JP4441114B2 - 相間移動触媒を用いるn−置換複素環式誘導体の製造法 - Google Patents
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Description
本発明は、相間移動触媒を用いるN−置換複素環式誘導体の製造法に関する。
【0002】
(背景技術)
本発明は、相間移動触媒を用いてN−置換複素環式誘導体である4’−[[2−アルキルまたはアルコキシ−4−オキソ−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−3−イル]メチル][1,1’−ビフェニル]−2−カルボニトリルおよびその塩を製造する方法に指向される。これらの化合物は、最終化合物である、ペプチドホルモン・アンギオテンシンIIのアンタゴニストとして有用な2−アルキルまたはアルコキシ−3−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル]−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−4−オンおよびその塩の合成における重要な中間体である。
アンギオテンシンIIは、式:H−Asp−Arg−Val−Tyr−Ile−His−Pro−Phe−OHのペプチドホルモンである。
【0003】
アンギオテンシンIIは、効力ある昇圧物質で、かつレニン−アンギオテンシン系の生理学的活性産物である。レニンはプラスマのアンギオテンシノゲンに作用して、アンギオテンシンIを産生し、アンギオテンシンIはアンギオテンシンI変換酵素の作用によってアンギオテンシンIIに変換される。最終化合物は、アンギオテンシンIIのそのレセプタへの作用を抑制することにより、ホルモン・レセプタ相互作用によって生じる血圧の増加を防止する。このように最終化合物は、高血圧症や心不全の処置に有用である。
好ましい中間体は、4’−[[2−ブチル−4−オキソ−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−3−イル]メチル][1,1’−ビフェニル]−2−カルボニトリルであって、最終化合物である、Irbesartan(登録商標)として公知の2−ブチル−3−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−4−オンの合成に有用であり、かつU.S.特許No.5270317に記載の方法に従って、Irbesartanおよびその塩に容易に変換することができる。Irbesartan化合物は、アンギオテンシンIIの作用を拮抗する。
【0004】
N−置換複素環式誘導体の製造の合成経路については、U.S.特許No.5270317に記載されている。このU.S.特許No.5270317の方法には、式:
【化4】
の複素環式化合物を不活性溶媒(たとえばDMF、DMSOまたはTHF)の存在下、塩基性試薬、たとえばKOH、金属アルコラート、金属水素化物、炭酸カルシウムまたはトリエチルアミンと共に、式:
【化5】
の(ビフェニル−4−イル)メチル誘導体と反応させることが必要である(なお、上記式中、R1’,R2’,R3,R4,R5,t,ZおよびHalはU.S.特許No.5270317に記載の意義を有する)。反応生成物は、クロマトグラフィーで精製した。
【0005】
またU.S.特許No.5352788および5559233やWO91/14679にも、同じ不活性溶媒と同じ塩基性試薬を用い、ハロ−ビフェニル化合物による、複素環式化合物の窒素原子の同じアルキル化が記載されている。
さらにまたEPNo.0475898にも、式:
【化6】
の複素環の窒素原子を、N,N−ジメチルホルムアミドおよび塩基性試薬、たとえば水素化ナトリウムもしくはカリウムなどのアルカリ金属水素化物の存在下、式:
【化7】
の化合物でアルキル化する方法が記載されている(なお、上記式中、X,R1,Z1およびZ6はEPNo.0475898に記載の意義を有する)。
【0006】
上記特許には全て、N,N−ジメチルホルムアミドあるいはDMSOなどの溶媒中、塩基性試薬、たとえば金属水素化物や金属アルコラート等の存在下でのアルキル化が記載されている。金属水素化物や金属アルコラートなどの強塩基は、無水の反応条件を要する。溶媒としてN,N−ジメチルホルムアミドを使用すれば、その除去に蒸留による高温濃縮が必要であるが、これは最終生成物の分解をもたらしうる。これらの特許のいずれにも、相間移動触媒を用いるアルキル化の記載はない。
「The Journal of Heterocyclic Chemistry」(21、477−480、1984年)に、相間移動触媒を用いるヒダントイン化合物のアルキル化が記載されている。ヒダントイン化合物は、その電子性質によって、本発明の2−ブチル−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノナン−4−オン塩酸塩よりも酸性が高く、従って、2つの化合物間に構造上の開きがある。
【0007】
(発明の概要)
本発明の目的は、相間移動触媒を用いる、N−置換複素環式誘導体である4’−[[2−アルキルまたはアルコキシ−4−オキソ−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−3−イル]メチル][1,1’−ビフェニル]−2−カルボニトリルおよびその塩の製造法の提供である。
【0008】
従って、本発明は要するに、中間体である式I:
【化8】
の4’−[[2−アルキルまたはアルコキシ−4−オキソ−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−3−イル]メチル][1,1’−ビフェニル]−2−カルボニトリルおよびその塩を製造する方法であって、
式II:
【化9】
の2−アルキルまたはアルコキシ−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノナン−4−オン塩酸塩を相間移動触媒の存在下で、4’−(ハロメチル)[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニトリルと反応させて成る製造法に指向される。この方法は、式Iの中間体の大規模な製造にも好適である。置換基Rは低級アルキルまたは低級アルコキシで、ハロゲン(ハロ)は塩素、臭素または沃素である。
【0009】
(発明の詳細な説明)
本発明は、中間体である式I:
【化10】
の4’−[[2−アルキルまたはアルコキシ−4−オキソ−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−3−イル]メチル][1,1’−ビフェニル]−2−カルボニトリルおよびその塩を製造する方法であって、
式II:
【化11】
の2−R−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノナン−4−オン塩酸塩を相間移動触媒の存在下で、式III:
【化12】
の4’−(ハロメチル)[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニトリルと反応させことから成る製造法に指向される。
【0010】
上記置換基Rは、炭素数1〜4の低級アルキルまたは炭素数1〜3の低級アルコキシである。炭素数1〜4の低級アルキルは、メチル、エチル、n−プロピルまたはn−ブチルである。炭素数1〜3の低級アルコキシは、メトキシ、エトキシまたはn−プロポキシである。好ましい低級アルキルはn−ブチルで、好ましい低級アルコキシはn−プロポキシである。Halは塩素、臭素または沃素である。好ましいハロゲン原子は、臭素である。式Iの化合物またはIrbesartanの塩は、医薬的に許容しうる塩、たとえば塩酸塩、臭酸塩、硫酸塩または硫酸水素塩である。
【0011】
このように、本発明の方法によれば、2−R−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノナン−4−オン塩酸塩の1位の窒素原子のアルキル化は、相間移動触媒を用いて行なう。相間移動触媒の条件下で、両基質の式IIの2−R−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノナン−4−オン塩酸塩と式IIIの4’−(ハロメチル)[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニトリルを、揮発性の水不混和性有機溶媒中、触媒量の相間移動触媒および標準無機塩基の水溶液の存在下で、激しく攪拌しながら反応させる。
【0012】
上記反応は、周囲温度および大気圧にて2〜3時間で進行する。反応後、初めに水の存在量が少なければ、反応混合物を水で希釈するか、あるいは初めに水の存在量が多いと、反応混合物を水希釈する必要はない。二相、すなわち、有機相と水性相を分離し、有機相を水で2回洗う。次いで有機相を必要に応じて硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で蒸発乾固して、油状残渣とする。油状残渣を有機溶剤から結晶化して、最終生成物を得る。最終生成物は、従来公知の方法により、その塩に変換することができる。
【0013】
上記有機溶媒は、ジクロロメタンまたはトルエンなどの水不混和性溶媒のいずれであってもよく、また上記標準無機塩基は水性水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムであってよい。上記相間移動触媒は、たとえばメチルトリブチルアンモニウムクロリドであるが、いずれの相間移動触媒であってもよい。結晶化の溶剤は、結晶化を助成する有機溶剤であればいずれであってもよく、たとえばメチル・t−ブチルエーテルが挙げられる。
なお、出発物質は容易に入手しうるか、あるいは上述の特許を含む文献で公知の方法によって製造することができる。
【0014】
この方法の好ましい具体例は、2−ブチル−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノナン−4−オン塩酸塩と4’−(ブロモメチル)[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニトリルを、水不混和性有機溶媒(たとえばジクロロメタンまたはトルエン)中、メチルトリブチルアンモニウムクロリドおよび水性水酸化ナトリウムまたはカリウムの存在下で反応させ;ジクロロメタンまたはトルエンの有機相を分離し;分離した有機相を水で洗い;必要に応じて有機相を乾燥剤上で乾燥し;有機相を濾過し;有機相を蒸発して油状残渣とし;最後に油状残渣を有機溶剤(たとえばメチル・t−ブチルエーテル)から結晶化して、4’−[[2−ブチル−4−オキソ−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−3−イル]メチル][1,1’−ビフェニル]−2−カルボニトリルを得ることから成る。この化合物は、Irbesartan(登録商標)で公知化合物の2−ブチル−3−[[2’−(1H−テトラゾール−5−イル)[1,1’−ビフェニル]−4−イル]メチル]−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−4−オンの合成の中間体であって、U.S.特許No.5270317に記載の方法に従って、Irbesartanやその塩に容易に変換することができる。Irbesartan化合物は、アンギオテンシンIIの作用を拮抗する。
【0015】
このように、本発明方法に係る相間移動触媒によるN−アルキル化は、相間移動触媒を用いないN−アルキル化についての従来技術に記載の方法と比べ、より優れかつ有利な条件を付与する。本発明方法において、クロマトグラフィーの必要は全くなく、そして最終生成物は結晶化で容易に単離される。さらに本発明方法では、水酸化ナトリウムまたはナトリウムもしくはカリウムメトキシドを全く使用しないので、特別な取扱いの詳細は要求されない。加えて、本発明方法の反応時間は短時間であることから、生産性が増大する。
【0016】
次に挙げる実施例は、本発明の例示である。
実施例1
4’−[[2−ブチル−4−オキソ−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−3−イル]メチル][1,1’−ビフェニル]−2−カルボニトリルの製造
トルエン−50%NaOH中のアルキル化
0.231g(1.0ミリモル)の2−ブチル−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノナン−4−オン塩酸塩、0.272g(1.0ミリモル)の4’−(ブロモメチル)[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニトリル、24.4μl(0.075ミリモル)のメチルトリブチルアンモニウムクロリド75%水溶液、2.0mlのトルエンおよび2.0mlの水酸化ナトリウム50%水溶液の混合物を、室温で2.2時間激しく攪拌する。次いで反応混合物を2mlの水で希釈し、二相を分離する。有機相を2mlの水で2回抽出し、減圧下で蒸発して、0.33g(85.7%)の標記化合物を得る。
1H−NMR:δ(デルタ)7.8−7.2(m,8H)、4.8(s,2H)、2.4(m,2H)、2.0(m,8H)、1.6(m,2H)、1.35(m,2H)、0.9(t,3H)
13C−NMR:δ(デルタ)186.7、161.4、144.6、137.5、137.1、132.8、129.9、129.3、128.9、128.1、127.7、127.0、125.1、118.5、111.0、76.5、43.2、37.3、28.7、27.7、26.0、22.2、13.6
【0017】
実施例2
4’−[[2−ブチル−4−オキソ−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−3−イル]メチル][1,1’−ビフェニル]−2−カルボニトリルの製造
ジクロロメタン−33%NaOH中のアルキル化
37g(160ミリモル)の2−ブチル−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノナン−4−オン塩酸塩、1.7mlのメチルトリブチルアンモニウムクロリド75%水溶液、125mlの水酸化ナトリウム33%(10N)水溶液および125mlの塩化メチレン(ジクロロメタン)の混合物を、室温で5分間激しく攪拌する。この激しく攪拌した混合物に、400mlの塩化メチレン中の44.34g(HPLCで定量すると163.6ミリモル)の4’−(ブロモメチル)[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニトリルの溶液を40〜60分にわたって加える。添加後、各相を分離し、有機相を100mlの水で2回洗う。次いで有機相を減圧下で蒸発して、油状残渣を得る。油状残渣を250mlのメチル・t−ブチルエーテルに溶解し、得られる溶液を40℃以下の温度にて、110mlの濃HClで処理する。
【0018】
次いで二相混合物を10分間攪拌し、沈降せしめ、各相を分離する。水性酸性相を150mlのメチル・t−ブチルエーテルで1回洗う。次いで水性酸性相を2等分し、1つを用いて結晶化する。1つを攪拌し、これに25mlのDMFと25mlのメチル・t−ブチルエーテルと55mlの33%水性水酸化ナトリウムを2〜3時間にわたって加える。スラリーを一夜攪拌せしめ、次いで該スラリーにトータル50mlの水を加え、スラリーをさらに45分間攪拌する。その後、スラリーを氷浴で35分間0℃に冷却し、濾過する。濾紙に残ったウエットケーキを、水/メチル・t−ブチルエーテル(90ml/10ml)混合物で1回洗う。次いでケーキを40℃および2.3mmHg圧の減圧オーブンで乾燥して、23.3g(収率75.4%)の、HIの実験HPLC99.8を有する標記化合物を得る。
【0019】
実施例3
4’−[[2−ブチル−4−オキソ−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノン−1−エン−3−イル]メチル][1,1’−ビフェニル]−2−カルボニトリルの製造
ジクロロメタン−33%NaOH中のアルキル化
28.9g(125ミリモル)の2−ブチル−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノナン−4−オン塩酸塩、1.3mlのメチルトリブチルアンモニウムクロリド75%水溶液、90ml(10N)の33%水性水酸化ナトリウムおよび90mlの塩化メチレンの混合物を、室温で5分間激しく攪拌し、次いで7〜12℃に冷却する。この激しく攪拌した7〜12℃の冷却混合物に、300mlの塩化メチレン中の36.04g(HPLCで定量すると132ミリモル)の4’−(ブロモメチル)[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニトリルの溶液を70分にわたって加える。
【0020】
添加後、反応混合物を室温まで加温せしめ、さらに室温で30分間攪拌する。次いで各相を分離し、有機相を90mlの水で2回洗う。有機相を減圧濃縮して、最小攪拌容量とし、メチル・t−ブチルエーテルを加える。濃縮を続けて、ジクロロメタンを追い出し、生成物をメチル・t−ブチルエーテル溶液から結晶化する。結晶をフイルターに集め、120mlの冷メチル・t−ブチルエーテルで洗い、40℃および3.1mmHg圧の減圧オーブンで乾燥して、39.9g(82.4%)の、HIの実験HPLC99.8を有する標記化合物を得る。
Claims (2)
- 式I:
の化合物を製造する方法であって、
(a)式II:
の2−ブチル−1,3−ジアザスピロ[4.4]ノナン−4−オン塩酸塩を塩化メチレン中、水性水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウム、およびメチルトリブチルアンモニウムクロリドの存在下で、式III:
の4’−(ブロモメチル)[1,1’−ビフェニル]−2−カルボニトリルと反応させ;
(b)有機溶媒を分離し;
(c)分離した有機相を水で洗い;
(d)有機溶媒を乾燥し;有機溶媒を濾過し;
(e)濾過した有機溶媒を蒸発して油状残渣を得;
(f)クロマトグラフィー処理をする必要なく、該油状残渣を有機溶剤から結晶化し、目的生成物Iを得る工程から成る製造法。 - 工程(f)の有機溶剤がメチル・t−ブチルエーテルである請求項1に記載の製造法。
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