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−β−
ガラクトシド(X−gal)を含んでいた。アンピシリ
ン耐性で無色のコロニーを選び、そのうちの1つをpY
C8/JM109と命名した。
【0043】CブロックDNAがpUC19のHind
III及びPstIの間に挿入された場合、CブロックD
NAによるユニークなNheI制限酵素部位が存在す
る。そこで、pYC8/JM109の菌株よりプラスミ
ドDNAをアルカリ法(T.Maniatisら、Mo
lecular Cloning p368〜369
(1982)Cold Spring Harbor)
にて分離し、NheI(ニューイングランドバイオラブ
ズ社)によって消化されることを確認した。またpYC
8についてジデオキシ法(服部ら、Anal.Bioc
hem.152 p232−238(1986))を用
いて塩基配列を確認した。
【0044】pYC8をNheI及びAvaIにて消化
した後、上記と同様な方法にて、BブロックDNAをラ
イゲーションして挿入し、大腸菌JM109株を形質転
換させた。Bブロックが挿入されたことを、SalI制
限酵素の消失によって確認し、前記の方法にて塩基配列
を確認した。得られた菌株をpSCB86/JM109
とした。このプラスミドpSCB86で大腸菌dam-
株であるGM33株(東洋紡績(株)より入手)を形質
転換した。この菌株をpSCB86/GM33とした。
【0045】この菌株よりプラスミドを単離し、Bcl
I及びSacIにて消化後、AブロックDNAを挿入
し、大腸菌JM109株を形質転換させた。Aブロック
が挿入されたことをNcoI制限酵素部位の存在で確認
した。塩基配列を前記の方法で確認した。得られた菌株
をpSCBA867/JM109とした。これにより、
図6Aに示す本発明のDNA鎖を調製した。
【0046】更に、S.D.配列を含むhGM−CSF
遺伝子を調製する為に、プラスミドpSCBA867を
NcoI及びEcoRIにて消化し、DブロックDNA
を挿入し、大腸菌JM109株を形質転換させた。Aブ
ロックが挿入されたことをClaI制限酵素部位の存在
で確認した。塩基配列を前記の方法で確認した。得られ
た菌株をpTCBAD8676/JM109とした。こ
れにより図6Bに示すS.D.配列を含む本発明のDN
A鎖を調製した。
【0047】以上のクローニングプロセスの概要を図8
に示した。また前記と同様の手順により図7A,Bに示
す本発明のDNA鎖を製造した。ただし、オリゴヌクレ
オチドC−3の代わりにC−13を、またC−9の代わ
りにC−14を用いた。
【0048】実施例4 発現ベクターの構築 大腸菌トリプトファンオペロンのプロモーター及びオペ
レーター領域の塩基配列については既にBennett
らにより報告されている(J.Mol.Biol.12
1 p113−p137(1978))。転写開始点か
ら、5′上流94塩基より、3′下流+21塩基までの
配列をベースとし、その転写開始点直後にClaIサイ
トをまたS.D.配列の直後にXbaIサイトを設け、
さらに5′末端にはEcoRIサイトをまた3′末端に
はHind IIIサイトを設けた131塩基対を化学的に
合成した(図9)。この131塩基のトリプトファンプ
ロモーターをpBR322のEcoRI及びHind I
IIにて消化したDNAに挿入し、トリプトファンプロモ
ーターを含む発現ベクターとし、pST8と命名した。
【0049】トリプトファンオペロンの転写終結の為の
ターミネーターは、Christieらによってその塩
基配列とその終結の強さが報告されている(Proc.
Natl.Acad.Sci.USA 78(7) p
4180〜4184(1981))。Trpaターミネ
ーターの5′末端にBamHIサイトを、3′末端にS
phIサイトを設けたオリゴヌクレオチドを化学的に合
成(図10)した。このターミネーターを含むオリゴヌ
クレオチドを、pST8のBamHI及びSphIにて
消化したDNAに挿入して、プラスミドpST81を得
た。
【0050】pBR322由来のプラスミドで、大腸菌
におけるコピー数の高いpAT153がTwiggらに
より作られている(Nature 283 p216〜
p218(1980))。そこでpST81のトリプト
ファンプロモータ及びTrpaターミネーターを含むD
NA断片をEcoRI及びSphIにて消化して得、p
AT153(アマシャム社)のEcoRIおよびSph
I消化断片に挿入して、プラスミドpST811を得た
(図11参照)。
【0051】実施例5 hGM−CSFの発現用プラス
ミドの構築 (1) プラスミドpST811による発現用プラスミ
ド 前記pSCBAD8676をClaI及びBamHIに
て消化後、0.8%アガロース電気泳動により、423
塩基対のDNA断片を精製した。前記発現用ベクターp
ST811をClaI及びBamHIにより消化後、上
記423塩基対のS.D.配列を含むhGM−CSF遺
伝子(図6B)をT4リガーゼによりライゲーションし
て挿入し、大腸菌RR1株を形質転換した。アンピシリ
ン耐性のコロニーよりプラスミドを単離し、PstIに
て消化し、その切断パターン及び、XbaI制限酵素部
位の消失から、S.D.配列を含むhGM−CSF遺伝
子が挿入された事を確認した。得られた菌株をpST6
311/RR1とした(図12A参照)。
【0052】(2) プラスミドpCFM526による
発現用プラスミド λファージPLプロモーターを含む発現ベクターpCF
M526(特表昭60−501988、PCT公開公報
WO85/00829、ATCC39932)を用い、
S.D.配列を含むhGM−CSF遺伝子(図6B)を
挿入した。即ち、上記423塩お基対のS.D.配列を
含むhGM−CSF遺伝子を、pCFM526をCla
I及びBamHIにて消化したDNAにT4リガーゼに
よりライゲーションして挿入し、λCI857 遺伝子を含
むプラスミドpMW1(ATCCNo.39933)を有
する大腸菌AM7を形質転換した。アンピシリン及びカ
ナマイシン耐性のコロニーより、プラスミドを単離し、
PstIにて消化し、その切断パターンからS.D.配
列を含むhGM−CSF遺伝子が挿入された事を確認し
た。得られた菌株をpTO614/AM7とした(図1
2B参照)。
【0053】実施例6 hGM−CSFの製造法(図1
のDNA鎖の発現) (1) プラスミドpST6311/RR1の発現 前記pST6311/RR1をアンピシリンを含むL培
地にて37℃にて一晩振とう培養した。この培養液2m
lを100mlのM9培地(0.8%グルコース、0.
4%カザミノ酸、10μg/mlチアミン、50μg/
mlアンピシリンを含む)に加え、37℃にて3時間振
とうした。インドールアクリル酸を最終濃度40μg/
mlになるように添加した。このまま更に5時間振とう
培養した。得られた大腸菌の一部をサンプル緩衝液中で
煮沸(5分)し、煮沸液についてSDS−ポリアクリル
アミド電気泳動を行ない、hGM−CSFの含有量を調
べた。この条件においてhGM−CSFは、大腸菌細胞
蛋白質の30%以上であった。
【0054】(2) プラスミドpTO614/AM7
の発現 前記のpTO614/AM7をアンピシリン及びカナマ
イシンを含むL培地にて29℃で一晩振とう培養した。
この培養液10mlを500mlのアンピシリン及びカ
ナマイシンを含むL培地に加え、5連で29℃で3時間
振とう培養した。予め54℃にしておいたL培地500
mlを各培養液に加え、42℃にして更に3時間培養し
た。前記と同様にしてhGM−CSFの含有量を調べた
結果、大腸菌細胞蛋白質の30%以上であった。
【0055】更に、培養液を遠心分離して合計約10g
の菌体を得た。蒸留水を加え、3℃にて完全に分散する
までホモジナイザーを用いて分散させた。この懸濁液を
フレンチ・プレスに三回かけた。この間懸濁液は、18
℃以下に保持した、この均質液を蒸留水で125mlに
希釈し、得られた混合液を30℃において遠心分離し
た。上澄液をデカンテーションし、残渣は蒸留水を用い
て再懸濁させて最終容量80mlにした。得られた混合
液を3℃にて遠心分離して上澄液をデカンテーション
し、残渣を蒸留水にて懸濁させて最終容量12mlにし
た。得られた混合液に4mlの1Mトリス緩衝液(pH
8.5)と64mlの10M尿素を加えた。得られた混
合液を14℃において遠心分離し、上澄液を集めた。こ
の上澄液に533mgの還元型グルタチオン及び107
mgの酸化型グルタチオンを含む720mlの20mM
のトリス緩衝液(pH8.5)を加えた。この混合液を
5℃て20時間放置した。この混合液を5℃にて分子量
10,000のメンブランを通過させることで濃縮し
た。この濃縮液を、5℃にて少なくとも400mlの2
0mMトリス緩衝液(pH8.5)とともに、分子量1
0,000のメンブランを通過させバッファー交換した
(ミリポア社製、ペリコンラボカセットを使用)。濃縮
液のpHを50%酢酸によってpH5.3とした。この
混合液を3℃において遠心分離した。希釈した上澄液を
CM−セファロースカラムにかけ、45mMNaCl−
20mM酢酸ナトリウム(pH5.4)緩衝液にて溶出
した。溶出液のpHを1Mトリス緩衝液(pH8.5)
を用いてpH7.7にした。CM−セファロースカラム
からの溶出液を5℃においてC4カラムにかけ、20%
エタノール−50mMトリス緩衝液(pH7.7)にて
溶出し、次いで40%エタノール−50mMトリス緩衝
液にて溶出した。hGM−CFは、40%エタノール−
50mMトリス緩衝液(pH7.7)より60%エタノ
ール−50mMトリス緩衝液(pH7.7)までのグラ
ジェントで溶出した。溶出液を集め、5℃にてDEAE
セファロースカラムにかけ、20mMトリス緩衝液(p
H7.7)、次いで10mMリン酸緩衝液(pH7.
5)、そして15mM NaCl−10mMリン酸緩衝
液にて溶出した。hGM−CSFは、60mM NaC
l−10mMリン酸緩衝液(pH7.5)を用いてカラ
ム溶出することにより精製した。
【0056】実施例7 hGM−CSFの活性確認 hGM−CSFの活性は、寒天中のヒト骨髄細胞由来の
コロニーの成長を促進する能力の検定により確認した。
健常人の骨髄細胞をMcCoy′s5A培地(ギブコ
社)で希釈し、Ficoll−Plaque(ファルマ
シア社)溶液上に重層した。室温で20分間500×g
で遠心分離し、中間層を集めて20倍量のMcCoy′
s5A培地で洗浄した。次に懸濁液を室温で10分間2
50×gで遠心し、洗浄した。次に細胞を10%牛胎児
血清を含むMcCoy′s5A培地に懸濁し、プラスチ
ックシャーレ中で2時間37℃、5%二酸化炭素の状態
で培養した。培養後、上清を集め2×106 cells
/mlの細胞懸濁液を調製した。
【0057】検定において骨髄細胞は以下の組成を持つ
培地に最終濃度が2×105 cells/mlになる様
に加えた。a)1.84×McCoy′s5A培地−2
mMピルビン酸ナトリウム−0.8×MEMアミノ酸
(ギブコ社)−0.08×MEM非必須アミノ酸(ギブ
コ社)−0.09%重炭酸ナトリウム−0.8×MEM
ビタミン溶液(ギブコ社)−2.4mM L−グルタミ
ン−3.2mg/mlL−セリン−1.68mg/ml
L−アスパラギンを含む溶液5部、およびb)0.6%
Noble寒天(Difco社)3部、c)牛胎児血清
1部。これに実施例6(2)で精製したhGM−CSF
溶液を加えた。培養細胞は5%CO2 存在下で湿潤空気
37℃にて保温した。7日乃至14日間の培養後、エス
テラーゼ二重染色により顆粒球とマクロファージの確認
を行なった。その結果0.5×107 ユニット/mg以
上の活性を有することが判った。2×105 の骨髄細胞
から得られるコロニーの平均数は約270であるという
結果を得た。なお、ユニットの定義についてはメトカー
フらの報告によった[Blood 67(1)37〜4
5(1986)]。
【0058】陽性対照実験として、ヒトGCT培養上澄
液(Gibco社)を、前記の培地に10%になる様に
加え、同様の結果を得た。
【0059】微生物の寄託 λファージPLプロモーターを含む発現ベクターpCF
M526を有する大腸菌E.coli AM7、すなわ
ちE.coli AM7(pCFM526)、は米国メ
リーランド州、ロックビル・パークローン・ドライブの
アメリカン・タイプ・カルチュア・コレクション(AT
CC)に国際寄託されて、ATCC39932の寄託番
号を得ている。
【0060】λCI857 遺伝子を含むプラスミドpMW
1は、それを含むE.coli JM103、すなわち
E.coli JM103(pMW1)、としてATC
Cに国際寄託されていて、ATCC39933の寄託番
号を得ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】hGM−CSF(n=101、Thr)のアミ
ノ酸配列とこれをコードする塩基配列を示す図である。
【図2】hGM−CSF(n=101、Ile)のアミ
ノ酸配列とこれをコードする塩基配列を示す図である。
【図3A】オリゴヌクレオチドの塩基配列を示す図であ
る。
【図3B】オリゴヌクレオチドの塩基配列を示す図であ
る。
【図4】各ブロックを形成するためのオリゴヌクレオチ
ドのライゲーション計画を示す図である。
【図5A】各ブロックの塩基配列と制限酵素部位を示す
図である。
【図5B】各ブロックの塩基配列と制限酵素部位を示す
図である。
【図5C】各ブロックの塩基配列と制限酵素部位を示す
図である。
【図5D】各ブロックの塩基配列と制限酵素部位を示す
図である。
【図6A】hGM−CSF(n=101、Thr)をコ
ードする本発明のDNA鎖を示す図である。
【図6B】hGM−CSF(n=101、Thr)をコ
ードするS.D.配列を含む本発明のDNA鎖を示す図
である。
【図7A】hGM−CSF(n=101、Ile)をコ
ードする本発明のDNA鎖を示す図である。
【図7B】hGM−CSF(n=101、Ile)をコ
ードするS.D.配列を含む本発明のDNA鎖を示す図
である。
【図8A】pUC19へのhGM−CSF(n=10
1、Thr)遺伝子のクローニングを示す図である。
【図8B】pUC19へのhGM−CSF(n=10
1、Thr)遺伝子のクローニングを示す図である。
【図9】合成trpプロモーターの塩基配列と制限酵素
部位を示す図である。
【図10】合成trpaターミネーターの塩基配列と制
限酵素部位を示す図である。
【図11】発現ベクターの構築を示す図である。
【図12A】pST6311の構築を示す図である。
【図12B】pTO614の構築を示す図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 玉井 幸夫 群馬県前橋市総社町一丁目2番2号 麒 麟麦酒株式会社 医薬開発研究所内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)、(b)のいずれかに示す塩
    基配列を含むDNA鎖を用意し、このDNA鎖を、これ
    をその遺伝情報が発現可能な状態で含むプラスミドの作
    成、このプラスミドによる大腸菌(E.coli)の形
    質転換および得られる形質転換体の培養から成る工程に
    付して培養物中にヒト顆粒球マクロファージコロニー刺
    激因子を産生させることを特徴とする、ヒト顆粒球マク
    ロファージコロニー刺激因子の製造法。 【化1】 【化2】
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