JP2006064341A - 冷蔵庫および冷蔵庫扉閉鎖装置 - Google Patents

冷蔵庫および冷蔵庫扉閉鎖装置 Download PDF

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Abstract

【課題】扉を勢い良く閉めた場合においても、扉に制動をかけて減速するとともに、扉を確実に冷蔵庫本体に閉鎖できること。
【解決手段】開閉可能な扉2Rと、扉に設けられた引き込み部材22,23と、引き込み部材と当接または離脱可能な扉閉鎖手段10と、を備えた冷蔵庫の扉閉鎖装置であって、扉閉鎖手段は、閉鎖位置と開放位置の間を回動可能に軸支された回転板12と、回転板にトグル動作をさせるスプリング15と、回転板に結合された回転減衰手段70と、を有し、回転板12は引き込み部材と当接または離脱可能な凹部24を有し、スプリング15は回転板をトグル動作させるように張架され、扉の開放位置からの閉じ動作に応じて、引き込み部材23が凹部24と当接して回転板12を回転させるとともに回転減衰手段の抵抗を受けて扉の閉じ動作に減速を与え、扉の閉鎖位置の近傍ではスプリングのトグル動作により扉を閉鎖位置に保持する。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷蔵庫の扉閉鎖装置に係わり、特に、冷蔵庫扉を静粛に閉じるとともに半ドア状態を無くすることのできる扉閉鎖装置に関する。
近年では食生活が変化してきており、毎日の食材をこまめに近隣の食品店で購入して調理する食生活から、郊外型の大型スーパーマーケットなどで食品を例えば一週間分まとめて購入し、冷蔵庫に貯蔵することが一般化してきている。また、冷凍食品の利用が増えたことに対応して家庭でも400リットルを超える容量の大型冷蔵庫が一般的に普及してきている。
ところが、冷蔵庫の大型化に伴って扉も大型化するために、扉自体とともに扉に収納される食品の量も増えるので、扉を閉じる際に扉が冷蔵庫本体に衝突した際に大きな衝突音が発生する。
また、冷蔵庫においては扉を閉じる際に閉め方が不十分であると、いわゆる半ドア状態になり得る。そこで、冷蔵庫の扉閉鎖装置において半ドア状態を防止する従来技術として、特許文献1に開示の技術が提案されている。この特許文献1によれば、モータを用いて、ドアを閉じる際にドア閉じ部材がドアに設けられた受動部を引き込んでドアを閉じる構成であり、必要最小限の動作で確実にドアを閉じることが記載されている。
特開2004−3774号公報
ところが、従来技術における扉の大型化に伴う収納食品の重量化によって、扉閉鎖時の衝突音が不快感を与えるとともに、扉に収納された食品が扉や食品同士が衝突して表面が傷ついたり圧痕が付いたりして傷むことがある。
また、扉の半ドア状態では、冷気が外部にもれて冷蔵機能が失われ、保存されている食品の品質が劣化し、さらには冷蔵庫外の外気が冷蔵庫内に侵入して結露し、庫内に水滴が付着するという不都合が生じ得る。
さらに、上記の特許文献1の技術では、ドアの半開き状態のときに強制的にドアを閉とする構成が主として開示されていて、具体的には、ドアの閉をモータ動力で実行することが記載されているのであり、扉閉鎖時の衝撃を和らげようとする考え方や配慮はなされていない。
本発明の目的は、扉を勢い良く閉めた場合においても、扉に制動をかけて減速するとともに、扉を確実に冷蔵庫本体に閉鎖できる冷蔵庫の扉閉鎖装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は主として次のような構成を採用する。
開閉可能に冷蔵庫本体に支持された扉と、前記扉に設けられた引き込み部材と、前記冷蔵庫本体に設けられて前記引き込み部材と当接または離脱可能な扉閉鎖機構と、を備え、
前記扉閉鎖機構は、前記引き込み部材と当接または離脱可能な受け部を備え、前記受け部が前記引き込み部材と当接し前記扉が閉鎖される閉鎖位置と、前記受け部が前記引き込み部材と離脱する開放位置との間を回動可能に軸支された回転板と、一端を前記回転板に他端を前記冷蔵庫本体に支持された弾性部材と、を有し、
前記弾性部材は、前記閉鎖位置と前記開放位置との間に、張力が最大となる位置が存在するように設けられ、
前記扉の閉鎖位置の近傍では前記弾性部材により前記受け部と前記引き込み部材を介して前記扉を閉鎖位置に保持する冷蔵庫。
また、開閉可能に冷蔵庫本体に支持された扉と、前記扉に設けられた引き込み部材と、前記冷蔵庫本体に設けられて前記引き込み部材と当接または離脱可能な扉閉鎖手段と、を備えた冷蔵庫の扉閉鎖装置であって、
前記扉閉鎖手段は、閉鎖位置と開放位置の間を回動可能に軸支された回転板と、一端を前記回転板に他端を前記冷蔵庫本体の筐体に支持されたスプリングと、前記回転板に結合されて前記回転板の回転に負荷抵抗を与える抵抗付加手段と、を有し、
前記回転板は、前記引き込み部材と当接または離脱可能な凹部を有し、
前記スプリングは、前記閉鎖位置と前記開放位置との間で前記回転板をトグル動作させるように張架され、
前記扉の開放位置からの閉じ動作に応じて、前記引き込み部材が前記凹部と当接して前記回転板を回転させるとともに前記抵抗付加手段の抵抗を受けて前記扉の閉じ動作に減速を与え、
前記扉の閉鎖位置の近傍では前記スプリングのトグル動作により前記凹部と前記引き込み部材を介して前記扉を閉鎖位置に保持する冷蔵庫の扉閉鎖装置。
また、前記冷蔵庫の扉閉鎖装置において、前記抵抗付加手段は、前記回転板が前記閉鎖位置から前記開放位置まで移動する際に前記回転板に対して回転負荷抵抗を付加しない一方向動作の抵抗付加手段である冷蔵庫の扉閉鎖装置。
本発明によれば、扉を閉じる際に、一方向性動作ダンパによる減衰力が加わるようにすることで、扉が閉鎖する際の衝撃が少なく、静音化できるとともに、扉内に収容された食品同士が衝突して損傷することを無くすることができる。
また、扉を閉じる際に、バネによって扉を閉じる方向の力が加わり、さらに、扉閉鎖後も継続的に扉閉鎖方向に加圧するようにすることで、半ドア状態を防止することができる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置について、図面を参照しながら以下詳細に説明する。
「第1の実施形態」
図1〜図8には、本発明の第1の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置を示す。図1は第1の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置を備えた冷蔵庫の外観を示す斜視図である。図2は第1の実施形態に係る、扉閉位置における冷蔵庫扉閉鎖装置の斜視図である。図3は第1の実施形態に係る、扉開位置における冷蔵庫扉閉鎖装置の斜視図である。図4は第1の実施形態に係る、扉閉位置における冷蔵庫扉閉鎖装置の動作態様を説明する図である。図5は第1の実施形態に係る、扉開位置における冷蔵庫扉閉鎖装置の動作態様を説明する図である。図6は第1の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置に作用する回転モーメント中立位置の動作態様を説明する図である。図7は第1の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置に作用する回転モーメント中立位置近傍での動作態様を説明する図である。図8は第1の実施形態に係る、扉開放位置における冷蔵庫扉閉鎖装置の平面図である。
図1において、1は冷蔵庫の本体筐体であり、冷蔵室2の扉2R,2Lは左右両開きのいわゆる観音開き方式の扉であり、カバーで覆われた回転支点3を中心として開閉する構成である。冷蔵室2の下側は、手前に引き出し式の野菜室4となっており、野菜の貯蔵に適した温度設定がなされている。野菜室の下部左側には製氷室5があり、図示しない製氷手段によって製氷が行われて製氷室内に蓄積される。製氷室内の氷が取り出されると図示しない氷量検出手段によって氷の量が減ったことが検知され、自動的に製氷が行われて製氷室内の氷が補充される構成である。製氷室の右側は、例えば機能選択室6となっており、ユーザの選択によってフリーザ、冷蔵室、または氷温に近いチルド室のいずれかの温度設定を選択できる構成である。さらに、最下段には冷凍室7が配置されており、冷凍食品などを収容することができる。これらの各扉は回転支点のまわりに回転して開放するか、または手前に略並行に引き出して開放することができる構成であり、ユーザが食品を取り出したり補充することができる。
冷蔵室2、野菜室4、製氷室5、機能選択室6、フリーザ7の各室の扉が筐体と接する周囲全体にわたり、各室内の冷気が外部に漏れることを防止するためのシール部材が張られている。このシール部材は扉側に固定されており、内部に面状のマグネットが内封されたマグネットシールを用いるのが一般的である。扉が閉鎖された際は、マグネットが筐体1を構成する鉄板に吸着されることで筐体1に対して全面が均一に接して、シール性を得ている。
冷蔵庫筐体1の上面には、詳細は後述するが、扉2に設けられたピン23と嵌合(当接)または離反(離脱)することができ、扉を閉鎖する際にはピンを引き込んで扉2を閉鎖する扉閉鎖手段10が設けられており、特に、扉2を閉鎖する際には減衰手段70によってピン23に減速力が働くように構成されている。そのため、扉2を閉鎖する際には扉は減速され、扉2に設けられたシール部材が本体1に接する際には扉2は低速になっているので、衝突音が発生しないので静粛であり、また衝撃力が生じないので扉内部に保管された食品や飲料が互いに当たって傷むことがなくて好適である。
次に、上述した扉閉鎖手段10の構成例について、図2から図8を用いて説明する。図2と図3は、筐体の上部に設けられた扉閉鎖手段10を覆っているカバーを取り外した状態の扉閉鎖装置の構成を示す斜視図、図4から図8は平面図である。以下、右側扉2Rを閉鎖する右側扉閉鎖手段10Rについて詳細に説明するが、左側扉閉鎖手段10Lについても左右対称の形状をしている点が異なるだけで、構成や動作は同一である。
図2から図5において、扉2Rは筐体1の端部に備えられた回転支点3のまわりに回動自在に支持されており、開閉できる構成となっている。扉閉鎖手段10には、ベース部材8に載置されて回転支点11のまわりに回転自在に軸支され開位置と閉位置との間を往復回動する回転板12が備えられていて、この回転板12には、扉2Rに固定されたブラケット22の引き込みピン23と当接又は離脱する、外部に開放された開口部になっている凹部24が設けられており、さらに、回転板12にはスプリングピン13が設けられていて、ベース部材8に設けられた固定ピン14との間に引っ張りスプリング15が掛けられている。
扉2Rに固定されたブラケット22には引き込みピン23が設けられており、ある一定の扉の開き角度θにてこの引き込みピン23は回転板12に設けられた凹部24に対して、この一端の開口部から進入または離脱できるような位置関係に設置されている(図6参照)。引き込みピン23は扉2Rおよび回転板12の開閉に伴って凹部24の一端の開口部を通って凹部24の内部に侵入したり、反対に開口部を通って凹部24から外れる構成である。凹部24には、凹部24の周辺部であって、かつ引き込みピン23に当接する辺のうち、扉2に近い側を外側辺25、扉2から遠い側を内側辺26と称する。引き込みピン23と外側片25及び内側片26を有する凹部24との間の動作と作用について、その詳細は後述する。
図2(斜視図)と図4(平面図)は扉2Rが閉じた閉位置にある状態を示しており、回転板12は矢印CCWにて示した反時計まわりに回転した閉状態となっている。扉2Rに設けられたピン23は回転板12に設けられた凹部24に嵌合されており、ピン23は凹部24の外側辺25と当接して扉2Rを閉じる方向に付勢されている。ベース板8に備えられた引き込み位置ストッパ28と開放位置ストッパ27は回転板の開放位置(図8参照)と引き込み位置(図4参照)との回動角度範囲を規制するストッパであり、その高さは回転板12と当接できるだけの高さを備えている。
扉2Rを閉じてピン23が回転板12の凹部24に当接した状態では、回転板12は、引き込み位置ストッパ28とは当接しておらず、隙間がある状態である。スプリング15の一端は回転板12に設けられたスプリング掛け13に掛けられ、スプリングの他端は筐体に設けられた固定スプリング掛け14に掛けられており、所定の張力F1で張架されている(図4参照)。
ここで、スプリング15は一端を回転板12に設けられたスプリング掛け13に支持され、他端を筐体1に設けられた固定スプリング掛け14に支持されており、回転板12の開位置と閉位置の間でスプリング15の両端を結ぶ直線が回転板12の回転支点11の一方から他方側に移動する位置関係としているので、回転板12を開位置または閉位置に保持することができる構成であり、換言すると、スプリング15によって回転板12がトグル動作するように構成されている。
回転減衰手段70は回転板の回転に負荷抵抗を与える抵抗付加手段であり、本実施形態の場合にはCW方向に回転する際には減衰力が働き、CCW方向に回転する場合には減衰力が働かずに空転するような、一方向減衰動作を行う構成となっている。この一方向動作は、扉を閉じる際には減衰力が働き、扉を開く際には減衰力が働かずに空転する動作となる。この回転減衰手段70としては、公知の一方向減衰動作可能な手段を採用すればよい。
回転板12の一部に扇状のギヤ72を設け、回転減衰手段70にもギヤ71を設け、これらのギヤをかみ合わせ、回転板12が回転すれば回転減衰手段70も回転させるようにし、さらに回転板12の一部に設けたギヤ72の歯数を回転減衰手段70に設けたギヤ71の歯数より大になるように構成している。その歯数の比を1:N(N>1)とすれば、回転減衰手段70は回転板12よりもN倍高速で回転するので、回転減衰手段70はその減衰力が1/Nとなるような小型のものを適用できる。
さらに、扉2Rが閉じられる際に回転板12が引き込みピン23から受ける力は回転板12の回転支点11が受けることになり、回転減衰手段70には回転力のみが伝えられることになるので、回転減衰手段70の軸に必要以上の強度を持たせる必要は無く、安価で簡素な回転減衰手段70を用いることが出来るので、低価格化に好適である。
また、レバー30は、その詳細を後述するが、扉2Rが開いている状態で回転板12が誤って閉じ方向に回転してしまったときに、回転板12を開放位置に復帰させるためのレバーである。
図4から図8は、扉の開閉動作の際の回転板12と引き込みピン23の位置関係について詳細に図示した平面図であり、先に説明したように、図4は回転板12がCCW方向に回転し、ピン23に力P1(スプリング15によるトグル動作で)を加えて扉2Rを閉鎖した状態を示している。図5においては、扉2RをCCW方向に回転させて開きつつある状態を示している。ピン23は扉2RとともにP2方向に移動するので、ピン23は回転板12に設けられた凹部24の外側辺25と当接して回転板12をCW方向に回転させる。図6においては、扉2Rは角度θまで開いた状態をしめしており、スプリング15は回転板12の回転支点11の真上に位置する。この位置においては、スプリング15による引張力F1は回転板12の回転支点11まわりのモーメントを生じないので、開く方向にも閉じる方向にも回転することはなく、中立の位置にある中性点である。このように、スプリング15の弾性部材は、扉2Rが閉鎖される閉鎖位置と凹部24の受け部が引き込みピン23と離脱する開放位置との間に、張力が最大となる位置が存在するように設けられている。
この中性点よりもさらに扉2Rを開くと、回転板12はCW側に回転し、スプリング15が回転支点11を乗越えて、回転板にCW方向の回転モーメントを与えるので回転板はCW方向に回転し、図7に示すように、ピン23が凹部24と接するのは外側辺25から内側辺26に移動する。扉2Rをさらに開き続けるとビン23は回転板12の凹部24から外れて、回転板12はその一部が開放位置ストッパ27と当接して停止し、扉2Rが開放されている間はその位置で待機する。その扉開放の状態を図8に示す。
次に、扉2Rを閉鎖する際の動作について説明する。閉じる際には、図8のように扉2Rを開放状態から、図7、図6、図5、図4の順にユーザが矢印CW方向に扉2Rを回転されて扉を閉じる動作を行うが、扉を非常にゆっくりと閉じた場合と、扉を急激に閉じた場合とでは動作が異なるので、それぞれの動作について説明する。
まず、扉を非常にゆっくりと閉じた場合であるが、これは扉が完全に閉じた状態まで到達する以前に停止してしまい、所謂半ドア状態になってしまう虞のある状態である。図7に示すように、ピン23は凹部24の内側辺26に接触し、回転板12を矢印CCW方向に回転させ始める。このとき、ピン23と凹部24の外側辺25とは接触せず、かつピン23と内側辺26とのみは確実に接触する位置に回転板12が待機しているように配置構成されている。
扉2Rをさらに閉鎖すると、図5の状態に至り、スプリング15が回転板12の回転支点11の位置を乗越えるので、回転板12は図示矢印CCW方向の回転モーメントを生じるのでCCW方向に回転し、凹部24の外側辺25がピン23と接触する。このとき、回転板12はスプリング15によって矢印CCW方向のモーメントを生じているから、ピン23を通してドアには矢印P1方向の力が加えられており、これは扉2Rを閉じる方向なので、扉2Rは閉じ動作を継続し、最終的には図4に示した扉2Rが閉じられた状態に至る(半ドア状態にならずに)。このときの閉じ動作の際には、回転減衰手段70からの減衰力が加わるので、ドアはゆっくりと閉じるので、マグネットシールが本体筐体1に接触する際の速度は低速であり、閉鎖したときに生じる音が少なく、静粛に閉じることができる。
次に、扉2Rを急激に閉じた場合について説明する。扉2Rが急激に閉じられた場合は、図7から図5に至るまでの間に回転減衰手段70が発生する減衰力によって扉2Rは減速されるものの、図5の時点でもまだ十分な速度を保持しているために、ピン23はスプリング15により生じる回転板12のCCW方向の回転による凹部24の引き込み速度より大なる速度で閉じ方向に移動し続ける。そのため、ビン23は凹部24の内側辺26をP1方向に押し続け、回転板12はピン23に押されながらCCW方向に回転する。この間、回転減衰手段70による減衰力は加わり続けるので、ピン23はP2方向の力(いわゆる反力)を受け続けて減速する。回転減衰手段70の生じる回転減衰力を適切に設定することにより、扉2Rが図4に示した閉じ位置に至る以前に十分に減速することができるので(扉を急激に閉じる力と回転減衰力とを適宜に選定設計すると)、扉2Rが本体に接触する際の速度を低速にして、閉鎖したときに生じる音が少なく、静粛に閉じることができる。
なお、ユーザが急激に扉2Rを閉じた場合には、ピン23は凹部24の内側辺26に急激に当たるので、衝撃音が生じる。そのような衝撃音を防止する手段として、凹部24の内側辺26には、例えばゴム板などの緩衝材を貼付しておくことで、上述した衝撃音の発生を回避することができる。扉を開く際には、回転減衰力が付加されるとユーザにとって扉の開き力が増大するので、操作性の面から望ましくない。そのため、回転減衰力は扉が閉じる際にのみ動作し、扉を開く際には空転する、一方向動作の回転減衰手段であることが望ましい。
「第2の実施形態」
図9〜図12には、本発明の第2の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置を示す。図9は本発明の第2の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置の断面構成を示す図である。図10は第2の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置における回転板支点まわりの基本構成を示す断面図である。図11は第2の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置におけるスプリングと回転板との配置構成を示す斜視図である。図12は第2の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置におけるスプリングと回転板との配置構成を示す断面図である。
本発明の冷蔵庫扉閉鎖装置は冷蔵庫の上面に実装されているので、扉閉鎖装置の薄型化をはかり、冷蔵庫の全高をできるだけ低くすることが望ましい。そこで、本発明の第2の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置では、その薄型化を実現する構成について図9〜図12を用いて説明する。
図9において、スプリング15は扉開閉動作の間に回転板12の回転支点11を横切るので、スブリング15は回転板12および回転板支点11と交叉することがないように、回転板12の上方に実装されなければならない。また、ピン23は凹部24に出入りするので、ピン23と凹部24は扉開閉の動作範囲の全域において、スプリング15と干渉しないように配置しなければならない。
このような条件を満たしつつ、扉閉鎖手段10を薄型に配置するためには、スプリング15と回転減衰手段70との配置構造において、両者が互いに上下に重なることの無いように横並びに配置させることが有効である。換言すると、回転減衰手段70は本来その配置について制約されるものではなく、一例として、回転板支点11と同軸状に重ねて配置され得るが、そのように配置せずに(回転板12周囲に設けられたギヤ部72と回転減衰手段70に設けられたギヤ71とが噛み合うような構成を採用することで)、図9に示すように回転減衰手段70をスプリング15と横並びに配置することで、扉閉鎖装置10を薄型に構成している。
図10は図9の構成におけるスプリング15の長手方向の断面図であり、スプリング15のコイル部分が回転板12に対して隙間Gapを隔てて配設されている。この配設においては、スプリング15からの引張力をFとすれば、スブリングピン13におけるスプリング15の力点の高さはH1となり、回転板12に加わるCCW方向の回転トルクTはT=F×H1となる。この回転トルクにより、回転板12は図示破線に示すように12’の位置に変形する虞がある。
そこで、この回転板の変形を防止する構成例について、図11と図12を参照しながら説明する。図11及び図12の構成例が図10のそれと異なる点は、スプリング15のフック部を延長し、スプリング15のコイル部分が回転板12とは重ならないように構成したことである。
図11及び図12に示すように、フック部の長さLを回転板12に設けられたギヤ部72の歯先円よりも大としてスプリング15のコイル部がギヤ部72と接触しないように構成する。この構成とすれば、回転板12の上方向に重なるのはスプリング15のフック部15aのみとなるので、スプリング掛け(ピン)13におけるスプリング15を引っ掛ける位置の高さを回転板12の上面ときわめて近接して設けることができる。
したがって、スプリング15の力点の高さをH2(<H1)とすることができる。このとき回転板12に加わるCCW方向の回転トルクT’はT’=F×H2(<F×H1)となるので、図10の破線に示したような回転板12の変形を抑制することができる。
「第3の実施形態」
図13には、本発明の第3の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置における断面構成を示す。第3の実施形態はスプリング張力による回転板の変形を防止する他の構成例を示している。
図13において、12’はスプリング15の上方にある第二の回転板であり、回転板12と接続させて、一体となって回転する構成である。上面ベース8’は接続部材19によってベース8と接続されており、第二の回転支点11’は上面ベースに設けられており、回転支点11と同軸に配置されており、第二の回転板に設けられた穴と嵌合して回動自在に設けられている。
このような構成とすれば、スプリング15の上下に回転板12、12’と回転支点11、11’とが配置されて、スプリング15による力をスプリング15の上下から支えることができるので、図10に示した回転板12を破線の状態12’へ変形させることを防止できる。
「第4の実施形態」
図14〜図16には、本発明の第4の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置を示す。図14は本発明の第4の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置における回転板復帰用レバーを示す平面図である。図15は第4の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置における回転板復帰用レバーとカバーとの位置関係を示す斜視図である。図16は第4の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置における回転板復帰用レバーとカバーとの他の位置関係を示す斜視図である。
本発明の第1〜第3の実施形態では、扉が開放されているときは、図8に示すように、回転板12は開き位置に保持されており、扉が閉じられる際にはピン23が凹部24の内部に入り込むことができる位置関係を保っている。しかし、例えばユーザが回転板12に誤って触ったり、物が接触したりして回転板12が回転すると、スプリング15の張力によって引き込まれて図14に示すように、回転板12のみが引き込み位置に回動してしまうことがあり得る。回転板12は引き込みストッパ28に当接して停止している状態となる。このままの状態で、扉2Rを閉じたとしても、ピン23は凹部24の内部に進入することは出来ず、扉2Rを閉じることが出来ない、という状態が生じる。
そこで、回転板12の一部を延長して復帰用レバー30を設け、このレバー30が、図14のように、回転板12が引き込み位置まで回動した際にはユーザが操作できるように手前側に突き出して、ユーザが図示A方向に力を加えることができる構成としている。扉2Rが開放位置にあるにも拘わらず、復帰用レバー30が図14に示すような引っ込み位置にある場合は異常事態であるが、この復帰用レバー30が異常位置にあることをユーザに分かり易く知らせるために、復帰用レバーの先端部を目立つ色にしておくこと等が有効である。
ユーザが図示A方向に力を加えれば、回転板12を開放位置ストッパ27に当接するまで図示CW方向に回動させて、図8に示した開放位置にまで回転させて開放状態に復帰させることができる。スプリング15は回動動作の間に回転板12の回転支点11の位置を乗越えるので、回転板12は図8に示す開放位置を保持することができるので、次に扉を閉めた際には、図7から図4に至るまでの閉鎖動作を行うことができる。特に、復帰用レバー30を回転板12と一体として設けることにより、部品点数を増加することがないので、低価格化に有効である。
このような構成を備えた冷蔵庫において、扉閉鎖装置10を覆うカバー31と復帰用レバー30との位置関係に関する一例を図15と図16に示す。見易くするため、扉2Rは省略して描いている。扉閉鎖装置用カバー31は復帰用レバー30が回動するためのスリット32を前面に備え、上面にはピン23が回動するスリットが設けられている。図15は回転板12が引き込み位置にある場合を示しており、扉が正常に閉じられている場合、あるいは図14に示すように回転板12のみが誤って引き込み位置に回動した場合が考えられる。
図15において、復帰用レバー30はカバー31の表面より突き出しており、レバー30の先端に図示A方向に指先で力を加えて回転板12を引き込み位置から開放位置まで回動することができる。ここで、破線で示すレバー30先端の軌跡30aは開放位置まで回動するとともにカバー31の表面からの凸量が減少し、開放位置ではレバー30はカバー31の表面よりも引き込んだ位置となるよう構成されている。ここで、レバー30先端部が引き込むより以前に、図6に示したと同様にスプリング15が回転支点11の位置を乗り越えて、回転板12にCW方向のトルクが生じる位置まで回転する構成とする。それから後は、スプリング15により生じるCW方向のトルクによって回転板12は開放位置ストッパ27に当接するまで回転して待機する。
このような構成とすれば、扉2Rが開放された状態で回転板12が誤って引き込み位置に移動した場合であっても、復帰用レバー30を指で押して回転板12を開放位置に回転することができるので、扉2Rを正常に閉鎖することができる。一方、扉を開放した際に回転板12が正規位置である開放位置にある場合には、レバー30はカバー31の表面よりも引っ込んだ位置にあるために、ユーザからは回転板12を開放位置から引き込み位置に移動することはできないので、いたずらや誤った操作によって回転板12が引き込み位置に移動して扉2Rが閉じられなくなる、ということは生じ得ない。
「第5の実施形態」
図17〜図20には、本発明の第5の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置を示す。図17は本発明の第5の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置であって引き出し式扉に適用した構成例を示す図(扉閉位置)である。図18は本発明の第5の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置であって引き出し式扉に適用した構成例を示す図(扉開位置)である。図19は本発明の第5の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置であって引き出し式扉に適用した他の構成例を示す図(扉閉位置)である。図20は本発明の第5の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置であって引き出し式扉に適用した他の構成例を示す図(扉開位置)である。
本発明の第1〜第4の実施形態においては、回転式の扉に扉閉鎖装置を設けた構成例について説明したが、本発明の扉閉鎖装置は野菜室などの引き出し式の扉にも適用できるので、その場合の第5の実施形態を図17から図20により説明する。
図17は引き出し扉145が閉位置にある場合、図18は開位置にある場合を示している。扉閉鎖装置10の構成は図2から図8に示した第1の実施形態の構成と同様であり、同等な構成については同じ符番を付して示す。引き出し扉145は、ガイドレール146に沿って移動できる構成であり、引き出し式に開閉できる。
引き込みピン23は引き出し扉145の底面中央部に設けられており、引き出し扉145が開位置から148方向に移動して閉じられた際には扉閉鎖装置10に設けられた回転板12の凹部24に嵌合して回転減衰手段70による減衰力を受けて減速しながらスプリング15によって引き込まれて閉じられる。また、引き出し扉145が閉位置から147方向に移動して開き始めた際には、引き込みピン23が移動することによって扉閉鎖装置10に設けられた回転板12が回転し、引き出し扉が距離Sだけ引き出された位置でスプリング15が回転板12の回転中心11を乗り越える中性点に至る構成である。
このような構成とすれば、図6に示したと同様に、引き出し扉145を手前に開く際に、引き込みピン23が回転板23を回転させてスプリング15を引っ張ってエネルギを蓄え、開位置で回転板12はスプリング15が中性点を越す位置まで回転するので、図19に示すように回転板12は開位置で保持される。
引き出し扉145を閉じる際には、開き量Sとなるまではユーザによって自在に閉じられ、開き量Sとなってからは引き込みピン23が回転板12に設けられた凹部24の内部に進入して、回転板12を回転させて、スプリング15が中性点を越すまで回転させれば、スプリング15に蓄えられたエネルギを開放して引き出し扉145を引き込み、その際に回転減衰手段70は回転板12とともに回転するので、制動力が生じて回転板12は減速し、引き出し扉145の矢印148方向への速度を減速する。引き出し扉145はスプリング15に引っ張られて、かつ減速しながら閉じられるので、引き出し扉145が閉じた際の衝撃を低減できる。したがって、引き出し扉145を勢い良く急激に閉じた場合であっても、衝撃音を抑制して静粛な引き出し扉とすることができる。
図19と図20は第5の実施形態において扉閉鎖装置を引き出し扉の側面に設けられた左右のガイドレール146にそれぞれ設けた構成例を示すものであり、この構成例においては扉閉鎖装置10が2式備えられているために、引き出し扉145を左右のガイドレール近傍の両側から引き込むので、引き出し扉の引き込み動作がより安定して行われる、という効果がある。
以上の説明では2ドア式のいわゆる観音開き形の冷蔵室扉を備えた冷蔵庫について説明したが、本発明は2ドア式に限定されるものではなく、図21に示すような片側開き式の1ドア式の冷蔵庫にも適用でき、その作用、効果は2ドア式と同等である。ただし、扉の質量が2ドア式よりも大なので、扉閉鎖装置のスプリングや回転減衰手段はより強力とすることが好適である。
なお、上述した本発明の実施形態は家庭用の冷蔵庫に適用した例について記載したが、本発明は家庭用冷蔵庫に限定されるものではなく、業務用冷蔵庫であっても同じような構成によって同様な効果を得ることができる。あるいはさらに、調理済み食品を暖かいままで一時保管する温蔵庫のように、開閉扉を備えて内部に貯蔵された食品などを出し入れする装置の扉にも適用することができ、同様な構成で同様な効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置の特徴は、引き込み位置と開放位置との間を回転しまたは復帰でき、かつスプリングによって引き込み位置と開放位置との双方においてその位置を保持できる回転板に凹部を設け、前記凹部の一端は開口部となっており、扉には引き込みピンを備え、前記引き込みピンは扉の閉状態では回転板の凹部の回転支点の近傍まで進入して筐体に所定の押圧力で押圧されており、扉がユーザによって開かれると引き込みピンが扉とともに移動して回転板は開放位置まで回転して位置を保持し、扉は回転板とピンとの結合は解除されるので、ユーザは扉を自在に開閉することができる構成としている。さらに、本発明は、回転板に噛み合って回転する減衰手段を備え、扉を閉じる際には扉が筐体に接するより手前で一旦扉を減速して、扉を閉じる際の衝撃を低減できる構成である。
このように、本実施形態では、扉が閉じる方向に動作した際には一方向動作ダンパによる減衰力が加わるように構成したので、扉が本体に接触する以前には減速して、ゆっくりと閉じる構成としたので、扉が閉じる際の衝撃が少なく、静音化できるとともに、扉内に収容された食品同士が衝突して損傷することを無くすることができる。さらに、扉が閉じる際にはスプリングによって扉を閉じる方向の力が加わり、このスプリングのバネ力は扉を閉じた後も継続的にかかるように構成したので、半ドアを防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置を備えた冷蔵庫の外観を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る、扉閉位置における冷蔵庫扉閉鎖装置の斜視図である。 第1の実施形態に係る、扉開位置における冷蔵庫扉閉鎖装置の斜視図である。 第1の実施形態に係る、扉閉位置における冷蔵庫扉閉鎖装置の動作態様を説明する図である。 第1の実施形態に係る、扉開位置における冷蔵庫扉閉鎖装置の動作態様を説明する図である。 第1の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置に作用する回転モーメント中立位置の動作態様を説明する図である。 第1の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置に作用する回転モーメント中立位置近傍での動作態様を説明する図である。 第1の実施形態に係る、扉開放位置における冷蔵庫扉閉鎖装置の平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置の断面構成を示す図である。 第2の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置における回転板支点まわりの基本構成を示す断面図である。 第2の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置におけるスプリングと回転板との配置構成を示す斜視図である。 第2の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置におけるスプリングと回転板との配置構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置における断面構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置における回転板復帰用レバーを示す平面図である。 第4の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置における回転板復帰用レバーとカバーとの位置関係を示す斜視図である。 第4の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置における回転板復帰用レバーとカバーとの他の位置関係を示す斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置であって引き出し式扉に適用した構成例を示す図(扉閉位置)である。 本発明の第5の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置であって引き出し式扉に適用した構成例を示す図(扉開位置)である。 本発明の第5の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置であって引き出し式扉に適用した他の構成例を示す図(扉閉位置)である。 本発明の第5の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置であって引き出し式扉に適用した他の構成例を示す図(扉開位置)である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫扉閉鎖装置を片側開き式の1ドア式冷蔵庫に適用した構成例を示す図である。
符号の説明
1 冷蔵庫本体筐体
2 冷蔵室
2R,2L 扉
3 回転支点
4 野菜室
5 製氷室
6 機能選択室
7 冷凍室
8 ベース部材
10 扉閉鎖手段
11 回転支点
12 回転板
13 スプリング掛け
14 固定スプリング掛け
15 スプリング
22 ブラケット
23 ピン
24 凹部
25 外側辺
26 内側辺
27 開放位置ストッパ
28 引き込み位置ストッパ
30 復帰用レバー
31 扉閉鎖手段用カバー
70 回転減衰手段
71 ギヤ
72 ギヤ
145 引き出し扉
146 ガイドレール

Claims (10)

  1. 開閉可能に冷蔵庫本体に支持された扉と、前記扉に設けられた引き込み部材と、前記冷蔵庫本体に設けられて前記引き込み部材と当接または離脱可能な扉閉鎖機構と、を備え、
    前記扉閉鎖機構は、
    前記引き込み部材と当接または離脱可能な受け部を備え、前記受け部が前記引き込み部材と当接し前記扉が閉鎖される閉鎖位置と、前記受け部が前記引き込み部材と離脱する開放位置との間を回動可能に軸支された回転板と、
    一端を前記回転板に他端を前記冷蔵庫本体に支持された弾性部材と、を有し、
    前記弾性部材は、前記閉鎖位置と前記開放位置との間に、張力が最大となる位置が存在するように設けられ、
    前記扉の閉鎖位置の近傍では前記弾性部材により前記受け部と前記引き込み部材を介して前記扉を閉鎖位置に保持する
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 開閉可能に冷蔵庫本体に支持された扉と、前記扉に設けられた引き込み部材と、前記冷蔵庫本体に設けられて前記引き込み部材と当接または離脱可能な扉閉鎖手段と、を備えた冷蔵庫の扉閉鎖装置であって、
    前記扉閉鎖手段は、閉鎖位置と開放位置の間を回動可能に軸支された回転板と、一端を前記回転板に他端を前記冷蔵庫本体の筐体に支持されたスプリングと、前記回転板に結合されて前記回転板の回転に負荷抵抗を与える抵抗付加手段と、を有し、
    前記回転板は、前記引き込み部材と当接または離脱可能な凹部を有し、
    前記スプリングは、前記閉鎖位置と前記開放位置との間で前記回転板をトグル動作させるように張架され、
    前記扉の開放位置からの閉じ動作に応じて、前記引き込み部材が前記凹部と当接して前記回転板を回転させるとともに前記抵抗付加手段の抵抗を受けて前記扉の閉じ動作に減速を与え、
    前記扉の閉鎖位置の近傍では前記スプリングのトグル動作により前記凹部と前記引き込み部材を介して前記扉を閉鎖位置に保持する
    ことを特徴とする冷蔵庫の扉閉鎖装置。
  3. 請求項2において、
    前記抵抗付加手段は、前記回転板が前記閉鎖位置から前記開放位置まで移動する際に前記回転板に対して回転負荷抵抗を付加しない一方向動作の抵抗付加手段である
    ことを特徴とする冷蔵庫の扉閉鎖装置。
  4. 請求項2又は3において、
    前記スプリングと前記抵抗付加手段は、前記冷蔵庫本体の上面筐体上で互いに横並びに配置されることを特徴とする冷蔵庫の扉閉鎖装置。
  5. 請求項2、3又は4において、
    前記スプリングは、フック部分とコイル部分を有したコイル引張スプリングであり、一方のフック部分が前記回転板の上方に配置され、前記コイル部分が前記回転板の外側に配置される
    ことを特徴とする冷蔵庫の扉閉鎖装置。
  6. 前記請求項2ないし5のいずれか1つの請求項において、
    前記回転板は、回転板をその閉鎖位置から開放位置に回動操作させる回転板復帰手段を有することを特徴とする冷蔵庫の扉閉鎖装置。
  7. 請求項6において、
    前記回転板復帰手段は、回転板の一部を突出させた突起部であることを特徴とする冷蔵庫の扉閉鎖装置。
  8. 請求項7において、
    前記扉開閉手段を覆うカバーを前記冷蔵庫本体の筐体に設け、
    前記突起部は、前記回転板がその閉鎖位置にあるときに前記カバーから突き出しており、前記回転板がその開放位置にあるときに前記カバーより引き込んだ位置にある
    ことを特徴とする冷蔵庫の扉閉鎖装置。
  9. 請求項2ないし8のいずれか1つの請求項において、
    前記引き込み部材と当接又は離脱する前記凹部の内周側には、前記扉に近い側の外側辺と前記扉に遠い側の内側辺が設けられ、
    前記扉の閉じ動作に応じて前記引き込み部材が前記凹部と最初に当接する前記内側辺に衝撃緩衝材を設ける
    ことを特徴とする冷蔵庫の扉閉鎖装置。
  10. 請求項2ないし8のいずれか1つの請求項において、
    前記扉閉鎖手段は、前記回転板を開放位置と閉鎖位置の範囲に規制する開放位置ストッパと閉鎖位置ストッパとを備え、
    前記扉を開放した際には前記回転板の一部は前記開放ストッパと当接し、前記扉を閉鎖した際には前記引き込み部材と前記凹部との当接した状態で前記回転板の他部は前記閉鎖位置ストッパと隙間を保持する
    ことを特徴とする冷蔵庫の扉閉鎖装置。
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