JP4444855B2 - 缶蓋及び缶 - Google Patents
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Description
また、特許文献2に記載の押込開封缶の蓋体は、開封タブを備えた種類の缶蓋ではないが、前記特許文献1と同様に液体抽出用の抽出口と、その抽出口と缶蓋の直径方向反対の位置に配置された空気口とを備えている。この空気口も抽出口からの液体の抽出時に缶内に空気を流すためのものであるから、その大きさ及び形状に限りがなく、泡を発生させるのに必ずしも適していない。
更に、特許文献3に記載の缶蓋も、缶内の液体の抽出用抽出口(開封部)と、空気導入孔とを、缶蓋の中心の直径方向反対の位置に配置し、空気導入孔を抽出口開封用タブで開封できるようにしたものである。この空気導入孔も抽出口からの液体の抽出時に空気を缶内に導入させるためのものであるから、その大きさ及び形状に制限がなく、泡を発生させるのに必ずしも適していない。
前記抽出口とは別に缶蓋本体の表面に泡抽出用孔が形成されていて、前記泡抽出用孔は、開封補助具により開封される泡抽出用孔を画定する切り込み部を備え、前記切り込み部が直径0.1mmないし5mmのほぼ円形であり、前記抽出口を開封することなく、缶に内圧を加えると、前記缶内の液体が前記泡抽出用孔を介して外に流れ出ようとすることを特徴とする缶蓋が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、開封用タブにより開封される抽出口を有する缶蓋において、
前記抽出口とは別に缶蓋本体の表面に泡抽出用孔が形成されていて、前記泡抽出用孔は、開封補助具により開封される泡抽出用孔を画定する切り込み部を備え、前記切り込み部が幅0.1mmないし5mmで高さhが0.1mmないし5mmの略U形であり、前記抽出口を開封することなく、缶に内圧を加えると、前記缶内の液体が前記泡抽出用孔を介して外に流れ出ようとすることを特徴とする缶蓋が提供される。
請求項3に記載の発明によれば、開封用タブにより開封される抽出口を有する缶蓋において、
前記抽出口とは別に缶蓋本体の表面に泡抽出用孔が形成されていて、前記泡抽出用孔は、開封補助具により開封される泡抽出用孔を画定する切り込み部を備え、前記切り込み部が幅0.1mmないし5mmで高さhが0.1mmないし5mmの略V形であり、前記抽出口を開封することなく、缶に内圧を加えると、前記缶内の液体が前記泡抽出用孔を介して外に流れ出ようとすることを特徴とする缶蓋が提供される。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3のいずれかに記載の缶蓋において、前記泡抽出用孔の開封用の切り込み部が缶蓋の中心に向かって形成され、切り込み部の不連続な部分が半径方向外側に配置されている缶蓋が提供される。
請求項5に記載の発明によれば、開封用タブにより開封される抽出口を有する缶蓋において、前記抽出口とは別に缶蓋本体の表面に泡抽出用孔が形成されていて、前記泡抽出用孔は、開封補助具により開封される泡抽出用孔を画定する、中心から放射状に伸びる少なくとも3本の凹部を備え、各凹部の幅が0.05mmないし1.5mm、長さが0.1mmないし5mmであり、前記抽出口を開封することなく、缶に内圧を加えると、前記缶内の液体が前記泡抽出用孔を介して外に流れ出ようとすることを特徴とする缶蓋が提供される。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし5のいずれかに記載の缶蓋において、前記泡抽出用孔の開封後、折り曲げられた切り込み部が缶内に突出して、液体を注ぐ際に液体と接触し、それによって液体に泡を発生させる缶蓋が提供される。
請求項7に記載の発明によれば、開封用タブにより開封される抽出口を有する缶蓋において、
前記抽出口とは別に缶蓋本体に泡抽出用孔が形成されていて、前記泡抽出用孔は、閉鎖部材により閉鎖されており、前記抽出口を開封することなく、缶に内圧を加えると、前記缶内の液体が前記泡抽出用孔を介して外に流れ出ようとすることを特徴とする缶蓋が提供される。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1ないし7のいずれかに記載の缶蓋が缶本体に巻き締められてなる缶が提供される。
(イ)缶から容器内に発泡性飲料を注ぐ場合、最初に泡抽出用孔から泡のみを抽出させ、しかる後に飲料自体を注ぐことができる。
(ロ)指で直接押圧して泡周出用孔を開口することはできず、従って、開口の際、指が裂傷等を負うことを防ぐことができる。
(ハ)開口するとの積極的に意図がない限り、泡抽出用孔を開口することができないので、泡抽出用孔の使用を希望しない者が誤って、泡抽出用孔を開口する事態を防ぐことができる。
図1において本発明の缶蓋の平面図が全体を1で示されている。同図において、2は缶蓋本体、3は缶蓋本体の略中心においてリベット4で取りつけられた開封用タブすなわちプルタブ、5は主抽出口6を形成するように缶蓋本体に形成された切り込み線、7は、切り込み線5により缶蓋本体に画定されていて未開封時には切り込み線5の部分で缶蓋本体の他の部分と一体的に接続されている開封片、8はプルタブ3の一端(主抽出口6側)に設けられた開封部であり、プルタブ3を缶蓋本体に対して起こして開封片7を押して切り込み5に沿って缶蓋本体を破断させて主抽出口6を開封する。9は缶蓋本体2の周縁すなわち缶縁である。上記缶蓋本体2のうち、前記プルタブ3、切り込み線5等が設けられた領域が開封領域10であり、切り込み線によって確定される主抽出口6はその開封領域の一端側(図1において下側)に配置されている。この缶蓋本体が、図示しない缶本体に巻き締められて缶が形成される。上記構造は公知であるから、それ以上の詳細な説明は省略する。
この実施形態においては、前記実施形態と同様に開封領域10から外れた領域11内であって、その開封領域内の主抽出口6とは缶蓋本体の中心Oに関して直径方向反対の側(図6において上側)に近い位置に泡抽出用孔を画定する切り込み部20cが形成されている。この切り込み部20cは、中心点26から放射方向(中心点26を中心とする半径方向)に伸びていて缶蓋本体2の表面に形成された複数の凹部25により画定されるようになっている。この切り込み部20を画定する切り込み線21aも、その開封を開封補助具を用いて行うのに適したように、缶蓋の周縁9から所望の位置、好ましくは0.8mmないし1.8mmの位置に配置される。この放射方向に伸びる凹部の数は少なくとも3個円周方向(中心点26を中心と円の円周方向)に等間隔に配置するのがよい。凹部の数は、3個以上ならば、図6に示されるように4個でも、或いは5個、6個等でも良い。凹部26の幅wが好ましくは0.1mmないし5mm、より好ましくは0.3mmないし1mmで、長さlが好ましくは0.1mmないし5mm、より好ましくは0.3mmないし1mmである。
この実施形態においては、前記実施形態と同様に開封領域10から外れた領域11内であって、その開封領域内の主抽出口6とは缶蓋本体の中心Oに関して直径方向反対の側(図8において上側)に近い位置に泡抽出用孔27dが形成されている。この泡抽出用孔27dは、缶蓋本体2に貫通して形成されていて、閉鎖部材31、例えば缶蓋本体2の表面に貼り付けられたシール部材で密封されている。泡抽出用孔27dはほぼ円形で、その直径dは、好ましくは0.1mmないし5mm、より好ましくは0.3mmないし1mmである。これは泡の発生を促進させるためである。この実施形態の泡抽出用孔から泡を抽出させるためには、シール部材を手で外して泡抽出用孔を解放すればよい。なお、閉鎖部材31は、キャップでも良い。また、泡抽出用孔27dは多角形であっても良い。
2 缶蓋本体 3 解放タブ
5、切り込み部 6 主抽出口
20、20c、 切り込み部 21、21a、21b 切り込み線
25 凹部 27、27c、27d 泡抽出用孔
Claims (8)
- 開封用タブにより開封される抽出口を有する缶蓋において、
前記抽出口とは別に缶蓋本体の表面に泡抽出用孔が形成されていて、
前記泡抽出用孔は、開封補助具により開封される泡抽出用孔を画定する切り込み部を備え、前記切り込み部が直径0.1mmないし5mmのほぼ円形であり、
前記抽出口を開封することなく、缶に内圧を加えると、前記缶内の液体が前記泡抽出用孔を介して外に流れ出ようとすることを特徴とする缶蓋。 - 開封用タブにより開封される抽出口を有する缶蓋において、
前記抽出口とは別に缶蓋本体の表面に泡抽出用孔が形成されていて、
前記泡抽出用孔は、開封補助具により開封される泡抽出用孔を画定する切り込み部を備え、前記切り込み部が幅0.1mmないし5mmで高さhが0.1mmないし5mmの略U形であり、
前記抽出口を開封することなく、缶に内圧を加えると、前記缶内の液体が前記泡抽出用孔を介して外に流れ出ようとすることを特徴とする缶蓋。 - 開封用タブにより開封される抽出口を有する缶蓋において、
前記抽出口とは別に缶蓋本体の表面に泡抽出用孔が形成されていて、
前記泡抽出用孔は、開封補助具により開封される泡抽出用孔を画定する切り込み部を備え、前記切り込み部が幅0.1mmないし5mmで高さhが0.1mmないし5mmの略V形であり、
前記抽出口を開封することなく、缶に内圧を加えると、前記缶内の液体が前記泡抽出用孔を介して外に流れ出ようとすることを特徴とする缶蓋。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の缶蓋において、前記泡抽出用孔の開封用の切り込み部が缶蓋の中心に向かって形成され、切り込み部の不連続な部分が半径方向外側に配置されている缶蓋。
- 開封用タブにより開封される抽出口を有する缶蓋において、
前記抽出口とは別に缶蓋本体の表面に泡抽出用孔が形成されていて、
前記泡抽出用孔は、開封補助具により開封される泡抽出用孔を画定する、中心から放射状に伸びる少なくとも3本の凹部を備え、各凹部の幅が0.05mmないし1.5mm、長さが0.1mmないし5mmであり、
前記抽出口を開封することなく、缶に内圧を加えると、前記缶内の液体が前記泡抽出用孔を介して外に流れ出ようとすることを特徴とする缶蓋。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の缶蓋において、前記泡抽出用孔の開封後、折り曲げられた切り込み部が缶内に突出して、液体を注ぐ際に液体と接触し、それによって液体に泡を発生させる缶蓋。
- 開封用タブにより開封される抽出口を有する缶蓋において、
前記抽出口とは別に缶蓋本体に泡抽出用孔が形成されていて、
前記泡抽出用孔は、閉鎖部材により閉鎖されており、
前記抽出口を開封することなく、缶に内圧を加えると、前記缶内の液体が前記泡抽出用孔を介して外に流れ出ようとすることを特徴とする缶蓋。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載の缶蓋が缶本体に巻き締められてなる缶。
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