JP4439972B2 - エンジンのブリーザ装置 - Google Patents

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本発明は、エンジンのクランクケースのブリーザ装置に関する。
従来、エンジンのブリーザ装置としては、クランクケースのカバー等に複数のフィンを有する迷路状のブリーザ通路を形成した構造(従来技術1)や、クランク軸にブリーザ通路を形成し、該ブリーザ通路と外部とを連通した構造(従来技術2)や、クランク室内に配置したバランサ軸内にブリーザ通路を形成し、該ブリーザ通路と外部とを連通した構造(従来技術3、特許文献1参照)等が提案されている。クランク軸やバランサ軸内にブリーザ通路を形成した構造(従来技術2,3)は、フィン等により迷路状のブリーザ通路を形成した構造(従来技術1)に比べ、コンパクトにできると共に、クランク軸又はバランサ軸の回転による遠心力を利用して、強制的に油気を分離するようにしている。
特公昭62−3292号公報
ところが、前記クランク軸内にブリーザ通路を形成する従来技術2では、クランク軸の端部にジェネレータ又は各種ギヤ類を取り付ける必要性から、クランク軸は軸方向に長くなっており、そのためエンジンの軸方向寸法のコンパクト化が困難である。
従来技術3のブリーザ装置は、クランク室内のバランサ軸にブリーザ通路を形成することにより、クランク軸方向のコンパクト性を維持しているが、ブリーザ通路の入口を直接、クランク室に開口しているため、クランク室内で飛散し、充満する油滴がブリーザ通路内に侵入する可能性が大きい。
本発明は上記課題を解決するために創出されたものであり、クランクケース内に、クランク軸とバランサ軸とを配置したエンジンにおいて、前記バランサ軸内にバランサ軸芯方向に延びるブリーザ通路を形成し、前記バランサ軸に設けられたバランサウエイトに、前記ブリーザ通路に連通すると共に径方向外方に延びるブリーザ入口通路を形成し、該ブリーザ入口通路の径方向外周端面にブリーザ通路入口を形成し、前記ブリーザ入口通路の途中に、軸芯方向に開口する副入口を形成し、上記ブリーザ通路入口と副入口とは、クランク室と隔壁を隔てたジェネレータ室に開口し、前記ブリーザ通路の出口は、クランク室外に形成されたブリーザ室を介してエンジン外部に連通している。
本発明において、好ましくは、ジェネレータ室の下端部は、スカベンジングポンプのオイル吸込口に連通し、スカベンジングポンプによりジェネレータ室内のオイルを吸い上げ構成とする。

また、本発明は、前記ジェネレータ室を覆うジェネレータカバーの外側面にブリーザ室を一体に形成し、バランサ軸の軸方向一端部を上記ブリーザ室内に突出させ、該ブリーザ室内に前記ブリーザ通路の出口を開口し、ブリーザ室にはブリーザ室蓋を着脱可能に取り付ける。
また、本発明は、バランサ軸の一端をブリーザ室に突出させる構造において、バランサ軸のブリーザ室内部分にタイミング調節用工具係合部を形成し、ブリーザ室蓋を取り外した状態で、エンジン外部から上記工具係合部に回転用工具を係合可能とする。
(1)バランサ軸内にブリーザ通路を形成していることにより、バランサ軸の回転遠心力により、ブリーザ通路内に浸入しようとする油滴の一部(たとえば大きな油滴)を排除できる。また、ブリーザ通路内に侵入した細かい油滴に対しても、バランサ軸の回転遠心力により、強制的に油気分離することができる。すなわち、バランサ軸の回転を利用することにより、油気分離機能が向上する。
(2)バランサ軸にバランサ軸芯方向のブリーザ通路を形成しているため、従来のようにクランク軸内にブリーザ通路を形成する場合に比べ、バランサ軸の軸方向端部にブリーザ室を形成したとしても、エンジンのクランク軸方向寸法のコンパクト化を維持することができる。
(3)ジェネレータ室は、クランク室に比べると容積が大きく、しかも、油滴の量が少ない部屋であり、このジェネレータ室に、ブリーザ通路の入口を開口させているので、従来のようにクランク室にブリーザ入口を開口する構造と比較して、ブリーザ通路内に侵入する可能性のある油滴を少なくすることができる。
(4)ブリーザ通路の入口を、バランサ軸に設けられたバランサウエイトの径方向外周部に形成すると、バランサ軸の回転による遠心力作用が増大され、ブリーザ通路の入口における油気分離機能が向上する。
(5)ジェネレータ室をスカベンジングポンプのオイル吸込口に連通し、スカベンジングポンプによりジェネレータ室内のオイルを吸い上げる構成とすることにより、ブリーザ通路の入口から浸入しようとする油滴量を一層減少させることができる。
(6)ジェネレータカバーの外側面にブリーザ室を一体に形成し、バランサ軸を上記ブリーザ室内に突出させ、該ブリーザ室内に前記ブリーザ通路の出口を開口し、前記ブリーザ室にブリーザ室蓋を着脱可能に取り付けてあると、ブリーザ通路からブリーザ室への通路形成が簡単になり、また、ジェネレータカバーを外さなくとも、小さなブリーザ室蓋を取り外すだけで、ブリーザ通路のメンテナンス及び掃除が簡単に行える。
(7)バランサ軸のブリーザ室内部分にタイミング調節用工具係合部を形成してあると、ブリーザ室蓋のみを取り外すだけで、エンジン外部から上記工具係合部に回転用工具を係合でき、それにより、バランサ軸を介してクランク軸を手動で回転させ、吸、排気弁の開開タイミングの調節を行うことができる。
[クランクケース内構造の概略]
図1〜図5は、本発明をセミドライサンプ型の単気筒4サイクルエンジンに適用した実施の形態である。図2は、クランク軸芯O1、バランサ軸芯O2及びポンプ軸芯O3を通る切断面の展開図(図1のII-II断面展開図)であり、クランクケース1は左右のクランクケース部材1a、1bを結合することにより構成されており、クランク軸3を収納するクランク室4は、左右のクランクケース部材1a,1bの隔壁5,6とクランク室周壁7とで囲まれている。クランク室周壁7はクランク室4の下側から後方を円弧状に覆っている。クランク室4の左側には左側隔壁5を隔ててジェネレータ室10が形成され、クランク室4の右側には右側隔壁6を隔てて伝動ギヤ室11及びクラッチ室12が形成されている。ジェネレータ室10は左方からジェネレータカバー15により覆われており、該ジェネレータカバー15はボルト16により、左側クランクケース部材1aの左端面(ジェネレータカバー取付面)に着脱可能に取り付けられている。
クランク軸3は左右の隔壁5,6に嵌着された軸受17,18により回転可能に両持ち状に支持されている。クランク軸3の右端部は、右側の軸受18から伝動ギヤ室11内に突出すると共に、クランクギヤ20及びポンプ駆動ギヤ21が固着されている。クランク軸3の左端部は左側の軸受17からジェネレータ室10内に突出すると共に、バランサ駆動ギヤ25及びカム駆動チェーン用ギヤ(スプロケットギヤ)26が設けられており、さらに、左先端部にはジェネレータ30のロータ部30aが固定されている。
クランク軸3より前方位置のクランク室4内部分には、クランク軸3と平行なバランサ軸31が配置されており、該バランサ軸31は前記左右の隔壁5,6に軸受33,34を介して両持ち状に回転可能に支持されている。バランサ軸31の右端部は、前記伝動ギヤ室11に突出すると共に、右サイドウエイト36が一体成形されている。また、バランサ軸31の軸方向の右端面には、ウォーターポンプ38のポンプ軸39が同一軸芯O2上で連結しており、バランサ軸31によりウォーターポンプ38を駆動するようになっている。
バランサ軸31の左端部はジェネレータ室10内に突出しており、該左端突出部分には、バランサギヤ40及び左サイドウエイト41が右側から順にスプライン嵌合し、これらバランサギヤ40及び左側サイドウエイト41は、バランサ軸31に螺着された締付ナット43により軸方向移動不能に固定されている。
クランク室4の後側には、クランク室周壁7を隔ててミッション室8が形成されており、該ミッション室8内には、トランスミッションが収納されると共に、エンジン潤滑冷却用のオイル(潤滑油)が一定高さまで貯留されている。トランスミッション室8の左右の隔壁部分には、同一軸芯O3上にスカベンジングポンプ75とフィードポンプ74とが左右に分配設置されており、右側のフィードポンプ74は、トランスミッション室8内のオイルをクランク軸3やカム軸の各潤滑箇所に供給し、左側のスカベンジングポンプ75は、ジェネレータ室10やクランク室4に戻ってきた使用後のオイルを、クランク室4の前部下側に形成されたスカベンジング室76(図1)を介して汲み上げ、トランスミッション室8に戻すようになっている。
[ブリーザ装置]
図3は図2の矢印III部分であり、ブリーザ装置の拡大断面図である。この図3において、ジェネレータカバー15の外側面(左側面)には、前記バランサ軸芯O2と同一軸芯上に左端開口状の円筒型ブリーザケース45が一体に形成されており、該ブリーザケース45の左端開口にはブリーザ室蓋46が着脱自在に螺着され、ブリーザケース45とブリーザ室蓋46によりブリーザ室47を形成している。該ブリーザ室47の前上端部には空気出口通路49が形成され、該空気出口通路49にはボルト継手管50が螺着され、該ボルト継手管50には空気排出用ゴムホース51が接続している。該ゴムホース51は外部に開放しているが、エアクリーナに接続することも可能である。ブリーザ室蓋46の左側面には、コイン係合用のスリット66が形成され、該スリット66にコインを係合し、ブリーザ室蓋46を回転することにより、ブリーザ室蓋46を着脱するようになっている。
バランサ軸31の左端部は、ジェネレータ室10内からブリーザケース45の右端貫通孔52を通ってブリーザ室47内に突出しており、貫通孔52の内周面にはシール部材53が嵌着され、該シール部材53によりバランサ軸31の外周面を回転可能にシールしている。
バランサ軸31の軸芯部分には、バランサ軸芯O2方向に延びるブリーザ通路60が形成されており、該ブリーザ通路60の左端は、ブリーザ通路60の出口63として、バランサ軸31の左側軸端面からブリーザ室47に直接開口している。ジェネレータ室10内に位置する左サイドウエイト41内には、ブリーザ通路60に連通すると共に径方向外方に延びるブリーザ入口通路60aが形成されており、該ブリーザ入口通路60aの径方向外周端は、ブリーザ通路60の入口61として、左側サイドウエイト41の径方向外周端面からジェネレータ室10に開口している。さらに、ブリーザ入口通路60aの外周端寄りの部分には、ジェネレータ室10に対して軸芯方向に開口する副入口62が形成されている。バランサ軸31のブリーザ室47内部分の外周面には、多角形状、たとえば六角形状の回転用の工具係合部65が形成されており、該回転用工具係合部65の最大外径は、ブリーザケース45の貫通孔52の内径よりも小さく形成され、これにより、ジェネレータカバー15をクランクケース部材1aに装着する際、貫通孔53を工具係合部65が通過できるようになっている。ブリーザ通路60の右端部は、図2に示すようにバランサ軸31の右端部近傍まで延びているが、閉塞されており、右方に空気が抜けないようになっている。
[ジェネレータ室内の構成]
図1はジェネレータカバーを外して示すクランクケースの左側面図であり、クランク軸3のカム駆動チェーン用ギヤ26に巻き掛けられたカム駆動チェーン27は、左側クランクケース部材1aの前上端部に形成されたチェーン通路67及びシリンダ2の左端部に形成されたチェーン通路を通ってシリンダヘッド(図示せず)の上側まで上方に延び、吸、排気弁用の各カム軸の駆動スプロケットに巻き掛けられており、クランク軸3の回転(R1方向)によって矢印S方向に移動し、カム軸を回転駆動するようになっている。バランサ軸31は、クランク軸3と概ね同じ高さに配置されると共に前述のようにクランク軸3よりも前方位置に配置されているが、バランサ駆動ギヤ25及び該ギヤ25と同一径のバランサギヤ40の径を大きく取ることにより、左サイドウエイト41が、左側方から見てカム駆動チェーン27と重ならない位置まで前方に寄せられている。また、左サイドウエイト41に形成された前記ブリーザ入口通路60aは、たとえば放射状に2本形成され、各ブリーザ入口通路60aにそれぞれ入口61及び副入口62が形成されている。
ジェネレータ室10の下端部は、オイル流通孔71を介してクランク室4の前部下側の前記スカベンジング室76に連通し、該スカベンジング室76にはスカベンジングポンプ75の下端吸込口75aが開口している。エンジン運転中、スカベンジングポンプ75の吸引作用により、ジェネレータ室10内及びスカベンジング室74内のオイルは殆ど吸引され、クランク室後方のミッション室8に戻されるようになっている。すなわち、運転中、ジェネレータ室10はオイルが殆ど吸い出された状態に保たれている。
図5は図1のV-V断面拡大部分図であり、左側クランクケース部材1aのチェーン通路67の右端壁67aには、チェーン通路67内とクランク室4内とを空気流通可能に連通する2個の連通孔70が形成されており、該連通孔70及び前記左側軸受17を介してクランク室4のブローバイガスがジェネレータ室10に流入すると共に、クランク室4内の圧力変化がジェネレータ室10内に伝わり、ジェネレータ室10内もクランク室4内と同様な圧力変化を生じるようになっている。
図4はブリーザ室47の左側面拡大図であり、ブリーザ室47の下端にはオイル排出通路80が形成され、該オイル排出通路80はパイプ又はチューブ等によりスカベンジング室76に連通している。なお、上記のようにオイル排出通路80をスカベンジング室76に連通する代わりに、ジェネレータ室10に連通することも可能であるが、上記のようにスカベンジング室76に連通していることにより、スカベンジングポンプ75の吸引力を利用して、積極的にブリーザ室47に溜まるオイルを排出することができる。
[作用]
図2において、エンジン運転中、クランク室4内は、ピストンとシリンダの間から漏れるブローバイガスが充満し、また、クランク室4内の底部から掻き揚げられるオイルが油滴(オイルミスト)となってブローバイガス中に浮遊しており、前記ブローバイガスは図5の連通孔70及び左側軸受17を介してジェネレータ室10に流入している。また、クランク室4内の圧力は、ピストンの昇降により周期的に変化しており、この圧力変化も連通孔70及び左側軸受17を介してジェネレータ室10にも伝達されている。
図3において、ジェネレータ室10内のガスは、ジェネレータ室10の圧力変化により、左サイドウエイト41の入口61及び副入口62からブリーザ入口通路60aに入り、バランサ軸31内のブリーザ通路60を経てブリーザ室47に流入するが、入口61,62、ブリーザ入口通路60a、ブリーザ通路60及びブリーザ室47において油気分離される。ブリーザ室47内で油気分離された後の気体成分はゴムホース51を通って外部又はエアクリーナに排出され、分離後の油成分はオイル排出通路80(図4)を経てスカベンジング室76に戻される。
前記のようなブローバイガスの排出工程における油気分離作用を、さらに詳しく説明する。図3において、ジェネレータ室10はクランク室4と比べると容積が大きく、ガス中に含まれる油滴成分が少なく、しかも、スカベンジングポンプ75(図1)により常時オイルが吸い出されており、これらにより、左サイドウエイト41の入口61,62からブリーザ通路60内に浸入しようとする油滴成分は、従来のようにクランク室内に入口を開口する場合に比べて、格段と少ない量に減少している。これに加え、バランサ軸31はクランク軸3と同一回転速度で回転しているので、左サイドウエイト41の外周端部近傍では、大きな油滴は遠心力により分離され、入口61,62から浸入することは殆どない。
また、ジェネレータ室10には、カム軸部分からチェーン通路67を通ってオイルが戻ってくるが、入口61,52を有する左サイドウエイト41は、図1のようにカム駆動チェーン27から前方に離れて位置しているので、カム駆動チェーン27と共にジェネレータ室10に戻ってくるオイルが前記入口61,62から浸入する可能性も極めて小さい。
前記入口通路60aを通ってブリーザ通路60内に流入した油滴も、バランサ軸31の回転による遠心力によってブリーザ通路60の内周面に付着することにより、気体成分から分離され、さらに、ブリーザ室47に流入することにより、ブリーザ室47内でも分離される。
また、本実施の形態では、入口通路60aは2本形成され、さらに各入口通路60aには径方向に開口する入口61と軸芯方向に開口する副入口62が形成されているので、一方の入口通路60aが詰まった場合には、残りの入口通路60aのみでブリーザ機能を維持でき、また、1つの入口通路60aの入口61又は副入口62の一方が詰まった場合には、残りの入口でブリーザ機能を維持できる。
[ブリーザ通路のメンテナンス及びタイミング調節]
吸、排気弁の開閉タイミングの調節をする場合には、図3のブリーザ室蓋46をジェネレータカバー15から取り外し、左端開口からボックスレンチ等の回転用工具をブリーザ室47内に挿入し、バランサ軸31の工具係合部65に係合する。そして、回転用工具によってバランサ軸31を手動で回転することにより、クランク軸3を回転させ、上記開閉タイミングの調節を行う。このように、ジェネレータカバー15を取り外すことなく、開閉タイミングの調節作業後を行うことができる。
[その他の発明の実施の形態]
(1)前記実施の形態では、オイルをクランクケース内のミッション室に貯留するセミドライサンプ型の単気筒4サイクルエンジンに適用したが、オイルタンクをエンジン外部に設置した外部オイルタンク設置型のエンジンに適用することも可能であり、また、単気筒4サイクルエンジン以外でも、クランクケース内にバランサ軸を備えるエンジンであれば本発明の適用は可能である。
(2)前記実施の形態では、ブリーザ通路の入口をサイドウエイトに形成しているが、バランサ軸の外周面に、ジェネレータに向けて開口する構造とすることもできる。また、ジェネレータ室に開口する入口は、前記実施の形態のような4つに限定されるものではなく、1個、2個3個又は5個以上形成することも可能である。
本発明を適用した単気筒4サイクルエンジンのクランクケースの左側面図である。 図1のII-II断面展開図である。 図2の矢印III部分の拡大図である。 図3のブリーザ室の左側面図である。 図1のV-V断面拡大部分図である。
符号の説明
1 クランクケース
3 クランク軸
4 クランク室
8 トランスミッション室
10 ジェネレータ室
15 ジェネレータカバー
30 ジェネレータ
31 バランサ軸
41 左サイドウエイト
45 ブリーザケース
46 ブリーザ室蓋
47 ブリーザ室
60 ブリーザ通路
60a ブリーザ入口通路
61、62 ブリーザ通路の入口
63 ブリーザ通路の出口
76 スカベンジング室
75 スカベンジングポンプ

Claims (3)

  1. クランクケース(1)内に、クランク軸(3)とバランサ軸(31)とを配置したエンジンにおいて、
    前記バランサ軸(31)内にバランサ軸芯方向に延びるブリーザ通路(60)を形成し、
    前記バランサ軸(31)に設けられたバランサウエイト(41)に、前記ブリーザ通路(60)に連通すると共に径方向外方に延びるブリーザ入口通路(60a)を形成し、
    該ブリーザ入口通路(60a)の径方向外周端面にブリーザ通路入口(61)を形成し、
    前記ブリーザ入口通路(60a)の途中に、軸芯方向に開口する副入口(62)を形成し、
    上記ブリーザ通路入口(61)と副入口(62)とは、クランク室(4)と隔壁を隔てたジェネレータ室(30)に開口し、
    前記ブリーザ通路(60)の出口(63)は、クランク室外に形成されたブリーザ室(47)を介してエンジン外部に連通していることを特徴とするエンジンのブリーザ装置。
  2. ジェネレータ室の下端部は、スカベンジングポンプのオイル吸込口に連通し、スカベンジングポンプによりジェネレータ室内のオイルを吸い上げていることを特徴とする請求項1に記載のエンジンのブリーザ装置。
  3. 前記ジェネレータ室を覆うジェネレータカバーの外側面にブリーザ室を一体に形成し、バランサ軸の軸方向一端部を上記ブリーザ室内に突出させ、該ブリーザ室内に前記ブリーザ通路の出口を開口し、
    ブリーザ室にはブリーザ室蓋を着脱可能に取り付けてあることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンのブリーザ装置。
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