JP4444330B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、自動扉開放装置を具備した冷蔵庫に関する。
近年、家庭用冷蔵庫は食生活の多様化とともに収納量も大容量化しており、400リットルを超えるクラスが主流になって冷蔵庫本体の高さや幅寸法も大きくなる傾向にある。 これにともない、冷蔵室とともに冷凍室や野菜室の扉も大型化して、回転式の冷蔵室扉の内側における収納ポケットや引出し式の冷凍室や野菜室扉は、高さと幅寸法の拡大とともに奥行き寸法も増大して多くの食品を収納する傾向にあり、扉自体が大きいこともあって、開扉のために大きな力を必要とし、非力な女性や高齢者の場合は負担が大きくなり改善が求められていた。
前記冷蔵室については、最も収納容積が大きいことから扉を左右に分割して観音開き方式としたり、使用者の冷蔵庫扉表面へのタッチ操作によってスイッチを作動し、ソレノイドを駆動して本体側から押し棒を突出させることで扉面を押圧し開扉する自動扉開放機構を備えた冷蔵庫が市場に供されており、扉の開放に負担を要しない商品として評価されているとともに、前記観音開き式扉にこの自動扉開放装置を適用した構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
前記特許文献1記載の冷蔵室用の扉開放装置は、扉が本体に取り付けられたヒンジに枢支された回転扉であることから、回転始点であるヒンジ部分からの押圧位置と押出力との調整により開扉させることが可能であったが、前記冷凍室や野菜室などの引出し式の扉については、開扉の方向が回転ではなく直線方向であって押し出しストロークが長くなることや、閉扉のために押し込んだ反動で再び開扉しても自力で閉扉できるように、引出しレールに背面下方への傾斜部を設けたり、バネで引き込む機構を設けている。
それゆえ、前述のように、ソレノイドの発生力により自動で開扉させるためには、前記回転式扉における扉開放装置のように、マグネットガスケットの吸着力を引き剥がす力のみでなく、引き込みバネの自閉力に打ち勝つ力など複数の負荷のピークに対応してこれを超える開扉力を必要とするが、従来のソレノイドでは、大きな発生力が得られるポイントは変位に対して一点であることから、複数の離れた位置でのピークを有する扉負荷に打ち勝つには、きわめて大きな発生力を有するソレノイドを用いる必要があった。
特開2003−83673号公報
前述のように、ソレノイドにきわめて大きな発生力を備えた場合は、ソレノイド自体の構造寸法が大きくなってしまうために冷蔵庫に設置するのが困難になるとともに、発生力がきわめて大きいことから扉開放時の開扉速度が速くなり過ぎ、勢いよく扉を開くために使用者に衝接する不具合がある。また、価格的にもコイルの巻装が多くなりきわめて高価になる問題があった。
また、扉開放装置として、ソレノイドを使用せずモーター式の構成が考えられるが、モーター式は開扉速度が遅く、さらに扉を突き放す力が弱いので、ソレノイド方式に比して応答性や開扉感覚に劣るものであった。
本発明は、上記の点に着目してなされたもので、開扉時の変位による負荷に応じて発生力を増減して使い勝手よく対応でき、負荷の最高値に合わせた発生力にする必要がないので、ソレノイドを小型化して冷蔵庫に用いやすくし、コスト的にも安価な扉開放装置を設けた冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明の冷蔵庫は、貯蔵室の前面開口部を閉塞する扉と、この扉への操作により作動するスイッチと、前記扉の裏面に対向する本体側に設置され前記スイッチの作動により開扉動作をおこなう扉開放ユニットとからなり、前記扉開放ユニットは、パイプの外周にコイルを巻装したソレノイドへの通電により吸引され前記パイプ内を軸方向に移動するプランジャの先端に設けた押し棒を前方に突き出すことで開扉動作をおこなうものであって、前記プランジャの移動距離に対するソレノイドの発生力特性に2箇所以上のピークを持たせるようにしたことを特徴とする。
本発明の冷蔵庫によれば、扉開放装置であるソレノイドの発生力に複数のピークを持たせるようにしたので、開扉時の変位による負荷に応じた発生力を生じさせることができ、無駄のない効率的な開扉力により、快適な自動開放とともにソレノイドを小型化して冷蔵庫に用いやすく、且つ、安価に製造することができる。
以下、図面に基づき本発明の1実施形態について説明する。図1は、本発明に係る冷蔵庫における最下段の冷凍室部分の開扉状態の外観を示す斜視図、図2は、図1の縦断面である。
外箱と内箱とこれら内外箱間に断熱材を発泡充填した断熱箱体で形成された冷蔵庫本体(1)は、内箱内部に貯蔵空間として最上部に冷蔵室(2)、その下方には断熱仕切壁を介して製氷貯氷室(3)と温度切替室(4)とを左右に区分して併置している。野菜室は特に図示しないが、前記冷蔵室(2)の下方空間に配設されている。そして、最下部には冷凍室(5)を独立して配置し、各貯蔵室の前面開口には各々専用の扉を設けて開閉自在に閉塞している。
最も大きな収納容積を有する冷蔵室(2)の開口部は、左右の回転式扉で観音開き式にした扉と扉周縁に取着したマグネットガスケットにより内外を気密に閉塞しており、使用者の扉表面へのタッチ操作によりソレノイドを駆動して開扉する自動扉開放機構を備えている。
冷蔵室(2)の下部に配置した製氷貯氷室(3)や温度切替室(4)、および冷凍室(5)は、前記冷蔵室(2)と同様に扉内板の周縁に取着したマグネットガスケット(6)により内外を気密に閉塞し、扉内側に取り付けられ貯蔵室内奥方に延出する左右一対の支持枠(7)にそれぞれの収納容器(8)を載置するとともに、冷凍室扉(9)を引出し式として前記支持枠(7)と庫内壁面とのレール機構によりそれぞれを庫外に前後方向に引き出す方式としている。
冷凍室(5)における収納容器(8)は、上面を開口した底の深い箱状をなしており、その開口した上面の周縁にはフランジ部を形成し、このフランジ部を利用して前記上面開口をほとんど覆うとともに、前縁の一部を切り欠いて高さのある製氷用牛乳パック容器などを収納する後方への凹陥部を有する比較的底の浅い皿状の中段容器(10)を載置している。
そして、冷凍室扉(9)を引き出した際には、収納容器(8)とともに中段容器(10)が、前記支持枠(7)と庫内壁面との間に配設したスライドレール(11)によってその後端が冷凍室(5)の前面開口部より前方に出るまでフルオープン状態で大きく引き出されるものであり、中段容器(10)は収納容器(8)のフランジ部上を前後方向に摺動可能として収納容器(8)の上面開口を開閉し、また中段容器(10)自体の引き出し収納ができるように設けている。
前記収納容器(8)および中段容器(10)の上方には、これら容器(8)(10)および冷凍室扉(9)の開閉とは関連なく、独立して引き出し、また庫内に収納される上段容器(12)を設置している。この上段容器(12)は、中段容器(10)の上方に位置しているが、その保持は前記扉の支持枠(7)ではなく、上段容器(12)自体の開口側縁に形成したフランジ部を冷凍室(5)の側壁に内方へ突出して設けた図示しない支持レールに直接支承し、前後に摺動可能に支持する構成であり、冷凍室扉(9)および中段容器(10)と下段の収納容器(8)とを支えている支持枠(7)やスライドレール(11)に荷重負担は掛からないとともに、冷凍室扉(9)の開扉には連動しない構成である。したがって、これを引き出す場合は、冷凍室扉(9)を引き出した後に、上段容器(12)自体の前壁の一部に形成した把手を把持して独自に引き出し、また室内に押し込むことになる。
しかして、冷凍室(5)の上部における前記製氷貯氷室(3)と温度切替室(4)との間の仕切壁部(13)の幅方向中央部には、図3の分解斜視図で示すように、扉開放ユニット(15)を設置している。この扉開放ユニット(15)は、本実施例の場合、上下の室を断熱区画するための仕切壁ではなく、収納容器(8)および上段容器(12)を庫内から引き出し、また収納するためだけに設けられている仕切壁部(13)に配設しており、本来貯蔵空間としては利用できない無効の空間を扉開放ユニット(15)の収納空間として有効に利用しているものである。
扉開放ユニット(15)は、回動式の冷蔵室(2)の扉と同様に、冷凍室扉(9)表面のハンドル部(9a)に形成した磁気レバーからなるタッチスイッチ(16)へのタッチ操作によってホールIC、マイコン制御により駆動されるものであり、閉扉状態における平断面図である図4に示すように、ヨーク(17)内に設けられ、ボビンの外周にコイルを巻装してこれを樹脂でモールドしたソレノイド(18)と、ソレノイド(18)の内側に吸引力のピークの位置をずらすために軸方向の前後に分離して配設したステンレス製の補助ヨーク前(19)と補助ヨーク後(20)と、この補助ヨーク(19)(20)の内側に設けた黄銅製で円筒状のパイプ(21)と、前記ソレノイド(18)への通電によって吸引され、前記パイプ(21)内を軸方向に水平移動する磁性体製のプランジャ(22)、およびプランジャ(22)の先端に固着した押し棒(23)とから構成されており、この扉開放ユニット(15)をゴムブッシュなどの緩衝材を介して前記仕切壁部(13)の前後に亙って取り付けたソレノイドケース(24)にねじ固定している。
前記プランジャ(22)と押し棒(23)との組立体は、本実施例の場合、冷凍温度空間内に設置されていることから開扉時などにおける外気の侵入によって結露し氷結する可能性があり、氷結を防いで機能に影響を及ぼさないように、その開口上面はソレノイドカバー(25)で密封閉塞している。その前端部には、ソレノイドケース(24)内のプランジャ(22)などの金属製の摺動部が冷凍室(5)空間の湿気に触れないように気密にシールし、且つ、押し棒(23)の先端部が前方へ延出できるように蛇腹状に形成したシリコンゴム製のシールパッキン(26)を設けており、このシールパッキン(26)を介して、冷凍室扉(9)方向への突出部材として合成樹脂で形成したノック部材(27)を取り付けている。
そして、ソレノイド(18)への通電時には、プランジャー(22)の前方への水平移動によって押し棒(23)の先端部が前方へ延出し、シールパッキン(26)を介してノック部材(27)の後部に立設させた係合片(27a)を押圧し、ノック部材(27)の先端部が冷凍室扉(9)の裏面側に向かって突出するよう構成している。
このようにノック部材(27)は、押し棒(23)とは別部材にして、係合片(27a)を介して押圧されるようにしたので、扉裏面の押圧部をプランジャ(22)の摺動軸の軸芯に合致させたり、押し棒(23)を所定位置に配するために曲げ成形する必要がなく、ソレノイド(18)の設置場所の設定調整が可能となり、仕切壁部(13)裏面の無効スペース中に効果的に設置できる利点がある。
プランジャー(22)の他端には、圧縮コイルバネからなる戻しバネ(28)を設けてプランジャー(22)をソレノイド(18)による突出方向とは逆方向へ常時付勢しており、ソレノイド(18)への通電が停止した後は、この戻しバネ(28)によって押し棒(23)を再びソレノイド(18)のパイプ(21)内に収納するように形成されている。また、前記ソレノイドケース(24)内に配設したノック部材(27)を含む扉開放ユニット(15)の表面はユニットカバー(29)によって被覆されており、冷気の侵入防止や外力に対する保護とともに、人が充電部に触れないように安全上の保護もおこなっている。
図1中の(30)は、冷凍室扉(9)の下方の一側裏面に対向する冷蔵庫本体(1)側に設けたリードスイッチなどで形成したドアスイッチであり、閉扉の際には、冷凍室扉(9)裏面に設けたマグネットガスケット(6)の磁力を感知することで冷凍室扉(9)の開閉状態を検出するものである。
このドアスイッチ(30)は、扉開閉を検出することで、室内の冷却ファンの回転などを制御するのみでなく、冷凍室扉(9)が開放している場合は、扉開放ユニット(15)を動作させないように制御している。これにより、冷凍室扉(9)の開放中に誤ってタッチスイッチ(16)にタッチされた際においてもソレノイド(18)へ通電されることはなく、ノック部材(27)が本体前方の空間に不意に突出する危険を防止できるものであり、扉開放ユニット(15)は、冷凍室扉(9)が完全に閉扉されていることを条件として初めて動作可能となる。
扉開放ユニット(15)の基本構成は上述したとおりであり、冷凍室扉(9)を開扉する場合には、ドアスイッチ(30)により、冷凍室扉(9)が閉扉されていることを条件として、扉のハンドル部(9a)に形成したタッチスイッチ(16)をタッチ操作することによってソレノイド(18)にドライバ(パワー回路)を介して1秒間通電する。そしてソレノイド(18)によってプランジャ(22)が戻しバネ(28)の力に抗して吸引移動し開扉動作をおこなうものである。
なお、冷凍室扉(9)などの引出し式扉においては、閉扉の際の押し込み不足により、閉じる直前で扉と本体との間に隙間を生じたまま停止する、いわゆる半ドア状態になることを防ぐため、また、他の扉が勢いよく閉じられた際に、その風圧によって閉じている扉が開いてしまうことを防ぐために、自動で閉扉させることを目的として、冷凍室扉(9)を閉扉方向に引き込むように作用する図示しない引き込みバネをスライドレール(11)部に設け、この自閉力により半ドア状態の扉を閉じたり、閉扉状態を保持する機構が設けられている。
したがって、引出し式である冷凍室扉(9)を開扉する際には、開扉当初のマグネットガスケット(6)を引き剥がす力と、前記負荷体となる引き込みバネの自閉力に打ち勝つ力との2箇所のピークが負荷として存在するものであり、扉開放ユニット(15)はプランジャ(22)の変位とともにこれらの負荷に対応して開扉できるだけの発生力を備える必要がある。
プランジャ(22)の移動距離に対するソレノイド(18)の発生力は電磁力であり磁束の量に影響されるものであり、鉄回路であれば、高透磁率材であって断面積が大きいほど強く、銅回路であれば、太いコイルを多く巻き大きなアンペアターン(電流×巻数)にする方が強くなる。
しかしながら、前記条件はいずれもソレノイド自体を重くし、サイズも大きくなるものであり、発生力のピークが一点しかない従来のソレノイドで前述のような複数のピークを持つ負荷に対応するには、その発生力を扉の変位におけるすべての箇所での負荷を上回るように設定しなければならないため、ソレノイドとしての発生力をきわめて大きなものにする必要がある。
そのため、ソレノイド自体がさらに大きくなり、装置としても大きくなり過ぎて設置のためのスペースを必要とするので、その分貯蔵のためのスペースが減少するだけでなく、発生力が大きくなることによって扉開放時の開扉速度や強さが大きくなり過ぎ、開扉の際に使用者に衝接したりする不具合を生じるものであり、また、価格的にもきわめて高価になる問題がある。
このことから、本発明においては、ソレノイド(18)を、プランジャ(22)が固定子に突き当たる摺動の最終点で最大の力が発生する吸引子型ではなく、パイプ(21)を貫通する貫通型とし、円筒形の前記補助ヨーク(19)(20)を前後に設けて前方側の補助ヨーク前(19)の長さと形状により、冷凍室扉(9)を引き出す際の複数箇所の負荷のピークに対応する発生力を設ける構成としている。
本実施例における扉の移動変位量に対する負荷力およびソレノイド発生力の関係特性図である図5に示すように、開扉点を0として、閉扉点は開扉点から46mm離間した位置にある。
開扉動作における閉扉点からの開扉当初の扉負荷は、扉開口部に設けたマグネットガスケット(6)をその磁力による本体側への吸着力に抗する力であって、開扉点から38mmの位置で第1のピーク(A)を形成し、引き剥がすための約30Nの負荷が発生する。しかしながら、前記負荷値は基準値であり、マグネットガスケット(6)には、冷蔵庫の使用過程での付着物により密着度が増加するものであり、実際には破線で示す曲線となり、前記第1のピーク(A)では50N程度の負荷となる。
以下破線による実際の値で説明すると、マグネットガスケット(6)を引き剥がした後の扉負荷は、冷凍室扉(9)自体の重量と収納容器(8)などの収納物の重量に引き出し摩擦を加えた値となり、20N台の値に低下するが、前記第1のピーク(A)からの移動距離が20〜30mmになった位置、本実施例では27mm移動した開扉点から11mmの位置で、扉の自閉力である前記引き込みバネのバネ力は最大値となって第2のピーク(B)を形成し、その負荷値は35N強となることから、これに打ち勝つ力が必要となる。
前記負荷値の変位に対応するため、本実施例においては、ソレノイド(18)の発生力の第1のピーク(a)を開扉点から38mmの位置において55Nとし、第2のピーク(b)は同11mmの点において45Nになるように設定している。なお、前記ソレノイド(18)の発生力は電圧85V時での値であり、電圧を100Vにするなど変化させることによって発生力を増大し、あるいは調整することができる。
ソレノイドの発生力特性に2箇所のピークを設けるため、図6においてその1実施例の側面図を(a)、同斜視図を(b)で示すように、前記補助ヨーク前(19)の円筒の後端部から前方側へ軸方向に所定距離に亙って延び、先端を矩形状にした切欠き部(31)を形成することで2箇所のピークを持たせるようにしている。
発生力の特性は、概略関係図である図7に示すように、可動子であるプランジャ(22)が、閉扉状態である2点鎖線の位置から矢印のように摺動し、その先端エッジ(22a)と補助ヨーク前(19)の後端のエッジa(19a)が接近すると、最も近接した位置で強力な発生力のピークを生じるものであり、前記切欠き部(31)を形成することによって、切欠きのないものよりは低くなるが、補助ヨーク前(19)の前記エッジa(19a)の部分と、切欠き部(31)の先端に形成されるエッジb(31b)との2箇所でピークを発生させることができる。
したがって、冷凍室扉(9)の引き出し時に生じる第1および第2の負荷のピーク(A)(B)の大きさや間隔寸法により切欠き部(31)の幅や深さ、および補助ヨーク前(19)の長さ寸法を設定すればよく、本実施例の場合、前記切欠き部(31)の先端までの深さは、前記第1のピーク(a)から第2のピーク(b)までの27mmである。
切欠き部(31)は、その前端を前記図6のように矩形状に形成することで、プランジャ(22)のエッジ(22a)が、補助ヨーク前(19)の切欠き部(31)先端のエッジb(31b)に近接した時点で、シャープな発生力である第2のピーク(b)が得られるものであり、例えば、引き込みバネの開放部分の特性が急峻なものであればこれに的確に対応させることができる。
上記構成により、冷凍室扉(9)を開扉するためにタッチスイッチ(16)に触れると、ソレノイド(18)に通電され、プランジャ(22)が戻しバネ(28)の力に抗してパイプ(21)内に吸引され、水平移動によって扉側に突出する。そして、プランジャ(22)の移動とともに押し棒(23)も前方移動して、その先端がノック部材(27)の係合片(27a)に係合することでノック部材(27)を前方に突き出し、冷凍室扉(9)の裏面を押して開扉させるように動作する。
その際、第1のピーク(a)では、55Nの発生力によりマグネットガスケット(6)の吸着力に打ち勝ってこれを本体開口部から引き剥がし、さらに変位して第2のピーク(b)に至った際には、45Nの力を発生し、引き込みバネの自閉力に打ち勝って扉を開放するものである。
なお、前記扉の開放位置は、ソレノイド(18)への通電時のプランジャ(22)のストローク(50〜60mm)ではなく、ソレノイドの発生力と扉負荷との差であって蓄積された勢いにより概ね200〜300mm開放する位置であり、第2のピーク(b)を越えると引き込みバネの自閉力は作用せず、スライドレール(11)の摩擦力に対応する発生力のみで冷凍室扉(9)は開放されるので、使用者はきわめて軽い力で望む位置まで扉を開区ことができ、貯蔵品の取り出しや収納作業を使い勝手よくおこなうことができる。
ソレノイド(18)への通電は1秒間であり、貫通型であってプランジャ(22)が固定子に突き当たる吸引子型ではないことから、衝撃音が発生する問題もなく、プランジャ(22)を動作させてノック部材(27)を突き出した後は、消勢によりプランジャ(22)は戻しバネ(28)の復帰力によって後方に移動するため、扉前面に突出した状態のままとはならずに次の開扉操作のための待機状態となるものである。
また、補助ヨーク前の切欠き部形状の他の実施例としては、図8においてその側面図を(a)、斜視図を(b)で示すように、補助ヨーク前(19´)の切欠き部(31´)の先端エッジb(31b´)の形状を円弧状に形成したり、図9のように、補助ヨーク前(19″)の切欠き部(31″)の先端エッジb(31b″)を軸方向に傾斜部を有する角形状に形成するようにしてもよい。前記のように、切欠き部の先端エッジb(31b´)(31b″)を円弧状に形成したり、傾斜部を有する角形状にした場合は、第2のピーク(b)の発生力の立ち上がりがなだらかな形状になり、冷凍室扉(9)の開放移動とともに滑らかに発生力が上昇し下降する幅の広い発生力のピークを得ることができる。
前記実施例によれば、例えば、引き込みバネの開放部分が緩やかに外れるような特性の場合に適合するものであり、切欠き部(31´)(31″)における円弧状の曲線カーブや傾斜部の傾き度、あるいはこれらの組み合わせによって、負荷特性により対応させた的確なソレノイド(18)の発生力を得ることができる。
上記各実施例においては、ソレノイド(18)の発生力のピークを2箇所としたものについて説明したが、図10に示すように、補助ヨーク前(39)の切欠き部(41)を円筒の軸方向に直交する複数の幅寸法を設け、軸方向に沿って3段階になるようにエッジ(a)(b)(c)を形成すれば、変位量に対して3箇所の発生力のピークを設けることができるものであり、切欠き形状によって発生力はさらに多くのピークを設けることができる。
上記については、図11に示すように、円筒部における切欠き形状あるいは径方向のスリット(51)の幅をそれぞれ相違させた複数の補助ヨーク前a(49a)、同b(49b)、同c(49c)を順次並べて設置することで、エッジ(a)(b)(c)を設けた補助ヨーク(49)を形成し、前記エッジにより変位時に複数の発生力のピークを備えたソレノイド(18)とするようにしてもよい。
また、前記各実施例で説明したような切欠き部(31)や(41)、あるいはスリット(51)を設けた形状とは相違して、図12に示すように、補助ヨーク前(59)を複数の材厚からなる円筒(59a)(59b)により形成してもよく、このようにすれば、円筒の内側に変位方向に沿って段差(61a)(61b)が形成されることになり、この段差によるエッジによって、前記実施例と同様に発生力のピークを複数持ったソレノイド(18)を得ることができる。
さらに他の実施例として、図13に示すように、補助ヨーク前(69)を、透磁率の異なる複数の強磁性体材料、例えば、低透磁率の円筒(69a)と高透磁率の円筒(69b)とを併置させることで、複数のピークを持たせるようにしてもよい。
なお、前記各実施例においては、扉開放装置の採用対象を引出し式の冷凍室扉として説明したが、これに限るものではなく、例えば、回転式冷蔵室扉の開扉時におけるマグネットガスケットを引き剥がす箇所といわゆる半ドアを防止するための負荷となる抵抗箇所の2箇所にソレノイド発生力のピークを持たせるようにしてもよいものであり、さらに、フレンチ式観音開き扉においては、開扉時に、マグネットガスケットの吸着面となる可動仕切り部材を回動させる抵抗箇所を前記同様に第2のソレノイド発生力のピーク箇所とするようにしてもよい。
本発明の1実施形態の冷蔵庫の開扉状態の冷凍室部分を示す斜視図である。 図1の冷凍室部分の閉扉状態を示す縦断面図である。 図2における扉開放ユニット部分を示す分解斜視図である。 図3における扉開放ユニットの詳細を示す閉扉状態の平断面図である。 図3の扉開放ユニットにおけるソレノイドの変位に対する発生力および負荷特性図である。 図4の補助ヨークを示し、(a)は側面図、(b)は斜視図である。 図4の扉開放ユニットの要部を示す側断面図である。 図6の補助ヨークの他の実施例を示す側面図(a)と斜視図(b)である。 図6の補助ヨークのさらに他の実施例を示す側面図である。 図6の補助ヨークのさらに他の実施例を示す側面図である。 図6の補助ヨークのさらに他の実施例を示す側面図である。 図6の補助ヨークのさらに他の実施例を示す側断面図である。 図6の補助ヨークのさらに他の実施例を示す側断面図である。
符号の説明
1 冷蔵庫本体 5 冷凍室 8、10、12 容器
9 冷蔵室扉 11 スライドレール 13 仕切壁部
15 扉開放ユニット 16 タッチスイッチ 17 ヨーク
18 ソレノイド 19、19´、19″、39、49、59、69 補助ヨーク前
19a、19a´、19a″ エッジa 21 パイプ
22 プランジャ 22a エッジ 23 押し棒
24 ソレノイドケース 27 ノック部材 28 戻しバネ
31、31´、31″、41、51 切欠き部 31b、31b´、31b″ エッジb
61a、61b 段差

Claims (9)

  1. 貯蔵室の前面開口部を閉塞する扉と、この扉への操作により作動するスイッチと、前記扉の裏面に対向する本体側に設置され前記スイッチの作動により開扉動作をおこなう扉開放ユニットとからなり、前記扉開放ユニットは、パイプの外周にコイルを巻装したソレノイドへの通電により吸引され前記パイプ内を軸方向に移動するプランジャの先端に設けた押し棒を前方に突き出すことで開扉動作をおこなうものであって、前記プランジャの移動距離に対するソレノイドの発生力特性に2箇所以上のピークを持たせるようにしたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. ソレノイド発生力特性の2箇所のピークは、開扉時における本体側からマグネットガスケットを引き剥がす箇所、および開扉時に自閉力を与える負荷体の力に打ち勝つ箇所であることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. ソレノイドは、プランジャが固定子に突き当たる吸引子型ではなくパイプを貫通する貫通型であって円筒形の補助ヨークを前後に設け、前方側の補助ヨーク構成によりソレノイド発生力特性に2箇所以上のピークを持たせるようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 前方側の補助ヨークは、円筒の後端部から軸方向に所定距離に亙って延びる切欠き部を形成することで2箇所のピークを持たせるようにしたことを特徴とする請求項3記載の冷蔵庫。
  5. 切欠き部の先端を矩形にしたことを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫。
  6. 切欠き部の先端に傾斜部を有する角形状、あるいは円弧状にしたことを特徴とする請求項4記載の冷蔵庫。
  7. 前方側の補助ヨークは、円筒の後端部から軸方向に所定距離に亙って延びる切欠き部をに形成し、前記切欠き部は、軸方向に直交する複数の幅寸法を設けることで複数のピークを持たせるようにしたことを特徴とする請求項3記載の冷蔵庫。
  8. 補助ヨークの材厚寸法を軸方向に亙って変化させることで複数のピークを持たせるようにしたことを特徴とする請求項3記載の冷蔵庫。
  9. 補助ヨークに透磁率の異なる複数の強磁性体材料を併置させることで複数のピークを持たせるようにしたことを特徴とする請求項3記載の冷蔵庫。
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