JP6611070B1 - 飲料缶 - Google Patents

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Abstract

【課題】 飲料が充填されている飲料缶は、缶胴が円筒状であることが多く、缶胴を把持する際、滑りやすくなることがある。また、缶胴に水滴が付着したような場合はさらに滑りやすくなるため、特に、缶蓋に設けられたプルタブを起こしたり、戻したりする等のプルタブを操作する際に力が入らないことがある。【解決手段】 飲料物を飲む際の飲み口部を備えた上蓋で缶胴を封止した飲料缶であって、上蓋の外周側面から缶胴の外周側面の軸方向にかけた一連の凹部が少なくとも一以上形成されていることを特徴とした飲料缶である。【選択図】 図1

Description

本発明は、飲料缶、より具体的には、軸方向にかけた一連の凹部が形成された飲料缶に関する。
飲料が充填されている飲料缶は、缶胴が円筒状であることが多く、缶胴を把持する際、滑りやすくなることがある。また、缶胴に水滴が付着したような場合はさらに滑りやすくなるため、特に、缶蓋に設けられたプルタブを起こしたり、戻したりする等のプルタブを操作する際に力が入らないことがある。そこで、胴部を良好かつ確実に把持することが可能にする発明として、例えば、下記のような文献1が挙げられる。
文献1に係る発明は、筒状の缶胴の側壁に、底部が断面円弧状に形成された溝状の凹み部が周方向に設けられていることを特徴とする金属である缶を提供するものである。
また、飲料缶にはそそぎ口が一箇所であるため、飲料缶の中に空気が入る部分が限定されるので、中身がスムーズに出ない場合がある。そこで、缶に空気穴をつくることにより、中身をスムーズにそそぐことができ、泡を調整することができる発明として、例えば、下記のような文献2が挙げられる。
文献2に係る考案では、缶飲料等のつまみをaに押しつけることによりbの外側の一部に空気穴(割れ目)を開けることができる缶である。従来そそぎ口をあけるためについているつまみを引く前につまみを缶のaの部分に押しつけることによりaが押され、bの部分の外側に割れ目(空気穴)ができるようにするものである。
特開2009−298428号公報 実用新案登録第3057352号公報
文献1に係る缶体によれば、側壁に設けられた凹み部の底部が断面円弧状に形成されているので、この凹み部に指を掛けると自ずと最深部に指がはまり込んで上部壁が指止めとなる。このため、この凹み部を指掛かりとして利用することで缶が持ちやすくなり、開栓時のプルタブの引き起こしや飲み口用切込線の破断を容易に行うことができる。
しかし、文献1に係る発明は、側壁に設けられた凹み部の底部が断面円弧状に形成されているため、本発明のように、人差し指、中指、薬指、小指が一連の凹部の軸方向に沿って握ることができないため、しっかりと挟持することができない場合がある。
また、文献2に係る飲料缶によれば、従来の缶飲料等の缶製品のそそぎ口を開ける部分の反対の部分に切れ目をつくることにより、それを空気穴として缶飲料等の製品の中身をそそぎやすくするものである。
しかし、文献2に係る発明は、本発明のように、飲料缶に軸方向にかけた一連の凹部がされていないため、つまみを缶のaの部分に押しつけることにより空気穴(割れ目)を開ける際、滑りやすくなることがある。
そこで、本発明は、軸方向にかけた一連の凹部が形成された飲料缶を提供するものである。
請求項1の発明は、飲料物を飲む際の飲み口部を備えた上蓋で缶胴を封止した飲料缶であって、上蓋の外周側面から缶胴の外周側面の軸方向にかけた一連の凹部が少なくとも一以上形成されていることを特徴とした飲料缶である。
請求項2の発明は、飲料缶には、前記缶胴を封止する上蓋と一対の下蓋をさらに備え、一連の凹部は、下蓋の外周側面にかけても形成されていることを特徴とした請求項1に記載の飲料缶である。
請求項3の発明は、少なくとも一の一連の凹部は、飲み口部に対峙する位置に形成されていることを特徴とした請求項1又は請求項2に記載の飲料缶である。
請求項4の発明は、上蓋の外周側面に形成された上蓋の凹部が内側に傾斜していることを特徴とした請求項3に記載の飲料缶である。
請求項5の発明は、一連の凹部は、飲料缶の周方向に5つ形成することによって、平面視桜の花びら状に形成したことを特徴とした請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の飲料缶である。
請求項6の発明は、上蓋の表面には環状溝部を備え、上蓋の凹部によって環状溝部を塞止したことを特徴とした請求項1乃至請求項5のいずれか一に記載の飲料缶である。
請求項7の発明は、飲み口部の端部にリベットを介して回動自在のプルタブを備え、プルタブの回動域の上蓋に穿設棒を突設し、突設した穿設棒の周りの上蓋に空気穴に沿ったスコアを入れ、リベットを支点としてプルタブを回動させ、プルタブの側面で穿設棒を折ることによってスコアが破断され、上蓋に空気穴を開けることができることを特徴とした請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の飲料缶である。
請求項8の発明は、飲み口部の端部にリベットを介して回動自在のプルタブを備え、プルタブの下方には突起部を設け、プルタブの回動域の上蓋の一部を薄肉化させた薄肉部とし、リベットを支点としてプルタブに設けた突起部を薄肉部まで回動させ、プルタブを押下することにより空気穴を開けることができることを特徴とした請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の飲料缶である。
請求項9の発明は、突起部の形状は、半円形状、三角形状、四角形状、台形状のうちいずれか一とすることを特徴とした請求項7又は請求項8に記載の飲料缶である。
請求項10の発明は、プルタブの外端部と突起部の外端部との間に段差を設けたことを特徴とした請求項7乃至請求項9のいずれか一に記載の飲料缶である。
請求項11の発明は、プルタブの初期位置における上蓋には、突起部を収納できる収納部、又は、突起部の先端が当接できないような突出部を設けたことを特徴とした請求項7乃至請求項10のいずれか一に記載の飲料缶である。
請求項1から請求項2の発明によれば、飲料缶に形成された一連の凹部により、飲料缶をしっかりと挟持することができる。
請求項3から請求項4の発明によれば、飲み口部に対峙する一連の凹部や、上蓋の凹部を傾斜させることにより飲料物を飲みやすくすることができる。
請求項5の発明によれば、飲料缶の見た目の華やかさをも醸し出すことができる。
請求項6の発明によれば、環状溝部上の埃や塵等を含んだ飲料水となることを回避することができる。
請求項7から請求項8の発明によれば、上蓋に空気穴を開けることにより、内容物である飲料をスムーズに出すことができる。
請求項9の発明によれば、プルタブに設けた突起部の選択肢の幅を広げることができる。
請求項10の発明によれば、段差によりプルタブを引っ掛け易くなり、プルタブを引き起こしやすくすることができる。
請求項11の発明によれば、プルタブに突起部を設けた場合であっても、プルタブを上缶に対して略水平に設置することができる。
各飲料缶の斜視図である。 飲料缶の平面図である。 飲み口部周辺が内側に傾斜した飲料缶の側面図である。 飲料缶を握った状態を図示した平面図である。 突起を設けたプルタブの側面図である。 各プルタブの正面図である。 空気穴を設けた飲料缶の平面図である。 プルタブを起こして飲み口を開口した状態の飲料缶の側面図である。 プルタブを回動させた状態を図示した平面図である。 突起を設けた側のプルタブを押下して空気穴を開けた状態を図示した側面図である。 上蓋に穿設棒を設けた飲料缶の平面図である。
本発明を実施するための形態を以下に示す。本発明は、少なくとも一以上の缶蓋(上蓋3、下蓋30)で缶胴20を封止した飲料物を充填する飲料水用の飲料缶1であって、缶蓋及び缶胴20に一連の凹部50を形成するものである。
具体的には、缶蓋(上蓋3)の外周側面から缶胴20の外周側面等の軸方向にかけた一連の凹部50が少なくとも一以上形成されている。すなわち、缶蓋の凹部(上蓋の凹部5、下蓋の凹部35)及び缶胴の凹部25で一連の凹部50を形成する。なお、この飲料缶1は、主にアルミニウムや鉄等の素材で作られており、内容物である、コーヒー、紅茶、日本茶、ジュース、炭酸飲料、ビール、酎ハイ等の飲料が充填されることとなる。
図1は、本発明である各飲料缶1を図示した斜視図である。一般的に、飲料容器である飲料缶1としては、2ピース缶や3ピース缶が存在する。2ピース缶の構成としては、例えば、有底円筒状の缶胴20と、この缶胴20の開口側を封止する円盤状の缶蓋とから成る。3ピース缶の構成としては、例えば、一対の円盤状の缶蓋と、別部材である円筒状の缶胴20とから成り、円筒状の缶胴20の両開口側を一対の缶蓋で封止する。図1では、右の飲料缶1が2ピース缶、中央及び左の飲料缶1が3ピース缶である。
本実施形態において、2ピース缶の場合にあっては、飲み口部19を備えた缶蓋を上蓋3と称呼し、3ピース缶の場合にあっては、飲み口部19を備えた缶蓋を上蓋3、上蓋3と一対で、上蓋3と反対側の底側の缶蓋を下蓋30と称呼する。
飲料缶1には軸方向に一連の凹部50が形成されている。2ピース缶の場合、飲料缶1の上蓋3から缶胴20の下方にかけて軸方向に一連の凹部50が形成される。すなわち、上蓋3の外周側面から缶胴20の外周側面の下方にかけて一筋の凹部が形成されている。この場合、上蓋の凹部5から缶胴の凹部25にかけて一連の凹部50が形成されている。なお、2ピース缶にあっては、缶胴20の上方の絞部23に凹部を設ける構成であっても、図1の右の飲料缶1のように絞部23に凹部を設けない構成であってもよい。
3ピース缶の場合、飲料缶1の上蓋3から缶胴20にかけて軸方向に一連の凹部50が形成される。すなわち、上蓋3の外周側面から缶胴20の外周側面にかけて一筋の凹部が形成されている。この場合、上蓋の凹部5から缶胴の凹部25にかけて一連の凹部50が形成されている。また、図1左の飲料缶1のように下蓋30の外周側面にも下蓋の凹部35を形成する構成も考えられ、この構成の場合は、上蓋の凹部5、缶胴の凹部25、下蓋の凹部35にかけて一連の凹部50が形成されている。
なお、図1中央の飲料缶1のように下蓋30の外周側面に下蓋の凹部35を形成しない構成の場合は、飲料缶1の上蓋3から缶胴20、すなわち、上蓋の凹部5から缶胴の凹部25にかけてのみ一連の凹部50が形成されていることとなるが、このような構成とすることによって、下蓋30は円形状であるため、飲料缶1を安定して置くことができる。
一連の凹部50の数や位置は問わない。数に関しては、少なくとも一の一連の凹部50は、飲み口部19に対峙する位置に形成する。換言すると、缶胴の凹部25に連なる上蓋の凹部5と飲み口部19が対峙する。缶胴の凹部25の軸方向の長さは問わない。上蓋3側から下蓋30側まででも、缶胴20の中腹程度までであってもよい。
その他、複数の一連の凹部50を形成する構成が考えられる。その一例として、例えば、飲料缶1の周方向に第一凹部51、第二凹部52、第三凹部53、第四凹部54、第五凹部55の5つの一連の凹部50を形成するものが考えられる。このように5つの一連の凹部50を形成する場合、各一連の凹部50の隣に連なる一連の凸部60が花びらをイメージすることができ、平面視すると桜の花びらのような形状となり、見た目の華やかさを醸し出すことができる(図2参照)。
ここで、一連の凸部60は、2ピース缶、3ピース缶の場合は、上蓋の凸部61及び缶胴の凸部62、3ピース缶の場合は、上蓋の凸部61乃至下蓋の凸部63で形成されている。なお、図示しないが、桜の花びらをより強くイメージさせるため、一連の凸部60のうち、各上蓋の凸部61に切欠きを入れてもよい。
図2等で図示したように、一連の凹部50を5つの形成する場合は、例えば、上蓋3の飲み口部19と対峙する一連の凹部50を第一凹部51とし、この第一凹部51を基準として時計回りに第二凹部52、第三凹部53、第四凹部54、第五凹部55とする。なお、この第一凹部51から第五凹部55間のピッチは等間隔に限らず、不等間隔であってもよい。
また、第一凹部51のうち、上蓋3の外周側面の上蓋の凹部5は、内側(飲み口部19側)に傾斜する構成であってもよい(図3参照)。また、上蓋の凹部5に限らず、これに連なる缶胴の凹部25の一部(上蓋3側)においても傾斜してもよい。傾斜角度は、飲み易く、また、注ぎ易ければどのような角度であってもよい。
上蓋3自体が傾斜する構成であってもよい。具体的には、飲み口部19側の反対側から飲み口部19側に掛けて上蓋3が傾斜する。上蓋3を傾斜させることにより、例えば、飲料水をコップ等の他の容器に注ぐ際、飲み口部19近傍の飲料缶1内で空気がぶつかり合うことが少なくなり、飲料水が飛び散ることが少なくなる。また、空気穴9を開けた場合においては、さらに相乗効果で飲料水がよりスムーズに出ることとなる。
このように、一連の凹部50を形成することによって、飲料缶1自体をしっかりと把持することができる。また、一連の凹部50及び一連の凸部60によって、飲料缶1自体が転がり難くなる。さらには、複数の飲料缶1を横積みする場合であっても、転げ落ちることが少なくなる。なお、一連の凹部50の形成は、従来公知の方法が適用できる。
図2や図7等で図示したように、飲料缶1の内容物が出る箇所、すなわち、飲料物を飲む際の飲み口部19の開口構造に関しては、周知のプルトップ構造、主にイージーオープンエンド構造を用いる。すなわち、上蓋3の飲み口部19の端部にリベット17を介してプルタブ10を備え、そして、飲み口部19の外縁に沿ってスコア19a(切込み)が入れられ、リベット17を支点としてスコア19aに取り付けられたプルタブ10を引き起こすとスコア9aに徐々に切り込みが入り、最終的に破断して飲み口部19が開口する(図8参照)。したがって、2ピース缶、3ピース缶共にプルタブ10を引き起こすことによって上蓋3の飲み口部19が開口され、充填されている内容物である飲料を飲み口部19から直接又はコップ等に移し替えて飲むことができる。
なお、この飲み口部19の大きさ、形状、スコア19aの深さは任意に選択することができ、本発明の効果を奏することができればどのような大きさ、形状、深さであってもよい。また、同様にプルタブ10の形状、大きさ等に関しても任意に選択することができる。
その他の構成としては、一連の凹部50のうち、例えば、飲み口部19に対峙する第一凹部51の缶胴の凹部25に突部を設ける構成も考えられる(不図示)。この突部の大きさ、数、複数個設けた場合の突部間の間隔等は問わない。また、突部を設ける位置も缶胴の凹部25であればどこでもよい。
このような構成によれば、例えば、目の不自由な人が指等で突部に触れることによって飲み口部19の位置を確認することができる。その他、実際に目で飲み口部19の位置を確認しなくても、また、暗闇の中でも飲み口部19の位置を確認することができる。
また、回動自在のプルタブ10で上蓋3に空気穴9を開けることができる。すなわち、上蓋3の飲み口部19の端部にリベット17を介してプルタブ10を回動自在に備えることにより、リベット17を軸としてプルタブ10を回動させることができる(図9参照)。換言すると、スコア19aが入った飲み口部19とプルタブ10とは、一部においてリベット17を介して結合し、プルタブ10を回動させることができる。そして、プルタブ10を回動することができるエリアを回動域45とし、回動域45に空気穴9を設け、プルタブ10で上蓋3に空気穴9を開けることができる(図10、図11等参照)。以下、空気穴9を開ける構造について説明する。
図11で図示したように、上蓋3に設けた穿設棒6を折断することによって空気穴9を開ける構成が考えられる。具体的には、例えば次のような構成による。プルタブ10の回動域45の上蓋3に穿設棒6を突出して設ける。また、突設した穿設棒6の周りの上蓋3に空気穴9に沿ったスコア9aを入れる。そして、リベット17を支点としてプルタブ10を回動させるとプルタブ10の側面10bが穿設棒6の腹部6aに当たり、さらにプルタブ10を回動させると穿設棒6が倒れるにつれてスコア9aに徐々に切り込みが入る。すなわち、穿設棒6を倒すとこれに連動してスコア9aの一箇所に亀裂が入り、亀裂から徐々に切り込みが周方向に入り、最終的に破断して空気穴9が開く。このようにして、プルタブ10の側面10bで突出した穿設棒6を折ることによって上蓋3に空気穴9を開けることができる。
なお、開口(破断)前の空気穴9の上に穿設棒6が突出しているが、この穿設棒6の底面はスコア9aよりも小径であっても略同径であってもよい。穿設棒6は、先端が一部欠損した略円錐状の他、ストレート形状、先端側に向かうにつれて徐々に窄むような形状等、どのような形状であってもよい。先端側に向かうにつれて徐々に窄むような形状の場合は、穿設棒6の腹部6aが傾斜しているため、穿設棒6を折断し易くなる場合がある。
空気穴9の外縁に沿ったスコア9aは、飲み口部19に沿って入れられたスコア19aと同じく、空気穴9を開口し易くするための構造であり、空気穴9を開口し易くなればどのような構造であってもよい。また、空気穴9を開ける穿設棒6の位置は、上蓋3のプルタブ10の回動域45上であればどの位置であってもよい。例えば、第三凹部53、第四凹部54と対峙する位置に空気穴9を設けることができる。
また、空気穴9を開ける穿設棒6を備える構成の他、上蓋3の空気穴9を開ける箇所を他の箇所よりも薄く、すなわち、プルタブ10の回動域45の上蓋3の一部を薄肉化させた薄肉部8とし、プルタブ10に設けた突起部13が三角形の角のような鋭利な構造とし、この角によって薄くした部分である薄肉部8を突き刺すことにより空気穴9を開ける構造であってもよい。
具体的には、突起部13を設けたプルタブ10を空気穴9を開ける位置まで回動させ、プルタブ10を押下することによりスコア9aを破断させ空気穴9を開けることができる(図10参照)。すなわち、プルタブ10を押下すると突起部13によって薄肉部8に徐々に切り込みが入り、最終的に破断して空気穴9が開く。
なお、上蓋3の空気穴9を開ける位置は、上蓋3のプルタブ10の回動域45上であればどの位置であってもよい。例えば、第三凹部53、第四凹部54と対峙する位置に空気穴9を設けることができる。また、薄肉部8の薄さについても問わない。
プルタブ10の回動域45上に空気穴9を開ける構成の場合、プルタブ10の外端部13a側下方には、空気穴9開設用の突起部13を設けるが、この突起部13の形状としては、様々な形状が考えられる。例えば、図6(a)の正面視半円形状、図6(b)の三角形状、図6(c)の台形状、図6(d)の四角形状のうちいずれか一とすることができる。空気穴9を開けることができればどのような形状であってもよい。
図5で図示したように、プルタブ10の外端部10aと突起部13の外端部13aとの間に段差を設ける構成も考えられる。この段差に関しては、プルタブ10を起こし易くするためのものであるため、プルタブ10を起こし易ければよく、例えば、1ミリ、又は、2ミリ以上であってもよい。
飲料缶1の出荷時や販売時のプルタブ10の位置、すなわち、図2や図7等で図示するプルタブ10の位置を初期位置とし、このプルタブ10の初期位置における上蓋3には、突起部13を収納できる収納部7(図9参照)、又は、突起部13の外端部13aが当接できないような突出部(不図示)を設ける構成も考えられる。
その他、空気穴9の開口に関しては、飲み口部19の開口と同様のプルトップ構造を採用することもできる(不図示)。すなわち、空気穴9の端部にリベットを介して空気穴9開口用のプルタブを備え、そして、空気穴9の外縁に沿ってスコア(切込み)が入れられ、リベットを支点としてスコアに取り付けられた空気穴9開口用のプルタブを引き起こすとスコアに徐々に切り込みが入り、最終的に破断して空気穴9が開口する構造である。
この空気穴9が開くことにより、飲料を注ぐ際に空気穴9から空気が入り、これにより内容物である飲料がスムーズに飲料缶1から出て、特にビール、発泡酒等の飲料の場合、空気穴9からの空気によりグラス等に注いだ際も適度な泡の量となり、味や見た目が良くなる。
また、スチール缶、アルミ缶等の飲料缶は、リサイクル資源となり再利用されているが、回収の際には地域毎に決まりがあり、回収箱に入れる前に飲料缶1を軽く水で洗う等のルールが定められていることがある。このような場合、空気穴9があることにより、飲み口部19から水が早く流れるため、飲料缶1を水で洗う際の時間を節約することができる。
なお、この空気穴9の大きさ、形状、スコアの深さ、上蓋3の空気穴9を開ける箇所の薄さ等は任意に選択することができ、本発明の効果を奏することができればどのような大きさ、形状、深さであってもよい。例えば、空気穴の形状に関しては、図7等のように円形の他、楕円形等、どのような形状であってもよい。
プルタブ10自体は360度回動することができるが、上蓋3のプルタブ10の回動域45としては、望ましくは、180度(初期位置を基点として左右に90度)の範囲内、さらに望ましくは、90度(初期位置を基点として左右に45度)の領域内とする(図9参照)。
プルタブ10を回動させるときであっても、第三凹部53や、第四凹部54に指をホールドさせることにより確実に空気穴9を開けることができる。すなわち、右手で飲料缶1を握って左手で空気穴9の開口作業を行うとした場合、右手の人差し指、中指、薬指が第三凹部53を挟持することによってしっかりと飲料缶1を握ることができる(図4参照)。また、同様に左手で飲料缶1を握って右手で空気穴9の開口作業を行うとした場合、左手の人差し指、中指、薬指が第三凹部53を挟持することによってしっかりと飲料缶1を握ることができる。
飲料缶1によっては、上蓋3の表面に環状溝部4が形成されている場合があるが、飲料缶1の充填物である飲料を一端飲み終わった後や飲料を注いだ後に環状溝部4に飲料が残ることがある。そして、飲料缶1を動かすと環状溝部4に残った微量の飲料が周方向へ回動することとなるが、環状溝部4に埃や塵等が溜っているような場合は、環状溝部4に残った微量の飲料が周方向へ回動することにより埃や塵等を含んだ飲料となり、再度飲む場合は埃や塵等を含んだ飲料を飲むこととなる。
このような不衛生な状況を回避するために、この環状溝部4を上蓋の凹部5で塞止する構成も考えられる。具体的な構成としては、第二凹部52及び第五凹部55を内側(飲み口部19側)に傾斜させることによって、第二凹部52及び第五凹部55に位置する環状溝部4を上蓋3の外周側面の上蓋の凹部5で塞止し、埃や塵等を含んだ飲料が周方向へ回動することを回避することができる。
その他、図示しないが、飲料物を飲む際の飲み口部をネジ式キャップで封止する飲料缶1に一連の凹部50を形成する例も考えられる。ここでいう飲料缶1は、一般的にはボトル缶と呼ばれる金属製、アルミ製のボトル状の容器であり、キャップ及び缶胴の2つのパーツが組み合わされて構成された2ピース型と、キャップ、缶胴、下蓋の3つのパーツが組み合わされて構成された3ピース型がある。
缶胴は、本体部と、これに連なる首部で構成される。首部にはネジ溝が穿設され、キャップの内側にもネジ溝が穿設されている。なお、本体部の胴径よりも首部の口径のほうが小さい。
そして、缶胴の外周側面の軸方向にかけた一連の凹部50が少なくとも一以上形成されている。なお、その他の共通する部分に関しては、記述した実施例と同様の構成とする。
以上、各実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、各実施例に記載の技術、又は、その他の公知や周知の技術を組み合わせるようにしてもよい。
<符号の説明>
1:飲料缶
3:上蓋
4:環状溝部
5:上蓋の凹部
6:穿設棒
6a:腹部
7:収納部
9:空気穴
8:薄肉部
9a:スコア
10:プルタブ
10a:外端部
10b:側面
13:突起部
13a:外端部
17:リベット
19:飲み口部
19a:スコア
20:缶胴
23:絞部
25:缶胴の凹部
30:下蓋
35:下蓋の凹部
45:回動域
50:一連の凹部
51:第一凹部
52:第二凹部
53:第三凹部
54:第四凹部
55:第五凹部
60:一連の凸部
61:上蓋の凸部
62:缶胴の凸部
63:下蓋の凸部

Claims (11)

  1. 飲料物を飲む際の飲み口部を備えた上蓋で缶胴を封止した飲料缶であって、
    前記上蓋の外周側面から前記缶胴の外周側面の軸方向にかけた一連の凹部が少なくとも一以上形成されていることを特徴とした飲料缶。
  2. 前記飲料缶には、前記缶胴を封止する前記上蓋と一対の下蓋をさらに備え、
    前記一連の凹部は、前記下蓋の外周側面にかけても形成されていることを特徴とした請求項1に記載の飲料缶。
  3. 少なくとも一の前記一連の凹部は、前記飲み口部に対峙する位置に形成されていることを特徴とした請求項1又は請求項2に記載の飲料缶。
  4. 前記上蓋の外周側面に形成された上蓋の凹部が内側に傾斜していることを特徴とした請求項3に記載の飲料缶。
  5. 前記一連の凹部は、前記飲料缶の周方向に5つ形成することによって、平面視桜の花びら状に形成したことを特徴とした請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の飲料缶。
  6. 前記上蓋の表面には環状溝部を備え、
    前記上蓋の凹部によって前記環状溝部を塞止したことを特徴とした請求項1乃至請求項5のいずれか一に記載の飲料缶。
  7. 前記飲み口部の端部にリベットを介して回動自在のプルタブを備え、
    前記プルタブの回動域の前記上蓋に穿設棒を突設し、
    突設した前記穿設棒の周りの前記上蓋に空気穴に沿ったスコアを入れ、
    前記リベットを支点として前記プルタブを回動させ、前記プルタブの側面で前記穿設棒を折ることによって前記スコアが破断され、前記上蓋に前記空気穴を開けることができることを特徴とした請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の飲料缶。
  8. 前記飲み口部の端部にリベットを介して回動自在のプルタブを備え、
    前記プルタブの下方には突起部を設け、
    前記プルタブの回動域の前記上蓋の一部を薄肉化させた薄肉部とし、
    前記リベットを支点として前記プルタブに設けた前記突起部を前記薄肉部まで回動させ、前記プルタブを押下することにより空気穴を開けることができることを特徴とした請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の飲料缶。
  9. 前記突起部の形状は、半円形状、三角形状、四角形状、台形状のうちいずれか一とすることを特徴とした請求項7又は請求項8に記載の飲料缶。
  10. 前記プルタブの外端部と前記突起部の外端部との間に段差を設けたことを特徴とした請求項7乃至請求項9のいずれか一に記載の飲料缶。
  11. 前記プルタブの初期位置における前記上蓋には、前記突起部を収納できる収納部、又は、前記突起部の先端が当接できないような突出部を設けたことを特徴とした請求項7乃至請求項10のいずれか一に記載の飲料缶。
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