JP4444712B2 - 耐摩耗伸びチェーン - Google Patents

耐摩耗伸びチェーン Download PDF

Info

Publication number
JP4444712B2
JP4444712B2 JP2004093705A JP2004093705A JP4444712B2 JP 4444712 B2 JP4444712 B2 JP 4444712B2 JP 2004093705 A JP2004093705 A JP 2004093705A JP 2004093705 A JP2004093705 A JP 2004093705A JP 4444712 B2 JP4444712 B2 JP 4444712B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bush
peripheral surface
wear
chain
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004093705A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005282619A (ja
Inventor
良紀 岩▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsubakimoto Chain Co filed Critical Tsubakimoto Chain Co
Priority to JP2004093705A priority Critical patent/JP4444712B2/ja
Publication of JP2005282619A publication Critical patent/JP2005282619A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4444712B2 publication Critical patent/JP4444712B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chain Conveyers (AREA)

Description

本発明は、自動車のエンジン、汎用エンジン、産業機械等の動力伝達に用いられるブシュチェーン、ローラチェーン等のチェーンに関し、特に、含油燒結金属からなるブシュを用いた耐摩耗伸びチェーンに関する。
自動車のエンジン、汎用エンジン、産業機械等の動力伝達部分には、ブシュチェーン、ローラチェーン等の耐摩耗伸びチェーンが用いられている。
ブシュチェーンは、内プレートに形成された一対のブシュ取付孔に嵌合固定したブシュと、このブシュに遊嵌されるとともに外プレートに形成された一対のピン取付孔に嵌合固定した連結ピンとを備え、内プレート及び外プレートを複数連結して構成されている。
また、ローラチェーンは、内プレートに形成された一対のブシュ取付孔に嵌合固定したブシュと、このブシュの内孔に遊嵌されるとともに外プレートに形成された一対のピン取付孔に嵌合固定した連結ピンと、ブシュに遊嵌されたローラとを備え、内プレート及び外プレートを複数連結して構成されている。
上述したような耐摩耗伸びチェーンとして、燒結金属に浸油させた含油燒結金属からなるブシュを用いてブシュの耐摩耗性を向上させたものが従来知られている(例えば、特許文献1)。
この特許文献1に開示されている耐摩耗伸びチェーンは、運転中にスプロケットとの噛合い時に遠心力と衝撃によって、ブシュの外周面から潤滑油が滲出して飛散するのを防止するために、ブシュの外周面にのみ被膜を形成して封孔部を形成するとともに、ブシュの内周面と連結ピンの外周面との間への給油が必要ないようにしたものである。
実公昭56−20595号公報
従来の含油燒結金属からなるブシュを備えた耐摩耗伸びチェーンは、耐摩耗伸びチェーンの走行運転に伴って、ブシュ11と連結ピン13との相対的回転によるポンプ作用とこの相対的回転による摺動摩擦発熱とにより、潤滑油が滲出してブシュ11の内周面における潤滑性が向上し摩耗は抑制されるが、通常、運転初期段階では温度上昇がなく、潤滑油が滲出しないため充分な給油が行なわれず、初期摩耗が促進され、その結果、初期段階でチェーン伸びが発生して、その分、耐摩耗伸びチェーンの寿命が短くなるという問題があった。
上記のような問題に鑑みて、ブシュ11の内周面の全体又は数箇所部分に被膜、例えば、メッキ被膜、金属溶射被膜などによる封孔部を形成して、少しでも耐摩耗伸びチェーンの初期摩耗伸びを抑制して摩耗寿命を改善することが考えられている。
しかし、このようにブシュ11の内周面の全体又は数箇所部分に封孔部12を形成すると、図4に示すように、ブシュ11の内周面に形成された被膜による封孔部12と連結ピン13とがメタル接触Mになり、封孔部12が摩滅するまでブシュ11の内周面と連結ピン13の外周面との間に燒結金属からの潤滑油供給が全くあるいは充分に行なわれず、運転初期段階でブシュ11や連結ピン13の摩耗が促進され、耐摩耗伸びチェーンの初期摩耗伸びが大きくなってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題点を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、運転初期段階におけるブシュの摩耗をプレ給油された潤滑油と含油燒結金属の含油細孔を封孔してなる封孔部の摩耗後に滲出する潤滑油とで抑制することにより、耐摩耗伸びチェーンの初期摩耗伸びを抑制するとともに耐摩耗伸び寿命を向上させる耐摩耗伸びチェーンを提供することである。
本発明は、内プレートに形成された一対のブシュ取付孔に固定した含油燒結金属製のブシュと、該ブシュに遊嵌するとともに外プレートに形成された一対のピン取付孔に固定した連結ピンとを備えてなる耐摩耗伸びチェーンにおいて、前記含油燒結金属の含油細孔を封孔してなる封孔部が前記ブシュの内周面の全体に亙って形成されているとともに、前記ブシュの内周面と連結ピンの外周面との間に潤滑油がプレ給油されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本発明によれば、含油燒結金属製のブシュの内周面の全体に亙って含油燒結金属の含油細孔を封孔してなる封孔部が形成され、このブシュの内周面と連結ピンの外周面との間に潤滑油がプレ給油されているので、運転初期段階においてプレ給油された潤滑油によりブシュの内周面、連結ピンの外周面における摩耗を抑制して耐摩耗伸びチェーンの初期摩耗伸びを抑制することができるとともに、含油燒結金属の含油細孔を封孔してなる封孔部の摩耗後に含油燒結金属から滲出する潤滑油によりブシュの内周面、連結ピンの外周面における摩耗を抑制して耐摩耗伸びチェーンの耐摩耗伸び寿命を向上させることができる。
本発明は、耐摩耗伸びチェーンの運転初期段階においてブシュの内周面、連結ピンの外周面における摩耗を抑制して耐摩耗伸びチェーンの耐摩耗伸び寿命を向上させるために、ブシュの内周面に全体に亙って封孔部を形成するとともに、ブシュの内周面と連結ピンの外周面との間にプレ給油するものである。
本発明の一実施例を図1〜図5に基づいて説明する。
本発明は、ブシュチェーン、ローラチェーン等の耐摩耗伸びチェーンを対象とするものであるが、その一実施例としてローラチェーンについて説明する。
図1は、ローラチェーンの組立状態を示す斜視図であり、図2は、ブシュにプレ給油した場合の説明図であり、図3は、本実施例の耐摩耗伸びチェーン及び比較例のチェーンの比較試験結果であって運転時間とチェーン伸び量との関係を示すグラフである。
図1に示すように、含油燒結金属からなるブシュを用いた耐摩耗伸びチェーン1は、内プレート2及び外プレート6が複数連結されたものであって、内プレート2に形成された一対のブシュ取付孔に嵌合固定したブシュ3と、ブシュ3に遊嵌されるとともに外プレート6に形成された一対のピン取付孔に嵌合固定した連結ピン7と、この連結ピン7に遊嵌したローラ8とで構成されている。
ブシュ3は、燒結金属に浸油させた含油燒結金属からなり、ブシュ3の内周面が全体に亙って封孔処理され、必要に応じて適宜外周面にも封孔処理が施されたものである。
このような封孔処理は、メッキ、金属溶射等により行なわれ、ブシュ3の内周面に全体に亙ってメッキ被膜、金属溶射被膜などにより含油燒結金属の含油細孔を封孔する封孔部4が形成されている。
なお、図2における符号5は、ブシュ3の外周面に形成された封孔部である。
含油燒結金属からなるブシュを備えた耐摩耗伸びチェーン1は、ブシュ3にローラ8が外嵌され、ブシュ3の内周面と連結ピン7の外周面との間にプレ給油により、潤滑油9、例えば、グリース、オイル等が給油されて構成されている。
上記のように構成された含油燒結金属からなるブシュ3を備えた耐摩耗伸びチェーン1の作用効果は、次のとおりである。
上述したようなブシュ3の内周面と連結ピン7の外周面との間にプレ給油されているので、運転初期段階におけるブシュ3の内周面及び連結ピン7の外周面における摩耗を抑制することができるとともに、含油燒結金属の含油細孔を封孔する封孔部4により含油燒結金属の摩耗が防止されてブシュ3の延命効果を図ることができる。
また、運転経過に伴って封孔部4が摩耗すると含油燒結金属から潤滑油が滲出するため、追加給油することなく摩耗を抑制することができ、その結果、チェーン1の耐摩耗伸び寿命を向上させることができる。
耐摩耗伸びチェーン1の耐摩耗伸び寿命を知るために、耐摩耗伸びチェーンの摩耗伸び量について比較試験を行なった。
ブシュ3の内周面に全体に亙って封孔部4が形成されたブシュ3の内周面と連結ピン7の外周面との間に潤滑油をプレ給油した本実施例のローラチェーンと、ブシュの内周面に全体に亙って封孔部が形成されたブシュ11の内周面と連結ピン13の外周面との間に潤滑油をプレ給油されていない比較例のローラチェーンとを2つのスプロケットに無端状に懸回して運転試験を行なった。
その結果、図5に示すように、運転初期段階におけるローラチェーンの摩耗伸び量は、実施例のものが比較例のものより小さく、運転時間経過後において、両者は、矢印tで示すようにローラチェーンの伸び量に差があり、プレ給油したローラチェーンの方が長寿命となっている。
以上実施例として、ローラチェーンについて説明したが、ブシュチェーンは、ローラがないだけで他の構成は共通するもので、詳細な説明を省略するが、前述した実施例のローラチェーンと同じように、ブシュチェーンは、ブシュが含油燒結金属で形成されるとともに、ブシュの内周面に封孔部が形成され、ブシュの内周面と連結ピンの外周面との間にプレ給油されている。
したがって、ブシュチェーンにおいても、運転初期段階において、プレ給油された潤滑油によりブシュの内周面、連結ピンの外周面における摩耗を抑制して耐摩耗伸びチェーンの初期伸びを抑制することができるとともに、封孔部の摩滅後には含油燒結金属からの潤滑油滲出によりブシュの内周面、連結ピンの外周面における摩耗を抑制することができ、その結果、耐摩耗伸びチェーンの耐摩耗伸び寿命を向上させることができる。
本発明の一実施例であるローラチェーンの組立状態を示す斜視図。 図1に示すブシュにプレ給油した場合の説明図。 運転時間とチェーン伸び量との関係を示すグラフ。 従来のブシュのようにプレ給油しない場合の説明図。
1・・・耐摩耗伸びチェーン
2・・・内プレート
3・・・ブシュ
4・・・ブシュ3の内周面における封孔部
5・・・連結ピン7の外周面における封孔部
6・・・外プレート
7・・・連結ピン
8・・・ローラ
9・・・潤滑油

Claims (1)

  1. 内プレートに形成された一対のブシュ取付孔に固定した含油燒結金属製のブシュと、該ブシュに遊嵌するとともに外プレートに形成された一対のピン取付孔に固定した連結ピンとを備えてなる耐摩耗伸びチェーンにおいて、
    前記含油燒結金属の含油細孔を封孔してなる封孔部が前記ブシュの内周面の全体に亙って形成されているとともに、
    前記ブシュの内周面と連結ピンの外周面との間に潤滑油がプレ給油されていることを特徴とする耐摩耗伸びチェーン。
JP2004093705A 2004-03-26 2004-03-26 耐摩耗伸びチェーン Expired - Fee Related JP4444712B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004093705A JP4444712B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 耐摩耗伸びチェーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004093705A JP4444712B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 耐摩耗伸びチェーン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005282619A JP2005282619A (ja) 2005-10-13
JP4444712B2 true JP4444712B2 (ja) 2010-03-31

Family

ID=35181256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004093705A Expired - Fee Related JP4444712B2 (ja) 2004-03-26 2004-03-26 耐摩耗伸びチェーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4444712B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2472050C2 (ru) * 2009-03-13 2013-01-10 Закрытое Акционерное Общество "Техмаш" Цепь приводная пластинчатая, имеющая шарниры качения с шаржированными поверхностями
CN110055543B (zh) * 2019-06-05 2021-08-06 浙江省浦江三联链条有限公司 一种链条生产工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005282619A (ja) 2005-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101084791B1 (ko) 베어링 롤러 체인
JP4302754B2 (ja) 無給油チェーン
JP4297939B2 (ja) 無給油チェーン
JP4098340B2 (ja) シールチェーン
KR20080028315A (ko) 무급유 체인
JP2006317002A (ja) 滑り軸受
CN102518748A (zh) 密封免加油链条
JP5009195B2 (ja) 継手リンクユニット付き無給油チェーン
JP2014070662A (ja) 半割りスラスト軸受
JP4444712B2 (ja) 耐摩耗伸びチェーン
JP2010078067A (ja) 潤滑油滲出型チェーン
JP2013029167A (ja) 無給油チェーン
JP5014232B2 (ja) 継手リンクユニット付き無給油チェーン
US20140144726A1 (en) Centrifugal Lubricating Apparatus
JP3290937B2 (ja) チェーン用スプロケット
CN202418425U (zh) 密封免加油链条
JP4815258B2 (ja) アンローダ用シールチェーン
JP4302763B1 (ja) 継手リンクユニット付き無給油チェーン
CN105317929A (zh) 免润滑梯级链
JP2020158272A (ja) ローラチェーン
KR100412614B1 (ko) 타이밍 체인용 스프라켓
JPH07208561A (ja) 高温・高荷重用長寿命ブロックチェーン
JP2008089032A (ja) 長寿命チェーン
JP2009097620A (ja) 無給油多列チェーン
JP5220829B2 (ja) 無給油チェーン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061115

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100112

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140122

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees