JPWO2018143261A1 - 冷蔵庫 - Google Patents

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JPWO2018143261A1
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貴代志 森
健一 柿田
豊志 上迫
昌利 正久
香緒里 松尾
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47BTABLES; DESKS; OFFICE FURNITURE; CABINETS; DRAWERS; GENERAL DETAILS OF FURNITURE
    • A47B67/00Chests; Dressing-tables; Medicine cabinets or the like; Cabinets characterised by the arrangement of drawers
    • A47B67/04Chests of drawers; Cabinets characterised by the arrangement of drawers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
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    • A47B88/00Drawers for tables, cabinets or like furniture; Guides for drawers
    • A47B88/40Sliding drawers; Slides or guides therefor
    • A47B88/453Actuated drawers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D23/00General constructional features
    • F25D23/02Doors; Covers

Abstract

冷蔵庫は、断熱壁で構成された筐体と、筐体内に備えられた野菜室(16)と、収納室を開閉自在に閉塞する野菜室扉(16a)と、扉を自閉させる自閉装置(27)とを備える。自閉装置(27)は、野菜室扉(16a)を閉じる方向に引き込む機能と、野菜室扉(16a)の閉じる速度を減速させる減速機能とを有する。

Description

本開示は、収納室の扉を自動で閉じる機能を備えた冷蔵庫に関する。
近年では、食生活の変化および郊外型の大型スーパーマーケットの増加から、日々買い物をする習慣が薄れて来ている。例えば、1週間分の食料品を纏め買いして冷蔵庫に保存しておくような傾向が強くなっている。また、比較的大型の冷蔵庫を使用する高齢者が増加しており、そのような使用者にとって纏め買いした食品と扉との総重量が重く、収納室の開閉が負担に感じられるようになってきている。
また、使用者が軽い力でドアを閉じようとすると、摩擦によってドアが途中で停止し、冷蔵庫の閉じ忘れが意図せず発生する頻度が増加している。扉が少しでも開いた状態で放置されると、暖気の侵入による保存性能の低下、冷却量の増加による消費電力の増大、並びに、外湿気の侵入による収納室内の結露および着霜が発生し、冷蔵庫の機能を損ねることになる。
このような課題のうち、収納室の閉じ忘れ頻度を軽減する冷蔵庫として、自動閉扉機構を備え、半ドア状態を防止し、且つ扉を勢いよく閉じた際の衝撃を低減するものがある(特許文献1参照)。
図9は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の引出し冷凍室周辺を側方から見た模式図である。
図9に示すように、従来の冷蔵庫は、本体筐体101と、本体筐体101内に設けられた貯蔵室と、貯蔵室の前面開口部を覆う引出し扉102と、引出し扉102とともに引き出され、食品が収納される収納容器103とを備える。また、従来の冷蔵庫は、引出し部と、引出し部に設けられた引き込みピン105と、引き込みピン105と当接または離反可能な扉閉鎖部106とを備える。引出し部は、引出し扉102と、収納容器103と、収納容器103を支持する枠体104とからなる。従来の冷蔵庫は、引出し部が本体筐体101から引き出され、あるいは本体筐体101に押し込まれると、引き込み部材である扉閉鎖部106が、引き込みピン105を引き込んで引出し扉102を閉じるよう構成されている。
扉閉鎖部106は、内部に、粘性オイル等を利用して閉扉速度を減速させる手段、すなわち、摩擦負荷トルクまたは粘性負荷トルクを発生することで、扉が勢いよく閉じられた際の衝撃を低減する手段を備える。
しかしながら、上述したような従来の冷蔵庫の構成は、自閉機能を備えてはいるが、閉扉速度を減速しながら閉じるため、密閉直前に閉扉速度がほぼゼロとなり、ドアに隙間がある状態で停止してしまうことがある。特に、収納物の重量が重い時に、このような問題が頻繁に発生する。
また、減速手段を廃止した場合は、扉が勢いよく閉じられた際の衝撃を低減することができず、衝撃低減と確実な密閉とを両立させることが困難である。
特開2007−132605号公報
本開示は、上記のような従来の課題に鑑みてなされたものであり、扉および収納室に加わる負荷、および周囲温度等の影響に関わらず、閉扉時の衝撃緩和と確実な密閉とを両立させる自閉機能を備えた冷蔵庫を提供する。
具体的には、本開示の一例による冷蔵庫は、断熱壁で構成された筐体と、筐体内に備えられた収納室と、収納室を開閉自在に閉塞する扉と、扉を自閉させる自閉部とを備える。自閉部は、扉の閉じる速度を減速させる減速部と、扉の閉じる速度を加速する加速部とを有する。
このような構成により、減速部によって閉扉速度が低下し過ぎた場合でも、加速部によって確実に閉じるように加速力を加えることができるため、閉扉時の衝撃緩和と確実な密閉との両立が可能となる。
本開示によれば、扉および収納室に加わる負荷、並びに周囲温度等の影響に関わらず、閉扉時の衝撃緩和と確実な密閉とを両立させることができる冷蔵庫が得られる。
また、本開示の一例による冷蔵庫は、収納室と扉とを隙間なく密閉するためのガスケットをさらに備えていてもよい。この場合、自閉部は、ガスケットを圧縮する強さで扉を引き込み自閉させるよう構成されていてもよい。このような構成により、ガスケットと外気との接触面積、および、ガスケットと収納室内の冷気との接触面積が減少され、冷蔵庫内への吸熱量抑制により、省エネルギ性を向上させることができる。
また、本開示の一例による冷蔵庫において、加速部が動作する扉の筐体に対する第1の位置は、減速部が動作する扉の筐体に対する第2の位置よりも筐体側となるよう構成されていてもよい。このような構成により、まず減速部によって閉扉速度を一定以下まで落とすことで閉扉時の衝撃を緩和し、その後に密閉状態から数十ミリ手前で加速部によって確実に閉じるように加速力を加えることができる。よって、このような構成により、閉扉時の衝撃緩和と確実な密閉との両立が可能となる。
また、本開示の一例による冷蔵庫において、自閉部は、加速部としても機能するよう構成されていてもよい。
このような構成により、構成部品数を減らすことができ、小型化が可能となるため、冷蔵庫内の収納容積を減少させることなく、自閉部を設置することができる。
図1は、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の正面図である。 図2は、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の扉が開いた状態の野菜室の図1のA−A線における断面図である。 図3は、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の扉がやや開いた状態の野菜室の図1のA−A線における断面図である。 図4は、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の扉が微量開いた状態の野菜室の図1のA−A線における断面図である。 図5は、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の閉扉中の開扉量と閉扉速度の関係図である。 図6Aは、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の吸熱量が多い閉扉状態の図1のA−A線における断面図である。 図6Bは、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の理想的な閉扉状態の図1のA−A線における断面図である。 図7は、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の初期閉扉速度が低速のときの開扉量と閉扉速度の関係図である。 図8は、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の閉扉動作を説明するための図である。 図9は、特許文献1に記載された従来の引出し収納室を側方から見た模式図である。
以下、本開示の実施の形態の例を、図面を参照しながら説明する。尚、以下の実施の形態によって、本開示が限定されるものではない。
(実施の形態)
以下、本開示の実施の形態の例を図1から図7を参照しながら説明する。
図1は、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の正面図である。図2は、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の扉が開いた状態の野菜室の図1のA−A線における断面図である。図3は、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の扉がやや開いた状態の野菜室の図1のA−A線における断面図である。図4は、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の扉が微量開いた状態の野菜室の図1のA−A線における断面図である。図5は、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の閉扉中の開扉量と閉扉速度との関係を示す図である。図6Aは、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の吸熱量が多い閉扉状態の図1のA−A線における断面図である。図6Bは、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の理想的な閉扉状態の図1のA−A線における断面図である。図7は、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の初期閉扉速度が低速のときの開扉量と閉扉速度との関係を示す図である。図8は、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫の閉扉動作を説明するための図である。
図1から図6に示すように、本開示の実施の形態の一例による冷蔵庫50は、筐体11である断熱箱体を備える。筐体11は、主に鋼板を用いた外箱と、ABS樹脂などの樹脂で成形された内箱と、外箱と内箱との間に注入された断熱材とで構成されている。
筐体11は、複数の収納室に断熱区画されている。複数の収納室は、最上部に配置された冷蔵室12、冷蔵室12の下方において互いに横並びに設けられた製氷室13および切換室14、製氷室13および切換室14の下方に配置された冷凍室15、および、最下部に配置された野菜室16を有する。複数の収納室それぞれの前面、すなわち、筐体11の前面開口部には、外気と断熱区画するための断熱扉が設けられている。冷蔵室12の前面に設けられた断熱扉である冷蔵室扉12aの中央部付近には、操作部17が設けられている。操作部17において、複数の収納室それぞれの庫内温度設定、並びに、製氷および急速冷却などの設定を行うことができる。
冷蔵室12内の最上部の後方領域には、機械室が設けられている。機械室内には、圧縮機、および、水分除去を行うドライヤ等の冷凍サイクルの構成部品が収納されている。
冷凍室15の背面には、冷気を生成する冷却室が設けられている。冷却室内には、冷却器、および、冷却ファンが配置されている。冷却ファンは、冷却器で冷却された冷気を、冷蔵室12、切換室14、製氷室13、野菜室16、および冷凍室15それぞれに、風路を介して送風する。風路は、冷蔵室12、切換室14、製氷室13、野菜室16、および冷凍室15の背面に設けられている。さらに、冷却ファンからの風量を調節する風量調節ダンパが、風路内に設置されている。また、冷却室には、冷却器並びにその周辺に付着する霜および氷を除霜するために、ラジアントヒータ、ドレンパン、およびドレンチューブ蒸発皿等が設けられている。
冷蔵室12は、冷蔵保存のために凍らない温度を下限に、通常1℃〜5℃に設定される。最下部の野菜室16は、冷蔵室12と同等もしくは若干高い温度の2℃〜7℃に設定される。また、冷凍室15は、冷凍温度帯に設定されており、冷凍保存のために、通常−22℃〜−15℃で設定される。なお、冷凍室15は、冷凍保存状態の向上のために、例えば−30℃または−25℃の低温で設定されることもある。
製氷室13では、冷蔵室12内の貯水タンクから送られた水で、製氷室13内上部に設けられた自動製氷機で氷がつくられる。氷は、製氷室13内下部に配置された貯氷容器に貯蔵される。
切換室14は、1℃〜5℃で設定される冷蔵温度帯、2℃〜7℃で設定される野菜温度帯、通常−22℃〜−15℃で設定される冷凍温度帯の温度帯、および、冷蔵温度帯から冷凍温度帯の間で予め設定された温度帯に、切り換えることができるよう構成されている。切換室14は、製氷室13に並設されており、独立扉を備えた収納室である。切換室14は、引き出し式の扉を備えることが多い。
なお、本実施の形態では、切換室14は、冷蔵温度帯から冷凍温度帯までの温度帯に切換可能な収納室として構成されている。しかし、冷蔵は、冷蔵室12および野菜室16に委ね、冷凍は、冷凍室15に委ねて、切換室14は、冷蔵温度帯と冷凍温度帯との間の温度帯でのみの切り換えに特化した収納室として構成されていてもよい。また、切換室14は、特定の温度帯、例えば近年冷凍食品の需要が多くなってきたことに伴い、冷凍温度帯に固定された収納室として構成されていてもよい。
図2等に示すように、野菜室扉16aには、フレーム19によって支持された収納ケース20が取付けられている。引出しレール21は、野菜室16の内壁に固定されている。フレーム19は、引出しレール21上をスライドする構成となっている。また、フレーム19と野菜室扉16aとは、互いに組み合わされた構造となっている。このような構成により、フレーム19と収納ケース20とは、野菜室扉16aの開閉に伴って動作する。
引出しレール21には、自閉装置(自閉部)27(例えば第一のバネ)が取り付けられている。自閉装置27は、野菜室扉16aの開扉寸法が所定寸法以下になると、フレーム19と連携または係合し、閉扉方向にドアを引き込むよう構成されている。
より具体的には、自閉装置27は、野菜室扉16aの閉扉速度が所定速度以上になったときに閉扉速度を減速させる減速部と、野菜室扉16aの閉扉直前に閉扉速度を加速させる加速部を有する。例えば、自閉装置27は、図8(a)〜図8(d)に示すように、ダンパ機構30で構成された減速部と、第一のバネ31を有する加速部とで構成されている。また、自閉装置27は、野菜室扉16aの開閉方向に可動自在の第一の凹部32、および、野菜室扉16aの開閉方向に可動自在の第二の凹部33を有する。第一の凹部32および第二の凹部33は、第二の凹部33に第一の凹部32が係合するよう、構成されている。第一のバネ31は、第一の凹部32を閉扉方向に引き込むように構成されている。ダンパ機構30は、第二の凹部33の閉扉方向の動きを抑制するように構成されている。自閉装置27は、野菜室扉16aの開扉寸法が所定寸法以上では、図8(a)に示すように、フレーム19の凸部19aと第一の凹部32とは係合していないが、野菜室扉16aの開扉寸法が所定寸法以下では、図8(b)に示すように、フレーム19の凸部19aと第一の凹部32とが係合し、野菜室扉16aを閉扉方向に引き込むように構成されている。また、野菜室扉16aの開扉寸法が所定寸法から閉扉直前までは、図8(c)に示すように、第一の凹部32と第二の凹部33は係合している。このため、野菜室扉16aの開扉寸法が所定寸法から閉扉直前までは、第二の凹部33の閉扉方向の動きを抑制するダンパ機構30(減速部)により、第一のバネ31の引き込みによる閉扉速度が抑制されている。第一の凹部32は、野菜室扉16aの閉扉直前に、図8(d)に示すように、凸部19aと係合したまま、第二の凹部33との係合が外れるように構成されている。このような構成により、第二の凹部33に作用していたダンパ機構30による引き込みの抑制がなくなり、第一のバネ31(加速部)による第一の凹部32の引き込みのみとなるため、閉扉速度が加速される。このように、自閉装置27は、加速部としても機能するよう構成されている。
また、変形例として、自閉装置27は、以下のように構成されていてもよい。第二の凹部33は、第一の凹部32の閉扉方向の可動域の延長線上に設けられ、第二の凹部33に第二のバネ(図示なし)が設けられて、野菜室扉6aを閉扉方向に引き込むように構成されていてもよい。この場合、第一のバネ31は、第一の凹部32を閉扉方向に引き込むように構成されている。ダンパ機構30は、第一のバネ31による第一の凹部32の引き込みを抑制するように構成されていている。この場合、自閉装置27は、野菜室扉16aの開扉寸法が所定寸法以上では、フレーム19の凸部19aと第一の凹部32は係合していないが、野菜室扉16aの開扉寸法が所定寸法以下では、フレーム19の凸部19aと第一の凹部32とが係合し、閉扉方向に野菜室扉16aを引き込むように構成されていてもよい。また、野菜室扉16aの開扉寸法が所定寸法から閉扉直前までは、フレーム19の凸部19aと第一の凹部32とが係合し、閉扉方向に野菜室扉16a第一の凹部32とは係合している。このため、野菜室扉16aの開扉寸法が所定寸法から閉扉直前までは、第一の凹部32の閉扉方向の動きを抑制するダンパ機構30により、第一のバネ31の引き込みによる閉扉速度が抑制されている。野菜室扉16aの閉扉直前に、フレーム19の凸部19aは、第一の凹部32との係合が外れるとともに、第二の凹部33に係合するように構成されていてもよい。このような構成により、フレーム19の凸部19aは、ダンパ機構30による引き込みの抑制がなくなり、第二の凹部33に設けられた第二のバネによる引き込みにより、野菜室扉16aの閉扉速度が加速される。
野菜室扉16aは、弾性のある材料で構成されたガスケット28を有する。ガスケット28は、野菜室扉16aと筐体11との隙間を密閉する役割を担う。ガスケット28は、野菜室扉16aの密閉時には、自閉装置27の引き込み力によって、ガスケット28が筐体11の開口部に接触していないときの状態と比べて、0.2mm以上圧縮された状態となる。ガスケット28がこのように圧縮されることで、ガスケット28が外気に触れる面積を低減できるので、外部から野菜室16内に侵入する熱量も抑制することが可能となる。
以下、図2から図6を用いて、さらに自閉装置27による閉扉動作を説明する。
図2では、野菜室16が開扉状態にあり、その開扉量はD0である。開扉量(開扉寸法)は、野菜室16の前面から、野菜室扉16aのガスケット28の、野菜室16側の表面までの距離(寸法)で表される。使用者は、開扉量D0からD1(図5参照)となるまで手動で野菜室扉16aを閉扉方向に操作する。これにより、閉扉速度はV1(図5参照)まで加速される。
その後、野菜室扉16aは、惰性で閉扉され、レール21とフレーム19との摩擦によって少しずつ減速していき、図3に示すように、開扉量がD2となったときに閉扉速度はV2(図5参照)となる。自閉装置27は、この時点からドア引き込み作用を発生させる。
閉扉速度V2とそれに加わる自閉装置27のドア引き込み作用による引き込み力によって、残りの開扉量D2が閉扉される。野菜室扉16aが完全に閉扉されるとき、野菜室扉16aと筐体11との接触で大きな衝撃が発生し、その衝撃は、野菜室16内の食品同士を接触させ、食品を傷める可能性がある。また、野菜室扉16a上部と冷凍室扉15a下部との隙間C1(図3参照)に使用者の指が挟まる可能性もある。よって、減速部による減速作用が、隙間C1が例えば100mm以下となった時点で発生するように構成されており、隙間C1が10〜20mm程度になったときには指が挟まらない程度に十分に減速されるよう構成されている。本実施の形態では、減速部によるこの減速作用には、シリコンオイル等を使用したダンパ機構が利用されているが、これに限られない。
このように、自閉装置27は、開扉量がD2となった時点(第2の位置)から、ドア引き込み作用を発生させる。これに伴い、閉扉速度V2は減速される。減速部による減速作用は、図4に示すように、開扉量D3となるまで継続される。このときの閉扉速度はV3(図5参照)となっている。
もし、閉扉速度V3以下のまま、残りの開扉量D3が閉扉されるとき、野菜室16内の収納物重量が重い場合は、レール21とフレーム19との摩擦によって、更に閉扉速度が低下し、図6Aに示すような閉じ方となる。図6Aの寸法C2は、ガスケット28が殆んど圧縮されない状態、すなわち、ガスケット28が筐体11の開口部に接触していない状態でのガスケット28の厚み寸法から0.2mmを引いた値より大きい寸法(圧縮代が0.2mm以下)となっている。このため、ガスケット28の外気に触れる面積を十分に低減できず、外部から野菜室16内に侵入する熱量抑制効果が殆ど得られない。このため、閉扉状態は、図6Bの寸法C3のように、ガスケット28が筐体11の開口部に接触していない状態での寸法から0.2mmを引いた値より小さい寸法まで(圧縮代が0.2mm以上)圧縮されていることが望ましい。
よって、開扉量D3(図4参照)となった時点(第1の位置)で、自閉装置27は、閉扉速度を加速させる(図5参照)。密閉時の閉扉速度は、大きな衝撃が発生しない程度のV4(図5参照)となっており、ガスケット28は、寸法C3まで確実に圧縮され、野菜室16内に侵入する熱量も抑制することが可能となる。
また、密閉直前に閉扉速度を加速し、密閉時に野菜室扉16aと筐体11との接触に伴うパタンという接触音を発生させることで、使用者に、野菜室扉16aが確実に閉じられたことを知らせることができる。
また、閉扉速度の加速が開始される開扉量D3は、野菜室扉16a上部と冷凍室扉15a下部との隙間C1が発生しない地点に設定されているため(図3および図4参照)、自閉装置27による加速作用で使用者の指が挟まれるようなことも回避できる。
なお、野菜室扉16aが密閉状態でも、自閉装置27の引き込み力は作用しており、自閉装置27は、開扉を妨げない10N前後の力で、フレーム19を閉じ方向に引き込んでいる。このような構成により、例えば冷蔵庫50の手前方向への傾きがあったとしても、野菜室扉16aの密閉状態は保持される。
一方、図7に示すように、開扉量D0からD1となるまでの使用者による手動操作が弱く、初期閉扉速度がV11であったとする。
この場合は、その後、野菜室扉16aは惰性で閉扉され、レール21とフレーム19との摩擦によって少しずつ減速していき、開扉量がD2となったときに閉扉速度はV12となる(図7参照)。この閉扉速度V12のみでは、野菜室扉16aは、閉扉前に停止してしまう。しかしながら、自閉装置27がこの時点からドア引き込み作用を発生させるので、半ドア状態が防止される。
なお、図5を参照して上記でも説明したように、使用者の指挟まりも防止するため、隙間C1が、指が挟まり得る10〜20mm程度になるまで、自閉装置27による引き込み加速は、ダンパ機構によって制限されており、開扉量D3となるまで、閉扉速度はV13に抑制されている。
さらに、閉扉状態において、図6Bの寸法C3のように、ガスケット28を非密閉時のガスケット28の厚み寸法から0.2mm引いた値より小さい寸法まで圧縮させるため、開扉量D3となった時点で、自閉装置27は、閉扉速度を加速させる。密閉時の閉扉速度は、大きな衝撃が発生しない程度のV14(図7参照)となっており、ガスケット28は、寸法C3まで確実に圧縮され、野菜室16内に侵入する熱量も抑制することが可能となる。
閉扉速度V3と閉扉速度V13は、同等の速度となっており、閉扉速度V4と閉扉速度V14は、同等の速度となっている。これらの閉扉速度は、使用者が印加する初期速度に関わらず、ほぼ一定となる。
以上述べたように、本実施の形態によれば、自閉装置27の減速部による閉扉速度の減速によって使用者の指挟まりおよび食品への衝撃を防止できるとともに、閉扉速度の減速によって閉扉速度が低下し過ぎた場合でも、加速部により閉扉速度が再加速される。よって、本実施の形態によれば、確実な密閉ができ、閉扉時の衝撃緩和と確実な密閉との両立が可能となる。
なお、本実施の形態の自閉装置27は、野菜室扉16aに限られず、他の扉にも適用できる。また、引出し式の扉に限られず、ヒンジを使用した回動式の扉においても、本開示の閉扉速度の減速および加速の考え方は適用可能である。
また、本実施の形態の自閉装置27は、野菜室扉16aのレール21の左右両方に設置されてもよいし、いずれか一方に設置されてもよい。
また、自閉装置27が設置されるレール21は、収納ケース20の下部で、野菜室扉16aの下部に設置されることが望ましい。これにより、収納ケース20の支持が収納ケース20の下部で行なわれることができ、収納ケース20の実効内容積を高めることができる。
本開示は、扉および収納室に加わる負荷、並びに、周囲温度等の影響に関わらず、閉扉時の衝撃緩和と確実な密閉とを両立させることができる冷蔵庫を提供する。よって、家庭用および業務用の冷蔵庫、並びに、温調が不要な収納庫等にも応用できる。
11 筐体
12 冷蔵室
13 製氷室
14 切換室
15 冷凍室
15a 冷凍室扉
16 野菜室
16a 野菜室扉
17 操作部
19 フレーム
19a 凸部
20 収納ケース
21 レール
27 自閉装置(自閉部)
28 ガスケット
30 ダンパ機構(減速部)
31 第一のバネ(加速部)
32 第一の凹部
33 第二の凹部
50 冷蔵庫
D0,D1,D2,D3 開扉量
C1 隙間
C2,C3 寸法

Claims (3)

  1. 断熱壁で構成された筐体と、
    前記筐体内に備えられた収納室と、
    前記収納室を開閉自在に閉塞する扉と、
    前記扉を自閉させる自閉部とを備え、
    前記自閉部は、
    前記扉の閉じる速度を減速させる減速部と、
    前記扉の閉じる速度を加速させる加速部とを有する
    冷蔵庫。
  2. 前記収納室と前記扉とを隙間なく密閉するためのガスケットをさらに備え、
    前記自閉部は、前記ガスケットを圧縮する強さで前記扉を引き込み自閉させるよう構成された
    請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記加速部が動作する前記扉の前記筐体に対する第1の位置は、前記減速部が動作する前記扉の前記筐体に対する第2の位置よりも前記筐体側となるよう構成された
    請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
JP2018565600A 2017-02-01 2018-01-31 冷蔵庫 Pending JPWO2018143261A1 (ja)

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