JP4444476B2 - 折畳み自転車における固定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、折畳み時に分離されるフレームの前部と後部間を固定ボルトの螺合によって走行状態に組み立てるように構成された折畳み自転車における固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、折畳み時に分離されるフレームの前部と後部間を固定ボルトの螺合によって走行状態に組み立てるように構成された折畳み自転車における固定装置としては、例えば折畳み自転車の折畳軸近傍に並設された固定ボルトとして構成されたものがある。図6は、そのような形式の折畳み自転車における固定装置に関するもので、実開平7−15493号公報に開示されたものである。これを簡単に説明すると、図6(A)に示したように。折畳み自転車のメインフレーム115の略中央部に設けられた折畳部120における折畳軸近傍に並設された固定ボルトとして固定装置が構成される。図6(B)に示すように、折畳軸123によってメインフレーム115の前部後端に固着されたプレート122とメインフレーム115の後部前端に固着されたプレート121とが鉛直軸まわりに回動折畳み自在に構成され、折畳軸123の近傍で該折畳軸123と並設された固定ボルト124が固定装置を構成する。
【0003】
コ字状の後部前端プレート121の一側に配置される折畳軸123は、L字状の前部後端プレート122の一側に配置される筒状軸受部126に軸支されて緊締され、該折畳軸123の近傍に並設された固定ボルト124が、後部前端プレート121と前部後端プレート122の他側に配置された一対の筒状部240、125に挿入された状態にてその先端の螺合部を後部前端プレート121の螺子孔213に螺合することで、メインフレーム115を走行状態の直線に保持するものである。前記固定ボルト124の回動螺合は、該固定ボルト124の頭部に冠部材127を介して起伏自在に設置されるハンドル部材となるレバー128によってなされる。メインフレーム115を折畳部120において折り畳むには、前記レバー128によって固定ボルト124を緩めて、該固定ボルト124を前部後端プレート122における筒状部125から開放することで、折畳軸123を軸にメインフレーム115の前後を折り畳むものである。
【0004】
しかしながら、このような折畳み自転車等に適用された従来の固定装置では、固定装置を構成する固定ボルトの螺合締結時の締結トルクを適正にすることは困難であった。つまり、ハンドル部材となるレバー128によって固定ボルト124を螺合回動していき、適当な締結力が確保された時点でレバー128をプレート121に沿って倒伏させて固定作業を終了させているが、通常、レバー128のプレート121での倒伏位置は任意で定まっておらず、作業者の腕力や感覚の差にも起因して、固定ボル124の螺合締結時の締結トルクにはかなりの個人差によるばらつきが見られる。そのため、必要以上の締結トルクによって固定ボル124における螺合部の螺子山が潰れたり、最小限の締結トルクが得られずに固定ボル124が緩んでフレームの走行形状が確保されない事態に陥ったりする虞れがあった。そこで、レバー128のプレート121での倒伏位置を所定の位置に規制させるものとしてレバー保持具を設置することも提案されているが、通常は固定ボルト124に対するレバー128の回動螺合方向の位置すなわち前記冠部材127の設置位置は定まっているため、製作誤差等によって固定ボル124の螺合締結トルクに誤差が生じた場合、締結トルクに依然としてばらつきを生じることは避けられないものであった。
【0005】
このような課題を解決するものとして、本件出願人は図7に示すような自転車における固定装置を提案した(特願平11−142637号)。これを簡単に説明すると、概観の図示は省略された折畳み自転車は、折畳み時に分離されるフレームの前部F1と後部F2間を固定ボルト3における先端部の螺合部2の螺合によって走行状態に組み立てるように構成されている。図示の例では、前記フレームの前部Fは上前部F11と下前部F12とから、フレームの後部F2は上後部F21と下後部F22とからそれぞれ構成され、折畳軸26の近傍に並設された固定ボルト3の先端螺合部2が、フレームの下後部F22の前端の下ヒンジラグ23Dと、フレームの下前部F12の後端の下ヒンジラグ22Dの両方の螺子孔に螺合するように構成されている。
【0006】
一方、固定ボルト3の頭部4を多角形状に形成するとともに、該多角形状の頭部4に整合する多角形孔12を有する冠部材6を前記ボルト3の頭部4に取り付け、該冠部材6にレバー5を起伏自在に軸支して固定装置を構成した。このような構成によって、固定ボルト3の長さや、その螺合部2の刻設誤差によってレバー5が、フレームに設置されたレバー保持具13の保持溝に係止された位置で適正な締結トルクが得られない場合が生じても、固定ボルト3の頭部4に対して冠部材6を回動させて、固定ボルト3における頭部4の多角形状とこれに整合する冠部材6における多角形孔12との組合せに対応させて、きめ細かく角度調整をして取付位置を選択変更することができるので、締結トルクが適正な位置にてレバー5を倒伏格納することが可能で、外観に優れる他、搭乗者の衣服や脚部の邪魔になることがなく、安全である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この提案による固定装置にあって、走行状態にあるフレームを折り畳むには、レバー保持具13から離脱させたレバー5を回転させて固定ボルト3の先端の螺合部2を、共螺子にて形成されたフレームの下後部F22の下ヒンジラグ23Dとフレームの下前部F12の下ヒンジラグ22Dの両方の螺子孔から緩めて後退させていくことになるが、この際、フレームが折り畳める最低の条件である、固定ボルト3の螺合部2がフレームの下前部F12の下ヒンジラグ22Dから離脱する時点を明確に判別することが困難であった。このため、車体を傾斜しておくか、常にフレームに横方向の力を付与しながら固定ボルト3の弛緩作業を行わねばならず面倒であった。
【0008】
しかも、前記一対のヒンジラグ22D、23Dに刻設される螺子孔を共螺子とするため、螺子溝の精密な連続が確保されなばならず、コスト高につながった。そのようなことから、下ヒンジラグ23D側には螺子孔を形成せずに遊嵌孔とすることも考えられるが、このように構成した場合には、固定ボルト3の螺子部2が下前部F12の下ヒンジラグ22Dから離脱して折り畳める状態になっても、固定ボルト3は自重にて落下しようとするため、レバー5を含めて固定ボルト3を片手で保持しつつ、フレームを残ったもう一方の手で折り畳まねばならず、作業性が低いことは否めないものであった。
【0009】
そこで、本発明は前記提案の自転車における固定装置をさらに改良して、固定ボルトの螺合離脱位置を明確に把握できるとともに、その位置を容易に保持し、高い作業効率にて折り畳むことを可能にした安価な折畳み自転車における固定装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、折畳み時に分離されるフレームの前部と後部間を固定ボルトの螺合によって走行状態に組み立てるように構成された折畳み自転車における固定装置において、前記フレームの前部あるいは後部のいずれか一方に遊嵌された固定ボルトの冠部材に設置されたレバーを、前記固定ボルトの先端が前記フレームの他方への螺合を完了した状態と螺合から外れた状態において、それぞれフレームに係止するように構成したことを特徴とする。また本発明は、前記レバーを、固定ボルト頭部の冠部材に起伏自在に軸支するとともにその先端側を曲折形成して曲折部とし、該曲折部のフレームへの係止によって前記固定ボルトをフレーム他方からの螺合から外れた状態に保持し、直線状の部分のフレームへの係止によって前記固定ボルトをフレーム他方への螺合を完了した状態にするように構成したことを特徴とする。また本発明は、前記固定ボルトは折畳軸近傍に並設されたことを特徴とする。また本発明は、前記固定ボルトの回動螺合方向に対するレバーの固定位置を選択可能に構成すべく、固定ボルトの頭部を多角形状に形成するとともに、該多角形状の頭部に整合する多角形孔を有する冠部材を前記固定ボルトの頭部に取り付けたことを特徴とするもので、これらを課題解決のための手段とするものである。
【0011】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図5は本発明の折畳み自転車における固定装置の1実施の形態を示すもので、図1は折り畳まれた状態の折畳み部近傍の要部斜視図、図2は走行状態にある折畳み部近傍の要部斜視図、図3(A)は固定ボルトに対するレバーの固定状態を示す分解斜視図、図3(B)はレバーの底面図、図4は固定装置であるレバーおよび固定ボルトが取り外された状態の前フレームの側面図、図5(A)は折畳部の平面図、図5(B)は図5(A)のB−B断面図、図5(C)は図5(A)のC−C断面図である。
図1に示すように、本発明の折畳み自転車における固定装置は、折畳み時に分離されるフレームの前部F1と後部F2間を固定ボルト3の螺合によって走行状態に組み立てるように構成された折畳み自転車における固定装置において、前記フレームの前部F1あるいは後部F2のいずれか一方(図示の例ではフレームの後部F2における下後部F22の下ヒンジラグ23D)に遊嵌された固定ボルト3の冠部材6に設置されたレバー5を、前記固定ボルト3の先端が前記フレームの他方(前部F1における下前部F12の下ヒンジラグ22D)への螺合を完了した状態と螺合から外れた状態において、それぞれフレームF21のレバー保持具13の保持溝14に係止するように構成したものである。
【0012】
つまり、先端側が曲折形成された曲折部5Aを有するレバー5が冠部材6に起伏自在に軸支されていることによって、レバー5が、その曲折部5Aの部分をレバー保持具13に保持されるフレームF21から所定の角度で起立した状態(図1参照)と、その直線状の部分をレバー保持具13に保持されるフレームF21に平行に添設される状態(図2参照)とを採ることができるように構成し、レバー5における曲折部5Aのレバー保持具13への係止によって、固定ボルト3をフレーム他方(下ヒンジラグ22D)からの螺合から外れた浮動状態に保持し、レバー5の直線状の部分のレバー保持具13への係止によって、固定ボルト3の先端の螺合部2が前記フレームの他方(前部F1における下前部F12の下ヒンジラグ22D)への螺合を完了した状態にて固定ボルト3を正規格納位置に保持する。
【0013】
図4に示すように、本発明の固定装置1が適用される折畳み自転車の前フレームFは、ハンドルポストが軸支されるヘッドチューブ15を前端に設けた前フレーム前部F1と、シートパイプ16を立設した前フレーム後部F2とが、パイプ26A内に配設された略鉛直の折畳軸26を軸として折畳み自在に構成された前フレームFを有する。図示しての説明は省略するが、前記前フレーム後部F2の後部にはチェンステーおよび後ホークが設置されて後輪が軸支される。フレームにおける所定の両部材を近接させて螺合締結すべく、固定装置1を構成するところの先端近傍に螺合部2を刻設した固定ボルト3が前記折畳軸26の近傍に並設される。固定ボルト3はパイプ3A内に配設されている。
【0014】
図5に、これらの折畳軸26と固定ボルト3との関連配置構成が明示される。図5(A)に示すように、前フレームFにおける前部F1と後部F2とが折畳軸26と固定ボルト3とを境として接続される。図5(A)は固定装置1を含む折畳部の平面図であり、前フレームFの上側部分のみが示されている。前フレームFにおける上前部F11の後端部20と、上後部F21の前端部21とが当接している状態が示されている。これら後端部20と前端部21(前フレームの下前部F12、下後部F22についても同様)の左右にはヒンジラグ24、25および22、23がそれぞれ形成され、これらヒンジラグにそれぞれパイプ26A内に配設された折畳軸26およびパイプ3A内に配設された固定ボルト3が挿入ないしは螺合締結される。図5(A)のB−B断面図である図5(B)に示すように、車体左側において、前フレームの上前部F11の上ヒンジラグ24U、上後部F21の上ヒンジラグ25Uと、前フレームの下前部F12の下ヒンジラグ24D、下後部F22の下ヒンジラグ25Dとにわたって折畳軸26が挿入されてナット27によって締結固定される。
【0015】
図5(A)のC−C断面図である図5(C)に示すように、車体右側において、前フレームの上前部F11の上ヒンジラグ22U、上後部F21の上ヒンジラグ23Uと、前フレームの下前部F12の下ヒンジラグ22D、下後部F22の下ヒンジラグ23Dとにわたって固定ボルト3が挿入されて、その先端に刻設された螺合部2が前記前フレームの下前部F12の下ヒンジラグ22Dの螺子孔にのみ螺合される。図3(A)に示すように、先端に螺合部2を刻設した(図5(C)参照)固定ボルト3の頭部4を多角形状(図示の例では6角形)に形成するとともに、該多角形状の頭部4に整合する多角形孔12(図3(B)のレバーのA矢視底面図参照、図示の例では菊状孔)を有する冠部材6を、前記ボルト3の頭部4に取付螺子11によって取り付け、該冠部材6に突設した軸受部9にレバー5のレバー基軸10を起伏自在に軸支するものである。なお、冠部材6の頂部における符号8は螺子収容凹部を示す。また、前フレームの上後部F21の上面には保持溝14に曲折部5Aを形成したレバー5が係止されるレバー保持具13が設置される。
【0016】
このように構成されているので、折畳み自転車の前フレームFを走行状態に保持するには、前フレームの上前部F11と上後部F21とを図3(A)のように直線にした配置状態において、図5(C)のごとく、固定ボルト3の先端近傍の螺合部2を前フレームの下前部F12における下ヒンジラグ22Dの螺子孔に螺合すべく、固定ボルト3の頭部4に取り付けた冠部材6を介してレバー5を回動させる。所定の締結トルクが得られた状態にて、レバー5を冠部材6における軸受部9を軸心として倒伏させ、その直線状の部分を前フレームの上後部F21の上面に設置されたレバー保持具13の保持溝14に係止させる。これによって、レバー5が保持溝14に係止される回動位置にて適正な締結トルクが得られる。
【0017】
しかも、万一、固定ボルト3の長さや、その螺合部2の刻設誤差によってレバー5が保持溝14に係止された位置で適正な締結トルクが得られない場合が生じても、取付螺子11を緩めて、固定ボルト3の頭部4に対して冠部材12を回動させて、その固定位置を選択変更して取付螺子11を締め直すことができるので、レバー保持具13にレバー5が保持された位置において締結トルクが適正な状態になるように調整することが可能となる。また、前フレームFを折り畳むには、レバー5における直線状の部分ををレバー保持具13から離脱させ、レバー5を反締結方向に回動させて固定ボルト3の先端部の螺合部2を、前記前フレームの下前部F12における下ヒンジラグ22Dの螺子孔から取り外して、図5(C)における各ヒンジラグ22Uと23Uとを、また22Dと23Dとを分離させ、折畳軸26を軸として前フレームFにおける前部F1と後部F2とが折り畳まれる。このとき、螺子孔は下ヒンジラグ22Dにのみ形成されているので、固定ボルト3の先端部の螺合部2が下ヒンジラグ22Dの螺子孔との螺合から外れたことを明確に把握できる。
【0018】
固定ボルト3の先端部の螺合部2が下ヒンジラグ22Dの螺子孔との螺合から外れたら、固定ボルト3の螺合部2はフレームの下後部F22の下ヒンジラグ23D内をフリーに移動できるので、固定ボルト3をやや上方に引き上げた図1の状態にてレバー5における曲折部5Aをレバー保持具13に係止させて固定ボルト3をその位置に保持することができ、前記固定ボルト3が妄りに落下してその先端の螺合部2を損傷させたり、折畳み作業を邪魔することがない。しかも、固定ボルト3の保持によって両手が自由に使用できるので、片手にても折畳み作業が可能となる。
【0019】
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内で、固定ボルトの形状、形式、固定ボルト頭部の多角形形状、多角形孔の形状を含む冠部材の形状、その軸支部の形状、固定ボルト頭部への冠部材の取付形態、曲折部の形成形態を含むレバーの形状、レバーの冠部材への軸支形態、レバー保持具の形状(上下に配置される2段の係止溝へのレバーの選択的係止により、固定ボルトの先端が前記フレームの他方への螺合を完了した位置と螺合から外れた位置に固定ボルトが保持されるように構成してもよい)、折畳み自転車の折畳部におけるフレームへの固定ボルトの締結形態(固定ボルトやレバー保持具がフレーム前部側に配設されてもよい)、ハンドルポストの固定部への固定ボルトの締結形態、シートポストの固定部への固定ボルトの締結形態、固定ボルトと折畳軸との配置関連構成、フレームの形状(図示の例では、前フレームの前後部はそれぞれ上下フレームを有するが、単一の前後フレームが折り畳まれる構成でもよい)等については適宜採用できることは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明は、折畳み時に分離されるフレームの前部と後部間を固定ボルトの螺合によって走行状態に組み立てるように構成された折畳み自転車における固定装置において、前記フレームの前部あるいは後部のいずれか一方に遊嵌された固定ボルトの冠部材に設置されたレバーを、前記固定ボルトの先端が前記フレームの他方への螺合を完了した状態と螺合から外れた状態において、それぞれフレームに係止するように構成したことにより、固定ボルトの螺合離脱位置を明確に把握できるとともに、その状態を容易に保持できるので、自由な両手により高い作業効率にて安全に折り畳むことを可能にするとともに、固定ボルトが妄りに落下してその先端の螺合部を損傷させたり、折畳み作業を邪魔することがない。しかも、共螺子等の精密な加工を必要とせず安価である。
【0021】
また、前記レバーを、固定ボルト頭部の冠部材に起伏自在に軸支するとともにその先端側を曲折形成して曲折部とし、該曲折部のフレームへの係止によって前記固定ボルトをフレーム他方からの螺合から外れた状態に保持し、直線状の部分のフレームへの係止によって前記固定ボルトをフレーム他方への螺合を完了した状態にするように構成した場合は、レバーに対する曲折部形成のみの単純な付加構成によって、レバーの直線部と曲折部のフレームへの簡便な選択的係止を可能にできるので、別途の格別な構成を設置する必要がなく安価となる。
さらに、前記固定ボルトが折畳軸近傍に並設された場合は、近接する折畳軸による補剛機能のバックアップを受けて、固定ボルトが過度に締め付けられて螺合部が損傷したり、折畳みの際に固定ボルトを緩めることができずに折畳みが不可能になる虞れもない他、適正な締結トルクが容易に得られることで、締結トルク不足によって走行中にフレームが折り畳まれたりする虞れもなく、常に最適な締結トルクの下で折畳部の締結が可能となる。しかも最適な締結トルク位置にて両軸頭間にてレバーの格納がなされ、搭乗者の邪魔にもならず安全である。
【0022】
さらにまた、前記固定ボルトの回動螺合方向に対するレバーの固定位置を選択可能に構成すべく、固定ボルトの頭部を多角形状に形成するとともに、該多角形状の頭部に整合する多角形孔を有する冠部材を前記固定ボルトの頭部に取り付けた場合は、固定ボルトの適正な締結トルクが得られる位置と、レバーの適正な位置とがずれることがあっても、固定ボルトの頭部に対して冠部材を回動させて、その固定位置を選択変更することができることとなり、適正な締結トルクの下でのレバーの適正な位置での格納を実現して、外観に優れる他、搭乗者の衣服や脚部の邪魔になることがなく安全である上、レバーにおける曲折部のフレームへの係止位置を適正なものに調整することができる。
かくして本発明によれば、固定ボルトの螺合離脱位置を明確に把握できるとともに、その位置を容易に保持し、高い作業効率にて折り畳むことを可能にした安価な折畳み自転車における固定装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の折畳み自転車における固定装置の1実施の形態を示すもので、折り畳まれた状態の折畳み部近傍の要部斜視図である。
【図2】同、走行状態にある折畳み部近傍の要部斜視図である。
【図3】同、図3(A)は固定ボルトに対するレバーの固定状態を示す分解斜視図、図3(B)はレバーの底面図である。
【図4】同、固定装置であるレバーおよび固定ボルトが取り外された状態の前フレームの側面図である。
【図5】同、図5(A)は折畳部の平面図、図5(B)は図5(A)のB−B断面図、図5(C)は図5(A)のC−C断面図である。
【図6】従来の自転車における固定装置の説明図である。
【図7】本発明の背景となった自転車における固定装置の説明図である。
【符号の説明】
1 固定装置
2 螺合部
3 固定ボルト
4 多角形の頭部
5 レバー
5A 曲折部
6 冠部材
7 螺子孔
8 螺子収納凹部
9 軸受部
10 レバー基軸
11 取付螺子
12 多角形孔
13 レバー保持具
14 保持溝
15 ヘッドチューブ
16 シートパイプ
17 シートポスト
18 サドル
22〜25 ヒンジラグ
22D 下前部の下ヒンジラグ(フレームの前部)
23D 下後部の下ヒンジラグ(フレームの後部)
26 折畳軸
28 スリット
29 前ホーク
30 ハンドルポスト
31 ハンドルホルダ
32 ハンドルバー
33 テーパ駒
34 玉押
35 栓部材
36 ナット
F 前フレーム
F1 前部
F2 後部

Claims (4)

  1. 折畳み時に分離されるフレームの前部と後部間を固定ボルトの螺合によって走行状態に組み立てるように構成された折畳み自転車における固定装置において、前記フレームの前部あるいは後部のいずれか一方に遊嵌された固定ボルトの冠部材に設置されたレバーを、前記固定ボルトの先端が前記フレームの他方への螺合を完了した状態と螺合から外れた状態において、それぞれフレームに係止するように構成したことを特徴とする折畳み自転車における固定装置。
  2. 前記レバーを、固定ボルト頭部の冠部材に起伏自在に軸支するとともにその先端側を曲折形成して曲折部とし、該曲折部のフレームへの係止によって前記固定ボルトをフレーム他方からの螺合から外れた状態に保持し、直線状の部分のフレームへの係止によって前記固定ボルトをフレーム他方への螺合を完了した状態にするように構成したことを特徴とする請求項1に記載の折畳み自転車における固定装置。
  3. 前記固定ボルトは折畳軸近傍に並設されたことを特徴とする請求項1または2に記載の折畳み自転車における固定装置。
  4. 前記固定ボルトの回動螺合方向に対するレバーの固定位置を選択可能に構成すべく、固定ボルトの頭部を多角形状に形成するとともに、該多角形状の頭部に整合する多角形孔を有する冠部材を前記固定ボルトの頭部に取り付けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の折畳み自転車における固定装置。
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