JP4439410B2 - 電子機器用冷却装置および電子機器ラック - Google Patents

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本発明は,サーバなどの電子機器を収納する電子機器ラックと,その内部に配置される冷却装置に関する。
サーバなどの電子機器を収納する電子機器ラックでは,電子機器の機能を維持するために,電子機器から発生する顕熱負荷を処理しなければならない。特に近年はサーバ等のコンピュータからの発熱が大きくなり,室内を空調するだけでは足りず,ラック内部を別に冷却することが必要になっている。そこで,例えば特許文献1,2には,外部ユニットで作った冷気をラック内部に導入して電子機器を冷却する方法が開示されている。また,例えば特許文献3には,ラック内に冷却水を循環させる水冷装置が開示されている。
特開2002−156136号公報 特開2003−35441号公報 特開2004−11962号公報
しかしながら,特許文献1,2に示された方法によると,サーバ内に冷気を供給するための特別な設備が必要となり,設備全体も比較的大がかりなものとなってしまう。また,特許文献3に示された水冷装置も,ラック内に冷却水を循環させる配管などを設けなければならない。このように従来は,汎用のラックをそのまま用いてラック内部を簡単に冷却することができなかった。
したがって本発明の目的は,汎用のラックをそのまま用いてラック内部を簡単に冷却することができる冷却装置と電子機器ラックを提供することにある。
本発明によれば,電子機器を収納する電子機器ラック内に配置される冷却装置であって,前記電子機器ラック内に収納可能な大きさを有するケーシングの内部を,給気空間と排気空間とに分割し,前記給気空間には,電子機器ラック外部から給気空間内部に外気を取り入れる給気空間用外気取入れ口と,給気空間内部から電子機器ラック内部に冷気を供給する給気口を設けると共に,前記給気空間内部において,それら給気空間用外気取入れ口と給気口との間に冷却用の熱交換器を配置し,前記排気空間には電子機器ラック外部から排気空間内部に外気を取り入れる排気空間用外気取入れ口と,排気空間内部から電子機器ラック外部に排気する排気口を設けると共に,前記排気空間内部において,それら排気空間用外気取入れ口と排気口との間に放熱用の熱交換器を配置し,前記冷却用の熱交換器を蒸発器とし,前記放熱用の熱交換器を凝縮器として,両者の間で冷媒を循環させる冷凍サイクルを構成したことを特徴とする,電子機器用冷却装置が提供される。
前記冷却用の熱交換器を前記放熱用の熱交換器の上方に配置し,前記冷却用の熱交換器の表面に結露した水を,自重で落下させて,前記放熱用の熱交換器の表面に流すように構成しても良い。また,前記冷却用の熱交換器と前記放熱用の熱交換器を,上から見た状態において略U字形状に構成しても良い。
また,前記電子機器用冷却装置の前面上半部を斜面に形成して,該斜面に前記給気口を設けることにより,外部に向って斜め上向きに冷気を吹き出すように構成しても良い。この場合,本発明によれば,そのような電子機器用冷却装置を収納した電子機器ラックであって,前記電子機器ラック内の最下部に前記電子機器用冷却装置を収納し,その上方に前記電子機器を収納し,前記電子機器ラックの前面側に前記電子機器用冷却装置の前面と前記電子機器の前面が向くように配置し,かつ,前記斜面のほぼ中央の高さが前記電子機器の前面の下方に位置するように配置されていることを特徴とする,電子機器ラックが提供される。
本発明の冷却装置を電子機器ラック内に配置することにより,汎用の電子機器ラックをそのまま用いてラック内部を簡単に冷却することが可能となる。
以下,本発明の好ましい実施の形態を図面を参照にして説明する。図1は,本発明の実施の形態にかかる電子機器用冷却装置1の側面図,図2は,電子機器用冷却装置1の正面図,図3は,電子機器用冷却装置1の背面図である。図4は,電子機器用冷却装置1の内部構造を示す説明図である。
電子機器用冷却装置1のケーシング10は,全体として直方体の前面の上半部を斜面11に形成した形状をなしている。ケーシング10は,後に説明する電子機器ラック2の内部に収納可能な大きさを有している。例えば電子機器ラック2の巾寸法がEIA規格で決められている19インチ規格の場合であれば,ケーシング10の巾寸法は450mm以内とすることが必要である。また,後に説明するように,電子機器ラック2の内部には,サーバ,通信機器などの電子機器3が一緒に収納されるので,ケーシング10の高さは,なるべく低いことが好ましい。ケーシング10の内部は,ドレンパン12と仕切り板13により,上下に2分割されており,上方が給気空間15,下方が排気空間16に形成されている(図4)。
図1に示すように,ケーシング10の側面の上方に給気空間用外気取入れ口20が配置され,側面の下方に排気空間用外気取入れ口21が配置されている。給気空間用外気取入れ口20は,ケーシング10内部の上方に形成された給気空間15に連通し,排気空間用外気取入れ口21は,ケーシング10内部の下方に形成された排気空間16に連通している。なお,これら給気空間用外気取入れ口20と排気空間用外気取入れ口21には,洗浄型のフィルタがそれぞれ装着してある。
図2に示すように,ケーシング10の前面の上方に形成された斜面11には給気口22が配置され,給気口22は,ケーシング10内部の上方に形成された給気空間15に連通している。給気口22には,給気ファン23が装着してある。そして,この給気ファン23の稼動により,給気空間用外気取入れ口20から給気空間15内に空気を取り込み,給気空間15内の空気を給気口22から外部(電子機器用冷却装置1の外部であって,後述する電子機器ラック2の内部)に斜め上向きに吹き出すようになっている。また,ケーシング10の前面の下方には,排気空間用外気取入れ口24が配置されている。排気空間用外気取入れ口24には,洗浄型のフィルタが装着してある。
図3に示すように,ケーシング10の後面の下方に排気口25が配置され,排気口25は,ケーシング10内部の下方に形成された排気空間16に連通している。給気口25には,排気ファン26が装着してある。そして,この排気ファン26の稼動により,排気空間用外気取入れ口21,24から排気空間16内に空気を取り込み,排気空間16内の空気を排気口25から外部に吹き出すようになっている。
給気空間15の内部には,給気空間用外気取入れ口20と給気口22との間において冷却用の熱交換器30が配置される(図4)。この熱交換器30は,空気を通過させることができ,かつ,通過させる際に熱を奪って空気を冷却するようになっている。
ここで図5は,給気空間15の内部に配置される冷却用の熱交換器30と,排気空間16の内部に配置される放熱用の熱交換器35の位置関係を示す平面図である。この図5に示されるように,給気空間15の内部に配置される冷却用の熱交換器30は,平面視で,給気口22に対向する正面部31と,給気口22と正面部31との間において給気口22の両側方を囲むように配置される側面部32とで構成される。即ち,平面視で,給気口22の延長線上の外側に冷却用の熱交換器30の側面部32が配置される。これにより,冷却用の熱交換器30は,上から見た状態において略U字形状に構成され,前述のように,給気ファン23の稼動により,給気空間用外気取入れ口20から給気空間15内に取り込まれた空気が,給気空間15内において熱交換器30の正面部31と側面部32のいずれかを通過して冷却され,その後,給気口22から装置外部に吹き出すようになっている。
排気空間16の内部には,排気空間用外気取入れ口21,24と排気口25との間において放熱用の熱交換器35が配置される。この熱交換器35は,空気を通過させることができ,かつ,通過させる際に空気から熱を奪って放熱するようになっている。
図5に示されるように,排気空間16の内部に配置される放熱用の熱交換器35は,ケーシング10前面に形成された排気空間用外気取入れ口24の内側に沿って配置される正面部36と,ケーシング10側面に形成された排気空間用外気取入れ口21の内側に沿って配置された側面部37とで構成される。これにより,放熱用の熱交換器35も,上から見た状態において略U字形状に構成され,前述のように,排気ファン26の稼動により,排気空間用外気取入れ口21,24から排気空間16内に取り込まれた空気が,排気空間16内において熱交換器35の正面部36と側面部37のいずれかを通過して加熱され,その後,排気口25から外部に排気されるようになっている。
冷却用の熱交換器30と放熱用の熱交換器35との間には,冷却用の熱交換器30から放熱用の熱交換器35に冷媒を送る配管40と,放熱用の熱交換器35から冷却用の熱交換器30に冷媒を送る配管41が接続してあり,配管40には圧縮機42が設けられ,配管41には膨張弁43が設けられている。これにより,冷却用の熱交換器30を蒸発器とし,放熱用の熱交換器31を凝縮器として,両者の間で冷媒を循環させる冷凍サイクル45が,ケーシング10の内部に構成されている。
冷却用の熱交換器30と放熱用の熱交換器35は,給気空間15と排気空間16を仕切っているドレンパン12を隔てて,上方に冷却用の熱交換器30が配置され,下方に放熱用の熱交換器35が配置された位置関係になっている。図5に示すように,冷却用の熱交換器30は,ドレンパン12の上に載せられており,給気空間15において空気を冷却した際に,熱交換器30の表面に結露した水が,ドレンパン12によって受け止められるようになっている。
ドレンパン12には,放熱用の熱交換器35の側面部37の真上に位置するように,排水口50が複数箇所に設けられている。これにより,冷却用の熱交換器30の表面に結露してドレンパン12で受け止められた水が,排水口50を通って自重で落下し,放熱用の熱交換器35の正面部36と側面部37のそれぞれの表面を流下するようになっている。なお,万一これら排水口50に塵埃等が詰った場合に備え,ドレンパンの一部を若干高く形成し,そこにエマージェンシー用の排水口を設けておくこともできる。
その他,給気空間15内には,電子機器用冷却装置1の稼動を制御するコントロールパネル55が配置される。また,排気空間16の底部には,蒸発しきれずに放熱用の熱交換器35から流下した水を受取るドレンパン56が配置されている。このドレンパン56のドレン溜め部57に溜まった水は,ポンプ58の稼動で排水管59を経て電子機器用冷却装置1の外部に排水されるようになっている。
次に図6は,この実施の形態にかかる電子機器用冷却装置1を収納する電子機器ラック2の側面図,図7は,電子機器ラック2の正面図,図8は,電子機器ラック2の背面図である。図9は,電子機器ラック2の内部構造を示す説明図である。
電子機器ラック2は,全体として縦長の直方体面形状をなしている。この電子機器ラック2の最下部には,本発明の実施の形態にかかる電子機器用冷却装置1が収納され,電子機器ラック2の内部において電子機器用冷却装置1の上方に,複数台の電子機器3が重ねて収納されている。電子機器3は,例えば通信機器,サーバなどであり,顕熱負荷を生ずる。そのため,電子機器ラック2の内部では,電子機器3の機能を維持するために,電子機器3から発生する顕熱負荷を処理しなければならない。
図6に示すように,電子機器ラック2の側面の下部に外気取入れ口65が配置されている。また図7に示すように,電子機器ラック2の前面の下部にも外気取入れ口66が配置されている。なお,電子機器ラック2の前面は開放自在であり,この電子機器ラック2の前面を開放することにより,電子機器ラック2の内部に対して電子機器用冷却装置1と電子機器3を出し入れするようになっている。また図8に示すように,電子機器ラック2の後面には,下部に冷却装置用排気口67が配置され,冷却装置用排気口67の上方に電子機器用排気口68が配置されている。
図9に示すように,以上のような電子機器ラック2の内部の最下部に電子機器用冷却装置1を収納し,その上方に複数台の電子機器3を重ねて収納する。なお,電子機器用冷却装置1のケーシング10は電子機器ラック2の内部に収納可能な大きさを有しているので,収納が円滑に行われる。この場合,電子機器ラック2の後面に電子機器用冷却装置1の後面(ケーシング10の後面)を向かい合せるように収納し,電子機器ラック2の前面側に電子機器用冷却装置1の前面(ケーシング10の前面)が向くようにする。こうして電子機器用冷却装置1を電子機器ラック2内に収納することにより,電子機器用冷却装置1の側面(ケーシング10の側面)に配置された給気空間用外気取入れ口20および排気空間用外気取入れ口21を,電子機器ラック2側面下部の外気取入れ口65に連通させ,電子機器用冷却装置1の前面下方(ケーシング10の前面下方)に配置された排気空間用外気取入れ口24を,電子機器ラック2前面下部の外気取入れ口66に連通させ,電子機器用冷却装置1の後面下方(ケーシング10の後面下方)に配置された排気口25を,電子機器ラック2後面下部の冷却装置用排気口67に連通させることができる。
また,電子機器3を収納するに際しては,各電子機器3に設けられた排気ファン70を電子機器ラック2後面の電子機器用排気口68に向かい合せるように収納し,排気ファン70の稼動で各電子機器3内部から排出された排気が,電子機器用排気口68を通って直接外部に排気されるようにする。
なお,このように電子機器用冷却装置1の上方に複数台の電子機器3を重ねて収納する場合,図9に示すように,電子機器用冷却装置1の前面上半部(ケーシング10の前面上半部)に形成された斜面11のほぼ下半部が電子機器3の前面よりも前方に突出し,斜面11のほぼ上半部が電子機器3の前面よりも内方に位置するように配置すると良い。即ち,斜面11のほぼ中央の高さが電子機器3の前面の下方に位置するように配置すると良い。
そして,このように電子機器ラック2の内部に電子機器用冷却装置1と複数台の電子機器3を収納した状態で,電子機器用冷却装置1と電子機器3とを稼動する。これにより,電子機器用冷却装置1では,給気ファン23の稼動により,外気取入れ口65から給気空間用外気取入れ口20を通じて給気空間15内に取り込んだ空気を,冷却用の熱交換器30で冷却した後,給気口22から電子機器ラック2の内部に給気することができる。また,電子機器用冷却装置1では,排気ファン26の稼動により,外気取入れ口66および外気取入れ口65から排気空間用外気取入れ口21,24を通じて排気空間16内に取り込んだ空気を,放熱用の熱交換器35で加熱した後,排気口25から冷却装置用排気口67を通じて外部に排気することができる。こうして,冷却用の熱交換器30を蒸発器とし,放熱用の熱交換器31を凝縮器とする冷凍サイクル45を稼動することにより,電子機器ラック2の内部に冷却した空気を給気できるようになる。
一方,各電子機器3では,それらの稼動によって顕熱負荷が発生する。こうして発生した顕熱負荷は,各電子機器3に設けられた排気ファン70の稼動で,電子機器ラック2内に給気された空気(冷却され空気)を各電子機器3内に引き込み,顕熱負荷を処理させた後,排気ファン70の稼動で電子機器用排気口68を通って直接外部に排気することにより,処理される。
こうして,電子機器3を収納した電子機器ラック2内において,電子機器3から発生する顕熱負荷を電子機器用冷却装置1で処理することにより,電子機器3の機能を維持することができる。この電子機器用冷却装置1は,電子機器ラック2の内部に収納可能な大きさを有しているので,汎用の電子機器ラック2をそのまま利用して熱負荷の処理が可能である。
なお,図5で説明したように,冷却用の熱交換器30の表面に結露してドレンパン12で受け止められた水が,放熱用の熱交換器35の表面を流下するので,放熱用の熱交換器35の表面にて水を蒸発させることにより,凝縮器として作用する放熱用の熱交換器35の性能向上を達成できる。また,放熱用の熱交換器35から流下した水はドレンパン56のドレン溜め部57からポンプ58の稼動で電子機器用冷却装置1の外部に排水されるが,このように放熱用の熱交換器35の表面で水を蒸発させることにより,排水処理量も軽減できる。
また,図5で説明したように,冷却用の熱交換器30と放熱用の熱交換器35を上から見た状態において略U字形状に構成したことにより,大きな熱交換器を省スペースで配置でき,なるべく小さい電子機器用冷却装置1で大容量の冷気を電子機器ラック2内に供給して電子機器3の熱負荷を処理できるようになる。また,これにより電子機器用冷却装置1も小型化でき,汎用の電子機器ラック2内により容易に収納できるようになる。
なお,電子機器ラック2の内部に電子機器用冷却装置1と電子機器3を収納する場合,図9に示したように,電子機器用冷却装置1の後面下方に配置された排気口25を電子機器ラック2の後面側に向け,電子機器用冷却装置1前面上方の給気口22を電子機器ラック2の前面側に向けると良い。
仮に図10に示すように,電子機器用冷却装置1の後面下方に配置された排気口25を電子機器ラック2の前面側に向け,電子機器用冷却装置1前面上方の給気口22を電子機器ラック2の後面側に向けたとすると,各電子機器3から排気ファン70によって排出された排気と電子機器用冷却装置1の給気口22から給気された空気(冷却された空気)とが混合し,そのまま電子機器用排気口68から直接外部に排気されてしまう。また,排気口25が電子機器ラック2の前面側に向いていると,電子機器用冷却装置1の排気口25から排気された空気(加熱された空気)が,外気取入れ口66から電子機器ラック2の前面側に排気され,電子機器ラック2の前方にいる人に不快感を与えてしまう。
これに対して,図9に示したように,電子機器用冷却装置1の後面下方に配置された排気口25を電子機器ラック2の後面側に向け,電子機器用冷却装置1前面上方の給気口22を電子機器ラック2の前面側に向けることにより,電子機器用冷却装置1の給気口22から給気された空気(冷却された空気)を無駄に排気することなく,電子機器3の熱負荷処理に確実に利用できるようになる。本発明者らの知見によれば,図10に示すように,電子機器用冷却装置1の後面下方に配置された排気口25を電子機器ラック2の前面側に向け,電子機器用冷却装置1前面上方の給気口22を電子機器ラック2の後面側に向けた場合は,給気温度(冷却された空気の温度)が22.7℃の時,電子機器3内の平均温度が43.6℃であったのに対して,図9に示したように,電子機器用冷却装置1の後面下方に配置された排気口25を電子機器ラック2の後面側に向け,電子機器用冷却装置1前面上方の給気口22を電子機器ラック2の前面側に向けた場合は,給気温度(冷却された空気の温度)が22.8℃の時,電子機器3内の平均温度は,38.6℃に低下した。また,電子機器ラック2の前方にいる人に不快感を与える問題も解消した。
また,先に図9で説明したように,電子機器用冷却装置1の前面上半部(ケーシング10の前面上半部)に形成された斜面11のほぼ下半部が電子機器3の前面よりも前方に突出し,斜面11のほぼ上半部が電子機器3の前面よりも内方に位置するように配置すると良い。本発明者らの知見によれば,図11に示すように,電子機器用冷却装置1の前面上半部(ケーシング10の前面上半部)に形成された斜面11の全体が,電子機器3の前面よりも前方に突出している場合は,給気温度(冷却された空気の温度)が24℃の時,電子機器用冷却装置1のすぐ上の電子機器3内の平均温度が42℃であったのに対して,図9に示すように,電子機器用冷却装置1の前面上半部(ケーシング10の前面上半部)に形成された斜面11のほぼ下半部が電子機器3の前面よりも前方に突出し,斜面11のほぼ上半部が電子機器3の前面よりも内方に位置するように配置した場合は,電子機器3内の平均温度が39℃であり,冷却効果が高いことが判明した。このように電子機器用冷却装置1の前面上半部(ケーシング10の前面上半部)に形成された斜面11のほぼ中央の高さが電子機器3の前面の下方に位置するように配置し,斜面11に形成した給気口22から斜め上向きに給気すると,電子機器3の側面にも冷風を流すことができる。
なお,電子機器用冷却装置1の下面から外気を吸いこむように構成しても良い。また,電子機器用冷却装置1に設けた給気ファン23が故障した場合,電子機器ラック2に設置された既存のファンを運転することにより,冷風を電子機器ラック2内に供給しても良い。
本発明は,サーバなどの電子機器を収納する電子機器ラック内の冷却に適用できる。
本発明の実施の形態にかかる電子機器用冷却装置の側面図である。 電子機器用冷却装置の正面図である。 電子機器用冷却装置の背面図である。 電子機器用冷却装置の内部構造を示す説明図である。 冷却用の熱交換器と放熱用の熱交換器の位置関係を示す平面図である。 電子機器用冷却装置を収納する電子機器ラックの側面図である。 電子機器ラックの正面図である。 電子機器ラックの背面図である。 電子機器ラックの内部構造を示す説明図である。 電子機器用冷却装置の後面を電子機器ラックの前面側に向け,電子機器用冷却装置の前面を電子機器ラックの後面側に向けた状態の説明図である。 電子機器用冷却装置の前面上半部の斜面が,電子機器の前面よりも前方に位置し,給気口が電子機器の下方よりも前方に出ている状態の説明図である。
符号の説明
1 電子機器用冷却装置
2 電子機器ラック
3 電子機器
10 ケーシング
11 斜面
12 ドレンパン
13 仕切り板
15 給気空間
16 排気空間
20 給気空間用外気取入れ口
21,24 排気空間用外気取入れ口
22 給気口
23 給気ファン
25 排気口
26 排気ファン
30 冷却用の熱交換器
31 正面部
32 側面部
35 放熱用の熱交換器
36 正面部
37 側面部
40,41 配管
42 圧縮機
43 膨張弁
45 冷凍サイクル
50 排水口
55 コントロールパネル
56 ドレンパン
57 ドレン溜め部
58 ポンプ
59 排水管
65 外気取入れ口
66 外気取入れ口
67 冷却装置用排気口
68 電子機器用排気口

Claims (5)

  1. 電子機器を収納する電子機器ラック内に配置される冷却装置であって,
    前記電子機器ラック内に収納可能な大きさを有するケーシングの内部を,給気空間と排気空間とに分割し,
    前記給気空間には,電子機器ラック外部から給気空間内部に外気を取り入れる給気空間用外気取入れ口と,給気空間内部から電子機器ラック内部に冷気を供給する給気口を設けると共に,前記給気空間内部において,それら給気空間用外気取入れ口と給気口との間に冷却用の熱交換器を配置し,
    前記排気空間には電子機器ラック外部から排気空間内部に外気を取り入れる排気空間用外気取入れ口と,排気空間内部から電子機器ラック外部に排気する排気口を設けると共に,前記排気空間内部において,それら排気空間用外気取入れ口と排気口との間に放熱用の熱交換器を配置し,
    前記冷却用の熱交換器を蒸発器とし,前記放熱用の熱交換器を凝縮器として,両者の間で冷媒を循環させる冷凍サイクルを構成したことを特徴とする,電子機器用冷却装置。
  2. 前記冷却用の熱交換器を前記放熱用の熱交換器の上方に配置し,
    前記冷却用の表面に結露した水を,自重で落下させて,前記放熱用の熱交換器の表面に流すように構成したことを特徴とする,請求項1に記載の電子機器用冷却装置。
  3. 前記冷却用の熱交換器と前記放熱用の熱交換器を,上から見た状態において略U字形状に構成したことを特徴とする,請求項1または2に記載の電子機器用冷却装置。
  4. 前記電子機器用冷却装置の前面上半部を斜面に形成して,該斜面に前記給気口を設けることにより,外部に向って斜め上向きに冷気を吹き出すことを特徴とする,請求項1,2または3に記載の電子機器用冷却装置。
  5. 請求項4に記載した電子機器用冷却装置を収納した電子機器ラックであって,
    前記電子機器ラック内の最下部に前記電子機器用冷却装置を収納し,その上方に前記電子機器を収納し,
    前記電子機器ラックの前面側に前記電子機器用冷却装置の前面と前記電子機器の前面が向くように配置し,
    かつ,前記斜面のほぼ中央の高さが前記電子機器の前面の下方に位置するように配置されていることを特徴とする,電子機器ラック。
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