JP4366410B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
、低ギヤ比の長距離動作区間とを備え、パッキンを引き剥がす際には大きな力を発生し、
その後は高速で開放する。低ギヤ部には過負荷防止クラッチを設けた構成が開示されてい
る(例えば、特許文献1参照)。
よって引出し扉を押し出して自動開放し、扉が開き終わると、復帰ばねで引込位置に復帰
する構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
グベルト上を摺動する自動オープンユニットを設け、自動オープンユニットは、引き出し
ケースを押し出すスライドピンと、タイミングベルト上を動作するローラーと、スライド
ピンとローラーを駆動させるための駆動手段とで構成した構成が開示されている(例えば
、特許文献3参照)。
間の通電による回転動作で前記本体から扉側に突出して扉を開放する、開閉扉への当接部
は円弧状の平板状をなすカム装置が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
置を介して前記カムを回転させることによりカムの長径部端面が前方に突き出して扉を開
放するカム装置であって、前記カムは円と楕円を組み合わせた形状または楕円形状をなす
カム装置が開示されている(例えば、特許文献5参照)。
フレームを押し出す。さらにキム一検知用のマイクロスイッチを備える構成が開示されて
いる(例えば、特許文献6参照)。
理する食生活から、郊外型の大型スーパーマーケットなどで食品を例えば一週間分まとめ
て購入し、冷蔵庫に貯蔵することが一般化してきている。また、冷凍食品の利用が増えた
ことに対応して家庭でも400リットルを超える容量の大型冷蔵庫が一般的に普及してき
ている。
えば20kg以上の食品を保管するので野菜室や冷凍室の扉を開く力が重くなる、という問題がある。
着しているマグネットパッキンを引き剥がす力が加わって開き力が特に重くなるので、高
齢者など手指の力の弱い人には冷蔵庫を開くのが負担になってきている。
態になると、冷気が外部にもれて冷蔵機能が失われ、かつ電気代が余計にかかって省エネ
効果が低減するとともに、保存されている食品の品質が劣化し、さらには冷蔵庫外の外気
が冷蔵庫内に侵入して結露し、庫内に水滴が付着するので問題である。
ば扉の直前にユーザが立っていた場合、あるいは物が置いてあった場合に、もしそれらに
引き出し扉が当たった時にも開き力が加わり続けていて停止しないので危険である。した
がって、引き出し扉を開く際には駆動力を加え続けるのではなく、開き始めの短い範囲だ
け駆動力を加え、その後は駆動力の範囲で得た初速がスライドレールのもつ摩擦力によっ
て徐々に減速しながら停止する、所謂惰性による動作とした方が安全である。
することになるので、冷蔵庫引き出し扉駆動装置が設けられていても、手動による引き出
し扉の開閉動作を妨げたり、余計な負荷がかかって動作が重くならない構成とすることが
望ましい。
出し手段とが必要であり、構成が複雑である。
を開く速度であるラックの動作速度は一定の構成なので、マグネットパッキンを押し出す
ために必要な力を出力が可能なように減速比を大きく(すなわち速度を遅く)一定とする
必要がある。そのために動作速度が遅く、さらには扉を閉じる機能については備えていな
い。
させて歯車の噛み合いを外す構成が開示されているが、引き出しを一部だけ開いた状態で
歯車の噛み合いを外す構成ないし動作については述べられておらず、また扉を閉じる機能
は備えていない。
在なカムを備え、扉開放スイッチからの信号により駆動装置を介して前記カムを回転させ
ることによりカムの長径部端面が前方に突き出して扉を開放するカム装置が開示されてい
るが、このような従来技術による構成においては、カムが回転した際に扉を押し出す量は
、カムの回転に伴うカムの半径の変化分のみなので扉を押し出す方向に与えられる速度が
低く、扉の開き量は概ねカムによる突き出し量、すなわち扉に対して駆動力を与える駆動
範囲に等しく、扉の開き量をさらに大きくすることには限界がある。
いように構成したことを特徴とする冷蔵庫。
上であることを特徴とする。
mm以上であることを特徴とする。
図1は本発明による冷蔵庫の斜視図であり、図2は縦断面図である。図1および図2に
おいて、冷蔵庫本体1は複数の収納室に分割されており、最上部は冷蔵室2となっていて
その扉は一例としては左右両側に開く所謂フレンチドア2aとなっている。冷蔵室2の下
側は左右に分割された収納室となっており、例えばその一方は機能切り替え室3となって
おり、もう一方は図示しない自動製氷装置によって製作された氷を蓄積して取り出す製氷
室4となっている。
ており、最下段も引き出し扉6aを備えた野菜室6となっている構成である。
記冷凍室2及び前記野菜室6には、前後に引き出し可能な引き出し扉5a及び6aを備え
、前記冷凍室5又は前記野菜室6の少なくとも一方の前記引き出し扉5a,6aを、後述
するように電動で開放するように構成した。このように構成することで、1枚の扉のみで
構成された冷蔵庫の扉に比べて、左右両側に開く扉2aはそのシールパッキンの長さが短
い。このため、扉と冷蔵庫本体との着磁力が小さくなるため、より小さな力で開けること
ができる。そのため、ユニバーサルデザインの観点から、同じ扉である引き出し扉5a及
び6aも引き出し力が小さい方が望ましく、自動若しくは電動で引き出せる構成とするこ
とは使い勝手の点で良い。
により引き出せるようにした引き出し扉5a若しくは6aを、開スイッチ8a,8b若し
くは図22に示す押しボタン88を操作することにより、従来の手動で開く引き出し扉に
比べて約1/10の力で開くことが出来る。実施例では、冷凍室に25kg収納した状態で、従来の手動により引き出す力が約40ニュートンに対し、電動のボタンを押す力は約4ニュートンである。これにより、大容量約170リットルの冷凍室や、冷凍室の下方に配置されて扉を開く時に力を入れにくい姿勢になる野菜室に、野菜が満杯に入った重い状態でも片手で楽に開くことができる。
と、上記小さな力で開くことのできる冷蔵室2の左右両側に開く扉2aとを備える冷蔵庫
としたことにより、大型の冷蔵庫でも全ての扉を大きな力を必要とすることなく開くこと
ができる。これによって、子供や老人、その他の大きな力を有しない人でも、全ての扉を
容易に開閉することができる。また、小さな力で開くことができるため、手に荷物を持っ
た状態や、車椅子に座った状態でも、荷物を落したり開閉の際の反力でふらついたりする
ことなく容易に開くことができる。
いが、設ける場合は、引き出し扉の開く速度と同程度の手や体等に当接し難い、ある程度
ゆっくりと開く速度が望ましい。或いは、冷蔵室2の左右両側に開く扉2aに電動による
開閉機構を設ける場合は、閉じる方向のみ設けると半ドア防止ができると共に、開く時に
手や体等に当接しないものにできる。
者までの距離が最短になるように開いたときの扉2a端部から冷蔵庫開口部までの長さ、
換言すれば両扉の一方のドア幅の長さまでは、引き出し扉5a,6aは開かない構成とな
っている。これは、例えば、使用者が両扉2aの開放を行った後に、引き出し扉5a,
6aも開放した場合に、引き出し扉5a,6aが使用者にぶつからないようにするために
有効である。
に設けられた野菜室6を備え、前記冷凍室5及び前記野菜室6には、前後に引き出し可能
な引き出し扉5a及び6aを備え、前記冷凍室5の前記引き出し扉5aを、後述するよう
に電動で開放するように構成した。冷蔵庫の真ん中のあたりに冷凍室5が設けられており
、よく使う冷凍室だが、内部空間が冷えていることによる引き出し扉5aの吸引力及びシ
ールパッキンによる着磁力にも打ち勝って引き出し扉を自動に引き出すことが必要である
。電動で引き出し扉を引き出すことで使い勝手が良くなる。
配置され高温度、例えば50℃になっている機械室(図示省略)と隣接せず、冷却器の配
置された低温度、例えば−40℃の冷却器室(図示省略)と隣接して、隣接室との温度差
が小さくなることで、隣接室との間の断熱壁の厚さ寸法を小さく出来る。また、野菜室も
同様に温度差が小さくなって隣接する機械室との間の断熱材を薄く出来た。
り、冷凍室と冷却器との間の温度差は小さくてすむため、野菜室の裏側に冷却器がある場
合に比べると冷凍室と冷却室を仕切る断熱壁の厚さが小さくてすみ、より冷凍室5の内容
積を拡大することが可能となる。ここで、内容積とはJISで規定されている定格内容積
のことである。そのため、冷凍室5を引き出すときの力がより必要となるが、電動で引き
出すことが出来る構成とすることで、使い勝手が向上できる。
大することに伴う冷凍室5及び野菜室6の内容積が拡大しても電動引き出しにより使い勝
手が向上する。
とした。これにより、冷凍室5又は野菜室6の内容積が拡大しても電動引き出しにより使
い勝手が向上する。
6aの外周が1500mm以上になってシールパッキンの着磁力が必要となった冷凍室5又は野菜室6であっても、電動引き出しにより使い勝手が向上する。
スイッチ8bとが備えられており、ユーザが前記のスイッチを押して引き出しの開動作を
指示することができる構成である。ここで、冷凍室5が野菜室6より上方に設けられてい
る場合には、冷凍室の開スイッチ8aを野菜室の開スイッチ8bの上方に設け、扉の位置
関係と同様に設けておけば、ユーザが操作する際にどちらの開スイッチ8を操作すればよ
いかがわかり易いので好適である。
以下、冷凍室5を例に扉駆動装置について説明する。
16に対してスライドレール11の移動方向に力を加えて冷凍室5を開閉する構成である。駆動装置15と連結板16の詳細な構成と機能については後述する。冷凍室5の正面側にはドア検知17が設けられており、冷凍室5が閉じられていること、あるいは冷凍室5の開き量が例えば30mm程度の所定量(後述する、閉じ駆動量である開き量35)以内であるか否かを検出して、後述する制御回路にその信号を送る。
次に、駆動装置15と連結板16とを備えた扉駆動装置10の構成について、図3から
図5を用いて詳細に説明する。ここで、扉駆動装置10は冷凍室5に設けられているもの
として以下、説明するが、野菜室6についても同様である。
る。連結板16は先に述べたように冷凍室5の引き出し扉に設けられているので、スライ
ドレール11に沿って矢印23方向に移動自在である。図3においては、図示左方向が冷
蔵庫の正面側としており、連結板16が左方向に移動することで冷凍室5は開く。
21a,第二の駆動ピン20bが接する第二の受け面21b,第三の駆動ピン20cが接
する第三の受け面21c、とが備えられている。駆動ピン20と受け面21との動作時の
詳細な説明は後述する。
り、アイドラ26と噛み合って減速される。アイドラ26とアイドラピニオン27とは一
体として回転し、アイドラピニオン27はアイドラ28と噛み合っている。アイドラ28
とアイドラピニオン29と一体として回転し、アイドラピニオン29は駆動ギヤ30と噛
み合って減速される。駆動軸18と駆動ギヤ30とは連結されており、このようなギヤの
構成によりモータ24の回転速度は例えば1/100程度に減速され、駆動軸18に設け
られた回転板16を回転させる。本実施例においては、アイドラ28とアイドラピニオン
29との間にはトルク制限手段31を設け、回転板16に過大な外力が加えられた場合に
はトルク制限手段31が介在してアイドラ28とアイドラピニオン29とが互いにすべる
ことで、駆動装置15の破損を防止できる。また、駆動軸18には回転検知手段32を設
けて駆動軸18の回転位置を検出できる構成としている。このような回転検知手段32の
一例は、軸の回転によってその抵抗値が変化する可変抵抗器である。
次に、本発明による扉駆動装置10により冷凍室扉5を開く際の動作の詳細について図6を用いて説明する。図6は本発明による扉駆動装置10が冷凍室5を開放する際の動作を示す図であり、(a)が図3と同様に冷凍室5が閉じられている状態を示しており、
(b)(c)(d)(e)の順に動作することで冷凍室5を開放する動作を示している。回転板19は駆動軸18のまわりに回転自在であり、連結板16は図示左右方向に移動自在に支持されており、かつ連結板16は冷凍室5に備えられているので、連結板16の左方向への動きが冷凍室5の開き動作を示している。ここで、冷凍室5が閉じられている状態における連結板16の図示左端の位置を示す基準線を引き込み位置34として表す。
き、第一の駆動ピン20aは駆動軸18から図3に示した距離r1の位置にあるので、第
一の駆動ピン20aから連結板16に伝えられる力は、駆動軸18に加わるトルクをTと
すれば、T/r1となる。この力を、冷凍室5のマグネットパッキンを引き剥がす力と、
クローザ13による引込力と、冷凍室5の自重および収納された食品の質量を加速する力
の合力よりも大なるように設定することで、マグネットパッキンの吸着を引き剥がして、連結板16は冷凍室5とともに図示左方向に移動して、冷凍室5は開き始める。
20bが第二の受け面21bと接し、第一の駆動ピン20aは第一の受け面21aからは離反する。すなわち、第二の駆動ピン20bは駆動軸18から図3に示した距離r2の位置にあり、かつr2>r1となるようにしていて第一の駆動ピン20aよりも第二の駆動ピン20bの方が回転中心である駆動軸18からの距離が離れているので回転の周速が速い。そのため、第二の駆動ピン20bが第二の受け面21bと当接した後は、第一の駆動ピン20aは第一の受け面21aからは離反するのである。この状態において、第二の駆動ピン20bは第二の受け面21bに接して、矢印23bの力を与える。このとき、第二の駆動ピン20bは駆動軸18から図3に示した距離r2の位置にあるので、第二の駆動ピン20bから第二の受け面21bを介して連結板16に伝えられる力は、駆動軸18に加わるトルクをTとすれば、T/r2となる。この力は図6(b)の状態で矢印23aの方向に第一の駆動ピン20aにより連結板16に加わる力よりも小なのであるが、マグネットパッキンは既に引き剥がされているので、このときに加わる力はクローザ13による引込力と、冷凍室5の自重および収納された食品の質量をさらに加速する力の合力よりも大なるように設定すればよく、連結板16は冷凍室5とともにさらに図示左方向に移動して、冷凍室5の開き動作を継続する。
20cが第三の受け面21cと接し、第二の駆動ピン20bは第二の受け面21bからは離反する。すなわち、第三の駆動ピン20cは駆動軸18から図3に示した距離r3の位置にあり、かつr3>r2となるようにしていて第二の駆動ピン20bよりも第三の駆動ピン20cの方が回転中心である駆動軸18からの距離が離れているので回転の周速が速い。そのため、第三の駆動ピン20cが第三の受け面21cと当接した後は、第二の駆動ピン20bは第二の受け面21bからは離反するのである。この状態において、第三の駆動ピン20cは第三の受け面21cに接して、矢印23cの力を与える。このとき、第三の駆動ピン20cは駆動軸18から図3に示した距離r3の位置にあるので、第三の駆動ピン20cから第三の受け面21cを介して連結板16に伝えられる力は、駆動軸18に加わるトルクをTとすれば、T/r3となる。この力は図6(c)の状態で矢印23bの方向に第二の駆動ピン20bにより連結板16に加わる力よりもさらに小なのであるが、冷凍室5は既に開き動作を行っていて矢印23cの方向に移動しているので、冷凍室5は容器と収納された食品も含めた自重と速度に応じた運動量をもっており、その運動量と第三の駆動ピン20cから連結板16の第三の受け面21cに伝達される力とによってクローザ13による引っ張り力に抗して開き動作をさらに継続することができる。
20cは第三の受け面21cからほぼ離反する状態を示している。図6(a)の状態から図6(e)の状態に至るまでの連結板16の移動量33の範囲が、連結板16が駆動ピン20から力を受ける範囲である開き駆動範囲、ということになる。ここで、この連結板
16の移動量33はクローザ13による引込量である閉じ付勢範囲よりも大なるように設定すると好適である。すなわち、閉じ付勢範囲であるクローザによる引き込みストロークが40mmであって連結板16の移動量33が50mmであるとすれば、図6(e)に示した位置で連結板16が停止、すなわち冷凍室5が停止したとしても、クローザ13によって開いたばかりの冷凍室5が閉じられることがないためである。ただし、図6(e)の状態よりも冷凍室5が開放されて連結板16が図示左方に移動すると、連結板16は駆動ピン20からの駆動力は受けないのであるが、冷凍室5は矢印23d方向への速度を持っているので、スライドレール11のもつ摩擦負荷によって徐々に減速して停止するまでは、開き動作を継続する。このように動作するので、冷凍室5の開き量は連結板16の移動量
33よりも大きくなる。
20aよりも遠方に設けられた第二の駆動ピン20bが連結板16を押し出して中程度の速度で中程度の力を出して駆動することでクローザ13の引込力に抗して開き動作を継続して冷凍室5を加速し、さらに引き続いて第二の駆動ピン20bよりも駆動軸18から遠方に設けられた第三の駆動ピン20cが連結板16を押し出して、力は小さいが高速で駆動することによって冷凍室5をさらに加速することができるので、冷凍室5の開き動作を確実に行うのに都合が良い。
20の速度23は回転板19の回転速度と駆動ピン20までの腕の長さに比例する。この
ことにより、従来技術において回転するカムを用いて、前記カムと扉部との接点までの半
径の変化分のみ扉を押し出す構成と比べて扉を押し出す速度23を高速化することが容易
である。そのような構成なので、開き始めの短い範囲だけ駆動力を加え、その後は駆動力
の範囲で得た開き速度23がスライドレールのもつ摩擦力によって徐々に減速しながら停
止する動作を実現することができるので好適である。
継続し、図6(a)の状態に至って回転を停止する。なお、言うまでも無くこの際には連
結板16は図6(a)に示す位置ではなく、冷凍室5は開いているので図示左方に移動し
た状態である。
動作を行った後に、同一方向への回転を継続して一回転すれば冷凍室5を閉じた際の状態
、すなわち図8にて説明した原点範囲に戻ることができるので、原点範囲に復帰するのが
高速で都合がよい。仮に回転板19が一方向への回転ではなくて冷凍室5の開き動作を行
ったのちに一端停止してから逆方向に回転してから原点範囲に復帰する構成であるとすれ
ば、本発明のように一方向への回転と比べれば原点範囲に戻るまでの時間が余計にかかる
ことは明らかである。
本発明の扉駆動装置により、冷凍室5の扉5aを開く際の開き量について説明する。
あり、図6にて説明した冷凍室扉5aの開き動作により、移動量33の範囲において冷凍
室扉5aは扉駆動装置10によって駆動ピン20から押し面21を介して開き方向の力を
与えられて開かれる。ここで、冷凍室扉5aは移動量33だけ開いた時点(5a′)では
速度Vをもっているので惰性によって開き続けて、さらに惰性開き量74の間は駆動力な
く徐々に減速して最終的に最大開き量73の位置(5a″)まで開いて停止する。
の位置における運動エネルギEは
E=(m×V^2)/2 (式1)
である。
レール11により生じる摩擦力Fは
F=μ×m×g (式2)
となる。摩擦力により消費されるエネルギE2は摩擦力Fと摩擦を受けながら移動した距
離Lすなわち惰性開き量74との積に当たるので、
E2=L×F=L×μ×m×g (式3)
ここで、元々冷凍室が持っていた運動エネルギが、停止するまでにすべて摩擦によって
消費されたとすればE=E2だから、
(m×V^2)/2=L×μ×m×g (式4)
両辺をmで割って
(V^2)/2=L×μ×g (式5)
ゆえに、惰性開き量74(すなわちL)は(式5)を変形して
L=(V^2)/(2×μ×g) (式6)
として表される。すなわち式6により、惰性開き量74(すなわちL)は冷凍室扉5aの
質量mには無関係であり、スライドレールの摩擦係数μと移動量33時点での速度V、す
なわち駆動ピン20と押し面21とが離反して、回転板19から連結板16に伝達される
開き方向の駆動力がなくなって惰性で開き始める時点での速度のみに依存することがわか
る。
冷凍室を電動で開く場合の冷凍室扉5aの最大開き量73は食品の量によらず概ね一定で
あることが望ましい。すなわち、スライドレール11の摩擦抵抗μはスライドレール11
によって定まる一定値なので、最大開き量73を概ね一定とするには速度Vの食品の量に
よる変動を少なくすることが望ましい、ということである。そこで、駆動装置15の減速
比を十分に大きくして、モータ24にかかる負荷トルクの変動を小さくして回転速度の変
動を小さくする構成が望ましく、例えば減速比を1/100以上にすることが望ましい。減速比を大きくすることによって、モータ24による出力トルクに余裕が増えるので、食
品の量の多少によるモータ24の回転速度の変動を少なくすることができ、食品の量の多
少による最大開き量73の変動を小さくできるので好適である。
冷凍室5が移動量33だけ開いて惰性により移動する際の速度Vは、図6(d)により
説明したように、第三の駆動ピン20cが開き方向23dの方向に移動する速度なので、
回転板19の回転速度に比例し、かつ第三の駆動ピン21cと第三の押し面21cとの接
点75cと駆動軸18の回転中心との距離である回転半径rとに比例する。ここで、図6
(c)から図6(d)にて示すように、接点75c(図6(d)においては75d)の位
置は、回転中心である駆動軸18を基準にしたときに開き方向23に対してはほぼ直交し
ている方向である、図示上方に位置するために、連結板16が開き方向23へ移動する速
度は第三の駆動ピン20cが駆動軸18のまわりに回転する際の円周方向への速度である
周速に略等しくなる。
冷凍室5を閉じた場合に、何らかの理由でマグネットパッキン14が吸着されるまで冷凍室5が閉じずに、マグネットパッキン14と冷蔵庫本体1との間に隙間ができる、所謂半ドア状態になることがある。このように半ドア状態になった際の扉駆動装置10の動作について、図7を用いて説明する。
(a)は冷凍室5が閉鎖されていなくて、連結板16の図示左端が引込位置34よりも、閉じ動作を行うことが可能となる閉じ駆動範囲である開き量35だけ移動した状態にあることを示している。冷凍室5にはクローザ13が設けられているものとすれば、通常はクローザ13の生じる引き込み力によって冷凍室は引き込まれて閉じられるのであるが、食品の一部が引っかかったり、何らかの理由でスライドレール11の動作が一時的に渋くなって引き込まれない場合が稀に生じる。
20cが連結板16の受け面21とは対面となる図示左側の戻し面22に当接する。図7
(b)は回転板19を矢印CW方向にさらに回転させた状態を示しているが、連結板16
は第三の駆動ピン20cによって矢印36方向に押されて移動するので、連結板16の図
示左端が引込位置34に至るまで移動する。この図7(b)に示した位置というのはマグ
ネットパッキン14が冷蔵庫本体1に吸着するまで冷凍室5が完全に閉じられた位置にあ
ることを示している。
18に加わる駆動トルクが仮に開き時と同一であるとしても、閉じ力は開き力と比べて
r1/r3だけ小さくなるので好適である。このことはさらに、万一冷凍室5と冷蔵庫本体1との間に指などを挟んだ場合においても、挟む力が小さいので安全性が高い。
次に、図8を用いて、冷凍室5が閉じられた状態にある際の回転板19の好適な位置について説明する。図8において、実線で図示する連結板16は図示左端が引き込み位置
34に合致されており冷凍室5が閉鎖された位置にある。冷蔵庫においては、本発明のような扉駆動装置10が備えられているとしても、冷凍室5を何らかの理由でユーザが手で引き出す場合もある。または、故障によって扉駆動装置10が動作しない場合などにおいては、ユーザが手動で自在に開閉できることが望ましい。このように手動で開閉する場合には、扉駆動装置10は冷凍室5の開閉の際にユーザによる手動動作を妨げたり、動作が重くなる、などの現象が生じない構成であることが望ましい。
冷凍室5に設けられている連結板16が図示左側に移動して、破線の位置となる。破線の
位置においては各符号には′を付加して記す。ここで、回転板19が図8の実線で示す位
置にあり、その位置において連結板16に設けられた第二の受け面21bの先端である第
二の先端37bと、第一の駆動ピン20aとの間に隙間38があって、連結板16が図示
左方に移動する際に第二の先端37bと第一の駆動ピン20aとが接触しない位置関係に
あれば、ユーザが手動で冷凍室5を引き出す際に連結板16と駆動ピン20とが接触しな
いので、自在に冷凍室5を引き出して開くことができる。
た第一の先端37aと第三の駆動ピン20cとの間に隙間39があって、連結板16が図
示左方に移動する際に第一の先端37aと第三の駆動ピン20c′とが接触しない位置関
係にあれば、ユーザが手動で冷凍室5を引き出す際に連結板16と駆動ピン20とが接触
しないので、自在に冷凍室5を引き出して開くことができる。
20とが接触しないためには、駆動軸18と第一の駆動ピン20aとを結ぶ線が原点範囲
40の角度範囲内にあればよい。したがって、冷凍室5を閉鎖した場合には、回転板19
が上記の原点範囲40になるように設定することが望ましく、手動で開閉する際にも使い
勝手がよい。
次に図9を用いて扉駆動装置10を制御するための制御系の構成について説明する。図
9は、制御系の構成を示すブロック図である。
制御基板41に送る。冷凍室5および野菜室6に設けられた駆動装置15のそれぞれのモ
ータ24と、駆動軸18の回転位置を検出する回転検知手段32、および扉の開閉状態を
検出するドア検知17とは制御基板41に接続されている。
される開スイッチのスイッチ本体を示しているが、詳細は後述する。
あり、あるいは軸の所定の回転位置を検出するマイクロスイッチなどの検知手段であって
もよい。ドア検知17は冷凍室5の扉が完全に閉じられているか否かを検出する第一のド
ア検知と、冷凍室5扉の開き量が所定の開き量35以下であるか否かを検出する第二のド
ア検知とを備えており、例えば扉に備えられたマグネットと冷蔵庫本体1に備えられたホ
ール素子であってもよく、あるいはマイクロスイッチなどの検知手段であってもよい。
70が備えられていてもよい。この報知手段70の一例は、ブザーを鳴動させるかランプ
を点灯ないし点滅させる。
図10を用いて、冷凍室5を開放する際の開き制御の手順について説明する。図10は
冷凍室5を開放する際の開き制御の手順を示す流れ図である。
視して、駆動装置15の回転板19が動作を開始する原点範囲40にあるか否かを検出す
る(ブロック44)。ここで、原点範囲40とは、図8にて説明したように、冷凍室5を
手動で開閉動作した場合にも、連結板16が駆動ピン20と干渉することがない範囲にあ
る状態のことを言う。
して、回転板16を回転させて原点範囲40になるようにする。モータ24をCW方向に
回転させるか、あるいはCCW方向に回転させるかの判定は、回転検知手段32からの信
号によって回転板16が原点範囲40に対してどちらの方向にずれているか、を制御回路
41が判定してモータ24に対して駆動電圧の印加方向を定める。
CCW方向としており、回転板19が回転すれば図6にて説明したように連結板16が駆動ピン20によって押されて冷凍室5が開く。モータ24が引き続き回転して、回転検知手段32により検出された回転板19の回転位置が原点範囲40に入ったことが確認できたら(ブロック48)、モータを停止させて(ブロック49)一連の開き動作を終了する(ブロック50)。
ここで、モータに通電(ブロック47)させて冷凍室5を開き始める際の電圧の加え方
について説明する。モータを通電する際に定格電圧を急峻に加えると、モータのコイルに
は突入電流が流れ、モータは最大の出力トルクを出して停止状態から急激に回転し始める
。したがって、冷凍室5が開き始める際には最大の加速を行うことになり、開き始めの動
作が急峻で勢いよく開く。
24から生じる騒音や振動を低減して静粛な動作を実現できる、という効果がある。さらに、回転板19を図8にて説明した原点範囲40に確実に停止させたいのであるが、低速で回転させることによってモータ24が停止時に行き過ぎることがないので停止精度が向上して好適である。
次に、本発明による開閉機構に使用者が開き指示を与える際のスイッチの構成の一例について説明する。図21は本発明による扉駆動装置を備えた冷蔵庫の部分断面図であり、図22は図21に示したS部の拡大図を示している。S部は冷凍室5の前面を構成する扉体5aの上縁と、扉が閉じられた際に扉と当接する本体1側の枠体87の近傍を示している。
図11を用いて、冷凍室5が完全に閉じていない、所謂半ドア状態から冷凍室5を閉じる際の制御の手順について説明する。図11は冷凍室5を閉じる際の閉じ制御の手順を示す流れ図である。動作を開始(ブロック51)してから原点範囲を検出(ブロック52)するまでモータ24を通電する(ブロック53)までの動作については図10のブロック43からブロック45と同一である。
17bがドアと冷蔵庫本体1との開き量が開き量35以下であることを検出したら、冷凍室5は開き量35以下で開いた状態にある。もし、第二のドア検知17bが扉を検知できなければ、冷凍室5は開き量35以上に開いているので、本発明の扉駆動装置では閉じることができない。その場合は、報知手段70を鳴動させて半ドアであるというアラームをユーザに報知する(ブロック57)。
駆動装置10によって閉鎖することが可能な領域なので、モータ24に通電する(ブロッ
ク58)。このときの回転方向は、図7においてはCW方向である。さらに、この際には
モータ24に印加する電圧を例えば定格電圧の1/2ないし1/3程度と低くすることで
、回転板16の回転速度を低下させると、回転板16が低速度でCW方向に回転するので
、第三の駆動ピン20cが連結板19の第三の受け面21cに衝突する衝撃を生じないの
で好適である。
19は図7(b)の状態に至って連結板16を矢印36方向に、すなわち冷凍室5を閉じ
る方向に移動させて冷凍室5を閉じる。所定時間経過した後に今度はモータ24がCCW
方向に回転するよう通電して(ブロック60)、図7(c)に示すように回転板19が原
点範囲40(図8に示す)になるまで回転させ、回転検知手段32の信号によって原点範
囲40にあることが検出できたら(ブロック61)、モータ24の回転を停止させる(ブ
ロック62)。ここで、第一のドア検知17aが冷凍室5が閉鎖されていることを検出す
れば(ブロック63)、冷凍室5は完全に閉鎖されたことが確認できたので、処理を終了
する(ブロック66)。もし、第一のドア検知17aが冷凍室5の閉鎖を検知できなければ、半ドア状態が継続していると判断できるので、ブロック58からブロック63までの処理、すなわちモータ24に通電して回転板19をCW方向に回転して冷凍室5を閉鎖させる動作を複数回繰り返して行う(ブロック64)。もし、所定の回数、例えば3回この閉鎖動作を繰り返した後も第一のドア検知17aの閉鎖を検知できなければ、例えば何かが挟まっていて冷凍室5を閉鎖できないと判定して、報知手段70を鳴動させて半ドアであるというアラームをユーザに報知する(ブロック65)。
に当たるなどの現象を防止するためには、図10にて説明した冷凍室5の開き動作を行わ
ないように開スイッチの動作を無効にして、図11に示した閉じ動作のみを行うことをユ
ーザが選択できるように設定可能な構成としても良い。
上記の説明は、回転板19に駆動ピン20が3本設けられた形態について説明したが、
駆動ピン20は3本に限定されるものではないので図12において説明する。図12は回
転板19に第四の駆動ピン20dを、駆動軸18から距離r4(>r3)なる位置に設け
ている。連結板16には、第四の駆動ピン20dが当接するための第四の受け面21dが
設けられている。
動ピン20dが第四の受け面21dを図示左方に押すので、連結板16が回転板19から
力を受ける範囲が拡大する。また、r4>r3なので、駆動軸18の回転速度が一定であ
るとすれば第四の駆動ピン20dが第四の受け面21dを図示左方に押し出す速度は第四
の駆動ピン20dがない場合と比べてr4/r3だけ大きくなる。以上説明したように、
力の範囲と速度の両方が拡大されるので、冷凍室5を開放した際には冷凍室5の開き量は
拡大して、ユーザからみると開スイッチ8を押した後の開き動作の反応が向上して快適な
操作感を得ることかできる。
矢印36方向に移動して冷凍室5を閉鎖する際には、第四の駆動ピン20dが第四の受け
面21dを押すのであるが、第四の駆動ピン21dは駆動軸18からの距離がr4と第三
の駆動ピン21cよりも大なので、連結板16の開き量35をほぼr4/r3だけ大きく
しても冷凍室5を閉鎖することができる。このようにすれば、半ドア状態から閉鎖できる
開き量35を拡大できるので、半ドアが発生したとしても、より確実に冷凍室5を閉鎖で
き、省エネを実現できるとともに収納された食品が外気の侵入によって劣化するのを防止
できる。
次に図14〜図17をもって、図3に示す扉駆動装置10を実機の冷蔵庫に組み込む際
の回転駆動体及び連結部材について説明する。
は駆動軸、19は上記駆動軸18によって回動する回転部材たる回転板、この回転板19
には図に示すごとく、4段構成でストロークを拡大する駆動伝達部材たる駆動ピン20
(20a…第一の駆動ピン、20b…第二の駆動ピン、20c…第三の駆動ピン、20d…第四の駆動ピン)が設けられている。
引き出し扉を開くときに回転板19を回転させる方向CCWとは逆の向きCWから順に、
回転中心からの距離が長くなる位置になるように形成している。
19の原点位置出しを行うものである。
に図15に示す位置で止め、例えば停電等があった場合でも連結板16に干渉されずに扉
の開閉が手動でできるようにしておく。
めるようにしている。言い換えると、原点範囲40に磁石95が位置したかどうかを検知
するホールIC(図示なし)が回転板19の裏側のベース板15aに取り付けられ、駆動
軸18の停動を制御しているものである。
変抵抗器あるいは軸の所定位置を検出するマイクロスイッチなどの検出手段であってもよ
いことは言うまでもない。
内ガイド96は2つの突片96a,96bを併設して作られているもので、入り口側の開
口が他に比較して図15のごとく広く形成されている。これは連結板16の摺動部16a
が案内ガイド96に入り易いようにしたためである。すなわち、連結板16は引き出し扉
側に取り付けられているため、冷蔵庫本体側の寸法誤差はもちろん組立誤差の影響を受け
ることはもちろん、連結板16が組み付けられる引き出し扉側の寸法誤差,組立誤差の影
響を受ける。このため、先の案内ガイド96内を摺動する摺動部16aの位置は左右にず
れることが往々にして生じる。この誤差があっても、案内ガイド96に先の摺動部16a
が入り易くするためである。
IC97,98は連結板16の摺動部16aに設けられた磁石99の接近あるいは離反を
検出して動作し、回転板19を駆動する駆動軸18を停動する。
ールIC98は冷凍室5の扉の開き量が、回転板19の閉じ駆動範囲である所定の開き量
(例えば開き量35以下)であるか否かを連結板16側の磁石99をともなって検出する
ものである。
いる時が完全扉閉状態(例えば開き量35)であり、ホールIC97とホールIC98が
磁石99を検知する。また磁石99がホールIC97とホールIC98との間に位置して
いる時が半ドア状態(例えば開き量35)で引き出し扉が閉じ駆動範囲にある状態であり
、ホールIC97が磁石99を検知している状態であるということとなる。そして、この
半ドア状態のときに、回転板19を図12に示すようなCW方向に回転させて引き出し扉
を閉じるように図9に示す制御手段は制御する。なお、普段は完全閉状態で冷凍室5の扉
は待機しているものである。
でそれぞれ動作するものである。
、冷凍室の扉引き出し時回転板19は当然箱体側に残る。一方冷凍室扉側に取り付けられ
る連結板16は扉と共に引き出される。この扉引き出し時には当然先に説明してきた回転
板19と連結板16との係合関係は解除される。言い換えると、上記回転板19と連結板
16との取り付けの構造は非常に重要なウエイトを占めている。
内ガイド96を一体に作り寸法を確保すると共に、該案内ガイド96を作る突片96a,
96b間のガイド溝幅寸法を連結板16側の摺動部16aの肉厚に近づけるなどし、回転
板19と連結板16両者の取り付け位置を確保し、寸法関係を安定化させている。
突片96a,96bと摺動部16aのラップ代を十分確保しておくことにより対策されて
いる。
本体1に組み込んだ例で説明する。
付けるための補強板構造を示す要部上面図である。
の間を接続するように設置された補強板102を備えている。尚、上記扉枠101に懸架
される冷凍室容器103,104が取り外されている。
の引き出し寸法を拡大している。
動する。もちろん上記冷凍室容器103,104を冷凍室5より飛び出す位に引き出すス
ライドレールであった場合にはそのスライドレールの一方が側壁105bに他方が扉枠
101側に取り付けられることとなる。
の後部を支持するものである。
板(2.0mm 以下)をプレス等を用いて底をほぼ平らなU字形に形成したもので、補強板102の幅は連結板16を図18に示すようにネジ108をもって固定できる幅を持っているものである。そして、このU字状の底部には冷凍室内の容器103の底が直接搭載するように出来、又は、通常は容器103が扉枠101上に載置されて容器103と補強板102とが接触していないが容器103内の貯蔵物の重みにより容器が下方に撓んで接触したとしても耐えることが出来る強度に補強板102は構成されている。そして、この補強板102のU字状底部の後方にある立ち上がりフランジ102aによって容器103を受けられるように構成されている。
持ちによる)等を防止している。
扉5aを閉めたときの縦断面図で、図23が連結板16と回転板19とが組み合わされた
状態を示す要部縦断面図である。図19で103は冷凍室内の容器(a)を示す。また
104は容器(b)を示す。
101に取り付けられ、該冷凍室扉5aが引き出されると、容器(a),容器(b)が冷
凍室5外に引き出されるよう構成されている。
することにより位置決めされており、容器(a)の後端は補強板102上に載置されてい
る。
成されている。
の位置決めも行うようにしている。
の底部が載置される形(図19参照)で取り付けられている。
後方に摺動し、容器(a)103内の冷凍食品を取り出せる構造に設計されている。
方にくぼませてくぼみ平面部107が形成されている。このくぼみ量は補強板102の裏
側に取り付けられる連結板16の取り付け部を吸収できる寸法である。
106が形成されている。
明してきた連結板16と回転板19が動作する位置となっている。
動装置15を設けたことを特徴とすることにより、容器(a)103と箱体105側の底
壁105a間の隙間を最小限とすることができるものである。言い換えると、容器(a)
103の内容積を確保するための最良の手段となっている。
上下左右共に定められた範囲で出入りしなければならない連結部材の位置出しを行うこと
ができる。
定されることにより、部品あるいは組み付け誤差を考慮した公差内に取り付けることがで
きる。しかし、連結板16(連結部材)は引き出し扉側に取り付けられることとなる。
架させていたものであるから、扉枠101の扉に対する直角平行度が狂い、箱体に対し、
扉が斜めに閉まってしまうことが往々にしてあった。
15側の案内ガイド96に該連結板16がうまく入って行かなくなってしまうが、本案に
おいては補強板102を取り付けることによって該扉枠101の左右振れを防止し、扉に
対する扉枠101の直角平行度を確保し、案内ガイド96に連結板が上手く入るようにし
ている。
底は変形する(通常この容器は樹脂の射出成形等で作られ、肉厚は1mm前後である)。
102の立ち上がりフランジ102aは容器(a)103が扉枠から扉開閉時の衝撃で後方に飛び出してしまうのを防止する役目を果たし、連結板16が駆動装置15側の案内ガイド96に安定した状態で出入りするのを確保する役目も果たしている。
さらに、本発明による扉駆動装置を冷凍室5および野菜室6の両方に設けた場合の動作
について説明する。ここでは図2に示すように、野菜室6が最も下段の底面近傍にあり、
その上段に冷凍室5が設けられているものとする。
例えば15cmないし20cm程度であるとすれば、開いた際に冷凍庫の内部を開口部から見渡すことができるので好適である。一方、野菜室6においては、野菜室6が床面近傍にあるために冷凍室と同様に開くとすれば、開いた際に野菜室6の扉の下端がユーザのつま先に当たる恐れがある。
、下段にある野菜室6は、上段にある冷凍室5と比べて開く際の開き速度を遅くすること
と、さらには開き量を例えば10cm以内と小さくすることが安全上望ましい。
が野菜室よりも下段にある場合には冷凍室の開き量ないし開き速度を野菜室よりも小とす
ることが望ましい。
とを可能とできる。これにより、例えば妊婦や高齢者で、ひじや、ひざが曲がりにくい状
態で冷凍室5や野菜室6の扉を開けやすくなり、又は、いわゆる半ドア状態から自動的に
扉を閉鎖して省エネ効果を向上させることができる、という効果がある。
された第一の駆動ピン20aが連結板16を押し出して駆動することで、低速であるが大
きな力を出してマグネットパッキンを引き剥がし、引き続き第一の駆動ピン20aよりも
遠方に設けられた第二の駆動ピン20bが連結板16を押し出して中程度の速度で中程度
の力を出して駆動することでクローザ13の引込力に抗して開き動作を継続して冷凍室5
を加速し、さらに引き続いて第二の駆動ピン20bよりも駆動軸18から遠方に設けられ
た第三の駆動ピン20cが連結板16を押し出して、力は小さいが高速で駆動することに
よって冷凍室5をさらに加速することができるので、冷凍室5の開き動作を確実に行うの
に都合が良く、確実に開き動作を行うことができる、という効果がある。
19を冷凍室5を開く場合とは反対方向に回転させることによって、連結板16に対して冷凍室5を閉じる方向の力を加えて閉じることができるので、半ドアを防止して省エネ効果が得られる。
。
などを挟まれる恐れがないので安全性が高い、という効果がある。
と、引き出し扉と一体に設けられた連結板とは接触しないので、引き出しの開閉の際にユ
ーザによる手動動作を妨げたり、開閉動作が重くなる、などの現象が生じないので使い勝
手がよく、また万一の故障の際にもユーザの使い勝手を損なうことがない、という効果が
ある。
補強板を設け、この補強板に連結部材を取り付けることにより、連結部材と駆動装置との
安定した係合状態(摺動状態)が確保できるものである。
なお、本実施例においては扉駆動装置10が冷凍室5ないし野菜室6の引き出し扉に設
けられている例を示したが、本実施例に限定されるものではなく冷蔵室扉2の回転式の扉
に設けられるものであっても同様な効果が得られることは言うまでもない。
庫に限定されるものではなく、例えば文書類を保管するファイルキャビネットや、手前に
引き出して使用する流し台組み込み型の食器洗い乾燥機、などの引き出し式の機器に適用
でき、その場合にも本発明にて説明したと同様な効果があることは明らかである。
歯車に限定されるものではなく、ウォームギヤを用いた構成であってもよい。
であってもよい。
2 冷蔵室
2a 冷蔵室扉
3 切り替え室
3a 切り替え室扉
4 製氷室
5 冷凍室
5a 冷凍室扉
6 野菜室
6a 野菜室扉
7 操作表示部
8 開スイッチ
10 扉駆動装置
11 スライドレール
12 容器
13 クローザ
14 マグネットパッキン
15 駆動装置
15a ベース板
16 連結板
16a 摺動部
17 ドア検知
17a 第一のドア検知
17b 第二のドア検知
18 駆動軸
19 回転板
20 駆動ピン
20a 第一の駆動ピン
20b 第二の駆動ピン
20c 第三の駆動ピン
20d 第四の駆動ピン
21 受け面
21a 第一の受け面
21b 第二の受け面
21c 第三の受け面
21d 第四の受け面
22 戻し面
23 開き方向
24 モータ
25 モータピニオン
26,28 アイドラ
27,29 アイドラピオン
30 駆動ギヤ
31 トルク制限手段
32 回転検知手段
33 移動量
34 引込位置
35 開き量
36,81 矢印
37a 第一の先端
37b 第二の先端
37c 第三の先端
38,39 隙間
40 原点範囲
41 制御回路
42 電源
70 報知手段
71 扉厚さ
72 扉間隙間
73 最大開き量
74 惰性開き量
75 接点
76 カム
77 回転中心
78 カム外周
79 カム受け板
80 回転方向
82 カム半径
83 周速
84 開き速度
85 滑り速度
86 接点
87 枠体
88 押しボタン
89 押し棒
90 戻しスプリング
91 押し量
92 スイッチ本体
93 プランジャ
94 配線
95 磁石
96 案内ガイド
96a,96b 突片
97,98 ホールIC
99,100 磁石
101 扉枠
101a 係合孔
102 補強板
102a 立ち上がりフランジ
103 容器(a)
104 容器(b)
105 箱体
105a 底壁
105b 側壁
106 凹部
107 くぼみ平面部
108 ネジ
Claims (8)
- 左右両側に開く扉を備えた冷蔵室と、冷凍室及び野菜室を備え、前記冷凍室及び前記野菜室には、前後に引き出し可能な引き出し扉を備え、
前記冷凍室又は前記野菜室の少なくとも一方の前記引き出し扉は、扉と、該扉の左右に設けられた扉枠と、左右の前記扉枠の間を接続するように設置された補強板とを備えており、
引き出し容器は前記扉枠に載置されており、
前記引き出し扉を電動で開放する扉駆動装置を有し、
前記扉駆動装置は、本体側に取り付けられた駆動装置と、前記補強板の下部に設けられ前記駆動装置からの駆動力を受ける連結部材とを備え、
前記駆動装置は回転部材を有し、該回転部材には回転中心からの距離が除々に異なる位置に配置された駆動伝達部材を備え、前記連結部材には、前記駆動伝達部材からの回転力を受ける受け部を備え、
前記引き出し扉を開放するときは、前記回転部材の回転中心から一番近い距離にある前記駆動伝達部材が前記連結部材に動力を伝達し、前記回転中心からその次に近い距離にある前記駆動伝達部材が前記連結部材に動力を順次伝達し、前記駆動伝達部材が前記連結部材に動力を伝達し終えた後に前記駆動伝達部材は前記連結部材から離れるように構成したことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1において、前記左右両側に開く扉の一方の幅の長さまでは、前記引き出し扉を電動で開放しないように構成したことを特徴とする冷蔵庫。
- 冷蔵室と、前記冷蔵室の下方に設けられた冷凍室と、前記冷凍室の下方に設けられた野菜室を備え、前記冷凍室及び前記野菜室には、前後に引き出し可能な引き出し扉を備え、前記冷凍室の前記引き出し扉は、扉と、該扉の左右に設けられた扉枠と、左右の前記扉枠の間を接続するように設置された補強板とを備えており、
引き出し容器は前記扉枠に載置されており、
前記引き出し扉を電動で開放する扉駆動装置を有し、
前記扉駆動装置は、本体側に取り付けられた駆動装置と、前記補強板の下部に設けられ前記駆動装置からの駆動力を受ける連結部材とを備え、
前記駆動装置は回転部材を有し、該回転部材には回転中心からの距離が除々に異なる位置に配置された駆動伝達部材を備え、前記連結部材には、前記駆動伝達部材からの回転力を受ける受け部を備え、
前記引き出し扉を開放するときは、前記回転部材の回転中心から一番近い距離にある前記駆動伝達部材が前記連結部材に動力を伝達し、前記回転中心からその次に近い距離にある前記駆動伝達部材が前記連結部材に動力を順次伝達し、前記駆動伝達部材が前記連結部材に動力を伝達し終えた後に前記駆動伝達部材は前記連結部材から離れるように構成したことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1〜3のいずれか1項において、前記冷凍室の後方に冷却器を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
- 請求項1〜4のいずれか1項において、
冷蔵庫の定格内容積を400リットル以上としたことを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1〜4のいずれか1項において、
引き出し扉が備えられている前記冷凍室又は前記野菜室の内容積が80リットル以上であることを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1〜4のいずれか1項において、
冷蔵庫の幅が650mm以上であることを特徴とする冷蔵庫。 - 請求項1〜4のいずれか1項において、
引き出し扉が備えられている前記冷凍室又は前記野菜室の引き出し扉の外周が1500mm以上であることを特徴とする冷蔵庫。
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