JP2006024867A - 鉄心付電磁ソレノイド装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コイル2を覆う絶縁テープ14と、この絶縁テープ14上に配置されコイル2に電気的に接続された温度ヒューズ8と、ボビン3の軸方向の両端が嵌り合う両端を有するケーシング15と、このケーシング15の両端とボビン3の両端との間を液密に嵌合させるOリング16とを有する。ヨークの中空部の角部あるいは補助ヨーク1c、1dの筒の角部にC面1mを形成し、補助ヨーク1c、1dの筒の内側を覆い軸方向両端のヨーク間を貫通するパイプ13のC面1mに当たる部分13eを薄く形成した。
【選択図】 図1
Description
従来における冷蔵庫用開閉扉開放のための鉄心付電磁ソレノイド装置においては、特許文献1に示すような構成を有するものが挙げられる。図9は、特許文献1に示す鉄心付電磁ソレノイド装置を示すもので、この鉄心付電磁ソレノイド装置は、冷蔵庫の開閉扉の近傍で冷蔵庫の本体、例えば天井に形成された凹部に収納されて固定され、電磁ソレノイドの駆動力によりプランジャを突出させ開閉扉をマグネットの吸引力に抗して開放させるように機能する。図9において、鉄心付電磁ソレノイド装置は、全体として枠状ヨーク1内にコイル2が巻回されて収納され、このコイル2の軸心部分には軸方向に移動可能な鉄心4及びこの鉄心4に連結されたプランジャ(押圧部材)5が備えられる。
磁気回路を構成する枠状ヨーク1は、電磁ソレノイドのコイル2の周囲を囲むように構成され、その軸方向両端にて脚部10が張り出し、その脚部10には計3個のだるま穴11が開けられている。このだるま穴11は、冷蔵庫の本体にこの電磁ソレノイドを固定するためのねじ締め付け穴である。枠状ヨーク1の軸方向片端部は、2枚のヨーク板1a、1bが備えられ、ヨーク板1bは前述のだるま穴11を有する脚部10が張り出している。更に、コイル2が巻回されたボビン3の内筒には磁気吸引力を向上させるべく筒状の補助ヨーク1c、1dが軸方向両端より嵌め込まれる構造を有し、この補助ヨーク1dは枠状ヨーク1に、及び補助ヨーク1cはヨーク板1aにそれぞれ磁気的に接続されている。したがって、コイル2への通電に伴う磁界の発生により、鉄心4、補助ヨーク1c、1d、枠状ヨーク1、ヨーク板1a、1bからなる磁路が形成される。
また、冷蔵庫の開閉扉装置としてみた場合、冷蔵庫本体に鉄心付電磁ソレノイド装置の収納部分を設ける一方この収納部分に収まる大きさで重量も少ない鉄心付電磁ソレノイド装置の要請がある反面、冷蔵庫の大型化ひいては開閉扉の大型化により押圧ストロークが特許文献1に示される例えば30〜40mmもの大きな電磁ソレノイドが必要になる。したがって、鉄心の長さがある程度長いものが必要であるため、鉄心4の重量を抑えしかもテフロン(登録商標)等の高価な防錆加工処理の表面積を少なくして製造コストを抑えるため鉄心径を小さくしているのが現状であるが、この場合、重量とか嵩の許容範囲内にあってコイル2を太く巻回数を多くして起磁力を増やすことで、当然マグネットの吸着力に抗して開閉扉を押圧する電磁吸引力を増大させることが可能である。かかる所望の電磁吸引力を発生させつつ重量を抑え製造コストを抑えるべく鉄心径を小さくするという姿勢は、複数ドア冷蔵庫にあって小型開閉扉の短ストロークの鉄心についてもそのまま踏襲されているのが現状である。
更に、本発明は、パイプ内径の座屈を生じないようにした鉄心付電磁ソレノイド装置及びその製造方法の提供を目的とする。
また、本発明は、短ストローク鉄心の場合でも、重量が軽く製造コストが安価なままで、一定以上の電磁吸引力を得る鉄心付電磁ソレノイド装置の提供を目的とする。
更に、本発明は、コイルが巻回されるボビンの内筒の軸方向両側より補助ヨークの筒を嵌め、この補助ヨークの上記軸方向両側に上記筒に対応する中空部を有するヨークを配置し、このヨークの中空部の角部あるいは補助ヨークの筒の角部にC面を形成し、上記補助ヨークの筒の内側を覆い上記軸方向両端のヨーク間を貫通するパイプの上記C面に当たる部分を薄く形成した構造を有することを特徴とする。
また、上述の発明によれば、パイプの圧着に際し、部品寸法や加工のばらつきが存在したとしても、この薄いパイプ端部とヨークのC面によりこのばらつきが相殺され、パイプの肉厚の部分に座屈等の変形は生じない。
〔第1実施形態〕
図1は、一実施形態の鉄心付電磁ソレノイド装置全体を示すものである。図1において、図9と同一部分には同一符号を付す。鉄心付電磁ソレノイド装置は、枠状ヨーク1内にボビン3上に巻回されたコイル2を有し、このコイル2の内部にあってボビン3の内筒に、軸方向に移動可能な鉄心4及びこの鉄心4に軸方向に沿って連結された押圧部材5を有する。そして、コイル2に通電することによってコイル2内に磁界が発生し、鉄心4はこの磁界に吸引されて軸方向に移動する。押圧部材5は、この鉄心4の移動と共に移動し開閉扉(図示省力)を開放するように押圧するものである。
電気回路としては、電源(図示省略)に接続されるコネクタ6、このコネクタ6に接続されるリード線7、このリード線7に接続された温度ヒューズ8、そして温度ヒューズ8につながるコイル2からなる。このコイル2は、例えば0.28mmφの径を有するポリウレタン銅線をボビン3上に2700ターン巻回したものである。
〔第2実施形態〕
図1において、枠状ヨーク1及びヨーク板1bの中央部(開口)にあって、ボビン3の内筒側には軸方向両側から筒状の補助ヨーク1c、1dが嵌め込まれている。そして、枠状ヨーク1、ヨーク板1bそれぞれの中央部(開口)、及び補助ヨーク1c、1dの筒を内側から覆うようにして黄銅製のパイプ13が貫通して嵌め込まれる。このパイプ13は、前述したように磁気ショートの防止等の機能を有する。パイプ13がボビン3に沿い貫通して嵌め込まれたままの状態では、図4(b)に示すように端部が突出した状態となっている。この場合、パイプ13の突出した端部13eは他の部分よりもその厚みが薄く形成され、しかもヨークの中央部に対応する端部13eにてヨーク側に空隙が存在するように薄くなっている。その一方で、枠状ヨーク1及びヨーク板1bの中央部の開口角部にはC面1mが形成されている。このような構成にあって、パイプ13を枠状ヨーク1やヨーク板1bに圧着するについては、図4(a)に示すようにプレス機(図示省略)のカールポンチにてパイプ13の軸方向両側での端部13eを塑性変形する。このとき、パイプ13の端部13eは、薄いので低いプレス圧力でも変形しやすく、図1(d)あるいは図4(c)のように45度のC面1mにそって圧着される。この場合、仮に図4(a)に示すように部品寸法や加工のばらつきが存在したとしても、この薄い端部13eとC面1mによりこのばらつきが相殺され、パイプ13の肉厚の部分に座屈等の変形は生じない。
本実施形態においては、例えばコイル2の線径を0.28mmφ、巻回数を2700ターンとして、従来例での線径0.34mmφ、巻回数3500ターンと比べた場合、コイル2としては、線径が細くなり巻回数が少なくなるので重量が軽くなり、仮に電磁ソレノイドの外形が定まっているとすればコイル2の外側径を同じとするとき、本実施形態でのコイル内の空芯の径は大きくなる。すなわち、コイル2の重量が軽く、コイルの空芯径が大きくなる。しかも、線径の減少にてコイル抵抗が従来の60Ωから70Ωへと高くなりコイル電流が小さくなった状態では、単位長さ当たり巻回数が同じであってもあるいは巻回数が減少すればなおさらのこと、起磁力が減少する。このような状態にて、空芯径が大きくなった分鉄心径を大きく、例えば従来にて16mmφの径であったものを19mmφとした時、重量の許容範囲上動作ストロークが30〜40とかの長ストロークの電磁ソレノイドではなく、15〜25前後の動作ストロークを有する短ストロークの電磁ソレノイドの場合、起磁力が減少したにもかかわらず鉄心4に作用する磁気吸引力が増大するという現象が生じた。
図7のストローク0、あるいは図8のストローク17における吸引開始点に関しては、図1、図6での補助ヨーク1dの長さの設定により最大吸引力となる位置を調整することができる。したがって、この補助ヨーク1dの長さ設定にて最大吸引力が必要な開閉扉の開け始め位置を調整すれば良い。
この結果、従来例に比較して鉄心が短くなって小型化をもたらしこの小型化に伴い防錆処理等の表面積の減少による低コスト化につながり、電流低減により低電力化をもたらし、また従来のヨーク板の削減ができるにもかかわらず、磁気吸引力の増大を得ることができた。
Claims (7)
- 円筒状のボビンにコイルを巻回し、このコイルを温度ヒューズを介して電源に接続し、上記ボビンの内側に軸方向に移動可能な鉄心とこの鉄心に連結された押圧部材とを備えた短ストロークの鉄心付電磁ソレノイド装置において、
上記軸方向に直角な横断面積を一定とした場合、上記コイル径及びコイル巻回数を減少させたコイル占有横断面積に対応して、上記コイル径及びコイル巻回数を減少させて起磁力を減少させても電磁吸引力が増大する範囲内にて上記コイル内に配置される鉄心径を太くしたことを特徴とする鉄心付電磁ソレノイド装置。 - 短ストロークの鉄心の動作ストロークは、15mm〜25mmであることを特徴とする請求項1に記載の鉄心付電磁ソレノイド装置。
- 減少後のコイル径は0.28mm、コイル巻回数は2700ターンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄心付電磁ソレノイド装置。
- コイルが巻回されたボビンの内筒に軸方向に沿って移動可能な鉄心及び押圧部材を配置した鉄心付電磁ソレノイド装置において、
上記コイルを覆う絶縁テープと、この絶縁テープ上に配置され上記コイルに電気的に接続された温度ヒューズと、上記ボビンの軸方向の両端が嵌り合う両端を有するケーシングと、このケーシングの両端とボビンの両端との間を液密に嵌合させるOリングと、を有することを特徴とする鉄心付電磁ソレノイド装置。 - ケーシングは、難燃性規格UL94にあって難燃グレード5VAからなる可塑性樹脂にて形成されることを特徴とする請求項4に記載の鉄心付電磁ソレノイド装置。
- コイルが巻回されるボビンの内筒の軸方向両側より補助ヨークの筒を嵌め、この補助ヨークの上記軸方向両側に上記筒に対応する中空部を有するヨークを配置し、このヨークの中空部の角部あるいは補助ヨークの筒の角部にC面を形成し、上記補助ヨークの筒の内側を覆い上記軸方向両端のヨーク間を貫通するパイプの上記C面に当たる部分を薄く形成した構造を有することを特徴とする鉄心付電磁ソレノイド装置。
- コイルが巻回されるボビンの内筒の軸方向両側より補助ヨークの筒を嵌め、この補助ヨークの上記軸方向両側に上記筒に対応する中空部を有するヨークを配置し、上記補助ヨークの筒の内側を覆い上記軸方向両端のヨーク間を貫通するパイプの薄肉部をヨーク中空部の角部あるいは補助ヨークの筒の角部でのC面に当てつつ上記パイプの軸方向両端を塑性変形することを特徴とする鉄心付電磁ソレノイド装置の製造方法。
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JP2004203888A JP2006024867A (ja) | 2004-07-09 | 2004-07-09 | 鉄心付電磁ソレノイド装置及びその製造方法 |
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Cited By (2)
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CN101458031A (zh) * | 2007-12-11 | 2009-06-17 | 株式会社东芝 | 电冰箱 |
JP2010534532A (ja) * | 2007-07-31 | 2010-11-11 | ハイダック エレクトロニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 安全装置 |
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2004
- 2004-07-09 JP JP2004203888A patent/JP2006024867A/ja active Pending
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